JP4283179B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
(1)雄端子を保持する雌型コネクタハウジングと、
前記雄端子と電気的に接続可能な雌端子を保持し、且つ該雌端子を前記雄端子に接続するように前記雌型コネクタハウジングと嵌合可能である雄型のインナハウジングと、
前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの嵌合方向に前記インナハウジングを移動自在に保持するアウタハウジングと、
前記インナハウジングの外周面上に形成された、前側に向かうに従って徐々にインナハウジングの軸心線へ近づくように傾斜する傾斜面と、
前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの嵌合時に前記インナハウジングを受け入れるために前記雌型コネクタハウジング内に形成された前面が開口した有底筒形のコネクタ嵌合室と、
前記コネクタ嵌合室の周壁の内周面に形成された、後側に向かうに従って徐々に雌型コネクタハウジングの軸心線へ近づくように前記傾斜面と同一の傾斜角度で傾斜するテーパー状の規制面と、
前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に設けられ、前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの完全嵌合時に前記傾斜面が前記規制面と面接触するまで当該規制面を押圧するように前記インナハウジングを前記雌型コネクタハウジングへの嵌合方向に弾性反発力で付勢する金属製のコイルバネと、を備えたこと。
(2)前記インナハウジングにその周壁後部の複数箇所から後方に延長するように片持ち状に形成された一対の係合突部の板状本体からそれぞれ突出する係合突起と、前記アウタハウジングにその後部にある前記ハウジング装着部の内周壁面から後方にそれぞれ延長するように片持ち状に形成された一対の係止突部の板状本体からそれぞれ突出する係止突起と、から成り、前記コイルバネによる前記アウタハウジングからの前記インナハウジングの前記嵌合方向の前抜けを前記係合突起と前記係止突起とが係合することで防止する前抜け防止機構を更に備えたこと。
(3)前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの嵌合動作を支援し、更には前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの完全嵌合状態を維持可能なコネクタ嵌脱動作支援機構を更に備え、
前記コネクタ嵌脱動作支援機構が、
前記雌型コネクタハウジングの外周面上で前記嵌合方向と直交する方向に並ぶように前記雌型コネクタハウジングの両側に形成された一対の係合ロック突起と、
前記アウタハウジングの外周面上で前記嵌合方向と直交する方向に並ぶように前記アウタハウジングの両側に形成された一対の枢軸と、
前記枢軸を中心に回動自在となるように前記枢軸に取り付けられた回転ロックレバーと、
を備え、
前記回転ロックレバーが前記係合ロック突起をそれぞれ受け入れて案内する一対の円弧形のロック溝を有しており、前記回転ロックレバーが回動されることにより前記係合ロック突起が前記ロック溝に案内されて前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとが嵌合または離脱するものであること。
(4)前記傾斜面を複数に分割するように、前記嵌合方向に延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数設けられていること。
上記(2)の構成のコネクタによれば、弾性反発力の高いコイルバネによるアウタハウジングからのインナハウジングの嵌合方向の前抜けが前抜け防止機構を設けることにより防止される。
上記(3)の構成のコネクタによれば、コネクタ嵌脱動作支援機構によって、特に、雌型コネクタハウジングと当該雌型コネクタハウジング側へコイルバネにより付勢されているインナハウジングとの完全嵌合を簡単な構成で容易に行なうことができる。
上記(4)の構成のコネクタによれば、分割されたガタツキ規制部の傾斜面がそれぞれ雌型コネクタハウジングの規制面に面接触する。例えば、ガタツキ規制部が一体型の傾斜面を有している場合、その傾斜面全周にわたって精度良く平滑に形成されていないと、規制面に対して良好に密着できず、所々に隙間ができて、これら隙間で傾き等が生じる可能性が高い。しかし、分割されたガタツキ規制部の傾斜面をそれぞれ雌型コネクタハウジングの規制面に当接させると、例え寸法誤差があったとしても、分割されているガタツキ規制部の各部分に生じる変形によって寸法誤差が吸収され、良好な面接触が得られることになり、この良好な面接触によってインナハウジングと雌型コネクタハウジングとが相互に強く結合される。
即ち、コネクタ10は、
雄端子51を保持する雌型コネクタハウジング42と、
雄端子51と電気的に接続可能な雌端子50を保持し、且つ該雌端子50を雄端子51に接続するように雌型コネクタハウジング42と嵌合可能である雄型のインナハウジング13と、
インナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との嵌合方向にインナハウジング13を移動自在に保持するアウタハウジング12と、
インナハウジング13の外周面上に形成され且つ傾斜面24aを有するガタツキ規制部24と、
インナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との嵌合時にインナハウジング13を受け入れるために雌型コネクタハウジング42内に形成されたコネクタ嵌合室44と、
コネクタ嵌合室44の内周面に形成された、傾斜面24aと面接触可能な規制面45と、
インナハウジング13とアウタハウジング12との間に配置され且つ、インナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との完全嵌合時に傾斜面24aが規制面45と面接触し且つ当該規制面45を押圧するようにインナハウジング13を雌型コネクタハウジング42への嵌合方向に弾性反発力で付勢する金属製のコイルバネ16と、
を備えている。
また、コネクタ10は、インナハウジング13とアウタハウジング12との間に設けられた前抜け防止機構を更に備え、当該前抜け防止機構がコイルバネ16によるアウタハウジング12からのインナハウジング13のコネクタ嵌合方向の前抜けを防止する。
また、コネクタ10は、インナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との嵌合動作を支援し、更にはインナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との完全嵌合状態を維持可能なコネクタ嵌脱動作支援機構を更に備えている。
また、コネクタ10のコネクタ嵌脱動作支援機構は、
雌型コネクタハウジング42の外周面上でコネクタ嵌合方向と直交する方向に並ぶように雌型コネクタハウジング42の両側に形成された一対の係合ロック突起46と、
アウタハウジング12の外周面上でコネクタ嵌合方向と直交する方向に並ぶようにアウタハウジング12の両側に形成された一対の枢軸20と、
枢軸20を中心に回動自在となるように枢軸20に取り付けられた回転ロックレバー17と、
を備え、
回転ロックレバー17が係合ロック突起46をそれぞれ受け入れて案内する一対の円弧形のロック溝28を有しており、回転ロックレバー17が回動されることにより係合ロック突起46がロック溝28に案内されてインナハウジング13と雌型コネクタハウジング42とが嵌合または離脱する。
また、コネクタ10は、そのインナハウジング(30)に傾斜面24aを複数に分割するように、ガタツキ規制部24にコネクタ嵌合方向に延びるスリット31が周方向に所定の間隔をおいて複数設けられている。
また、コネクタ10によれば、弾性反発力の高いコイルバネ16によるアウタハウジング12からのインナハウジング13の嵌合方向の前抜けが前抜け防止機構を設けることにより防止される。
また、コネクタ10によれば、コネクタ嵌脱動作支援機構によって、特に、雌型コネクタハウジング42と当該雌型コネクタハウジング42側へコイルバネ16により付勢されているインナハウジング13との完全嵌合を容易に行なうことができる。
また、コネクタ10によれば、簡単な構成でインナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との嵌合動作を支援でき、更にはインナハウジング13と雌型コネクタハウジング42との完全嵌合状態を維持可能なので、好ましい。
また、コネクタ10によれば、分割されたガタツキ規制部24の傾斜面24aがそれぞれ雌型コネクタハウジング42の規制面45に面接触する。例えば、ガタツキ規制部24が一体型の傾斜面24aを有している場合、その傾斜面24a全周にわたって精度良く平滑に形成されていないと、規制面45に対して良好に密着できず、所々に隙間ができて、これら隙間で傾き等が生じる可能性が高い。しかし、分割されたガタツキ規制部24の傾斜面24aをそれぞれ雌型コネクタハウジング42の規制面45に当接させると、例え寸法誤差があったとしても、分割されているガタツキ規制部24の各部分に生じる変形によって寸法誤差が吸収され、良好な面接触が得られることになり、この良好な面接触によってインナハウジング30と雌型コネクタハウジング42とが相互に強く結合される。
11 雄型コネクタ
12 アウタハウジング
12b 係止突部
12c 係止突起
13 インナハウジング
13a 周壁
13b 係合突部
13c 係合突起
13d 端子収容室
14 防水パッキン
15 フロントホルダ
16 コイルバネ
17 回転ロックレバー
18 ハウジング装着部
19 ロック突起受け入れ部
20 枢軸
23 バネ収容穴
24 ガタツキ規制部
24a 傾斜面
25 バネ収容穴
26 取付穴
27 バネ板部
28 ロック溝
29 ロック突起導入口
30 インナハウジング
31 スリット
41 雌型コネクタ
42 雌型コネクタハウジング
43 周壁
44 コネクタ嵌合室
45 規制面
46 係合ロック突起
50 雌端子
51 雄端子
Claims (4)
- 雄端子を保持する雌型コネクタハウジングと、
前記雄端子と電気的に接続可能な雌端子を保持し、且つ該雌端子を前記雄端子に接続するように前記雌型コネクタハウジングと嵌合可能である雄型のインナハウジングと、
前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの嵌合方向に前記インナハウジングを移動自在に保持するアウタハウジングと、
前記インナハウジングの外周面上に形成された、前側に向かうに従って徐々にインナハウジングの軸心線へ近づくように傾斜する傾斜面と、
前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの嵌合時に前記インナハウジングを受け入れるために前記雌型コネクタハウジング内に形成された前面が開口した有底筒形のコネクタ嵌合室と、
前記コネクタ嵌合室の周壁の内周面に形成された、後側に向かうに従って徐々に雌型コネクタハウジングの軸心線へ近づくように前記傾斜面と同一の傾斜角度で傾斜するテーパー状の規制面と、
前記インナハウジングと前記アウタハウジングとの間に設けられ、前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの完全嵌合時に前記傾斜面が前記規制面と面接触するまで当該規制面を押圧するように前記インナハウジングを前記雌型コネクタハウジングへの嵌合方向に弾性反発力で付勢する金属製のコイルバネと、を備えたことを特徴とするコネクタ。 - 前記インナハウジングにその周壁後部の複数箇所から後方に延長するように片持ち状に形成された一対の係合突部の板状本体からそれぞれ突出する係合突起と、前記アウタハウジングにその後部にある前記ハウジング装着部の内周壁面から後方にそれぞれ延長するように片持ち状に形成された一対の係止突部の板状本体からそれぞれ突出する係止突起と、から成り、前記コイルバネによる前記アウタハウジングからの前記インナハウジングの前記嵌合方向の前抜けを前記係合突起と前記係止突起とが係合することで防止する前抜け防止機構を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載したコネクタ。
- 前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの嵌合動作を支援し、更には前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとの完全嵌合状態を維持可能なコネクタ嵌脱動作支援機構を更に備え、
前記コネクタ嵌脱動作支援機構が、
前記雌型コネクタハウジングの外周面上で前記嵌合方向と直交する方向に並ぶように前記雌型コネクタハウジングの両側に形成された一対の係合ロック突起と、
前記アウタハウジングの外周面上で前記嵌合方向と直交する方向に並ぶように前記アウタハウジングの両側に形成された一対の枢軸と、
前記枢軸を中心に回動自在となるように前記枢軸に取り付けられた回転ロックレバーと、
を備え、
前記回転ロックレバーが前記係合ロック突起をそれぞれ受け入れて案内する一対の円弧形のロック溝を有しており、前記回転ロックレバーが回動されることにより前記係合ロック突起が前記ロック溝に案内されて前記インナハウジングと前記雌型コネクタハウジングとが嵌合または離脱するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載したコネクタ。 - 前記傾斜面を複数に分割するように、前記嵌合方向に延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載したコネクタ。
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