JP4272342B2 - Automatic boom length detection device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーン作業機に備えられるブームの長さを演算により自動的に決定すなわち検出するブーム長さ自動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、例えば特開平10−194681号公報に記載の第1の従来技術、特開平7−61777号公報に記載の第2の従来技術がある。
【0003】
上述した第1の従来技術は、クレーン作業機において、ブーム角度、マスト角度、ブームガイライン角度を検出する検出器を備え、これらの検出器から出力されるそれぞれの角度に基づいて、コントローラすなわち演算機でブーム長さが演算され、このブーム長さの演算値と、あらかじめ記憶されている複数の値の異なるブーム長さとが比較され、最も値の近いものを所望のブーム長さと決定、すなわち検出するようになっている。
【0004】
上述した第2の従来技術も、クレーン作業機において、ブーム角度、ブームを起伏させるロープ張力を検出する検出器を備え、コントローラにおいて、これらの検出値を、あらかじめ記憶される複数の値の異なるブーム長さのそれぞれに係るブーム角度と、空荷状態でのロープ張力との関係と対比させ、同じブーム角度にあって、入力されたロープ張力に相応する記憶されたロープ張力に係るブーム長さを、所望のブーム長さと決定、すなわち検出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した第1の従来技術では、ブーム角度、マスト角度、ブームガイライン角度を検出し、これらの検出値に基づいてブーム長さを演算して実際値を求め、記憶されている種々のブーム長さの計算値と比較するようにしているが、一般にブーム、マスト、ブームガイラインは、たわみを生じるものであり、このため検出されるブーム角度、マスト角度、ブームガイライン角度に誤差を生じやすい。その結果、演算されるブーム長さである実際値にも比較的大きな誤差が含まれ、ブームの長さの検出に際して前述した〔計算値−実際値〕に相当する誤差を生じブーム長さを誤って決定してしまう懸念がある。すなわち、この第1の従来技術にあっては、ブーム長さ検出精度の向上を見込めない問題がある。
【0006】
また、上述した第2の従来技術では、検出器から出力されたブーム角度、ロープ張力に基づいてブーム長さを決定、すなわち検出しているが、ロープ張力の検出値と対比される、あらかじめ記憶されるロープ張力は一義的なブーム長さ、つまり一義的なブームの重量に応じた値となっている。しかしながら一般には、ブーム重量が同じだからといって、ブームの長さが同じとは限らない。例えばクレーン作業機のブームとして、本体側に配置される下ブーム、先端側に配置される上ブーム、これらの間に配置される中間ブームを備えたものがある。このうち中間ブームには、3m、6m、9mのものなどがある。したがって例えば、中間ブームの長さが同じ6mであっても、6mの中間ブームが1本含まれたブームと、3mの中間ブームが2本含まれたブームとでは重量が異なるのが普通である。つまり、同じブーム長さに対して実際には複数の重量の異なるブーム、言い換えれば複数のロープ張力が存在し得ることになる。この第2の従来技術では、検出されたロープ張力と記憶されたロープ張力との比較に際して、ブームの長さを誤って決定、すなわち検出してしまうおそれがある。この第2の従来技術も、ブーム長さ検出精度の向上を見込めない問題がある。
【0007】
なお、上述の第1,第2の従来技術のようにして自動的に検出されたブーム長さは、転倒防止のためにクレーン作業機に設けられる過負荷防止装置の入力データなどに利用されている。したがって、上述の第1,第2の従来技術におけるように、ブーム長さ検出精度の向上を見込めず、ブーム長さの検出の誤りを生じた場合には、過負荷防止装置等のようにブーム長さを入力データとして利用する演算制御装置で実行される各種の制御の精度低下を招いてしまうことになる。
【0008】
本発明は上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、ブーム長さの検出精度を向上させることができるブーム長さ自動検出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、クレーン作業機に備えられ、ブーム角度検出器と、このブーム角度検出器から出力されたブーム角度に基づいて、ブームの長さを演算するコントローラとを備えたブーム長さ自動検出装置において、ブーム角度の変化に応じて値を変化させる変化要素の上記値を検出する変化要素検出器を備えるとともに、上記コントローラが、複数の値の異なるブーム長さのそれぞれに係るブーム角度の変位角に対する上記変化要素の値の変化量の計算値をあらかじめ記憶する記憶部と、上記ブーム角度検出器から出力されるブーム角度に基づいて、上記ブーム角度の変位角を実際値として求め、上記変化要素検出器から出力される値に基づいて、変化要素の値の変化量を実際値として求め、上記記憶部に記憶された上記複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値、及び変化要素の値の変化量の計算値との関係と、上記ブーム角度の変位角の実際値、上記変化要素の値の変化量の実際値とを対比させて、上記記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力する演算部とを含む構成にしてある。
【0010】
このように構成した本願の請求項1に係る発明では、あらかじめブーム角度の変化に応じて値を変える変化要素の該当する値の変化量の計算値を記憶部で記憶させ、変化要素の値の変化量の実際値を演算部で求め、これらの計算値と実際値とを対比させるようにしてブーム長さを決定、すなわち検出するようにしてあり、すなわち計算値及び実際値のそれぞれを変化量としたことにより、ブーム等のたわみによる誤差とか、ブーム組み立て構造の違いに伴うブーム重量の相違による誤差の影響を少なくすることができ、これによりブーム長さの検出精度を向上させることができる。
【0011】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記変化要素検出器が、ハンガ角度検出器であるとともに、上記コントローラの記憶部に記憶される変化要素の値の変化量が、ハンガ角度の変位角であり、上記コントローラの演算部が、上記ブーム角度検出器から出力されるブーム角度に基づいて、ブーム角度の変位角を実際値として求め、上記ハンガ角度検出器から出力されるハンガ角度に基づいて、ハンガ角度の変位角を実際値として求め、上記記憶部に記憶された上記複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値、及びハンガ角度の変位角の計算値の関係と、上記ブーム角度の変位角の実際値、上記ハンガ角度の変位角の実際値とを対比させて、上記記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力するものから成る構成にしてある。
【0012】
このように構成した本願の請求項2に係る発明では、あらかじめハンガ角度の変位角の計算値を記憶部で記憶させ、ハンガ角度の変位角の実際値を演算部で求め、これらのハンガ角度の変位角の計算値と実際値とを対比させるようにしてあり、すなわち計算値と実際値のそれぞれをハンガ角度の変位角とし、〔計算値−計算値〕と〔実際値−実際値〕とを対比させるようにしてあり、実際値にはブーム等のたわみによる誤差が含まれるものの、〔実際値−実際値〕による変位角を求める演算でそのたわみによる誤差が消去される。したがって、ブーム等のたわみによる誤差の影響を少なくすることができ、ブーム長さの検出精度を向上させることができる。
【0013】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記変化要素検出器が、ハンガに連結されるロープの張力を検出するロープ張力検出器であるとともに、上記コントローラの記憶部に記憶される変化要素の値の変化量が、上記ロープの張力の変化分の割合であり、上記コントローラの演算部が、上記ブーム角度検出器から出力されるブーム角度に基づいて、上記ブーム角度の変位角を実際値として求め、上記ロープ張力検出器から出力されるロープ張力に基づいてロープ張力の変化分の割合を実際値として求め、上記記憶部に記憶された上記複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値、及びロープ張力の変化分の割合の計算値の関係と、上記ブーム角度の変位角の実際値、上記ロープ張力の変化分の割合の実際値とを対比させて、上記記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力するものから成る構成にしてある。
【0014】
このように構成した本願の請求項3に係る発明では、あらかじめハンガに連結されるロープの張力の変化分の割合の計算値を記憶部で記憶させ、ロープの張力の変化分の割合の実際値を演算部で求め、これらのロープ張力の変化分の割合の計算値と実際値とを対比させるようにしてあり、すなわち計算値及び実際値のそれぞれをハンガに連結されるロープの張力の変化分の割合とし、このロープ張力の変化分の割合は、ブーム重量に影響されないため、1つのブーム長さに対して計算値と実際値とを一義的に関連付けることができる。したがって、ブーム組み立て構造の違いに伴うブーム重量の相違による誤差の影響を少なくすることができ、ブーム長さの検出精度を向上させることができる。
【0015】
本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において、上記ブームが、本体に回動可能に接続される下ブームと、先端側に配置される上ブームと、これらの下ブームと上ブームとの間に配置される中間ブームとから成る構成にしてある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下,本発明のブーム長さ自動検出装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図5は本発明の第1実施形態の説明図で、図1は本発明の第1実施形態が備えられるクレーン作業機の一例を示す側面図、図2は図1に示すクレーン作業機におけるブーム長さ検出開始時の状態を示す側面図、図3は図1に示すクレーン作業機におけるブーム長さ検出途中の状態を示す側面図、図4は本発明の第1実施形態の要部構成を示す図、図5は図4に示す第1実施形態に備えられる演算部で実施される演算内容の要部を示す図である。
【0018】
図1〜3に示すクレーン作業機は、走行体1と、この走行体1上に設けられ、運転室3を有し、本体を形成する旋回体2と、この旋回体2に回動可能に接続されるブーム4とを備えている。ブーム4は例えば旋回体2に回動可能に接続される下ブーム5と、先端側に配置される上ブーム6と、これらの下ブーム5、上ブーム6間に配置される中間ブーム7を備えている。ブーム4の先端側にはプーリ10に掛け回されるロープ8を介して図示しない荷を吊り上げ下げ可能なフック9を装着させてある。ブーム4の下方部分には、対地角すなわち水平面に対する角度であるブーム角度を検出するブーム角度検出器11を設けてある。
【0019】
図2,3に示す14はブーム4を起伏させるワイヤロープ、13はワイヤロープ14に連結されるハンガ、12はハンガ13の端部に設けられ、対地角であるハンガ角度を検出するハンガ角度検出器である。
【0020】
図4に示す20はコントローラで、図1等に示す運転室3内に配置してある。このコントローラ20は図4に示すように、複数の値の異なるブーム長さのそれぞれに係るブーム角度の変位角に対する、ブーム角度の変化に応じて値を変化させる変化要素の値の変化量の計算値、例えばハンガ角度の変位角の計算値をあらかじめ記憶する記憶部21を備えている。
【0021】
また、コントローラ20は、ブーム角度検出器11から出力されるブーム角度に基づいて、ブーム角度の変位角を実際値として求め、変化要素検出器、例えば前述したハンガ角度検出器12から出力される値に基づいて、ハンガ角度の変位角を実際値として求め、記憶部21に記憶された複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値及びハンガ角度の変位角の計算値の関係と、上述したブーム角度の変位角の実際値、ハンガ角度の変位角の実際値とを対比させて、記憶部21に記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力する演算部22を備えている。
【0022】
図4に示すコントローラ20の記憶部21において、B(m−1)〜B(m)〔m=1からp〕は、前述したようにブーム角度の変位角を示している。m=1のときのB(0)は図3に示すように、対地角が0°、すなわちブーム4がほぼ水平面上にあることを意味している。m=1のときのB(1)は、同図3に示すように、B(0)よりも大きい角度で、例えば10°に設定してある。したがって、B(0)〜B(1)はブーム角度が0°から10°まで変化したときの変位角を意味している。
【0023】
m=2のときのB(1)は、前述の角度である。m=2のときのB(2)は、図3に示すようにB(1)よりも大きい角度で、例えば20°に設定してある。したがって、B(1)〜B(2)はブーム角度が10°から20°まで変化したときの変位角である。
【0024】
以下同様にして、B(p−1)〜B(p)はブーム角度が(p−1)×10°からp×10°まで変化したときの変位角を意味する。
【0025】
また、L(n)は図2に示すブーム長さLであり、経験的に考えられる組み立て構造に基づく各種の値の異なるブーム長さをL(1)からL(q)まであらかじめ記憶させてある。
【0026】
H(m)−H(m−1)は、ハンガ角度の変位角、例えば増加分を幾何学的計算によりあらかじめ求めたものである。m=1のときのH(m−1)すなわちH(0)は、ブーム角度がB(0)のときの対地角であるハンガ角度の幾何学的計算値である。m=1のときのH(m)すなわちH(1)は、ブーム角度がB(1)のときの対地角であるハンガ角度の幾何学的計算値である。したがって、m=1のときのH(m)−H(m−1)、すなわちH(1)−H(0)は、ハンガ角度の増加分の計算値ΔHとなる。ここで、図4では、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(1)に対応するハンガ角度の増加分の幾何学的計算値をΔH(1,1)と表わしてある。また、上述のようにブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(2)に対応するハンガ角度の増加分をΔH(1,2)と表わしてある。以下同様にして、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(q)に対応するハンガ角度の増加分をΔH(1,q)と表わしてある。
【0027】
また、ブーム角度がB(1)からB(2)まで変位したときのブーム長さL(1)に対応するハンガ角度の増加分の計算値をΔH(2,1)と表わし、同じくブーム角度がB(1)からB(2)まで変化したときのブーム長さL(2)に対応するハンガ角度の増加分をΔH(2,2)と表わしてある。以下同様にして、ブーム角度がB(p−1)からB(p)まで変位したときのブーム長さL(q)に対応するハンガ角度の増加分の計算値をΔH(p,q)と表わしてある。
【0028】
また、コントローラ20の演算部22では、ブーム角度検出器11から出力されるブーム角度に基づいて、ブーム角度の変位角の実際値を求める演算をおこなう。今はB(0)=0°であるから、B(1)−B(0)=B(1)=10°、B(2)−B(1)=10°等となる。
【0029】
また、ハンガ角度検出器12から出力されるハンガ角度に基づいて、ハンガ角度の変位角の実際値Δhを求める下記の演算をおこなう。
【0030】
Δh(m)=h(m)−h(m−1)〔m=1からp〕 (1)
ここで、m=1のときのh(m−1)=h(0)は、図3に示すブーム角度がB(0)のときのハンガ角度であり、h(m)=h(1)は、ブーム角度がB(1)のときのハンガ角度である。
【0031】
また、m=2のときのh(m−1)=h(1)は、前述したブーム角度がB(1)のときのハンガ角度、h(m)=h(2)は、ブーム角度がB(2)のときのハンガ角度である。
【0032】
以下同様にして、m=pのときのh(p−1)は、ブーム角度がB(p−1)のときのハンガ角度、h(p)は、ブーム角度がB(p)のときのハンガ角度である。
【0033】
また、この演算部22では、上述のように記憶部21に記憶されるハンガ角度の増加分の幾何学的計算値ΔHと、ハンガ角度の変位角の実際値Δhとの差DDを求める下記の演算をおこなう。
【0034】
ここで例えば、DD(1,1)は、ΔH(1,1)とΔh(1)との差であり、ΔH(1,1)は、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(1)に対応するハンガ角度の変位角の幾何学的計算値であり、Δh(1)は、ハンガ角度がh(0)からh(1)まで変位したときのハンガ角度の変位角の実際値である。
【0035】
また例えば、DD(1,2)はΔH(1,2)とΔh(1)との差であり、ΔH(1,2)はブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(2)に対応するハンガ角度の変位角の幾何学的計算値であり、Δh(1)はハンガ角度がh(0)からh(1)まで変位したときのハンガ角度の変位角の実際値である。
【0036】
また例えば、DD(2,1)はΔH(2,1)とΔh(2)との差であり、ΔH(2,1)はブーム角度がB(1)からB(2)まで変位したときのブーム長さL(1)に対応するハンガ角度の変位角の幾何学的計算値であり、Δh(2)はハンガ角度がh(1)からh(2)まで変位したときのハンガ角度の変位角の実際値である。
【0037】
また例えば、DD(2,2)はΔH(2,2)とΔh(2)との差であり、ΔH(2,2)はブーム角度がB(1)からB(2)まで変位したときのブーム長さL(2)に対応するハンガ角度の変位角の幾何学的計算値であり、Δh(2)はハンガ角度h(1)からh(2)まで変位したときのハンガ角度の変位角の実際値である。
【0038】
以下同様に、DD(p,q)はΔH(p,q)とΔh(p)との差であり、ΔH(p,q)はブーム角度がB(p−1)からB(p)まで変位したときのブーム長さL(q)に対応するハンガ角度の変位角の幾何学的計算値であり、Δh(p)はハンガ角度がh(p−1)からh(p)まで変位したときの実際のハンガ角度の変位角の入力値である。
【0039】
また、この演算部22では、上述した(2)式の演算の後、同じブーム長さL(n)に係る異なるブーム角度の変位角B(m−1)〜B(m)に対応する差DDの和Dを求める下記の演算をおこなう。
【0040】
D(n)=DD(n)+DD(m,n)
〔n=1からq m=1からp〕
〔初期値DD(n)=0〕 (3)
例えば、ブーム長さL(1)に係る和D(1)は、
D(1)=DD(1,1)+DD(2,1)+DD(3,1)+……
+DD(p,1)
となり、ブーム長さL(2)に係る和D(2)は、
D(2)=DD(1,2)+DD(2,2)+DD(3,2)+……
+DD(p,2)
となる。
【0041】
上述したコントローラ20の記憶部21の記憶内容と、演算部22の演算内容とをまとめて示すと図5のようになる。
【0042】
また、コントローラ20の演算部22は、上述のようにして求めた和D(1)、D(2)、……D(q)のうちの最小値を求める演算をおこなった後、その最小値に対応しているブーム長さL(n)を求め、その求められたブーム長さL(n)を、このクレーン作業機のブーム長さと決定する処理をおこなう。
【0043】
このように決定されたブーム長さL(n)に相当する表示信号が、コントローラ20から、例えば運転室3に備えられる表示器23に送られ、この表示器23でブーム長さL(n)が表示されるようになっている。
【0044】
このように構成した第1実施形態では、ブーム長さの検出に際して、はじめに図2に示すように、ブーム4を水平に保ったときのハンガ角度を検出する処理をおこなう。すなわち図3に示すように、ブーム角度検出器11から出力されるブーム角度がB(0)のときのハンガ角度検出器12から出力されるハンガ角度h(0)を検出する。
【0045】
次に、図2,3に示すワイヤロープ14を引っ張るように操作してブーム4を起しながらブーム角度検出器11によってブーム角度を検出し、ハンガ角度検出器12によってハンガ角度を検出する。これらのブーム角度、ハンガ角度に基づいて前述したようにコントローラ20の演算部22では、ブーム角度の変位角B(m−1)−B(m)を求めるとともに、前述の(1)式により、対応するハンガ角度の変位角(増加分)の実際値Δhを求める演算をおこなう。
【0046】
次に、記憶部21にあらかじめ記憶されているハンガ角度の増加分の幾何学的計算値と、ハンガ角度の変位角(増加分)の実際値との差DDを、各ブーム長さL(n)ごとに前述の(2)式により求める演算をおこなう。
【0047】
次に、前述したように同じブーム長さL(n)に係る異なるブーム角度の変位角B(m−1)〜B(m)に対応する差DDの和Dを、前述の(3)式により求める演算をおこなう。
【0048】
次に、前述したように和Dのうちの最小値を求め、その最小値に対応するブーム長さL(n)を求め、そのブーム長さL(n)をこのクレーン作業機のブーム長さと決定する処理をおこなう。
【0049】
決定されたブーム長さは前述のように表示器23に表示される。
【0050】
このように構成した第1実施形態によれば、コントローラ20の記憶部21に記憶させたブーム角度の変位角B(m−1)〜B(m)、ハンガ角度の変位角(増加分)ΔH=H(m)−H(m−1)の幾何学的計算値と、ブーム角度検出器11で検出されたブーム角度から求めたブーム角度の変位角の実際値、ハンガ角度検出器12で検出されたハンガ角度から求めたハンガ角度の変位角(増加分)の実際値Δh=h(m)−h(m−1)とを対比させるようにしてブーム長さL(n)を決定、すなわち検出するようにしてあり、ハンガ角度の変位角は、ブーム4等のたわみを含む実際値間の減算によって求められるものであることから、そのたわみによる誤差が消去される。したがって、ブーム4等のたわみによる誤差の影響を少なくすることができ、ブーム長さ検出精度を向上させることができる。
【0051】
これにより、ブーム長さを入力データとして利用する過負荷防止装置等の演算制御装置でおこなわれる各種の制御を高精度に実現させることができる。
【0052】
図6〜図8は本発明の第2実施形態の説明図で、図6は本発明の第2実施形態が備えられるクレーン作業機におけるブーム長さ検出開始時の状態を示す側面図、図7は本発明の第2実施形態の要部構成を示す図、図8は図7に示す第2実施形態に備えられる演算部で実施される演算内容の要部を示す図である。
【0053】
この第2実施形態では、変化要素検出器として図6に示すように、前述した第1実施形態におけるハンガ角度検出器12に代えてハンガ13に接続されるワイヤロープ14の張力を検出するロープ張力検出器15を設けてある。
【0054】
また、図7に示すように、コントローラ20の記憶部21には、複数の値の異なるブーム長さのそれぞれに係るブーム角度の変位角に対する、ブーム角度の変位に応じて値を変化させる変化要素の値の変化量の計算値として、例えば後述するように、ワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値を記憶させてある。
【0055】
コントローラ20の演算部22では、ブーム角度検出器11から出力されるブーム角度に基づいて、ブーム角度の変位角を実際値として求め、ロープ張力検出器15から出力される値に基づいて、ワイヤロープ14の張力の変化分の割合を実際値として求め、記憶部21に記憶された複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値及びワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値の関係と、上述したブーム角度検出器11で検出されたブーム角度に基づくこのブーム角度の変位角の実際値、ロープ張力検出器15で検出されたワイヤロープ14の張力に基づくこの張力の変化分の割合の実際値とを対比させて、記憶部21に記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力することがおこなわれる。
【0056】
図7に示すコントローラ20の記憶部21において、B(0)〜B(1)……B(p−1)〜B(p)は前述と同様のブーム角度の変位角である。また、L(n)も前述したブーム長さで、経験的に考えられる組み立て構造に基づく各種の値の異なるブーム長さをL(1)〜L(q)まで、あらかじめ記憶させてある。
【0057】
{T(m−1)−T(m)}/T(m−1)は、ワイヤロープ14の張力の変化分の割合をあらかじめ計算により求めたものである。m=1のときのT(m−1)すなわちT(0)は、ブーム角度がB(0)のときのワイヤロープ14の張力の計算値である。m=1のときのT(m)すなわちT(1)は、ブーム角度がB(1)のときのワイヤロープ14の張力の計算値である。したがって、m=1のときの{T(m−1)−T(m)}/T(m−1)、すなわち{T(0)−T(1)}/T(0)は、ワイヤロープ14の張力T(0)に対する、ブーム角度B(0)からB(1)に変化したときの張力の変化分の割合の計算値ΔTとなる。ここで、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(1)に対するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値をΔT(1,1)と表わしてある。また、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(2)に対応するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値をΔT(1,2)と表わしてある。以下同様にして、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(q)に対応するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値をΔT(1,q)と表わしてある。
【0058】
また、ブーム角度がB(1)からB(2)まで変化したときのブーム長さL(1)に対応するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値をΔT(2,1)と表わし、同じくブーム角度がB(1)からB(2)まで変化したときのブーム長さL(2)に対応するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値をΔT(2,2)と表わしてある。以下同様にして、ブーム角度がB(p−1)からB(p)まで変化したときのブーム長さL(q)に対応するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値をΔT(p,q)と表わしてある。
【0059】
また、コントローラ20の演算部22では、ブーム角度検出器11から出力される角度に基づいて、ブーム角度の変位角を求める演算をおこなう。今はB(0)=0°であり、前述した第1実施形態におけるのと同様に、B(1)−B(0)=B(1)=10°、B(2)−B(1)=10°等となる。
【0060】
また、ロープ張力検出器15から出力されるロープ張力に基づいて、ワイヤロープ14の張力の変化分の割合の実際値Δtを求める下記の演算をおこなう。
【0061】
Δt={t(m)−t(m−1)}/t(m−1) 〔m=1からP〕 (4)
ここで、m=1のときのt(m−1)=t(0)は、図6に示すブーム角度B(0)のときのワイヤロープ14の張力であり、t(m)=t(1)は、ブーム角度がB(1)のときのワイヤロープ14の張力である。
【0062】
したがって、Δt={t(1)−t(0)}/t(0)となる。
【0063】
また、m=2のときのt(m−1)=t(1)は、前述したブーム角度がB(1)のときのワイヤロープ14の張力であり、t(m)=t(2)は、ブーム角度がB(2)のときのワイヤロープ14の張力である。
【0064】
したがって、Δt={t(2)−t(1)}/t(1)となる。
【0065】
以下、同様にして、m=pのときのt(p−1)は、ブーム角度がB(p−1)のときのワイヤロープ14の張力、t(p)は、ブーム角度がB(p)のときのワイヤロープ14の張力である。
【0066】
したがって、Δt(p)={t(p)−t(p−1)}/t(p−1)となる。
【0067】
また、この演算部22では、上述のように記憶部21にあらかじめ記憶されるワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値ΔTと、ロープ張力検出器15で検出されたワイヤロープ14の張力に基づくワイヤロープ14の張力の変化分の割合の実際値Δtとの差DDを求める下記の式による演算をおこなう。
【0068】
DD(m,n)=ΔT(m,n)−Δt(m)
〔m=1からp n=1からq〕 (5)
この(5)式において例えば、DD(1,1)は、ΔT(1,1)とΔt(1)との差であり、ΔT(1,1)は、ブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(1)に対応する、あらかじめ記憶されるワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値であり、Δt(1)は、ワイヤロープ14の張力t(0)に対する張力t(0)からt(1)までの変化分の割合の実際値である。
【0069】
また例えば、D(1,2)はΔT(1,2)とΔt(1)との差であり、ΔT(1,2)はブーム角度がB(0)からB(1)まで変位したときのブーム長さL(2)に対応する、あらかじめ記憶されるワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値であり、Δt(1)は上述したようにワイヤロープ14の張力t(0)に対する張力t(0)からt(1)までの変化分の割合の実際値である。
【0070】
また例えば、D(2,1)はΔT(2,1)とΔt(2)との差であり、ΔT(2,1)はブーム角度がB(1)からB(2)まで変化したときのブーム長さL(1)に対応する、あらかじめ記憶されるワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値であり、Δt(2)はワイヤロープ14の張力t(1)に対する張力t(1)からt(2)までの変化分の割合の実際値である。
【0071】
また例えば、D(2,2)はΔT(2,2)とΔt(2)との差であり、ΔT(2,2)はブーム角度がB(1)からB(2)まで変位したときのブーム長さL(2)に対応する、あらかじめ記憶されるワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値であり、Δt(2)は上述したようにワイヤロープ14の張力t(1)に対する張力t(1)からt(2)までの変化分の割合の実際値である。
【0072】
以下同様に、DD(p,q)はΔT(p,q)とΔt(p)との差であり、ΔT(p,q)はブーム角度がB(p−1)からB(p)まで変位したときのブーム長さL(q)に対応する、あらかじめ記憶されるワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値であり、Δt(p)は、ワイヤロープ14の張力t(p−1)に対する張力t(p−1)からt(p)までの変化分の割合の実際値である。
【0073】
また、この第2実施形態でも、演算部22で、上述した(5)式の演算の後、同じブーム長さL(n)に係る異なるブーム角度の変位角B(m−1)〜B(m)に対応する差DDの和Dを求める前述した(3)式の演算をおこなう。すなわち、
D(n)=DD(n)+DD(m,n)
〔n=1からq m=1からp〕
〔初期値DD(n)=0〕
前述したように、例えばブーム長さL(1)に係る和D(1)は、
D(1)=DD(1,1)+DD(2,1)+DD(3,1)+……
+DD(p,1)
D(2)=DD(1,2)+DD(2,2)+DD(3,2)+……
+DD(p,2)
となる。
【0074】
上述したコントローラ20の記憶部21の記憶内容と、演算部22の演算内容をまとめて示すと図8のようになる。
【0075】
また、この第2実施形態でも前述した第1実施形態と同様に、コントローラ20の演算部22は、上述のようにして求めた和D(1)、D(2)、……D(q)のうちの最小値を求める演算をおこなった後、その最小値に対応しているブーム長さL(n)を求め、その求められたブーム長さL(n)を、このクレーン作業機のブーム長さと決定する処理をおこなう。このようにして決定されたブーム長さL(n)に相当する表示信号が、コントローラ20から運転室3に備えられる表示器23に送られ、この表示器23でブーム長さL(n)が表示される。
【0076】
このように構成した第2実施形態では、ブーム長さの検出に際して、はじめに図6に示すように、ブーム4を水平に保ったときの、すなわちブーム角度Bが0°のときのワイヤロープ14の張力t(0)をロープ張力検出器15で検出する。
【0077】
次に、ワイヤロープ14を引っ張るように操作してブーム4を起こしながらブーム角度検出器11によってブーム角度を検出し、これらのブーム角度に対応するワイヤロープ14の張力をロープ張力検出器15で検出する。
【0078】
このようにして検出されたブーム角度B、ワイヤロープ14の張力に基づいて前述したようにコントローラ20の演算部22では、ブーム角度の変位角B(m−1)−B(m)を求めるとともに、前述の(4)式により、対応するワイヤロープ14の張力の変化分の割合の実際値Δtを求める演算をおこなう。
【0079】
次に、記憶部21にあらかじめ記憶されているワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値と、ロープ張力検出器15から出力される張力tに基づいて求められた張力の変化分の割合の実際値Δtとの差DDを、前述の(5)式により求める演算をおこなう。次に、同じブーム長さL(n)に係る異なるブーム角度の変位角B(m−1)〜B(m)に対応する差DDの和Dを、前述した(3)式により求める演算をおこなう。
【0080】
次に、和Dの最小値を求め、この最小値に対応するブーム長さL(n)を求め、そのブーム長さL(n)をこのクレーン作業機のブーム長さを決定する処理をおこなう。決定されたブーム長さは表示器23に表示される。
【0081】
このように構成した第2実施形態では上述したように、コントローラ20の記憶部21にあらかじめ記憶させたブーム角度の変位角B(m−1)〜B(m)、ワイヤロープ14の張力の変化分の割合の計算値ΔT={T(m−1)−T(m)}/T(m−1)と、ブーム角度検出器11で検出されたブーム角度から求めたブーム角度の変位角の実際値、ロープ張力検出器15で検出される張力に基づいて求められた張力の変化分の割合の実際値Δt={t(m−1)−t(m)}/t(m−1)とを対比させるようにしてブーム長さL(n)を決定、すなわち検出するようにしてある。ここで実際値Δtを得るに際し、t(m−1)−t(m)はブーム4の重量の関数であり、t(m−1)もブーム4の重量の関数であることから、t(m−1)−t(m)/t(m−1)は、重量に無関係な値として求められる。したがって、1つのブーム4に対して計算値と実際値とを一義的に関連付けることができる。このことから、ブーム組み立て構造の違いに伴うブーム重量の相違による誤差の影響を少なくすることができ、ブーム長さの検出精度を向上させることができる。これにより、ブーム長さを入力データとして利用する過負荷防止装置等の演算制御装置でおこなわれる各種の制御を高精度に実現させることができる。
【0082】
なお、上述した第1実施形態では、ハンガ角度検出器12から検出されるハンガ角度に基づいてコントローラ20の演算部22でハンガ角度の増加分の実際値Δhを求め、さらに差ΔH−Δhを求めてブーム長さL(n)を検出するようにし、第2実施形態では、ハンガ13に接続されるワイヤロープ14の張力を検出するロープ張力検出器15の検出値に基づいて、ロープ張力の変化分の割合の実際値Δtを求め、さらに差ΔT−Δtを求めてブーム長さL(n)を検出するようにしてあるが、これらの第1実施形態と第2実施形態とをともに備えた構成にし、それぞれの実施形態のコントローラ20の演算部22で決定される和D(n)の最小値を比較し、より小さな方の最小値に係るブーム長さL(n)を、所望のブーム長さと決めるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】
本願の各請求項に係る発明によれば、ブーム長さを検出するために記憶部にあらかじめ記憶される計算値、及び変化要素検出器から出力される値に基づいて演算部で求められる実際値が変化量であり、これらの変化量を対比させてブーム長さを自動的に検出するようにしてあることから、ブーム等のたわみによる誤差とか、ブーム組み立て構造の違いに伴うブーム重量の相違による誤差の影響を少なくすることができ、これによりブーム長さの検出精度を従来に比べて向上させることができ、ブーム長さを入力データとして利用する過負荷防止装置等の演算制御装置でおこなわれる各種の制御を高精度に実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブーム長さ自動検出装置の第1実施形態が備えられるクレーン作業機の一例を示す側面図である。
【図2】図1に示すクレーン作業機におけるブーム長さ検出開始時の状態を示す側面図である。
【図3】図1に示すクレーン作業機におけるブーム長さ検出途中の状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の要部構成を示す図である。
【図5】図4に示す第1実施形態に備えられる演算部で実施される演算内容の要部を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態が備えられるクレーン作業機におけるブーム長さ検出開始時の状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態の要部構成を示す図である。
【図8】図7に示す第2実施形態に備えられる演算部で実施される演算内容の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 走行体
2 旋回体
3 運転室
4 ブーム
5 下ブーム
6 上ブーム
7 中間ブーム
8 ロープ
9 フック
10 プーリ
11 ブーム角度検出器
12 ハンガ角度検出器
13 ハンガ
14 ワイヤロープ
15 ロープ張力検出器
20 コントローラ
21 記憶部
22 演算部
23 表示器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic boom length detection device that automatically determines, that is, detects, the length of a boom provided in a crane working machine.
[0002]
[Prior art]
As this type of prior art, there is, for example, a first prior art described in Japanese Patent Laid-Open No. 10-194681, and a second prior art described in Japanese Patent Laid-Open No. 7-61777.
[0003]
The first prior art described above includes a detector that detects a boom angle, a mast angle, and a boom guy line angle in a crane working machine, and a controller, that is, a computing machine, based on the respective angles output from these detectors. Then, the boom length is calculated, and the calculated boom length is compared with different boom lengths stored in advance, and the closest one is determined as the desired boom length, that is, detected. It is like that.
[0004]
The second prior art described above also includes a detector for detecting a boom angle and a rope tension for raising and lowering the boom in the crane working machine. In the controller, these detected values are stored in a plurality of booms having different values stored in advance. Contrast the relationship between the boom angle associated with each length and the rope tension in the unloaded state, and the boom length associated with the stored rope tension corresponding to the input rope tension at the same boom angle. The desired boom length is determined, i.e., detected.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the first prior art described above, the boom angle, the mast angle, and the boom guy line angle are detected, the boom length is calculated based on these detected values, the actual value is obtained, and the stored various boom lengths. In general, the boom, mast, and boom guy line cause deflection, and therefore, the detected boom angle, mast angle, and boom guy line angle are likely to cause an error. As a result, the actual value, which is the calculated boom length, also includes a relatively large error, and when the boom length is detected, an error corresponding to the above-mentioned [calculated value−actual value] occurs, resulting in an incorrect boom length. There is a concern that will be decided. That is, the first prior art has a problem that the boom length detection accuracy cannot be expected.
[0006]
In the second prior art described above, the boom length is determined based on the boom angle and the rope tension output from the detector, that is, the boom length is determined, but is detected in advance, which is compared with the detected value of the rope tension. The rope tension to be applied is a value corresponding to a unique boom length, that is, a unique boom weight. However, in general, just because the boom weight is the same, the boom length is not always the same. For example, as a boom of a crane working machine, there is one provided with a lower boom disposed on the main body side, an upper boom disposed on the distal end side, and an intermediate boom disposed therebetween. Among these, intermediate booms include those of 3 m, 6 m, and 9 m. Thus, for example, even if the length of the intermediate boom is the same 6 m, the weight of a boom including one 6 m intermediate boom is usually different from that of a boom including two 3 m intermediate booms. . That is, a plurality of booms with different weights, in other words, a plurality of rope tensions may actually exist for the same boom length. In the second prior art, the boom length may be erroneously determined, that is, detected when comparing the detected rope tension and the stored rope tension. This second prior art also has a problem that it cannot expect an improvement in boom length detection accuracy.
[0007]
In addition, the boom length automatically detected as in the first and second prior arts described above is used for input data of an overload prevention device provided in the crane working machine for preventing the fall. Yes. Therefore, as in the first and second prior arts mentioned above, when the boom length detection accuracy cannot be expected and an error in detecting the boom length occurs, the boom is detected like an overload prevention device. The accuracy of various controls executed by the arithmetic and control unit that uses the length as input data will be reduced.
[0008]
The present invention has been made from the above-described prior art, and an object of the present invention is to provide an automatic boom length detection device that can improve the detection accuracy of the boom length.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to
[0010]
In the invention according to
[0011]
The invention according to
[0012]
In the invention according to
[0013]
According to
[0014]
In the invention according to
[0015]
The invention according to
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an automatic boom length detection device of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
1-5 is explanatory drawing of 1st Embodiment of this invention, FIG. 1 is a side view which shows an example of the crane working machine with which 1st Embodiment of this invention is provided, FIG. 2 is the crane operation | work shown in FIG. FIG. 3 is a side view showing a state in the middle of boom length detection in the crane working machine shown in FIG. 1, and FIG. 4 is a schematic diagram of the first embodiment of the present invention. FIG. 5 is a diagram showing a main part of calculation contents executed by the calculation unit provided in the first embodiment shown in FIG.
[0018]
The crane working machine shown in FIGS. 1 to 3 is provided on the traveling
[0019]
2 and 3, 14 is a wire rope for raising and lowering the
[0020]
[0021]
Moreover, the
[0022]
In the
[0023]
B (1) when m = 2 is the aforementioned angle. B (2) when m = 2 is set to an angle larger than B (1), for example, 20 °, as shown in FIG. Therefore, B (1) to B (2) are displacement angles when the boom angle changes from 10 ° to 20 °.
[0024]
Similarly, B (p-1) to B (p) mean displacement angles when the boom angle changes from (p-1) × 10 ° to p × 10 °.
[0025]
Further, L (n) is the boom length L shown in FIG. 2, and boom lengths having various values based on an empirically considered assembly structure are stored in advance from L (1) to L (q). is there.
[0026]
H (m) −H (m−1) is obtained in advance by a geometric calculation of a displacement angle of the hanger angle, for example, an increment. H (m-1) when m = 1, that is, H (0) is a geometrically calculated value of the hanger angle that is the ground angle when the boom angle is B (0). H (m) when m = 1, that is, H (1) is a geometrically calculated value of the hanger angle that is the ground angle when the boom angle is B (1). Therefore, H (m) −H (m−1) when m = 1, that is, H (1) −H (0) is the calculated value ΔH of the increase in the hanger angle. Here, in FIG. 4, the geometrically calculated value of the increase in the hanger angle corresponding to the boom length L (1) when the boom angle is displaced from B (0) to B (1) is represented by ΔH (1, 1). Further, as described above, the increment of the hanger angle corresponding to the boom length L (2) when the boom angle is displaced from B (0) to B (1) is represented by ΔH (1,2). Similarly, the increment of the hanger angle corresponding to the boom length L (q) when the boom angle is displaced from B (0) to B (1) is represented as ΔH (1, q).
[0027]
Further, the calculated value of the increase in the hanger angle corresponding to the boom length L (1) when the boom angle is displaced from B (1) to B (2) is expressed as ΔH (2, 1), and the boom angle is also the same. Is expressed as ΔH (2, 2), which is the increase in hanger angle corresponding to the boom length L (2) when B is changed from B (1) to B (2). Similarly, the calculated value of the increase in the hanger angle corresponding to the boom length L (q) when the boom angle is displaced from B (p−1) to B (p) is denoted as ΔH (p, q). It is shown.
[0028]
Further, the
[0029]
Further, based on the hanger angle output from the
[0030]
Δh (m) = h (m) −h (m−1) [m = 1 to p] (1)
Here, h (m−1) = h (0) when m = 1 is a hanger angle when the boom angle shown in FIG. 3 is B (0), and h (m) = h (1). Is a hanger angle when the boom angle is B (1).
[0031]
Further, h (m-1) = h (1) when m = 2 is the hanger angle when the boom angle is B (1), and h (m) = h (2) is the boom angle. This is the hanger angle for B (2).
[0032]
Similarly, h (p-1) when m = p is the hanger angle when the boom angle is B (p-1), and h (p) is the value when the boom angle is B (p). It is a hanger angle.
[0033]
In addition, the
[0034]
Here, for example, DD (1,1) is the difference between ΔH (1,1) and Δh (1), and ΔH (1,1) is the boom angle from B (0) to B (1). This is a geometrically calculated value of the displacement angle of the hanger angle corresponding to the boom length L (1) when displaced, and Δh (1) is when the hanger angle is displaced from h (0) to h (1). This is the actual value of the displacement angle of the hanger angle.
[0035]
For example, DD (1,2) is the difference between ΔH (1,2) and Δh (1), and ΔH (1,2) is when the boom angle is displaced from B (0) to B (1). Is a geometrically calculated value of the displacement angle of the hanger angle corresponding to the boom length L (2), and Δh (1) is the hanger angle when the hanger angle is displaced from h (0) to h (1). This is the actual value of the displacement angle.
[0036]
Also, for example, DD (2,1) is the difference between ΔH (2,1) and Δh (2), and ΔH (2,1) is when the boom angle is displaced from B (1) to B (2). Is a geometrically calculated value of the displacement angle of the hanger angle corresponding to the boom length L (1), and Δh (2) is the hanger angle when the hanger angle is displaced from h (1) to h (2). This is the actual value of the displacement angle.
[0037]
For example, DD (2, 2) is the difference between ΔH (2, 2) and Δh (2), and ΔH (2, 2) is when the boom angle is displaced from B (1) to B (2). Is a geometrically calculated value of the displacement angle of the hanger angle corresponding to the boom length L (2), and Δh (2) is the displacement of the hanger angle when displaced from the hanger angle h (1) to h (2). The actual value of the corner.
[0038]
Similarly, DD (p, q) is the difference between ΔH (p, q) and Δh (p), and ΔH (p, q) is the boom angle from B (p−1) to B (p). This is a geometric calculation value of the displacement angle of the hanger angle corresponding to the boom length L (q) when displaced, and Δh (p) is the displacement of the hanger angle from h (p−1) to h (p). This is the input value of the displacement angle of the actual hanger angle.
[0039]
Moreover, in this calculating
[0040]
D (n) = DD (n) + DD (m, n)
[N = 1 to q m = 1 to p]
[Initial value DD (n) = 0] (3)
For example, the sum D (1) related to the boom length L (1) is
D (1) = DD (1,1) + DD (2,1) + DD (3,1) +.
+ DD (p, 1)
And the sum D (2) related to the boom length L (2) is
D (2) = DD (1,2) + DD (2,2) + DD (3,2) +.
+ DD (p, 2)
It becomes.
[0041]
The storage contents of the
[0042]
In addition, the
[0043]
A display signal corresponding to the boom length L (n) determined in this way is sent from the
[0044]
In the first embodiment configured as described above, when detecting the boom length, first, as shown in FIG. 2, a process of detecting a hanger angle when the
[0045]
Next, the boom angle is detected by the
[0046]
Next, the difference DD between the geometrically calculated value of the increase in the hanger angle stored in advance in the
[0047]
Next, as described above, the sum D of the differences DD corresponding to the displacement angles B (m−1) to B (m) of different boom angles related to the same boom length L (n) is expressed by the above-described equation (3). The calculation obtained by
[0048]
Next, as described above, the minimum value of the sum D is obtained, the boom length L (n) corresponding to the minimum value is obtained, and the boom length L (n) is determined as the boom length of the crane working machine. Perform the decision process.
[0049]
The determined boom length is displayed on the
[0050]
According to the first embodiment configured as described above, the boom angle displacement angles B (m−1) to B (m) and the hanger angle displacement angle (increase) ΔH stored in the
[0051]
As a result, various types of control performed by an arithmetic control device such as an overload prevention device that uses the boom length as input data can be realized with high accuracy.
[0052]
6-8 is explanatory drawing of 2nd Embodiment of this invention, FIG. 6 is a side view which shows the state at the time of the boom length detection start in the crane working machine with which 2nd Embodiment of this invention is provided, FIG. FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a main part of the second embodiment of the present invention, and FIG. 8 is a diagram showing a main part of calculation contents executed by a calculation unit provided in the second embodiment shown in FIG.
[0053]
In the second embodiment, as shown in FIG. 6 as a change element detector, the rope tension for detecting the tension of the
[0054]
Further, as shown in FIG. 7, the
[0055]
In the
[0056]
In the
[0057]
{T (m-1) -T (m)} / T (m-1) is obtained by calculating in advance the rate of change in the tension of the
[0058]
Further, the calculated value of the ratio of the change in the tension of the
[0059]
In addition, the
[0060]
Further, based on the rope tension output from the
[0061]
Δt = {t (m) −t (m−1)} / t (m−1) [m = 1 to P] (4)
Here, t (m−1) = t (0) when m = 1 is the tension of the
[0062]
Therefore, Δt = {t (1) −t (0)} / t (0).
[0063]
Further, t (m−1) = t (1) when m = 2 is the tension of the
[0064]
Therefore, Δt = {t (2) −t (1)} / t (1).
[0065]
Similarly, t (p-1) when m = p is the tension of the
[0066]
Therefore, Δt (p) = {t (p) −t (p−1)} / t (p−1).
[0067]
Further, in the
[0068]
DD (m, n) = ΔT (m, n) −Δt (m)
[M = 1 to pn = 1 to q] (5)
In this equation (5), for example, DD (1,1) is the difference between ΔT (1,1) and Δt (1), and ΔT (1,1) is the boom angle from B (0) to B It is a calculated value of the ratio of the change in tension of the
[0069]
For example, D (1,2) is the difference between ΔT (1,2) and Δt (1), and ΔT (1,2) is when the boom angle is displaced from B (0) to B (1). Is a calculated value of the ratio of the change in tension of the
[0070]
For example, D (2,1) is the difference between ΔT (2,1) and Δt (2), and ΔT (2,1) is when the boom angle changes from B (1) to B (2). Is a calculated value of the ratio of the change in tension of the
[0071]
For example, D (2, 2) is the difference between ΔT (2, 2) and Δt (2), and ΔT (2, 2) is when the boom angle is displaced from B (1) to B (2). Is a calculated value of the ratio of the change in tension of the
[0072]
Similarly, DD (p, q) is the difference between ΔT (p, q) and Δt (p), and ΔT (p, q) is the boom angle from B (p−1) to B (p). It is a calculated value of the ratio of the change in tension of the
[0073]
Also in the second embodiment, the
D (n) = DD (n) + DD (m, n)
[N = 1 to q m = 1 to p]
[Initial value DD (n) = 0]
As described above, for example, the sum D (1) related to the boom length L (1) is
D (1) = DD (1,1) + DD (2,1) + DD (3,1) +.
+ DD (p, 1)
D (2) = DD (1,2) + DD (2,2) + DD (3,2) +.
+ DD (p, 2)
It becomes.
[0074]
The storage contents of the
[0075]
Also in the second embodiment, similarly to the first embodiment described above, the
[0076]
In the second embodiment configured as described above, at the time of detecting the boom length, as shown in FIG. 6, first, the
[0077]
Next, the
[0078]
Based on the boom angle B thus detected and the tension of the
[0079]
Next, the calculated ratio of the change in tension of the
[0080]
Next, the minimum value of the sum D is obtained, the boom length L (n) corresponding to this minimum value is obtained, and the boom length L (n) is processed to determine the boom length of this crane working machine. . The determined boom length is displayed on the
[0081]
In the second embodiment configured as described above, as described above, the boom angle displacement angles B (m−1) to B (m) stored in the
[0082]
In the first embodiment described above, based on the hanger angle detected from the
[0083]
【The invention's effect】
According to the invention according to each claim of the present application, the actual value obtained by the calculation unit based on the calculated value stored in advance in the storage unit and the value output from the change element detector in order to detect the boom length. Is the amount of change, and the boom length is automatically detected by comparing these amounts of change, which may be due to errors due to deflection of the boom, etc., or differences in boom weight due to differences in the boom assembly structure. The influence of the error can be reduced, thereby improving the accuracy of detecting the boom length as compared with the prior art, which is performed by an arithmetic control device such as an overload prevention device that uses the boom length as input data. Various controls can be realized with high accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an example of a crane working machine provided with a first embodiment of an automatic boom length detection device of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing a state at the start of boom length detection in the crane working machine shown in FIG. 1;
3 is a side view showing a state in the middle of boom length detection in the crane working machine shown in FIG. 1; FIG.
FIG. 4 is a diagram showing a main configuration of the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a main part of calculation contents executed by a calculation unit provided in the first embodiment shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a side view showing a state at the start of boom length detection in a crane working machine provided with the second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a main configuration of a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a main part of calculation contents executed by a calculation unit provided in the second embodiment shown in FIG. 7;
[Explanation of symbols]
1 Running body
2 Revolving body
3 cab
4 Boom
5 Lower boom
6 Boom
7 Intermediate boom
8 rope
9 Hook
10 pulley
11 Boom angle detector
12 Hanger angle detector
13 Hanga
14 Wire rope
15 Rope tension detector
20 controller
21 Memory unit
22 Calculation unit
23 Display
Claims (4)
ブーム角度の変化に応じて値を変化させる変化要素の上記値を検出する変化要素検出器を備えるとともに、
上記コントローラが、
複数の値の異なるブーム長さのそれぞれに係るブーム角度の変位角に対する上記変化要素の値の変化量の計算値をあらかじめ記憶する記憶部と、
上記ブーム角度検出器から出力されるブーム角度に基づいて、上記ブーム角度の変位角を実際値として求め、上記変化要素検出器から出力される値に基づいて、変化要素の値の変化量を実際値として求め、上記記憶部に記憶された上記複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値、及び変化要素の値の変化量の計算値との関係と、上記ブーム角度の変位角の実際値、上記変化要素の値の変化量の実際値とを対比させて、上記記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力する演算部とを含むことを特徴とするブーム長さ自動検出装置。In a boom length automatic detection device provided in a crane work machine, comprising a boom angle detector and a controller that calculates the length of the boom based on the boom angle output from the boom angle detector,
A change element detector that detects the value of the change element that changes the value according to a change in the boom angle;
The controller
A storage unit that stores in advance a calculated value of the amount of change in the value of the change element with respect to the displacement angle of the boom angle associated with each of a plurality of different boom lengths;
Based on the boom angle output from the boom angle detector, the displacement angle of the boom angle is obtained as an actual value, and the amount of change in the value of the change element is actually calculated based on the value output from the change element detector. A relationship between the calculated boom length, the calculated value of the displacement angle of the boom angle, and the calculated value of the change amount of the changing element, and the displacement angle of the boom angle A calculation unit that compares the actual value with the actual value of the change amount of the change element, determines the corresponding boom length from the stored boom lengths, and outputs the boom length. Boom length automatic detection device.
上記コントローラの記憶部に記憶される変化要素の値の変化量が、ハンガ角度の変位角であり、
上記コントローラの演算部が、上記ブーム角度検出器から出力されるブーム角度に基づいて、ブーム角度の変位角を実際値として求め、上記ハンガ角度検出器から出力されるハンガ角度に基づいて、ハンガ角度の変位角を実際値として求め、上記記憶部に記憶された上記複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値、及びハンガ角度の変位角の計算値の関係と、上記ブーム角度の変位角の実際値、上記ハンガ角度の変位角の実際値とを対比させて、上記記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力するものであることを特徴とする請求項1記載のブーム長さ自動検出装置。The change element detector is a hanger angle detector,
The amount of change in the value of the change element stored in the storage unit of the controller is the displacement angle of the hanger angle,
Based on the boom angle output from the boom angle detector, the calculation unit of the controller obtains the displacement angle of the boom angle as an actual value, and the hanger angle based on the hanger angle output from the hanger angle detector. The relationship between the plurality of boom lengths stored in the storage unit, the calculated value of the boom angle displacement angle, and the calculated value of the hanger angle displacement angle stored in the storage unit, and the displacement of the boom angle The actual boom value is compared with the actual displacement angle of the hanger angle to determine and output the corresponding boom length from the stored boom lengths. The boom length automatic detection device according to claim 1.
上記コントローラの記憶部に記憶される変化要素の値の変化量が、上記ロープの張力の変化分の割合であり、
上記コントローラの演算部が、上記ブーム角度検出器から出力されるブーム角度に基づいて、上記ブーム角度の変位角を実際値として求め、上記ロープ張力検出器から出力されるロープ張力に基づいてロープ張力の変化分の割合を実際値として求め、上記記憶部に記憶された上記複数のブーム長さ、ブーム角度の変位角の計算値、及びロープ張力の変化分の割合の計算値の関係と、上記ブーム角度の変位角の実際値、上記ロープ張力の変化分の割合の実際値とを対比させて、上記記憶された複数のブーム長さのうちから該当するブーム長さを決定し、出力するものであることを特徴とする請求項1記載のブーム長さ自動検出装置。The variable element detector is a rope tension detector that detects the tension of a rope connected to the hanger,
The amount of change in the value of the change element stored in the storage unit of the controller is the ratio of the change in the rope tension,
The controller of the controller obtains the displacement angle of the boom angle as an actual value based on the boom angle output from the boom angle detector, and the rope tension based on the rope tension output from the rope tension detector. The ratio of the amount of change is obtained as an actual value, and the relationship between the plurality of boom lengths stored in the storage unit, the calculated value of the displacement angle of the boom angle, and the calculated value of the rate of change of the rope tension, and the above By comparing the actual value of the displacement angle of the boom angle with the actual value of the ratio of the change in the rope tension, the corresponding boom length is determined from the stored boom lengths and output. The boom length automatic detection device according to claim 1, wherein:
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