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JP4270185B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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JP4270185B2 JP2005268394A JP2005268394A JP4270185B2 JP 4270185 B2 JP4270185 B2 JP 4270185B2 JP 2005268394 A JP2005268394 A JP 2005268394A JP 2005268394 A JP2005268394 A JP 2005268394A JP 4270185 B2 JP4270185 B2 JP 4270185B2
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Description

本発明は、画像読取手段を原稿に沿って基準位置から所定方向へ移動させながら走査することにより原稿の画像を読み取る画像処理装置に関し、詳しくは、画像読取手段の走査終了後に該画像読取手段をホームポジション(基準位置)へ戻す際のリターン速度(戻り速度)の制御に関する。
スキャナ装置、ファクシミリ装置、プリンタ、複写機、或いはこれらの機能を併せ持つ複合機(多機能装置とも呼ばれる)には、原稿を画像データとして読み取るための画像読取ユニットが搭載されている。一般に、画像読取ユニットは、CCD(Charge Coupled Device) やCIS(Contact Image Sensor) 等のイメージセンサを備えており、イメージセンサの受光面をコンタクトガラスに対面させた状態で該コンタクトガラスの直下に配置されている。また、画像読取ユニットは、コンタクトガラス上に載置された原稿に沿って往復移動することが可能なように上記イメージセンサを支持しており、モータの駆動力を受けて原稿に沿って上記イメージセンサを走査しながら移動させることによって受光した光を光電変換することにより、画像データを取得するようになっている。
また、イメージセンサは、コンタクトガラスに載置される次の原稿の画像読取を行えるようにするために、原稿全体の走査を終了した後に、走査開始前に待機していたホームポジション(基準位置に相当)に所定のリターン速度(戻り速度に相当)で戻されるよう制御される。
一方、特許文献1には、上記リターン速度を制御するスキャナ制御装置が開示されている。このスキャナ制御装置によれば、スキャナ(イメージセンサ)が原稿を走査する際に移動する距離に応じて上記リターン速度が変更される。また、特許文献2には、スキャナの移動距離に応じて画像形成装置本体の振動量が最小となるように上記ホームポジションに戻る際のスキャナの加速度を変更することで、画像形成装置本体の振動量を低減させることができるスキャナ駆動制御装置が提案されている。
特開2000−19656号公報 特開平11−146144号公報
ところで、複合機が、読み取られた原稿の画像データに基づいて所定の記録紙に画像を形成する動作モード(以下「コピーモード」と称する。)に設定されている場合は、スタートキーの入力後に、まず、画像読取ユニットによって原稿の画像が読み取られ、その後、読取画像に基づいて記録紙に画像が形成される。画像読取時及び画像形成時には、モータなどの駆動力を得て種々の駆動系機器が駆動されるため、その際に機械音が発生する。例えば、モータ自体の駆動音、ギヤやベルト或いはプーリなどの伝達系機器の駆動音、プリントヘッドや搬送ローラ、ファンなどの被駆動体の駆動音などが発生する。
画像読取時に発生する機械音の発生源は、モータ及び画像読取ユニットを駆動させるベルトやギヤなどに限られる。しかし、画像形成時は、モータ、プロセスユニット或いはプリントヘッド、複数の搬送ローラなどの複数の駆動系機器や、該駆動系機器を駆動させる多数のベルトやギヤなどを発生源として機械音が発生する。従って、一般に、画像形成時に発生する機械音は画像読取時に発生する機械音よりも大きい。
また、複合機が、読み取られた原稿の画像データを内部記憶装置或いは外部記憶装置などに転送する動作モード(以下「スキャナモード」と称する。)に設定されている場合は、画像読取に起因する機械音のみが発生する。詳しくは、原稿全体の走査時に画像読取ユニットのイメージセンサが移動されたことに起因する機械音、及び走査終了後にホームポジションへ戻される動作に起因する機械音が発生する。
上記コピーモードにおいては、画像形成時に駆動されるプロセスユニットや搬送ローラなどの複数の駆動系機器の駆動速度は、予め設定された画像形成解像度などにより一義的に定められる。また、上記スキャナモードにおいては、走査時の移動速度はイメージセンサの読取解像度によって一義的に定められる。これに対し、上記リターン速度は、従来から、予め定められた一定の速度に設定されていた。例えば、現行の一般的な複合機においては、中程度の読取解像度に設定された際の走査時の移動速度と同程度の速度に上記リターン速度が設定されていた。
しかしながら、低い読取解像度が設定されたことにより、イメージセンサの走査時の移動速度がリターン速度よりも大きくなった場合は、リターン時に発生する機械音は走査時の機械音よりも小さい。このように、リターン速度が走査時の移動速度よりも遅い一定速度に設定されている場合は、利用者に耳障り感などの不快感を与えることは無いが、リターン速度の遅さが際立ち、次の原稿の読取開始までの待ち時間を利用者に長く感じさせてしまうという問題がある。
また、コピーモードが設定されている場合は、イメージセンサによる走査終了後から該イメージセンサが上記ホームポジションに戻る間は、大きな機械音を発生する画像形成が実行されているため、戻り動作時に発生する機械音は画像形成時に発生する機械音によって掻き消されることになる。この場合、リターン速度を動的に変更させることにより、利用者に騒音と感じさせることなく、上記待ち時間を短縮させることができるが、従来から、利用者に騒音と感じさせずにリターン速度を変更させる制御はなされていない。
なお、前掲の各公知文献には、前記したように、リターン速度を変更する技術が記載されているが、スキャナが原稿を走査する際に移動する距離に応じて上記リターン速度を変更させただけでは、上記問題は解決されない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者に与える耳障り感などの不快感の問題と、次の原稿の読取開始までの待ち時間の短縮に関する問題とを両時解決することができる画像処理装置を提供することにある。
(1)本発明は、原稿読取台に載置された原稿を走査することにより該原稿の画像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段により読み取られた原稿の画像に基づいて所定の記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、上記画像読取手段を原稿に沿って基準位置から所定方向へ移動させる駆動手段と、を備えてなる画像処理装置であって、当該装置の動作モードを設定するモード設定手段と、上記画像読取手段による画像読取動作時における当該装置の動作モードを判定するモード判定手段と、上記画像読取手段による走査終了後に画像読取手段が上記基準位置へ戻される際の戻り速度を上記モード判定手段によって判定された動作モードに対応する速度に設定する戻り速度設定手段と、上記戻り速度設定手段により設定された速度に基づいて上記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を具備し、上記モード判定手段によって、上記画像形成手段により画像形成が実行される画像形成モードであると判定された場合は、上記戻り速度設定手段が上記画像読取手段の戻り速度を予め定められた第1戻り速度に設定するものであり、上記モード判定手段によって、上記画像形成手段による画像形成が実行されない非画像形成モードであると判定された場合は、上記戻り速度設定手段が上記画像読取手段の戻り速度を上記第1戻り速度よりも低速の第2戻り速度に設定するものである。
画像読取手段は、装置内において、原稿読取台に載置された原稿に沿って移動可能に支持されている。画像読取手段にはこれを駆動させる駆動手段が連結されており、この駆動手段が駆動制御手段により制御されることで、画像読取手段の移動が実現される。
原稿の画像は、駆動手段によって画像読取手段が所定の基準位置から該原稿に沿って所定方向へ移動され、該移動中に原稿を走査することにより読み取られる。走査後の画像読取手段は、上記基準位置に戻される。
画像処理装置が取り得る動作モードとしては、例えば、該画像処理装置が複数の機能を併有する多機能装置である場合は、併有する機能に応じた複数のモード、例えば、スキャナモード、コピーモード(画像形成モード)、プリントモード、ファクシミリモード(ファクシミリ送信モード及びファクシミリ受信モードを含む)がある。また、ファン作動モード、低解像度読取モード、高解像度読取モードなども当該装置の動作モードの一例である。装置の動作モードは、モード設定手段によって設定される。一方、画像読取動作時における装置の動作モードは、モード判定手段によって判定される。
画像読取動作時の装置の動作モードが判定されると、判定された動作モードに対応する速度戻り速度設定される。設定された速度に基づいて、駆動手段が駆動制御手段により制御される。これにより、画像読取手段は、設定された速度で基準位置まで戻される。
装置の動作モードが画像形成モードに設定されている場合は、画像形成処理が継続している間に、画像読取手段が所定の戻り速度で上記基準位置に戻される。画像形成処理時に生じる機械音は、画像読取手段の移動時に生じる機械音よりもとりわけ大きい。そのため、画像読取手段の戻り速度を減速させずに第1戻り速度で移動させても、その際に生じる機械音が画像形成処理時に生じる機械音にかき消されることになる。従って、利用者に耳障り感、騒音といった不快感を与えずに済む。この場合、戻り速度を減速させる必要がないため、次の読取処理までの待ち時間を短時間に維持させて、実質的な待ち時間の短縮を実現することができる。一方、画像形成処理が実行されない非画像形成モードに設定されている場合は、戻り速度を第2戻り速度に減速させることで、戻り時の機械音を低下させて、利用者に与える耳障り感、騒音といった不快感を軽減することができる。
(2)上記戻り速度設定手段が、上記戻り速度を、当該装置が取り得る複数動作モードそれぞれに対応して予め定められた複数の既定速度を含む既定速度群から、上記モード判定手段によって判定された動作モードに対応する既定速度を抽出し、該抽出された既定速度に設定するものであることが好ましい。
これにより、画像読取手段の戻り速度を動作モード毎に異ならせることができる。その結果、例えば、機械音が小さいスキャナモードやファクシミリ送信モードなどで装置が動作している場合は、画像読取手段の戻り速度を小さくし、コピーモードなどのように機械音が大きい動作モードで装置が動作している場合は、上記戻り速度を大きくするなど、戻り速度の設定の自由度が増し、好適である。
(3)上記モード判定手段によって、設定された動作モード時に生じる騒音を低減させる静音モードであると判定された場合は、上記戻り速度設定手段が、上記画像読取手段の戻り速度を上記第2戻り速度に設定するものであることが望ましい。
(4)上記静音モードの具体例としては、例えば、上記画像形成モードに設定されている場合に該画像形成モード時に生じる騒音を低減させるもの、上記画像読取手段により原稿の画像を読み取るスキャナモードに設定されている場合に該スキャナモード時に生じる騒音を低減させるもの、又は、上記画像読取手段により読み取られた原稿の画像を所定の通信網を介して伝送するファクシミリ送信モードに設定されている場合に該ファクシミリ送信モード時に生じる騒音を低減させるものが考えられる。
例えば、画像形成モードに設定されている場合であっても静音モードの時は、画像形成時に生じる機械音は低下する。この場合は、画像読取手段の戻り速度が減速される。これにより、画像読取手段の戻り動作時に生じる機械音を騒音と感じさせない程度に低下させることができる。スキャナモード及びファクシミリ送信モードにおける静音モードと判定された場合も同様である。
本画像処理装置によれば、走査後の画像読取手段の基準位置への戻り速度が、装置の動作モードに対応する速度に設定され、この設定された速度で上記画像読取手段の戻り動作が制御される。従って、例えば、機械音が小さい動作モードで装置が動作している場合は、画像読取手段の戻り速度を第1戻り速度よりも減速させることにより、画像読取手段の戻り時に発生する機械音を耳障りと感じさせることなく、騒音と感じさせることなく、装置を動作させることができる。また、大きな機械音が発生する動作モードで装置が動作している場合は、画像読取手段の戻り速度を第1戻り速度に維持することで、利用者への不快感を与えることなく、待ち時間の延長を回避して待ち時間を短時間に保持することができる。
<第1の実施形態>
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例である複合機1の外観構成を示す斜視図である。なお、図1は原稿カバー6が閉じられた状態を示し、図2は原稿カバー6が開けられた状態を示す。図1及び図2に示すように、本複合機1は、下部に配設されたプリンタ部2(画像形成手段の一例)と、その上部に配設されたスキャナ部3と、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)4を備えた原稿カバー6と、装置上面の前方側に配置された操作パネル5とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。従って、本複合機1が取り得る動作モードとしては、上記各機能に応じた動作モード、即ち、プリンタモード、スキャナモード、コピーモード、ファクシミリ送信モード、ファクシミリ受信モードがある。なお、本複合機1が併有する機能に応じて取り得る動作モードがあるのは言うまでもなく、上記に例示したモードには限定されない。例えば、後述する第2の実施形態で詳述する低解像度読取モードや高解像度読取モードも本複合機1が取り得る動作モードの一例である。
複合機1は、主に不図示のコンピュータ(外部情報機器)と接続されて、該コンピュータから送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、プリンタ部2において、画像や文書を記録紙に記録する。また、スキャナ部3により読み取られた画像データを内蔵するハードディスクドライブ(HDD)等の記録装置や上記コンピュータへ転送する。また、コンピュータとの間でデータの送受信をすることなく、スキャナ部3により読み取られた画像をプリンタ部2において記録する、所謂、コピー機能を行うことも可能である。以下に説明する複合機1の構成は、本発明を具現化するための単なる一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲で構成を適宜変更できることは当然である。
複合機1の上面の前方側であって、スキャナ部3の正面側の上面には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル5が設けられている。操作パネル5には、各種操作ボタンや液晶表示部11から構成されており、複合機1は、操作パネル5からの指示入力によって動作するようになっている。各種操作ボタンは、例えば、プリンタ部2やスキャナ部3の動作を開始するためのスタートボタン12や、動作の停止や設定の終了を行うためのストップボタン13、ファクシミリ機能を選択するためのFAXボタン14、スキャナ機能を選択するためのスキャナボタン15、コピー機能を選択するためのコピーボタン16などのモード選択ボタン、コピー枚数やスキャナ部3による読取解像度などを入力するためのダイヤルボタン、その他の各種設定ボタン等の複数の入力キーから構成される。
操作パネル5の所定のボタンが押下されることにより、複合機1の制御部100(図7参照)に所定の入力が加わる。例えば、コピーボタン16が押下されると複合機1はコピー機能が動作可能なコピーモードに設定される。液晶表示部11には、複合機1の現在の動作状態や利用者への操作案内等が表示される。複合機1は、操作パネル5からの入力の基づいて制御部100(図7参照)により動作される。勿論、前述したように、複合機1がコンピュータに接続されている場合には、複合機1は、コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバ等を介して送信される指示に基づいても動作される。
スキャナ部3は、図1及び図2に示すように、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台7を備えており、該原稿読取台7に対して原稿カバー6が、背面側の蝶番を介して開閉可能に取り付けられてなる。原稿読取台7は、略直方体の本体フレーム60と、該本体フレーム60の上面に設けられたプラテンガラス50及びコンタクトガラス51(図2参照)と、本体フレーム60に内蔵された画像読取ユニット52(図3及び図4参照)とを有する。なお、本体フレーム60は複合機1の筐体の一部を構成する。
コンタクトガラス51は、スキャナ部3をFBSとして用いる場合に画像が読み取られる原稿を載置するためのものであり、例えば無色透明なガラス板からなる。コンタクトガラス51上に原稿が載置され、そして、原稿カバー6が閉じられると、該原稿は、当該原稿カバー6によって固定される。コンタクトガラス51の下方には、複合機1の奥行き方向を主走査方向とする画像読取手段の一例であるCISユニット69(図3及び図4参照)を備えた画像読取ユニット52(図3及び図4参照)が配設されている。このCISユニット69はCISイメージセンサにより構成されており、複合機1の奥行き方向と直交する方向(本発明の所定方向に相当。以下「副走査方向」と称す。)へ移動可能に設けられている。
CISユニット69は、非読取動作時はコンタクトガラス51の左端部の下方位置(本発明の基準位置に相当。以下「ホームポジション」と称す。)で待機しており、画像読取の指示が入力されると、上記ホームポジションから上記副走査方向への移動を開始する。そして、CISユニット69はコンタクトガラス51上の原稿に対して副走査方向へ移動しながら露光走査する。これにより、原稿の画像データが読み取られる。そして、原稿全体の露光走査が終了すると、CISユニット69は上記ホームポジションに戻る。なお、銀塩カメラ用の写真フィルム(所謂、ネガフィルム)を原稿とする場合は、原稿カバー6の裏面に設けられた図示しない露光装置により上記写真フィルムが露光された状態で、CISユニット69が走査されるが、この場合は、CISユニット69による露光は停止される。
原稿カバー6は、原稿トレイ53から排紙トレイ54へ原稿を連続搬送するADF4を備えている。プラテンガラス50は、複合機1の奥行き方向に延設された長尺の平板状のガラス板であり、原稿読取台7の正面から見て左端部に設けられている。ADF4による搬送過程において、原稿がプラテンガラス50を通過し、このプラテンガラス50の下方において待機するCISユニット69が当該原稿から画像を読み取るようになっている。ただし、本実施形態において、このADF4及びプラテンガラス50は省略されていてもよい。
プラテンガラス50とコンタクトガラス51との間には、位置決め部材61が介設されている。位置決め部材61は、プラテンガラス50と同様に複合機1の奥行き方向に延設された長尺の平板状の非透明部材である。位置決め部材61は、FBSにおける原稿載置面であるコンタクトガラス51上に原稿が載置される際に、原稿の位置決め基準として用いられる。そのため、位置決め部材61の上面には、中央位置やA4サイズ、B5サイズ等の各種原稿サイズの両端位置を示す表示が記されている。また、位置決め部材61の上面には、ADF4によりプラテンガラス50上を通過する原稿をすくい上げてADF4に戻すガイド面が形成されている。
図3は、原稿読取台7の内部構造を示す平面図であり、図4は、複合機1の奥行き方向を切断面とするスキャナ部3の断面図である。なお、図3では説明の便宜上、プラテンガラス50及びコンタクトガラス51などを省略している。また、図4では原稿カバー6及びプリンタ部2の断面を省略している。
図3及び図4に示すように、本体フレーム60は、上面が開放された容器状の下フレーム61と、上面62に開口63を有する上カバー64とを備えており、下フレーム61の上に上カバー64が嵌め合わされることにより、本体フレーム60が構成されている。上記コンタクトガラス51は、上記開口63に露出するように、上カバー64に取り付けられている。このコンタクトガラス51の表面57は、原稿載置面を構成し、上記開口63が原稿載置面を区画している。
図3に示すように、下フレーム61内に上記画像読取ユニット52が配設されている。下フレーム61及び上カバー64は、共に合成樹脂からなる。下フレーム61は、底板を構成するベース部65と、このベース部65の周囲から起立した側壁66と、区画板67とを有し、これらは一体的に形成されている。この区画板67は、画像読取ユニット52が配設される部分と、操作パネル5の基板等が配設される部分とを区画する。なお、下フレーム61は、コンタクトガラス51を支持するための支持リブや、各種部材をネジ止めするためのボス部、電気配線等のための貫通孔等を備えている。ただし、これらは原稿読取台7の実施態様に応じて適宜設計されるものであるから、ここではその詳細な説明を省略する。
画像読取ユニット52は、図3に示すように、CISユニット69と、ガイドシャフト70を有するベルト駆動機構71(駆動手段の一例)とを備えている。また、画像読取ユニット52は、ローラーユニット72を備えている。図4に示すように、このローラーユニット72は、コンタクトガラス51の裏面56に当接し、CISユニット69の円滑な副走査方向へのスライド移動を支援する。CISユニット69は、所謂、密着型のイメージセンサである。CISユニット69は、原稿に光を照射すると共にこの原稿からの反射光を受光し、受光した光を電気信号に変換する。CISユニット69は、細長直方体状の筐体80を備えており、この筐体80が上記ガイドシャフト70と嵌合している。そして、この筐体80がCISユニット69と共にコンタクトガラス51(図2及び図4参照)の下方を副走査方向へ往復移動する。なお、画像読取ユニット52としては、上記CISユニット69に限らず、例えば、縮小光学系のCCDイメージセンサや、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどを含んで構成されたものも適用可能である。
更に詳細には、ガイドシャフト70は、下フレーム61の幅方向に渡って架設されている。ここで、「下フレーム61の幅方向」とは、CISユニット69の筐体80の長手方向に直交し且つコンタクトガラス51の裏面56に沿う方向、即ち、図4において紙面に垂直な方向である。換言すれば、該方向は前記した副走査方向である。上記筐体80の下部には軸受部81が形成されており、該軸受部81にガイドシャフト70が上記副走査方向へ摺動自在に支持される。筐体80は、ベルト駆動機構71により駆動されてガイドシャフト70上を摺動して移動する。また、ガイドシャフト70は、図示しないコイルバネを備えており、これによって上方へ弾性的に付勢されている。したがって、筐体80は、コンタクトガラス51の裏面56に密着するように付勢され、コンタクトガラス51に押しつけられた状態で、当該コンタクトガラス51に沿って上記副走査方向へ移動されるようになっている。
図4に示すように、上記ローラーユニット72は、CISユニット69の両端部に設けられている。このローラーユニット72は、上記副走査方向に転動するローラを備えており、このローラがコンタクトガラス51の裏面56に当接している。したがって、CISユニット69が上記副走査方向へ移動したときは、その移動に伴って、上記ローラがコンタクトガラス51に沿って転動する。このローラーユニット72が設けられているので、CISユニット69がコンタクトガラス51の裏面56に押し付けられていても、CISユニット69は、コンタクトガラス51に沿って円滑に移動する。
図5は、原稿読取台7の平面図であって、ベルト駆動機構71の概略構成を示す。なお、図中において、CISユニット69を省略している。
図示するように、ベルト駆動機構71は、ガイドシャフト70と、駆動プーリ74と、従動プーリ75と、これらの間に巻き架けられたタイミングベルト76と、駆動プーリ74の回転軸に連結されたキャリッジモータ78(図7参照)とを備えている。タイミングベルト76は、内側に歯が形成された無端ベルトである。上記キャリッジモータ78(図7参照)が駆動プーリ74を回転させることにより、上記タイミングベルト76が周運動するように構成されている。
同図が示すように、駆動プーリ74は、下フレーム61の左奥に配設されている。この駆動プーリ74に巻き架けられたタイミングベルト76は、下フレーム61の正面側へ延出し、ガイドシャフト70の手前に配設された中間プーリ77に巻き架けられている。さらに、このタイミングベルト76は、略直角に曲折し、ガイドシャフト70に沿って下フレーム61の右端まで延出し、下フレーム61の右端付近に配設された従動プーリ75に巻き架けられている。即ち、タイミングベルト76は、同図が示すように、平面視で略L字状に架設されている。このように巻き架けられたタイミングベルト76の従動プーリ75から中間プーリ77の間の部分、即ち、ガイドシャフト70に沿った部分は、上記筐体80の下部に形成された連結部82(図4参照)によって掴まれており、これにより、タイミングベルト76と筐体80とが連結されている。なお、タイミングベルト76としては、無端ベルト以外に、長尺な有端ベルトを採用してもよい。ただし、この場合は、駆動プーリ74及び従動プーリ75に代えて、有端ベルトの両端部を巻き取る巻回ローラを下フレーム61などに固設することを要する。
従って、CISユニット69によって原稿の画像データが読み取られる際には、CISユニット69がベルト駆動機構71によってホームポジションから副走査方向へ向けてスライド移動し、この移動中に、CISユニット69が当該原稿を露光して走査する。具体的には、CISユニット69がガイドシャフト70に沿って副走査方向へスライドされつつ当該CISユニット69が具備するLEDなどの光源が光を原稿に照射し、その反射光を受光素子が受光する。この受光素子は、受光した光を所定の電気信号(画像信号)に光電変換して出力する。なお、CISユニット69による原稿全体の走査が終了すると、ベルト駆動機構71が逆転駆動されて、CISユニット69は所定のリターン速度でガイドシャフト70に沿ってスライド移動して、元のホームポジションに戻される。
図6はプリンタ部2の断面構造を模式的に示す模式断面図である。以下に、同図を参照しながら、プリンタ部2の内部の概略構成について簡単に説明する。
プリンタ部2は、所謂、電子写真式の画像形成プロセスを行うものであって、その最下部に設けられた給紙カセット20と、プリンタ部2の前面上部に設けられた排紙トレイ21と、プロセスユニット19と、レーザースキャニングユニット27と、給紙カセット20の前面側から排紙トレイ20の奥側に至る略横向きS字状の搬送路22と、該搬送路22に沿って給紙カセット20側から順次配設された給紙ローラ23、レジストローラ41、転写装置28、定着装置31、排出ローラ29と、を備えて概略構成されている。また、搬送路22には搬送ローラ24が適宜配設されている。また、プリンタ部2の左側面には、図1に示すように、排気口40が設けられており、該排気口40の内部側には、プリンタ部2の内部で暖められた空気を外部に排出して、定着装置31やモータなどの発熱体を冷却するための冷却ファン38(図7参照)が適宜配設されている。
プロセスユニット19は、搬送路22を挟んで転写装置28と対向する位置に配設された感光体ドラム30と、感光体ドラム30の周囲に転写装置28側から感光体ドラム30の回転方向下流側へ向かって順次配設された導電性ブラシ32、帯電装置26、現像ユニット25等により構成される。なお、本実施形態におけるプリンタ部2の画像形成プロセスは適宜変更可能であり、電子写真式に限らず、例えばインクジェット式或いはサーマル式(感熱式)を採用することも勿論可能である。
転写装置28は転写ローラを備え、現像ユニット25は現像ローラを備え、そして、定着装置31は加熱ローラ及び加圧ローラを備えてなる。これらの各ローラや、上記感光体ドラム30、給紙ローラ23、搬送ローラ24、排出ローラ29は、複数のギヤやクラッチなどの伝達手段を介して、メインモータ37(図7参照)と連結されている。上記メインモータ37及び上記冷却ファン38は制御部100(図7参照)によって制御される。
プリンタ部2の背面側には、開閉扉35が設けられいる。更に該開閉扉35の内側には下方の支点を軸にして回動する内扉42が設けられている。この内扉42の内側の面には、複数のガイドリブ36が並設されている。内扉42が閉じられることにより、ガイドリブ36が搬送路22の外側面を構成する。内扉42が開けられると、搬送路22が開放され、搬送路22に配設された排出ローラ29、搬送ローラ24、定着装置28などが露出される。これにより、メンテナンス作業が容易となる。
このように構成されたプリンタ部2では、操作パネル5からコピーモードが設定されて、スタートボタン12が押下されると、メインモータ37や冷却ファン38が回転駆動される。また、帯電装置26によって、回転駆動する感光体ドラム30の表面が所定電位(例えば数百V)に帯電される。CISユニット69によって読み取られた画像データは、レーザースキャニングユニット27に転送され、その後、該レーザースキャニングユニット27によって所定電位に帯電された感光体ドラム30の表面がレーザ走査される。これにより感光体ドラム30上に静電潜像が生成される。感光体ドラム30が回転されて、上記静電潜像が現像ユニット25と対向する位置に移動すると、現像ユニット25により現像剤が上記静電潜像に移動して、当該静電潜像が現像される。なお、本実施の形態では、メインモータ37と冷却ファン38とが同時に駆動及び停止するよう制御されるが、それぞれを独立して制御してもよい。例えば、画像形成処理が終了した後でも冷却ファン38を継続して駆動させることが必要な場合もあり、この場合に上記の独立した制御は好適である。冷却ファン38が独立して駆動される動作モード(ファン動作モード)は複合機1の動作モードの一例である
また、転写装置28では,給紙カセット20から搬送路22の湾曲部33を通って水平方向から鉛直上方向へ搬送されてきた記録紙が,感光体ドラム30とその周速と同じ速度で移動する転写ローラとの間に挟持された状態で搬送されながら帯電される。これにより,感光体ドラム30の表面に担持された像が記録紙上に転写される。
転写装置28により像が転写された後、さらに感光体ドラム30が回転すると、転写装置28の回転方向下流側において、感光体ドラム30の表面に摺接するように設けられた導電性ブラシ32によって、該感光体ドラム30上に残存する現像剤が取り除かれる。
転写装置8によって像が転写された記録紙は,その搬送方向下流側に設けられた定着装置31に搬送され、ここで、現像剤が加圧されながら加熱されて記録紙に溶融定着される。その後,湾曲部34を経て、排出ローラ29によって排紙トレイ21に記録紙が排出される。なお、一連の画像形成プロセスが終了すると、制御部100によりメインモータ37や上記冷却ファンが停止される。
次に、図7を参照して、本複合機1の動作を制御する制御部100について説明する。ここに、図7は制御部100の概略構成を示すブロック図である。制御部100は、図示するように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)104を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス105を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)106に接続されている。
CPU101は、制御部100を構成する周辺制御デバイス、或いは制御部100により制御される被制御機器を統括的に制御するものである。本実施形態では、CPU101によって、ROM102、RAM103、EEPROM104に格納されたデータやプログラムが読み出されて演算され、そして、ASIC106及び駆動回路110を介してキャリッジモータ78が制御されることにより、CISユニット69のリターン速度が制御される。かかる制御手順については後述する。ここに、CPU101が、本発明のモード設定手段、モード判定手段、戻り速度設定手段に相当する。
ROM102には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
EEPROM104には、CISユニット69のリターン速度(戻り速度)に関する複数の速度情報がデータベースとして記憶されている。詳細には、複合機1が取り得る複数の動作モードそれぞれに対応して予め定められた複数のリターン速度が動作モード毎に分けて記憶されている。例えば、表1に示すように、スキャナモードやファクシミリモードに対応するリターン速度として速度V(本発明の既定速度に相当)が記憶され、コピーモードに対応するリターン速度として速度V(本発明の既定速度に相当)が記憶されている。ここに、表1は、複合機1の動作モードがスキャナモード又はファクシミリモードのときに設定されるリターン速度が速度Vであり、コピーモードのときに設定されるリターン速度が速度Vであることを示す。このように、EEPROM104に記憶された複数の速度(例えば速度Vと速度V)を含むデータベースが本発明の既定速度群に相当する。
Figure 0004270185
本実施形態では、速度Vと速度Vは、V<Vを満たす関係となっている。即ち、CISユニット69は、スキャナモード時よりもコピーモード時のほうが速く戻される。従って、速度Vが本発明の第1戻り速度に相当し、速度Vが本発明の第2戻り速度に相当する。本複合機1では、CPU101によって、複合機1の動作モードに応じてEEPROM104から対応するリターン速度が適宜抽出されて、設定される。また、EEPROM104に記憶される情報を、操作パネル5などからのアクセスによって利用者が任意に変更可能としておくことが好ましい形態である。なお、説明を簡単にするため、本実施形態では、CISユニット69がホームポジションから副走査方向へ移動する際の走査速度を一定として説明する。
ASIC106には、駆動回路108,109,110が接続されている。ASIC106は、CPU101からの指令に従い、プリンタ部2のメインモータ37や、冷却ファン38を駆動させるファンモータ39,スキャナ部3のキャリッジモータ78それぞれ通電する相励磁信号等を生成して、該信号をメインモータ37、ファンモータ39、キャリッジモータ78それぞれの駆動回路108,109,110に付与する。駆動回路108,109,110を介して駆動信号がメインモータ37、ファンモータ39、キャリッジモータ78に通電されることにより、各モータの回転制御が行われる。ここに、キャリッジモータ78の回転制御を行う駆動回路110及び相励磁信号等を生成して該駆動回路110に付与するASIC106が本発明の駆動制御手段に相当する。なお、本実施の形態では、ハードロジック回路からなる駆動回路110やASIC106を駆動制御手段として説明するが、例えば、ソフトウェアプログラムに基づく処理手順に従ってキャリッジモータ78の回転制御がCPU101により行われるようにしてもよい。
駆動回路108は、プリンタ部2の感光体ドラム30を始め、搬送ローラ24,排出ローラ29などの駆動系機器に接続されたメインモータ37を駆動させるものである。駆動回路108は、ASIC106からの出力信号を受けて、メインモータ37を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けたメインモータ37が回転すると、メインモータ37の回転力がギヤやベルトなどで構成されたベルト駆動機構を介して、上記駆動系機器に伝達されることにより、プリンタ部2全体が駆動される。これにより、給紙カセット20からの用紙の搬送、画像形成プロセス、定着装置31における現像剤の定着、そして記録紙の排出が可能となる。
駆動回路109は、冷却ファン38を駆動させるファンモータ39を駆動させるものである。該駆動回路109は、CPU101から出力される駆動制御手順に基づいてASIC106において生成された出力信号を受けて、ファンモータ39を駆動制御する。
駆動回路110は、スキャナ部3の駆動プーリ74に接続されたキャリッジモータ78を駆動させるものである。駆動回路110は、ASIC106からの出力信号を受けて、キャリッジモータ78を回転するための電気信号を生成する。電気信号を受けたキャリッジモータ78が回転すると、キャリッジモータ78の回転力が駆動プーリ74の回転軸から駆動プーリ74に伝達されて、該駆動プーリ74が回転する。
ASIC106には、画像読取ユニット52を構成するCISユニット69が接続されている。ASIC106は、CPU101の指令に基づいて、光源から光を照射するための電気信号や光電変換素子から画像データを出力するためのタイミング信号をCISユニット69に付与する。CISユニット69は、これらの信号を受けて、所定のタイミングで原稿に光を照射し、光電変換素子により変換された画像データを出力する。
また、ASIC106には、レーザースキャニングユニット27が接続されている。CISユニット69から出力された画像データは、CPU101からの転送信号に基づいて、ASIC106によってレーザースキャニングユニット27に転送される。該レーザースキャニングユニット27では、画像データに応じたレーザー光が生成され、該レーザー光が感光体ドラム30の表面に露光走査される。
バス105には、複合機1の操作パネル5に配設されたスタートボタン12やストップボタン13などの各種の入力キー111を制御するパネルゲートアレイ112が接続されている。パネルゲートアレイ112は、入力キー111の押下を検出して、所定のコード信号を出力する。それぞれの入力キー111にはキーコードが割り当てられている。CPU101は、パネルゲートアレイ112から所定のキーコードを示すコード信号を受信すると、所定のキー処理テーブルに従って、実行すべき制御処理を行う。キー処理テーブルは、キーコードと制御処理とを対応させてテーブル化したものであり、例えば、ROM102に記憶されている。
また、バス105には、液晶表示部11の画面表示を制御するLCDコントローラ113が接続されている。LCDコントローラ113は、CPU101の指令に基づいて、液晶表示部11にプリンタ部2又はスキャナ部3の動作に関する情報やエラー情報などを画面に表示させる。
また、バス105には、図外のコンピュータとパラレルケーブル又はUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインタフェース114及びUSBインタフェース115が接続されている。さらに、バス105には、ファクシミリ機能を実現するためのNCU(Network Control Unit)116やMODEM117が接続されている。
ここで、図8のフローチャートを参照しながら、制御部100のCPU101により実行される本実施形態のモード設定処理、モード判定処理、リターン速度設定処理について説明する。図中のS1、S2、…は処理手順(ステップ)の番号を示す。処理はステップS1から開始される。
まず、ステップS1では、複合機1の動作モードを設定するためのモード選択ボタンの入力がなされたかどうかが判定される。かかる判定は、例えば、利用者がFAXボタン14、スキャナボタン15、コピーボタン16のいずれかのモード選択ボタンを押下したときに、パネルゲートアレイ112からコード信号がバス105に転送されたかどうかをCPU101が監視することにより行われる。当該ステップにおける判定処理は、モード選択ボタンの入力があるまで繰り返し行われる。なお、本実施形態では、いずれかのモード選択ボタンが押下されることを条件とする処理手順について説明するが、モード選択ボタンが押下されなくても、いずれかの動作モード(例えばスキャナモード)がデフォルト設定されている場合は、当該ステップS1及び次のステップS2の処理をすることなく、ステップS3から処理を開始すればよい。
モード選択ボタンの入力があると判定されると(S1のYes側)、次に、入力されたモード情報を所定の記憶領域に格納する処理がCPU101により実行される(S2)。例えば、スキャナボタン15が押下された場合は、該スキャナボタン15に対応するキーコードを上記所定の記憶領域に格納する。この場合、該キーコードが上記モード情報に相当する。なお、CPU101は、当該記憶領域に格納されたキーコードを参照して、その後の複合機1を如何に動作させるかを設定する。従って、上述の如くスキャナボタン15が押下された場合は、スキャナモードが設定されたと判断され、本複合機1をスキャナ機能として動作させるべく対応する制御プログラムに従った処理が実行される。上記所定の記憶領域は、例えばRAM103或いはCPU101のレジストに確保される。このように、入力されたモード情報を所定の記憶領域に格納して、その後の複合機1の動作モードを設定する処理を行うCPU101が、本発明のモード設定手段に相当する。
続いて、ステップS3では、スタートボタン12の入力があったかどうかが判定される。具体的には、CPU101によって、利用者がスタートボタン12を押下したときに、パネルゲートアレイ112からバス105に対応するコード信号が転送されたかどうかをCPU101が監視することにより行われる。かかる判定処理は、スタートボタン12の入力があるまで繰り返し行われる。なお、モード選択ボタンの入力がないままでスタートボタン12の入力がなされた場合は、例えば、液晶表示部11にモードを指定する旨の警告が表示される。また、予め標準の動作モードを定めておき、モード選択ボタンの入力がないままでスタートボタン12の入力がなされた場合は、複合機1を標準の動作モードに自動的に設定するようにしてもよい。
その後、ステップS4において、複合機1が静音モードであるかどうかの判定処理が実行される(S4)。ここで、上記静音モードとは、複合機1において設定されたいずれかの動作モード(ファクシミリモード、スキャナモード、コピーモード)において所定の処理が実行される際に生じる騒音を低減させるためのモードである。例えば、予め定められた時刻(例えば夜間)になると自動的にキャリッジモータ78やメインモータ37の回転速度を減速させる処理を行うモードである。具体的な判定手法としては、例えば、予め定められた時刻に達したときに所定のビットフラグがオンされるかどうかにより行われる。なお、上記静音モードは、複合機1に所謂静音機能を有する場合に動作するモードであるが、該静音機能は周知の機能である。そのため、上記静音モードについてのこれ以上の説明は省略する。
上記ステップS4で静音モードであると判定されると(S4のYes側)、処理はステップS6に進み、リターン速度をVに設定する設定処理がCPU101によって実行される(S6)。ここで言う設定とは、RAM103或いはCPU101のレジストに確保された所定の記憶領域にリターン速度Vを示す情報が記憶されることをいう。なお、CPU101は該記憶領域を参照して、リターン速度Vを示す情報をASIC106に転送し、該情報を受けたASIC106では、リターン速度Vに応じた相励磁信号を生成して駆動回路110に出力する。
一方、上記ステップS4で静音モードではないと判定されると(S4のNo側)、処理はステップS5に進む。当該ステップS5では、CPU101によって、複合機1の動作モードがコピーモードであるかどうかの判定処理が実行される。かかる判定処理は、利用者によっていずれのモード選択ボタンが押下されたかどうかを、該モード選択ボタンが押下されたときにバスに転送されるコード信号に基づいて判定される。ここで、コピーモードでないと判定されると(S5のNo側)、処理はステップS6に進み、リターン速度をVに設定する処理がなされる(S6)。具体的には、CPU101によってEEPROM104に格納された表1に示すテーブルデータが参照され、現状の動作モードに応じたリターン速度が抽出される。例えば、スキャナモードやファクシミリモードに設定された場合は、速度Vが抽出される。そして、上述した設定処理と同じようにして、リターン速度がVに設定される。
上記ステップS5で、複合機1の動作モードがコピーモードであると判定されると(S5のYes側)、続いて、リターン速度をVに設定する設定処理がCPU101によって実行される(S7)。かかる設定処理は、上記ステップS6の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。このように、CPU101によって上記ステップS5及びS6の判定処理が実行されることにより、モード判定手段が具体的に実現され、CPU101によって上記ステップS6及びS7の設定処理が実行されることにより、戻り速度設定手段が具体的に実現される。
ステップS6又はS7の設定処理が終了すると、続いて、利用者により設定された動作モードに応じた処理が実行される(S8)。例えば、コピーモードに設定された場合は、原稿の画像を読み取る画像読取処理と、読み取られた画像データに基づいて画像を形成する画像形成処理が実行される。この際、CPU101によりリターン速度Vを示す情報がASIC106に転送されて、CISユニット69がリターン速度Vで戻るよう制御される。また、スキャナモードに設定された場合は、原稿の画像を読み取って、所定の記憶装置に読み取られた画像データを転送する画像読取処理が行われる。その際、CPU101によりリターン速度Vを示す情報がASIC106に転送されて、CISユニット69がリターン速度Vより遅い速度Vで戻るよう制御される。なお、本実施の形態では、複合機1の動作モードがコピーモード以外の場合は、CISユニット69のリターン速度が速度Vとなるように制御される。
なお、上記ステップS5においてコピーモードではないと判定された場合であっても、例えば、複合機1が前記したファン動作モードであると判定された場合は、ステップS7の処理を実行して、リターン速度を速度V より速い速度Vに設定するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、複合機1の動作モードがコピーモードのときは、CISユニット69は速度Vより速い速度Vで戻されるため、次の原稿の読取処理までの待ち時間を短縮するできる。一方、コピーモード時に画像形成がなされている間は、メインモータ37や冷却ファン38の駆動音が比較的大きいため、速度Vより速い速度VでCISユニット69を戻らせたとしても、その戻り動作の際に生じる機械音が騒音となることはない。
<第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。上述の第1の実施形態では、CISユニット69がホームポジションから副走査方向へ移動する際の走査速度を一定として説明したが、本実施形態では、複合機1がフラットベッドスキャナ(FBS:Flatbed Scanner)として用いられたときに、画像読取処理毎に上記走査速度が異なる場合に、上記CISユニット69のリターン速度が該走査速度に応じた速度に設定される点が、上述の第1の実施形態とは異なる。
本実施形態に係る複合機1は、プリンタ部2と、スキャナ部3と、原稿カバー6と、操作パネル5とを一体的に備えた多機能装置であって、上述した第1の実施形態のものと相違するところはない。そのため、以下においては、上述の第1の実施形態で説明した構成要素と同じ構成要素については、同符号を付して表すことでその詳細な説明を省略する。なお、本実施形態は、複数の機能を有する複合機1に限らず、いずれか単一機能を有する装置、例えば、スキャナ機能のみを有するフラットベッドスキャナといった専用機にも適用可能である。
第1の実施形態でも述べたが、複合機1は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能に加え、スキャナモード時において、CISユニット69の読取解像度を低くして原稿の画像データを読み取る低解像度読取モード(第1走査モードの一例)と、読取解像度を高くして原稿の画像データを読み取る高解像度読取モード(第2走査モードの一例)を有する。これらのモードは、操作パネル5から利用者によって設定される読取解像度の設定値に基づいて決定される。本実施形態では、表2の左欄に示すように、CISユニット69の読取解像度が100dpi、200dpi、300dpi、400dpi、600dpiの5段階に設定可能である場合に、300dpi以下に設定された場合に低解像度読取モードとし、400dpi以上に設定された場合に高解像度読取モードと判定される。かかる判定は、例えば、解像度に関する閾値情報を予めEEPROM104に記憶しておき、該閾値情報と設定された解像度とを比較することにより行われる。なお、上記閾値情報は、操作パネル5から任意に変更可能としておくことが好ましい形態である。
Figure 0004270185
また、本実施の形態では、低解像度であるほど処理負担が軽減されるため走査速度を速くすることができ、高解像度であるほど処理負担が増大して走査速度を遅くする必要があるという自明事項に基づいて、低解像度読取モードの際の走査速度が速度V(所定の走査速度に相当)に設定され、高解像度読取モードの際の走査速度が速度Vよりも低速な速度Vに設定される(表2参照)。なお、カラー読取の場合とモノクロ読取の場合とでは、読取解像度が同値であっても、読取処理の負担はカラー読取のほうが大きい。従って、表2に示すようなテーブルデータは、カラー読取用のものとモノクロ読取用のものを用意しておくことが好ましい。
制御部100のEEPROM104には、例えば、表3に示すように、低解像度読取モードに対応するリターン速度として速度V(既定速度、第1戻り速度に相当)が記憶され、高解像度読取モードに対応するリターン速度として速度V(既定速度、第2戻り速度に相当)が記憶されている。ここに、表3は、複合機1の動作モードが低解像度読取モードのときに設定されるリターン速度が速度Vであり、高解像度読取モードのときに設定されるリターン速度が速度Vであることを示す。このように、EEPROM104に記憶された複数の速度(例えば速度Vと速度V)を含むデータベースが本発明の既定速度群に相当する。
Figure 0004270185
以下、図9のフローチャートを参照しながら、制御部100のCPU101により実行される本実施形態のモード設定処理、モード判定処理、リターン速度設定処理について説明する。処理はステップS11から開始される。
まず、ステップS11では、利用者によりスキャナボタン15が押下されたときに、パネルゲートアレイ112からバス105に転送されたコード信号に基づいて、CPU101によりスキャナモードが設定されたかどうかが判定される。かかる判定処理は、モード選択ボタンの入力があるまで繰り返し行われる。
スキャナモードが設定されたと判定されると(S11のYes側)、次に、操作パネル5から任意の解像度が入力されたかどうかが判定される(S12)。なお、解像度の入力は、テンキーなどから数値を入力することにより、或いは、予め登録されたいる複数の解像度から十字キーなどで所望の解像度を選択するなどして入力される。ここで、解像度が入力されたと判定された場合は(S12のYes側)、CISユニット69によって実際に読み取られる読取解像度が入力された解像度に設定される(S13)。このとき、入力された解像度が300dpi以下の場合は、CPU101によって複合機1の動作モードが低解像度読取モードに設定され、400dpi以上の場合は、複合機1の動作モードが高解像度読取モードに設定される。このように、複合機1の動作モードを低解像度読取モード或いは高解像度読取モードに設定する処理を行うCPU101が、本発明のモード設定手段に相当する。設定されたモードの情報は、RAM103に一時的に記憶される。なお、設定された解像度に関する情報は、CPU101によってASIC106へ転送され、該ASIC106によってCISユニット69が上記設定された読取解像度で読取処理を行うように制御される。
続いて、ステップS14では、画像読取の開始指示が入力されたかどうかが判定される(S14)。この判定は、スタートボタン12の入力があったかどうかにより行われる。かかる判定処理は、スタートボタン12の入力があるまで繰り返し行われる。なお、解像度の入力がないままでスタートボタン12の入力がなされた場合は、例えば、液晶表示部11に解像度が未設定である旨の警告が表示される。また、予め標準の読取解像度が定められている場合は、解像度の入力がないままでスタートボタン12の入力がなされた場合は、上記標準の読取解像度に自動的に設定するようにしてもよい。
その後、ステップS15において、複合機1が静音モードであるかどうかの判定処理が実行される(S15)。ここで、静音モードであると判定されると(S15のYes側)、処理はステップS17に進み、リターン速度をVに設定する設定処理がCPU101によって実行される(S17)。
一方、上記ステップS15で静音モードではないと判定されると(S15のNo側)、処理はステップS16に進む。当該ステップS16では、CPU101によって、複合機1の動作モードが低解像度読取モードであるかどうかの判定処理が実行される。かかる判定処理は、CPU101によって、RAM103に一時的に記憶されたモード情報を参照することにより行われる。ここで、低解像度読取モードでないと判定されると(S16のNo側)、処理はステップS17に進み、リターン速度を速度Vに設定する処理がなされる(S17)。具体的には、CPU101によってEEPROM104に格納された表3に示すテーブルデータが参照され、現状の動作モードに応じたリターン速度が抽出される。当該ステップでは、高解像度読取モードに対応する速度Vが抽出される。そして、上述した設定処理と同じようにして、リターン速度が速度Vに設定される。
上記ステップS16で、複合機1の動作モードが低解像度読取モードであると判定されると(S16のYes側)、続いて、リターン速度をVに設定する設定処理がCPU101によって実行される(S18)。このように、CPU101によって上記ステップ15及びS16の判定処理が実行されることにより、モード判定手段が具体的に実現され、CPU101によって上記ステップS17及びS18の設定処理が実行されることにより、戻り速度設定手段が具体的に実現される。
ステップS17或いはS18の設定処理が終了すると、続いて、スキャナモードに応じた処理、即ち、画像読取処理が実行される(S19)。この際、例えば、複合機1の動作モードが低解像度読取モードに設定された場合は、CPU101により走査速度Vを示す情報と、リターン速度Vを示す情報がASIC106に転送されて、CISユニット69が走査速度Vで走査され、該走査終了後にリターン速度Vで戻るよう制御される。また、高解像度読取モードに設定された場合は、CPU101により走査速度V(<V)を示す情報とリターン速度Vを示す情報がASIC106に転送されて、CISユニット69が走査速度Vより遅い走査速度Vで走査され、該走査終了後にリターン速度Vより遅い速度Vで戻るよう制御される。
このように、本実施形態では、複合機1の動作モードが低解像度読取モードのときは、CISユニット69は速度Vより速い速度Vで戻されるため、次の原稿の読取処理までの待ち時間を短縮するできる。また、この場合は、走査速度も速いため、リターン速度を速めても、走査の終了前後において発生する機械音に変化がないため、利用者に耳障り感といった不快感を与えることはない。複合機1の動作モードが高解像度読取モードのときは、CISユニット69は速度Vより遅い速度Vで戻されるが、当該モードのときは、走査速度も遅いため、リターン速度も遅くすることにより、走査の終了前後において発生する機械音を平滑化することができ、上記不快感を与えずに済む。
なお、本実施の形態では、複合機1がスキャナモードに設定される場合を例示して説明したが、例えば、ファクシミリ送信モードなどに設定される場合にも本発明は適用可能である。また、低解像度読取モードのときは走査速度が速度Vに設定され、高解像度読取モードのときは走査速度が速度Vに設定される例について説明したが、低解像度読取モード及び高解像度読取モードに関係なく、速度VでCISユニット69を移動させて走査するモード(第1走査モード)と速度VでCISユニット69を移動させて走査するモード(第2走査モード)のいずれかに設定されるものであれば、本発明が適用され得る。
<第3の実施形態>
上述の第2の実施形態では、表2に示すように、300dpi以下を低解像度読取モードとし、400dpi以上を高解像度読取モードと定め、これらの各モード毎に走査速度が異なる場合について説明した。本実施形態では、表4に示すように、各解像度毎に走査速度が定められ、各解像度毎にリターン速度が定められている場合について説明する。ここで、表4の中欄に示す走査速度は、V>V>V>V>Vの関係を有し、また、表4の右欄に示すリターン速度は、V100>V200>V300>V400>V600の関係を有する。なお、表4に示す情報もテーブルデータとしてEEPROM104に記憶されている。
Figure 0004270185
この場合、図9のフローチャートのステップS16以降の処理は、図10のフローチャートに示すステップS21〜S31の手順に従って行われる。即ち、まず最初に、ステップS21で、読取解像度が100dpiに設定されたかどうかが判定される。ここで、読取解像度が100dpiであると判定されると、リターン速度がV100に設定されて(S22)、ステップS19の読取処理が実行される。一方、読取解像度が100dpiでないと判定されると、処理はステップS23に進む。
処理がステップS23に進むと、ここでは、読取解像度が200dpiに設定されたかどうかについて、ステップS21と同様の処理が行われ、読取解像度が200dpiであると判定されると、リターン速度がV200に設定されて(S24)、ステップS19の読取処理が実行される。一方、読取解像度が200dpiでないと判定されると、処理はステップS25に進む。以降、ステップS30まで、解像度300dpi、400dpi、600dpiについて同様の処理が行われる。
そして、ステップS29で、読取解像度が600dpiでないと判定されると、解像度が設定されていないと判断されて、その旨のエラー表示を液晶表示部11に出力して、読取処理が行われないまま一連の処理が終了する。
なお、上述した第1、第2、及び第3の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更することができる。
原稿カバー6が閉じられたときの複合機1の外観構成を示す斜視図。 原稿カバー6が開けられたときの複合機1の外観構成を示す斜視図。 原稿読取台7の内部構造を示す平面図。 複合機1の奥行き方向を切断面とするスキャナ部3の断面図。 ベルト駆動機構71の概略構成を示す平面図。 プリンタ部2の断面構造を模式的に示す模式断面図。 制御部100の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態のモード設定処理、モード判定処理、及びリターン速度設定処理の手順を説明するフローチャート。 第2の実施形態のモード設定処理、モード判定処理、及びリターン速度設定処理の手順を説明するフローチャート。 第3の実施形態のリターン速度設定処理の手順を説明するフローチャート。
符号の説明
1・・・複合機
2・・・プリンタ部(画像形成手段の一例)
3・・・スキャナ部
4・・・ADF
5・・・操作パネル
6・・・原稿カバー
7・・・原稿読取台
52・・・画像読取ユニット
69・・・CISユニット(画像読取手段の一例)
71・・・ベルト駆動機構(駆動手段の一例)
101・・・CPU
106・・・ASIC(駆動制御手段の一例)
110・・・駆動回路(駆動制御手段の一例)

Claims (4)

  1. 原稿読取台に載置された原稿を走査することにより該原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    上記画像読取手段により読み取られた原稿の画像に基づいて所定の記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    上記画像読取手段を原稿に沿って基準位置から所定方向へ移動させる駆動手段と、を備えてなる画像処理装置であって、
    当該装置の動作モードを設定するモード設定手段と、
    上記画像読取手段による画像読取動作時における当該装置の動作モードを判定するモード判定手段と、
    上記画像読取手段による走査終了後に画像読取手段が上記基準位置へ戻される際の戻り速度を上記モード判定手段によって判定された動作モードに対応する速度に設定する戻り速度設定手段と、
    上記戻り速度設定手段により設定された速度に基づいて上記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を具備し
    上記モード判定手段によって、上記画像形成手段により画像形成が実行される画像形成モードであると判定された場合は、上記戻り速度設定手段が上記画像読取手段の戻り速度を予め定められた第1戻り速度に設定するものであり、
    上記モード判定手段によって、上記画像形成手段による画像形成が実行されない非画像形成モードであると判定された場合は、上記戻り速度設定手段が上記画像読取手段の戻り速度を上記第1戻り速度よりも低速の第2戻り速度に設定するものである画像処理装置。
  2. 上記戻り速度設定手段が、上記戻り速度を、当該装置が取り得る複数動作モードそれぞれに対応して予め定められた複数の既定速度を含む既定速度群から、上記モード判定手段によって判定された動作モードに対応する既定速度を抽出し、該抽出された既定速度に設定するものである請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記モード判定手段によって、設定された動作モード時に生じる騒音を低減させる静音モードであると判定された場合は、
    上記戻り速度設定手段が、上記画像読取手段の戻り速度を上記第2戻り速度に設定するものである請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 上記静音モードが、上記画像形成モードに設定されている場合に該画像形成モード時に生じる騒音を低減させるもの、上記画像読取手段により原稿の画像を読み取るスキャナモードに設定されている場合に該スキャナモード時に生じる騒音を低減させるもの、又は、上記画像読取手段により読み取られた原稿の画像を所定の通信網を介して伝送するファクシミリ送信モードに設定されている場合に該ファクシミリ送信モード時に生じる騒音を低減させるもののいずれか若しくは複数である請求項に記載の画像処理装置。
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