JP4264076B2 - 弗化炭素類の分解装置 - Google Patents
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Description
図1に示したものと同じ原理の装置を使用して本発明法を実施した。すなわち通電により発熱する発熱体(カンタル合金を使用)を装着した管状炉(電気容量20KW)の軸中心に沿って、内径28mm、長さ1000mmのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)からなる反応管を貫通させ、この反応管内の炉中心部に、原料としてチャー炭と消石灰を用いて作製した粒状の反応剤100gを装填した。この反応剤は、粒度250μm以下のチャー炭と粒度250μm以下の消石灰を重量比で1対3の割合で配合し、ヘンシエルミキサーで混合し水を添加して造粒したあと、110℃で4時間の乾燥処理し、窒素雰囲気中で800℃で8時間の熱処理を行って脱水焼成し、得られた焼成品を1.4〜4.0mmのものに整粒したもの(ペレット)である。原料のチャー炭は、固定炭素78%、揮発分9%、灰分3%、水分10%のものを使用し、原料の消石灰はJISR9001の規格品を使用した。製造されたペレットを分析したところ、この反応剤ペレットは炭素(C)と酸化カルシウム(CaO)が主成分であり、C/CaOのモル比は1.67であった。この反応剤の装填中心部に熱電対を挿入し、反応の間、反応剤の温度を計測した。
反応開始から30分経過した時点の排ガスサンプルから、排ガス中に残存している弗化炭素量を測定し、被処理ガス中の弗化炭素に対する排ガス中の弗化炭素の100分率をもって表した。
反応終点までに分解した弗化炭素の量である。反応終点は分解率が95%に低下した時点とした。実際には、30分毎の排ガス分析値から、30分毎の分解率を求め、各30分間に流入した弗化炭素量にそのときの分解率を掛けた値をその30分間の分解量とし、反応開始から分解率が95%に低下する時点までの分解量の積算値をもって、弗化炭素の分解量(g)とした。
前記の反応終点に至るまでに消費した反応剤中のCaO量の百分率である。CaOの消費はCaF2の生成で起きると仮定し、反応終点までに分解した弗化炭素中のフッ素量の積算値と、排ガス中に検出されるフッ素量の積算値とから、Caに固定されたフッ素量の積算値を求め、反応終点までに消費したCaO量を算出した。
被処理ガス中の酸素濃度を5vol.%の一定とし、C/CaOのモル比を変えた反応剤を使用した以外は、実施例1と同様の試験(No.6〜9)を行った。反応剤のC/CaOのモル比は、チャー炭と消石灰の配合量を変えて、実施例1と同様にして製造したペレットを分析し、ペレット中のC量、CaO量を測定し、これらの測定値から求めたものである。試験結果を表1に併記した。この結果から、パーフルオロエタンの反応終点までの分解量はC/CaOのモル比によって影響を受けることがわかる。本例ではC/CaOのモル比が約1.7付近で最も良好な成績が得られていることがわかる。
パーフルオロエタンに代えてパーフルオロメタンを使用した以外は実施例1と同様の試験を行なった。そのさい酸素濃度を0%(No.10)と10%(No.11)と変化させた。試験結果を表1に併記したが、本例でも反応終点までの分解量は酸素の添加によって顕著に増大することがわかる。
パーフルオロエタンに代えてトリフルオロメタン(CHF3)を使用した以外は実施例1と同様の試験を行なった。そのさい、弗化炭素濃度と酸素濃度はいずれも5vol.%の一定とし、ガス流量は0.12リットル/分とし、反応剤はC/CaOのモル=1.67のものを使用し、反応剤最高温度を変えた(No.12〜17)。その結果を表1に示したが、反応剤最高温度が400℃未満では30分後の分解率が低いのに対し、400℃以上となるとほぼ100%の分解率が得られることがわかる。
塩素を構成成分とするトリクロロ−トリフルオロエタンを実施例1と同様の分解処理に供した。その反応条件と反応結果を表1に併記した。この場合には、被処理ガス中に酸素が存在しない方(比較例No.1)が分解量が多くなり、酸素が存在すると(比較例No.2)分解量はむしろ低下した。
実施例1および2の試験No.3と同一の反応条件でパーフルオロエタンを分解処理したが、そのさいの排ガス(CO濃度:20%)に、図2に示したように、窒素を添加したあと酸素を添加したうえで、排ガス酸化装置26に導き、触媒層27を通過させた(試験No.18)。窒素添加量は5.0リットル/分、酸素添加量は1.5リットル/分であり、触媒はアルミナに白金を0.5%担持させた市販品(日揮化学株式会社製)を使用した。その結果を表1に示したが、排ガス中のCO濃度は0%となった。
反応温度を700℃とした以外は実施例1の試験No.3と同一の反応条件でパーフルオロエタンを分解処理した(試験No.19)。反応結果を表1に示したが、800℃のNo.3に比べて成績は若干劣るが、それでも充分な分解が行われた。
トリフルオロメタン(CHF3)に代えて、1,1,1,2 テトラフルオロエタン(C2H2F4)を使用した以外は、実施例4と同様の試験を行った(試験No.20)。そのさい反応剤最高温度は350℃とした。その結果を表1に示したが、350℃でも100%近い分解率が得られた。
2 反応剤
3 通気性床
4 加熱炉
5 電気ヒーター
6 加熱炉の炉内雰囲気
7 被処理ガス導入口
8 弗化炭素源
12 酸素ガス源
13、34、42 窒素ガス源
19 40 被処理ガス導入管路
20 ガス排出口
21 排ガス管路
26 排ガス酸化器
27 酸化触媒
43、46 通電により発熱する発熱体
Claims (3)
- パーフルオロカーボンまたはハイドロフルオロカーボンと濃度20vol.%以下の酸素を含む被処理ガスの分解装置であって、炭素質固体材料と、カルシウム、マグネシウム、バリウムまたはストロンチウムの酸化物、カルシウム、マグネシウム、バリウムまたはストロンチウムの水酸化物、およびカルシウム、マグネシウム、バリウムまたはストロンチウムの炭酸塩または硝酸塩からなる群から選ばれた一種または二種以上の化合物とからなる反応剤を装填した金属製の反応容器と、この反応容器内に通ずるように設けられた被処理ガス導入口と、該反応容器内から反応後のガスを排出するように設けられたガス排出口と、この反応容器を収容する炉と、この炉内の雰囲気温度を300℃以上に高めるための通電により発熱する発熱体を用いた電気ヒーターと、前記の被処理ガス導入口と被処理ガス源とを接続する管路と、該被処理ガス源または該管路に接続する酸素ガス導入管と、からなる弗化炭素類の分解装置。
- パーフルオロカーボンまたはハイドロフルオロカーボンと濃度20vol.%以下の酸素を含む被処理ガスの分解装置であって、炭素質固体材料と、カルシウム、マグネシウム、バリウムまたはストロンチウムの酸化物、カルシウム、マグネシウム、バリウムまたはストロンチウムの水酸化物、およびカルシウム、マグネシウム、バリウムまたはストロンチウムの炭酸塩または硝酸塩からなる群から選ばれた一種または二種以上の化合物とからなる反応剤を装填した金属製の反応容器と、この反応容器内に通ずるように設けられた被処理ガス導入口と、該反応容器内から反応後のガスを排出するように設けられたガス排出口と、この反応容器を収容する炉と、この炉内の雰囲気温度を300℃以上に高めるための通電により発熱する発熱体を用いた電気ヒーターと、前記の被処理ガス導入口と被処理ガス源とを接続する管路と、該被処理ガス源または該管路に接続する酸素ガス導入管と、前記のガス排出口に連通するように配管接続された排ガス酸化器と、からなる弗化炭素類の分解装置。
- 前記反応容器に導入する前の被処理ガスと、該反応容器から出た排ガスとを熱交換する熱交換器が配置された、請求項1または2に記載の弗化炭素類の分解装置。
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