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JP4256583B2 - 塗布膜形成装置 - Google Patents

塗布膜形成装置 Download PDF

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JP4256583B2
JP4256583B2 JP2000382632A JP2000382632A JP4256583B2 JP 4256583 B2 JP4256583 B2 JP 4256583B2 JP 2000382632 A JP2000382632 A JP 2000382632A JP 2000382632 A JP2000382632 A JP 2000382632A JP 4256583 B2 JP4256583 B2 JP 4256583B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体ウエハやLCD基板(液晶ディスプレイ用ガラス基板)等の被処理基板上に、例えばレジスト液等の塗布膜用の塗布液を塗布することで成膜を行う塗布膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスやLCDの製造プロセスにおいては、フォトリソグラフィと呼ばれる技術により被処理基板へのレジスト処理が行われている。この技術は、例えば半導体ウエハ(以下ウエハという)にレジスト液を塗布して当該表面に液膜を形成し、フォトマスクを用いて当該レジスト膜を露光した後、現像処理を行うことにより所望のパターンを得る、一連の工程により行われる。
【0003】
従来において、上述の工程におけるレジスト液の塗布工程はいわゆるスピンコーティング法により行なわれている。この方法は側方を全周に亘って囲うカップ内に回転自在なスピンチャックを設け、このスピンチャックでウエハを水平に吸着保持し、ウエハ中央部上方のノズルからレジスト液をウエハWに供給すると共にウエハWを回転させることにより、ウエハの遠心力によりレジスト液が拡散してウエハ全体に液膜を形成する方法である。
【0004】
ところで、形成されるレジストパターンの線幅はレジスト膜の膜厚と露光波長とに比例する。従って、近年要求が高まってきている前記パターンの微細化に対応するためには、できるだけ液膜を薄くする必要があり、スピンコーティング法においてはウエハの回転速度を上げることで薄膜化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の方法ではウエハを高速回転させているため、内周部に比して外周部の周速度が大きくなり、特にウエハを大型化した際に外周部で空気の乱流が発生するという問題がある。この乱流は膜厚を変動させるのでウエハ全体の膜厚が不均一となり、パターンの微細化を阻害する要因となっていた。
【0006】
更に、この方法はレジスト液をウエハの中央部から周縁方向へと吹き飛ばすようにして拡散させているので、当該周縁部からカップ側へと飛散して無駄になるレジスト液の量が多くなってしまう。また前記周縁部等の回路形成領域以外の箇所に塗布されたレジスト液や、飛散してカップに付着したレジスト液が硬化してパーティクルの原因になるという問題等も生じていた。
【0007】
このような事情から、スピンコーティング法に依らない塗布装置が検討されている。図14に示す装置は、ウエハWの上方にウエハWの回路形成領域11以外の部分を覆うマスク12を設け、マスク12の上方に設けたノズル13をレジスト液を供給しながらX方向に往復させると共にウエハWをY方向に間欠送りし、いわゆる一筆書きの要領で前記回路形成領域11のみにレジスト液を供給するものである。
【0008】
この装置ではウエハWを回転させないので上述したような不都合は解消され、無駄のない塗布が行なえる。しかしながらマスク表面にはレジスト液が吐出され、処理を重ねるうちにレジスト液の膜厚が大きくなり、膜が剥れてパーティクルの原因になるため、所定のタイミングでマスクを取り外して、洗浄済みのマスクと交換すると共に汚れたマスクは別途設置される洗浄ユニットで洗浄する必要がある。このため、マスク12の洗浄を行うためのスペース及び洗浄済みのマスクを待機させるためのスペースなどが必要となり、装置が大型化してしまうし、またマスクを塗布ユニットから外して洗浄し、洗浄後に塗布ユニットに取り付けるため、作業が煩わしいという問題がある。
【0009】
一方、ウエハWの周縁部全体を覆うマスク12に代えて図15に示すようにノズルの移動方向(X方向)両端に、ノズルのスキャン領域に対応する周縁領域のみを覆うマスク14a,14bを設け、これらマスク部材14a及び14bの離間間隔を駆動機構16によってウエハの回路形成領域の幅に応じて変化するように構成された装置も検討されている。このような構成によると、ノズルが一定の移動領域内を往復するため、マスク14a,14bの表面に供給されるウエハ1枚当たりのレジスト液の量はマスク12に比して多くなり、パーティクルがより発生しやすくなる。
【0010】
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その目的は塗布液の歩留まりが高くかつ均一な塗布膜を形成することができ、しかも塗布膜形成領域以外の領域を覆うマスク部材の洗浄が容易で、装置の大型化を抑えることができる塗布膜形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の塗布膜形成装置は、基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に保持された基板と対向して設けられ、当該基板に塗布液を線状に吐出する細径の塗布液ノズルと、
この塗布液ノズルを、塗布液が基板の表面に吐出されながら基板の表面に沿ってX方向に往復移動させるX方向駆動部と、塗布液ノズルを基板に対してY方向に相対的に間欠移動させるY方向駆動部と、を備えた駆動機構と、
前記基板の塗布膜形成領域以外の部分を覆い、前記塗布液ノズルがその上方で折り返すと共に塗布液ノズルからの塗布液を受けるマスク部材を備えたマスクユニットと、
このマスクユニットに設けられ、前記マスク部材に付着した塗布膜を洗浄する洗浄手段と、を有し、
前記マスク部材は、塗布液ノズルの基板に対するY方向の相対移動に対応して基板に対してY方向に相対移動することを特徴とする。
【0012】
前記マスクユニットの各マスク部材は、塗布膜形成領域のX方向の幅に対応してX方向に移動すると共に、塗布液ノズルの基板に対するY方向の相対移動に対応して基板に対してY方向に相対移動するように構成されている。
【0013】
このような構成とすることで、例えば塗布液ノズルから細径の線状に塗布液を吐出させながらX方向に往復動させると共にこの塗布液ノズルが折り返し地点にある時にウエハWをY方向へと移動させ、いわゆる一筆書きの要領でウエハW表面への塗布液の供給が行なえる。また、ウエハWの塗布膜形成領域以外の部分を覆うマスクユニットは塗布液ノズルと共に移動可能な一対のマスク部材からなる構成とし、この各マスク部材に洗浄手段を設けているため、マスクを洗浄するための洗浄装置を別個に設けなくて済み、洗浄が容易になると共に省スペース化が図れる。
【0014】
またマスクユニットはマスク部材を囲む位置と囲まない位置との間でマスク部材に対して相対的に移動するケース体を備え、このケース体に洗浄手段として塗布液を溶解する溶剤ノズルを設けるように構成してもよい。
【0015】
この場合マスク部材に供給された溶剤及び溶解した塗布膜の成分(溶解成分)を吸引するための第1の吸引機構を設けることが好ましく、更にケース体の底面にこぼれ落ちた溶剤及び溶解成分を吸引する第2の吸引機構を設けることが好ましい。このようにすれば、マスク部材に付着した塗布液の確実な除去を行うことが可能となる。
【0016】
また、洗浄手段は、マスクユニットとは別個に設けられると共にマスク部材に溶剤を吐出して塗布膜を溶解させるための溶剤ノズルを含む構成としてもよい。例えば塗布液ノズルと共に移動するように溶剤ノズルを組み合わせた構成とすることができる。なお溶剤ノズルには、超音波を印加する超音波振動子を設けるように構成してもよい。
【0017】
更に本発明の塗布膜形成装置は、マスク部材の表面に溶剤を、膜状の流れを形成するように供給する溶剤供給部と、マスク部材の表面に吸引孔が形成され、この吸引孔から溶剤及び溶解した塗布膜の成分を吸引する第3の吸引機構と、を備えた構成としてもよい。
【0018】
またマスク部材における少なくとも塗布液ノズルの移動領域と対向する部位を、塗布液を吸収する吸収体(洗浄手段)により構成してもよい。この構成は基板の塗布膜形成領域に対応し、基板の周縁部全体を覆うマスク部材に対して好適である。この場合、吸収体に吸収された塗布液を吸引する第4の吸引手段を備える構成とすることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、夫々本発明の実施の形態である塗布膜形成装置について示す概略断面図及び概略平面図である。基板であるウエハWは基板保持部21により略水平に保持されており、この基板保持部21はウエハWを受け渡す際に、昇降機構22により例えば図示しない搬送アームと基板保持部21との間で昇降できる構成となっている。基板保持部21及び昇降機構22は、トレイ状の液受け23と一体に構成されており、この液受け23はその表面がウエハW裏面と対向し、且つ溶剤例えばシンナー溶液を貯留するための凹部23aが形成されている。この溶剤は一部が蒸発し、ウエハW周辺を所定濃度の溶剤雰囲気に保つように凹部23a内にて温度制御されている。
【0020】
液受け23の周囲は、上面のみ開口した筐体24と当該筐体24の上端より僅かに下方位置にて開口部位を塞ぐ蓋体25とにより囲われており、蓋体25には、後述する塗布液ノズル3内の塗布液の液温を調整するための図示しない温度調節手段が設けられている。筐体24の内側底面には例えば2本のY方向に伸びるレール26が配設されており、また当該底面近傍には筐体24の対向する側面を貫通し且つ前記レール26と平行してボールねじ27が設けられている。液受け23の下端に設けられるナット部23bはボールねじ27と螺合しており、モータ28がボールねじ27を回転させることで液受け23はレール26にガイドされてY方向へ移動する構成となっている。また、基板保持部21は振動発生部29と接続されており、後述する塗布液ノズル3によりウエハW表面に線状に供給された塗布液に振動を与えて、平坦な塗布膜形成を可能とする構成となっている。
【0021】
次に基板保持部21の上方側についての説明を行なう。筐体24の上端近傍には、X方向に延びるガイド部材31が架設されており、このガイド部材31にはウエハWへ塗布液の供給を行なう塗布液ノズル3がガイドされるように設けられている。ガイド部材31は内部にボールねじ32を有しており、例えば筐体24の外壁に設けられるモータ33によりボールねじ32を回転させることで、塗布液ノズル3がX方向に移動する構造となっている。
【0022】
塗布液ノズル3の下端にはウエハWと対向するように例えば口径が10μm〜200μmの吐出孔3aが形成されている。前記蓋体25には塗布液ノズル3の移動領域にスリット状の開口部34が形成されており、塗布液ノズル3は前記開口部34内を通して吐出孔3aが蓋体25の下方側を移動するように構成されている。
【0023】
また塗布液ノズル3には、液供給部35から塗布液であるレジスト液及びレジスト液の揮発を防ぐための溶剤例えばシンナー溶液が、共に液温及び供給量等の調整が行なわれて供給される構成となっており、例えば塗布液ノズル3内の図示しない二重管の内管からレジスト液、外管からミスト状のシンナー溶液が夫々吐出孔3aへ送出され、いわばレジスト液の周囲を溶剤のミストが囲うようにして同時にウエハWへ供給される。
【0024】
ここで、モータ33、ボールねじ32、ガイド部材31等が特許請求の範囲でいうX方向駆動部に相当し、同様にモータ28、ボールねじ27、ナット部23b、レール26等がY方向駆動部に相当する。これらの駆動力により塗布液ノズル3がX方向に移動すると共にこれと対向するウエハWをY方向に移動させ、塗布液ノズル3及びウエハWの相対的なXY方向への移動が可能とされている。
【0025】
次にウエハWの側方側に設けられるマスクユニット4の構成について図3〜図6を参照しながら説明する。マスクユニット4はX方向に対向する一組のマスクユニット4A,4Bからなり、各々は同一形状であることから、ここでは特に記載の必要がない限りマスクユニット4として説明を行なうこととする。マスクユニット4は塗布液ノズル3からウエハWの塗布膜形成領域以外に供給されるレジスト液を受け止めるためのマスク部材41と、このマスク部材41が収納されるようにウエハW側(以後マスクユニット4に関してはこの方向を前方とする)の側面が開口した角筒状のケース体5とを備えており、マスク部材41は、ケース体5の背面の孔部51を介してこのケース体5内へと挿入される中空の支持部6により水平に支持されている。
【0026】
マスク部材41は、この例では前記レジスト液が流れやすいように表面が僅かに後方側に傾斜した液受け板42と、この液受け板42の側方及び後方を囲う側壁43とを備えるトレイ状の部材として構成されている。この側壁43の後方側は図6に示すように後方に向かうにつれて幅狭となるように構成されており、その後端部には前記支持部6が接続されている。支持部6はマスク部材41を支持すると共に排気排液のためのドレイン管としての機能も有している。
【0027】
液受け板42は塗布液ノズル3の吐出孔3aとウエハW表面との間の高さレベルとなるように位置決めされ、またその材質は後述する洗浄液例えば溶剤であるシンナーがその表面を広がることで洗浄効果を高められるように、親水性部材例えばポリプロピレンが用いられる。
【0028】
支持部6の下流側は、筐体24の側壁を通り、例えば当該側壁外側に設けられる軸受け61及び進退手段62を介して気液分離装置63へと連通している。進退手段62は例えば図3に示すように、ボールねじ機構64が用いられ、モータ64aによりボールねじ64bを回転し、これと螺合しているナット部65が図示しないガイドにガイドされながら支持部6をX方向に進退させる構成となっている。また、支持部6の進退手段62から気液分離装置63へと至る部位は例えばフレキシブルチューブにより構成されており、支持部6の進退手段62上流側の部位の進退に下流側が対応できる構成となっている。
【0029】
気液分離装置63の下流側にはバルブV1を介して吸引ポンプP1が接続されており、バルブV1と接続する排気制御部66により当該バルブV1の開閉を制御して吸引のタイミングや吸引力などの制御を行なえる構成とされている。
【0030】
次にケース体5について図4及び図5を参照しながら説明を行なうと、ケース体5は前記支持部6が後退したときにマスク部材41を収納できる大きさに構成されており、天井部にはマスク部材41を収納した際に液受け板42の表面に溶剤例えばシンナー溶液を供給し、レジスト液の溶解を行なう洗浄手段である溶剤ノズル52が設けられている。溶剤ノズル52は例えば前後に2列複数箇所(図では便宜上8箇所)に配列されている。これらの溶剤ノズル52は例えば斜め後方に溶剤を吐出するように構成されているが、ここで前列を52a、後列を52bとすると溶剤ノズル52aは液受け板42の先端部位へ、また溶剤ノズル52bは液受け板42の中央部位へと夫々シンナー溶液の供給を行うように位置決めされている。
【0031】
一方、ケース体5の後方側底面にはドレイン管53が接続されている。ドレイン管53は図1に示すように筐体24を貫通して気液分離装置54へと連通し、気液分離装置54の下流側にはバルブV2を介してポンプP2が設けられている。このドレイン管53は洗浄時においてマスク部材41の例えば先端部位からケース体5の底面へと零れ落ちたシンナー溶液や溶解成分を吸引するものであり、その吸引圧力等の調整は前記排気制御部66にて制御が行われる。
【0032】
本実施の形態においてこれまで説明してきた駆動部位、例えばモータ28、モータ33、モータ64a等は駆動制御部67と接続されており、この駆動制御部67はウエハWのY方向の位置に応じて、所定量のストロークでマスクユニット4A、4Bの各マスク部材41を連動して進退する機能などを備えている。
【0033】
なお特許請求の範囲における第1の吸引機構は、本実施の形態における支持部6、気液分離装置63及びポンプP1に、また第2の吸引機構は同じくドレイン管53、気液分離装置56及びポンプP2に夫々相当する。
【0034】
次に、上述してきた本実施の形態における作用について説明する。先ず、蓋体25のないロードエリアに基板保持部21を位置させ、この基板保持部21を上昇させて図示しない搬送アームからウエハWを受け取る。そして例えばウエハWのY方向における先端部が塗布液ノズル3がX方向に移動する領域の下方側に位置するように液受け23をY方向に移動させ、次いで塗布液ノズル3をX方向に移動させると共にウエハWを間欠的に図2の矢印A方向に移動させて、レジスト液の塗布を行なう。
【0035】
このレジスト液の供給について図3を参照しながら詳述すると、既述のように塗布液ノズル3がレジスト液をウエハW表面に微細な線状で吐出しながらX方向に往復移動させる。ウエハW表面の集積回路形成領域即ち塗布膜形成領域W1は外縁が段状に形成されており、従って塗布液ノズル3は、この塗布膜形成領域W1のX方向幅に応じた距離だけ移動すると共に、塗布膜形成領域W1の外側にて折り返す。そして塗布液ノズル3が塗布膜形成領域W1に塗布液を吐出しているとき、ウエハWは停止しているが、当該塗布液ノズル3がマスク部材41の液受け板42上方にて折り返す間に、液受け23と共にウエハWがY方向(ここでは矢印の方向)へと間欠的に移動し、次の領域の塗布に備える。塗布液ノズル3は折り返した後、塗布液を吐出しながら逆方向に移動する。この動作を連続することでレジスト液がいわば一筆書きの要領でウエハWの塗布膜形成領域W1全域に塗布される。
【0036】
ここで、レジスト液の塗布工程におけるマスクユニット4の作用について説明する。塗布液ノズル3によるレジスト液供給時には、図6(a)に示すようにマスク部材41の先端は、塗布膜形成領域W1の外縁よりも少し外側に外れた位置にて置かれる。これは、塗布膜形成領域W1の外縁を通過してそのまま少し外側までレジスト液を塗布することにより塗布膜形成領域W1における外縁付近の膜厚の均一性を確保するためである。従ってレジスト液はウエハW上の塗布膜形成領域W1の少し外側まで塗布された後、マスク部材41の表面に塗布される。そして既述のようにウエハW表面の塗布膜形成領域W1の外縁は例えば段状に形成されているため、塗布液ノズル3が塗布しようとする塗布膜形成領域W1の幅に応じた位置にマスク部材41が位置するように進退制御がなされる。
【0037】
このような実施の形態において、例えば図3におけるa1とa2のように連続する塗布液が形成する線と線との間に僅かな隙間が生じる場合には、塗布膜形成領域W1全域へのレジスト液の供給が終了した後、例えば振動発生部29により基板保持部21に振動を与えて当該レジスト膜の膜厚を均一化する。そしてウエハWはロード、アンロード位置へ移動し、その位置から搬出される。
【0038】
このようにしてウエハWへのレジスト膜の形成工程が行われるが、所定のタイミングで例えばウエハWを1枚塗布した後あるいは2枚以上塗布した後、マスク部材41が後退してケース体5内へと収納され、マスク部材41の洗浄が行なわれる。即ち溶剤ノズル52から吐出されるシンナー溶液は、マスク部材41表面に付着したレジスト膜を溶解する。シンナー溶液及び当該シンナー溶液により溶解されたレジスト膜の溶解成分は、溶剤ノズル52から吐出されるシンナー溶液の吐出力及び液受け板42に形成された傾斜による効果が相まって液受け板42の後方側へと押し流され、支持部6内の中空部へと流れていく。このとき支持部6では下流側への吸引が行われており、この吸引力により当該液受け板42後端部近傍に集まった前記シンナー溶液及び溶解成分が確実に下流側へ回収されることとなる。
【0039】
ここで、溶剤ノズル52aから吐出されたシンナー溶液はマスク部材41の先端に形成されたレジスト膜を溶解するが、当該シンナー溶液及び溶解成分の一部、特に当該先端の垂直部位に吐出されたシンナー溶液とその溶解成分はマスク部材41の先端部位から下方側へと流れていく。これらの液は、ケース体5の傾斜した底面を伝って後方側へと流れ、ドレイン管53内へと回収される。なお、シンナー溶液の吐出量及び洗浄時間は図示しない制御部により例えば塗布液ノズル3から供給されるレジスト液の流量に応じた設定がなされる。
【0040】
これまで述べてきたように、本実施の形態に係る塗布膜形成装置によれば以下のような効果を有する。即ち、塗布液ノズル3によりいわば一筆書きの要領でレジスト液をウエハW上に塗布しているため、スピンコーティング法に比べてレジスト液の歩留まりを飛躍的に向上させることができると共に、ウエハWの回転による空気の乱流の発生といったことも起こらないので膜厚の均一性が高いなどの効果がある。またマスク部材41によりウエハWの周縁部にレジスト液が塗布されないようにしているため、レジスト膜のウエハW周縁部からの膜剥れを防止できると共に、ウエハWの裏面側が汚れることもないので、搬送アームなどを汚すおそれもない。
【0041】
そしてマスクユニット4(4A,4B)に溶剤ノズル52を設け、マスク部材41に付着したレジスト膜を溶剤ノズル52からの溶剤により溶解させ、溶剤及び溶解成分を支持部6及びドレイン管53を介して吸引排出するようにしているため、マスク部材41に付着したレジスト膜の膜剥れによるパーティクルの発生を抑えることができる。そしてマスクユニット4に溶剤ノズル52及び支持部6、ドレイン管53等からなる洗浄手段を設けているため、洗浄部を別途設けなくて済み、省スペース化が図れて装置の大型化を抑えることができると共に、マスクユニット4を塗布膜形成装置から取り外して洗浄し、その後塗布膜形成装置に装着するといった手間を省くことができるので、洗浄作業が容易である。
【0042】
なお、本実施の形態におけるマスク部材41の洗浄は、当該マスク部材41を前後に動かしながら溶剤を吐出して行うようにしてもよいし、溶剤ノズル52からシンナー溶液を泡状に吐出するようにしてもよく、更にまた溶剤に超音波を印加する超音波振動子を設けて溶剤の吐出を行うようにしてもよく、これらの方法を既述の実施の形態に組み合わせることでマスク部材41表面に形成されるレジスト膜をより確実に除去することができる。
【0043】
また本実施の形態においては、洗浄後のマスク部材41を乾燥するためのパージガス供給用のガスノズル(乾燥用のガス供給部)をケース体5に設けてもよい。その構成は例えば溶剤ノズル52と別個にガスノズルを配列するようにしてもよいし、一部の溶剤ノズル52例えば溶剤ノズル52aをガスノズルと兼用するノズルとするように構成してもよい。図7はこのような実施の形態を示す説明図であり、溶剤供給源71からバルブV3を介して溶剤ノズル52aへ供給管72が、同じくバルブV4を介して溶剤ノズル52bへは供給管73が夫々配管されており、この供給管72のバルブV3から溶剤ノズル52aに至る途中の部位には乾燥用のガス供給部である窒素(N2)ガス供給源74からバルブV5を介して供給管75が接続されている。
【0044】
このような構成によれば、バルブV3,V4を開き、バルブV5を閉じた状態で溶剤ノズル52a,52bからマスク部材41へ例えばシンナー溶液を供給して塗布膜の溶解を行い、しかる後バルブV3,V4を閉じると共にバルブV5を開いて溶剤ノズル5aからマスク部材41へ窒素ガスを供給して当該マスク部材41の乾燥を行なうことができ、マスク部材41の洗浄工程に要する時間が短縮する。
【0045】
更にまた、本実施の形態におけるマスク部材41の洗浄工程は図8に示すように、マスク部材41上方に当該マスク部材41の汚染度を検出するための例えばCCDカメラ76を設け、これを例えば装置外部に設けられる制御部77にて一定の汚染度に達したと判定した場合にアラームを発生するようにしてもよく、更にはまた、図示しない溶剤ノズル52の制御部へ指示を出力してマスク部材41の洗浄を自動的に開始する構成としてもよい。このように構成することで、マスク部材41表面に形成されるレジスト膜がパーティクルが発生するほどに厚くなる前に当該レジスト膜の溶解を行うことが可能となり、その一方で必要以上のマスク部材41の洗浄を回避できる。
【0046】
本発明はこれまで説明してきた実施の形態(第1の実施の形態)以外の構成とすることも可能であり、以下これらについて概説する。図9は第2の実施の形態に係るマスクユニット8を示す概略斜視図、図10は該マスクユニット8の概略断面図を用いた作用説明図である。このマスクユニット8は第1の実施の形態におけるマスクユニット同様に一対のユニットとして構成されるものであり、ここでは一方側のみを説明する。
【0047】
81は上面が液受けをなす液受け板であり、表面が後方側に傾斜し、その前方以外の側方は側壁82により囲まれ、マスク部材8aを形成する。液受け板81の表面81a及び前端面(先端の垂直部位)81bは溶剤が広がりやすいように親水性部材により構成されている。マスク部材8aの後方にはバッファー部8bが設けられており、溶剤供給部8dから供給管8cを介して送られる溶剤例えばシンナー溶液が一旦貯溜される。側壁82の後方側下端部には例えば多数の孔部からなる吐出孔83が液受け板81の幅方向に形成されており、前方側へ前記溶剤を吐出する構成となっている。
【0048】
一方液受け板81の表面81aの前端部には多数の吸引孔84が幅方向に形成されると共に、前記前端面81bには幅方向にスリット状の開口部85が形成されている。吸引孔84及び開口部85は液受け板81内部に形成される流路81cに連通しており、この流路81cは後部側にてドレイン管86に接続されている。ドレイン管86の下流側は第1の実施の形態と同様に気液分離装置87及びポンプP3等が介設されている。なお図10中88はマスク部材8aを進退させるための支持部材である。ここでいう吸引孔84、開口部85、ドレイン管86、気液分離装置87及びポンプP3は特許請求の範囲における第3の吸引機構に相当する。また、溶剤供給部8d、供給管8c、バッファー部8b及び吐出孔83が特許請求の範囲における洗浄手段に相当する。
【0049】
次にこの実施の形態の作用、効果について説明すると、吐出孔83から吐出される溶剤は前記液受け板81の表面全体を覆うようにして広がり、膜状に流れて当該先端近傍の吸引孔84から吸引される。この溶剤の供給は例えば塗布液ノズル3からレジスト液の吐出が行われている間連続して行なわれる。従ってマスク部材8aにおいて、レジスト液が供給される部位に溶剤の薄膜状の流れが形成されているため、液受け板81に吐出されたレジスト液が溶剤の流れに乗って吸引孔84から吸引されて除去される。また前端面81bは疎水性部材にて構成されており、且つ吸引手段である開口部85が設けられているので、レジスト液が当該前端面81bに付着したとしても下方側へと流れ落ち、当該開口部85にて吸引される。従ってマスク部材8aは常に洗浄され、その洗浄手段はマスクユニットに設けられているので、先の実施の形態と同様の効果がある。
【0050】
図11及び図12は第3の実施の形態を示したものである。ノズルユニット9は溶剤ノズル9aをマスク部材ではなく塗布液ノズル9bに合体させたものである。91はマスク部材であり表面が後方側へ傾斜し、後端付近に形成される孔部92に接続する吸引機構をなすドレイン管93から排気排液が行えるように構成されている。ドレイン管93の下流側には気液分離装置94及びポンプP4等が介設されている。また、マスク部材91は支持部材96により水平支持されると共に第1及び第2の実施の形態同様に図示しない進退手段によりX方向に進退自在となっている。
【0051】
そしてこのような構成においては、先ず塗布膜形成工程終了後、ノズルユニット9が図12に示すようにマスク部材91先端付近に移動し、溶剤例えばシンナー溶液の吐出を行なってマスク部材91表面を洗浄を行うものである。このような構成においてもマスク部材91を取り外して別途洗浄しなくてよいので前述の実施の形態と同様の効果がある。なおこの場合、溶剤ノズル9aに先の実施の形態の図7の構成のように乾燥用ガスの供給源を接続し、シンナー吐出後、例えばN2ガスによりマスク部材91を乾燥させるようにしてもよい。更にまた、溶剤ノズルはノズルユニット9とは別個に例えば、マスク部材91の上方に昇降自在に設けてもよい。
【0052】
ここで、マスク部材の形状は上記の形状に限られるものではなく、既述の図14に示すようにウエハWの塗布膜形成領域W1に対応する部位が開口するようにウエハW周縁部全体を囲うリング状のものとしてもよい。この場合例えば図13に示すように多孔板100の上に表面部をなす例えば多孔質ポリプロピレンよりなる吸収体101を積層すると共に、多孔板100の下方側に吸引管102に連通する通気空間103を形成する構成としてもよい。この場合、吸収体101に吐出されたレジスト液は吸収体101に吸収されると共に、多孔板100及び通気空間103を介して吸引管102より吸引排出され、従ってマスク部材の表面の清浄化が保たれる。なお吸収体101にレジスト液の一部が残存して汚れが溜まった場合には、交換すればよい。この例では、吸収体101、多孔板100、通気空間103、吸引管102により洗浄手段が構成される。
【0053】
マスク部材の他の例としては、図16に示したマスク部材800を提案できる。このマスク部材800は図9にて説明したマスク部材8aの一部を変更したものであり、マスク部材8a同様に液受けをなす液受け板81の表面は、後方側に低くなるように傾斜している。液受け板81の前方以外の側方は、下部側が内方に傾斜する側壁82により囲まれており、液受け板81の表面及び前端面、更には液受け板81に接する側壁82の内壁面や側壁82の上面は、溶剤が広がりやすいように親水性部材により構成されている。液受け板81の表面は図17にも示したように、中央部が低くなるように傾斜させてもよい。
【0054】
液受け板81の中央部分には、マスク部材800の長手方向に沿って吸引孔801が複数設けられている。吸引孔801及び開口部85は液受け板81内部に形成される流路81cに連通しており、この流路81cは記述したように後部側にてドレイン管86(図10参照)に接続されている。
【0055】
マスク部材800の側壁82内には、既述のマスク部材8aにおける吐出孔83に代えて溶剤供給チューブ802が設けられ、側壁82の表面には前記溶剤供給チューブ802に通ずる複数の吐出孔803が長手方向に沿って形成されている。溶剤供給チューブ802から供給された溶剤例えばシンナーは、吐出孔803から流れて側壁82の内側表面、液受け板81の表面を経て、吸引孔801から吸引され、排出される。この過程を経て、マスク部材800の側壁82の内側表面、液受け板81の表面は、溶剤によってクリーニングされる。従って速乾性のある処理液やレジスト液がマスク部材800の側壁82の内側表面、液受け板81の表面に付着しても、直ちにこれを洗い流すことができる。
【0056】
次に上述の塗布膜形成装置を塗布ユニットに組み込んだ塗布・現像装置の一例の概略について図18及び図19を参照しながら説明する。図18及び図19中、110はウエハカセットを搬入出するための搬入出ステ−ジであり、例えば25枚収納されたカセットCが例えば自動搬送ロボットにより載置される。搬入出ステ−ジ110に臨む領域にはウエハWの受け渡しア−ム111がX,Z,Y方向およびθ回転(鉛直軸回りの回転)自在に設けられている。更にこの受け渡しア−ム111の奥側には、例えば搬入出ステ−ジ110から奥を見て例えば右側には塗布・現像系のユニットU1(塗布ユニット112,現像ユニット113)が、左側、手前側、奥側には各々のユニットが多段に重ねられ構成された加熱・冷却系のユニットU2,U3,U4が夫々配置されている。また、塗布ユニット112,現像ユニット113と加熱・冷却系ユニットとの間でウエハWの受け渡しを行うための、例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されたウエハ搬送ア−ムMAが設けられている。但し図18では便宜上ユニットU2及びウエハ搬送ア−ムMAは描いていない。
【0057】
塗布・現像系のユニットにおいては、例えば上段に2個の上述の現像装置を備えた供えた現像ユニット113が、下段に2個の塗布ユニット112が設けられている。例えば加熱・冷却系のユニットにおいては、加熱ユニットや冷却ユニット、疎水化処理ユニット等がユニットU2,U3,U4の中に7段の棚状に収納配置された構造となっている。
【0058】
塗布・現像系ユニットや加熱・冷却系ユニットを含む上述の部分をプロセスステーションブロックと呼ぶことにすると、このプロセスステーションブロックの奥側にはインタ−フェイスブロック120を介して露光装置121が接続されている。インタ−フェイスブロック120は例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されたウエハ搬送ア−ム122により露光装置121の間でウエハWの受け渡しを行うものである。
【0059】
この装置のウエハの流れについて説明すると、先ず外部からウエハWが収納されたウエハカセットCが前記搬入出ステ−ジ110に搬入され、ウエハ搬送ア−ム111によりカセットC内からウエハWが取り出され、既述の加熱・冷却ユニットU3の棚の一つである受け渡し台を介してウエハ搬送ア−ムMAに受け渡される。次いでユニットU3の一の棚の処理部内にて疎水化処理が行われた後、塗布ユニット112にてレジスト液が塗布され、レジスト膜が形成される。レジスト膜が塗布されたウエハWは加熱ユニットで加熱された後、ユニットU4のインターフェースブロック120のウエハ搬送アーム122と受渡し可能な冷却ユニットに搬送され、処理後にインタ−フェイスブロック120,ウエハ搬送アーム122を介して露光装置121に送られ、ここでパタ−ンに対応するマスクを介して露光が行われる。露光処理後のウエハをウエハ搬送アーム122で受け取り、ユニットU4の受け渡しユニットを介してプロセスステーションブロックのウエハ搬送アームMAに渡す。
【0060】
この後ウエハWは加熱ユニットで所定温度に加熱され、しかる後冷却ユニットで所定温度に冷却され、続いて現像ユニット113に送られて現像処理され、レジストマスクが形成される。しかる後ウエハWは搬入出ステ−ジ110上のカセットC内に戻される。
【0061】
以上において本実施の形態で用いられる基板はLCD基板であってもよい。また塗布液としてはレジスト液に限らず層間絶縁材料、低誘電体材料、強誘電体材料、配線材料、有機金属材料、金属ペースト等を用いるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、塗布液の歩留まりが高くかつ均一な塗布膜を形成することができ、しかも塗布膜形成領域以外の領域を覆うマスク部材の洗浄が容易で、装置の大型化を抑えることができる塗布膜形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である塗布膜形成装置について示す概略構成図である。
【図2】上記塗布膜形成装置の平面図である。
【図3】塗布液ノズル3及びウエハWの相対的な移動関係を説明する斜視図である。
【図4】マスクユニット4の構成を説明するための縦断面図である。
【図5】マスクユニット4の構成を説明するための平面図である。
【図6】塗布液ノズル3によるレジスト液供給時のマスクユニット4について説明する縦断面図である。
【図7】マスク部材41の洗浄を行う洗浄手段の構成を示す説明図である。
【図8】マスク部材41の汚染度を観察するための構成を示す説明図である
【図9】他の実施の形態におけるマスク部材の斜視図である。
【図10】前記他の実施の形態の作用を説明する縦断面図である。
【図11】更に他の実施の形態におけるノズルユニットの斜視図である。
【図12】前記更に他の実施の形態の作用を説明する縦断面図である。
【図13】マスク部材に吸収体を設けた場合の構成を示す概略説明図である。
【図14】スピンコーティング法を用いない塗布膜形成装置の一例を示す斜視図である。
【図15】スピンコーティング法を用いない塗布膜形成装置の他の一例を示す斜視図である。
【図16】図9に示したマスク部材の他の構成を表す斜視図である。
【図17】図9に示したマスク部材の他の構成を表す縦断面図である。
【図18】前記塗布膜形成装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す斜視図である。
【図19】前記塗布膜形成装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
W ウエハ
21 基板保持部
23 液受け
26 レール
27 ボールねじ
3 塗布液ノズル
31 ガイド部材
34 開口部
4 マスクユニット
41 マスク部材
42 液受け面
5 ケース体
52,52a,52b 溶剤ノズル
6 支持部
62 進退手段
63 気液分離装置
64 ボールねじ機構
66 排気制御部
67 駆動制御部

Claims (15)

  1. 基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板と対向して設けられ、当該基板に塗布液を線状に吐出する細径の塗布液ノズルと、
    この塗布液ノズルを、塗布液が基板の表面に吐出されながら基板の表面に沿ってX方向に往復移動させるX方向駆動部と、塗布液ノズルを基板に対してY方向に相対的に間欠移動させるY方向駆動部と、を備えた駆動機構と、
    前記基板の塗布膜形成領域以外の部分を覆うようにX方向に互いに対向して設けられ、前記塗布液ノズルがその上方で折り返すと共に塗布液ノズルからの塗布液を受けるマスク部材を備えたマスクユニットと、
    このマスクユニットに設けられ、前記マスク部材に付着した塗布膜を洗浄する洗浄手段と、を有し、
    前記マスク部材は、塗布液ノズルの基板に対するY方向の相対移動に対応して基板に対してY方向に相対移動することを特徴とする塗布膜形成装置。
  2. マスクユニットは、X方向に互いに対向する一対のマスクユニットとして設けられ、
    これら一対のマスクユニットの各マスク部材は、塗布膜形成領域のX方向の幅に対応してX方向に移動すると共に、塗布液ノズルの基板に対するY方向の相対移動に対応して基板に対してY方向に相対移動するように構成されことを特徴とする請求項記載の塗布膜形成装置。
  3. 基板は半導体ウエハであることを特徴とする請求項2記載の塗布膜形成装置。
  4. マスク部材に供給された溶剤及び溶解した塗布膜の成分を吸引するための第1の吸引機構が洗浄手段として設けられたことを特徴とする1乃至のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  5. 洗浄手段は、マスクユニットに設けられると共にマスク部材に溶剤を吐出して塗布膜を溶解させるための溶剤ノズルを含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  6. マスクユニットはマスク部材を囲む位置と囲まない位置との間でマスク部材に対して相対的に移動するケース体を備え、溶剤ノズルはこのケース体に設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の塗布膜形成装置。
  7. マスク部材からケース体の底面にこぼれ落ちた溶剤及び溶解した塗布膜の成分を吸引するための第2の吸引機構が設けられたことを特徴とする請求項記載の塗布膜形成装置。
  8. マスク部材に溶剤を吐出して塗布膜を溶解させるための溶剤ノズルがマスクユニットとは別個に設けられることを特徴とする請求項1乃至
    のいずれか一つに記載の塗布膜形成装置。
  9. 溶剤ノズルは塗布液ノズルに組み合わせて設けられたことを特徴とする請求項記載の塗布膜形成装置。
  10. 溶剤ノズルには、溶剤に超音波を印加する超音波振動子が設けられていることを特徴とする請求項5乃至のいずれかに記載の塗布膜形成装置。
  11. マスクユニットには、溶剤で洗浄されたマスク部材に乾燥用のガスを供給する乾燥用のガス供給部が洗浄手段の一部として設けられていることを特徴とする請求項5、6または7に記載の塗布膜形成装置。
  12. 洗浄手段は、マスク部材の表面に溶剤を膜状の流れを形成するように供給する溶剤供給部と、マスク部材の表面に吸引孔が形成されると共にこの吸引孔から溶剤及び溶解した塗布膜の成分を吸引する第3の吸引機構と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の塗布膜形成装置。
  13. マスク部材における少なくとも塗布液ノズルの移動領域と対向する部位を、塗布液を吸収する吸収体により構成し、この吸収体は、洗浄手段をなすものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の塗布膜形成装置。
  14. 洗浄手段は、吸収体に吸収された塗布液を吸引する第4の吸引手段を備えていることを特徴とする請求項13記載の塗布膜形成装置。
  15. マスク部材は、基板の塗布膜形成領域以外の領域全体を覆い基板の塗布膜形成領域に対応する開口を有するものであることを特徴とする請求項12、13または14記載の塗布膜形成装置。
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