以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)コンテンツ取得システム
(1−1)コンテンツ取得システムの全体構成
図1において、1は全体としてコンテンツ取得システムを示し、パーソナルコンピュータ2により、インターネット等のネットワーク3を介してコンテンツ配信サーバ4から映画やドラマ、音楽等の各種コンテンツをコンテンツデータとして取得し得るようになされている。
(1−2)パーソナルコンピュータ2の構成
図2に示すように、パーソナルコンピュータ2は、内部の中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit )10が、ハードディスクドライブ11のハードディスクに予め記憶しているOS(Operating System)等の基本プログラムや、コンテンツ提示プログラム等の各種アプリケーションプログラムを、PCI(Peripheral Component Interconnect )バス等の外部バス12、ブリッジ13、CPUバスやメモリバス等のホストバス14を順次介してRAM(Random Access Memory)15に転送し、ROM(Read Only Memory)16に予め記憶している演算用等の各種パラメータを適宜用いながらRAM15でその基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムを展開することにより、当該展開した基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムに従い全体を統括的に制御して各種処理を実行する。
これにより中央処理ユニット10は、パーソナルコンピュータ2に対してCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)、メモリスティック(登録商標)等の記録媒体(図示せず)が装填された状態で、キーボードやマウス等の操作入力部20に対する操作に応じて入力処理部21を介して記録媒体再生命令が入力されると、メディアドライブ22により記録媒体から記録データを読み出す。
そして中央処理ユニット10は、記録媒体から読み出した記録データに基づいて得られる動画像や静止画像等の画像データを表示処理部23を介してディスプレイ24に送出すると共に、その記録データに基づいて得られる音声データを音声処理部25を介してスピーカ26に送出することにより、ディスプレイ24に画像データに基づく映画等の動画像や写真等の静止画像を表示すると共に、スピーカ26から音楽や、映画等の動画像に付随する音声を出力し、かくして記録媒体に記録されている画像や音声をユーザに視聴させ得るようになされている。
また中央処理ユニット10は、操作入力部20に対する操作に応じて入力処理部21を介してコンテンツ取得命令が入力されると、通信処理部27及びネットワークインターフェース部28を順次介してネットワーク3上のコンテンツ配信サーバ4と通信し、その結果、コンテンツ配信サーバ4から送信された所望のコンテンツデータをそのネットワークインターフェース部28で受信して通信処理部27を介して取り込む。
そして中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4から配信されたコンテンツデータに基づいて得られる画像データを表示処理部23を介してディスプレイ24に送出すると共に、当該コンテンツデータに基づいて得られる音声データを音声処理部25を介してスピーカ26に送出することにより、これらディスプレイ24及びスピーカ26を介して所望の映画や写真画像、音楽等を視聴させることができる。
さらに中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4から配信されたコンテンツデータをハードディスクドライブ11に送出してハードディスクに記録保持することもできる。
そして中央処理ユニット10は、パーソナルコンピュータ2に対し外部機器インターフェース部29を介して携帯型記録再生端末が接続された状態で、操作入力部20に対する操作に応じて入力処理部21を介してコンテンツ転送命令が入力されると、ハードディスクドライブ11によりハードディスクからコンテンツデータを再生しこれを外部機器インターフェース部29から携帯型記録再生端末に送信してMD(Mini Disc 登録商標)等の光磁気ディスクや半導体メモリのような記録媒体に記録させることにより、ユーザにその携帯型記録再生端末を使用させて外出先等でも映画や写真画像、音楽等を視聴させることができる。
さらにまた中央処理ユニット10は、パーソナルコンピュータ2に対しメモリスティックが装填された状態で、操作入力部20に対する操作に応じて入力処理部21を介してコンテンツ転送命令が入力されると、ハードディスクドライブ11によりハードディスクからコンテンツデータを再生しこれをメディアドライブ22によりメモリスティックに記録することにより、外部の携帯型再生端末にそのメモリスティックを装填させることで、ユーザに対し外出先等でかかる携帯型再生端末を用いても映画や写真画像、音楽等を視聴させることができる。
(1−3)コンテンツ配信サーバ4の構成
図3に示すように、コンテンツ配信サーバ4は、内部のサーバ制御部30がハードディスクドライブ31のハードディスクやROM32に予め記憶している基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムをバス33を介してRAM34に転送して展開することにより、その展開した基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムに従って全体を統括的に制御して各種処理を実行し得るようになされている。
これによりサーバ制御部30は、ハードディスクドライブ31のハードディスクにユーザ登録データベースを構築し、当該ユーザ登録データベースに対して、コンテンツ配信サーバ4の利用が許可されたユーザのユーザ識別情報やコンテンツ配信サーバ4へのアクセスに用いられるパスワード等のユーザ情報を登録している。
またサーバ制御部30は、ハードディスクドライブ31のハードディスクに対し、映像や写真、音楽等のカテゴリ毎の多数のコンテンツをコンテンツデータとしてそれぞれコンテンツデータ固有のコンテンツ識別情報と対応付けて記憶している。
さらにサーバ制御部30は、ハードディスクドライブ31のハードディスクにコンテンツ提示データベースを構築し、当該コンテンツ提示データベースに対して、ハードディスクに記憶しているカテゴリ毎の個々のコンテンツに対応するコンテンツ識別情報や、そのコンテンツを表す静止画像(以下、これをコンテンツ静止画像と呼ぶ)及び動画像(以下、これをコンテンツ動画像と呼ぶ)並びに音声(以下、これをコンテンツ音声と呼ぶ)、当該コンテンツの属性情報(以下、これをコンテンツ属性情報と呼ぶ)等を互いに対応付けてコンテンツ提示用データとして登録している。
因みにサーバ制御部30は、カテゴリ毎のコンテンツが予め複数の種類(例えば、コンテンツのカテゴリが映像であれば、アクションや、サスペンス・ミステリ、ホラー、サイエンスフィクション(SF)等のジャンルでなる複数の種類)に分類されていることにより、ハードディスク内のコンテンツ提示データベースに登録したコンテンツ提示用データを当該コンテンツのカテゴリ及び種類毎に判別し得るようにしていると共に、その種類毎のコンテンツ提示用データのうち、宣伝対象として選定されたコンテンツに対応するコンテンツ提示用データを特にコンテンツ宣伝用データとして特定し得るようにもしている。
これに加えてサーバ制御部30は、ハードディスク内のコンテンツ提示データベースに対し、カテゴリ毎のコンテンツに対する複数の種類をそれぞれ提示するための種類提示画像等も種類提示用データとして登録している。
そしてサーバ制御部30は、パーソナルコンピュータ2からユーザにより配信対象のコンテンツの提示が要求されたときに、ユーザ識別情報及びパスワードを格納したログイン要求信号がネットワーク3を介して送信されると、そのログイン要求信号をネットワークインターフェース部35で受信して通信処理部36を介して取り込み、これに格納されているユーザ識別情報及びパスワードに基づいて、ハードディスク内のユーザ登録データベースに登録しているユーザ情報を検索するようにして、配信対象のコンテンツの提示を要求したユーザに対する認証処理を実行する。
その結果、サーバ制御部30は、配信対象のコンテンツの提示を要求したユーザをすでにユーザ登録している正規ユーザ(すなわち、コンテンツ配信サーバ4の利用を許可してユーザ情報を登録しているユーザ)であると認証すると、ハードディスクドライブ31によりハードディスク内のコンテンツ提示データベースに登録している種類提示用データを読み出すと共に、当該読み出した種類提示用データを通信処理部36を介してネットワークインターフェース部35からネットワーク3経由でパーソナルコンピュータ2に送信する。
これによりサーバ制御部30は、種類提示用データを受信したパーソナルコンピュータ2からコンテンツの種類とそのコンテンツの提示を要求する提示要求信号がネットワーク3経由で送信されると、これをネットワークインターフェース部35で受信して通信処理部36を介して取り込み、その提示要求信号に基づいて、ハードディスクドライブ31によりハードディスク内のコンテンツ提示データベースから、選択された種類に対応するコンテンツ提示用データ(コンテンツ宣伝用データを含む)を読み出しこれを通信処理部36を介してネットワークインターフェース部35からネットワーク3経由でパーソナルコンピュータ2に送信する。
このようにしてサーバ制御部30は、パーソナルコンピュータ2によりコンテンツ提示用データを用いてユーザに対し、選択された種類のコンテンツを提示させ得ると共に、そのパーソナルコンピュータ2からコンテンツの異なる種類を示す提示要求信号が送信される毎に、上述と同様にその種類に対応するコンテンツ提示用データを返送することで、複数の種類のコンテンツを順次提示させ得るようになされている。
そしてサーバ制御部30は、ユーザに対しコンテンツを順次種類単位で提示した結果、パーソナルコンピュータ2からユーザによって選択された所望のコンテンツを指定する取得要求信号が送信されることによりこれをネットワークインターフェース部35で受信して通信処理部36を介して取り込むと、これに応じてハードディスクドライブ31によりハードディスクから指定されたコンテンツのコンテンツデータを読み出してこれを通信処理部36を介してネットワークインターフェース部35からネットワーク3経由でパーソナルコンピュータ2に送信する。
このようにしてサーバ制御部30は、ユーザに対し配信対象のコンテンツを提示して所望のコンテンツを選択させ、当該選択されたコンテンツをコンテンツデータとしてユーザのパーソナルコンピュータ2に配信し得るようになされている。
(2)コンテンツ提示処理
(2−1)コンテンツ提示選択画面を用いたコンテンツ提示選択処理
パーソナルコンピュータ2の中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4から例えば映像のカテゴリに属するコンテンツデータを取得する場合、操作入力部20に対する操作に応じて入力処理部21を介してコンテンツ配信サーバ4に対するログイン要求が入力されると、ハードディスクドライブ11によりハードディスクからこれに予め記憶しているログイン画面データを読み出してこれを表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより、当該ディスプレイ24に図4に示すようなログイン画面40を表示する。
この場合、ログイン画面40には、ユーザ識別情報入力欄41及びパスワード入力欄42が設けられると共に、ログイン実行ボタン43が設けられている。
従って中央処理ユニット10は、操作入力部20に対する操作に応じてログイン画面40上でユーザ識別情報入力欄41及びパスワード入力欄42にユーザ識別情報及びパスワードが入力された後、ログイン実行ボタン43が指示されると、その入力されたユーザ識別情報及びパスワードを格納したログイン要求信号を生成し、当該生成したログイン要求信号を通信処理部27を介してネットワークインターフェース部28からネットワーク3経由でコンテンツ配信サーバ4に送信する。
その結果、中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4からネットワーク3経由で送信された種類提示用データをネットワークインターフェース部28で受信して通信処理部27を介して取り込むと、ハードディスクドライブ11によりハードディスクからこれに予め記憶している種類提示選択画面データを読み出す。
そして中央処理ユニット10は、ハードディスクから読み出した種類提示選択画面データに種類提示用データを合成して(すなわち、カテゴリ(映像)を細分化した複数の種類を提示するための種類提示画像を合成して)表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより、当該ディスプレイ24に図5に示すような種類提示選択画面50を表示する。
この場合、種類提示選択画面50には、映像のカテゴリに属するコンテンツの複数の種類をそれぞれ提示するための表示子(以下、これを種類提示アイコンと呼ぶ)51A乃至51Lが設けられている。
またこれら種類提示アイコン51A乃至51Lには、それぞれ種類を表す名称(例えば、アクションや、サスペンス・ミステリ、ホラー、サイエンスフィクション(SF)等のジャンル名)が表示されると共に、その種類毎にサーバ側でそれぞれ任意に選定された(すなわち、単に種類を想起させるだけではなく宣伝等を兼ねて選定された)1又は複数のコンテンツを表すコンテンツ静止画像又は繰返再生される比較的短いコンテンツ動画像でなる種類提示画像が嵌め込まれている。
そして中央処理ユニット10は、ディスプレイ24に種類提示選択画面50を表示したときには、その種類提示選択画面50内で各種類提示アイコン51A乃至51Lをそれぞれ無作為に選択した軌跡で移動させる。
これにより中央処理ユニット10は、ユーザに対しわざわざ種類提示選択画面50全体をくまなく見させなくても、視線をほとんど動かさずに、配信対象のコンテンツの種類を比較的短時間でより多く認識させることができるようにしている。
このようにして中央処理ユニット10は、操作入力部20に対する操作に応じて種類提示選択画面50上で何れかの種類提示アイコン51A乃至51Lが選択されると、当該選択された種類提示アイコン51A乃至51Lで提示されている種類を示す提示要求信号を生成し、当該生成した提示要求信号を通信処理部27を介してネットワークインターフェース部28からネットワーク3経由でコンテンツ配信サーバ4に送信する。
その結果、中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4から、ユーザによって選択された種類に対応するコンテンツ提示用データ(コンテンツ宣伝用データを含む)がネットワーク3経由で送信されると、これをネットワークインターフェース部28で受信して通信処理部27を介して取り込み、当該取り込んだコンテンツ提示用データをRAM15又はハードディスクドライブ11のハードディスクに記録する。
そして中央処理ユニット10は、ハードディスクドライブ11によりハードディスクからこれに予め記憶しているコンテンツ提示選択画面データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ提示選択画面データに対し、RAM15又はハードディスクから読み出したコンテンツ提示用データを合成して(すなわち、コンテンツ提示用データに含まれるコンテンツ静止画像のデータ(以下、これをコンテンツ静止画像データと呼ぶ)と、コンテンツ宣伝用データに含まれるコンテンツ動画像のデータ(以下、これをコンテンツ動画像データと呼ぶ)とを合成して)表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより、当該ディスプレイ24に図6に示すようなコンテンツ提示選択画面60を表示する。
コンテンツ提示選択画面60は、所定数のフロアに分割された円筒状の表示子配置部(以下、これをアイコン配置部と呼ぶ)を有し、中央処理ユニット10によりアイコン配置部の各フロアにそれぞれ、種類提示選択画面50で提示したコンテンツの種類が割り当てられている。
そしてコンテンツ提示選択画面60では、アイコン配置部における各フロアの内壁のうち、コンテンツ配信サーバ4から取得されたコンテンツ提示用データに対応する種類の割り当てられたフロアの内壁に対し一周に渡って、その種類に属するコンテンツを表す所定の第1の大きさのコンテンツ静止画像でなる複数の表示子(以下、これを静止画像アイコンと呼ぶ)62が碁盤の目状のパターンで配置され、フロアの内壁一周分の各静止画像アイコン62のうち当該フロアの内壁における所定範囲の表示部分(以下、これをフロア内壁表示部分と呼ぶ)61に配置された数行数列分の静止画像アイコン62が表示されている。
因みにコンテンツ提示選択画面60では、コンテンツの種類によって静止画像アイコン62の数が異なる場合、アイコン配置部の各フロアの直径を変更することで、種類毎の静止画像アイコン62の配置間隔や大きさ等が揃えられており、これにより種類の異なるコンテンツの提示が要求されても、常に同一の条件で静止画像アイコン62を提示し得るようになされている。
またコンテンツ提示選択画面60は、フロア内壁表示部分61の各静止画像アイコン62上に、宣伝対象として選定されたコンテンツを表し、かつ第1の大きさよりも大きいコンテンツ動画像でなる所定数の表示子(以下、これをコンテンツ宣伝アイコンと呼ぶ)63が飛び石状に配置され、中央処理ユニット10によりこれらコンテンツ宣伝アイコン63として再生時間の比較的短いコンテンツ動画像が繰り返し再生されて表示されている。
さらにコンテンツ提示選択画面60は、フロア内壁表示部分61の各静止画像アイコン62上、及びコンテンツ宣伝アイコン63上に、少なくとも1個の静止画像アイコン62及び他の1個の静止画像アイコン62の一部(例えば、9個乃至12個程度の静止画像アイコン62)を囲んで見せることのできる大きさの円環状の指示枠64Aを有する指示子(以下、これをコンテンツカーソルと呼ぶ)64が配置されている。
因みにコンテンツ提示選択画面60では、コンテンツカーソル64の所定部分に弓形状の種別表示部64Bが設けられ、当該種別表示部64Bにコンテンツの細分化に適用された複数の種類を統括する種別の名称(例えば、ジャンル別)が表示されている。
さらにまたコンテンツ提示選択画面60は、画面垂直方向の一端(以下、これを特に画面上端と呼ぶ)中央部に、アイコン配置部に対して現在、コンテンツ提示選択画面60で表示している静止画像アイコン62の配置されたフロアを示すフロア情報通知部65が設けられている。
中央処理ユニット10は、ディスプレイ24にコンテンツ提示選択画面60を表示したときには、各コンテンツ宣伝アイコン63をアイコン配置部のフロアの内壁上を水平方向に移動させることによりコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツ宣伝アイコン63をフロア内壁表示部分61に対し画面水平方向の一端(以下、これを画面右端と呼ぶ)から出現させてそのままフロア内壁表示部分61を横切らせた後、他端(以下、これを画面左端と呼ぶ)から退出させるように表示する。
また中央処理ユニット10は、マウスが移動操作されると、そのマウスの移動に連動させてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を自在に移動させる。
そして図7に示すように中央処理ユニット10は、マウスの移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を画面右端まで移動させ、さらに右側に移動させるようにマウスが移動操作されたときには、これに応じて表示中のフロアをその中心軸を中心にして左方向に回転させる。
これにより中央処理ユニット10は、このようにマウスが移動操作されたときには、コンテンツ提示選択画面60内で画面右端からフロア内壁表示部分61の右側の新たな部分を出現させつつ、それまで表示していた左側の部分を画面左端から退出させるようにして、当該コンテンツ提示選択画面60内に表示する静止画像アイコン62をフロア内壁表示部分61と共に変更する。
これに対して図8に示すように中央処理ユニット10は、マウスの移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を画面左端まで移動させ、さらに左側に移動させるようにマウスが移動操作されたときには、これに応じてフロアをその中心軸を中心にして右方向に回転させる。
これにより中央処理ユニット10は、このようにマウスが移動操作されたときには、コンテンツ提示選択画面60内で画面左端からフロア内壁表示部分61の左側の新たな部分を出現させつつ、それまで表示していた右側の部分を画面右端から退出させるようにして、当該コンテンツ提示選択画面60内に表示する静止画像アイコン62をフロア内壁表示部分61と共に変更する。
このようにして中央処理ユニット10は、マウスの移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内で、各静止画像アイコン62に対してコンテンツカーソル64を相対的に移動させることで、アイコン配置部のフロアにおける一括しては表示しきれない複数の静止画像アイコン62をフロア内壁表示部分61と共に適宜変更しながら表示し、かくしてユーザに対し任意の種類に属する全てのコンテンツをその静止画像アイコン62によって提示し得るようになされている。
さらに図9に示すように中央処理ユニット10は、マウスの移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を画面垂直方向の上端まで移動させ、さらに上側に移動させるようにマウスが移動操作されたときには、その時点でアイコン配置部に対し表示中のフロアよりも一段上のフロアが存在するか否かを判別する。
その結果、中央処理ユニット10は、アイコン配置部に対し、その時点で表示中のフロアよりも一段上のフロアが存在しなければ、コンテンツ提示選択画面60内でフロアを何ら変更せずに引き続きコンテンツカーソル64を任意に移動させる。
これに対して中央処理ユニット10は、その時点で表示中のフロアよりも一段上のフロアが存在すれば、これに応じてRAM15又はハードディスク内のコンテンツ提示用データを検索することにより、当該一段上のフロアに割り当てた種類に対応するコンテンツ提示用データをすでにコンテンツ配信サーバ4から取得しているか否かを判別する。
その結果、中央処理ユニット10は、その一段上のフロアに割り当てた種類に対応するコンテンツ提示用データをすでに取得していると、RAM15又はハードディスクからそのコンテンツ提示用データを読み出して上述と同様にコンテンツ提示選択画面データに対しコンテンツ提示用データを合成して表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより当該ディスプレイ24に、提示するコンテンツの種類をフロアと共に変更した図6と同様構成のコンテンツ提示選択画面を表示する。
一方、中央処理ユニット10は、RAM15又はハードディスク内のコンテンツ提示用データを検索した結果、その時点で表示中のフロアよりも一段上のフロアに割り当てた種類に対応するコンテンツ提示用データをコンテンツ配信サーバ4から未だ取得してはいなければ、その新たな種類を示す提示要求信号を生成して通信処理部27を介してネットワークインターフェース部28からネットワーク3経由でコンテンツ配信サーバ4に送信する。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4からネットワーク3経由で送信された新たな種類に対応するコンテンツ提示用データ(コンテンツ宣伝用データを含む)をネットワークインターフェース部28で受信して通信処理部27を介して取り込み、RAM15又はハードディスクドライブ11のハードディスクに記録すると共に、コンテンツ提示選択画面データにその新たなコンテンツ提示用データを合成して表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより当該ディスプレイ24に、提示するコンテンツの種類をフロアと共に変更した図6と同様構成のコンテンツ提示選択画面を表示する。
さらにまた図10に示すように中央処理ユニット10は、マウスの移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を画面垂直方向の下端まで移動させ、さらに下側に移動させるようにマウスが移動操作されたときには、その時点でアイコン配置部に対し表示中のフロアよりも一段下のフロアが存在するか否かを判別する。
その結果、中央処理ユニット10は、その時点で表示中のフロアよりも一段下のフロアが存在しなければ、コンテンツ提示選択画面60内でフロアを何ら変更せずに引き続きコンテンツカーソル64を任意に移動させ、これに対してその一段下のフロアが存在すれば、上述した提示するコンテンツの種類を変更する際と同様に当該一段下のフロアに割り当てた種類に対応するコンテンツ提示用データをすでにコンテンツ配信サーバ4から取得しているか否かを判別する。
そして中央処理ユニット10は、その一段下のフロアに割り当てた種類に対応するコンテンツ提示用データをすでに取得していると、上述と同様にその取得しているコンテンツ提示用データをコンテンツ提示選択画面データに合成して表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより当該ディスプレイ24に、提示するコンテンツの種類をフロアと共に変更した図6と同様構成のコンテンツ提示選択画面を表示する。
また中央処理ユニット10は、新たな種類(すなわち、その時点で表示しているフロアよりも一段下のフロアに割り当てた種類)に対応するコンテンツ提示用データの取得が必要であれば、その新たな種類を示す提示要求信号を生成して通信処理部27を介してネットワークインターフェース部28からネットワーク3経由でコンテンツ配信サーバ4に送信する。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4からネットワーク3経由で送信された新たな種類に対応するコンテンツ提示用データ(コンテンツ宣伝用データを含む)をネットワークインターフェース部28で受信して通信処理部27を介して取り込み、RAM15又はハードディスクドライブ11のハードディスクに記録すると共に、上述と同様にコンテンツ提示選択画面データにその新たに取得したコンテンツ提示用データを合成して表示処理部23を介してディスプレイ24に送出することにより当該ディスプレイ24に、提示するコンテンツの種類をフロアと共に変更した図6と同様構成のコンテンツ提示選択画面を表示する。
このようにして中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内のコンテンツカーソル64に対する移動方向に応じて、ユーザに提示するコンテンツの種類を容易に変更し得るようになされている。
ところで図11に示すように中央処理ユニット10は、例えばマウスの左ボタンが押下され続けると、コンテンツカーソル64の種別表示部64Bの一端から弓形状の種類提示選択部64Cを出現させて延ばすように表示し、当該左ボタンに対する押下が継続されている間は、その種類提示選択部64Cの表示を維持する。
この場合、中央処理ユニット10は、種類提示選択部64Cの近傍にサーバ側でコンテンツを細分化した際の種類の名称を表示した状態でマウスが移動操作又はマウスの回転操作子が回転操作されると、これに応じて各種類名の表示状態を順番に変更すると共に、いずれか1つの種類名の表示状態を変更している状態でマウスの右ボタンがクリック操作されると、コンテンツ提示選択画面60内でその時点まで表示していた静止画像アイコン62を当該表示状態を変更した種類に対応する静止画像アイコン62に切り替える。
このようにして中央処理ユニット10は、図9及び図10について上述したコンテンツに対する種類の変更方法のみならず、コンテンツカーソル64の種類提示選択部64Cを利用した種類の変更方法によっても、コンテンツ提示選択画面60内を介して提示するコンテンツの種類を変更し得るようになされている。
因みに図12(A)及び(B)に示すように中央処理ユニット10は、図9乃至図11について上述したようにコンテンツ提示選択画面60においてユーザに提示するコンテンツの種類を変更したときには、フロア情報通知部65において、フロア通知目盛65Aに隣接するフロア指示子65Bの表示位置と、フロア通知領域65C内でのフロア数(数字)の表示、またアイコン配置部を想起させるような円筒状のフロア通知部65D内への対応する種類名の表示等により、コンテンツ提示選択画面60を介してユーザに提示しているコンテンツの種類及びその種類を割り当てたフロアを通知し得るようになされている。
また中央処理ユニット10は、かかるフロア情報通知部65において、フロア通知目盛65Aに対するフロア指示子65Bの位置等により、現在のフロアよりも上や下に他のフロアが存在するか否かも合わせて通知し得るようになされている。
さらに中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60の表示を開始したとき等の表示初期状態では、フロア内壁全体に対しコンテンツカーソル64を向ける部分(すなわち、表示初期状態のフロア内壁表示部分61)が予め設定されており、フロア情報通知部65のフロア内面表示通知部65Eにおいて円環状のフロア65EA内で三角形のカーソル向通知子65EBにおける鈍角の頂点を例えば上に向けることにより、その鈍角の向きでコンテンツカーソル64の向いている表示初期状態のフロア内壁表示部分61を通知し得るようになされている。
さらにまた中央処理ユニット10は、図7及び図8について上述したようにコンテンツカーソル64の移動に応じてフロアを左右に回転させたときには、フロア内壁表示通知部65Eのフロア65EA内でカーソル向通知子65EBを左右に回転させて鈍角の向きを替えることでフロア内壁全体に対しコンテンツカーソル64の向いたフロア内壁表示部分61がどこであるかを通知し得るようになされている。
そして中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内で実際にフロアを回転させたときには、フロア内壁表示通知部65Eのフロア65EAを固定し、カーソル向通知子65ABのみを回転させていることにより、ユーザにより1又は複数の所望の静止画像アイコン62に対する配置位置が大まかにでも覚えられているときには、そのフロア内壁表示通知部65によりユーザに対し実際にフロアをどのくらい回転させるかを容易に判断させ得るようになされている。
このようにして中央処理ユニット10は、ユーザに対してコンテンツ提示選択画面60によりコンテンツを提示する際に、フロア情報通知部65により、提示中のコンテンツの種類に対応するフロアに関し各種情報を通知し得るようになされている。
かかる構成に加えて中央処理ユニット10は、ディスプレイ24にコンテンツ提示選択画面60(図6乃至図11)を表示している間は、コンテンツカーソル64の移動の有無にかかわらずに指示枠64A内に少なくとも一部が入っている静止画像アイコン(以下、これを特に枠内静止画像アイコンと呼ぶ)62を全て検出すると共に、当該検出した全ての枠内静止画像アイコン62のうち、指示枠64A内に入っている部分の大きい上位n個(例えば、9個)の枠内静止画像アイコン62を拡大表示対象として判別する。
そして中央処理ユニット10は、拡大表示対象の枠内静止画像アイコン(以下、これを特に拡大対象静止画像アイコンと呼ぶ)62を判別すると、RAM15又はハードディスクから、当該判別した各拡大対象静止画像アイコン62にそれぞれ対応付けられた(すなわち、コンテンツ静止画像データに対応付けられた)コンテンツ動画像データを読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ動画像データをコンテンツ提示選択画面データに合成して表示処理部23を介してディスプレイ24に送出する。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内で各拡大対象静止画像アイコン62に替えて対応するコンテンツ動画像データに基づく第1の大きさよりも大きい第2の大きさのコンテンツ動画像でなる複数の動画像表示子(以下、これを動画像アイコンと呼ぶ)66を表示する。
このようにして中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内でのコンテンツカーソル64の移動に伴い指示枠64A内に入っている枠内静止画像アイコン62が替わると、これに応じて指示枠64A内に表示する動画像アイコン66も替えるものの、同一の枠内静止画像アイコン62を拡大表示対象として判別している間は、当該指示枠64A内に対応する動画像アイコン66として再生時間の比較的短いコンテンツ動画像を繰り返し再生して表示する。
また中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内の中心部に最も近い拡大対象静止画像アイコン62も合わせて判別し、当該判別した拡大対象静止画像アイコン62のみについては、これに対応付けられたコンテンツ動画像データの再生に加えて、RAM15又はハードディスクから、その判別した拡大対象静止画像アイコン62に対応付けられたコンテンツ音声のデータ(以下、これをコンテンツ音声データと呼ぶ)も読み出して音声処理部25を介してスピーカ26に送出する。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内の中心部に最も近い拡大対象静止画像アイコン62についてだけは、その拡大対象静止画像アイコン62に替えた動画像アイコン66(すなわち、コンテンツ動画像)と共にコンテンツ音声も合わせて視聴させ得るようになされている。
このようにして中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を移動させたとき及び停止させたときの何れにおいても、指示枠64A内に入っている複数の拡大対象静止画像アイコン62をそれぞれこれよりも大きい対応する動画像アイコン66に変更することにより、ユーザに対しその動画像アイコン66としてのコンテンツ動画像を視認性を向上させて見せることができる。
また中央処理ユニット10は、指示枠64A内に表示した動画像アイコン66としてのコンテンツ動画像によりユーザに対して当該動画像アイコン66の示しているコンテンツの内容を的確に確認させ得ると共に、その際には指示枠64A内に複数の動画像アイコン64を一括して表示することによりユーザに対し複数のコンテンツの内容を容易に比較させながら確認させることができる。
さらに中央処理ユニット10は、このときコンテンツカーソル64の指示枠64A内で中心部に最も近い拡大対象静止画像アイコン62については、動画像アイコン66への表示の変更と共にコンテンツ音声も合わせて出力することにより、コンテンツ動画像及びコンテンツ音声により対応するコンテンツの内容をさらに的確に確認させることができる。
ところで中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内で拡大対象静止画像アイコン62に替えて動画像アイコン66を表示する場合、例えば拡大対象静止画像アイコン62の中心点(以下、これを静止画像アイコン中心点と呼ぶ)に動画像アイコン66の中心点(以下、これを動画像アイコン中心点と呼ぶ)を対向させている。
このため図13に示すように中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64の移動を停止させた時点に、スピーカ26から出力しているコンテンツ音声に対応付けられた動画像アイコン66を必ずしも指示枠64Aの中心部に位置させ得るとは限らない。
従って図14に示すように中央処理ユニット10は、マウス対する移動操作が停止されたことで、操作入力部20を介したコンテンツカーソル64に対する移動命令の入力が停止すると、コンテンツ提示選択画面60内で、枠内静止画像アイコン62の検出結果に応じて拡大対象静止画像アイコン62を判別し、その判別結果に従い指示枠64A内のn個の拡大対象静止画像アイコン62をそれぞれ対応する動画像アイコン66に替えているものの、コンテンツカーソル64の指示枠64A内の指示枠中心点に最も近い動画像アイコン中心点を判別することで、当該判別した動画像アイコン中心点に指示枠中心点を対向させて各静止画像アイコン62に対するコンテンツカーソル64の相対的な移動を停止させる。
因みに中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64がマウスの移動操作に連動した移動の後に停止したときや、コンテンツカーソル64に対してフロア内壁表示部分61が移動した後に停止したとき等のように、マウスに対する移動操作が停止されたとき(すなわち、マウスを介したコンテンツカーソル64に対する移動命令の入力が停止したとき)には、各静止画像アイコン62に対してコンテンツカーソル64の相対的な移動が停止したときと判断している。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を停止させるときには、指示枠64A内の中心部に、指示枠中心点に最も近い動画像アイコン中心点の動画像アイコン(以下、これを特に中心部動画像アイコンと呼ぶ)66Aを位置させるようにそのコンテンツカーソル64を位置合わせすることで、当該中心部動画像アイコン66A(すなわち、コンテンツ動画像)を指示枠64Aによって何ら覆うことなくその全体を確実に見せることができる。
従って中央処理ユニット10は、ユーザによりコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツの内容の確認用に何れかの静止画像アイコン62が指示されたとき(すなわち、指示枠64A内に何れかの静止画像アイコン62を入れた状態でコンテンツカーソル62の移動を停止させたとき)には、当該指示された静止画像アイコン62が指示枠64A内のほぼ中心部に近いほど、その指示された静止画像アイコン62に対応する動画像アイコン66(すなわち、中心部動画像アイコン66A)全体を指示枠64A内の中心部で完全に露出させてユーザに見せることができ、かくしてその中心部動画像アイコン66Aによりコンテンツの内容を的確に確認させることができる。
因みに中央処理ユニット10は、このようにコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を停止させたときには、指示枠64A内に、ユーザによって指示された静止画像アイコン62に対応する中心部動画像アイコン66Aと共に当該指示された静止画像アイコン62周辺の他の静止画像アイコン62に対応する他の動画像アイコン66の少なくとも一部をも合わせて表示することにより、これら他の動画像アイコン66の示しているコンテンツの内容も合わせて確認させることができる。
ところで図15に示すように中央処理ユニット10は、図14について説明したようにコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を停止させた状態で、例えばマウスにおいて左ボタンがクリック操作されると、指示枠64A内の中心部動画像アイコン66Aが指示されたと認識して当該中心部動画像アイコン66Aをその第2の大きさよりもさらに大きい第3の大きさに拡大する。
これにより中央処理ユニット10は、その拡大した中心部動画像アイコン(以下、これを特に拡大動画像アイコンと呼ぶ)66Bによりユーザに対しコンテンツの内容の確認用として静止画像アイコン62を正しく指示したか否かを確認させることができる。
また中央処理ユニット10は、このときRAM15又はハードディスクから、その拡大動画像アイコン66Bに対応付けられたコンテンツ属性情報のデータ(以下、これをコンテンツ属性情報データと呼ぶ)を読み出すと共に、当該読み出したコンテンツ属性情報データをコンテンツ提示選択画面データに合成して表示処理部23を介してディスプレイ24に送出する。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内にコンテンツカーソル64の表示部分を避けて属性情報提示部67を表示すると共に、その内部にコンテンツ属性情報データに基づくコンテンツ属性情報を表示する。
この場合、コンテンツ属性情報は、コンテンツのタイトル、再生時間、コンテンツデータのデータ容量、コンテンツの発売日、コンテンツの価格、コンテンツを作成した監督やプロデューサ等のスタッフ、キャスト(コンテンツが映画であれば、主演男優や主演女優等の出演者、コンテンツが音楽や写真であれば、アーティスト)、コンテンツの内容を説明するコメント等の各種属性項目に対する説明内容から構成されている。
従って中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60においてコンテンツカーソル64の指示枠64A内の中心部動画像アイコン66Aが指示されると、その中心動画像アイコン66Aとしてのコンテンツ動画像(すなわち、拡大動画像アイコン66Bとしてのコンテンツ動画像(及びコンテンツ音声))に加えて、属性情報提示部67内のコンテンツ属性情報によってもコンテンツの内容をより詳細に確認させ得るようになされている。
これに加えて中央処理ユニット10は、このときコンテンツ提示選択画面60において画面垂直方向の他端(以下、これを特に画面下端と呼ぶ)中央部に購入ボタン68及び取消ボタン69を表示する。
これにより中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60を介してユーザにコンテンツ属性情報を提示した状態で(すなわち、コンテンツ提示選択画面60内に属性情報提示部67と共にコンテンツ属性情報を表示している状態で)、操作入力部20に対する操作に応じてそのコンテンツ提示選択画面60上で購入ボタン68が選択指示されると、これに応じてRAM15又はハードディスクから、その時点に表示している拡大動画像アイコン66Bに対応するコンテンツ識別情報を読み出す。
そして中央処理ユニット10は、そのコンテンツ識別情報を格納した取得要求信号を生成しこれを通信処理部27を介してネットワークインターフェース部28からネットワーク3経由でコンテンツ配信サーバ4に送信することにより、当該コンテンツ配信サーバ4からユーザによって選択されたコンテンツデータを取得し得るようになされている。
因みに中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内にコンテンツ宣伝アイコン63が入り込んで中心部に位置しているときに、アイコンの指示命令が入力されると、上述と同様にしてそのコンテンツ宣伝アイコン63に対応するコンテンツ属性情報をコンテンツ提示選択画面60内に追加表示させる。
従って中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60においてコンテンツカーソル64の指示枠64A内に表示した動画像アイコン66の示しているコンテンツの詳細情報(すなわち、コンテンツ属性情報)のみを提示し、かつ取得させるわけではなく、コンテンツ宣伝アイコン63の示しているコンテンツの詳細情報を提示し、かつ取得させることもできる。
なお中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60を介してユーザにコンテンツ属性情報を提示した状態で、操作入力部20に対する操作に応じてそのコンテンツ提示選択画面60上で取消ボタン69が選択指示されると、当該コンテンツ提示選択画面60内から属性情報提示部67と共にコンテンツ属性情報を消去すると共に、購入ボタン68及び取消ボタン69も消去し、さらにコンテンツカーソル64の指示枠64A内の拡大動画像アイコン66Bを一段階前の第2の大きさの中心部動画像アイコン66Aに戻す。
これにより中央処理ユニット10は、このように取消ボタン69が選択指示されたときには、コンテンツ提示選択画面60内で再びコンテンツカーソル64を任意に移動可能な状態にし、かくして静止画像アイコン62により配信対象のコンテンツを提示しながら適宜、中心部動画像アイコン66A、拡大動画像アイコン66B、コンテンツ音声及びコンテンツ属性情報によりその配信対象のコンテンツの内容を確認させ得るようになされている。
なおこの実施の形態の場合、図16に示すように中央処理ユニット10は、例えばマウスの右ボタンに対する押下が継続された状態で当該マウスが右回りの円を描くように移動操作又は左周りの円を描くように移動操作されると、コンテンツ属性情報に含まれる各種属性項目の名称やその属性項目に対する説明文の中で予め選定されている特定の単語を再編成用種別名としてコンテンツカーソル64の種別表示部64Bに順次切り替えながら表示し、何れかの再編成用種別名を表示した状態でマウスの右ボタンに対する押下が終了すると、その時点に表示していた再編成用種別名をコンテンツの細分化に適用する複数の種類の種別(監督別や俳優名別、発売日別、価格別等)に設定させ得るようになされている。
そして中央処理ユニット10は、このようにサーバ側で選定されていた種別とは異なり、ユーザによって任意に選定された種別をコンテンツの細分化に適用するように設定したときには、当該任意に選定された種別に対してサーバ側で予め選定されていた複数の種類や、ユーザによって任意に選定された複数の種類に基づいてコンテンツ属性情報を検索し、その検索結果に応じてコンテンツ提示用データを、新たな種別の複数の種類で分類し直すようにして再編成する。
これにより中央処理ユニット10は、このようにコンテンツ提示用データの分類を再編成した後には、アイコン配置部の各フロアにそれぞれ新たな種類を割り当て、その割り当てに応じた構成のコンテンツ提示選択画面を表示することにより、ユーザの嗜好に合わせた構成のコンテンツ提示選択画面を介して各種コンテンツを提示し、かくして所望のコンテンツデータを選択させて取得させ得るようになされている。
(2−2)コンテンツ提示処理手順
次いでパーソナルコンピュータ2において実際にユーザに対し各種コンテンツを提示するコンテンツ提示処理について以下に説明する。
ただしかかるコンテンツ提示処理については、コンテンツカーソル64の指示枠64A内に入った枠内静止画像アイコン62のうち拡大対象静止画像アイコン62を判別する判別手法が2種類あるため、これら判別手法を適用した2種類のコンテンツ提示処理を順番に説明する。
(2−2−1)アイコン及びカーソル間の距離を利用する第1の判別手法を適用した第1のコンテンツ提示処理手順
パーソナルコンピュータ2の中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4からコンテンツ提示用データを取得する等してコンテンツ提示選択画面60の表示が要求されると、ハードディスクドライブ11のハードディスクに予め記憶している第1のコンテンツ提示プログラムに従って図17に示す第1のコンテンツ提示処理手順RT1を開始する。
中央処理ユニット10は、第1のコンテンツ提示処理手順RT1を開始すると、ステップSP1においてディスプレイ24にコンテンツ提示選択画面60を表示すると共に、そのコンテンツ提示選択画面60内にユーザによって選定された種類のコンテンツを表す複数の静止画像アイコン62を表示して、次のステップSP2に移る。
ステップSP2において中央処理ユニット10は、図18(A)に示すように例えばコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64における指示枠中心点CPの座標及び当該指示枠中心点CPから内周までの半径R1と、四角形の各静止画像アイコン62の四隅の座標とに基づいて、当該指示枠64A内に少なくとも一部が入っている静止画像アイコン62を全て枠内静止画像アイコン62Aとして検出する。
そして中央処理ユニット10は、図18(B)に示すように、コンテンツカーソル64の指示枠中心点CPと、枠内静止画像アイコン62Aの静止画像アイコン中心点SPとの間の中心点間距離を算出して、次のステップSP3に移る。
ステップSP3において中央処理ユニット10は、全ての枠内静止画像アイコン62Aのうち、コンテンツカーソル64の指示枠中心点CPに対して中心点間距離の短い上位n個の枠内静止画像アイコン62Aを指示枠64A内により多くの部分が入っている(すなわち、ユーザによりコンテンツカーソル64を介して指示された可能性が高い)ものとして拡大表示対象(すなわち、拡大対象静止画像アイコン62)と判別して、次のステップSP4に移る。
ステップSP4において中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内に、拡大表示対象として判別したn個の第1の大きさの拡大対象静止画像アイコン62に替えて対応する第2の大きさのn個の動画像アイコン66を表示することで、その拡大対象静止画像アイコン62を対応する動画像アイコン66として拡大して、次のステップSP5に移る。
ステップSP5において中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64の移動を停止させているか否かを判断する。
このステップSP5において否定結果が得られると、このことはユーザによるマウスの移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を移動させていることにより、内容を確認すべきコンテンツが探されている途中であることを表しており、このとき中央処理ユニット10は、ステップSP2に戻る。
これにより中央処理ユニット10は、この後、ステップSP5において肯定結果を得るまでの間は、ステップSP2乃至ステップSP5の処理を循環的に繰り返すことにより、ユーザによりコンテンツ提示選択画面60内で内容を確認すべきコンテンツが探し出されることを待ち受ける。
そしてステップSP5において肯定結果が得られると、このことはユーザによるマウスの移動操作の停止に応じてコンテンツ提示選択画面60内で何れかの静止画像アイコン62を指示枠64内に位置させた状態(すなわち、指定された状態)でコンテンツカーソル64の移動を停止させることにより、内容を確認すべきコンテンツが探し出されたことを表しており、このとき中央処理ユニット10は、次のステップSP6に移る。
ステップSP6において中央処理ユニット10は、全ての動画像アイコン66のうち、コンテンツカーソル64の指示枠中心点CPに対して中心点間距離の最も短い枠内静止画像アイコン62Aに対応する動画像アイコン66を中心部動画像アイコン66Aとして判別する。
そして中央処理ユニット10は、その判別した中心部動画像アイコン66Aの動画像アイコン中心点に指示枠中心点CPを対向させるようにコンテンツカーソル64を位置合わせして停止させることで、当該コンテンツカーソル64の指示枠64Aの中心部に中心部動画像アイコン66Aを位置させて、次のステップSP7に移る。
ステップSP7において中央処理ユニット10は、コンテンツカーソル64の指示枠64Aの中心部に位置する中心部動画像アイコン66Aがコンテンツの内容の確認用に指示されたか否かを判断する。
このステップSP7において肯定結果が得られると、このことはユーザにより中心部動画像アイコン66Aの示しているコンテンツの内容をコンテンツ属性情報によって確認するように要求されたことを表しており、このとき中央処理ユニット10は、次のステップSP8に移る。
ステップSP8において中央処理ユニット10は、コンテンツ提示選択画面60内に、中心部動画像アイコン66Aに対応するコンテンツ属性情報を追加表示して、次のステップSP9に移る。
ステップSP9において中央処理ユニット10は、コンテンツ属性情報の提示の後にユーザによりコンテンツに対する内容の確認が終了したことを表す終了命令が入力されると、ユーザに対するコンテンツの提示が終了したと判断して、次のステップSP10に移り、かかる第1のコンテンツ提示処理手順RT1を終了する。
これに対してステップSP9において中央処理ユニット10は、コンテンツ属性情報の提示の後に引き続きマウスに対する移動操作に応じてコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を移動させると、ユーザによって他のコンテンツに対する内容の確認が要求されていることにより、コンテンツの提示を未だ終了しないと判断し、このとき中央処理ユニット10は、ステップSP11に移る。
そしてステップSP11において中央処理ユニット10は、ユーザにより提示すべきコンテンツの種類の変更が何ら要求されなければ、ステップSP5に戻り、これに対して提示すべきコンテンツの種類の変更が要求されると、ステップSP1に戻ってコンテンツ提示選択画面60内に新たに要求された種類に対応する複数の静止画像アイコン62を表示する。
因みに上述のステップSP7において否定結果が得られると、このことはコンテンツ提示選択画面60内で移動を停止させたコンテンツカーソル64を介して、単にコンテンツ動画像のみでコンテンツの内容が確認されたことを表しており、このとき中央処理ユニット10は、ステップSP9に移る。
このようにして中央処理ユニット10は、かかる第1のコンテンツ提示処理手順RT1を実行することで、ユーザに対しコンテンツの種類を替えず又は適宜替えて1又は複数のコンテンツの内容を確認させることができる。
(2−2−2)指示枠内のアイコンの面積を利用する第2の判別手法を適用した第2のコンテンツ提示処理手順
パーソナルコンピュータ2の中央処理ユニット10は、コンテンツ配信サーバ4からコンテンツ提示用データを取得する等してコンテンツ提示選択画面60の表示が要求されると、ハードディスクドライブ11のハードディスクに予め記憶している第2のコンテンツ提示プログラムに従って図17との対応部分に同一符号を付した図19に示す第2のコンテンツ提示処理手順RT2を開始する。
中央処理ユニット10は、第2のコンテンツ提示処理手順RT2を開始すると、ステップSP1の処理を実行した後、次のステップSP21に移る。
ステップSP21において中央処理ユニット10は、図20(A)に示すように例えばコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64における指示枠中心点CPの座標及び当該指示枠中心点CPから内周までの半径R1と、四角形の各静止画像アイコン62の四隅の座標とに基づいて、当該指示枠64A内に少なくとも一部が入っている静止画像アイコン62を全て枠内静止画像アイコン62Aとして検出する。
そして中央処理ユニット10は、図20(B)に示すように、枠内静止画像アイコン62Aに対して、コンテンツカーソル64の指示枠64A内に入っている部分62AXの枠内部分面積を算出して、次のステップSP22に移る。
ステップSP22において中央処理ユニット10は、全ての枠内静止画像アイコン62Aのうち枠内部分面積の大きい上位n個の枠内静止画像アイコン62Aを指示枠64A内により多くの部分が入っている(すなわち、ユーザによりコンテンツカーソル64を介して指示された可能性が高い)ものとして拡大表示対象(すなわち、拡大対象静止画像アイコン62)と判別して、次のステップSP4に移る。
中央処理ユニット10は、ステップSP4及びステップSP5の処理を順次実行し、そのステップSP5において肯定結果を得ると、次のステップSP23に移る。
ステップSP23において中央処理ユニット10は、全ての動画像アイコン66のうち、コンテンツカーソル64の指示枠64A内の枠内部分面積が最も大きい枠内静止画像アイコン62Aに対応する動画像アイコン66を中心部動画像アイコン66Aとして判別する。
そして中央処理ユニット10は、その判別した中心部動画像アイコン66Aの動画像アイコン中心点に指示枠中心点を対向させるようにコンテンツカーソル64を位置合わせして停止させることで、当該コンテンツカーソル64の指示枠64Aの中心部に中心部動画像アイコン66Aを位置させて、次のステップSP7に移る。
これにより中央処理ユニット10は、この後ステップSP7乃至ステップSP9の処理を順次実行し、当該ステップSP9において肯定結果を得ると、次のステップSP24に移ってかかる第2のコンテンツ提示処理手順RT2を終了する。
このようにして中央処理ユニット10は、かかる第2のコンテンツ提示処理手順RT2を実行することでも、ユーザに対しコンテンツの種類を替えず又は適宜替えて1又は複数のコンテンツの内容を確認させることができる。
なおこの実施の形態の場合、パーソナルコンピュータ2の中央処理ユニット10は、以上説明したように、映像のコンテンツのみをユーザに提示し得るわけではなく、写真や音楽等のコンテンツについてもほぼ同様して提示し得るようになされている。
すなわち中央処理ユニット10は、ユーザに対して音楽のコンテンツを提示する際には、そのコンテンツを表すコンテンツ静止画像として例えばジャケット写真を提示し得ると共に、コンテンツ動画像としてはミュージッククリップ等を提示し得、さらにコンテンツ音声としてはそのミュージッククリップに付随する音楽を提示することができる。
また中央処理ユニット10は、ユーザに対して写真のコンテンツを提示する際には、そのコンテンツを表すコンテンツ静止画像として写真を提示し得、コンテンツ動画像としては例えば撮影風景を録画して生成された動画像を、またコンテンツ音声としてその撮影風景の録画の際に録音された音声を提示することができる。
ただし中央処理ユニット10は、写真や絵画等のコンテンツのように、本来、コンテンツを表すコンテンツ動画像やコンテンツ音声を特別に制作しなければ、サーバ側で予め用意し難いようなコンテンツを提示する際には、コンテンツ静止画像及びコンテンツ属性情報のみを提示することも可能である。
すなわち中央処理ユニット10は、このようにコンテンツの提示の際にコンテンツ静止画像及びコンテンツ属性情報のみを提示するような場合は、コンテンツ提示選択画面内で移動中のコンテンツカーソルの指示枠内に静止画像アイコンを単に拡大して表示し、そのコンテンツカーソルの移動を停止させるときには指示枠内に対し、中心部動画像アイコン66Bの場合と同様に、すでに拡大している静止画像アイコンのうち指示枠中心点に最も近い静止画像アイコン中心点の静止画像アイコンを中心部に位置させることで視認性を向上させることができる。
そして中央処理ユニット10は、このようにコンテンツをコンテンツ静止画像及びコンテンツ属性情報のみで提示する場合でも、コンテンツカーソルの指示枠内に複数の静止画像アイコンを表示することで複数のコンテンツの内容を比較させながら容易に確認させることができる。
(3)動作及び効果
以上の構成において、パーソナルコンピュータ2は、ユーザによりコンテンツの提示が要求された場合、ディスプレイ24にコンテンツ提示選択画面60を表示し、マウスに対する移動操作に応じてそのコンテンツ提示選択画面60内でコンテンツを表す複数の静止画像アイコン62に対してコンテンツカーソル64を相対的に移動させると共に、マウスに対する移動操作が停止されたときには、これに応じて各静止画像アイコン62に対するコンテンツカーソル64の相対的な移動を停止させる。
そしてパーソナルコンピュータ2は、コンテンツ提示選択画面60を表示している間は、コンテンツカーソル64の移動の有無にかかわらずに、当該コンテンツカーソル64の指示枠64A内に少なくとも一部が入っている複数の静止画像アイコン62を枠内静止画像アイコン62Aとして検出し、その検出結果に応じて指示枠64A内に複数の枠内静止画像アイコン62Aに替えてそれぞれ対応する動画像アイコン66を表示する。
またパーソナルコンピュータ2は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内に動画像アイコン66を表示する場合、当該動画像アイコン66を枠内静止画像アイコン62よりも拡大し、そのコンテンツカーソル64に対する移動命令の入力が停止したときには、指示枠64Aの指示枠中心点に最も近い動画像アイコン中心点の動画像アイコン66を当該指示枠64内の中心部に位置させるように位置合わせしてコンテンツカーソル64を停止させる。
以上の構成によれば、パーソナルコンピュータ2において、コンテンツを表す複数の静止画像アイコン62を所定パターンで配置すると共に、その静止画像アイコン62上にコンテンツカーソル64を配置したコンテンツ提示選択画面60を表示した状態で、コンテンツカーソル64に対する移動命令の入力の有無に応じて当該コンテンツ提示選択画面60内で各静止画像アイコン62に対してコンテンツカーソル64を相対的に移動させ又はその相対的な移動を停止させながら、各静止画像アイコン62のうち指示枠64A内に少なくとも一部が入っている複数の枠内静止画像アイコン62に替えてそれぞれ対応する動画像アイコン66を表示するようにしたことにより、コンテンツ提示選択画面60のコンテンツカーソル64の指示枠64Aを介して複数の動画像アイコン66を一括して提示することで、これら各動画像アイコン66により複数のコンテンツの内容をその場で比較させながら容易にかつ的確に確認させることができ、かくして複数のコンテンツの中から所望のコンテンツを格段的に選択させ易くすることができる。
またパーソナルコンピュータ2では、コンテンツカーソル64の指示枠64A内に複数の動画像アイコン66を表示する場合、その動画像アイコン66を静止画像アイコン62の第1の大きさよりも大きい第2の大きさに拡大することで、これら各動画像アイコン66の視認性を向上させることができ、かくしてこれら動画像アイコン66としてのコンテンツ動画像の内容を格段的に比較させ易くすることができる。
さらにパーソナルコンピュータ2では、コンテンツカーソル64に対する移動命令の入力が停止したとき、指示枠64Aの指示枠中心点に最も近い動画像アイコン中心点の動画像アイコン66を当該指示枠64内の中心部に位置させるように位置合わせしてコンテンツカーソル64を停止させることで、指示枠中心点に動画像アイコン中心点が最も近いことによりユーザによって内容の確認用に指示された可能性の著しく高い動画像アイコン66を当該指示枠64内の中心部に位置させて視認性を格段的に向上させることができる。
そしてパーソナルコンピュータ2は、このようにコンテンツカーソル64の指示枠64A内の中心部に動画像アイコン66を位置させることで、これに伴い当該中心部の動画像アイコン66に対する周辺の他の動画像アイコン66についても、その中心部に対する上下同士や左右同士で指示枠64A内に入っている部分をほぼ均等にすることができ、かくして他の動画像アイコン66のうちの何れかに対して指示枠64A内に入っている部分が極端に縮小して視認性が著しく損なわれることをほぼ確実に防止することができる。
さらにパーソナルコンピュータ2は、コンテンツカーソル64の指示枠64A内に複数の動画像アイコン66を表示しながら、当該指示枠64Aの中心部に位置する動画像アイコン66に対応するコンテンツ音声を出力することで、当該中心部の動画像アイコン66の示しているコンテンツに対して、コンテンツ動画像と共にコンテンツ音声の双方の提示によってより内容を確認させ易くすることができる。
さらにパーソナルコンピュータ2は、各静止画像アイコン62に対するコンテンツカーソル64の相対的な移動を停止させている際に、指示枠64A内の中心部に位置する動画像アイコン66が指示されると、これに応じて当該動画像アイコン66の示しているコンテンツのコンテンツ属性情報をコンテンツ提示選択画面60内に追加表示することで、そのコンテンツ属性情報によりコンテンツに対して、コンテンツ動画像やコンテンツ音声では表しきれない、より詳細な内容を提示することができ、かくしてコンテンツ提示選択画面60を介してコンテンツを提示しその内容を確認させながら、所望のコンテンツをより的確に選択させることができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を移動させているときに、指示枠64A内に動画像コンテンツ66を表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツ提示選択画面60内でコンテンツカーソル64を移動させているときには指示枠64A内に静止画像アイコ62を第1の大きさのまま表示し又は第2の大きさに拡大して表示し、当該コンテンツカーソル64の移動を停止させたときに指示枠64A内に動画像アイコン66を表示するようにしても良く、このようにすれば、コンテンツカーソル66を移動させているときにコンテンツ動画像データの再生処理を省ける分、処理負荷を低減させることができる。
また上述の実施の形態においては、コンテンツカーソル64の指示枠64A内の中心部に位置する動画像アイコン66が指示されたときに、その動画像アイコン66を第3の大きさに拡大するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツカーソルの移動を停止させた時点で中心部の動画像アイコン66を第3の大きさに拡大するようにしても良く、このようにすれば、コンテンツカーソル64の移動を停止させた時点でユーザに複数のコンテンツの中からコンテンツを的確に指示し得たか否かを的確に判断させることができる。
さらに上述の実施の形態においては、コンテンツカーソル64を移動させている間は、単に指示枠64Aの中心部に最も近い動画像アイコン66に対応するコンテンツ音声を出力するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツカーソル64を移動させている間は、指示枠64A内で、出力するコンテンツ音声に対応する動画像アイコン66に対する表示状態(例えばアイコンの枠の色)を他の動画像アイコン66の表示状態とは異なるようにしても良く、このようにすれば、出力しているコンテンツ音声がどの動画像アイコン66に対応しているかを容易に認識させることができ、コンテンツの内容を効率良く確認させることができる。
さらに上述の実施の形態においては、コンテンツカーソル64の指示枠64A内の中心部の動画像アイコン66が指示されたときにコンテンツ提示選択画面60内にコンテンツ属性情報を追加表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各静止画像アイコン62に対するコンテンツカーソル64の相対的な移動を停止させた時点にコンテンツ提示選択画面60内にコンテンツ属性情報を追加表示するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、パーソナルコンピュータ2において、ユーザによりコンテンツの種類が選択される毎にコンテンツ配信サーバ4から対応するコンテンツ提示用データを取得するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータ2において、種類提示用データの取得の際に全ての種類のコンテンツ提示用データをまとめて取得し、又は全ての種類のコンテンツ提示用データを記録したDVD等の記録媒体を介して予め取得しておき、ユーザによってコンテンツの種類が選択されたときには、その時点で未だ取得されていない最新のコンテンツに対するコンテンツ提示用データのみを取得するようにしても良い。
因みにパーソナルコンピュータ2では、コンテンツを表す複数のコンテンツ静止画像のみを予めまとめて取得しておき、コンテンツ動画像やコンテンツ音声、コンテンツ属性情報については表示や出力の度に、外部から取得するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、本発明による表示装置を図1乃至図20について上述したパーソナルコンピュータ2に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance )、ゲーム機器、簡易小売店(いわゆる、KIOSK)に設置されてネットワークに接続されたKIOSK端末等の情報処理装置や、テレビジョン受像機、ハードディスクレコーダ等のように、この他種々の表示装置に広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、選択対象を表す静止画像でなる複数の静止画像表示子を所定パターンで配置し、かつ各静止画像表示子上に少なくとも1個の当該静止画像表示子及び他の1個の静止画像表示子の一部を囲んで見せることのできる大きさの指示枠を有する指示子を配置して生成された画面を表示する表示手段として、図1乃至図20について上述したパーソナルコンピュータ2において、選択対象としてコンテンツを表す静止画像アイコン62と共に円環状のコンテンツカーソル64を配置して生成されたコンテンツ提示選択画面60を表示する表示処理部23及びディスプレイ24を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、選択対象としてゲームプログラムや、自作のワード文書ファイル、各種命令を入力するためのアイコン等の種々の選択対象を表す静止画像アイコンと共に、多角形の枠を有する指示子を配置して生成された画面を表示する表示処理部及びディスプレイのように、この他種々の構成の画面を表示する表示手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、表示手段に表示された画面内で、各静止画像表示子のうち指示子の指示枠内に少なくとも一部が入っている複数の静止画像表示子を枠内静止画像表示子として検出する検出手段として、図1乃至図20について上述したパーソナルコンピュータ2の中央処理ユニット10を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、指示子の指示枠内に少なくとも一部が入っている静止画像データを検出する専用の検出回路等のように、この他種々の検出手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、表示手段に表示された画面内で各静止画像表示子に対して指示子を相対的に移動させる移動命令を入力させるための入力手段として、図1乃至図20について上述したパーソナルコンピュータ2のキーボード及びマウスでなる操作入力部ポ20を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表示パネルの表面に設けられたタッチパッドや、ゲーム機のコントローラ、ジョイスティック及びトラックボール等のポインティングデバイスデ等のように、この他種々の入力手段を広く適用することができる。
因みにかかる入力手段として、タッチパッドを適用する場合には、例えばコンテンツカーソル64を実際に手でつかむような感覚で移動させたり回転させるようにすれば、選択新対象の提示の際の操作性を向上させることができる。
さらに上述の実施の形態においては、表示手段で表示された画面内で、入力手段を介して入力された移動命令に応じて各静止画像表示子に対し指示子を相対的に移動させ、当該入力手段を介した移動命令の入力の停止に応じて各静止画像表示子に対する指示子の相対的な移動を停止させながら、検出手段による検出結果に応じて各枠内静止画像表示子に替え、当該枠内静止画像表示子の示している選択対象を表す動画像でなる動画像表示子を表示させる表示制御手段として、図1乃至図20について上述したパーソナルコンピュータ2の中央処理ユニット10を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、画面の表示を専用に制御する表示制御回路等のように、この他種々の表示制御手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、表示手段に画面が表示された際に検出手段による検出結果に応じて、各動画像表示子の動画像表示子中心点のうち、指示枠の指示枠中心点に最も近い動画像表示子中心点の動画像表示子の示している選択対象を表す音声を出力する音声出力手段として、図1乃至図20について上述したパーソナルコンピュータ2の音声処理部25及びスピーカ26を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ヘッドホンを有する音声出力手段等のように、この他種々の音声出力手段を広く適用することができる。
1……コンテンツ取得システム、2……パーソナルコンピュータ、4……コンテンツ配信サーバ、10……中央処理ユニット、23……表示処理部、24……ディスプレイ、25……音声処理部、26……スピーカ、60……コンテンツ提示選択画面、62……静止画像アイコン、64……コンテンツカーソル、64A……指示枠、66……動画像アイコン、67……属性情報提示部、RT1……第1のコンテンツ提示処理手順、RT2……第2のコンテンツ提示処理手順。