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JP4252194B2 - 舗装部の目詰まり状態診断方法及び舗装機能回復装置 - Google Patents

舗装部の目詰まり状態診断方法及び舗装機能回復装置 Download PDF

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JP4252194B2
JP4252194B2 JP2000159323A JP2000159323A JP4252194B2 JP 4252194 B2 JP4252194 B2 JP 4252194B2 JP 2000159323 A JP2000159323 A JP 2000159323A JP 2000159323 A JP2000159323 A JP 2000159323A JP 4252194 B2 JP4252194 B2 JP 4252194B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、舗装部の目詰まり状態、特に排水性舗装の目詰まり状態がどの程度であるのかを診断する舗装部の目詰まり状態診断方法と、排水性舗装の空隙に詰まった目詰まり物を除去する舗装機能回復装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
先ず、図11を参照して排水性舗装について説明すると、排水性舗装aとは、路床bの上に路盤c、基層d及び通水可能な空隙eを有する表層fを順次敷設して形成された舗装をいい、降雨時に表層fの空隙eに流入した雨水を図示しない側溝に導いて排水することにより、スモーキング現象やハイドロプレーニング現象等の走行安全性を阻害する要因を減らす機能を持つ。また、表層fの空隙eが吸音能力を有することから、車両走行時のタイヤの騒音を小さくする機能も併せ持つ。なお、排水性舗装の基層d部分は、路盤cの保護のために非通水性とされている。
【0003】
ところで、かかる排水性舗装aにおいては、車両の走行や風等の影響によって表層fの空隙eに土砂や粉塵等が詰まってしまい、上述した優れた諸機能が比較的短期間で低下してしまう。そこで、空隙eに詰まっている土砂や粉塵等を除去して排水性舗装aの機能を回復するため、定期的に、排水性舗装の機能回復作業を行っている。
【0004】
現在行っている機能回復作業は、排水性舗装aの目詰まり状態がどの程度なのか診断する舗装診断工程と、排水性舗装a上を走行する機能回復車により排水性舗装aの洗浄を行う舗装洗浄工程とを交互に行う作業である。
舗装診断工程の具体的作業としては、現場透水試験や、騒音測定試験がある。現場透水試験は、例えば、東京都土木技術研究所の発行による昭和62年東京都土木技術研究所年報の「透水性舗装の車道への適用に関する研究」P375〜P78(発行年月1987年9月)や、(社)日本道路建設業協会偏発行による「透水性舗装ハンドブック」P61〜P65(発行年月1979年10月)に記載されているように、透水試験器を排水性舗装a上の所定箇所に載置して診断を行うようにしている。また、騒音測定試験は、表層fの空隙eが吸音能力を有することから、所定レベルの音を表層fに向けて発し、表層fから跳ね返った音を検知することで排水性舗装aの診断を行うようにしている。
【0005】
また、舗装洗浄工程で使用する機能回復車は、排水性舗装aの表面に向けて圧力水を噴射する手段と、該圧力水の吹き付け圧により排水性舗装aの空隙から遊離した目詰まり物を水と共に吸引除去する手段とを備えた装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した舗装診断工程の現場透水試験は、一般に、定点測定法で行っているが、試験を行う測定点が少ないと排水性舗装a全域の高度の診断が困難となり、測定点が多いと診断時間に多くの時間が費やされてしまう。また、試験を行う際に多くの労力が必要である。また、騒音測定試験も、分析に多くの時間が費やされてしまうとともに、高価な測定機械を必要とするので作業コストの面で問題がある。
【0007】
そして、機能回復作業の全体も、舗装診断工程と舗装洗浄工程とを交互に行って多くの作業時間を必要とするので、作業能率が大幅に低下しているのが現状である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、時間短縮、省力化を図った舗装部の診断方法を提供するとともに、舗装洗浄工程と同時に舗装面の診断を行うことにより機能回復作業の能率を大幅に向上させることができる舗装機能回復装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1に係る発明は、舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部を診断すべき舗装部上で走行させ、前記略密閉空間に所定圧の圧縮流体を供給し、前記略密閉空間の流体圧力の変化に基づいて前記舗装部の目詰まり状態を診断することを特徴とする舗装部の目詰まり状態診断方法である。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部を診断すべき舗装部上で走行させ、前記略密閉空間の気圧を外部の気圧より低い状態となるように吸引し、前記密閉空間の気圧の変化に基づいて前記舗装部の目詰まり状態を診断することを特徴とする舗装部の目詰まり状態診断方法である。 一方、請求項3記載の舗装機能回復装置は、牽引車両に、舗装部の空隙に詰まった目詰まり物を除去して前記舗装部の機能を回復する洗浄作業部と、前記舗装部の目詰まり状態がどの程度に回復したかを診断する舗装診断部とを走行自在に連結した構成とし、前記洗浄作業部が、高圧水アクチュエータで発生した高圧水を舗装面に向けて噴射する噴射手段と、吸引アクチュエータで発生した吸引力により前記舗装部から遊離した目詰まり物及び水を吸引除去する吸引手段とを備え、前記舗装診断部が、前記舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部と、前記略密閉空間に所定圧の圧縮流体を供給する圧縮流体アクチュエータと、前記略密閉空間の流体圧力の変化を検出する圧力検知手段と、この圧力検知手段で検出した情報に基づいて前記舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかを診断する診断部とを備えている装置である。
【0010】
また、請求項4記載の舗装機能回復装置は、牽引車両に、舗装部の空隙に詰まった目詰まり物を除去して前記舗装部の機能を回復する洗浄作業部と、前記舗装部の目詰まり状態がどの程度に回復したかを診断する舗装診断部とを走行自在に連結した構成とし、前記洗浄作業部が、高圧水アクチュエータで発生した高圧水を舗装面に向けて噴射する噴射手段と、吸引アクチュエータで発生した吸引力により前記舗装部から遊離した目詰まり物及び水を吸引除去する吸引手段とを備え、前記舗装診断部が、前記舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部と、前記略密閉空間の気圧を外部の気圧より低い状態となるように吸引する真空アクチュエータと、前記略密閉空間の気圧の変化を検出する圧力検知手段と、この圧力検知手段で検出した情報に基づいて前記舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかを診断する診断部とを備えている装置である。
【0011】
また、請求項5記載の舗装機能回復装置は、牽引車両に、舗装部の空隙に詰まった目詰まり物を除去して前記舗装部の機能を回復する前方洗浄作業部及び後方洗浄作業部と、これら前方及び後方洗浄部との間に配置した高真空吸引部とを走行自在に連結した構成とし、前記前方及び後方洗浄作業部が、高圧水アクチュエータで発生した高圧水を舗装面に向けて噴射する噴射手段と、吸引アクチュエータで発生した吸引力により前記舗装部から遊離した目詰まり物及び水を吸引除去する吸引手段とを備え、前記高真空吸引部が、前記舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部と、前記略密閉空間の気圧を略真空状態となるように吸引する高真空アクチュエータと、前記略密閉空間の気圧の変化を検出する圧力検知手段とを備えおり、前記牽引車両に、前記圧力検出手段で検出した情報に基づいて前記舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかを診断する診断部を搭載した装置である。
【0012】
そして、請求項6記載の発明は、請求項3乃至5の何れかに記載の舗装機能回復装置において、前記洗浄作業部が、前記圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として、前記舗装部の目詰まり状態に応じて前記高圧水アクチュエータの能力を調整する制御部を備えている。
また、請求項7記載の発明は、請求項3乃至6の何れかに記載の舗装機能回復装置において、前記洗浄作業部が、前記圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として、前記舗装部の目詰まり状態に応じて前記吸引アクチュエータの能力を調整する制御部を備えている。
【0013】
さらに、請求項8記載の発明は、請求項3乃至7の何れかに記載の舗装機能回復装置において、前記牽引車両に、当該牽引車両を微速走行させる微速走行アクチュエータを搭載し、前記洗浄作業部が、前記圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として、前記舗装部の目詰まり状態に応じて前記微速走行アクチュエータの能力を調整する制御部を備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る複数の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、牽引車両2に牽引されて排水性舗装(以下、舗装部と称する)H上を走行する第1実施形態の機能回復作業装置6を説明するための図である。
機能回復作業装置6は、牽引車両2に可動アームを介して取り付けられている外箱8内に配置した洗浄作業部10及び舗装診断部12と、牽引車両2に搭載されている汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、圧縮空気発生ポンプ18、車両微速走行用ポンプ20及び制御装置22とで構成されている。
【0015】
洗浄作業部10は、進行方向の前後に配置した走行ゴムローラ10a、10bと、これら走行ゴムローラ10a、10bの間の舗装部Hの表面に向けて斜め下方に高圧水を噴射する高圧水噴射ノズル10c、10dと、走行ゴムローラ10a、10bの間の舗装部Hの表面近くに吸引口が位置している吸引ダクト10eとを備えている。
【0016】
また、舗装診断部12は、洗浄作業部10に対して進行方向の後方側に位置し、進行方向の前後に配置した走行ゴムローラ12a、12bと、これら走行ゴムローラ12a、12bとで内部を略密閉空間T1 としている密閉ケーシング12cと、この密閉ケーシング12c内に吐出口が位置している圧縮空気吐出ノズル12dとを備えている。
【0017】
また、牽引車両2に搭載されている汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、圧縮空気発生ポンプ18、車両微速走行用ポンプ20のそれぞれは、所定値のサーボ電圧の入力によって各ポンプの動力を制御することが可能なサーボバルブ14a、16a、20aを備えている。
そして、汚泥回収用吸引ポンプ14は配管を介して吸引ダクト10eに接続し、高圧水発生ポンプ16が配管を介して高圧水噴射ノズル10c、10dに接続し、圧縮空気発生ポンプ18が供給配管24を介して圧縮空気吐出ノズル12dに接続している。
【0018】
ここで、圧縮空気発生ポンプ18及び圧縮空気吐出ノズル12dの間の供給配管24には、圧力センサ(圧力検知手段)26が接続されており、この圧力センサ26で検知した検出吐出圧SP の信号が制御装置22に出力されるようになっている。
制御装置22は、入力装置22aと、演算処理装置22bと、機能が回復したことを音等の表示で作業者に認知させる停止表示装置22cとを備えている。
【0019】
演算処理装置22bは、図2に示すように、前述した圧力センサ26で得た圧力信号SP 及び入力装置22aで入力した入力値とを読み込むためのA/D変換機能を有する入力インタフェース回路23aと、所定のプログラムにしたがって汚泥回収用吸引ポンプ14のサーボバルブ14aを駆動制御するための所定の演算処理を行う演算処理部23bと、RAM、ROM等の記憶装置23cと、演算処理装置23強いで得た後述するサーボ電圧CV をサーボバルブ14aに出力し、停止表示装置22cに停止信号を出力する出力インタフェース回路23dとを備えている。
【0020】
そして、本実施形態の制御装置22は、図3のフローチャートに示す演算処理を行う。ここで、本実施形態のように圧縮空気発生ポンプ18から略密閉空間T1 に圧縮空気を吐出する場合、舗装部Hが完全に目詰まり状態になっていると、最大圧力センサ26の検出圧力が高い値を示す。また、舗装部Hの目詰まり状態が除去されていくと、舗装内の空隙から空気が抜け出ていって圧力センサ26の値が徐々に減少していく。そこで、図3のフローチャートで使用している目標吐出圧OP は、舗装部Hの目詰まり状態が略完全に除去されたときに圧力センサ26が示す最低の圧力値を示している。また、図3のフローチャートで使用している初期吸引度AP は、汚泥回収用吸引ポンプ14の初期の吸引能力を示しており、本実施形態では、汚泥回収用吸引ポンプ14の最も低い吸引能力を設定している。
【0021】
前記目標吐出圧OP 及び前記初期吸引度VP を使用して図3で示す演算処理について説明すると、先ず、ステップS2では、目標吐出圧OP 及び初期吸引度AP を入力する。次いで、ステップS4に移行して初期吸引度AP に対応したサーボ電圧CVOを設定し、ステップS6に移行して作業フラグWに「Y」(作業開始の入力記号)か「N」(作業停止の入力記号)を入力する。次いで、ステップS8に移行し、作用フラグWが「Y」であるか否かを判断する。
【0022】
そして、ステップS8の判定で作用フラグWが「Y」であるときにはステップS10に移行し、検出吐出圧SP を読み込む。なお、ステップS8の判定で作用フラグWが「N」であるときには、演算処理を終了する。
ステップS10で検出吐出圧SP を読み込むと、ステップS12に移行し、目標吐出圧OP と検出吐出圧SP とを比較し、OP <SP の関係であるときにはステップS14に移行し、OP ≧SP であるときには、後述するステップS18に移行する。
【0023】
ステップS14では、以下の(1)式により修正サーボ電圧CV を演算する。
V =CVO×SP /OP ………(1)
次いで、ステップS16に移行し、修正サーボ電圧CV を出力してからステップS8に移行する。
一方、前記ステップS18では、停止表示装置22cに停止信号を出力し、次いでステップS20に移行して作業フラグWに「Y」か「N」を入力する。次いで、ステップS22に移行してサーボ電圧CVOを修正サーボ電圧CV としてから前述したステップS16に移行する。
【0024】
次に、本実施形態の機能回復作業装置6による舗装部Hの機能回復作業の手順について、図1と図3のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
先ず、手動により高圧水発生ポンプ16及び車両微速走行用ポンプ20の能力を調整する。次いで、制御装置22の入力装置22aにより目標吐出圧OP 及び初期吸引度AP を入力する(ステップS2)。そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「Y」を入力すると(ステップS6)、汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、圧縮空気発生ポンプ18及び車両微速走行用ポンプ20が駆動する。
【0025】
すなわち、車両微速走行用ポンプ20の駆動によって牽引車両2及び機能回復作業装置6が一定の微速度で舗装部H上を走行する。また、高圧水発生ポンプ16も、自身の駆動により高圧水噴射ノズル10c、10dから舗装部Hの表面に向けて高圧水を噴射し、舗装部Hの空隙に詰まった土砂や粉塵等の目詰まり物を遊離させて舗装表面に浮き上がらせる。そして、初期吸引度AP に対応したサーボ電圧CVOが入力した汚泥回収用吸引ポンプ14も、自身の駆動によって、浮き上がった目詰まり物と水との混合水を吸引ダクト10eの吸引口から吸引して除去していく。
【0026】
そして、圧力センサ26で検出した検出吐出圧SP が制御装置22に入力すると(ステップS10)、制御装置22は、検出吐出圧SP と目標吐出圧OP とを比較演算し続ける(ステップS12)。
ここで、洗浄作業の初期段階であって、舗装部Hの空隙に多くの目詰まり物が詰まっている場合には、検出吐出圧SP が目標吐出圧OP より高い値を示す。この場合には、制御装置22は、修正サーボ電圧CV を演算し(ステップS14)、前記修正サーボ電圧CV を汚泥回収用吸引ポンプ14のサーボバルブ14aに出力し(ステップS16)、汚泥回収用吸引ポンプ14の吸引能力を上昇させる。
【0027】
また、数回の洗浄作業を行ったことにより舗装部Hの空隙に少しの目詰まり物しか詰まっていない状態となると、検出吐出圧SP は目標吐出圧OP より僅かに高い値を示す。この場合には、制御装置22は、低い値の修正サーボ電圧CV を演算し(ステップS14)、その修正サーボ電圧CV を汚泥回収用吸引ポンプ14のサーボバルブ14aに出力し(ステップS16)、汚泥回収用吸引ポンプ14の吸引能力を低下させる。
【0028】
そして、舗装部Hの空隙への目詰まり物が除去されて機能が完全に回復した状態となると、検出吐出圧SP と目標吐出圧OP とが同一値になる。この検出吐出圧SP と目標吐出圧OP との関係(ステップS12)を判断した制御装置22は、停止表示装置22cに停止信号を出力し(ステップS18)、音等を発することで作業者に舗装部Hの機能が回復したことを知らせる。
【0029】
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「N」を入力することで(ステップS20)、機能回復作業を終了する(ステップS8からリターン)。
このように、本実施形態によると、舗装診断部12が、舗装部Hの表面と接する略密閉空間T1 に圧縮空気を吐出して圧縮空気の変化を計測し続けながら走行することで、舗装部Hの目詰まり状態がどの程度なのか(機能回復がどの程度まで進んでいるのか)をリアルタイムに診断することができる。
【0030】
また、洗浄作業部10の洗浄作業と同時進行により舗装診断部12の診断を行っているので、舗装診断工程と舗装洗浄工程とを交互に行っていた従来の機能回復作業と比較して、大幅に作業時間を短縮することができる。
また、舗装診断部12は、略密閉空間T1 を形成している密閉ケーシング12cに、圧縮空気発生ポンプ18から供給配管24、圧縮空気吐出ノズル12dを介して圧縮空気を供給し、供給配管24に圧力センサ26を接続する構成とし、舗装部H内の空隙から目詰まり物が除去されていくと空隙から空気が抜け出ていって圧力センサ26が検知する検出吐出圧SP が低下することから、その検知吐出圧SP の変化を把握することで機能回復がどの程度まで進んでいるのかを診断するようにしているので、簡便な構成の舗装診断部12を提供することができるとともに、従来の機能回復作業と比較して大幅に省力化を図ることができる。
【0031】
そして、本実施形態は、作業中の機能回復の程度を示す診断情報としての検出吐出圧SP をフィードバック情報として洗浄作業部10の汚泥回収用吸引ポンプ14のポンプ能力を可変に自動制御しており、舗装部Hの機能回復の程度に合わせた最適な吸引能力に汚泥回収用吸引ポンプ14を設定することができるので、舗装部H内の目詰まり物の除去効果を格段に向上させることができる。そして、機能回復の程度に合わせて汚泥回収用吸引ポンプ14の駆動能力を変化させているので、駆動装置のランニングコストの低減化も図ることができる。
【0032】
したがって、本実施形態は、従来の機能回復作業と比較して、機能回復作業の作業能率を大幅に向上させることができる。
次に、図4は、第2実施形態の機能回復作業装置30を説明するための図である。なお、図1に示した第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
本実施形態の機能回復作業装置30は、制御装置22の演算処理装置で演算処理して得たサーボ電圧CP を高圧水発生ポンプ16のサーボバルブ16aに出力する構成となっている。
そして、本実施形態の制御装置22は、図5のフローチャートに示す演算処理を行う。ここで、図5のフローチャートで使用している初期噴射圧JP は、高圧水発生ポンプ16の初期の駆動能力を示しており、本実施形態では、最も低い駆動能力に設定している。
【0034】
図5の演算処理について説明すると、先ず、ステップS30では、目標吐出圧OP 及び初期噴射圧JP を入力する。次いで、ステップS32に移行して初期吸引度AP に対応したサーボ電圧CPOを設定し、ステップS34に移行して作業フラグWに「Y」(作業開始の入力記号)か「N」(作業停止の入力記号)を入力する。次いで、ステップS36に移行し、作用フラグWが「Y」であるか否かを判断する。
【0035】
そして、ステップS36の判定で作用フラグWが「Y」であるときにはステップS38に移行し、検出吐出圧SP を読み込む。なお、ステップS36の判定で作用フラグWが「N」であるときには、演算処理を終了する。
ステップS38で検出吐出圧SP を読み込むと、ステップS40に移行し、目標吐出圧OP と検出吐出圧SP とを比較し、OP <SP の関係であるときにはステップS42に移行し、OP ≧SP であるときには、ステップS46に移行する。
【0036】
ステップS42では、以下の(2)式により修正サーボ電圧CP を演算する。
P =CPO×SP /OP ………(2)
次いで、ステップS44に移行し、修正サーボ電圧CP を出力してからステップS36に移行する。
一方、前記ステップS46では、停止表示装置22cに停止信号を出力し、次いでステップS48に移行して作業フラグWに「Y」か「N」を入力する。次いで、ステップS50に移行してサーボ電圧CPOを修正サーボ電圧CP としてから前述したステップS44に移行する。
【0037】
次に、本実施形態の機能回復作業装置30による舗装部Hの機能回復作業の手順について、図4と図5のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
先ず、手動により汚泥回収用吸引ポンプ14及び車両微速走行用20の能力を調整する。次いで、制御装置22の入力装置22aにより目標吐出圧OP 及び初期噴射圧JP を入力する(ステップS30)。
【0038】
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「Y」を入力すると(ステップS34)、汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、圧縮空気発生ポンプ18及び車両微速走行用ポンプ20が駆動し、車両微速走行用ポンプ20の駆動によって牽引車両2及び機能回復作業装置6が一定の微速度で舗装部H上を走行する。そして、初期噴射圧JP に対応したサーボ電圧CPOが入力した高圧水発生ポンプ16は、高圧水噴射ノズル10c、10dから舗装部Hの表面に向けて高圧水を噴射し、舗装部Hの空隙に詰まった土砂や粉塵等の目詰まり物を遊離させて舗装表面に浮き上がらせる。また汚泥回収用吸引ポンプ14も駆動し、浮き上がった目詰まり物と水との混合水を、吸引ダクト10eの吸引口らの一定の吸引力で吸引して除去していく。
【0039】
そして、圧力センサ26で検出した検出吐出圧SP が制御装置22に入力すると(ステップS38)、制御装置22は、検出吐出圧SP と目標吐出圧OP とを比較演算し続ける(ステップS40)。
ここで、洗浄作業の初期段階であって、舗装部Hの空隙に多くの目詰まり物が詰まっている場合には、制御装置22は、修正サーボ電圧CP を演算し(ステップS42)、前記修正サーボ電圧CP を高圧水発生ポンプ16のサーボバルブ16aに出力し(ステップS44)、高圧水発生ポンプ16の圧縮能力を上昇させる。
【0040】
また、検出吐出圧SP が目標吐出圧OP より僅かに高い値を示すようになると、制御装置22は、低い値の修正サーボ電圧CP を演算し(ステップS42)、その修正サーボ電圧CP を高圧水発生ポンプ16のサーボバルブ16aに出力し(ステップS44)、高圧水発生ポンプ16の圧縮能力を低下させる。
そして、舗装部Hの空隙への目詰まり物が除去されて機能が完全に回復した状態となると、検出吐出圧SP と目標吐出圧OP とが同一値になる。この検出吐出圧SP と目標吐出圧OP との関係(ステップS40)を判断した制御装置22は、停止表示装置22cに停止信号を出力し(ステップS46)、音等を発することで作業者に舗装部Hの機能が回復したことを知らせる。
【0041】
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「N」を入力することで(ステップS48)、機能回復作業を終了する(ステップS36からリターン)。
このように、本実施形態も、舗装診断部12が、舗装部Hの目詰まり状態がどの程度なのかをリアルタイムに診断することができる。それとともに、洗浄作業部10の洗浄作業と同時進行により舗装診断部12の診断を行っているので、大幅に作業時間を短縮することができる。
【0042】
そして、本実施形態は、作業中の機能回復の程度を示す診断情報としての検出吐出圧SP をフィードバック情報として洗浄作業部10の高圧水発生ポンプ16のポンプ能力を可変に自動制御しており、舗装部Hの機能回復の程度に合わせた最適な圧力に高圧水発生ポンプ16を設定することができるので、舗装部H内の目詰まり物の除去効果を格段に向上させることができる。そして、機能回復の程度に合わせて汚泥回収用吸引ポンプ14の駆動能力を変化させているので、駆動装置のランニングコストの低減化も図ることができる。
【0043】
したがって、本実施形態も、従来の機能回復作業と比較して、機能回復作業の作業能率を大幅に向上させることができる。
次に、図6は、第3実施形態の機能回復作業装置32を説明するための図である。本実施形態も、図1に示した第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
本実施形態の機能回復作業装置32は、制御装置22の演算処理装置で演算処理して得たサーボ電圧CE を車両微速走行用ポンプ20のサーボバルブ20aを出力する構成となっている。
そして、本実施形態の制御装置22は、図7のフローチャートに示す演算処理を行う。ここで、図7のフローチャートで使用している初期速度XP は、車両微速走行用ポンプ20の初期の駆動能力を示しており、本実施形態では、牽引車両2を通常の速度で走行させる駆動能力を設定する。
【0045】
図7の演算処理について説明すると、先ず、ステップS60では、目標吐出圧OP 及び初期速度XP を入力する。次いで、ステップS62に移行して初期速度XP に対応したサーボ電圧CEOを設定し、ステップS64に移行して作業フラグWに「Y」(作業開始の入力記号)か「N」(作業停止の入力記号)を入力する。次いで、ステップS66に移行し、作用フラグWが「Y」であるか否かを判断する。
【0046】
そして、ステップS66の判定で作用フラグWが「Y」であるときにはステップS68に移行し、検出吐出圧SP を読み込む。なお、ステップS66の判定で作用フラグWが「N」であるときには、演算処理を終了する。
ステップS68で検出吐出圧SP を読み込むと、ステップS70に移行し、目標吐出圧OP と検出吐出圧SP とを比較し、OP <SP の関係であるときにはステップS72に移行し、OP ≧SP であるときには、ステップS76に移行する。
【0047】
ステップS72では、以下の(3)式により修正サーボ電圧CE を演算する。
E =CEO×OP /SP ………(3)
次いで、ステップS74に移行し、修正サーボ電圧CE を入力してからステップS66に移行する。
一方、前記ステップS76では、停止表示装置22cに停止信号を出力し、次いでステップS78に移行して作業フラグWに「Y」か「N」を入力する。次いで、ステップS70に移行してサーボ電圧CEOを修正サーボ電圧CE としてから前述したステップS66に移行する。
【0048】
次に、本実施形態の機能回復作業装置32による舗装部Hの機能回復作業の手順について、図6と図7のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
先ず、手動により汚泥回収用吸引ポンプ14及び高圧水発生ポンプ16の能力を調整する。次いで、制御装置22の入力装置22aにより目標吐出圧OP 及び初期速度Xを入力する(ステップS60)。
【0049】
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「Y」を入力すると(ステップS64)、汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、圧縮空気発生ポンプ18及び車両微速走行用ポンプ20が駆動し、初期速度XP に対応したサーボ電圧CEOが入力した車両微速走行用ポンプ20の駆動によって牽引車両2及び機能回復作業装置6が舗装部H上の走行を開始する。そして、高圧水発生ポンプ16は、高圧水噴射ノズル10c、10dから舗装部Hの表面に向けて高圧水を噴射し、舗装部Hの空隙に詰まった土砂や粉塵等の目詰まり物を遊離させて舗装表面に浮き上がらせ、汚泥回収用吸引ポンプ14も駆動して、浮き上がった目詰まり物と水との混合水を、吸引ダクト10eの吸引口からの一定の吸引力で吸引して除去していく。
【0050】
そして、圧力センサ26で検出した検出吐出圧SP が制御装置22に入力すると(ステップS68)、制御装置22は、検出吐出圧SP と目標吐出圧OP とを比較演算し続ける(ステップS70)。
ここで、洗浄作業の初期段階であって、舗装部Hの空隙に多くの目詰まり物が詰まっている場合には、制御装置22は、修正サーボ電圧CE を演算し(ステップS72)、その修正サーボ電圧CE を車両微速走行用ポンプ20のサーボバルブ20aに出力し(ステップS74)、牽引車両2を最も遅い速度で走行させるとともに、機能回復作業装置6も同一速度で走行を開始する。
【0051】
また、検出吐出圧SP が目標吐出圧OP より僅かに高い値を示すようになると、制御装置22は、値の大きな修正サーボ電圧CP を演算し(ステップS72)、その修正サーボ電圧CE を車両微速走行用ポンプ20のサーボバルブ20aに出力し(ステップS74)、牽引車両2を早い速度で走行させていく。
そして、舗装部Hの空隙への目詰まり物が除去されて機能が完全に回復した状態となると、検出吐出圧SP と目標吐出圧OP とが同一値になる。この検出吐出圧SP と目標吐出圧OP との関係(ステップS70)を判断した制御装置22は、停止表示装置22cに停止信号を出力し(ステップS76)、音等を発することで作業者に舗装部Hの機能が回復したことを知らせる。
【0052】
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「N」を入力することで(ステップS80)、機能回復作業を終了する(ステップS66からリターン)。
このように、本実施形態も、舗装診断部12が、舗装部Hの目詰まり状態がどの程度なのかをリアルタイムに診断し、洗浄作業部10の洗浄作業と同時進行により診断を行っているので、大幅に作業時間を短縮することができる。
【0053】
また、作業中の機能回復の程度を示す診断情報としての検出吐出圧SP をフィードバック情報として洗浄作業部10の車両微速走行用ポンプ20の能力を可変に自動制御しており、舗装部Hの機能回復の程度に合わせた最適な走行速度で洗浄作業部10を走行させることができるので、舗装部H内の目詰まり物の除去効果を格段に向上させることができる。したがって、本実施形態も、従来の機能回復作業と比較して、機能回復作業の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0054】
次に、図8は、第4実施形態の機能回復作業装置34を説明するための図である。なお、本実施形態も、図6の第3実施形態と同一構成である部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の機能回復作業装置34は、第3実施形態の圧縮空気発生ポンプ18に替えて、真空ポンプ36を備えている。
【0055】
舗装診断部12は、密閉ケーシング12c内に吸込み口が位置している吸引ノズル12eを備えており、前記真空ポンプ36が、吸引配管38を介して吸引ノズル12eに接続している。
そして、吸引配管38には、真空度センサ(圧力検知手段)40が接続されており、この真空度センサ46で検知した検出真空圧SV の信号が制御装置22に出力されるようになっている。
【0056】
そして、本実施形態の制御装置22は、図9のフローチャートに示す演算処理を行う。ここで、本実施形態のように真空ポンプ36により略密閉空間T1 内の空気を吸引する場合、舗装部Hが完全に目詰まり状態になっていると、真空度センサ46が検出する真空圧は高い値(例えば−600mmHg)を示す。また、舗装部Hの目詰まり状態が除去されていくと、舗装内の空隙から外部の空気が入り込んで真空度センサ46の値が徐々に減少していく。そこで、図9のフローチャートで使用している目標真空圧OV は、舗装部Hの目詰まり状態が略完全に除去されたときに真空度センサ46が示す最低の真空圧(例えば、−300mmHg)に設定されている。
【0057】
図9の演算処理について説明すると、先ず、ステップS90では、目標真空圧OV 及び初期速度XP を入力する。次いで、ステップS92に移行して初期速度XP に対応したサーボ電圧CEOを設定し、ステップS94に移行して作業フラグWに「Y」(作業開始の入力記号)か「N」(作業停止の入力記号)を入力する。次いで、ステップS96に移行し、作用フラグWが「Y」であるか否かを判断する。
【0058】
そして、ステップS96の判定で作用フラグWが「Y」であるときにはステップS68に移行し、検出真空圧SV を読み込む。なお、ステップS96の判定で作用フラグWが「N」であるときには、演算処理を終了する。
ステップS98で検出真空圧SV を読み込むと、ステップS100に移行し、目標真空圧OV と検出真空圧SV とを比較し、OV >SV の関係であるときにはステップS102に移行し、OV ≦SV であるときには、ステップS106に移行する。
【0059】
ステップS102では、以下の(4)式により修正サーボ電圧CE を演算する。
E =CEO×|OV /SV | ………(4)
次いで、ステップS104に移行し、修正サーボ電圧CE を入力してからステップS96に移行する。
【0060】
一方、前記ステップS106では、停止表示装置22cに停止信号を出力し、次いでステップS108に移行して作業フラグWに「Y」か「N」を入力する。次いで、ステップS110に移行してサーボ電圧CEOを修正サーボ電圧CE としてから前述したステップS104に移行する。
次に、本実施形態の機能回復作業装置34による舗装部Hの機能回復作業の手順について、図8と図9のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0061】
先ず、手動により、汚泥回収用吸引ポンプ14及び高圧水発生ポンプ16の能力を調整する。制御装置22の入力装置22aにより目標真空圧OV 及び初期速度Xを入力する(ステップS90)。
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「Y」を入力すると(ステップS94)、汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、真空ポンプ36及び車両微速走行用ポンプ20が駆動し、初期速度XP に対応したサーボ電圧CEOが入力した車両微速走行用ポンプ20の駆動によって牽引車両2及び機能回復作業装置6が舗装部H上の走行を開始する。そして、高圧水発生ポンプ16は、高圧水噴射ノズル10c、10dから舗装部Hの表面に向けて高圧水を噴射し、舗装部Hの空隙に詰まった土砂や粉塵等の目詰まり物を遊離させて舗装表面に浮き上がらせ、汚泥回収用吸引ポンプ14も駆動して、浮き上がった目詰まり物と水との混合水を、吸引ダクト10eの吸引口からの一定の吸引力で吸引して除去していく。
【0062】
そして、真空度センサ46で検出した検出真空圧SV が制御装置22に入力すると(ステップS98)、制御装置22は、検出真空圧SV と目標真空圧OV とを比較演算し続ける(ステップS100)。
ここで、洗浄作業の初期段階であって、舗装部Hの空隙に多くの目詰まり物が詰まっている場合には、制御装置22は、修正サーボ電圧CE を演算し(ステップS102)、その修正サーボ電圧CE を車両微速走行用ポンプ20のサーボバルブ20aに出力し(ステップS1044)、牽引車両2を最も遅い速度で走行させるとともに、機能回復作業装置6も同一速度で走行を開始する。
【0063】
また、検出真空圧SV が目標吐出圧OV より僅かに高い値を示すようになると、制御装置22は、値の大きな修正サーボ電圧CP を演算し(ステップS72)、その修正サーボ電圧CE を車両微速走行用ポンプ20のサーボバルブ20aに出力し(ステップS74)、牽引車両2を早い速度で走行させていく。
そして、舗装部Hの空隙への目詰まり物が除去されて機能が完全に回復した状態となると、検出真空圧SV と目標真空圧OV とが同一値になる。この検出真空圧SV と目標真空圧OV との関係(ステップS100)を判断した制御装置22は、停止表示装置22cに停止信号を出力し(ステップS106)、音等を発することで作業者に舗装部Hの機能が回復したことを知らせる。
【0064】
そして、入力装置22aの作業開始フラグWの欄に「N」を入力することで(ステップS80)、機能回復作業を終了する(ステップS66からリターン)。
このように、本実施形態によると、舗装診断部12が、舗装部Hと接する略密閉空間T1 を略真空状態として真空度の変化を計測し続けながら走行することで、舗装部Hの目詰まり状態がどの程度なのか(機能回復がどの程度まで進んでいるのか)をリアルタイムに診断することができる。
【0065】
また、洗浄作業部10の洗浄作業と同時進行により舗装診断部12の診断を行っているので、舗装診断工程と舗装洗浄工程とを交互に行っていた従来の機能回復作業と比較して、大幅に作業時間を短縮することができる。
また、舗装診断部12は、密閉ケーシング12cにより形成した略密閉空間T1 を真空ポンプ36で吸引し、吸引配管38に真空度センサ46を接続する構成とし、舗装部H内の空隙から目詰まり物が除去されていくと、空隙から外部の空気が入り込んで真空度センサ46の検出真空圧SV が低下することから、その検知真空圧SV の変化を把握することで機能回復がどの程度まで進んでいるのかを診断するようにしているので、簡便な構成の舗装診断部12を提供することができるとともに、従来の機能回復作業と比較して大幅に省力化を図ることができる。
【0066】
そして、本実施形態は、舗装部Hの機能回復の程度を示す診断情報としての検出真空圧SV をフィードバック情報として洗浄作業部10の車両微速走行用ポンプ20の能力を可変に自動制御しており、舗装部Hの機能回復の程度に合わせた最適な走行速度で洗浄作業部10を走行させることができるので、舗装部H内の目詰まり物の除去効果を格段に向上させることができる。したがって、本実施形態も、従来の機能回復作業と比較して、機能回復作業の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0067】
なお、検出真空圧SV をフィードバック情報として自動制御が行われる駆動部は、第4実施形態のように車両微速走行用ポンプ20に限るものではなく、第1実施形態で示した汚泥回収用吸引ポンプ14や、第2実施形態で示した高圧水発生ポンプ16を自動制御するようにしても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0068】
さらに、図10は、第1〜第4実施形態と異なる構造の洗浄作業部及び舗装診断部を示したものである。
本実施形態は、進行方向の前方に配置した前方洗浄作業部40と、進行方向の後方に配置した後方洗浄作業部42と、これら前方及び後方洗浄作業部40、42の間に配置した高真空吸引部44とを備えているとともに、高真空吸引部44が舗装診断部を兼ねている。
【0069】
すなわち、前方洗浄作業部40は、進行方向の前後に配置した走行ゴムローラ40a、40bと、これら走行ロール40a、40bの間の舗装部Hの表面に向けて斜め下方に高圧水を噴射する高圧水噴射ノズル40cと、走行ロール40a、40bの間の舗装部Hの表面近くに吸引口が位置している吸引ダクト40dとを備えており、高圧水噴射ノズル40cが図8で示した高圧水発生ポンプ16に接続し、吸引ダクト40dが図8で示した汚泥回収用吸引ポンプ14に接続している。
【0070】
また、後方洗浄作業部42も、進行方向の前後に配置した走行ゴムローラ42a、42bと、これら走行ロール42a、42bの間の舗装部Hの表面に向けて斜め下方に高圧水を噴射する高圧水噴射ノズル42cと、走行ロール42a、42bの間の舗装部Hの表面近くに吸引口が位置している吸引ダクト42dとを備え、高圧水噴射ノズル42cが高圧水発生ポンプ16に接続し、吸引ダクト42dが汚泥回収用吸引ポンプ14に接続している。
【0071】
高真空吸引部44は、前方洗浄作業部40の走行ゴムローラ40b及び後方洗浄作業部42の走行ゴムローラ42aの間に配置され、舗装部Hの表面との間に高い密閉空間T2 を確保する高真空吸引ノズル44aを備えている。この高真空吸引ノズル44aは、吸引配管44bを介して図8で示した真空ポンプ36に接続しており、その吸引配管44bには、真空度センサ(圧力検知手段)46が接続して検知した検出真空圧SV の信号が制御装置22に出力されるようになっている。
【0072】
上記構成のように、前方洗浄作業部40と後方洗浄作業部42との間に高真空吸引部44を配置した構造とすると、真空ポンプ36の駆動により高真空吸引部44の密閉空間T2 が高真空状態となり、舗装部H内の空隙の目詰まり物を遊離させて吸い出す効果が高まるので、さらに舗装部H内の目詰まり物の除去効果を向上させることができる。それと同時に、高真空吸引部44の吸引配管44bに真空度センサ46を接続することで舗装診断部を備えているので、他の実施形態と同様に、舗装部Hの目詰まり状態をリアルタイムに診断することができるという効果や、機能回復作業の時間短縮、省力化を図るとができる。
【0073】
なお、上記各実施形態では、検出吐出圧SP や検出真空圧SV をフィードバック情報として汚泥回収用吸引ポンプ14、高圧水発生ポンプ16、車両微速走行用ポンプ20の何れか1台を自動制御し、他の2台のポンプを手動で制御するようにしたが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、2台のポンプを自動制御し、他の1台のポンプを手動で制御しても、或いは、3台すべてのポンプをフィードバック情報により自動制御しても、上述した各実施形態の効果と同様のものを得ることができる。
【0074】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明の請求項1、2記載の舗装部の目詰まり状態診断方法によると、略密閉空間の圧力の変化を計測し続けながら舗装部上を走行することで、舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかという診断をリアルタイムに行うことができる。
【0075】
また、本発明の請求項3〜5記載の舗装機能回復装置によると、洗浄作業部と舗装診断部とを同時に走行させて舗装部の診断を行っているので、舗装診断工程と舗装洗浄工程とを交互に行っていた従来の機能回復作業と比較して、大幅に作業時間を短縮することができる。また、従来の機能回復作業と比較して大幅に省力化を図るとができる。
【0076】
また、請求項6〜8記載の舗装機能回復装置によると、舗装部の機能回復の程度を示す診断情報として圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として洗浄作業部の各アクチュエータを自動制御しており、舗装部の機能回復の程度に合わせた最適な能力に各アクチュエータを調整することができるので、舗装部内の目詰まり物の除去効果を格段に向上させることができる。したがって、従来の機能回復作業と比較して、機能回復作業の作業能率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の舗装機能回復装置を示す概略図である。
【図2】本発明に係る制御装置の一部をブロック図で示したものである。
【図3】第1実施形態の制御装置が行う制御手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る第2実施形態の舗装機能回復装置を示す概略図である。
【図5】第2実施形態の制御装置が行う制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る第3実施形態の舗装機能回復装置を示す概略図である。
【図7】第3実施形態の制御装置が行う制御手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る第4実施形態の舗装機能回復装置を示す概略図である。
【図9】第4実施形態の制御装置が行う制御手順を示すフローチャートである。
【図10】他の実施形態と構造が異なる洗浄作業部及び舗装診断部を示す図である。
【図11】機能を回復すべき排水性舗装の構造を示す図である。
【符号の説明】
2 牽引車両
10 洗浄作業部
10c、10d 高圧水噴射ノズル(噴射手段)
10e 吸引ダクト(吸引手段)
12 舗装診断部
12c 密閉ケーシング(密閉部)
16 高圧水発生ポンプ(高圧水アクチュエータ)
14 汚泥回収用吸引ポンプ(吸引アクチュエータ)
18 圧縮空気発生ポンプ(圧縮流体アクチュエータ)
26 圧力センサ(圧力検知手段)
22 制御装置(診断部)
36 真空ポンプ(真空アクチュエータ)
40c、42c 高圧水噴射ノズル(噴射手段)
40d、42d 吸引ダクト(吸引手段)
40 前方洗浄作業部
42 後方洗浄作業部
44 高真空吸引部
46 真空度センサ(圧力検知手段)
H 舗装部
1 、T2 略密閉空間

Claims (8)

  1. 舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部を診断すべき舗装部上で走行させ、前記略密閉空間に所定圧の圧縮流体を供給し、前記略密閉空間の流体圧力の変化に基づいて前記舗装部の目詰まり状態を診断することを特徴とする舗装部の目詰まり状態診断方法。
  2. 舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部を診断すべき舗装部上で走行させ、前記略密閉空間の気圧を外部の気圧より低い状態となるように吸引し、前記密閉空間の気圧の変化に基づいて前記舗装部の目詰まり状態を診断することを特徴とする舗装部の目詰まり状態診断方法。
  3. 牽引車両に、舗装部の空隙に詰まった目詰まり物を除去して前記舗装部の機能を回復する洗浄作業部と、前記舗装部の目詰まり状態がどの程度に回復したかを診断する舗装診断部とを走行自在に連結した構成とし、
    前記洗浄作業部は、高圧水アクチュエータで発生した高圧水を舗装面に向けて噴射する噴射手段と、吸引アクチュエータで発生した吸引力により前記舗装部から遊離した目詰まり物及び水を吸引除去する吸引手段とを備え、
    前記舗装診断部は、前記舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部と、前記略密閉空間に所定圧の圧縮流体を供給する圧縮流体アクチュエータと、前記略密閉空間の流体圧力の変化を検出する圧力検知手段と、この圧力検知手段で検出した情報に基づいて前記舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかを診断する診断部とを備えていることを特徴とする舗装機能回復装置。
  4. 牽引車両に、舗装部の空隙に詰まった目詰まり物を除去して前記舗装部の機能を回復する洗浄作業部と、前記舗装部の目詰まり状態がどの程度に回復したかを診断する舗装診断部とを走行自在に連結した構成とし、
    前記洗浄作業部は、高圧水アクチュエータで発生した高圧水を舗装面に向けて噴射する噴射手段と、吸引アクチュエータで発生した吸引力により前記舗装部から遊離した目詰まり物及び水を吸引除去する吸引手段とを備え、
    前記舗装診断部は、前記舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部と、前記略密閉空間の気圧を外部の気圧より低い状態となるように吸引する真空アクチュエータと、前記略密閉空間の気圧の変化を検出する圧力検知手段と、この圧力検知手段で検出した情報に基づいて前記舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかを診断する診断部とを備えていることを特徴とする舗装機能回復装置。
  5. 牽引車両に、舗装部の空隙に詰まった目詰まり物を除去して前記舗装部の機能を回復する前方洗浄作業部及び後方洗浄作業部と、これら前方及び後方洗浄部との間に配置した高真空吸引部とを走行自在に連結した構成とし、前記前方及び後方洗浄作業部は、高圧水アクチュエータで発生した高圧水を舗装面に向けて噴射する噴射手段と、吸引アクチュエータで発生した吸引力により前記舗装部から遊離した目詰まり物及び水を吸引除去する吸引手段とを備え、前記高真空吸引部は、前記舗装面との間に略密閉空間を形成する密閉部と、前記略密閉空間の気圧を略真空状態となるように吸引する高真空アクチュエータと、前記略密閉空間の気圧の変化を検出する圧力検知手段とを備えているとともに、
    前記牽引車両に、前記圧力検出手段で検出した情報に基づいて前記舗装部の目詰まり状態がどの程度なのかを診断する診断部を搭載したことを特徴とする舗装機能回復装置。
  6. 前記洗浄作業部は、前記圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として、前記舗装部の目詰まり状態に応じて前記高圧水アクチュエータの能力を調整する制御部を備えていることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の舗装機能回復装置。
  7. 前記洗浄作業部は、前記圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として、前記舗装部の目詰まり状態に応じて前記吸引アクチュエータの能力を調整する制御部を備えていることを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の舗装機能回復装置。
  8. 前記牽引車両に、当該牽引車両を微速走行させる微速走行アクチュエータを搭載し、前記洗浄作業部は、前記圧力検知手段で検出した情報をフィードバック情報として、前記舗装部の目詰まり状態に応じて前記微速走行アクチュエータの能力を調整する制御部を備えたことを特徴とする請求項3乃至7の何れかに記載の舗装機能回復装置。
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