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JP4247953B2 - 車両の機械式自動変速装置 - Google Patents

車両の機械式自動変速装置 Download PDF

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JP4247953B2
JP4247953B2 JP2001337571A JP2001337571A JP4247953B2 JP 4247953 B2 JP4247953 B2 JP 4247953B2 JP 2001337571 A JP2001337571 A JP 2001337571A JP 2001337571 A JP2001337571 A JP 2001337571A JP 4247953 B2 JP4247953 B2 JP 4247953B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の機械式自動変速装置に関し、詳しくは、変速操作の際、シフトレバーの操作の完了状態を確認するシフトレバー操作完了確認手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の機械式自動変速装置は、マニュアルトランスミッションのクラッチ操作とシフトセレクト操作とを電子制御することにより、要求された変速段(ニュートラルを含む)を選択するものであり、例えば、実開平6−3726号公報に示すように開示されている。
【0003】
この車両の機械式自動変速装置は、トランスミッションの変速を指示する変速指示手段と、前記変速指示手段の変速指示に基づき、シフトレバーを操作して前記トランスミッションの変速を行なう変速手段と、前記シフトレバーの前記操作の完了状態を確認するシフトレバー操作完了確認手段とを備えている。シフトレバー操作完了確認手段は、複数の位置検出部から構成され、変速を自動的に行なう際、シフトパターンに従って操作されるシフトレバーの操作後の位置の確認を行なう。
【0004】
そして、シフトレバー操作完了確認手段は、その位置検出部の故障により、変速段の検出ができない場合が考えられ、その場合には、位置確認のバックアップ制御を行ない、目標のギヤ段に入っていることを確認する必要がある。
位置確認のバックアップ制御について説明する。例えば、ギヤ入れ動作の後、規定車速以上でクラッチが接続状態になっている場合に限り、車速とエンジン回転の関係から現在のギヤ段の減速比を計算し、この現在のギヤ段の減速比と目標のギヤ段の減速比との比較を行ない、目標のギヤ段に入っていることを確認することが考えられる。ここで、目標のギヤ段に入っていることの確認は、次のように行なわれる。シフトレバーのギヤ入れ動作及びその後のクラッチ接続完了後に現在の車両速度と目標のギヤ段から逆算されるエンジン回転速度の計算値と現在のエンジン回転速度を比較して一致している場合、シフトレバーは目標のギヤ段に入っているという確認がされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の車両の機械式自動変速装置にあっては、シフトレバー操作完了確認手段を構成する位置検出部が故障した場合、従来の位置確認のバックアップ制御では、規定車速以上でクラッチが接続状態になっている場合等の限られた使用条件下でしか位置確認のバックアップ制御ができず、位置確認のバックアップ制御が使用制限を受けるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、シフトレバー操作完了確認手段の位置検出部が故障した場合でも、使用制限を受けることなく、シフトレバーの操作後の位置の確認を行なうことができる車両の機械式自動変速装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、トランスミッションの変速を指示する変速指示手段と、前記変速指示手段の変速指示に基づき、シフトレバーを操作して前記トランスミッションの変速を行なう変速手段と、前記シフトレバーのシフト方向の位置を検出するシフト位置検出センサ列と前記シフトレバーのセレクト方向の位置を検出するセレクト位置検出センサ列とからの位置信号で前記シフトレバーのシフトセレクト位置を検出する変速位置検出手段と、現在の変速段と目標変速段とに差異がある場合、前記シフトレバーをポジション案内部の要求された所定の位置に移動すべきと判断し、目標変速段へ変速操作すべく、シフト用アクチュエータと、前記シフト用アクチュエータを駆動させるマグネチックバルブと、セレクト用アクチュエータと、前記セレクト用アクチュエータを駆動させるマグネチックバルブとで構成される移動手段に出力する移動判定手段と、前記変速位置検出手段からの位置信号を受け、前記シフトレバーの操作の完了状態を確認するシフトレバー操作完了確認手段とを備えた車両の機械式自動変速装置において、前記シフトレバー操作完了確認手段は、前記シフトレバーをシフト方向の移動で所定の変速位置に導き、所定の変速位置においてセレクト方向の動作により前記シフトレバーのセレクト位置の変化または無変化を検出して、前記シフトレバーがセレクト方向に操作可能か否かを判断することにより前記シフトレバーの所定の変速位置を確認する位置確認補助手段を有し、前記位置確認補助手段は、前記シフトレバーの変速操作前の位置解除時点から設定時間を経過したことを条件として、前記シフト位置検出センサ列が故障したときに、前記セレクト用アクチュエータによりセレクト方向の動作を試みて、前記シフトレバーのセレクト位置が変化したか否かを判断することによって、前記シフトレバーがセレクト方向に操作可能か否かを判断し、前記シフトレバーのセレクト位置の変化を検出して前記シフトレバーの前記シフト位置への操作完了を確認することを特徴とする。
【0009】
(作用)
請求項記載の発明において、次の作用を生じる。
【0010】
変速指示手段は、トランスミッションの変速を指示する。続いて、変速指示手段の変速指示に基づき、変速手段は、シフトレバーを操作してトランスミッションの変速を行なう。
変速の際、シフトレバー操作完了確認手段は、シフトレバーの前記操作の完了状態を確認する。
【0011】
しかし、当該車両の機械式自動変速装置の使用に伴って、シフトレバー操作完了確認手段が故障することが考えられる。この場合、シフトレバー操作完了確認手段は故障により変速段(ニュートラルを含む)の検出ができない。
これに対処するため、シフトレバー操作完了確認手段は、位置確認補助手段を備えており、位置確認補助手段はシフトレバーの操作の確認を行なうことができる。
【0012】
位置確認補助手段は、シフトレバーをシフト方向の移動で目標とする変速位置に導き、続いて、目標の変速位置において、シフトレバーのセレクト方向の操作によりシフトレバーのセレクト位置の変化または無変化を検出し、シフトレバーがセレクト方向に操作可能か否かを判断することによりシフトレバーの操作完了を確認する。
【0013】
位置確認補助手段について以下の(イ),(ロ)の場合を例に挙げて説明する。
(イ)ニュートラル位置へギヤ抜きする場合
変速指示手段の変速指示に基づき、シフトレバーが操作される。シフトレバーはシフトパターンに従って移動される。
シフトレバーは、ギヤ抜きされ、一方のシフト位置からニュートラル位置に導かれる。
【0014】
シフトレバーは、ニュートラル位置においてセレクト方向の動作が可能であれば、シフトレバーのセレクト位置の変化が検出される。これにより、シフトレバーがニュートラル位置に到達したことが検出され、シフトレバーがセレクト方向に操作可能と判断される。すなわち、ニュートラル位置へのギヤ抜きが確認される。
【0015】
(ロ)ニュートラル位置から所定の変速位置(ニュートラル位置以外)へギヤ入れする場合
シフトレバーは、ニュートラル位置から一方のシフト位置に導かれる。
【0016】
シフトレバーは、一方のシフト位置においてセレクト方向の動作ができなければ、シフトレバーのセレクト位置の変化が検出されない。これにより、シフトレバーが一方のシフト位置に到達したことが検出され、シフトレバーがセレクト方向に操作不可能と判断される。すなわち、所定の変速位置(ニュートラル位置以外)へのギヤ入れが確認される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1ないし図16により、本発明の車両の機械式自動変速装置の一実施の形態について説明する。
図1,図2,図3において、車両(図示せず)に搭載されているディーゼルエンジン1には電子ガバナー1Aが装着されている。
【0018】
ディーゼルエンジン1にはクラッチ2を介して、主変速機の前後に副変速機を備えたトランスミッション3(以下、トランスミッションをT/Mと略記する)が装着されている。T/M3として図3に示すH型シフトパターンPの7段変速を例に挙げる。
クラッチ2にはクラッチブースター2Aが取り付けられている。
【0019】
T/M3にはギヤシフトユニット4が取り付けられている。
また、T/M3には、運転者により操作される操作レバーユニット5,T/Mコントロールユニット6,ギア段等の情報を表示するディスプレイユニット7が装着されている。
図11に示す様に、操作レバーユニット5には変速レバー5Aからなる変速指示手段が設けられ、その変速レバー5Aに自動/手動切換スイッチ5Bが設けられている。変速レバー5Aは、手動変速操作により、車両の前後方向(図示の縦方向)にシフトする「UP」(シフトアップ)及び「DOWN」(シフトダウン)を選択し、或いは、図示の右方向にシフトして「N」(ニュートラル)、さらに手前(図示の下方)にシフトして「R」(リバース)を選択する。
【0020】
ギヤシフトユニット4について説明する。
ギヤシフトユニット4は、T/M3の上部に配設され、変速レバー5Aの操作位置に対応してシフト方向とセレクト方向とに操作されるシフトレバー8を有している。シフトレバー8は、図6ないし図9の斜線で示され、図3のH型シフトパターンPで示す変速段(ニュートラル位置を含む)が選択される構造である。
【0021】
ここで、図3において、H型シフトパターンPは、シフト列T1,T2,T3と、前記シフト列に直交するセレクト列S1,S2,S3,S4とからなる7段変速のシフトパターンである。図中、「1」は1速のギヤ段を示し、「2」は2速のギヤ段を示し、「3」は3速のギヤ段を示し、「4」は4速のギヤ段を示し、「5」は5速のギヤ段を示し、「6」は6速のギヤ段を示し、「7」は7速のギヤ段を示す。「R」は後退段を示す。「N1」,「N2」,「N3」,「N4」はニュートラル位置を示す。
【0022】
T3は、ギヤ段「1」,ギヤ段「3」,ギヤ段「5」,ギヤ段「7」からなる前側のシフト列を示す。
T2は、ニュートラル位置「N1」,ニュートラル位置「N2」,ニュートラル位置「N3」,ニュートラル位置「N4」からなるニュートラル位置のシフト列を示す。
【0023】
T1は、後退段「R」,ギヤ段「2」,ギヤ段「4」,ギヤ段「6」からなる後側のシフト列を示す。
セレクト列S1は、ギヤ段「1」,ニュートラル位置「N1」,後退段「R」からなる。
セレクト列S2は、ギヤ段「3」,ニュートラル位置「N2」,ギヤ段「2」からなる。
【0024】
セレクト列S3は、ギヤ段「5」,ニュートラル位置「N3」,ギヤ段「4」からなる。
セレクト列S4は、ギヤ段「7」,ニュートラル位置「N4」,ギヤ段「5」からなる。
図6,図7に示すように、T/M3のケース内には、図示しないギヤの駆動状態,非駆動状態を選択するためのシフトフォーク(図示せず)を支持する4本のシフトシャフト9,10,11,12が前後方向(シフト方向)に移動停止自在に並設されている。
【0025】
4本のシフトシャフト9,10,11,12の途中にはそれぞれシフタ9A,10A,11A,12Aが固設されている。各シフタ9A,10A,11A,12Aには、それぞれ受部9B,10B,11B,12Bが設けられている。受部9B,10B,11B,12Bは隣接している。受部9B,10B,11B,12Bを並べてポジション案内部13が構成され、ポジション案内部13はシフトレバー8の先端部8C(図9に図示)を受ける。
【0026】
ギヤシフトユニット4内には、シフト用アクチュエータ14及びセレクト用アクチュエータ15が設けられている。シフト用アクチュエータ14及びセレクト用アクチュエータ15にシフトレバー8が連結されている。シフト用アクチュエータ14はシフトレバー8をシフト方向に移動する。セレクト用アクチュエータ15はシフトレバー8をセレクト方向に移動する。
【0027】
そして、図4,図7に示すように、ギヤシフトユニット4内には、シフト位置検出センサ列16と、セレクト位置検出センサ列17とが配置されている。
シフト位置検出センサ列16は、シフトレバー8のシフト方向の位置を検出するもので、シフトレバー8の前側のシフト位置(PTFR)を検出する前側のシフト位置検出部16Aと、後側のシフト位置(PTRR)を検出する後側のシフト位置検出部16Bと、前側のシフト位置検出部16A,後側のシフト位置検出部16Bの間に配されニュートラル位置(PTNE)を検出するニュートラル検出部16Cとからなり、図7,図10に斜線で示される。
【0028】
セレクト位置検出センサ列17は、シフトレバー8のセレクト方向の位置を検出するもので、シフトレバー8の複数(本実施の形態では4個)のセレクト位置(PTS1,PTS2,PTS3,PTS4)を検出するセレクト位置検出部17A,17B,17C,17Dからなり、図7,図10に斜線で示される。
図5の表から。シフトレバー8の位置は、シフト位置検出センサ列16からのシフトレバー8のシフト位置信号(〇印で示す)と、セレクト位置検出センサ列17からのシフトレバー8のセレクト位置信号(〇印で示す)との組合せで検出される。すなわち、変速段(ニュートラル位置を含む)が検出される。例えば、シフトレバー8が図10に示す位置に操作された場合、シフトレバー8に付設されたシフト用小片(斜線で示す)8Aが前側のシフト位置検出部16Aに当接して、前側のシフト位置(PTFR)が検出され、シフトレバー8に付設されたセレクト用小片8B(斜線で示す)が前記セレクト位置検出部17Bに当接して、セレクト位置(PTS2)が検出され、従って、ギヤ段「3」が検出される。
【0029】
なお、図5において、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」は、ギヤ段を示し、「N1」,「N2」,「N3」,「N4」はニュートラル位置を示す。
そして、T/Mコントロールユニット6の入力側には、クラッチ2に設けられたクラッチストロークセンサ2B,車速センサ18,変速レバー5A,シフト位置検出センサ列16,セレクト位置検出センサ列17,T/M回転センサ20、クラッチペダル21に設けられたクラッチペダルスイッチ21A、ブレーキペダル(図示せず)に設けられたブレーキペダルスイッチ22がそれぞれ電気配線(図示せず)を介して接続されている。
【0030】
T/Mコントロールユニット6の出力側には、クラッチ制御用バルブ2Cを有するクラッチ断接手段23,移動手段24,ディスプレイユニット7、警報ブザー25が電気配線(図示せず)を介して接続されている。
【0031】
移動手段24は,シフト用アクチュエータ14と,シフト用アクチュエータ14を駆動させるマグネチックバルブ14Aと、セレクト用アクチュエータ15と、セレクト用アクチュエータ15を駆動させるマグネチックバルブ15Aとで構成されている。
T/M3及びクラッチ2の操作のため、エア配管26が、エアタンク26Aから配管され、T/M3上のギヤシフトユニット4と、クラッチ制御用バルブ2Cを介してクラッチ2とに接続されている。
【0032】
そして、エンジンコントロールユニット27は、T/Mコントロールユニット6及び電子ガバナー1Aにそれぞれ電気配線(図示せず)で連結されている。
また、エンジンコントロールユニット27には、アクセルペダル28に設けられたアクセル開度検出手段であるアクセルペダルセンサ19、及びディーゼルエンジン1に設けられたエンジン回転速度検出手段であるエンジン回転センサ29が電気配線(図示せず)を介して接続されている。
【0033】
次に、T/Mコントロールユニット6について説明する。
T/Mコントロールユニット6は、現在の変速段を目標変速段に変速操作すべく移動手段24を制御する。ここで、目標変速段は、手動操作では、運転者により変速レバー5Aの操作により求められる。また、目標変速段は、自動操作では、エンジン運転状態と車速とに基づいてメモリに格納された変速マップデータから最適なものが求められる。
【0034】
そして、T/Mコントロールユニット6は、変速位置検出手段30と、移動判定手段31と、シフトレバー操作完了確認手段32とで構成されている。
変速位置検出手段30は、シフト位置検出センサ列16とセレクト位置検出センサ列17とからの位置信号でシフトレバー8のシフトセレクト位置を検出する。
移動判定手段31は、現在の変速段と目標変速段とに差異がある場合、シフトレバー8をポジション案内部13の要求された所定の位置に移動すべきと判断し、目標変速段へ変速操作すべく移動手段24に出力する。
【0035】
前記シフトレバー8,前記移動判定手段31,前記クラッチ断接手段23,前記移動手段24等で変速手段が構成されている。変速手段は、前記変速レバー5Aの変速指示に基づき、シフトレバー8を操作して前記T/M3の変速を行なう。
シフトレバー操作完了確認手段32は、変速位置検出手段30からの位置信号を受け、シフトレバー8の操作完了の確認を行なう。シフトレバー操作完了確認手段32は、位置確認補助手段33を有する。位置確認補助手段33は、シフトレバー8をシフト方向の移動で所定の変速位置に導き、所定の変速位置においてセレクト方向の動作によりシフトレバー8のセレクト位置の変化または無変化を検出して、シフトレバー8がセレクト方向に操作可能か否かを判断することによりシフトレバー8の所定の変速位置を確認する。
【0036】
しかして、変速レバー5Aの変速指示に基づき、変速手段により、シフトレバー8を操作して前記T/M3の変速が行なわれる。その変速の際、シフトレバー8の操作の確認は、通常、シフトレバー8の各変速位置においてシフトレバー操作完了確認手段32により行なわれる。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0037】
上述のように、通常、シフトレバー8の操作の確認は、シフトレバー操作完了確認手段32により行なわれる。
しかし、当該車両の機械式自動変速装置の使用に伴って、シフト位置検出センサ列16が故障することが考えられる。シフトレバー8の操作の確認は、T/Mコントロールユニット6における制御プログラムにより、以下のように行なわれる。
【0038】
この制御プログラムについて、(イ)所定のギヤ段からニュートラル位置へギヤ抜きする場合の制御(図12,図14)、及び、(ロ)所定のギヤ段から他のギヤ段へ変速する場合の制御(図13,図15,図16)を例に挙げて説明する。
【0039】
先ず(イ)について説明する。
図12は、「2」速のギヤ段からニュートラル位置(N2)へギヤ抜きする場合を示す。
図12において、ニュートラル検出部16Cが故障しており、その状態は、×印で示される。他の位置検出部(前側のシフト位置検出部16A,後側のシフト位置検出部16B,セレクト位置検出部17A,17B,17C,17D)は、正常に作動し、〇印で示される。
【0040】
図14は、図12の変速制御のフローチャート図を示す。
図14のステップS1において、例えば、ギヤが「2」速のギヤ段に入っている状態を初期状態とする。シフトレバー8は一方のシフト位置(PTRR)にあり、ギヤは噛み合っている状態にある。
「K」は、これから行なおうとするギヤ抜きの動作の回数をカウントするためのパラメータである。「K」には限界回数があり、この限界回数以内の回数でのギヤ抜きの再動作が許可される。限界回数以上にギヤ抜きが行なわれた場合、T/Mコントロールユニット6の制御プログラムは、ルーチンから抜け、制御が中止される。初期状態では、K=0に設定されている。
【0041】
ステップS2において、手動操作の場合、運転者の変速レバー5Aの要求に従って、目標変速段はニュートラル位置(N2)に設定される。自動操作の場合、目標変速段は走行状況に応じて適宜ニュートラル位置に設定される。
ステップS3において、クラッチ2が断状態にされる。
ステップS4において、シフトレバー8が操作され、シフトパターンPに従って移動される。
【0042】
移動手段24のシフト動作により、「2」速のギヤ段からギヤが抜かれる。シフトレバー8は一方のシフト位置(PTRR)から、ニュートラル位置(N2)に移動する。シフトレバー8のニュートラル位置(N2)は未確認状態である。
【0043】
ステップS5において、ギヤ抜きが一回行なわれるたびに、「K」は1つずつ加算され、ギヤ抜きが行なわれた回数が計算される。
ステップS6において、ギヤ抜きが行なわれた回数が限界回数以内か否かが判断される。前述のように、限界回数以上にギヤ抜きが行なわれた場合、制御プログラムはルーチンから抜け、制御が中止される。
【0044】
ステップS7において、シフト位置検出センサ列16,セレクト位置検出センサ列17は、他の検出プログラムで自己診断され、例えば、その異常(故障)はディスプレイユニット7に表示される。自己診断により、シフト位置検出センサ列16,セレクト位置検出センサ列17に異常があるか否かが判断される。その結果、異常がないと判断される(NO)と、位置確認のバックアップ制御の必要がなく、ステップS8に進み、通常の位置確認制御(ステップS8〜ステップS11)が行なわれる。
【0045】
異常があると判断される(YES)と、位置確認のバックアップ制御の必要があると判断され、ステップS12に進み、後述の位置確認のバックアップ制御(ステップS12〜ステップS15)が行なわれる。すなわち、シフト位置検出センサ列16のニュートラル検出部16Cが故障してニュートラル検出ができない場合には、シフトレバー8の操作の確認は、後述のように行なわれる。
【0046】
ステップS8〜ステップS11の通常の位置確認制御について説明する。
通常の位置確認制御では、すべての位置検出センサ(前側のシフト位置検出部16A,後側のシフト位置検出部16B,ニュートラル検出部16C,セレクト位置検出部17A,17B,17C,17D)が正常に動作している。シフトレバー8の操作の確認は、シフトレバー操作完了確認手段32により行なわれる。
【0047】
ステップS8において、ニュートラル位置以外の位置はオフか否かが判断される。「オフ」は、いずれのギヤも入っておらず、ギヤ抜き動作が正常であることを意味し(YES)、ステップS9に進む。「オン」であることは、まだ、ギヤが抜けていないことを意味し(NO)、ステップS4に戻り、ギヤ抜き動作が再実行される。
【0048】
ステップS9,S10において、シフトレバー8はニュートラル位置(N2)に到達したか否かが以下のように検出される。
ステップS9において、ギヤ抜きから規定時間を経過したか否かが判断される。
ギヤ抜きから規定時間を経過していなければ(NO)、ステップS10に進む。
ギヤ抜きから規定時間を経過したならば(YES)、ステップS13に進む。
【0049】
ステップS10において、シフトレバー8のシフト位置は、ニュートラル位置(N2)か否かが判断される。ニュートラル位置(N2)でないと判断されると、ステップS9に戻る。
ここで、シフトレバー8がニュートラル位置(N2)に移動したことの確認は、変速位置検出手段30からのON信号をシフトレバー操作完了確認手段32が受けることにより行なわれる。
【0050】
シフトレバー8がニュートラル位置(N2)にあると判断されると(YES)、ステップS11に進む。
ステップS11において、クラッチ2が接状態にされる。
以上のように、通常の位置確認制御が終了する。
次に、位置確認のバックアップ制御(ステップS12〜ステップS15)について説明する。
【0051】
シフトレバー8はニュートラル位置(N2)に到達したか否かが以下のように検出される。
ステップS12において、ギヤ抜きから規定時間を経過したか否かが判断される。ギヤ抜きから規定時間を経過していなければ(NO)、ステップS6に戻る。 ギヤ抜きから規定時間を経過していれば(YES)、ステップS13に進む。すなわち、位置確認補助手段33は、シフトレバー8の変速操作前の位置解除時点から設定時間を経過したことを条件として、後述のようにシフトレバー8の操作完了を確認する。
【0052】
ステップS13において、シフトレバー8は、ニュートラル位置(N2)において移動手段24によりセレクト方向の動作が試みられる。
ステップS14において、シフトレバー8のセレクト位置が変化したか否かが判断される。すなわち、シフトレバー8がセレクト方向に操作可能か否かが判断される。ステップS14において、シフトレバー8のセレクト位置の変化が検出されない(NO)と、ステップS4に戻る。
【0053】
ステップS15において、シフトレバー8のセレクト位置の変化が検出される(YES)と、シフトレバー8のニュートラル位置(N2)への操作完了が確認される。
このようにして、ニュートラル検出部16Cが故障した場合、通常の位置確認制御に代えて、位置確認補助手段33により、シフトレバー8がシフト方向の移動で目標とする変速位置(ニュートラル位置(N2))に導かれ、続いて、目標の変速位置(ニュートラル位置(N2))においてシフトレバー8のセレクト方向の動作によりシフトレバー8のセレクト位置の変化が検出され、シフトレバー8がセレクト方向に操作可能と判断され、シフトレバー8の所定の変速位置が確認される。
【0054】
以上のように、位置確認のバックアップ制御(ステップS12〜ステップS15)の説明を終了する。
次に、(ロ)について説明する。
図13は、「2」速のギヤ段→「5」速のギヤ段に変速する場合を示す。
図13において、ニュートラル検出部16C及び前側のシフト位置検出部16Aが故障しており、その状態は、×印で示される。他の位置検出部(前側のシフト位置検出部16A,セレクト位置検出部17A,17B,17C,17D)は、正常に作動し、〇印で示される。
【0055】
図15,図16は、図13の変速制御のフローチャート図を示す。
図15のステップS21において、ギヤが「2」速のギヤ段に入っている状態を初期状態とする。シフトレバー8は一方のシフト位置(PTRR)にあり、ギヤは噛み合っている状態にある。
「K」は、これから行なおうとするギヤ抜きの動作の回数をカウントするためのパラメータである。「K」には限界回数があり、この限界回数以内の回数でのギヤ抜きの再動作が許可される。限界回数以上にギヤ抜きが行なわれた場合、T/Mコントロールユニット6の制御プログラムは、ルーチンから抜け、制御が中止される。初期状態では、K=0に設定されている。
【0056】
ステップS22において、手動操作の場合、運転者の変速レバー5Aの要求した操作により、目標変速段は「5」速のギヤ段に設定される。なお、目標変速段は、自動操作の場合、エンジン運転状態と車速とに基づいてメモリに格納された変速マップデータから最適なものが求められる。
ステップS23において、クラッチ2が断状態にされる。
【0057】
ステップS24において、シフトレバー8が操作され、シフトパターンPに従って移動される。
移動手段24のシフト動作により、「2」速のギヤ段からギヤが抜かれる。シフトレバー8は一方のシフト位置(PTRR)から、ニュートラル位置(N2)に移動する。シフトレバー8のニュートラル位置(N2)は未確認状態である。
【0058】
ステップS25において、ギヤ抜きが一回行なわれるたびに、「K」は1つずつ加算され、ギヤ抜きが行なわれた回数が計算される。
ステップS26において、ギヤ抜きが行なわれた回数が限界回数以内か否かが判断される。前述のように、限界回数以上にギヤ抜きが行なわれた場合、制御プログラムはルーチンから抜け、制御が中止される。
【0059】
ステップS27において、シフト位置検出センサ列16,セレクト位置検出センサ列17は他の検出プログラムで自己診断され、例えば、その異常(故障)はディスプレイユニット7に表示される。自己診断により、シフト位置検出センサ列16,セレクト位置検出センサ列17に異常があるか否かが判断される。その結果、異常がないと判断される(NO)と、位置確認のバックアップ制御の必要がなく、ステップS28に進み、通常の位置確認制御(ステップS28〜ステップS36)が行なわれる。異常があると判断される(YES)と、位置確認のバックアップ制御の必要があると判断され、ステップS37に進み、後述の位置確認のバックアップ制御(ステップS37〜ステップS48)が行なわれる。すなわち、シフト位置検出センサ列16のニュートラル検出部16Cが故障してニュートラル検出ができない場合には、シフトレバー8の変速操作前の位置解除時点から設定時間を経過したことを条件として、シフトレバー8の操作完了が後述のように確認される。
【0060】
ステップS28〜ステップS36の通常の位置確認制御について説明する。
通常の位置確認制御では、すべての位置検出センサ(前側のシフト位置検出部16A,後側のシフト位置検出部16B,ニュートラル検出部16C,セレクト位置検出部17A,17B,17C,17D)が正常に動作している。シフトレバー8の操作の確認は、シフトレバー操作完了確認手段32により行なわれる。
【0061】
ステップS28において、ニュートラル位置以外の位置はオフか否かが判断される。「オフ」は、いずれのギヤも入っておらず、ギヤ抜き動作が正常であることを意味し(YES)、ステップS29に進む。「オン」であることは、まだ、ギヤが抜けていないことを意味し(NO)、ステップS4に戻り、ギヤ抜き動作が再実行される。
【0062】
ステップS29,S30において、シフトレバー8はニュートラル位置(N2)に到達したか否かが以下のように検出される。
ステップS29において、ギヤ抜きから規定時間を経過したか否かが判断される。ギヤ抜きから規定時間を経過していなければ(NO)、ステップS30に進む。
【0063】
ギヤ抜きから規定時間を経過したならば(YES)、ステップS38に進む。ステップS30において、シフトレバー8のシフト位置は、ニュートラル位置(N2)か否かが判断される。ニュートラル位置(N2)でないと判断されると、ステップS29に戻る。
ここで、シフトレバー8がニュートラル位置(N2)に移動したことの確認は、変速位置検出手段30からのON信号をシフトレバー操作完了確認手段32が受けることにより行なわれる。
【0064】
シフトレバー8がニュートラル位置(N2)にあると判断されると(YES)、ステップS31に進む。
ステップS31において、「K」は、これから行なおうとするギヤ入れの動作の回数をカウントするためのパラメータであり、ステップS1と同様に説明される。
【0065】
ステップS32において、シフトレバー8が操作され、シフトパターンPに従って移動され、目標変速段(「5」速のギヤ段)にギヤ入れされる。
ステップS33において、ギヤ入れが一回行なわれるたびに、「K」は1つずつ加算され、ギヤ入れが行なわれた回数が計算される。
ステップS34において、ギヤ入れが行なわれた回数が限界回数以内か否かが判断される。前述のように、限界回数以上にギヤ抜きを行なった場合、制御プログラムはルーチンから抜け、制御が中止される。
【0066】
ステップS35において、シフト位置は目標変速段(「5」速のギヤ段)か否かが判断される。
ここで、シフトレバー8が目標変速段(「5」速のギヤ段)の位置に移動したことの確認は、変速位置検出手段30からのON信号をシフトレバー操作完了確認手段32が受けることにより行なわれる。
【0067】
シフト位置が目標変速段(「5」速のギヤ段)の位置であると判断される(YES)と、ステップS36に進む。
シフト位置が目標変速段(「5」速のギヤ段)でないと判断される(NO)と、ステップS32に戻る。
ステップS36において、クラッチ2が接状態にされ、通常の位置確認制御が終了する。
【0068】
次に、位置確認のバックアップ制御(ステップS37〜ステップS48)について説明する。
シフトレバー8が目標変速段(ニュートラル位置(N2)及び「5」速のギヤ段)に到達したか否かが以下のように検出される。
ステップS37において、ギヤ抜きから規定時間を経過したか否かが判断される。ギヤ抜きから規定時間を経過していなければ(NO)、ステップS26に戻る。
【0069】
ギヤ抜きから規定時間を経過していれば(YES)、ステップS38に進む。ステップS38において、シフトレバー8は、ニュートラル位置(N2)において移動手段24によりセレクト方向の動作が試みられる。
ステップS39において、シフトレバー8のセレクト位置が変化したか否かが判断される。すなわち、シフトレバー8がセレクト方向に操作可能か否かが判断される。ステップS39において、シフトレバー8のセレクト位置の変化が検出されない(NO)と、ステップS24に戻る。
【0070】
ステップS40において、シフトレバー8のセレクト位置の変化が検出される(YES)と、シフトレバー8のニュートラル位置(N2)への操作完了が確認される。
【0071】
このようにして、シフトレバー8がシフト方向の移動で目標とする変速位置(ニュートラル位置(N2))に導かれ、さらに、目標の変速位置(ニュートラル位置(N2))においてシフトレバー8のセレクト方向の動作によりシフトレバー8のセレクト位置の変化が検出され、シフトレバー8がセレクト方向に操作可能と判断され、シフトレバー8の所定の変速位置(ニュートラル位置(N2))が確認される。
【0072】
ステップS41において、「K」は、これから行なおうとするギヤ入れの動作の回数をカウントするためのパラメータであり、ステップS1と同様に説明される。
ステップS42において、シフトレバー8が操作され、シフトパターンPに従って移動され、目標変速段(「5」速のギヤ段)にギヤ入れされる。
【0073】
ステップS43において、ギヤ入れが一回行なわれるたびに、「K」は1つずつ加算され、ギヤ入れが行なわれた回数が計算される。
ステップS44において、ギヤ入れが行なわれた回数が限界回数以内か否かが判断される。前述のように、限界回数以上にギヤ抜きを行なった場合、制御プログラムはルーチンから抜け、制御が中止される。
【0074】
ステップS45において、シフトレバー8は、目標変速段(「5」速のギヤ段)において移動手段24によりセレクト方向の動作が試みられる。
ステップS46において、シフトレバー8のセレクト位置が変化したか否かが判断される。すなわち、シフトレバー8がセレクト方向に操作可能か否かが判断される。
【0075】
シフトレバー8のセレクト位置の変化が検出される(YES)と、ステップS42に戻る。セレクト位置の変化が検出されない(NO)と、ステップS47に進む。
【0076】
ステップS47において、シフトレバー8のセレクト位置の変化が検出されないと(YES)と、シフトレバー8の変速位置(「5」速のギヤ段)への操作完了が確認される。
このようにして、後側のシフト位置検出部16Bが故障した場合、通常の位置確認制御に代えて、位置確認補助手段33により、シフトレバー8がシフト方向の移動で目標とする変速位置(「5」速のギヤ段)に導かれ、続いて、目標の変速位置(「5」速のギヤ段)においてシフトレバー8のセレクト方向の動作によりシフトレバー8のセレクト位置が変化しないことをが検出され、シフトレバー8がセレクト方向に操作不可能と判断され、シフトレバー8が目標とする変速位置(「5」速のギヤ段)に到達していることが確認される。
【0077】
ステップS48において、クラッチ2が接状態にされる。
以上のように、位置確認のバックアップ制御(ステップS37〜ステップS48)の説明を終了する。
以上の如き構成によれば、次の効果を奏する。
シフトレバー操作完了確認手段32のシフト位置検出部(前側のシフト位置検出部16A,後側のシフト位置検出部16B,ニュートラル検出部16C)が故障した場合でも、位置確認補助手段33により、シフトレバー8の変速位置を確認することができる。
【0078】
この結果、例えば、位置確認補助手段33を、シフトレバー操作完了確認手段32の位置確認のバックアップ機能として従来のように使用制限を受けることなく用いることができ、機械式自動変速装置の信頼性を向上させることができる。また、位置確認補助手段33は、シフトレバー8の変速操作前の位置解除時点から設定時間を経過したことを条件として、シフトレバー8の操作完了を確認するので、通常の位置確認制御からバックアップ制御への切換えを確実にできる。
【0079】
なお、本実施の形態においては、T/M3として図3に示すH型シフトパターンPの7段変速を例に挙げて説明したが、7段変速において図3に示すH型シフトパターンP以外のシフトパターンに適用することができる。或いは、7段変速以外の変速(4段変速,5段変速等)のH型シフトパターンにも適用することができる。
【0080】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、シフトレバー操作完了確認手段が故障した場合でも、位置確認補助手段により、シフトレバーの変速位置を確認することができる。
この結果、例えば、位置確認補助手段を、シフトレバー操作完了確認手段の位置確認のバックアップ機能として従来のように使用制限を受けることなく用いることができ、機械式自動変速装置の信頼性を向上させることができる効果を奏する。
【0081】
また、請求項記載の発明によれば、位置確認補助手段は、シフトレバーの変速操作前の位置解除時点から設定時間を経過したことを条件として、シフトレバーの操作完了を確認するので、通常の位置確認制御からバックアップ制御への切換えを確実にできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の制御ブロツク図である。
【図2】本実施の形態の全体構成図である。
【図3】変速のシフトパターンを示す構成図である。
【図4】シフト位置検出センサ列及びセレクト位置検出センサ列の配置状態を示す説明図である。
【図5】シフト位置とセレクト位置との組合わせからシフトレバーの位置を検出するための説明図である。
【図6】T/Mの平面図である。
【図7】シフトレバーが操作される状態を示す平面図である。
【図8】シフト用アクチュエータ,セレクト用アクチュエータを示す平面図である。
【図9】図7のX方向矢視図である。
【図10】シフトレバーのギヤ入り状態を示す説明図である。
【図11】操作レバーユニットを示す斜視図である。
【図12】ニュートラル位置へギヤ抜きする場合の説明図である。
【図13】所定のギヤ段へギヤ入れする場合の説明図である。
【図14】ニュートラル位置へギヤ抜きする場合のフローチャート図である。
【図15】所定のギヤ段へギヤ入れする場合のフローチャート図である。
【図16】所定のギヤ段へギヤ入れする場合のフローチャート図である。
【符号の説明】
3 トランスミッション(T/M)
5 操作レバーユニット
5A 変速レバー(変速指示手段)
6 T/Mコントロールユニット
8 シフトレバー
16 シフト位置検出センサ列
16A 前側のシフト位置検出部
16B 後側のシフト位置検出部
16C ニュートラル検出部
17 セレクト位置検出センサ列
17A セレクト位置検出部
17B セレクト位置検出部
17C セレクト位置検出部
17D セレクト位置検出部
30 変速位置検出手段
32 シフトレバー操作完了確認手段
33 位置確認補助手段

Claims (1)

  1. トランスミッションの変速を指示する変速指示手段と、
    前記変速指示手段の変速指示に基づき、シフトレバーを操作して前記トランスミッションの変速を行なう変速手段と、
    前記シフトレバーのシフト方向の位置を検出するシフト位置検出センサ列と前記シフトレバーのセレクト方向の位置を検出するセレクト位置検出センサ列とからの位置信号で前記シフトレバーのシフトセレクト位置を検出する変速位置検出手段と、
    現在の変速段と目標変速段とに差異がある場合、前記シフトレバーをポジション案内部の要求された所定の位置に移動すべきと判断し、目標変速段へ変速操作すべく、シフト用アクチュエータと、前記シフト用アクチュエータを駆動させるマグネチックバルブと、セレクト用アクチュエータと、前記セレクト用アクチュエータを駆動させるマグネチックバルブとで構成される移動手段に出力する移動判定手段と、
    前記変速位置検出手段からの位置信号を受け、前記シフトレバーの操作の完了状態を確認するシフトレバー操作完了確認手段とを備えた車両の機械式自動変速装置において、
    前記シフトレバー操作完了確認手段は、
    前記シフトレバーをシフト方向の移動で所定の変速位置に導き、所定の変速位置においてセレクト方向の動作により前記シフトレバーのセレクト位置の変化または無変化を検出して、前記シフトレバーがセレクト方向に操作可能か否かを判断することにより前記シフトレバーの所定の変速位置を確認する位置確認補助手段を有し、
    前記位置確認補助手段は、前記シフトレバーの変速操作前の位置解除時点から設定時間を経過したことを条件として、前記シフト位置検出センサ列が故障したときに、前記セレクト用アクチュエータによりセレクト方向の動作を試みて、前記シフトレバーのセレクト位置が変化したか否かを判断することによって、前記シフトレバーがセレクト方向に操作可能か否かを判断し、前記シフトレバーのセレクト位置の変化を検出して前記シフトレバーの前記シフト位置への操作完了を確認する
    ことを特徴とする車両の機械式自動変速装置。
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