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JP4246279B2 - プレイ対象の利用管理システム - Google Patents

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JP4246279B2
JP4246279B2 JP32806697A JP32806697A JP4246279B2 JP 4246279 B2 JP4246279 B2 JP 4246279B2 JP 32806697 A JP32806697 A JP 32806697A JP 32806697 A JP32806697 A JP 32806697A JP 4246279 B2 JP4246279 B2 JP 4246279B2
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play
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孝一郎 丸橋
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Aruze Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、パチンコホール、ゲームセンター、カジノ等のプレイ施設に設置されるパチンコ遊技機、スロットマシン、各種ゲーム機等のプレイ対象での個々のプレイヤーのプレイ資格やプレイ状況等を的確に管理することができるプレイ対象の利用管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現行のパチンコホールでは、使い捨てタイプの磁気カードから成るプリペイドカードとCR機(カード式遊技機)を組合せた全国共通のカードシステムが普及している。しかしながら、変造・偽造カードによる不正行為が跡を絶たず、システム全体の弱点が露呈されてきている。
【0003】
こうした中、特開平5−237254号公報で提案されているように、変造・偽造の困難なICカードをプレイに際しての媒介手段に用い、限られた店舗範囲内での出玉入玉を管理するといういわゆるハウスカードシステムが注目されている。すなわち、この公報記載のものは、遊技者一人一人に対してカード番号等を付したICカードを発行し、このカードに貸玉度数等を記録し、その保有する度数と引き替えに、遊技機でのプレイを許可すると共に景品交換等を可能にしており、また、店側はカード番号を元に管理コンピュータ上において遊技者の残度数や貯玉等を背番号管理できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報記載のカードシステムは、一の遊技者に一のICカードを日を限らずに持ち続けてもらい、今日の遊技結果を明日以降に持ち越せる運用にしている。すなわち、固定客用のいわゆる会員カードや銀行等のキャッシュカードと同じような運用形態をとっている。
【0005】
このため、限られた固定客には都合のよいシステムといえるが、一回限りの一見客、たまにしか行かない浮動客、異チェーン店間を巡る梯子客には、帰宅後あるいは再来店の際のカードの所持管理が煩雑になるだけである。特に、多数の店舗をテリトリーとする梯子客にとっては、各店舗、各チェーン店が同様なシステムをそれぞれ独自に採用すると、店舗やチェーン店の数だけカードを所持する必要が生じ、財布がカードでいっぱいになると共にカードの使い分けも困難になる問題がある。
【0006】
一方、店舗側は、一回でも来店した客に、高セキュリティ高価格のICカードを発行しなければならず、その累積発行枚数は膨大なものとなり、システムのランニングコストが極めて高くつく問題がある。結果的に、店のコストは遊技者の負担に帰せられるため、出玉が低く抑えられてしまうということになる。
【0007】
ここで、特開平5−15655号公報に開示されているように、ICカードを当日のみ有効とする営業方針を打ち出し、この方針の下、ICカードに持ち帰り防止用の発信機を取付け、カードを所持したまま遊技場の出入り口を通過して帰ろうとすると、店側に警報を出すようにしたものがある。しかしながら、単に店外への持ち出しを禁止しただけでは、ゴミ箱等にカードが捨てられる恐れが高く、回収率が低いと共に、前日捨てられたカードが当日発行分の正規ロットのものと混在して使われ、店側で遊技者の遊技状況を正確に把握しがたい問題も起こる。すなわち、前日捨てられた0001番のカードと、当日発行の正規の0001番のカードがともに用いられることがあると、これら同じカードをもつ別々の遊技者の遊技行動が判別不能になり、遊技者一人一人に対応して各種情報を収集及び提供せんとするハウスカードとしての意義が損なわれる。
【0008】
本発明の主目的は、プレイ対象を利用するための媒介手段の中に以前の発行ロットで発行され本来回収すべきものが混ざっていても、現発行ロット内で正規に流通すべき媒介手段を他の全てと識別できるようにすると共に、プレイ終了後には回収を促し得て次の発行ロットのものに再利用できるようにすることにより、期限無しカードの場合の所持管理の煩雑さや累積発行数の増大をなくすと共に、単に持ち帰り禁止策をとる場合の回収率の低さと管理上の不正確さを改善する点にある。こうして、プレイヤーにとって不利益がなく、しかも、店舗等のプレイ対象の管理者側にとっては、媒介手段の発行数を一定範囲内に抑えてランニングコストを低減でき、それでいて、プレイヤー一人一人のプレイ状況を正確に把握できるという有用なシステムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記主目的を達成するため、読出し及び書換え可能な情報記録部をもつ携帯型の媒介手段(C)を備え、この媒介手段(C)に記録した度数と引き替えに、媒介手段(C)を受付けたプレイ対象の利用を許可するプレイ対象の利用管理システムにおいて、媒介手段(C)をその情報記録部に発行ロットを識別する個々に異なる識別情報を記録して発行する発行手段(1)、投入財貨に応じて媒介手段(C)の残度数を増加更新する度数更新手段(2)、プレイ対象での受付を離脱させた媒介手段(C)を残度数を確認した上で回収する回収手段(3)を具備し、発行手段(1)は、会員証の受付を条件に、個々の会員を特定する会員識別情報を媒介手段(C)に転記する情報転記部(14)を備え、回収手段(3)は、媒介手段(C)の残度数を確認した結果、残度数がある場合には、会員及び非会員の双方に対して残度数がある旨のメッセージを提示して、媒介手段(C)を返却し、残度数がない場合には、まず、前記情報転記部(14)により媒介手段(C)に転記した会員識別情報に基づいて、会員及び非会員を区別し、次に、会員に対しては残度数がない旨のメッセージを提示し、非会員に対しては残度数がない旨及びデポジットを返却する旨のメッセージを提示して、媒介手段(C)を回収し、その回収した媒介手段(C)を発行手段(1)における次の発行ロットでの再使用に回すようにしている。
【0010】
ここに、媒介手段Cは、現行プリペイドカードとは異なり、ICカードやこれに準じた高セキュリティを具備するものである。識別情報は、発行番号と発行日時を組合わせたものが好適例であるが、その他、以前の発行ロットで未回収となったカード番号や発行番号を除いた欠番制のカード番号又は発行番号等でもよい。すなわち、初回発行ロットで1番〜100番まで発行したが、そのうち20番と30番が未回収となった場合、第2回発行ロットでは、20番と30番を除いて1番〜例えば110番まで発行するといった具合に、未回収分を順次欠番としていくものでもよい。投入財貨は現金等であり、500円単位、1000円単位等のきりのいい受付金額とするのが便利である。プレイ対象Pは、パチンコ遊技機、スロットマシン、各種ゲーム機等が代表的であるが、アミューズメント施設やテーマパークの各種アトラクションでもよい。
【0011】
請求項2記載の発明は、媒介手段Cの回収率をより高めるため、図1に示すように、発行手段1は、度数の増加のための財貨と別のデポジットDの受付を条件に発行を許可する発行許可部11を備え、回収手段3は、媒介手段Cの回収時にデポジットDを払い戻す払戻部31を備えるものにした。デポジットDは、例えば200円〜500円程度とするのが適当であるが、媒介手段Cの原価コストとプレイヤー側の抵抗感との兼ね合いで決定するとよい。
【0012】
請求項3記載の発明は、氏名、住所等の知れた会員には、媒介手段Cの発行時のサービスを向上するため、図1に示すように、発行手段1は、会員証Mの受付を条件にデポジットD無しで発行を許可する第2の発行許可部12を備えるものにした。会員証Mは、プレイ対象Pを保有する店舗等のプレイ施設側への氏名、住所等の告知により発行され、多くの場合、銀行カード等と同様なJIS−II型の磁気カードが用いられる。
【0013】
請求項4記載の発明は、発行ロットによる有効期限付き運用と組合せて、媒介手段Cを持って帰っても、次回の使用は必ずしも保証されない旨の注意を喚起して回収をより一層促すため、図1に示すように、プレイ対象Pを設置する施設からの媒介手段Cの持ち出しを検出して報知する持出検知手段4を備えるものにした。媒介手段C毎に設ける発信タグと、これを受信する図2の持出検知ゲートGT等を組合せるのが好適例の一つである。持出検知手段4は、プレイヤーへ有効期限を知らせる役目をも担うため、報知はプレイヤー側にも判るようにするのが好ましい。
【0014】
請求項5記載の発明は、演出効果により会員へのサービスを向上するため、図1に示すように、発行手段1は、会員証Mの受付を条件に会員情報をメッセージと共に出力する演出部13を備えるものにした。例えば、図4(A)に示すように、「いらっしゃいませ×××様」といった挨拶をディスプレイに表示させたり、スピーカーから流したりするものである。会員証Mには会員識別情報(会員ID)のみが記録され、氏名等はプレイ施設側の管理コンピュータ上に保存されていても、会員IDから検索できる氏名等を出力することとしても勿論よい。もっとも、会員全てが氏名等を出力する演出を好むとは限らないため、会員入会に当たり、メッセージと共に出力するものとして、氏名に代えてニックネーム等を選択できるようにしたり、単に現在の貯玉や貯メダル等の客観的なデータ類を表示させるものとすることも可能である。
【0015】
請求項6記載の発明は、プレイ対象Pでのプレイの結果により得た利益を適切に運用できるようにするため、図1に示すように、媒介手段Cを受付けたプレイ対象Pでのプレイにより獲得した獲得度数を獲得に係るプレイ対象Pでの再プレイ時にプレイ許可の度数に等価変換し、獲得に係るプレイ対象P以外のプレイ対象でのプレイ時に獲得度数に所定レートを乗じた値をプレイ許可の度数にする獲得度数処理手段5を備えるものにした。所定レートとは、例えば、標準的な営業形態のパチンコホールでは、貸玉が1個4円、替玉すなわち景品玉が1個2.5円であるから、2.5÷4=0.625という値になる。景品玉が1個3円の営業なら、3÷4=0.75、4円の等価営業なら、4÷4=1という値になる。
【0016】
請求項7記載の発明は、獲得度数処理の操作性を向上するため、獲得度数処理手段5の指令スイッチを、プレイ対象P毎に設ける操作部に配した。パチンコ遊技機やスロットマシンを例にいうと、図5,6に示すように、獲得度数処理手段5の指令スイッチは、玉箱605や受皿708の玉やメダルを計数するシャッタースイッチ606、リプレイサンド400に具備する玉やメダルの払出ボタン444、全数交換ボタン446、端数返却ボタン447等である。
【0017】
請求項8記載の発明は、現行CR機対応のプリペイドカード券売機等の資源を有効に活用できるようにするため、図1に示すように、プレイ対象Pでの媒介手段Cの受付を条件に、媒介手段Cに記録された度数以外の財貨の投入によりプレイを許可する併用許可手段6を備えるものにした。媒介手段Cに記録された度数以外の財貨とは、プリペイドカードPC、現金、遊技玉や遊技メダル等のプレイ媒体そのもの等である。
【0018】
請求項9記載の発明は、会員の利便を高めるため、図1に示すように、プレイ対象Pでの媒介手段Cの受付を条件に、会員毎の口座に記憶した貯え度数の投入によりプレイを許可する会員用併用許可手段7を備えるものにした。会員毎の口座記録をまとめたファイルFは、図2に示すように、プレイ施設内の事務所に設置するメインサーバーMSや、通信回線ISDN(Integrated Services Digital Network)、通信手段A−BOXを介してそれぞれ接続する本部サーバーHS、第三者貯玉管理会社J−NET等で管理するハードディスク等に設けられる。
【0020】
請求項10記載の発明は、媒介手段Cに最初に度数を記録する際の利便を高めるため、図1に示すように、発行手段1は、媒介手段Cの発行時に投入財貨に見合う度数を記録済にする度数記録部15を備えるものにした。投入財貨は現金等であり、上記の通り、500円単位、1000円単位等のきりのいい受付金額とするのが便利である。
【0021】
請求項11記載の発明は、媒介手段Cをリサイクルする際の機構部及び制御部を省スペース・低コストに構築するため、図4(A)に示すように、発行手段1と回収手段3とを発行回収機100に兼用して設けた。この場合、発行手段1に備えるべき媒介手段Cの発行口と、回収手段3に備えるべき媒介手段Cの回収口とを兼用させてもよいし、別々に設けてもよい。
【0022】
請求項12記載の発明は、プレイヤーのプレイ中断時の処理を適切に行うため、図1に示すように、プレイ対象Pでのプレイの一時的な中断指令に基づいて、媒介手段Cに他のプレイ対象Pでの使用を禁止する情報を記録してその受付を離脱させ、媒介手段Cの受付を離脱させたプレイ対象Pを他の媒介手段Cによってはプレイさせない中断状態にする中断処理手段8を備えるものにした。中断指令は、図5,6の離席ボタン449の操作等により発せられる。中断指令により受付を離脱させる媒介手段Cには、例えば、台番等のプレイ対象Pの番号と離席等の中断中である旨が記録される。また、中断中のプレイ対象Pには、例えば、ステータスランプ410や液晶モニタ608等に離席中である旨を表示させたり、あるいは、他の媒介手段Cの受付を拒絶したりする等の種々の措置が採用可能である。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項12による中断が長期にわたる場合を合理的に整理するため、図1に示すように、中断時間が一定以上を越えると、プレイ対象の中断状態を解消し、離脱させた媒介手段Cに記録された度数は、プレイ対象と別に設ける精算手段での精算によって還付可能とする中断打切手段9を備えるものにした。中断時間の許容値は30分〜1時間の範囲内、例えば40分程度が適当である。精算手段は、図7に示すように、景品交換カウンターに設置したPOSシステム(Point Of Sales System)の端末等である。
【0024】
【発明の作用効果】
請求項1記載の発明では、図1に示すように、プレイヤーは、プレイに際してまず発行手段1で媒介手段Cの発行を受ける。この発行された媒介手段Cの情報記録部には、発行ロットを識別する個々に異なる識別情報が記録されており、発行ロットの識別と、発行された媒介手段Cの自他識別とが行え、現発行ロット内で正規に流通すべき媒介手段Cは全て他と識別される。発行ロットが現在のものではなく以前のものであり、本来回収されるはずのものがゴミ箱等から拾われて用いられたとしても、正規のものは、発行ロットの古いものからも識別されるため、正規のものの運用に支障を来すことはない。発行ロットの古いものは、直ちに使用を排除することもできるが、そのまま使用を容認してもよく、何れにしてもプレイヤー及びプレイ対象管理者側双方にとって、現発行ロット内での正規の媒介手段Cの流通及び管理に差し障りが生じることはない。
【0025】
媒介手段Cの度数は、度数更新手段2により投入財貨に応じて増加更新される。そして、度数が記録された媒介手段Cをプレイ対象Pに受付けることにより、その記録された度数の範囲内において、度数の減少と引き替えにプレイすることができる。そして、このプレイ状況は、プレイ対象Pの管理者側において正確に把握される。残度数が無くなったり減少すると、プレイヤーは、追加投入する財貨に応じて、度数更新手段2により度数を増加更新できる。プレイ対象Pでの媒介手段Cの受付状態で残度数が0になっても、直ちに媒介手段Cを回収しないため、プレイヤーは、度数の更新により時間と財貨の許す限り何回でもプレイを続けることができる。
【0026】
プレイヤーがプレイを止めて帰る際、媒介手段Cをプレイ対象Pから離脱させる。必要に応じて景品交換等を経る場合も多いが、最終的には回収手段3での回収処理に移行される。この回収手段3は、残度数を確認した上で媒介手段Cを回収するものであり、残度数の確認機能をもつため、プレイヤーによる回収行為を促し得る。そして、最終的に残度数がない場合、媒介手段Cは回収され、次の発行ロットでの再使用に回される。
【0027】
以上のように、発行ロットの古いものと混同することなく、現発行ロット内の正規の媒介手段Cを適正に運用でき、しかも、プレイ終了後は現発行ロット内でその都度、媒介手段Cを回収することができる。このため、プレイヤーは手ぶらで帰ることができ、所持管理の煩雑さがないと共に、プレイ対象Pの管理者側は、媒介手段Cの発行数を一定範囲内に抑制でき、システムのランニングコストを低減できるし、プレイヤーのプレイ状況を正確に把握できる。
また、請求項1記載の発明では、図1に示すように、媒介手段Cの発行時、情報転記部14により媒介手段Cに会員本人の貯え度数を利用するための情報が転記される。このため、発行された媒介手段Cの受取り後は、この媒介手段C一枚のみにより貯玉や貯メダル等の貯え度数を利用でき、会員証Mを一々取り出す手間を省くことができる。
【0028】
請求項2記載の発明では、図1に示すように、媒介手段Cの発行は、発行許可部11によりデポジットDの受付が条件となる。このデポジットDは、媒介手段Cをレンタルする際の保証金に相当し、媒介手段Cの回収時には、払戻部31により払い戻される。このため、プレイヤーがプレイを止めて帰る際、媒介手段Cの回収行為を一層促すことができ、その回収率を向上できる。
【0029】
請求項3記載の発明では、図1に示すように、会員証Mをもつ会員の場合、その会員証Mの受付を条件に、第2の発行許可部12によりデポジットD無しで媒介手段Cが発行され、会員へのサービスを向上できる。会員が媒介手段Cを回収に回さないことも考えられるが、そもそも氏名等の知れた会員によるこのような行為は少なく、たとえ未回収となっても、プレイ対象Pの管理者側では、どの会員にどの識別情報の媒介手段Cを発行し、どの識別情報の媒介手段Cが回収できなかったかを認識しており、未回収を発生させた会員を特定できるため、後で注意を促す等の手当ても可能である。
【0030】
請求項4記載の発明では、図1に示すように、プレイヤーがうっかり媒介手段Cを回収に回さずに携帯したまま帰ろうとした場合、持出検知手段4により、このことが検出され、その旨が報知される。このため、プレイヤーは有効期限切れで使用が保証されなくなるものを持って帰るよりも、残度数を確認した方がよいことを、自らあるいは店員の忠告等により悟ることができる。このため、媒介手段Cの回収をより一層促すことができる。
【0031】
請求項5記載の発明では、図4(A)に示すように、媒介手段Cの発行時、会員には、非会員とは異なるメッセージが演出部13により出力される。このため、会員の気分をなごませたり、会員固有の情報を提供でき、会員へのサービスを向上できる。
【0032】
請求項6記載の発明では、図1に示すように、プレイ対象Pでの入賞等に応じて所定の賞品玉等の獲得度数が得られる。同じプレイ対象Pでの再プレイ時には、獲得度数は、財貨の投入により得た1個4円相当の持ち玉であるクレジットと同じく、プレイ許可の度数に等価変換される。丁度、出玉をそのまま、その台での遊技玉に用いるのに相当する。一方、異なるプレイ対象Pでの再プレイ時には、獲得度数は、一旦特殊景品に景品交換した後にこれを売って手にした現金により再び得た度数、すなわち1個2.5円相当の景品玉等と同じく、所定レートを乗じた値の度数となる。他の台で出した玉の持ち込みを原則的に禁止する現行の運用に沿うものである。このように、獲得度数処理手段5により、プレイ対象Pでのプレイにより獲得した度数を現行運用に倣い、適切に運用させることができる。
【0033】
請求項7記載の発明では、図5,6に示すように、獲得度数を処理する際の指令スイッチ(606,444,446,447)はプレイ対象P毎に設けられるため、プレイヤーはプレイ対象Pに居ながらにして所定の処理を指令することができ、その操作性を良くすることができる。
【0034】
請求項8記載の発明では、図1に示すように、媒介手段Cをプレイ対象Pに受付けることを条件に、併用許可手段6により、現行CR機のプリペイドカードPC等の他の財貨の投入によってプレイすることができる。この場合も、媒介手段Cはプレイ対象Pに必ず受付けられるため、プレイヤーのプレイ状況を的確に管理できる。
【0035】
請求項9記載の発明では、図1に示すように、媒介手段Cをプレイ対象Pに受付けることを条件に、会員用併用許可手段7により、貯玉や貯メダル等の貯え度数の投入によってプレイすることができる。このため、会員のメリットを損なうことなく、現行のサービスを依然提供でき、会員へのサービスを確保できる。
【0037】
請求項10記載の発明では、図1に示すように、媒介手段Cの発行時、度数記録部15により初期投入する財貨に見合う度数が記録される。このため、まず媒介手段Cの発行を受けた後に、引き続いてプレイ前に度数更新手段2で初期度数を記録するといった手間を省くことができる。
【0038】
請求項11記載の発明では、図4(A)に示すように、発行回収機100により発行手段1と回収手段3を兼用するため、回収手段3で回収した媒介手段Cを次の発行ロットで発行手段1から発行するという一連の流れが一箇所に集約でき、省スペースで且つ機構及び制御も簡易にできる。
【0039】
請求項12記載の発明では、図1に示すように、プレイを途中で一時的に中断する場合、その中断指令に基づいて、媒介手段Cはプレイ対象Pから離脱される。この離脱された媒介手段Cには、他のプレイ対象Pでの使用を禁止する情報が記録される。このため、一人が複数のプレイ対象Pを占有するいわゆる掛け持ちを防止できる。また、中断が生じたプレイ対象Pには、元のプレイヤーが戻ることを予定しており、他の媒介手段Cによってはプレイさせない中断状態になる。このため、他のプレイヤーにより中断中のプレイ対象Pが横取りされたりするのを防止でき、トラブルを未然に回避できる。
【0040】
請求項13記載の発明では、図1に示すように、あまりに長い中断は、プレイ対象Pの稼働率の低下につながり、営業上の損失になると共に、他のプレイヤーの迷惑にもなるが、中断打切手段9により、プレイ対象Pの中断状態は解消され、他のプレイヤーによるプレイが可能になる。長期中断を生じさせたプレイヤーは、元のプレイ対象Pにそのまま戻ることはできないが、彼の所持する媒介手段Cの度数は、精算手段での精算によって還付可能である。このため、長期中断を生じさせたプレイヤーの損失も問題にならない。
【0041】
【発明の実施の形態】
図1において、発行手段1は、デポジット200円の受付を条件に、ICカードから成り、いわゆるハウスカードとして用いる媒介手段C(以下、ハウスカードCという)を発行する。その内部RAM(ランダムアクセスメモリ)に設ける情報記録部には、発行順の通し番号から成る発行番号と発行する日及び時刻から成る発行日時とを組合せた識別情報、発行時に投入する現金に応じたクレジット度数が記録される。尚、ハウスカードCの有効期限は発行当日限りとしており、日単位で発行ロットを変えている。又、クレジット度数は、1個4円換算の玉数でもよいし、投入した現金の額そのままでもよい。会員の場合、会員証Mの受付を条件にデポジットDは不要であり、また、情報記録部には会員証Mから読み取った会員IDが転記される。
【0042】
図1のプレイ対象Pは、受付けたハウスカードCのクレジット度数と引き替えに遊技できる。クレジットが減少又は無くなると、度数更新手段2により追加金の投入を条件に何回でも度数アップできる。ただし、1回のクレジットの最大度数は1万円分までとしている。入賞による賞品玉は、その台での遊技玉数として、ハウスカードCにその都度自動的に記録してもよいし、プレイの途中等にプレイヤーのスイッチ操作によりプレイ対象P側で集計しているデータをまとめて記録してもよい。プレイを止めたり、台を交替する場合等で、ハウスカードCを離脱させる際は、クレジット残はそのまま全ての台に通用する持ち玉として記録を残すが、入賞によるその台で獲得した遊技玉は、景品交換する玉と同様に、1個2.5円相当の価値に落とされる。
【0043】
図1の景品交換カウンターにハウスカードCを持ち込むと、プレイヤーの希望により、景品玉は会員のための貯玉や、食料品・日用品等の一般景品、販売用の特殊景品のいずれかに換えられる。クレジット残は、会員用の貯玉に換える場合は4円等価の玉数に換えて精算し、一般景品又は特殊景品に換えるなら、景品玉と同じく2.5円換算する。景品交換の後、あるいは、出玉がなく景品交換を経ずに、ホールから退散する際は、最後に回収手段3にハウスカードCを挿入する。残度数すなわちクレジットや景品玉の残りがあると、回収処理は見送られてハウスカードCはプレイヤーに返却される。プレイヤーは再プレイあるいは景品交換することになる。クレジット及び景品玉が0で全ての度数が0であると、挿入したハウスカードCはそのまま回収され、翌日の発行に回される。
【0044】
図2は、図1の基本構成を標準的なパチンコホールに適用したより具体的なシステム全体の構成図である。ホールのエントランスには、ハウスカードCの発行手段1と回収手段3を兼用させたカード発行回収機100を2台設置している。一方は、発行番号0番から、他方は5000番から通し番号を付すようにしている。遊技フロアには、プレイ対象Pを構成するパチンコ遊技機P1の島PI1と、同プレイ対象Pを構成するパチスロと称するスロットマシンP2の島PI2とを設置している。便宜上、各5台のみ示すが、実際は、島列及び一島内の台数はもっと多い。概ね一島列に対応させて、度数更新手段2を構成するカード書込機200を設置している。また、現行のバッキーカード等のプリペイドカードを発行するCR券売機300を併設している。
【0045】
図2のエントランス出入口部には、ハウスカードCに埋設する発信タグと共に持出検知手段4を構成するカード持出検知ゲートGTを設けている。カードの持出しを検出すると、チャイム、ブザー、ランプ等によりホール側及びプレイヤーに警報が出される。次の日に来ても期限切れで使用は保証されない旨の注意喚起と、デポジットが未返却である旨の注意喚起をするものである。
【0046】
図2の一つ一つのプレイ対象Pは、独立した玉又はメダルの給排機構をもつ単独島ユニットU1,U2に装備させており、各単独島ユニットU1,U2を横に並べて島PI1,PI2を形成している。もっとも、現行主流の分散型玉給排機構と組合わせた集合島に各プレイ対象Pを装備させてもよい。
【0047】
図2のカード発行回収機100、同書込機200、各プレイ対象Pは、島集計ユニットTUを介して管理コンピュータを構成するメインサーバーMSと結んでいる。遊技フロアの遊技データ等の情報公開機DR、景品交換カウンターのカウンター端末CT、POS端末、会員カード発行機MJ、音声ユニットBU、事務所内設置のホールコンピュータHC、ローカルコンピュータ端末LT、ハウスカード/会員管理端末MT、景品管理端末PT、RS232C変換ユニットRSで結ぶ自動追尾カメラシステムCS等と共に、LAN(Local Area Network)を構築している。ETHERNETはLANを構成するバス構造の回線、ARCNETはその下位の回線である。
【0048】
図3に、メインサーバーMS、カード発行回収機100、同書込機200、CR券売機300、プレイ対象Pを装備する単独島ユニットU1(U2)など、各部の収集、提供、管理等するデータ類や、適宜出力する帳票類等の項目一覧を示す。
【0049】
図4(A)はカード発行回収機100を示し、フロント側に、硬貨投入口101、紙幣挿入口102、会員証Mを受付ける会員カード挿入口103、投入金額表示器104、ハウスカードCの発行のみ・1000円・2000円・3000円・5000円の各度数を選ぶセレクトボタン105、ハウスカード発行兼回収口106、回収時に押す回収ボタン107、操作ミス時に押す取消ボタン108、係員呼出ボタン109、つり銭又はデポジットを戻す硬貨返却口110、紙幣返却口111、液晶ディスプレイ等の演出用表示器112、係員呼出ランプ113を備える。セレクトボタン105の各ボタンの上には、デポジット200円を要する非会員たるビジター用の金額表示部が、各ボタンの下には、会員用の金額表示部がある。
【0050】
図4(A)において、ハウスカードCの発行時、演出用表示器112あるいはこれと内蔵スピーカとにより、例えば、ビジターには「いらっしゃいませ。お帰りの際には、ハウスカードを回収口にお返し下さい。度数の残りを確認した後、発行時にお預かり致しました保証金をお返し致します。」、会員には「いらっしゃいませ×××様。お帰りの際には、ハウスカードを回収口にお返し下さい。尚、会員カードはそのままご携帯下さいませ。」などといったメッセージを出力するようにしている。
【0051】
図4(A)において、ハウスカードCの回収時は、残度数がない場合、例えば、ビジターには「度数の残りはありません。保証金をお忘れなくお取り下さい。またのご来場を心よりお待ち申し上げます。」、会員には「度数の残りはありません。またのご来場を心よりお待ち申し上げます。」などといったメッセージを出力し、ハウスカードCを回収するようにしている。残度数がある場合は、ビジター、会員双方に「度数の残りがあります。再遊技または景品交換をお願いします。」などといったメッセージを出力し、ハウスカードCを返却するようにしている。尚、回収時のビジター、会員の見分けはハウスカードCの発行時に転記した会員IDの有無により行え、会員証Mを改めて参照させる必要はない。
【0052】
図4(B)はカード書込機200を示し、発行回収機100と異なる点は、会員証M又は会員ID転記済のハウスカードCの挿入と、テンキー114からの暗証番号入力により貯玉を持ち玉に移行させてハウスカードCに記録できるようにしている点、セレクトボタン105’は1000円・2000円・3000円・5000円の金額ボタンのみ有する点、その金額表示部はデポジットが関与しないためビジター・会員の別はない点、ハウスカードCの発行兼回収口はハウスカード挿入口106’と呼び名を変えている点、回収処理はないため回収ボタン107がない点、演出用表示器112を省略している点である。
【0053】
図5は、パチンコ遊技機P1の単独島ユニットU1であり、ハウスカード挿入口401をもつリプレイサンド400を付設している。更に、CR券売機300で発行したプリペイドカードPCの挿入口501をもつCRサンド500をも付設している。パチンコ遊技機P1は、発射玉のガイドレール、障害釘、風車、一般入賞口、大当たり抽選用の可変表示装置及び始動口、大当たり時に開くアタッカ、アウト口をもつ遊技盤601、リプレイサンド400から延びる玉供給ノズル402を臨ませ且つ内蔵する玉発射装置に玉を導く上皿602、上皿のオーバーフロー玉を貯める下皿603、玉発射装置を作動させる発射ハンドル604を備える。下皿603の下には、抜いた玉を貯める大型の固定式玉箱605が設けられ、シャッタースイッチ606の操作で玉箱内の玉を計数機607に落とし、これにより計数した獲得度数を上部の液晶モニタ608に表示させている。計数後の玉は、内蔵する搬送装置609を介して上部に持ち上げられる。610は台情報等を表示するランプ類である。
【0054】
図5のリプレイサンド400には、ステータスランプ410、モードランプ420、5桁の7セグメントLEDから成る表示器430、押しボタンスイッチ部440、ハウスカード挿入口401の奥に内蔵する非接触ICカードリーダライター450を具備し、単独島コントロールユニットUCに接続している。
【0055】
図5のステータスランプ410は、3個のLED411〜413を備え、緑LED411の点灯によりハウスカード挿入状態を、黄LED412の点灯により離席中を、赤LED413の点灯により異常発生をそれぞれ報知する。モードランプ420は、同じく3個のLED421〜423を備え、押しボタンスイッチ部440のモードボタン441を押すごとに、クレジット、景品玉、貯玉の順に各ランプ点灯を切替え、表示部430に、ハウスカードCから読み取った情報等に基づいて、各モードでの玉数を表示するようにしている。
【0056】
図5の押しボタンスイッチ部440は、会員貯玉を利用する際の会員IDと照合する暗証番号入力用のテンキー442、その入力ミスをクリアする取消ボタン443を備える。また、計数機607で計数した遊技玉、ハウスカードCに記録したクレジット、同景品玉、会員貯玉の順に従う優先順位で玉を払出す払出ボタン444、その1回のボタン操作で払出す玉数の単位を設定する度数設定ボタン445を具備する。払出単位は、100円、200円、300円、500円と度数設定ボタン445を押すごとに変わる。デフォルトは500円である。この払出単位は、表示器430に約5秒間表示される。
【0057】
図5の押しボタンスイッチ部440は、更に、遊技を止める際に押す全数交換ボタン446、端数返却ボタン447、ハウスカードCの排出ボタン448を備える。全数交換ボタン446を押すと、計数機607で計数した玉をすべて景品玉に換える。端数返却ボタン447を押すと、計数した玉の端数は払出し、それ以外を景品玉に換える。排出ボタン448を押すと、景品玉を書き込んだその台での精算済のハウスカードCが挿入口401から排出される。
【0058】
図5の押しボタンスイッチ部440には、更に、遊技の途中で席を立つ場合の離席ボタン449が設けられ、これを押すと、台番と共に離席である旨をハウスカードCを記録し該カードCを排出する。離席記録されたハウスカードCは他の台では使えない。同時に、ステータスランプ410の黄LED412を点灯させると共に、液晶モニタ608に離席中である旨が表示される。更に、必要に応じて、離席中のリプレイサンドには、ハウスカードが受付けられても、これを拒絶する機能をもたせてもよい。所定時間例えば40分以内に元のプレイヤーが戻ると、ハウスカードCに記録された発行番号や台番等を照合した後、再プレイ可能になる。離席が40分を越えると、POS端末等からの遠隔操作により、単独島ユニットU1を離席前の通常状態に戻し、玉の計数データ等もクリアする。尚、プレイヤーがホールの外に出る場合、ハウスカードCはカウンターに預ける。
【0059】
図6は、スロットマシンP2の単独島ユニットU2である。スロットマシンP2は、3個の機械式リール701〜703、メダル投入口704、1〜3枚のベットスイッチ705、スタートレバー706、3個のストップボタン707、メダル受皿708等を備える。リプレイサンド400は、メダル供給ノズル403が下方の受皿708に臨み、モードランプ420がクレジット・景品メダル・貯メダルと名称を変え、表示器430が4桁となっている他は、基本的にパチンコ遊技機の場合と同様である。尚、CRサンドは付設していない。
【0060】
図7は、POS端末を示し、本体800に、店員用モニター801、スタンド型の客用ディスプレイ802、キーボード803、サーマルプリンタ804を具備する。外部接続機器として、客のハウスカード挿入口811をもつハウスカード用カードリーダライター及び店員のカード挿入口812をもつ店員用カードリーダを一つにまとめたカード受付機810、一般景品や特殊景品に貼られたバーコードを読み取るハンドスキャナ820、会員用暗証番号入力用テンキー装置830を設けている。
【0061】
図7のキーボード803の各ボタン機能は次の表1の通りである。
【表1】
Figure 0004246279
【0062】
図8〜11は、プレイヤーの入店から退出までの遊技行動を順に示す。ビジター及び会員の共通事項と、会員専用の事項とに整理している。[入場]時、ビジターはデポジットDの受付を条件に、会員は会員証Mの挿入を条件にハウスカードCが発行される。ハウスカード発行時に同時に所望のクレジット度数を記録することもできるし、引き続く[度数の発行]によりカード書込機200により度数記録できる。[玉貸し]時、リプレイサンド400へのハウスカードCの挿入を条件に玉あるいはメダルが払出され、[プレイ]が可能になる。会員は[貯玉利用]も行える。
【0063】
図9に示すように、離席ボタンを落とすと[中断]処理に移行し、ハウスカードCは返却される。[再開]は、所定時間内にリプレイサイド400に元のハウスカードCを挿入することにより行える。[出玉の計数]は、シャッタースイッチ606を開いて計数機607に玉又はメダルを導くことにより行える。払出ボタン444を押すと、[持ち玉の再プレイ]が可能となる。出玉が無くなると、ビジターは[度数の発行][玉貸し][退場]の何れかの処理へ移行することになり、会員はさらに[貯玉利用]を選択肢に加えて何れかに処理を移行することになる。[プレイ終了]時は、計数機607で全ての玉やメダルを計数した後、全数交換又は端数返却ボタン446,447を押して出玉を景品玉に換え、排出ボタン448を押してハウスカードCを返却させる。
【0064】
図10に示すように、[景品交換]時、ハウスカードCを店員に渡し、POS端末によりクレジットの残度数を確認すると共に、所定の景品交換処理を経た後、景品とハウスカードCを受け取る。会員は、一般景品や特殊景品に交換する他、[貯玉]も可能である。ビジターも貯玉等のメリットを知り、会員になるのを希望すれば、所定の手続を経た後、景品交換カウンターに備える会員カード発行機MJにより会員証Mが発行される。[退場]時、ハウスカードCを発行回収機100に挿入し、残度数の有無を再確認した後、残度数無しなら回収と引き替えに、ビジターにはデポジットDが払い戻される。最後にハウスカードCのカード持出検知ゲートGTで持ち出しチェックを受け、退出することになる。
【0065】
図11は、[景品交換]又は[退場]時のクレジットの残度数の有無確認でクレジット残が有る場合の[残度数の交換処理]を示す。POSで景品交換する場合、キーボード803の「クレジット交換」ボタンを押すと景品に換えることができ、会員の場合は4円等価の「等価貯玉」に換えることも可能である。また、クレジットの残がある場合は、任意のプレイ対象Pで再び遊技することができ、リプレイサンド400へハウスカードCを受付けることを条件に、[玉貸し]から始まる遊技を再度楽しむことができる。
【0066】
尚、以上の説明では、景品交換レートを全て2.5円と換算したが、一般景品、特殊景品、貯玉への各換算レートを相互に異ならしめてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明利用管理システムの基本構成を示すブロック図。
【図2】同システムをパチンコホールに適用した構成図。
【図3】各部で収集、提供、管理するデータ及び帳票類を一覧にした説明図。
【図4】(A)はカード発行回収機、(B)はカード書込機の斜視図。
【図5】プレイ対象としてのパチンコ遊技機の正面図。
【図6】プレイ対象としてのスロットマシンの正面図。
【図7】度数の精算機能をもつPOS端末の説明図。
【図8】プレイ手順を示す第1フローチャート。
【図9】同第2フローチャート。
【図10】同第3フローチャート。
【図11】同第4フローチャート。
【符号の説明】
1;発行手段、C;媒介手段、100;発行回収機
11,12;発行許可部、13;演出部、14;情報転記部、15;度数記録部
2;度数更新手段
3;回収手段、31;払戻部
4;持出検知手段、5;獲得度数処理手段
6;併用許可手段、7;会員用併用許可手段
8;中断処理手段、9;中断打切手段

Claims (13)

  1. 読出し及び書換え可能な情報記録部をもつ携帯型の媒介手段(C)を備え、この媒介手段(C)に記録した度数と引き替えに、媒介手段(C)を受付けたプレイ対象の利用を許可するプレイ対象の利用管理システムにおいて、
    媒介手段(C)をその情報記録部に発行ロットを識別する個々に異なる識別情報を記録して発行する発行手段(1)、
    投入財貨に応じて媒介手段(C)の残度数を増加更新する度数更新手段(2)、
    プレイ対象での受付を離脱させた媒介手段(C)を残度数を確認した上で回収する回収手段(3)を具備し、
    発行手段(1)は、会員証の受付を条件に、個々の会員を特定する会員識別情報を媒介手段(C)に転記する情報転記部(14)を備え、
    回収手段(3)は、媒介手段(C)の残度数を確認した結果、
    残度数がある場合には、会員及び非会員の双方に対して残度数がある旨のメッセージを提示して、媒介手段(C)を返却し、
    残度数がない場合には、まず、前記情報転記部(14)により媒介手段(C)に転記した会員識別情報に基づいて、会員及び非会員を区別し、次に、会員に対しては残度数がない旨のメッセージを提示し、非会員に対しては残度数がない旨及びデポジットを返却する旨のメッセージを提示して、媒介手段(C)を回収し、その回収した媒介手段(C)を発行手段(1)における次の発行ロットでの再使用に回す
    ことを特徴とするプレイ対象の利用管理システム。
  2. 発行手段(1)は、度数の増加のための財貨と別のデポジットの受付を条件に発行を許可する発行許可部(11)を備え、
    回収手段(3)は、媒介手段(C)の回収時にデポジットを払い戻す払戻部(31)を備える請求項1記載のプレイ対象の利用管理システム。
  3. 発行手段(1)は、会員証の受付を条件にデポジット無しで発行を許可する第2の発行許可部(12)を備える請求項2記載のプレイ対象の利用管理システム。
  4. プレイ対象を設置する施設からの媒介手段(C)の持ち出しを検出して報知する持出検知手段(4)を備える請求項1〜3何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  5. 発行手段(1)は、会員証の受付を条件に会員情報をメッセージと共に出力する演出部(13)を備える請求項1〜4何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  6. 媒介手段(C)を受付けたプレイ対象でのプレイにより獲得した獲得度数を獲得に係るプレイ対象での再プレイ時にプレイ許可の度数に等価変換し、獲得に係るプレイ対象以外のプレイ対象でのプレイ時に獲得度数に所定レートを乗じた値をプレイ許可の度数にする獲得度数処理手段(5)を備える請求項1〜5何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  7. 獲得度数処理手段(5)の指令スイッチを、プレイ対象毎に設ける操作部に配した請求項6記載のプレイ対象の利用管理システム。
  8. プレイ対象での媒介手段(C)の受付を条件に、媒介手段(C)に記録された度数以外の財貨の投入によりプレイを許可する併用許可手段(6)を備える請求項1〜7何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  9. プレイ対象での媒介手段(C)の受付を条件に、会員毎の口座に記憶した貯え度数の投入によりプレイを許可する会員用併用許可手段(7)を備える請求項1〜8何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  10. 発行手段(1)は、媒介手段(C)の発行時に投入財貨に見合う度数を記録済にする度数記録部(15)を備える請求項1〜何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  11. 発行手段(1)と回収手段(3)とを発行回収機(100)に兼用して設けた請求項1〜10何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  12. プレイ対象でのプレイの一時的な中断指令に基づいて、媒介手段(C)に他のプレイ対象での使用を禁止する情報を記録してその受付を離脱させ、媒介手段(C)の受付を離脱させたプレイ対象を他の媒介手段(C)によってはプレイさせない中断状態にする中断処理手段(8)を備える請求項1〜11何れか一記載のプレイ対象の利用管理システム。
  13. 中断時間が一定以上を越えると、プレイ対象の中断状態を解消し、離脱させた媒介手段(C)に記録された度数は、プレイ対象と別に設ける精算手段での精算によって還付可能とする中断打切手段(9)を備える請求項12記載のプレイ対象の利用管理システム。
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