JP4244303B2 - 車両における盗難防止用u字状ロック具の収納支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪を軸支するフロントフォークが操向可能に支承されるヘッドパイプから後ろ下がりに延びるメインフレームの後部に、後ろ上がりに延びる左右一対のシートレールが連設され、略U字状のフックと、該フックの両端部にその直角方向で脱着可能なバーとを備える盗難防止用U字状ロック具を収納し得る収納室が、少なくとも前記両シートレールの外側方を覆うとともに上部には開閉可能な蓋が設けられるリヤカバー内に形成される車両に関し、特に、自動二輪車等において盗難防止用U字状ロック具を収納室に収納支持するための構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
左右一対のシートレールの外側方を覆うとともに、上部には開閉可能なシートが設けられるリヤカバー内に、後輪を上方から覆うマッドガードを底面とした収納室が前記両シートレールの一部を収納するようにして形成され、収納室に収納される盗難防止用U字状ロック具が両シートレールで支持されるようにしたものが既に知られている(たとえば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−329847号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
盗難防止用U字状ロック具を上記従来のような構造で収納室に収納支持するようにすると、支持剛性を高くしてロック具を支持することができるものの、収納室内に両シートレールの一部が収納されているので、両シートレールの下方および両シートレール間の設計自由度が制限されてしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、盗難防止用U字状ロック具をその支持剛性を高くして支持しつつ、両シートレールの下方および両シートレール間の設計自由度の増大を図った車両における盗難防止用U字状ロック具の収納支持構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、前輪を軸支するフロントフォークが操向可能に支承されるヘッドパイプから後ろ下がりに延びるメインフレームの後部に、後ろ上がりに延びる左右一対のシートレールが連設され、略U字状のフックと、該フックの両端部にその直角方向で脱着可能なバーとを備える盗難防止用U字状ロック具を収納し得る収納室が、少なくとも前記両シートレールの外側方を覆うとともに上部には開閉可能な蓋が設けられるリヤカバー内に形成される車両において、前記リヤカバーは、前記両シートレールを外側方から覆う左右一対の側部カバーと、前記収納室の底を形成するようにして前記両側部カバー間にわたって設けられるとともに前記両シートレールを上方から覆う底部カバーとを少なくとも備え、前記両シートレールには、前記底部カバーを貫通して前記収納室内に上端を突入させる突部が設けられ、前記収納室内で前記両突部の上端間に架設されるクロスプレートに、前記収納室に収納される前記盗難防止用U字状ロック具が備える前記フックが係止され、前記メインフレームに懸架されたエンジンに連なる排気マフラーが、前記底部カバーの下方で前記両シートレール間に配置されるとともに前記両シートレールに支持されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、盗難防止用U字状ロック具は、一対のシートレールを上方から覆う底部カバーを有するリヤカバー内に、前記底部カバーが底となるようにして形成される収納室に収納されるので、両シートレールの下方および両シートレール間の設計自由度を増大することが可能であり、しかも収納室内で両シートレールの突部間を結ぶクロスプレートに、収納室に収納される盗難防止用U字状ロック具が備えるフックが係止されるので、盗難防止用U字状ロック具の支持剛性も高めることができる。さらに両シートレール間に生じるスペースを有効に利用して排気マフラーを配置することができる。
【0009】
さらに請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記クロスプレートには、前記両シートレール間の中央部で上方に隆起した高位部と、該高位部を挟むとともに前記両突部にそれぞれ締結される一対の低位部とが設けられ、前記盗難防止用U字状ロック具が備える前記フックの両端部が前記両低位部にそれぞれ係止されることを特徴とし、かかる構成によれば、クロスプレートを屈曲させることによってクロスプレートの剛性を高めることが可能になるとともに、クロスプレートの屈曲形状を有効に活用して、フックの両端部をクロスプレートで安定的に支持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は図1の2矢視拡大平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4はリヤカバーを取り外した状態での図3の4−4矢視平面図、図5は図3の5−5線断面図、図6はリヤカバーのうち上部および側部カバーを取り外した状態での図4に対応した平面図、図7は図6の状態を斜め上方から見た斜視図である。
【0012】
先ず図1において、車両である自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びる左右一対のメインフレーム13…と、ヘッドパイプ12および両メインフレーム13…の前部に溶接されてメインフレーム13…から下方に延びる左右一対のエンジンハンガ14…と、両エンジンハンガ14…の下部およびメインフレーム13…の後部に設けられた支持板部15…間をそれぞれ連結する連結パイプ16…と、メインフレーム13…の後部から下方に延びる左右一対のピボットプレート17…と、前記メインフレーム13…の前部間に架設される第1のクロスパイプ18と、前記両ピボットプレート17…の上部間に架設される第2のクロスパイプ19と、前記両ピボットプレート17…の下部間に架設される第3のクロスパイプ20と、後ろ上がりに延びて前記両メインフレーム13…の後部に連結される左右一対のシートレール21…とを備える。
【0013】
前記フロントフォーク11の上端部には、左右個別のバー状の操向ハンドル22…が連結される。またヘッドパイプ12およびフロントフォーク11の上部間にはステアリングダンパ23が設けられる。
【0014】
前記両エンジンハンガ14…の下部ならびに前記両ピボットプレート17…の上部および下部には、車体フレームFの幅方向にたとえば4気筒を並列配置した多気筒のエンジンEが支持される。
【0015】
前記両ピボットプレート17…の上下方向中間部には、スイングアーム24の前端部が支軸25を介して揺動可能に支承されており、このスイングアーム24の後端部に後輪WRの車軸26が回転自在に支承される。
【0016】
前記エンジンEのエンジン本体に内蔵された変速機の出力軸27からの動力は、チェーン伝動手段28を介して後輪WRに伝達されるものであり、該チェーン伝動手段28は、前記出力軸27に固定される駆動スプロケット29と、後輪WRに固定される被動スプロケット30と、それらのスプロケット29,30に巻掛けられる無端状のチェーン31とで構成され、自動二輪車の進行方向前方を向いた状態でエンジンEの左側に配置される。
【0017】
両ピボットプレート17…の下部間を連結する第3のクロスパイプ20およびスイングアーム24間にはリンク機構32が設けられており、スイングアーム24の前部に上端部が連結されたリヤクッションユニット33の下端部が、前記リンク機構32を構成するリンク34に連結される。
【0018】
エンジンEの上方には、該エンジンEに供給される空気を浄化するためのエアクリーナ35が、車体フレームFにおけるヘッドパイプ21の後方に位置するようにして配置され、このエアクリーナ35の後部および上部を覆う燃料タンク36が車体フレームFにおける両メインフレーム13…上に搭載され、またエンジンEの前方にラジエータ37が配置される。
【0019】
前記燃料タンク36の後方でシートレール21…にはライダーを座乗させるためのメインシート38が支持され、同乗者を乗せるためのピリオンシート39が前記メインシート38から後方に離れた位置でシートレール21…に支持される。
【0020】
エアクリーナ35からの浄化空気は、エンジンEの各気筒に、上端部をエアクリーナ35内に突入させたファンネル39…と、該ファンネル39…の下端に接続されるスロットルボディ40…とを介して供給されるものであり、エンジンEの高速回転時に燃料を噴射する第1のインジェクタ41…が、エンジンEの各気筒に対応してエアクリーナ35に取付けられる。またスロットルボディ40…には、エンジンEの運転状態では燃料を噴射する第2のインジェクタ42…が取付けられる。またヘッドパイプ21の下方には、エアクリーナ35に外気を導入するための吸気ダクト43がエアクリーナ35から前方に延びるようにして配置される。
【0021】
エンジンEの前方側側壁下部には、エンジンEの前方から下方に延出される個別排気管44,44…が各気筒毎に個別に接続され、一対の個別排気管44,44を共通に接続せしめる一対の第1集合排気管45…が、エンジンEの下方でほぼ前後方向に延びるように配置される。また一対の第1集合排気管45…は、中間部に第1排気マフラー46が介設される単一の第2集合排気管47に共通に接続され、第2集合排気管47の下流端は第2排気マフラー48に接続される。而して第2集合排気管47は、後輪WRおよびエンジンE間でエンジンEの下方から車体右側に向かうように彎曲しつつ立ち上がり、さらに後輪WRの上方で後方に延出され、流通面積をエンジンEの回転数に応じて変化させて排気脈動を制御するための排気制御弁49が第2集合排気管47の中間部に配設される。また第1排気マフラー46は第2集合排気管47の立ち上がり部に介設され、第2排気マフラー48の下流端部は、後輪WRの車軸26よりも上方に配置されることになる。
【0022】
第1排気マフラー46よりも上流側であってエンジンEの下方に配置される部分で第1集合排気管45…には拡径部45a…が設けられており、この拡径部45a…内に触媒体が収納される。このようにエンジンEの下方に触媒体を配置すると、エンジンEから排出される排ガスが比較的高温のままで触媒体を流通することが可能である。
【0023】
ヘッドパイプ12の前方は、合成樹脂から成るフロントカウル51で覆われ、車体の前部両側が、前記フロントカウル51に連なる合成樹脂製のセンターカウル52で覆われ、エンジンEを両側から覆う合成樹脂製のロアカウル53がセンターカウル52に連設される。またシートレール21…の後部はリヤカバー54で覆われる。
【0024】
前輪WFの上方を覆うフロントフェンダー55はフロントフォーク11に取付けられ、シートレール21…には、後輪WRの上方を覆うリヤフェンダー56が取付けられる。
【0025】
図2〜図5において、左右一対のシートレール21,21の後端部には相互に突き合わせられるようにして内方側に屈曲した接合部21a,21aが一体に設けられており、それらの接合部21a,21aの先端部すなわち突き合わせ端部には接合鍔部21b,21bが設けられ、それらの接合鍔部21b,21bがボルト57およびナット58によって結合される。
【0026】
ところで第2集合排気管47および第2排気マフラー48は、前記両シートレール21,21間に配置されるものであり、第2集合排気管47の中間部から第2排気マフラー48までの部分の上部および第2排気マフラー48の上部は、遮熱板60で覆われる。
【0027】
第2排気マフラー48の上部には、ウエルドナット62…を備える複数の取付け板61…が溶接等により固着されており、遮熱板60および各取付け板61…に挿通されたねじ部材63…を前記ウエルドナット62…に螺合して締めつけることにより、遮熱板60が第2排気マフラー48に固定される。しかも遮熱板60には、両シートレール21,21の接合鍔部21b,21bを両側から挟む支持板60a,60aが固着されており、それらの支持板60a,60aが前記ボルト57およびナット58の共締めにより前記両接合鍔部21b,21bに固定される。すなわち遮熱板60は両シートレール21,21に支持されることになり、遮熱板60は第2排気マフラー48に固定されているので、第2排気マフラー48も両シートレール21,21に支持されることになる。
【0028】
図6および図7を併せて参照して、リヤカバー54は、少なくとも前記両シートレール21,21の後部外側方を覆うものであり、このリヤカバー54内には、略U字状のフック64と、該フック64の両端部にその直角方向で脱着可能なバー65とを備える盗難防止用U字状ロック具66を収納し得る収納室67が形成される。
【0029】
リヤカバー54は、左右一対のシートレール21,21を外側方から覆う左右一対の側部カバー68,68と、前記収納室67の底を形成するようにして前記両側部カバー68,68間にわたって設けられるとともに両シートレール21,21を上方から覆う底部カバー69とを少なくとも備えるものであり、この実施例では、前記両側部カバー68,68は、前記収納室67の天井を形成する上部カバー70と一体に形成される。しかも底部カバー69は、その両側がシートレール21,21の後部大部分を外側から覆うようにしてシートレール21,21よりも下方に延出されるようにして下方に開いた略U字状の横断面形状を有するように形成され、このような形状によりシートレール21,21が外方から見えないようにして外観性を高めることができる。
【0030】
なお収納室67の容積を増大するために、両シートレール21,21間で下方に膨出する膨大部が底部カバー69に設けられていてもよい。
【0031】
左右一対のシートレール21,21には、リヤカバー54における前記底部カバー69を貫通して収納室67内に上端を突入させる突部21c,21cが一体に設けられており、収納室67内で両突部21c,21cの上端間には、金属製のクロスプレート71が架設される。
【0032】
クロスプレート71には、一対のシートレール21,21間の中央部で上方に隆起した高位部71aと、該高位部71aを挟む一対の低位部71b,71bとが設けられており、両低位部71b,71bが、前記両シートレール21…の突部21c,21cの上端に、たとえば一対ずつのボルト75,75…により締結される。
【0033】
ところで前記盗難防止用U字状ロック具66は前記クロスプレート71よりも後方側で収納室67に収納されるものであり、前記クロスプレート71よりも前方で収納室67にはバッテリ72等が収納固定される。而してリヤカバー54の前記上部カバー70には、収納室67に対する前記盗難防止用U字状ロック具66の挿脱を可能とするための後部開口部73と、収納室67に対する前記バッテリ72等の挿脱を可能とするための前部開口部74とが設けられており、後部開口部73は蓋として機能するピリオンシート39で覆われ、前部開口部74は蓋として機能するメインシート38で覆われる。
【0034】
前記ピリオンシート39が備える底板39aの前部には、前記クロスプレート71の高位部71aに設けられた挿通孔76に挿脱可能に挿通される略U字状のロック部材77が固着されており、前記挿通孔76に対応する部分で高位部71aの下面には、ロック部材77との係合および係合解除を図示しないキー操作に応じて切換えるロック切換手段78が設けられる。
【0035】
また前記底板39aの後部には、後方側に略U字状に開いた係合凹部79が形成されており、その係合凹部79に係脱可能に係合し得る係合部材80が、前記底部カバー69を前記シートレール21,21の接合部21a,21aとの間に挟むようにして、接合部21a,21aに締結される。
【0036】
したがってロック切換手段78およびロック部材77の係合を解除し、係合部材80が係合凹部79から離脱するようにしてピリオンシート39を持ち上げることで後部開口部73を開放することにより、収納室67からの盗難防止用U字状ロック具66の取りだし、ならびに盗難防止用U字状ロック具66の収納室67への収納を行うことができる。
【0037】
またメインシート38は、図示しない構造によりロック状態およびロック解除状態を切換えるようにして前部開口部74を着脱可能に閉じるものであり、バッテリ72等の交換時にはメインシート38を開放操作して前部開口部74を開放することができる。
【0038】
収納室67の後部に収納される盗難防止用U字状ロック具66が備えるフック64は、クロスプレート71に係止されるものであり、クロスプレート71の両側の低位部71b,71b上に、フック64の両端部がそれぞれ係止される。
【0039】
しかも前記低位部71b,71b上には、前記盗難防止用U字状ロック具66が備えるバー65の両端部の位置を定めるための位置規制部材81,82が固定される。またリヤカバー54における底部カバー69には、前記盗難防止用U字状ロック具66におけるフック64間に位置して車体の幅方向に沿うフック64の位置決めを果たすようにして上方に隆起した隆起部69aが設けられ、また前記フック64の後部の内側に当接するようにして車体の幅方向に沿うフック64の位置決めを果たす一対の規制板69b,69bが底部カバー69に設けられ、さらに前記盗難防止用U字状ロック具66におけるバー65の下部を収容する凹部69cが前記クロスプレート71および隆起部69a間で底部カバー69に設けられる。
【0040】
次にこの実施例の作用について説明すると、左右一対のシートレール21,21を外側方から覆う左右一対の側部カバー68,68と、前記収納室67の底を形成するようにして両側部カバー68,68間にわたって設けられるとともに左右一対のシートレール21,21を上方から覆う底部カバー69とを少なくとも備えるリヤカバー54内に収納室67が形成されており、盗難防止用U字状ロック具66が収納室67に形成されるので、両シートレール21,21の下方および両シートレール21,21間の設計自由度を増大することが可能である。
【0041】
しかもリヤカバー54における底部カバー69を貫通して収納室67内に上端を突入させる突部21c,21cがシートレール21,21に設けられ、収納室67内で両突部21c,21cの上端間に架設されるクロスプレート71に、盗難防止用U字状ロック具66が備えるフック64が係止されるので、盗難防止用U字状ロック具66の支持剛性も高めることができる。
【0042】
またメインフレーム13に懸架されたエンジンEに連なる第2排気マフラー48が、リヤカバー54における底部カバー69の下方で両シートレール21,21間に配置されるとともに両シートレール21,21に支持されているので、両シートレール21,21間に生じるスペースを有効に利用して第2排気マフラー48を配置することができる。
【0043】
さらにクロスプレート71には、両シートレール21,21間の中央部で上方に隆起した高位部71aと、該高位部71aを挟むとともに前記両突部21c,21cにそれぞれ締結される一対の低位部71b,71bとが設けられ、盗難防止用U字状ロック具66が備えるフック64の両端部が両低位部71b,71bにそれぞれ係止されるので、クロスプレート71を屈曲させることによってクロスプレート71の剛性を高めることが可能になるとともに、クロスプレート71の屈曲形状を有効に活用して、フック64の両端部をクロスプレート71で安定的に支持することができる。
【0044】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0045】
たとえば上記実施例では、メインシート38およびピリオンシート39を蓋として用いる場合について説明したが、シートとは別の専用の蓋がリヤカバー54上に設けられるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、両シートレールの下方および両シートレール間の設計自由度を増大することが可能となり、しかも盗難防止用U字状ロック具の支持剛性も高めることができる。さらに両シートレール間に生じるスペースを有効に利用して排気マフラーを配置することができる。
【0048】
さらに請求項2の発明によれば、請求項1の発明の前記効果に加えて、クロスプレートの剛性を高めることが可能になるとともに、クロスプレートの屈曲形状を有効に活用して、フックの両端部をクロスプレートで安定的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動二輪車の側面図である。
【図2】 図1の2矢視拡大平面図である。
【図3】 図2の3−3線断面図である。
【図4】 リヤカバーを取り外した状態での図3の4−4矢視平面図である。
【図5】 図3の5−5線断面図である。
【図6】 リヤカバーのうち上部および側部カバーを取り外した状態での図4に対応した平面図である。
【図7】 図6の状態を斜め上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
11・・・フロントフォーク
12・・・ヘッドパイプ
13・・・メインフレーム
21・・・シートレール
21c・・・突部
38・・・蓋としてのメインシート
39・・・蓋としてのピリオンシート
48・・・排気マフラー
54・・・リヤカバー
64・・・フック
65・・・バー
66・・・盗難防止用U字状ロック具
67・・・収納室
68・・・側部カバー
69・・・底部カバー
71・・・クロスプレート
71a・・・高位部
71b・・・低位部
E・・・エンジン
WF・・・前輪
Claims (2)
- 前輪(WF)を軸支するフロントフォーク(11)が操向可能に支承されるヘッドパイプ(12)から後ろ下がりに延びるメインフレーム(13)の後部に、後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール(21)が連設され、略U字状のフック(64)と、該フック(64)の両端部にその直角方向で脱着可能なバー(65)とを備える盗難防止用U字状ロック具(66)を収納し得る収納室(67)が、少なくとも前記両シートレール(21)の外側方を覆うとともに上部には開閉可能な蓋(38,39)が設けられるリヤカバー(54)内に形成される車両において、
前記リヤカバー(54)は、前記両シートレール(21)を外側方から覆う左右一対の側部カバー(68)と、前記収納室(67)の底を形成するようにして前記両側部カバー(68)間にわたって設けられるとともに前記両シートレール(21)を上方から覆う底部カバー(69)とを少なくとも備え、前記両シートレール(21)には、前記底部カバー(69)を貫通して前記収納室(67)内に上端を突入させる突部(21c)が設けられ、前記収納室(67)内で前記両突部(21c)の上端間に架設されるクロスプレート(71)に、前記収納室(67)に収納される前記盗難防止用U字状ロック具(66)が備える前記フック(64)が係止され、前記メインフレーム(13)に懸架されたエンジン(E)に連なる排気マフラー(48)が、前記底部カバー(69)の下方で前記両シートレール(21)間に配置されるとともに前記両シートレール(21)に支持されることを特徴とする、車両における盗難防止用U字状ロック具の収納支持構造。 - 前記クロスプレート(71)には、前記両シートレール(21)間の中央部で上方に隆起した高位部(71a)と、該高位部(71a)を挟むとともに前記両突部(21c)にそれぞれ締結される一対の低位部(71b)とが設けられ、前記盗難防止用U字状ロック具(66)が備える前記フック(64)の両端部が前記両低位部(71b)にそれぞれ係止されることを特徴とする、請求項1記載の車両における盗難防止用U字状ロック具の収納支持構造。
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