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JP4240904B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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JP4240904B2
JP4240904B2 JP2002123484A JP2002123484A JP4240904B2 JP 4240904 B2 JP4240904 B2 JP 4240904B2 JP 2002123484 A JP2002123484 A JP 2002123484A JP 2002123484 A JP2002123484 A JP 2002123484A JP 4240904 B2 JP4240904 B2 JP 4240904B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種の冷却貯蔵庫、例えばプレハブ冷蔵庫などに設置される冷却装置は、長時間冷却運転を行うことにより、冷却装置を構成する冷却器に着霜が生じる。冷却装置は、この冷却器の着霜による冷却効率の低下を回避するため、除霜運転を行う。
【0003】
係る除霜運転は、通常、冷却装置を制御する制御装置により、一日のうちで予め設定された時刻となると、又は、圧縮機の延べ運転時間が所定時間に達すると、除霜運転開始の除霜開始信号を発し、圧縮機から吐出される高温高圧ガス冷媒を冷却器に流入させ、除霜運転を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、庫内の設定温度又は、冷却器の設定温度が高い場合には、冷却装置の運転率が下がり、冷却器に着霜が生じない又は、冷却器への着霜量が減少する場合がある。しかしながら、通常、冷却装置の除霜運転は、庫内の設定温度又は、冷却器の設定温度にかかわらず、実行されていたため、実際に除霜が行われることなく、無駄に庫内温度を上昇させるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、設定温度に応じて除霜運転を制御することができる冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷却貯蔵庫は、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、冷却器を除霜する除霜手段を備えて成るものであって、貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、貯蔵室内の温度を温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように冷却装置を制御すると共に、除霜手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜周期が格納されたテーブルを有しており、温度設定手段により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、除霜手段による冷却器の除霜を禁止すると共に、当該設定温度と、テーブルに格納された除霜周期に基づき、除霜手段による冷却器の除霜周期を変更することを特徴とする
【0007】
本発明によれば、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫において、貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、貯蔵室内の温度を温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように冷却装置を制御すると共に、除霜手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、温度設定手段により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、除霜手段による冷却器の除霜を禁止するので、冷却器に着霜が生じ難い状況、即ち、貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上である場合は、冷却器の除霜が行われないこととなり、無駄に貯蔵室内の温度が上昇してしまう不都合を未然に回避することができるようになる。これにより、冷却装置の運転効率を向上させることができるようになる。
【0008】
また、制御手段は、貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜周期が格納されたテーブルを有しており、設定温度と、テーブルに格納された除霜周期に基づき、除霜手段による冷却器の除霜周期を変更するので、貯蔵室内の設定温度が高い場合には、冷却器の除霜周期を長くすると共に、貯蔵室内の設定温度が低い場合には、冷却器の除霜周期を短くすることができるようになる。
【0009】
これにより、貯蔵室内の設定温度が低く、冷却器の着霜が著しく生じる場合には、頻繁に除霜を行うことにより、冷却器の冷却効果を向上させることができるようになる。また、貯蔵室の設定温度が高く、冷却器の着霜が生じ難い場合には、除霜周期を長くして除霜を行うため、無駄な貯蔵室内の温度上昇を回避することができると共に、長時間に渡って生じた着霜を効率的に除霜することができるようになる。
【0010】
請求項2の発明の冷却貯蔵庫は、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、前記冷却器を除霜する除霜手段を備えて成るものであって、貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、貯蔵室内の温度を温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように冷却装置を制御すると共に、除霜手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜時間が格納されたテーブルを有しており、温度設定手段により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、除霜手段による冷却器の除霜を禁止すると共に、当該設定温度と、テーブルに格納された除霜時間に基づき、除霜手段による冷却器の除霜時間を変更することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明によれば、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫において、貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、貯蔵室内の温度を温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように冷却装置を制御すると共に、除霜手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、温度設定手段により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、除霜手段による冷却器の除霜を禁止するので、冷却器に着霜が生じ難い状況、即ち、貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上である場合は、冷却器の除霜が行われないこととなり、無駄に貯蔵室内の温度が上昇してしまう不都合を未然に回避することができるようになる。これによ り、冷却装置の運転効率を向上させることができるようになる。
【0012】
また、制御手段は、貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜時間が格納されたテーブルを有しており、設定温度と、テーブルに格納された除霜時間に基づき、除霜手段による冷却器の除霜時間を変更するので、貯蔵室内の設定温度が高い場合には、冷却器の除霜時間を短くすると共に、貯蔵室内の設定温度が低い場合には、冷却器の除霜時間を長くすることができるようになる。
【0013】
これにより、貯蔵室内の設定温度が低く、冷却器の着霜が著しく生じる場合には、比較的長い時間、除霜を行うことにより、確実に冷却器の着霜を除去することができ、冷却器の冷却効果を向上させることができるようになる。また、貯蔵室の設定温度が高く、冷却器の着霜が生じ難い場合には、比較的短い時間、除霜を行うことにより、無駄な貯蔵室内の温度上昇を抑制することができる。そのため、冷却器の冷却効果を向上させることができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用したプレハブ冷蔵庫等の冷却貯蔵庫1の正面図を示している。この冷却貯蔵庫1は、断熱箱体2によって構成されており、この断熱箱体2内には、図示しない貯蔵室が構成されている。この断熱箱体2は隣り合うパネルとの結合部分に凸部或いは凹部を有した断熱パネル4を組み合わせて箱状に構成されている。
【0015】
また、断熱箱体2の前壁には貯蔵食品等の物品を出し入れする物品出入口が形成されている。この物品出入口には、当該物品出入口の一側を中心に回動自在に枢支し、当該物品出入口を開閉自在に閉塞すると共に、前記貯蔵室を密閉化する断熱扉5が設けられている。この断熱扉5の側方には、貯蔵室内の温度を任意に設定するための温度設定手段としてのコントローラ36が設けられている。
【0016】
そして、断熱箱体2の天壁(天井面)2Aには矩形状の開口6が形成されており、この開口6を上から閉塞する形で断熱板にて構成されるユニットベース7が取り付けられる。このユニットベース7上には、図2及び図3に示す如く冷却装置Rを構成する圧縮機8、凝縮器9及び凝縮機用送風機10が設置されると共に、電装箱11及び断熱部材によって構成される冷却箱12が設置されている。尚、図1では圧縮機8、凝縮器9、凝縮器用送風機10及び電装箱11は省略している。このユニットベース7には、冷却箱12が設置される位置に、前記冷却貯蔵庫の天壁2Aに形成された開口6よりも少許大きい開口16が形成されている。また、ユニットベース7の両端には、ハンドル13、13が設けられている。
【0017】
冷却箱12内には、冷却装置Rを構成する冷却器14が設けられていると共に、この冷却器14側方には、下方に冷気を吐出する冷却器用送風機15が設けられている。また、冷却器14の下方には、ドレンパン(図4を参照)25が設けられており、このドレンパン25には、ドレンパンコイル26が取り付けられる。そして、冷却箱12の下端には、更にユニットベース7の開口16縁に取り付けるための切欠が形成されており、これにより、冷却箱12は、ユニットベース7の開口縁16Aに略きっちりと嵌め込むことができる形状とされる。そして、天壁2Aの開口6下方には、前記貯蔵室内と連通する図示しない冷気ダクトパネルが設けられている。
【0018】
次に、図4を参照して本発明の冷却装置Rの冷媒回路について説明する。図4は冷却装置Rの冷媒回路図である。冷却装置Rは、前記圧縮機8と、凝縮器9と、弁装置としての液電磁弁21と、ドライヤ23と、減圧装置としてのキャピラリーチューブ22と、熱交換器24と、冷却器14とを順次環状に配管接続することにより、冷媒配管が構成されている。また更に、前記圧縮機8の出口側には、三方管27及びホットガス電磁弁20を介してドレンパンコイル26が接続された後、三方管28を介して冷却器14の入口側に接続されている。
【0019】
一方、図5は冷却装置Rの電気回路のブロック図である。図5において、30はマイクロコンピュータにより構成される制御装置であり、この制御装置30の入力側には、前記貯蔵室内の温度を任意に設定可能とするためのコントローラ36と、貯蔵室内の温度を検出する温度センサ31と、前記冷媒回路の高圧側の圧力を検出する圧力検出手段としての圧力センサ32などが接続されている。また、制御装置30の出力側には、前記圧縮機8と、前記凝縮器用送風機10と、前記液電磁弁21と、前記ホットガス電磁弁20と、警報手段としての警報ランプ34などが接続されている。尚、本実施例において、制御装置30は、タイマ33を内蔵しているものであるが、別に接続されていてもよいものとする。
【0020】
以上の構成により、冷却装置Rの冷却運転について説明する。圧縮機8の運転が開始されると、圧縮機8の吐出側の冷媒配管から吐出された高温高圧のガス冷媒は、三方管27を経て制御装置30よりホットガス電磁弁20が閉鎖されていることから、凝縮器9に流入する。ここで、凝縮器9から流出された冷媒は、再度圧縮機8に帰還し、前記圧縮機8の吐出側の冷媒配管とは別の冷媒配管から再度凝縮器9に流入する。これにより、凝縮器9にて十分に凝縮液化された冷媒を冷却器14に流出させることができる。
【0021】
前記凝縮器9から流出した液化冷媒は、制御装置30より液電磁弁21が開放されていることから、液電磁弁21を経て、ドライヤ23を介してキャピラリーチューブ22に流入する。キャピラリーチューブ22に流入された液冷媒は、減圧された後、熱交換器24及び三方管28を介して冷却器14に流入する。そして、冷却箱12内に設置された冷却器14に流入した冷媒は、蒸発し、周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する。この冷却器14と熱交換した冷気を冷却箱12内に設置された送風機15にて前記貯蔵室内に循環させ、貯蔵室内を所定の温度に冷却する。そして、冷却器14から出た冷媒は、熱交換器24を介して圧縮機8に帰還する。
【0022】
このとき、制御装置30は、庫内温度センサ31の出力に基づき、圧縮機8の運転及び停止の制御を行い、貯蔵室内の温度が所定の温度を維持するように冷却する。尚、制御装置30に内蔵されたタイマ33は、冷却運転を開始した時点から当該冷却時間をカウントするものとする。
【0023】
一方、冷却装置Rは、冷却運転を連続して行うことにより、冷却器14に着霜が生じるため、制御装置30は、除霜運転を行う。但し、冷却器14への着霜状態は、貯蔵室内の設定温度によって異なるため、図6に示す如きフローチャートを参照して、各設定温度状態に対応した除霜運転について説明する。
【0024】
先ずはじめに、制御装置30は、ステップS1において、前記コントローラ36にて設定された貯蔵室内の設定温度を読み込む。そして、ステップS2においてステップS1で読み込まれた貯蔵室内の設定温度が+15℃以上であるか否かを判断する。ここで、貯蔵室内の設定温度が+15℃以上でない場合、即ち、+15℃より低い場合には、ステップS3に進み、図7のテーブルより当該貯蔵室内の設定温度に対する除霜周期を算出する。
【0025】
図7は貯蔵室内の各設定温度に対する除霜周期を予め算出し制御装置30に格納したテーブルであり、本実施例では、貯蔵室内の設定温度が+4℃以下である場合の除霜周期は7時間、+5℃である場合の除霜周期は8時間、+6℃以上である場合の除霜周期は9時間とする。
【0026】
そして、制御装置30は、ステップS4において、ステップS3で算出された除霜周期と、前述の如く制御装置30のタイマ33にてカウントされている冷却時間とを比較し、当該冷却時間が除霜周期を経過したか否かを判断する。ここで、冷却時間が除霜周期を経過していない場合には、そのまま冷却運転を継続して行う。
【0027】
他方、当該冷却時間が除霜周期を経過している場合には、ステップS5に進み、除霜開始信号を発生し、除霜運転を開始する。
【0028】
除霜運転時開始時において、制御装置30は冷却運転と継続して圧縮機8の運転を行うと共に、前記ホットガス電磁弁20を開放する。また、ホットガス電磁弁20が開放されてから所定時間経過後に、液電磁弁21を閉鎖する。これにより、圧縮機8の吐出側の冷媒配管から吐出された高温高圧のガス冷媒は、三方管27を経てホットガス電磁弁20を介して、ドレンパンコイル26に流入する。ここで、ドレンパンコイル26は、高温のガス冷媒が通過することにより、加熱され、ドレンパンコイル26が設けられる前記ドレンパン25を加熱し、ドレンパン25に貯留されたドレン水の蒸発及び除霜を行うことができる。
【0029】
ドレンパンコイル26を出たガス冷媒は、三方管28を介して冷却器14に流入し、冷却器14の除霜を行う。冷却器14から流出した冷媒は、熱交換器24を介して圧縮機8に帰還する。
【0030】
ここで、制御装置30は、上述の如く温度設定手段としてのコントローラ36により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上、本実施例では、+15℃以上であった場合、上述の如き冷却器14の除霜運転は禁止するので、冷却器14に着霜が生じ難い状況、即ち、貯蔵室内の設定温度が例えば+15℃以上である場合は、冷却器14の除霜が行われない。そのため、着霜が生じていない状況で無駄に貯蔵室内の温度を上昇させる不都合を未然に回避することができるようになる。これにより、冷却装置Rの運転効率を向上させることができるようになる。尚、本実施例では、除霜運転を禁止する温度を+15℃以上としてるが、これ以外であってもよいものとする。
【0031】
また、制御装置30は、温度設定手段としてのコントローラ36により設定された貯蔵室内の設定温度に基づき、冷却器14の除霜周期を変更するので、貯蔵室内の設定温度が高い場合には、冷却器14の除霜周期を長くすると共に、貯蔵室内の設定温度が低い場合には、冷却器14の除霜周期を短くすることができるようになる。
【0032】
これにより、貯蔵室内の設定温度が低く、冷却器14の着霜が著しく生じる場合には、頻繁に除霜を行うことが可能となり、冷却器14の冷却効果を向上させることができるようになる。また、貯蔵室の設定温度が高く、冷却器14の着霜が生じ難い場合には、除霜周期を長くして除霜を行うため、無駄な貯蔵室内の温度上昇を回避することができると共に、長時間に渡って生じた着霜を効率的に除霜することができるようになる。
【0033】
尚、本実施例では、除霜周期の決定は、各設定温度に対応したテーブルに基づき行っているが、これ以外の方法で除霜周期を算出し、決定してもよいものとする。
【0034】
次に、他の実施例としての冷却貯蔵庫1の除霜運転制御について図8のフローチャートを参照して説明する。先ずはじめに、制御装置30は、タイマ33により例えば一日のうちで予め設定された時刻になると、又は、圧縮機8の延べ運転時間が所定時間に達すると、ステップS10に移行し、前記コントローラ36にて設定された貯蔵室内の設定温度を読み込む。そして、ステップS11においてステップS10で読み込まれた貯蔵室内の設定温度が+15℃以上であるか否かを判断する。ここで、貯蔵室内の設定温度が+15℃以上でない場合、即ち、+15℃より低い場合には、ステップS12に進み、図9のテーブルより当該貯蔵室内の設定温度に対する除霜時間を算出する。
【0035】
図9は貯蔵室内の各設定温度に対する除霜時間を予め算出し制御装置30に格納したテーブルであり、本実施例では、貯蔵室内の設定温度が+4℃以下である場合の除霜時間は16分、+5℃である場合の除霜時間は15分、+6℃以上である場合の除霜時間は14分とする。
【0036】
そして、制御装置30は、ステップS13において、ステップS12で算出された除霜時間が経過したか否かを判断し、除霜時間が経過した場合には冷却運転に移行する。除霜時間が経過していない場合、例えば、まだ除霜運転が開始されていない場合には、ステップS14に移行し、詳細は上述の如き除霜運転を行う。尚、除霜運転開始時には制御装置30はタイマ33にて除霜運転時間をカウントするものとする。
【0037】
そして、除霜運転開始後再びステップS13に戻り、除霜時間が経過したか否かを判断し、上述の如く算出された除霜時間を経過するまで、除霜運転を行うものとする。
【0038】
これにより、制御装置30は、上記実施例と同様に温度設定手段としてのコントローラ36により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上、本実施例では、+15℃以上であった場合、上述の如き冷却器14の除霜運転は禁止するので、冷却器14に着霜が生じ難い状況、即ち、貯蔵室内の設定温度が例えば+15℃以上である場合は、冷却器14の除霜が行われない。そのため、着霜が生じていない状況で無駄に貯蔵室内の温度を上昇させる不都合を未然に回避することができるようになる。これにより、冷却装置Rの運転効率を向上させることができるようになる。尚、本実施例では、除霜運転を禁止する温度を+15℃以上としてるが、これ以外であってもよいものとする。
【0039】
また、制御装置30は、温度設定手段としてのコントローラ36により設定された貯蔵室内の設定温度に基づき、冷却器14の除霜時間を変更するので、貯蔵室内の設定温度が高い場合には、冷却器14の除霜時間を短くすると共に、貯蔵室内の設定温度が低い場合には、冷却器14の除霜時間を長くすることができるようになる。
【0040】
これにより、貯蔵室内の設定温度が低く、冷却器14の着霜が著しく生じる場合には、比較的長い時間、除霜を行うことにより、確実に冷却器14の着霜を除去することができ、冷却器14の冷却効果を向上させることができるようになる。また、貯蔵室の設定温度が高く、冷却器14の着霜が生じ難い場合には、比較的短い時間、除霜を行うことにより、無駄な貯蔵室内の温度上昇を抑制することができる。そのため、冷却器14の冷却効果を向上させることができるようになる。
【0041】
尚、本実施例では、除霜時間の決定は、各設定温度に対応したテーブルに基づき行っているが、これ以外の方法で除霜時間を算出し、決定してもよいものとする。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によれば、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫において、貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、貯蔵室内の温度を温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように冷却装置を制御すると共に、除霜手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、温度設定手段により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、除霜手段による冷却器の除霜を禁止するので、冷却器に着霜が生じ難い状況、即ち、貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上である場合は、冷却器の除霜が行われないこととなり、無駄に貯蔵室内の温度が上昇してしまう不都合を未然に回避することができるようになる。これにより、冷却装置の運転効率を向上させることができるようになる。
【0043】
また、制御手段は、貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜周期が格納されたテーブルを有しており、設定温度と、テーブルに格納された除霜周期に基づき、除霜手段による冷却器の除霜周期を変更するので、貯蔵室内の設定温度が高い場合には、冷却器の除霜周期を長くすると共に、貯蔵室内の設定温度が低い場合には、冷却器の除霜周期を短くすることができるようになる。
【0044】
これにより、貯蔵室内の設定温度が低く、冷却器の着霜が著しく生じる場合には、頻繁に除霜を行うことにより、冷却器の冷却効果を向上させることができるようになる。また、貯蔵室の設定温度が高く、冷却器の着霜が生じ難い場合には、除霜周期を長くして除霜を行うため、無駄な貯蔵室内の温度上昇を回避することができると共に、長時間に渡って生じた着霜を効率的に除霜することができるようになる。
【0045】
請求項2の発明の冷却貯蔵庫によれば、貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫において、貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、貯蔵室内の温度を温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように冷却装置を制御すると共に、除霜手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、温度設定手段により設定された貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、除霜手段による冷却器の除霜を禁止するので、冷却器に着霜が生じ難い状況、即ち、貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上である場合は、冷却器の除霜が行われないこととなり、無駄に貯蔵室内の温度が上昇してしまう不都合を未然に回避することができるようになる。これにより、冷却装置の運転効率を向上させることができるようになる。
【0046】
また、制御手段は、貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜時間が格納されたテーブルを有しており、設定温度と、テーブルに格納された除霜時間に基づき、除霜手段による冷却器の除霜時間を変更するので、貯蔵室内の設定温度が高い場合には、冷却器の除霜時間を短くすると共に、貯蔵室内の設定温度が低い場合には、冷却器の除霜時間を長くすることができるようになる。
【0047】
これにより、貯蔵室内の設定温度が低く、冷却器の着霜が著しく生じる場合には、比較的長い時間、除霜を行うことにより、確実に冷却器の着霜を除去することができ、冷却器の冷却効果を向上させることができるようになる。また、貯蔵室の設定温度が高く、冷却器の着霜が生じ難い場合には、比較的短い時間、除霜を行うことにより、無駄な貯蔵室内の温度上昇を抑制することができる。そのため、冷却器の冷却効果を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却貯蔵庫の正面図である。
【図2】 冷却装置の斜視図である。
【図3】 冷却装置の平面図である。
【図4】 冷却装置の冷媒回路図である。
【図5】 冷却装置の電気回路ブロック図である。
【図6】 冷却貯蔵庫の除霜運転制御についてのフローチャート図である。
【図7】 貯蔵室内の各設定温度に対する除霜周期を予め算出し制御装置に格納したテーブルを示す図である。
【図8】 他の実施例の冷却貯蔵庫の除霜運転制御についてフローチャート図である。
【図9】 貯蔵室内の各設定温度に対する除霜時間を予め算出し制御装置に格納したテーブルを示す図である。
【符号の説明】
R 冷却装置
1 冷却貯蔵庫
2 断熱箱体
8 圧縮機
9 凝縮器
10 凝縮器用送風機
14 冷却器
20 ホットガス電磁弁
21 液電磁弁
24 熱交換器
25 ドレンパン
26 ドレンパンコイル
27 三方管
30 制御装置
31 庫内温度センサ
32 圧力センサ
33 タイマ
36 コントローラ

Claims (2)

  1. 貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、前記冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫において、
    前記貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、前記貯蔵室内の温度を前記温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように前記冷却装置を制御すると共に、前記除霜手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜周期が格納されたテーブルを有しており、
    前記温度設定手段により設定された前記貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、前記除霜手段による前記冷却器の除霜を禁止すると共に、
    当該設定温度と、前記テーブルに格納された除霜周期に基づき、前記除霜手段による前記冷却器の除霜周期を変更することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 貯蔵室内を冷却装置の冷却器により冷却すると共に、前記冷却器を除霜する除霜手段を備えて成る冷却貯蔵庫において、
    前記貯蔵室内の温度を設定する温度設定手段と、前記貯蔵室内の温度を前記温度設定手段にて設定された設定温度に維持するように前記冷却装置を制御すると共に、前記除霜手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記貯蔵室内の各設定温度毎に予め算出された除霜時間が格納されたテーブルを有しており、
    前記温度設定手段により設定された前記貯蔵室内の設定温度が所定の基準値以上であった場合、前記除霜手段による前記冷却器の除霜を禁止すると共に、
    当該設定温度と、前記テーブルに格納された除霜時間に基づき、前記除霜手段による前記冷却器の除霜時間を変更することを特徴とする冷却貯蔵庫。
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