JP4136728B2 - Product sales display case - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品販売陳列ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、前面扉を閉じて施錠した状態では商品の無人販売が可能な自動販売機として使用でき、かつ前面扉を解錠した状態では購入者が前面扉を自由に開閉して商品の取り出しが可能な有人販売用のショーケースとして使用できる商品販売陳列ケースが知られている。この商品販売陳列ケースは、本体キャビネット、前面扉、および商品搬出手段を備えて構成してある。
【0003】
本体キャビネットは、前面に開口し、内部に複数段の商品陳列棚を有するとともに、前面開口の周囲に商品取出口および購入操作部を有している。商品陳列棚は、それぞれ前後方向に沿って水平に配置されており、個々の上面に販売すべき商品を配置するためのスペースを有している。商品取出口は、購入者が商品を取り出すための開口であり、前面開口の下方部に設けてある。購入操作部は、所望とする商品の選択や貨幣の投入/返却等、購入者によって購入操作が行われる部分である。
【0004】
前面扉は、本体キャビネットの前面開口に対して開閉するように設けたもので、該本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態において施錠可能である。この前面扉には、本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態においても商品陳列棚の商品を視認できるように、例えば透明ガラスが嵌め込まれている。
【0005】
商品搬出手段は、商品を受け入れる商品受台を、本体キャビネットの内部において商品陳列棚の前方域に移動可能に配設されており、任意の商品陳列棚に陳列された商品を商品受台に受け入れた後、商品取出口を通じて当該商品の取り出しが可能となる位置まで搬出するものである。
【0006】
上記のような構成を有する商品販売陳列ケースは、前面扉によって本体キャビネットの前面開口を閉塞・施錠した場合に一般の自動販売機と同様に機能させることができる。すなわち、購入者が購入操作部を通じて購入操作を行った場合に、この購入操作に応じて商品搬出手段を適宜駆動し、購入者が所望とする商品が商品陳列棚から商品落下供給部を経て商品取出口まで搬出される(第1の動作モード)。この第1の動作モードでは、販売員を要することなく商品販売を行うことができるようになる。
【0007】
一方、前面扉を解錠した場合には、同一の場所に設置した商品販売陳列ケースをショーケースとして機能させることができる。すなわち、前面扉を解錠した場合には、購入者が前面扉を自由に開閉できるため、商品陳列棚から直接商品を取り出すことができるようになる(第2の動作モード)。この第2の動作モードでは、商品の販売に際して販売員が必要になるものの、上述した第1の動作モードに比べて短時間に大量の商品を販売することが可能となる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平1−149192号公報
【特許文献2】
特開2002−260079号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した商品販売陳列ケースでは、第1の動作モードと第2の動作モードとを切り替える場合に種々の切替操作が必要になる。例えば、第1の動作モードから第2の動作モードに切り替える場合には、前面扉の解錠操作を行うとともに、購入操作部による購入操作を無効化する設定操作が必要になる。逆に第2の動作モードから第1の動作モードに切り替える場合には、前面扉の施錠操作を行うとともに、購入操作部による購入操作を有効化する設定操作が必要になる。さらに、第1の動作モードと第2の動作モードとでは、商品の温度設定や照明の点灯設定等々、動作設定も互いに異なるため、上述した切替操作に加え、動作の設定操作も必要となる。しかも、上述した操作のいずれか一つを忘れた場合であっても、それぞれの動作モードでの販売に支障を来すことになる。
【0010】
このように、商品販売陳列ケースにあっては、第1の動作モードと第2の動作モードとを切り替えることにより、シチュエーションに合わせて販売形態を変化させることができるものの、動作モードの切り替えに伴う操作の煩雑化は否めない。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な操作を要することなく、シチュエーションに合わせて販売形態を変化させることのできる商品販売陳列ケースを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る商品販売陳列ケースは、前面に開口し、内部に商品陳列部を有するとともに、外表面となる位置に商品取出口および購入操作部を有した本体キャビネットと、前記本体キャビネットの前面開口に対して開閉可能に配設し、該本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態において施錠動作状態または解錠動作状態に切替操作可能な前面扉とを備え、第1の動作モードへ切替操作した状態においては、購入操作部が操作された場合、該操作に応じて商品陳列部の商品を前記商品取出口まで搬出する一方、第2の動作モードへ切替操作した状態においては、商品陳列部に陳列された商品の直接販売を可能とする商品販売陳列ケースにおいて、前記購入操作部は、購入操作を受け付ける有効動作状態と購入操作を受け付けない無効動作状態とを有して、それぞれ切替操作可能とされ、前記購入操作部または前記前面扉のいずれか一方の前記動作状態の切替操作を検出し、該検出した前記動作状態の切替操作に対応する動作モードを判定する動作モード判定手段と、この動作モード判定手段の判定結果に従って前記購入操作部または前記前面扉のいずれか他方の前記動作状態の切替操作制御を行う動作切替制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る商品販売陳列ケースは、上述した請求項1において、動作モードの切替操作が行われた場合にその運用条件を取得し、該取得した運用条件を順次記憶する運用条件記憶手段をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3に係る商品販売陳列ケースは、前面に開口し、内部に商品陳列部を有するとともに、外表面となる位置に商品取出口および購入操作部を有した本体キャビネットと、前記本体キャビネットの前面開口に対して開閉可能に配設し、該本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態において施錠可能な前面扉とを備え、第1の動作モードにおいては、購入操作部が操作された場合、該操作に応じて商品陳列部の商品を前記商品取出口まで搬出する一方、第2の動作モードにおいては、商品陳列部に陳列された商品の直接販売を可能とする商品販売陳列ケースにおいて、運用条件を取得する運用条件取得部と、運用条件取得部の取得した運用条件が予め設定した動作モードの切替要件を満たしているか否かを判断し、この判断結果に対応する動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、前記動作モード選択手段により選択された動作モードに対応する動作状態に移行するように商品販売陳列ケースの動作状態の切替操作制御を行う動作切替制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項4に係る商品販売陳列ケースは、上述した請求項3において、前記動作モードの切替要件を設定する切替要件設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項5に係る商品販売陳列ケースは、上述した請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記動作切替制御手段が、第1の動作モードにおいて前記購入操作部による購入操作を有効化する一方、第2の動作モードにおいて前記購入操作部による購入操作を無効化することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項6に係る商品販売陳列ケースは、上述した請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記動作切替制御手段が、第1の動作モードにおいて本体キャビネットの前面開口に対する前面扉の施錠を行う一方、第2の動作モードにおいて本体キャビネットの前面開口に対する前面扉の解錠を行うことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項7に係る商品販売陳列ケースは、上述した請求項1〜6のいずれか一つにおいて、前記動作切替制御手段が、予めそれぞれの動作モードに応じた動作制御の基準となる個別の動作制御データを有し、動作モードの切り替えに応じてこれら動作制御データの切り替えを行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項8に係る商品販売陳列ケースは、上述した請求項7において、前記動作制御データを設定する動作制御データ設定手段をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品販売陳列ケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1である商品販売陳列ケースを示したものである。ここで例示する商品販売陳列ケースは、複数種類の商品を陳列・販売するためのものである。販売商品としては、缶入り飲料、紙パック入り飲料、箱入り菓子等のように定形物として取り扱うことのできるものに限らず、袋入りパンや袋入り菓子等のように定形物として取り扱うことの困難なものも対象としている。また、パック入り総菜や弁当等のように比較的大型で重量の嵩むものからサンドイッチやおにぎり等のように比較的小型で軽量のものまでをも販売商品とするものである。
【0022】
図1〜図3に示すように、商品販売陳列ケースは、本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、断熱材によって箱状に構成したもので、その前面に購入操作部10、報知部20、前面開口2、商品取出口3を備えている。
【0023】
購入操作部10は、商品を販売する際に利用者によって操作される部分であり、本体キャビネット1の正面向かって右側部となる位置に設けてある。この購入操作部10は、課金部11および入力部12を備えている。課金部11は、商品の購入に際して有価媒体(硬貨、紙幣、プリペイドカード等)の授受を行う部分である。具体的な課金部11の構成としては、硬貨を投入するための硬貨投入口11a、紙幣を挿入/返却するための紙幣挿抜口11b、プリペイドカードを投入/返却するためのカード挿抜口11c、硬貨を返却するための硬貨返却口11dが設けてある。入力部12は、商品の購入に関わる指示情報を入力するための部分である。具体的な入力部12としては、商品を選択するためのテンキー12a、入力情報の実行や訂正を指示するための機能キー12b、投入した有価媒体の返却操作を行うための返却レバー12cを備えて構成してある。
【0024】
報知部20は、利用者に対して各種の情報を報知するためのものであり、本体キャビネット1の前面において購入操作部10の近傍となる部位に設けてある。報知部20として本実施の形態1では、選択商品や入金額等、購入操作の際に必要となる視覚情報を表示するための表示部を適用している。報知部20としては、表示部に加えて、あるいは表示部に代えて、音声等の購入操作の際に必要となる音声情報を出力するためのスピーカを適用するようにしても良い。
【0025】
前面開口2は、本体キャビネット1において上述した購入操作部10よりも左方側となる部位の略上半部分に設けたもので、左右一対の前面扉30,30によって開閉することが可能である。前面扉30,30は、それぞれ矩形の枠体31,31にガラス等の透明板材32,32を嵌め込んで構成したもので、中央から手前側に向けて左右両側に開く、いわゆる観音開きとなるように、個々の外側縁部を介して本体キャビネット1に支承させてある。
【0026】
これら前面扉30,30と本体キャビネット1との間には、扉施錠手段33および扉開閉状態検出センサ34が設けてある。扉施錠手段33は、施錠操作した場合に本体キャビネット1の前面開口2に対する前面扉30,30の開成移動を阻止する一方、施錠状態から解除操作した場合に前面扉30,30の開成移動を許容するもので、本体キャビネット1の前面側から施錠/解錠操作することが可能である。この扉施錠手段33には、施錠状態検出センサ35が付設してあり、施錠/解錠状態を検出することが可能である。扉開閉状態検出センサ34は、本体キャビネット1の前面開口2に対して前面扉30,30のそれぞれが開成状態にあるか否かを検出するためのものである。なお、図1中の符号36は、前面扉30,30の開閉操作を行うための把持部である。
【0027】
商品取出口3は、図1および図3に示すように、前面開口2よりも下方となる位置に設けたもので、当該前面開口2よりもわずかに幅の狭い矩形状に形成してある。この商品取出口3は、図3に示すように、本体キャビネット1の内部と外部とを互いに連通させるもので、蓋部材40によって開閉することが可能である。蓋部材40は、矩形の板状を成す蓋本体40aと、この蓋本体40aの下端部から下方に向けて突設した重錘40bとを備えたもので、蓋本体40aの下端縁を介して本体キャビネット1に支承させてある。この蓋部材40は、重錘40bの作用により通常状態において商品取出口3を閉塞した位置に維持される一方、その上端縁部に設けた取手を介して手前側に向けて下方に揺動させることにより、本体キャビネット1の商品取出口3を開放することができる。
【0028】
蓋部材40と本体キャビネット1との間には、蓋ロック手段41および蓋部材開閉検出センサ42が設けてある。蓋ロック手段41は、電磁ソレノイド(図示せず)の駆動により、蓋部材40と本体キャビネット1との間を施錠/解錠するもので、施錠した場合に本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止する一方、解錠した場合に商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を許容する。蓋部材開閉検出センサ42は、本体キャビネット1の商品取出口3に対して蓋部材40が開成状態にあるか否かを検出するためのものである。
【0029】
また、上記本体キャビネット1には、図2および図3に示すように、その内部に商品を収容するための収容庫4を有している。収容庫4は、複数段(本実施の形態1では6段)の商品陳列棚50を備えたもので、商品陳列棚50に陳列した商品に応じた冷却状態に維持できるように構成してある。具体的には、収容庫4の内部において最下段に位置する商品陳列棚50よりもさらに下方となる位置に冷却ユニット51が設けてあり、この冷却ユニット51を設定温度に応じて適宜駆動することにより商品を所望の温度状態に維持するようにしている。
【0030】
商品陳列棚50は、それぞれの上面に複数列(本実施の形態1では8列)のコンベアラック52を左右方向に相互に平行に並設することによって構成したものである。それぞれのコンベアラック52は、図4に示すように、前後一対のローラ53a,53bと、これらローラ53a,53bの間に架け渡した無端状の搬送ベルト54とを備えたもので、ローラ53a,53bの駆動によって搬送ベルト54を移動させることにより、該搬送ベルト54の上面に載置した商品を奥方から前方に向けて送り出すことが可能である。また、コンベアラック52には、個々の前端部に入力ギア55が設けてある。入力ギア55は、後述するコンベア駆動機構80の駆動出力ギア803と歯合した場合に該駆動出力ギア803によって回転駆動し、前方のローラ53aを介して搬送ベルト54を移動させるためのものである。なお、本実施の形態1で適用するコンベアラック52としては、左右方向の幅が互いに異なるものを複数用意してあり、これらを適宜組み合わせることによってそれぞれの商品陳列棚50を構成してある。
【0031】
また、収容庫4の内部には、図1〜図3に示すように、庫内照明装置60および商品受台70が設けてある。庫内照明装置60は、商品陳列棚50に陳列した商品の視認性を向上させるためのもので、例えば収容庫4の両側にそれぞれ蛍光灯を配設することにより構成してある。
【0032】
商品受台70は、図5および図6に示すように、左右幅方向の両端部にそれぞれ側壁71,71を備えるとともに、これら側壁71,71の間に前方に向けて漸次下方に傾斜する受取板72を備えたもので、商品陳列棚50に並べた全コンベアラック52の総左右幅に対応した幅を有して構成してある。この商品受台70は、受台駆動機構73によって商品陳列棚50の前方域を適宜上下方向に移動することにより、任意の商品陳列棚50に陳列された商品を受け入れ、さらに受け入れた商品を商品取出口3まで搬出することが可能である。
【0033】
受台駆動機構73は、図5に示すように、左右一対の側板731,731と、それぞれの側板731,731に配設した昇降用タイミングベルト732,732と、各昇降用タイミングベルト732,732に設けたバランサ733,733および支持板734,734とを備えて構成してある。側板731,731は、受台駆動機構73のベースとなるもので、それぞれ本体キャビネット1の側壁に沿って上下方向に延設してある。昇降用タイミングベルト732,732は、無端状を成すもので、それぞれ対応する側板731,731の上下両端部に配設した一対の昇降用プーリ735a,735bの間に巻回してある。各側板731,731の上端部に配設した昇降用プーリ735a、735aは、左右方向に沿って配設した駆動軸735cによって互いに連結してある。この駆動軸735cは、昇降用モータ736に連係させたもので、該昇降用モータ736が駆動した場合に回転し、それぞれの側板731,731の上端部に配設した昇降用プーリ735a,735aを同一方向に回転させることができる。バランサ733,733は、それぞれが商品受台70のほぼ半分となる重量を持つようにように構成したもので、昇降用タイミングベルト732,732の外周部に固着してある。支持板734,734は、個々の昇降用タイミングベルト732,732においてバランサ733,733と対称となる位置に固着してあり、それぞれの内側面が商品受台70の側壁71,71に取り付けてある。図5からも明らかなように、これらバランサ733,733および支持板734,734は、支持板734,734の相互間に取り付けた商品受台70が水平となり、かつ商品受台70に対して均等にバランサ733,733が作用するように、左右で互いに同一となる位置に固着してある。
【0034】
この受台駆動機構73では、昇降用モータ736を駆動することによって駆動軸735cを回転させると、昇降用プーリ735a,735aを介して昇降用タイミングベルト732,732が適宜方向に周回し、さらに昇降用タイミングベルト732,732の周回に伴って商品受台70が商品陳列棚50の前方域を上下動することになり、それぞれの商品陳列棚50のコンベアラック52から払い出された商品を受け取ることが可能になる(例えば、図3において二点鎖線で示す位置であり、以下、単に受取位置と称する)。また、受台駆動機構73によって商品受台70を最も下動させた場合には、最下段の商品陳列棚50よりもさらに下方に移動し、商品受台70が本体キャビネット1の商品取出口3に対向する位置に配置されるようになる(図3において実線で示す位置であり、以下、単に取出位置と称する)。
【0035】
受台駆動機構73による商品受台70の移動は、受台位置検出手段74によってその位置が検出される。受台位置検出手段74は、図5に示すように、一方の側板731に設けた昇降位置検出板741および昇降位置確認板742と、商品受台70とともに移動する支持板734に設けた昇降停止センサ743および昇降確認センサ744とを備えたもので、商品受台70が受取位置や取出位置に配置された場合に、昇降停止センサ743および昇降確認センサ744が、昇降位置検出板741および昇降位置確認板742のそれぞれに設けた切欠溝741a,742aを検出するように構成してある。なお、昇降停止センサ743および昇降確認センサ744としては、切欠溝741a,742aを検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0036】
また、上記商品受台70には、図6に示すように、商品検出センサ75が設けてある。商品検出センサ75は、一方の側壁71に設けた投光素子と、他方の側壁71に設けた受光素子とを互いに対向配置し、投光素子から照射された光が受光素子に入力しなかった場合に検出信号を出力するもので、受取板72の上面よりも上方となる位置の3カ所、具体的には、奥方側から手前側に向けて漸次低くなる態様の3カ所に設けてある。なお、図6中の符号76は、商品受台70の両側壁71,71間において奥方側の上方部に設けた商品取込部材である。この商品取込部材76は、アクチュエータ76aの駆動によって回転し、コンベアラック52から商品受台70への商品の払い出しを促すためのものである。
【0037】
さらに、上記商品受台70には、コンベアラック52を駆動するためのコンベア駆動機構80、コンベア駆動機構80を商品受台70に対して移動させるためのスライド機構82、商品受台70の受取板72に商品を保持しておくための内方蓋部材77、およびこの内方蓋部材77の移動を制限するための内蓋制御機構78が設けてある。
【0038】
コンベア駆動機構80は、入力ギア55を通じて各コンベアラック52の搬送ベルト54を移動させるためのもので、図6〜図8に示すように、機構部本体801と、この機構部本体801の内部に配設した連動ギア802、駆動出力ギア803および押出部材804とを備えている。
【0039】
機構部本体801は、奥方に向けて漸次高さが増大し、かつ奥方面および下面が開口したカバー状を成すものである。図からも明らかなように、この機構部本体801は、その左右の幅が商品受台70よりも十分小さく構成してあり、後述するスライド機構82のガイドロッド821を案内とし、一対の走行ローラ805,805を介して左右方向に移動することが可能である。
【0040】
連動ギア802は、減速機構部806を通じてコンベア駆動モータ807により回転駆動されるもので、左右方向に沿ってほぼ水平に延在するギア支持軸802aによりブラケット801aを介して機構部本体801に支持させてある。
【0041】
駆動出力ギア803は、ギア支持軸802aに設けたリンク808を介して連動ギア802に歯合し、かつこの連動ギア802との歯合状態を維持したまま当該連動ギア802の周囲を回転するように支持させたものである。図8中の実線で示すように、駆動出力ギア803は、最も手前側に位置させた際に機構部本体801の奥方端よりも手前側に位置する一方、図8中の二点鎖線で示すように、最も奥方側に位置させた際に少なくともその一部を機構部本体801の奥方端より突出させることが可能である。この駆動出力ギア803の中心軸には、可動プレート809が連結してある。可動プレート809は、ブラケット801aとの間に介在させたリターンスプリング810の弾性力により、機構部本体801に対して常時手前側に付勢させたもので、左右方向に向けて突出する当接ピン811を備えている。
【0042】
押出部材804は、図示せぬ従動片を介してナピアネジ812の往復螺旋溝に係合し、該ナピアネジ812の軸心方向に移動可能、かつ軸心回りの回転を規制した状態で配設したもので、軸駆動モータ813の駆動によりナピアネジ812を一方方向に回転させた場合に機構部本体801に対して前後方向に往復移動する。上述した可動プレート809の当接ピン811は、この押出部材804の移動域上に位置しており、該押出部材804が奥方側へ移動した場合に当接し、リターンスプリング810の弾性力に抗して可動プレート809を奥方側へ移動させることができる。
【0043】
スライド機構82は、商品受台70の底壁79に設けたもので、ガイドロッド821およびスライド用タイミングベルト822を備えている。ガイドロッド821は、底壁79の後端縁に沿って左右方向にほぼ水平となるように配設したもので、コンベア駆動機構80の機構部本体801に摺動可能に貫通することにより、当該機構部本体801の移動を案内する。スライド用タイミングベルト822は、無端状を成すもので、底壁79の左右両端部に配設した一対のスライド用プーリ823a,823bの間に巻回してある。一方のスライド用プーリ823aは、スライド用モータ824によって回転し、スライド用タイミングベルト822を周回させることができる。このスライド用タイミングベルト822には、その適宜箇所にコンベア駆動機構80の機構部本体801が固着してある。
【0044】
このスライド機構82では、スライド用モータ824を駆動すると、スライド用プーリ823a,823bを介してスライド用タイミングベルト822が適宜方向に周回し、さらにスライド用タイミングベルト822の周回に伴ってコンベア駆動機構80の機構部本体801が連動ギア802、駆動出力ギア803および押出部材804とともに商品受台70の底壁79に対して左右方向に移動することになり、該商品受台70が受取位置に配置された場合に商品陳列棚50の各コンベアラック52に対してコンベア駆動機構80を選択的に対向させることができるようになる。
【0045】
スライド機構82によるコンベア駆動機構80の移動は、スライド位置検出手段825によってその位置が検出される。スライド位置検出手段825は、底壁79に設けたスライド位置検出板8251およびスライド位置確認板8252と、コンベア駆動機構80の機構部本体801に設けたスライド停止センサ8253およびスライド確認センサ8254とを備えたものである。このスライド位置検出手段825は、商品受台70が受取位置にある状態においてコンベア駆動機構80を適宜移動させ、駆動出力ギア803を後方側に移動させた際に当該駆動出力ギア803をコンベアラック52の入力ギア55に歯合させることのできる位置(以下、単に駆動位置と称する)にコンベア駆動機構80が配置された場合に、スライド停止センサ8253およびスライド確認センサ8254が、スライド位置検出板8251およびスライド位置確認板8252のそれぞれに設けた切欠溝8251a,8252aを検出するように構成してある。なお、スライド停止センサ8253およびスライド確認センサ8254としては、切欠溝8251a,8252aを検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0046】
内方蓋部材77は、商品受台70の両側壁71,71の間において立設させた場合に該商品受台70の前方域を覆うことのできる大きさを有した板状を成すもので、その一端縁部の両側から突出する揺動支持軸771をそれぞれ側壁71,71の前端下方部に支承させることにより、該揺動支持軸771の軸心回りに揺動することが可能である。この内方蓋部材77は、上述したように、商品受台70の両側壁71,71の間において上方に立設させた場合に該商品受台70の前方域を覆う一方、揺動支持軸771の軸心回りに前方側へ揺動させた場合に商品受台70の前方域を開放することができる。
【0047】
内蓋制御機構78は、内方蓋部材77の揺動支持軸771に設けた可動片781と、商品受台70の側壁71に設けた規制アーム782および回転プレート783とを備えて構成してある。可動片781は、揺動支持軸771に固着した舌片状部材であり、内方蓋部材77を立設させた場合に、揺動支持軸771から下方に向けて突出する態様で設けてある。規制アーム782は、その基端部に設けた支持ピン782aを介して側壁71に支持させてあり、可動片781よりも奥方となる位置に先端を手前側に向けた状態で、支持ピン782aの軸心回りに上下に揺動することが可能である。図には明示していないが、この規制アーム782と商品受台70の側壁71との間には、該規制アーム782の先端を常時上方に揺動する方向に付勢するためのアーム付勢バネが介在させてある。回転プレート783は、規制アーム782よりも上方となる位置に、左右方向に沿ってほぼ水平となる回転軸を介して側壁71に回転可能に支持させたもので、規制用モータ784の駆動により回転軸の軸心回りに回転することが可能である。この回転プレート783には、その外周部に押圧ピン785が設けてある。押圧ピン785は、回転プレート783の表面から突出し、規制アーム782の上方域を横切る態様で左右方向に沿ってほぼ水平に延在しており、当該規制アーム782に常時当接している。
【0048】
この内蓋制御機構78は、規制用モータ784の駆動によって回転プレート783が適宜方向に回転し、該回転プレート783の回転に伴って押圧ピン785が予め設定した上端位置と下端位置との間を移動する。押圧ピン785が上端位置に配置された場合には、これに当接する規制アーム782がほぼ水平に延在し、この規制アーム782の先端面が、内方蓋部材77の揺動支持軸771から下方に向けて延在する可動片781の後面に近接した状態で対向配置されることになる。この結果、可動片781の奥方への揺動が規制アーム782によって阻止されるため、内方蓋部材77の前方側への揺動、つまり、商品受台70の前方域を開放する方向への移動も阻止されることになる。一方、押圧ピン785が下端位置に配置された場合には、これに当接する規制アーム782がアーム付勢バネ(図示せず)の弾性力に抗して下方に揺動し、その先端面が可動片781の後端面から逸脱した位置に配置されることになる。この結果、可動片781の奥方への揺動が許容されるため、内方蓋部材77の前方側への揺動、つまり、商品受台70の前方域を開放する方向への移動も許容されることになる。
【0049】
内蓋制御機構78の動作状態、つまり内方蓋部材77が開放許容状態にあるか否かは、開放許容検出手段786によって検出される。開放許容検出手段786は、回転プレート783の外周縁から一部を径外方向に延設して構成した遮蔽片7861と、この遮蔽片7861の有無を検出する態様で配置した開放検出センサ7862とを備えて構成したもので、押圧ピン785が上端位置にある場合と下端位置にある場合とで開放検出センサ7862に対する遮蔽片7861の有無が異なるように構成してある。具体的には、本実施の形態1の場合、遮蔽片7861が開放検出センサ7862によって検出された場合に押圧ピン785が上端位置にあり、内方蓋部材77の開放が阻止されるように開放許容検出手段786を構成してある。なお、開放検出センサ7862としては、遮蔽片7861を検出した場合にパルス信号を発生するフォトインタラプタを適用している。
【0050】
一方、上記収容庫4には、図3に示すように、商品受台70の移動域において最下段の商品陳列棚50よりも下方となる部位にカバープレート90が設けてある。カバープレート90は、商品受台70の上方域を覆うに十分な大きさを有した板状を成すもので、その一端縁部の両側から突出する開閉支持軸(図示せず)をそれぞれ収容庫4の内壁手前側部分に支承させることにより、該開閉支持軸(図示せず)の軸心回りに揺動することが可能である。図には明示していないが、カバープレート90と本体キャビネット1との間には、該カバープレート90の他端縁部を常時上方に揺動させる方向に付勢するためのバネ部材を介在させてある。また、カバープレート90には、図示せぬ多数の通気孔が形成してある。
【0051】
このカバープレート90は、他端縁部を上方に向けて立設させた状態において商品受台70の移動域を開放し、上述したそれぞれの受取位置から取出位置までの間の商品受台70の移動を許容する。この状態から、商品受台70が取出位置に配置された場合には、図示していないリンク機構を通じてカバープレート90が下方に揺動し、上述したバネ部材(図示せず)の弾性力に抗してカバープレート90が他端縁部を奥方に向けて略水平に配置され、さらにカバーロック機構91によってロックされると当該水平状態が維持されることになる。カバープレート90が水平状態に維持された状態においては、商品受台70の上方域が当該カバープレート90によって覆われることになり、収容庫4において商品陳列棚50に商品が陳列される領域と、取出位置に配置された商品受台70を収納する領域とを相互に仕切ることができるようになる。但し、カバープレート90の通気孔(図示せず)により、収容庫4の内部に発生する対流を阻止することはない。さらに、水平状態においてカバーロック機構91が解除されると、上述したバネ部材(図示せず)の弾性力によってカバープレート90が再び立設された状態に復帰し、商品受台70の移動域が開放されるようになる。
【0052】
図9は、上述した商品販売陳列ケースの制御系を例示した機能ブロック図である。同図に示すように、商品販売陳列ケースは、主制御部1000、モード切替制御部1010、販売動作制御部1020および蓋ロック制御部1030を備えている。
【0053】
主制御部1000は、その記憶手段であるメモリ1001に格納されたプログラムやデータに基づき、モード切替制御部1010、販売動作制御部1020および蓋ロック制御部1030を通じて商品販売陳列ケースを統括的に制御するためのものである。
【0054】
モード切替制御部1010は、動作モード判定部1011の判定した動作モードに応じて商品販売陳列ケースの動作を制御すべく動作切替制御部1012を通じて商品販売陳列ケースの各部に切替制御信号を与えるものである。
【0055】
ここで、動作モードとは、商品販売陳列ケースを運用する場合の商品販売形態のことであり、本実施の形態1の場合、第1の動作モードおよび第2の動作モードの二つがある。第1の動作モードは、一般の自動販売機と同様に、利用者が入金や商品選択等の購入操作を行った場合に商品の販売を行う自動販売機モードである。第2の動作モードは、一般のショーケースと同様に、利用者が購入商品を直接商品陳列棚50から取り出す形態で商品の販売を行うショーケースモードである。
【0056】
動作モード判定部1011は、動作モードを切替操作しようとした場合に生じる前面扉30や購入操作部10等の動作状態の変化を監視することにより、現在の商品販売陳列ケースがこれからいずれの動作モードで運用されようとしているかを判定するものである。動作モードの切替操作とは、商品販売陳列ケースの運用者が意図的に自動販売機モードからショーケースモードへの切り替え、あるいはその逆の切り替えを行う場合の操作である。例えば、自動販売機モードでは、無人での販売が前提となるため、前面扉30,30の施錠操作、購入操作部10を有効化する操作、等々の操作を行う必要がある。また、自動販売機モードでは、食品衛生法等の規定があるため、収容庫4を10℃以下に維持すべく、冷却ユニット51の温度設定を行う必要がある。これに対してショーケースモードでは、有人販売が前提となるため、前面扉30,30の解錠操作、購入操作部10を無効化する操作、等々の操作を行う。また、ショーケースモードでは、先の規定がないため、収容庫4が10℃以上(例えば15℃)の温度状態となるように冷却ユニット51の温度設定を行うようにしている。ショーケースモードにおいて収容庫4の温度を10℃以上に設定するのは、商品の過冷却を抑制し、例えばお弁当等のように販売後に加熱される商品の加熱時間を短縮化して利用者の利便性を図ろうとするものである。
【0057】
そこで、本実施の形態1では、上述した動作モード判定部1011として、施錠状態検出センサ35、操作部状態検出センサ1013、温度設定状態検出センサ1014の検出結果を監視し、これら状態検出センサ35,1013,1014によって検出される状態変化に基づいて商品販売陳列ケースの動作モードを判定するように構成してある。操作部状態検出センサ1013とは、購入操作部10が有効化されているか否かを検出するためのものであり、また温度設定状態検出センサ1014とは、冷却ユニット51に設定された温度を検出するためのものである。
【0058】
動作切替制御部1012は、モード切替制御部1010から与えられた切替制御信号に基づいて扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60の動作を切替制御するためのものである。
【0059】
具体的には、自動販売機モードにおいて扉施錠手段33が解錠されていた場合にこれを施錠状態に切り替える一方、ショーケースモードにおいて扉施錠手段33が施錠されていた場合にこれを解錠状態に切り替える制御を行う。また、自動販売機モードにおいて購入操作部10が無効化されていた場合にはこれを有効化する一方、ショーケースモードにおいて購入操作部10が有効化されていた場合にはこれを無効化する制御を行う。
【0060】
さらに、自動販売機モードにおいて冷却ユニット51が10℃以上の設定温度となっていた場合にはこれを10℃以下に修正する一方、ショーケースモードにおいて冷却ユニット51が10℃以下の設定温度となっていた場合にこれを10℃以上に修正する制御を行う。庫内照明装置60に関しては、自動販売機モードの場合、購入操作部10が操作された時にのみ所定の時間だけ点灯させる一方、ショーケースモードの場合、常時点灯させる制御を行う。
【0061】
これら各部の動作制御内容は、動作制御データ設定部1015を通じて予め各動作モード毎の動作制御データとしてデータ格納部1016に個別に設定してあり、動作モード判定部1011の判定結果に基づき、モード切替制御部1010によって適宜読み出され、該読み出した動作制御データに従って実行されることになる。また、動作切替制御部1012の制御対象としては、必ずしも扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60に限らず、さらにはその動作制御内容も上述したものに限らず、動作制御データ設定部1015を通じて任意に設定することが可能である。
【0062】
また、モード切替制御部1010は、動作モードが切り替えられた場合に、運用条件取得部1017を通じてその時点の商品販売陳列ケースの運用条件を取得し、これを履歴データとしてデータ格納部1016に格納する処理も行う。具体的には、動作モードが切り替えられた場合にモード切替制御部1010は、運用条件取得部1017を通じてクロック機能部1018から現在の日付(曜日)および時刻を取得し、動作モードの切替方向、つまり自動販売機モードへの切り替えであるのかショーケースモードへの切り替えであるのかを示すデータに関連付けて、当該取得した日付および時刻データを順次データ格納部1016に格納することによって履歴データの作成を行う。履歴データとして格納する運用条件としては、日付や時刻のみに限らず、例えば本体キャビネット1の外表面適宜箇所に外部照度センサ1019を設け、動作モードが切り替えられた場合に商品販売陳列ケースの外部照度を関連付けて格納するようにしても良い。さらには、各動作モードにおいて販売した商品の情報を関連付けて格納するようにしても構わない。
【0063】
販売動作制御部1020は、モード切替制御部1010によって動作モードが自動販売機モードに切り替えられた場合に商品の販売に関わる制御を行うものである。具体的に販売動作制御部1020は、販売待機状態において商品受台70を取出位置に配置させ、かつカバーロック機構91によりカバープレート90を水平状態に保持して商品受台70の上方域を覆った状態に維持する。また、この販売待機状態では、内蓋制御機構78により内方蓋部材77が開放可能状態に保持されており、蓋部材40を開成させれば、該蓋部材40とともに内方蓋部材77が前方側に揺動し、商品受台70の前方域を開放することになる。
【0064】
この販売待機状態から、例えば課金部11を通じて貨幣が投入されると、販売動作制御部1020は投入された入金額が商品販売価格に達した場合に入力部12を有効化する。その後、利用者から入力部12を通じて購入に関わる指示情報が入力されると、この指示情報が販売動作制御部1020に対して販売指令として与えられる。販売指令が与えられた販売動作制御部1020は、内蓋制御機構78により内方蓋部材77の前方側への揺動を阻止し、かつカバーロック機構91を解除した後に、受台駆動機構73を通じて商品受台70を適宜上動させることにより、当該商品受台70を取出位置から該当する商品陳列棚50の受取位置まで移動させ、この状態を維持したままスライド機構82を通じてコンベア駆動機構80を適宜左右移動させ、該コンベア駆動機構80を該当するコンベアラック52の駆動位置へ移動させる。
【0065】
受台駆動機構73およびスライド機構82が動作している間、コンベア駆動機構80では、押出部材804が最も手前側に位置し、駆動出力ギア803が機構部本体801に没入した状態に保持されており、これら受台駆動機構73およびスライド機構82の動作に支障を来す虞れはない。また、販売動作制御部1020は、利用者に対して入金額や選択商品等、報知部20から販売に関わる各種の情報を報知する処理を行う。
【0066】
一方、コンベア駆動機構80がコンベアラック52の駆動位置に配置されると、販売動作制御部1020は、押出部材804を最も後方側に位置させることにより駆動出力ギア803を当該コンベアラック52の入力ギア55に歯合させ、さらにこの状態からコンベア駆動モータ807を駆動させる。これにより、連動ギア802を通じて駆動出力ギア803が回転駆動することになり、これに歯合する入力ギア55を通じてコンベアラック52の搬送ベルト54が商品を前方側へ搬送するように移動されることになる。この結果、コンベアラック52の搬送ベルト54に載置された商品が商品受台70に払い出されることになる。
【0067】
この間、商品受台70の内方蓋部材77は、上述したように内蓋制御機構78によって前方側への揺動が阻止された状態にあり、コンベアラック52の搬送ベルト54から払い出された商品が商品受台70の受取板72から逸脱する事態が招来されることはない。
【0068】
商品検出センサ75を通じて商品受台70に商品が払い出されたことを検出した販売動作制御部1020は、直ちに搬送ベルト54を移動を停止させ、駆動出力ギア803とコンベアラック52の入力ギア55との歯合状態を解除した後に受台駆動機構73を通じて商品受台70を取出位置に復帰移動させる。この結果、再びカバープレート90がカバーロック機構91により水平状態に維持され、該カバープレート90によって商品受台70の上方域が覆われた状態に復帰する。またこの状態では、内蓋制御機構78により内方蓋部材77が開放可能状態に復帰するため、蓋部材40とともに内方蓋部材77を開放させれば、商品取出口3を通じて商品受台70の商品を取り出すことができるようになる。
【0069】
一方、蓋ロック制御部1030は、モード切替制御部1010によって動作モードが自動販売機モードに切り替えられた状態において、商品受台70に設けた商品検出センサ75の検出結果、および/または蓋部材開閉検出センサ42の検出結果に基づいて本体キャビネット1と蓋部材40との間に設けた蓋ロック手段41の施錠/解錠状態を制御するためのもので、計時処理部1031、解錠時間設定部1032およびデータ抽出部1033を有している。
【0070】
計時処理部1031は、蓋部材開閉検出センサ42によって蓋部材40の開放状態が検出された時点からの計時を行い、予め設定した解錠時間が経過した時点で蓋ロック制御部1030に計時終了信号を出力するものである。解錠時間設定部1032は、蓋部材40の開放可能時間を商品の種類毎に設定するためのものである。この解錠時間設定部1032によって設定された解錠時間は、商品の種類に関連付けた状態で、蓋ロック制御部1030を通じてデータテーブル1034に格納されることになる。データ抽出部1033は、蓋ロック制御部1030から商品の種類を示す情報が与えられた場合に、当該商品の種類に基づいてデータテーブル1034から対応する解錠時間を抽出するためのものである。
【0071】
なお、上記蓋ロック制御部1030は、商品販売陳列ケースがショーケースモードにある場合、常に本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止するように蓋ロック手段41を施錠状態に保持するように機能する。
【0072】
図10は、上述した蓋ロック制御部1030の処理内容を示したフローチャートである。以下、この図を参照しながら、商品販売陳列ケースにおいて蓋ロック手段41の施錠/解錠処理について説明する。なお、上述したように、この蓋ロック制御部1030は、商品販売陳列ケースがショーケースモードにある場合、常に蓋ロック手段41を施錠状態に保持するものであるため、以下においては、商品販売陳列ケースが自動販売機モードで運用されている場合についてのみ説明する。
【0073】
まず、蓋ロック制御部1030は、商品販売陳列ケースが販売待機状態にある場合、蓋ロック手段41を施錠し、本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止した状態に保持するとともに、主制御部1000を通じて販売動作制御部1020に販売指令が与えられたか否かを常時監視している(ステップS101)。販売動作制御部1020に販売指令が与えられた場合、蓋ロック制御部1030は、受台駆動機構73による商品の受け入れ動作が終了したか否かを監視し(ステップS102)、商品の受け入れ動作が終了した場合には受台位置検出手段74を通じて商品受台70が取出位置に配置されたか否かを監視する(ステップS103)。
【0074】
商品の受け入れ動作を行った商品受台70が取出位置に配置されると、蓋ロック制御部1030は、商品検出センサ75を通じて当該商品受台70に商品が有るか否かを判断する(ステップS104)。
【0075】
ステップS104において商品受台70に商品が有ることを検出した場合、蓋ロック制御部1030は、蓋ロック手段41を解錠し、商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を許容した状態となる(ステップS105)。
【0076】
上述したように、商品受台70が取出位置に配置されている場合には、内蓋制御機構78により内方蓋部材77が開放可能状態にある。従って、利用者が蓋部材40を開成させれば、この蓋部材40とともに内方蓋部材77が開成されることになり、商品取出口3から直接手を差し入れて商品受台70の商品を取り出すことが可能となる。蓋部材40が開放可能状態となった場合には、報知部20や専用のランプを通じてその旨を利用者に報知し、商品の取り出し動作を促すことが好ましい。なお、商品を取り出した後においては、重錘40bの作用により蓋部材40が商品取出口3を閉塞した状態に復帰されることになる。
【0077】
この間、蓋ロック制御部1030は、商品検出センサ75を通じて商品の有無を検出しており(ステップS106)、商品の取り出しによって商品検出センサ75が商品無しを検出した場合、直ちに蓋ロック手段41を施錠状態に復帰させ(ステップS107)、再び本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止した状態で手順をリターンさせる。
【0078】
一方、ステップS104において商品検出センサ75が商品無しを検出した場合、蓋ロック制御部1030は、ステップS101の販売指令から選択商品の種類を特定し(ステップS108)、特定した商品の種類に関連付けられた解錠時間をデータテーブル1034から抽出する処理を行う(ステップS109)。さらに、蓋ロック制御部1030は、蓋ロック手段41を解錠して商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を許容し(ステップS110)、その後、蓋部材開閉検出センサ42を通じて蓋部材40が開成されたか否かを監視する(ステップS111)。
【0079】
ステップS111において利用者が蓋部材40を開成させ、蓋部材開閉検出センサ42によってこれが検出されると、蓋ロック制御部1030は、計時処理部1031を通じて計時を開始し(ステップS112)、この計時時間が先に抽出した解錠時間に一致するか否かを監視する(ステップS113)。
【0080】
計時時間が解錠時間と一致すると、つまり、蓋部材40が開成されてから解錠時間が経過すると、蓋ロック制御部1030は、直ちに蓋ロック手段41を施錠状態に復帰させ(ステップS107)、再び本体キャビネット1の商品取出口3に対する蓋部材40の開成移動を阻止した状態で手順をリターンさせる。
【0081】
以降、上述した処理が繰り返し実行され、自動販売機モードにおいて商品の販売を行うたびに蓋ロック手段41が適宜施錠/解錠されることになる。
【0082】
上記のように蓋ロック手段41の施錠/解錠を行うようにした商品販売陳列ケースによれば、前面扉30,30を通じて商品の陳列状態、つまり商品の収納状態を外部から視認することが可能であるものの、販売待機状態において蓋部材40が施錠されているため、商品取出口3から手や長尺部材を差し入れることができず、防盗性の点で有利となる。また、商品受台70が移動中においても蓋部材40が施錠されているため、商品取出口3から異物を差し込むことがきわめて困難となり、商品受台70やこれを移動させるための受台駆動機構73等々、内部構造に異物の侵入に起因した損傷が発生することもなく、商品販売に支障を来す虞れがない。
【0083】
さらに、上述した商品販売陳列ケースにおいては、商品の受け入れ動作を行った商品受台70を本体キャビネット1の商品取出口3に対向した取出位置に配置させ、商品取出口3を通じて商品受台70の商品を直接取り出せるように構成してあるため、上述した商品の盗難や悪戯による内部構造の損傷を招来することなく、構造の単純化、並びに設置スペースの縮小化を図ることが可能となる。
【0084】
しかも、ステップS104において商品有りを検出した場合には、商品無しを検出するまでの間、蓋ロック手段41を解錠するようにしているため、商品取出口3を通じて商品を確実に取り出すことが可能になる。一方、ステップS104において商品有りを検出しなかった場合であっても、利用者が蓋部材40を開成させた後、所定の解錠時間が経過するまでの間、蓋ロック手段41を解錠するようにしているため、例えば商品受台70に払い出された商品が小さい等の理由により商品検出センサ75によって検出できなかったとしてもこれを商品取出口3から確実に取り出すことができるようになる。
【0085】
図11は、先に説明したモード切替制御部1010の処理内容を示したフローチャートである。以下、この図を参照しながら、商品販売陳列ケースにおいて動作モードを切り替える際の処理について説明する。なお、以下においては便宜上、商品販売陳列ケースが自動販売機モードで現在運用されているものとする。つまり、扉施錠手段33が施錠されているとともに、購入操作部10が有効化されている状態にある。また、冷却ユニット51が10℃以下に温度設定され、かつ購入操作部10が操作された時にのみ所定の時間だけ点灯するように庫内照明装置60が設定されているものとする。
【0086】
まず、モード切替制御部1010は、商品販売陳列ケースが運用されている場合、動作モード判定部1011を通じて施錠状態検出センサ35、操作部状態検出センサ1013、温度設定状態検出センサ1014の検出結果に状態変化があるか否かを常時監視している(ステップS201)。
【0087】
この状態から、商品販売陳列ケースの運用者が意図的に動作モードの切替操作を行い、これが状態変化として検出されると、モード切替制御部1010は、動作モード判定部1011を通じて商品販売陳列ケースの動作モードが自動販売機モードからショーケースモードに切り替えられたと判定し(ステップS202)、運用条件取得部1017を通じてそのときの運用条件を取得するとともに、該取得した運用条件を履歴データとしてデータ格納部1016に格納する処理を行う(ステップS203)。
【0088】
例えば、扉施錠手段33が施錠状態から解錠状態に切り替えられ、その状態変化が施錠状態検出センサ35によって検出されると、あるいは冷却ユニット51の温度設定が10℃以上に設定され、その状態変化が温度設定状態検出センサ1014によって検出されると、あるいは図示していない設定スイッチによって購入操作部10が無効化され、これが操作部状態検出センサ1013によって検出されると、動作モード判定部1011によって商品販売陳列ケースの動作モードが自動販売機モードからショーケースモードに切り替えられたと判定されることになる。
【0089】
次いで、モード切替制御部1010は、データ格納部1016からショーケースモードに対応した動作制御データを読み出し、この読み出した動作制御データに基づいて動作制御を行うべく動作切替制御部1012に対して切替制御信号を与え(ステップS204、ステップS205)、その後、手順をリターンさせる。この結果、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60のすべてがショーケースモードに対応した動作を行うことになる。
【0090】
ここで、上記商品販売陳列ケースによれば、上述した動作モードの切替操作として、扉施錠手段33の解錠操作、冷却ユニット51の温度設定操作および購入操作部10の無効化操作のいずれか一つを行いさえすれば、ショーケースモードとして何等の支障も来すことなくこれを運用することが可能となる。すなわち、上述した動作モードの切替操作の際に扉施錠手段33のみを施錠状態から解錠状態に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、購入操作部10が無効化され、かつ冷却ユニット51が10℃以上の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に購入操作部10のみを有効化状態から無効化状態に切り換えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が解錠状態となり、かつ冷却ユニット51が10℃以上の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に冷却ユニット51を10℃以上の温度設定に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が解錠状態となり、かつ購入操作部10が無効化され、さらに庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。
【0091】
この結果、煩雑な操作を要することなく商品販売陳列ケースを自動販売機モードからショーケースモードに切り替えることが可能になり、例えば平日の12:00〜13:00に設定される昼休み等、1時間程度の比較的短い時間に多くの利用者が殺到するようなシチュエーションであっても大量の商品を効率良く販売することが可能となる。
【0092】
以降、上述したショーケースモードから、商品販売陳列ケースの運用者が意図的に動作モードの切替操作を行うと、モード切替制御部1010は、再びステップS201〜ステップS205の処理を繰り返し実行し、データ格納部1016から自動販売機モードに対応した動作制御データを読み出し、この読み出した動作制御データに基づいて動作制御を行うべく動作切替制御部1012に対して切替制御信号を与える処理を実行する。この結果、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60のすべてが自動販売機モードに対応した動作を行うことになる。
【0093】
この場合には、上述した動作モードの切替操作の際に扉施錠手段33のみを解錠状態から施錠状態に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、購入操作部10が有効化され、かつ冷却ユニット51が10℃以下の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に購入操作部10のみを無効化状態から有効化状態に切り換えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が施錠状態となり、かつ冷却ユニット51が10℃以下の温度設定に修正され、さらに庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。あるいは、動作モードの切替操作の際に冷却ユニット51を10℃以下の温度設定に切り替えた場合であっても、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33が施錠状態となり、かつ購入操作部10が有効化され、さらに庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。
【0094】
この結果、煩雑な操作を要することなく商品販売陳列ケースをショーケースモードから自動販売機モードに切り替えることが可能になり、例えば早朝や深夜の時間帯等、利用客が閑散となるシチュエーションにあっても利用者の要求に応じて商品の販売を行うことが可能となる。この場合、販売員を要さず、しかも購入操作部10が操作された場合にのみ庫内照明装置60を点灯するようにしているため、自動販売機モードの運用コストを可及的に抑えることも可能となる。
【0095】
さらに、上記商品販売陳列ケースによれば、上述した動作モードの切替操作を行うたびにその運用条件が履歴情報として順次データ格納部1016に格納されることになるため、実際の運用に即した切替操作の傾向を把握することが可能になる。この場合、履歴データとして、商品販売陳列ケースの外部照度を関連付けて格納すれば、蛍光灯等の外部照度、つまり商品販売陳列ケースを設置した場所の明るさと動作モードとの関係を把握することも可能となる。さらに、履歴データとして動作モードを格納すれば、動作モードと販売商品との関係を把握することができるため、販売する商品の種類や商品の補充時期が的確となり、売り上げの向上を図ることも可能となる。
【0096】
(実施の形態2)
上述した実施の形態1は、動作モードの切替操作に伴う状態変化を検出して動作モードを判定し、この判定した動作モードに従った動作制御を行うようにしたものであるが、本実施の形態2は、予め設定した動作モードの切替要件を満たしているか否かを検出し、この検出結果に基づいて動作モードを自動的に切り替えるようにしたものである。
【0097】
図12は、こうした実施の形態2である商品販売陳列ケースの制御系を示した機能ブロック図である。ここで例示する商品販売陳列ケースも複数種類の商品を陳列・販売するためのもので、実施の形態1の商品販売陳列ケースと同様の構成を有しており、当該実施の形態1とは切替要件設定部1100、動作モード選択部1101および自動切替スイッチ1102を備える点でのみ相違している。なお、以下の説明において実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
【0098】
切替要件設定部1100は、商品販売陳列ケースの動作モードを切り替える際の切替要件を設定するためのものである。切替要件とは、例えば自動販売機モードとショーケースモードとを切り替える時間、あるいは外部照度等の外部要因である。この切替要件設定部1100で設定する切替要件としては、データ格納部1016に格納した履歴データ(実施の形態1)に応じたものであることが好ましい。本実施の形態2では、第1の切替要件として、一般に昼休みとして設定されている平日の12:00〜13:00の1時間のみショーケースモードとして運用し、その他の時間帯は自動販売機モードとして運用するように設定してある。また、第2の切替要件として、外部照度センサ1019の検出照度が予め設定した値、具体的には商品販売陳列ケースの設置場所において蛍光灯を点灯させたときの照度となった場合にショーケースモードとして運用し、これ以下の値、具体的には上述した設置場所の蛍光灯を消灯したときの照度となった場合に自動販売機モードとして運用するように設定してある。これら切替要件設定部1100で設定した切替要件は、切替要件設定データとしてデータ格納部1016に格納してある。
【0099】
動作モード選択部1101は、運用条件取得部1017の取得した運用条件が上述した切替要件を満たしているか否かを判断し、この判断結果に基づいて商品販売陳列ケースの動作モードを選択するためのものである。
【0100】
自動切替スイッチ1102は、動作モード選択部1101を有効化するか否かを選択するためのスイッチである。この自動切替スイッチ1102がONされた場合、動作モード選択部1101が有効化されることになる。
【0101】
図13は、実施の形態2に係るモード切替制御部1010の処理内容を示したフローチャートである。以下、この図を参照しながら、商品販売陳列ケースにおいて動作モードを切り替える際の処理について説明する。
【0102】
まず、モード切替制御部1010は、自動切替スイッチ1102の状態を監視し、該自動切替スイッチ1102がONされているか否かを判断する(ステップS301)。自動切替スイッチ1102がONされていない場合、モード切替制御部1010は、手順をステップS302に進め、実施の形態1と同様の処理を実施して手順をリターンさせる。
【0103】
すなわち、モード切替制御部1010は、動作モード判定部1011を通じて施錠状態検出センサ35、操作部状態検出センサ1013、温度設定状態検出センサ1014の検出結果に状態変化があるか否かを監視し(ステップS302)、状態変化がない場合、手順をステップS301にリターンさせる。
【0104】
これに対して、動作モードの切替操作を状態変化として検出した場合、モード切替制御部1010は、この状態変化に基づいて商品販売陳列ケースの動作モードの判定を行い(ステップS303)、さらに運用条件取得部1017を通じてそのときの運用条件を取得するとともに、該取得した運用条件を履歴データとしてデータ格納部1016に格納する処理を行う(ステップS304)。さらに、モード切替制御部1010は、データ格納部1016から判定した動作モードに対応した動作制御データを読み出し、この読み出した動作制御データに基づいて動作制御を行うべく動作切替制御部1012に対して切替制御信号を与え(ステップS305、ステップS306)、その後、手順をリターンさせる。この結果、いずれか一つだけ動作モードの切替操作を行えば、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60のすべてが判定した動作モードに対応した動作を行うことになり、煩雑な操作を要することなくシチュエーションに合わせて商品販売陳列ケースの動作モードを変化させることが可能になる。
【0105】
一方、ステップS301において自動切替スイッチ1102がONされている場合、モード切替制御部1010は、運用条件取得部1017を通じて運用条件を取得し(ステップS307)、さらに動作モード選択部1101を通じて運用条件が切替要件を満たしているか否かを判断する(ステップS308)。具体的には、商品販売陳列ケースが自動販売機モードで現在運用されている場合、運用条件取得部1017を通じてクロック機能部1018から現在の日時を取得し、該取得した日時が平日の12:00〜13:00の時間帯にあるか否かを判断する。あるいは、運用条件取得部1017を通じて外部照度センサ1019から現在の照度を取得し、該取得した照度が蛍光灯を点灯させたときの照度となっているか否かを判断する。逆に、商品販売陳列ケースが現在ショーケースモードで運用されている場合、運用条件取得部1017を通じてクロック機能部1018から現在の日時を取得し、該取得した現在の日時が平日の12:00〜13:00の時間帯外にあるか否かを判断する。あるいは、運用条件取得部1017を通じて外部照度センサ1019から現在の照度を取得し、該取得した照度が蛍光灯を消灯させたときの照度となっているか否かを判断する。
【0106】
ステップS308において運用条件が切替条件を満たしていない場合には、再びステップS301からの処理を繰り返し実行する。
【0107】
一方、ステップS308において運用条件が切替条件を満たしている場合、モード切替制御部1010は、動作モード選択部1101を通じて商品販売陳列ケースの動作モードを切り替える処理を行う(ステップS309)。
【0108】
具体的には、商品販売陳列ケースが自動販売機モードで現在運用されている場合、運用条件取得部1017を通じてクロック機能部1018から取得した現在の日時が平日の12:00〜13:00の時間帯にあれば、商品販売陳列ケースの動作モードをショーケースモードに切り替える。あるいは、運用条件取得部1017を通じて外部照度センサ1019から取得した現在の照度が蛍光灯を点灯させたときの照度となっている場合、つまり商品販売陳列ケースを設置した場所の蛍光灯を販売員が点灯するなどして有人販売が可能になった状態では、商品販売陳列ケースの動作モードをショーケースモードに切り替える。
【0109】
逆に、商品販売陳列ケースが現在ショーケースモードで運用されている場合、運用条件取得部1017を通じてクロック機能部1018から取得した現在の日時が平日の12:00〜13:00の時間帯外にあれば、商品販売陳列ケースの動作モードを自動販売機モードに切り替える。あるいは、運用条件取得部1017を通じて外部照度センサ1019から取得した現在の照度が蛍光灯を消灯させたときの照度となっている場合、商品販売陳列ケースの動作モードを自動販売機モードに切り替える。
【0110】
動作モードを切り替えたモード切替制御部1010は、さらにデータ格納部1016からそれぞれの動作モードに対応した動作制御データを読み出し、この読み出した動作制御データに基づいて動作制御を行うべく動作切替制御部1012に対して切替制御信号を与え(ステップS305、ステップS306)、その後、手順をリターンさせる。
【0111】
この結果、何等の切替操作を行わずとも、動作切替制御部1012により、扉施錠手段33、購入操作部10、冷却ユニット51および庫内照明装置60のすべてが動作モード選択部1101によって選択された動作モードに対応した動作を行うことになる。具体的には、動作モード選択部1101によってショーケースモードが選択された場合、扉施錠手段33が解錠状態となり、購入操作部10が無効化され、冷却ユニット51が10℃以上の温度設定となり、庫内照明装置60が常時点灯されるようになる。これに対して、動作モード選択部1101によって自動販売機モードが選択された場合、扉施錠手段33が施錠状態となり、購入操作部10が有効化され、冷却ユニット51が10℃以下の温度設定となり、庫内照明装置60が購入操作部10の操作時にのみ所定の時間だけ点灯されるようになる。これにより、煩雑な操作を要することなく、シチュエーションに合わせて商品販売陳列ケースの販売形態を変化させることが可能になる。
【0112】
なお、上述した実施の形態1および2では、いずれもショーケースモードにおいて本体キャビネットの前面開口を前面扉によって閉塞した状態のまま扉施錠手段を解錠状態とし、かつ購入操作部を外部に露出させたままの状態でその無効化を行うようにした商品販売陳列ケースを例示しているが、本発明では、これに限れない。
【0113】
例えば、図14に示す商品販売陳列ケースは、自動販売機モードにおいて本体キャビネット1′の前面開口2′を閉塞していた前面扉30′を、ショーケースモードにおいて本体キャビネット1′の側壁部分へ収納するとともに、自動販売機モードにおいて外部に露出させていた購入操作部10′を、ショーケースモードにおいてカバー部材15によって覆うようにしたものである。
【0114】
この商品販売陳列ケースの場合には、前面扉30′が開成した状態であるか否かを検出する状態検出手段、前面扉30′が収納された状態であるか否かを検出する状態検出手段、購入操作部10′がカバー部材15によって覆われた状態であるか否かを検出する状態検出手段等々を設け、これら状態検出手段が状態変化を検出した場合に動作モードを変更するようにしても良い。具体的には、ショーケースモードにおいて前面扉30′が閉成された場合に自動販売機モードに切り替え、逆に自動販売機モードにおいて前面扉30′が収納された場合にショーケースモードに切り替えるようにすれば良い。あるいは、自動販売機モードにおいて購入操作部10′がカバー部材15によって覆われた場合にショーケースモードに切り替える一方、ショーケースモードにおいてカバー部材15を開放して購入操作部10′を外部に露出させた場合に自動販売機モードに切り替えるようにしても良い。
【0115】
また、上述した実施の形態1および2では、いずれも、ショーケースモードの場合、モード切替制御部が動作切替制御部を通じて、冷却ユニットを10℃以上の温度設定とし、かつ庫内照明装置を常時点灯させるように動作させる一方、自動販売機モードの場合、モード切替制御部が動作切替制御部を通じて、冷却ユニットを10℃以下の温度設定とし、かつ庫内照明装置を購入操作部の操作時にのみ所定の時間だけ点灯させるように動作させるようにしているが、本発明では必ずしもこれに限らない。例えば、ショーケースモードでは本体キャビネットの前面開口が開放されている場合が多いため、自動販売機モードよりも設定温度を低くするようにしても良い。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る商品販売陳列ケースによれば、動作モードの切替操作に伴う状態変化を検出し、該検出した状態変化に基づいて動作モードを判定する動作モード判定手段と、この動作モード判定手段の判定結果に従った動作制御を行う動作切替制御手段とを備えるようにしているため、例えば複数ある動作モードの切替操作のうちいずれか一つを実行すれば、動作切替制御手段によって残りの切替操作が実施されることになり、煩雑な操作を要することなくシチュエーションに合わせて商品販売陳列ケースの動作モードを変化させることが可能になる。
【0117】
また、本発明の請求項2に係る商品販売陳列ケースによれば、動作モードの切替操作が行われた場合にその運用条件が順次記憶されるため、実際の運用に即した切替操作の傾向を把握することが可能になる。
【0118】
また、本発明の請求項3に係る商品販売陳列ケースによれば、運用条件を取得する運用条件取得部と、運用条件取得部の取得した運用条件が予め設定した動作モードの切替要件を満たしているか否かを判断し、この判断結果に基づいて動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、前記動作モード選択手段の選択結果に従った動作制御を行う動作切替制御手段とを備えるようにしているため、何等の切替操作を行うことなく切替要件を満たした時点で商品販売陳列ケースの動作モードが自動的に変化することになる。
【0119】
また、本発明の請求項4に係る商品販売陳列ケースによれば、動作モードの切替要件を設定する切替要件設定手段をさらに備えるようにしているため、動作モードを切り替える場合の切替要件を任意に設定することが可能になる。
【0120】
また、本発明の請求項5に係る商品販売陳列ケースによれば、第1の動作モードにおいて前記購入操作部による購入操作を有効化する一方、第2の動作モードにおいて前記購入操作部による購入操作を無効化するようにしているため、また、本発明の請求項6に係る商品販売陳列ケースによれば、第1の動作モードにおいて本体キャビネットの前面開口に対する前面扉の施錠を行う一方、第2の動作モードにおいて本体キャビネットの前面開口に対する前面扉の解錠を行うようにしているため、第1の動作モードにおいて商品販売陳列ケースを自動販売機として運用することができる一方、第2の動作モードにおいて商品販売陳列ケースをショーケースとして運用することができる。
【0121】
また、本発明の請求項7に係る商品販売陳列ケースによれば、動作切替制御手段が、予めそれぞれの動作モードに応じた動作制御の基準となる個別の動作制御データを有し、動作モードの切り替えに応じてこれら動作制御データの切り替えを行うようにしているため、切り替えられた動作モードに対応する動作制御データに従って動作切替制御手段が動作制御を行うことになる。
【0122】
また、本発明の請求項8に係る商品販売陳列ケースによれば、動作制御データを設定する動作制御データ設定手段をさらに備えるようにしているため、動作切替制御部の制御対象や動作制御内容を任意に設定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である商品販売陳列ケースを示した正面図である。
【図2】図1に示した商品販売陳列ケースの断面平面図である。
【図3】図1に示した商品販売陳列ケースの断面側面図である。
【図4】図1に示した商品販売陳列ケースの商品陳列部を構成するコンベアラックの斜視図である。
【図5】図1に示した商品販売陳列ケースに適用する商品受台を駆動するための受台駆動機構を示す斜視図である。
【図6】図1に示した商品販売陳列ケースに適用する商品受台の分解斜視図である。
【図7】図1に示した商品販売陳列ケースに適用する商品受台に設けたコンベア駆動機構を示す図である。
【図8】図7における矢視 VIII 図である。
【図9】図1に示した商品販売陳列ケースの制御系を示す機能ブロック図である。
【図10】図9に示した蓋ロック制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】図9に示したモード切替制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2である商品販売陳列ケースの制御系を示した機能ブロック図である。
【図13】図12に示したモード切替制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】本発明の適用対象となる商品販売陳列ケースを示したもので、(a)は自動販売機モードを示す正面図、(b)はショーケースモードを示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体キャビネット
2 前面開口
3 商品取出口
10 購入操作部
20 報知部
30 前面扉
33 扉施錠手段
35 施錠状態検出センサ
50 商品陳列棚
41 蓋ロック手段
42 蓋部材開閉検出センサ
51 冷却ユニット
60 庫内照明装置
70 商品受台
73 受台駆動機構
74 受台位置検出手段
75 商品検出センサ
78 内蓋制御機構
80 コンベア駆動機構
82 スライド機構
91 カバーロック機構
825 スライド位置検出手段
1000 主制御部
1001 メモリ
1010 モード切替制御部
1011 動作モード判定部
1012 動作切替制御部
1013 操作部状態検出センサ
1014 温度設定状態検出センサ
1015 動作制御データ設定部
1016 データ格納部
1016 運用条件取得部
1017 順次データ格納部
1018 クロック機能部
1019 外部照度センサ
1020 販売動作制御部
1030 蓋ロック制御部
1031 計時処理部
1032 解錠時間設定部
1033 データ抽出部
1034 データテーブル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a product sales display case.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when the front door is closed and locked, it can be used as a vending machine that can sell products unattended, and when the front door is unlocked, the purchaser can freely open and close the front door to remove the product. There is known a merchandise display case that can be used as a showcase for possible manned sales. This merchandise sales display case includes a main body cabinet, a front door, and merchandise carrying means.
[0003]
The main body cabinet has an opening on the front surface, a plurality of product display shelves inside, and a product outlet and a purchase operation unit around the front opening. The merchandise display shelves are horizontally arranged in the front-rear direction, and have a space for arranging merchandise to be sold on each upper surface. The product outlet is an opening for the purchaser to take out the product, and is provided in the lower part of the front opening. The purchase operation unit is a part where a purchase operation is performed by the purchaser such as selection of a desired product and insertion / return of money.
[0004]
The front door is provided so as to be opened and closed with respect to the front opening of the main body cabinet, and can be locked in a state where the front opening of the main body cabinet is closed. The front door is fitted with, for example, transparent glass so that the commodity on the commodity display shelf can be visually recognized even when the front opening of the main body cabinet is closed.
[0005]
The product carry-out means is arranged so that the product receiving stand for receiving the product can be moved to the front area of the product display shelf inside the main body cabinet, and the product displayed on the arbitrary product display shelf is received by the product receiving stand. After that, the product is taken out through the product outlet to a position where the product can be taken out.
[0006]
The product sales display case having the above-described configuration can function in the same manner as a general vending machine when the front opening of the main body cabinet is closed and locked by the front door. That is, when the purchaser performs a purchase operation through the purchase operation unit, the product take-out means is appropriately driven in accordance with the purchase operation, and the product desired by the purchaser passes through the product drop supply unit from the product display shelf. It is carried out to the take-out port (first operation mode). In the first operation mode, merchandise can be sold without requiring a salesperson.
[0007]
On the other hand, when the front door is unlocked, the product sales display case installed in the same place can function as a showcase. That is, when the front door is unlocked, the purchaser can freely open and close the front door, so that the merchandise can be taken out directly from the merchandise display shelf (second operation mode). In the second operation mode, a salesperson is required for selling the product, but a larger amount of product can be sold in a shorter time than the first operation mode described above (for example, Patent Document 1). And Patent Document 2).
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-1-149192
[Patent Document 2]
JP 2002-260079 A
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned merchandise sales display case, various switching operations are required when switching between the first operation mode and the second operation mode. For example, when switching from the first operation mode to the second operation mode, an operation for unlocking the front door and a setting operation for invalidating the purchase operation by the purchase operation unit are required. Conversely, when switching from the second operation mode to the first operation mode, it is necessary to perform a locking operation of the front door and a setting operation to validate the purchase operation by the purchase operation unit. Further, since the operation settings such as the product temperature setting and the lighting setting are different between the first operation mode and the second operation mode, an operation setting operation is required in addition to the switching operation described above. Moreover, even if any one of the operations described above is forgotten, the sales in each operation mode will be hindered.
[0010]
As described above, in the merchandise sales display case, the sales mode can be changed according to the situation by switching between the first operation mode and the second operation mode. The complication of operation cannot be denied.
[0011]
In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a product sales display case capable of changing a sales form in accordance with a situation without requiring a complicated operation.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a merchandise sales display case according to claim 1 of the present invention has a merchandise display portion that is open on the front surface, has a merchandise display portion inside, and has a merchandise outlet and a purchase operation portion at a position serving as an outer surface. The main body cabinet and the front opening of the main body cabinet are arranged to be openable and closable, and locked in a state where the front opening of the main body cabinet is closed. Switching to the operation state or unlocking operation state A front door that is capable of switching to the first operation mode, and when the purchase operation unit is operated, in response to the operation, the product display unit carries the product to the product take-out port, In the state of switching to the second operation mode, in a product sales display case that enables direct sales of the product displayed in the product display unit, The purchase operation unit has a valid operation state that accepts a purchase operation and an invalid operation state that does not accept a purchase operation, and is capable of switching operation, and the operation of either the purchase operation unit or the front door State switching operation Detected and detected Corresponds to the operation state switching operation According to the operation mode determination means for determining the operation mode and the determination result of the operation mode determination means. The switching operation of the operation state of either the purchase operation unit or the front door And an operation switching control means for performing control.
[0013]
Further, the merchandise sales display case according to
[0014]
Moreover, the product sales display case according to
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a merchandise sales display case according to the third aspect, further comprising switching requirement setting means for setting the switching requirement for the operation mode.
[0016]
A merchandise sales display case according to claim 5 of the present invention is the merchandise sales display case according to any one of claims 1 to 4, wherein the operation switching control means performs a purchase operation by the purchase operation unit in the first operation mode. While the purchase operation by the purchase operation unit is invalidated in the second operation mode.
[0017]
The product sales display case according to claim 6 of the present invention is the product sales display case according to any one of claims 1 to 4, wherein the operation switching control means is a front surface with respect to the front opening of the main body cabinet in the first operation mode. While the door is locked, the front door is unlocked with respect to the front opening of the main body cabinet in the second operation mode.
[0018]
A merchandise sales display case according to a seventh aspect of the present invention is the product sales display case according to any one of the first to sixth aspects, wherein the operation switching control means preliminarily sets a reference for operation control according to each operation mode. The operation control data is switched in accordance with the switching of the operation mode.
[0019]
According to an eighth aspect of the present invention, there is provided a merchandise sales display case according to the seventh aspect, further comprising operation control data setting means for setting the operation control data.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Exemplary embodiments of a product sales display case according to the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
[0021]
(Embodiment 1)
1 to 3 show a commodity sales display case which is Embodiment 1 of the present invention. The product sales display case illustrated here is for displaying and selling a plurality of types of products. The products sold are not limited to those that can be handled as regular products such as canned beverages, paper-packed beverages, boxed confectionery, etc., but are difficult to handle as regular products such as bag bread and bag confectionery. The target is also something. In addition, products ranging from relatively large and heavy items such as packed side dishes and lunch boxes to relatively small and light items such as sandwiches and rice balls are also sold.
[0022]
As shown in FIGS. 1 to 3, the product sales display case includes a main body cabinet 1. The main body cabinet 1 is configured in a box shape with a heat insulating material, and includes a
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
Between the
[0027]
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0028]
Between the
[0029]
Moreover, the main body cabinet 1 has a
[0030]
The
[0031]
Further, as shown in FIGS. 1 to 3, an
[0032]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0033]
As shown in FIG. 5, the
[0034]
In this
[0035]
The position of the
[0036]
Further, as shown in FIG. 6, a
[0037]
Further, the product receiving table 70 includes a
[0038]
The
[0039]
The mechanism unit
[0040]
The interlocking
[0041]
The
[0042]
The pushing
[0043]
The
[0044]
In this
[0045]
The movement of the
[0046]
The
[0047]
The inner
[0048]
In the inner
[0049]
The operation state of the inner
[0050]
On the other hand, as shown in FIG. 3, the
[0051]
The
[0052]
FIG. 9 is a functional block diagram illustrating the control system of the above-described product sales display case. As shown in the figure, the product sales display case includes a
[0053]
The
[0054]
The mode
[0055]
Here, the operation mode is a merchandise sales form when the merchandise sales display case is operated, and in the case of the first embodiment, there are two modes, a first operation mode and a second operation mode. The first operation mode is a vending machine mode in which a product is sold when a user performs a purchase operation such as payment or product selection, as in a general vending machine. The second operation mode is a showcase mode in which the user sells the product in a form in which the user takes out the purchased product directly from the
[0056]
The operation
[0057]
Therefore, in the first embodiment, the operation
[0058]
The operation switching
[0059]
Specifically, when the door locking means 33 is unlocked in the vending machine mode, it is switched to the locked state, while when the door locking means 33 is locked in the showcase mode, the door locking means 33 is unlocked. Control to switch to. In addition, when the
[0060]
Further, when the cooling
[0061]
The operation control contents of these units are individually set in advance in the
[0062]
Further, when the operation mode is switched, the mode
[0063]
The sales
[0064]
For example, when money is inserted through the charging unit 11 from the sales standby state, the sales
[0065]
While the
[0066]
On the other hand, when the
[0067]
During this time, the
[0068]
The sales
[0069]
On the other hand, in the state where the operation mode is switched to the vending machine mode by the mode
[0070]
The
[0071]
The lid
[0072]
FIG. 10 is a flowchart showing the processing contents of the lid
[0073]
First, when the product sales display case is in a sales standby state, the lid
[0074]
When the
[0075]
When it is detected in step S104 that there is a product on the
[0076]
As described above, when the
[0077]
During this time, the lid
[0078]
On the other hand, when the
[0079]
When the user opens the
[0080]
When the timed time coincides with the unlocking time, that is, when the unlocking time elapses after the
[0081]
Thereafter, the processing described above is repeatedly executed, and the lid locking means 41 is appropriately locked / unlocked every time a product is sold in the vending machine mode.
[0082]
According to the product sales display case in which the lid lock means 41 is locked / unlocked as described above, the display state of the product, that is, the storage state of the product can be visually recognized from the outside through the
[0083]
Further, in the above-described product sales display case, the
[0084]
In addition, when the presence of a product is detected in step S104, the lid locking means 41 is unlocked until the product is detected, so that the product can be reliably taken out through the product take-out
[0085]
FIG. 11 is a flowchart showing the processing contents of the mode
[0086]
First, when the merchandise sales display case is in operation, the mode
[0087]
From this state, when the operator of the product sales display case intentionally performs the operation mode switching operation and this is detected as a state change, the mode
[0088]
For example, when the door locking means 33 is switched from the locked state to the unlocked state and the state change is detected by the lock
[0089]
Next, the mode
[0090]
Here, according to the product sales display case, as the operation mode switching operation, any one of the unlocking operation of the door locking means 33, the temperature setting operation of the cooling
[0091]
As a result, the merchandise display case can be switched from the vending machine mode to the showcase mode without requiring a complicated operation. For example, a lunch break set at 12:00 to 13:00 on weekdays, for one hour. Even in situations where a large number of users rush in a relatively short period of time, it is possible to sell a large amount of products efficiently.
[0092]
Thereafter, when the operator of the product sales display case intentionally performs the operation mode switching operation from the above-described showcase mode, the mode
[0093]
In this case, even when only the door locking means 33 is switched from the unlocked state to the locked state during the operation mode switching operation described above, the operation switching
[0094]
As a result, it is possible to switch the product sales display case from the showcase mode to the vending machine mode without requiring complicated operations. For example, in situations where passengers are quiet, such as early morning or late night hours. It is also possible to sell products according to the user's request. In this case, since the
[0095]
Furthermore, according to the product sales display case, each time the operation mode switching operation described above is performed, the operation conditions are sequentially stored as history information in the
[0096]
(Embodiment 2)
In the first embodiment described above, a state change associated with an operation mode switching operation is detected to determine the operation mode, and the operation control according to the determined operation mode is performed. In the second form, it is detected whether or not a predetermined operation mode switching requirement is satisfied, and the operation mode is automatically switched based on the detection result.
[0097]
FIG. 12 is a functional block diagram showing a control system of the product sales display case according to the second embodiment. The product sales display case illustrated here is also for displaying and selling a plurality of types of products, and has the same configuration as the product sales display case of the first embodiment, and is switched from the first embodiment. The only difference is that the requirement setting unit 1100, the operation mode selection unit 1101, and the
[0098]
The switching requirement setting unit 1100 is for setting a switching requirement when switching the operation mode of the product sales display case. The switching requirement is, for example, a time for switching between the vending machine mode and the showcase mode, or an external factor such as external illuminance. The switching requirement set by the switching requirement setting unit 1100 is preferably in accordance with the history data (first embodiment) stored in the
[0099]
The operation mode selection unit 1101 determines whether the operation condition acquired by the operation
[0100]
The
[0101]
FIG. 13 is a flowchart showing the processing contents of the mode
[0102]
First, the mode
[0103]
That is, the mode
[0104]
On the other hand, when the operation mode switching operation is detected as a state change, the mode
[0105]
On the other hand, when the
[0106]
If the operation condition does not satisfy the switching condition in step S308, the processing from step S301 is repeated.
[0107]
On the other hand, when the operation condition satisfies the switching condition in step S308, the mode
[0108]
Specifically, when the merchandise sales display case is currently operated in the vending machine mode, the current date and time acquired from the
[0109]
Conversely, when the product sales display case is currently operated in the showcase mode, the current date and time acquired from the
[0110]
The mode
[0111]
As a result, all of the door locking means 33, the
[0112]
In
[0113]
For example, in the merchandise display case shown in FIG. 14, the
[0114]
In the case of this merchandise sales display case, state detecting means for detecting whether or not the front door 30 'is opened, and state detecting means for detecting whether or not the front door 30' is housed. In addition, there are provided state detecting means for detecting whether or not the purchase operation unit 10 'is covered with the
[0115]
In both the first and second embodiments described above, in the case of the showcase mode, the mode switching control unit sets the cooling unit to a temperature of 10 ° C. or higher through the operation switching control unit, and the interior lighting device is always set. While operating in the vending machine mode, the mode switching control unit sets the cooling unit to a temperature setting of 10 ° C. or lower through the operation switching control unit, and the interior lighting device is operated only when operating the purchase operation unit. Although it is made to operate | move so that it may light only for predetermined time, in this invention, it does not necessarily restrict to this. For example, in the showcase mode, since the front opening of the main body cabinet is often opened, the set temperature may be set lower than in the vending machine mode.
[0116]
【The invention's effect】
As described above, according to the commodity sales display case according to claim 1 of the present invention, the operation mode for detecting the state change accompanying the operation mode switching operation and determining the operation mode based on the detected state change. Since the determination means and the operation switching control means for performing the operation control according to the determination result of the operation mode determination means are provided, for example, if any one of a plurality of operation mode switching operations is executed Thus, the remaining switching operation is performed by the operation switching control means, and the operation mode of the product sales display case can be changed in accordance with the situation without requiring a complicated operation.
[0117]
Further, according to the commodity sales display case according to
[0118]
Moreover, according to the merchandise sales display case according to
[0119]
Moreover, according to the merchandise sales display case according to
[0120]
According to the product sales display case of claim 5 of the present invention, the purchase operation by the purchase operation unit is validated in the first operation mode, while the purchase operation by the purchase operation unit is performed in the second operation mode. And the commodity sales display case according to claim 6 of the present invention locks the front door to the front opening of the main body cabinet in the first operation mode, while Since the front door is unlocked with respect to the front opening of the main cabinet in the operation mode, the product sales display case can be operated as a vending machine in the first operation mode, while the second operation mode The product sales display case can be operated as a showcase.
[0121]
Moreover, according to the merchandise sales display case according to claim 7 of the present invention, the operation switching control means has individual operation control data as reference for operation control corresponding to each operation mode in advance, Since the operation control data is switched according to the switching, the operation switching control means performs the operation control according to the operation control data corresponding to the switched operation mode.
[0122]
Moreover, according to the merchandise sales display case according to claim 8 of the present invention, since the operation control data setting means for setting the operation control data is further provided, the control target and the operation control content of the operation switching control unit are set. It is possible to set arbitrarily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a product sales display case according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional plan view of the product sales display case shown in FIG.
3 is a cross-sectional side view of the product sales display case shown in FIG. 1. FIG.
4 is a perspective view of a conveyor rack constituting a product display section of the product sales display case shown in FIG. 1. FIG.
5 is a perspective view showing a cradle drive mechanism for driving a product cradle applied to the merchandise sales display case shown in FIG. 1. FIG.
6 is an exploded perspective view of a product receiving stand applied to the product sales display case shown in FIG. 1. FIG.
7 is a diagram showing a conveyor drive mechanism provided in a product receiving table applied to the product sales display case shown in FIG. 1. FIG.
8 is a view taken along arrow VIII in FIG.
9 is a functional block diagram showing a control system of the merchandise sales display case shown in FIG. 1. FIG.
10 is a flowchart showing processing contents of a lid lock control unit shown in FIG. 9;
11 is a flowchart showing processing contents of a mode switching control unit shown in FIG. 9;
FIG. 12 is a functional block diagram showing a control system of a product sales display case according to a second embodiment of the present invention.
13 is a flowchart showing processing contents of a mode switching control unit shown in FIG.
14A and 14B show a product sales display case to which the present invention is applied, wherein FIG. 14A is a front view showing a vending machine mode, and FIG. 14B is a front view showing a showcase mode.
[Explanation of symbols]
1 Main body cabinet
2 Front opening
3 Product outlet
10 Purchase operation section
20 Notification unit
30 Front door
33 Door locking means
35 Locking state detection sensor
50 product display shelf
41 Lid lock means
42 Lid member open / close detection sensor
51 Cooling unit
60 Interior lighting device
70 product stand
73 cradle drive mechanism
74 Receiving position detection means
75 Product detection sensor
78 Inner lid control mechanism
80 Conveyor drive mechanism
82 Slide mechanism
91 Cover lock mechanism
825 Slide position detection means
1000 Main control unit
1001 memory
1010 Mode switching control unit
1011 Operation mode determination unit
1012 Operation switching control unit
1013 Operation unit state detection sensor
1014 Temperature setting state detection sensor
1015 Operation control data setting unit
1016 Data storage unit
1016 Operation condition acquisition unit
1017 Sequential data storage
1018 Clock function part
1019 External illumination sensor
1020 Sales operation control unit
1030 Lid lock controller
1031 Timing processor
1032 Unlocking time setting section
1033 Data extraction unit
1034 Data table
Claims (8)
前記本体キャビネットの前面開口に対して開閉可能に配設し、該本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態において施錠動作状態または解錠動作状態に切替操作可能な前面扉と
を備え、第1の動作モードへ切替操作した状態においては、購入操作部が操作された場合、該操作に応じて商品陳列部の商品を前記商品取出口まで搬出する一方、第2の動作モードへ切替操作した状態においては、商品陳列部に陳列された商品の直接販売を可能とする商品販売陳列ケースにおいて、
前記購入操作部は、購入操作を受け付ける有効動作状態と購入操作を受け付けない無効動作状態とを有して、それぞれ切替操作可能とされ、
前記購入操作部または前記前面扉のいずれか一方の前記動作状態の切替操作を検出し、該検出した前記動作状態の切替操作に対応する動作モードを判定する動作モード判定手段と、
この動作モード判定手段の判定結果に従って前記購入操作部または前記前面扉のいずれか他方の前記動作状態の切替操作制御を行う動作切替制御手段と
を備えたことを特徴とする商品販売陳列ケース。A main body cabinet having an opening on the front surface, a product display portion inside, and a product outlet and a purchase operation portion at a position to be an outer surface;
A front door which is disposed so as to be openable and closable with respect to the front opening of the main body cabinet, and which can be switched to a locking operation state or an unlocking operation state when the front opening of the main body cabinet is closed. In the state of switching to the mode, when the purchase operation unit is operated, the product in the product display unit is carried out to the product outlet according to the operation, while in the state of switching to the second operation mode In a product sales display case that enables direct sales of products displayed in the product display section,
The purchase operation unit has an effective operation state that accepts a purchase operation and an invalid operation state that does not accept a purchase operation, and is capable of switching operations, respectively.
An operation mode determination unit that detects a switching operation of the operation state of either the purchase operation unit or the front door and determines an operation mode corresponding to the detected switching operation of the operation state ;
Merchandise display case, characterized in that a operation control means for performing the determination result to follow in switching operation control of the other one of the operating state of the purchase operation unit or the front door of the operation mode determination means .
前記本体キャビネットの前面開口に対して開閉可能に配設し、該本体キャビネットの前面開口を閉塞した状態において施錠可能な前面扉と
を備え、第1の動作モードにおいては、購入操作部が操作された場合、該操作に応じて商品陳列部の商品を前記商品取出口まで搬出する一方、第2の動作モードにおいては、商品陳列部に陳列された商品の直接販売を可能とする商品販売陳列ケースにおいて、
運用条件を取得する運用条件取得部と、
運用条件取得部の取得した運用条件が予め設定した動作モードの切替要件を満たしているか否かを判断し、この判断結果に対応する動作モードの選択を行う動作モード選択手段と、
前記動作モード選択手段により選択された動作モードに対応する動作状態に移行するように商品販売陳列ケースの動作状態の切替操作制御を行う動作切替制御手段と
を備えたことを特徴とする商品販売陳列ケース。A main body cabinet having an opening on the front surface, a product display portion inside, and a product outlet and a purchase operation portion at a position to be an outer surface;
A front door that can be opened and closed with respect to the front opening of the main body cabinet and can be locked in a state where the front opening of the main body cabinet is closed. In the first operation mode, the purchase operation unit is operated. A product sales display case that allows the products displayed in the product display section to be directly sold in the second operation mode while carrying out the products in the product display section to the product outlet in response to the operation. In
An operational condition acquisition unit for acquiring operational conditions;
An operation mode selection means for determining whether the operation condition acquired by the operation condition acquisition unit satisfies a preset operation mode switching requirement, and selecting an operation mode corresponding to the determination result;
A product sales display comprising: an operation switching control means for performing a switching operation control of an operation state of the product sales display case so as to shift to an operation state corresponding to the operation mode selected by the operation mode selection means. Case.
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