JP4133685B2 - 磁性トナーおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
1) 像担持体上に形成された静電潜像にトナーを現像して可視化する現像装置と、加圧ローラおよび加熱ローラからなる定着装置とを備えた画像形成装置において用いられるトナーであって、
前記トナーが、定着ローラ周速300〜450mm/secにおける高速定着用であり、ポリエステル樹脂を主成分とする結着樹脂、磁性粉体およびワックスを少なくとも含有し、且つそのトナー粒子の平均円形度が0.95〜0.96であり、前記ワックスは示差熱分析における吸熱ピークが(A)70〜85℃および(B)130〜150℃の各範囲にある2成分のワックスを、ワックス(A)100重量部とワックス(B)20〜70重量部の割合で含むことを特徴とする磁性トナー。
2) 前記ワックス成分の1つが、ポリプロピレンワックスであり、当該ポリプロピレンワックスを結着樹脂100重量部に対し1〜3重量部含有されていることを特徴とする前記1)項に記載の磁性トナー。
はじめに、本発明の磁性トナーに内添される前記ワックスについて説明する。ワックスは、示差熱分析したときの吸熱ピークの大きさによって、(a)70℃〜85℃、(b)86℃〜129℃、および(c)130℃〜150℃に分類することができる。本発明者らによると、これらの各範囲のワックスを磁性トナーに内添したとき、性状に与える影響が次のように異なることが判明した。
前記(a)および(b)の吸熱ピーク範囲を満たすワックスを二種類内添した場合、低温定着性は比較的良好であるが、高温での耐オフセット性が悪くなる。耐ブロッキング性も悪くなり、高温高湿環境下での現像性も十分でなく、画像濃度も低い。また、ワックス量を増やしすぎると、高温高湿環境下でカブリも多くなる。また、前記(b)および(c)の範囲にあるワックス二種類を内添した場合、高温での耐オフセット性は問題ないが、満足した定着性能が得られない。また、ワックスが分散していないためドラムに付着しやすくなる。
本発明の磁性トナーは、トナー粒子中に磁性粉体を含むことを要する。磁性粉体自体は、従来と同様なものを用いることができる。例えば、リン、コバルト、ニッケル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミニウム、珪素などの元素を含んでもよい、四三酸化鉄、γ−酸化鉄等、酸化鉄を主成分とするものであり、これらを一種または二種以上併用して用いられる。これら磁性粉体は、窒素吸着法によるBET比表面積が好ましくは2〜30m2/g、特に3〜28m2/g、さらにモース硬度が5〜7のものが好ましい。
本発明の磁性トナーには、常法に従って磁性粉体以外に他の着色剤を併用してもよい。当該着色材料としては、磁性または非磁性無機化合物、公知の染料および顔料を挙げるkとができ、具体例としては、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属粒子、またはこれらにクロム、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウム、希土類元素などを加えた合金、ヘマタイトなどの粒子、チタンブラック、ニグロシン染料、カーボンブラック、フタロシアニンなどが挙げられる。
本発明の磁性トナーの体積平均粒径は、一般に3〜10μmであり、好ましくは4〜8μmの範囲である。この範囲に調整することにより、画像がより高画質化され、微小な潜像ドットを正確に現像し得る。
各トナーの製造に使用するワックスを[表1]に、また実施例および比較例の評価結果を[表2]にそれぞれ示す。
参考例1
〔結着樹脂の製造〕
ビスフェノールAプロピレンオキサイド2.2モル付加物(2000g)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル付加物(800g)、テレフタル酸(500g)、n-ドデセニルコハク酸(600g)、無水トリメリット酸(350g)、酸化ジブチル錫(4g)を窒素雰囲気下、220℃で8時間反応させたのち、減圧下で軟化点155℃に達する反応させて樹脂Aを得た。また、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2.2モル付加物(2800g)、テレフタル酸(400g)、フマル酸(650g)、酸化ジブチル錫(4g)を窒素雰囲気下、220℃で8時間反応させたのち、減圧下で軟化点90℃に達する反応させて樹脂Bを得た。
〔磁性粉体の製造〕
硫酸第一鉄水溶液中に、鉄イオンに対して1.0〜1.1当量の苛性ソーダ溶液を混合し、水酸化第一鉄を含む水溶液を調製した。水溶液のpHを9前後に維持しながら空気を吹き込み、80〜90℃で酸化反応を行い、種晶を生成させるスラリー液を調製した。次いでこのスラリー液に、当初のアルカリ量(苛性ソーダのナトリウム成分)に対し0.9〜1.2当量となるよう硫酸第一鉄水溶液を加えた後、スラリー液をpH8に維持して、空気を吹き込みながら酸化反応をすすめ、酸化反応後に生成した磁性酸化鉄粒子を洗浄、濾過して一旦取り出した。この時、含水サンプルを少量採取し、含水量を計っておいた。次に、この含水サンプルを乾燥せずに別の水系媒体中に再分散させた後、再分散液のpHを約6に調整し、十分攪拌しながらシランカップリング剤[n−C10H21Si(OCH3)3]を磁性酸化鉄に対し1.0質量部(磁性酸化鉄の量は含水サンプルから含水量を引いた値として計算した)添加し、カップリング処理を行った。生成した疎水性酸化鉄粒子を常法により洗浄、濾過、乾燥し、次いで若干凝集している粒子を解砕処理して磁性粉体を得た。
結着樹脂を100重量部[ポリエステル樹脂A(高分子量)60重量部、ポリエステル樹脂B(低分子量)40重量部]、磁性粉体(平均粒子径:0.20μm)80重量部、帯電制御剤[スチレンアクリル系の第4級アンモニウム塩;商品名「FCA222P」、藤倉化成(株)製]10重量部、ポリプロピレン系ワックス[商品名「ユーメックス100TS」、三洋化成製、DSCにおける吸熱ピークの極大値:140℃、]2.0重量部、エステル系ワックス[商品名「カルナバワックス1号」、加藤洋行製、DSCにおける吸熱ピークの極大値:82℃、]4.0重量部を用い、これらをヘンシェルミキサーで前混合した後、二軸押出機を用いて溶融混練した。この溶融混練物を冷却した後、機械式粉砕機(ターボミル)で粉砕、分級し、平均円形度0.955、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得た。次いで、上記トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(商品名「TG820F」、キャボット社製)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、トナーAを得た。
トナー製造例1の処方の中で、エステル系ワックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値:71℃、商品名「WE−3」、日本油脂製)3重量部およびポリプロピレン系ワックスをDSCにおける吸熱ピークの極大値:132℃、重量平均分子量8000)1重量部に変更した他は全てトナー製造例1と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.960のトナーJを得た。
トナー製造例2の処方の中で、ポリプロピレン系ワックスの添加量を3重量部に変更した他は全てトナー製造例2と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.950のトナーCおよび平均円形度0.960のトナーKを得た。
トナー製造例2の処方の中で、ポリプロピレン系ワックスを、DSCにおける吸熱ピークの極大値:150℃、平均重量分子量:9000のもの1重量部に変更した他は全てトナー製造例2と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.958のトナーLを得た。
トナー製造例4の処方の中で、ポリプロピレン系ワックスを3重量部に変更した他は全てトナー製造例4と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.950のトナーEおよび平均円形度0.960のトナーMを得た。
エステルワックスを「TOA201(G)」(DSCにおける吸熱ピークの極大値:84℃、東亜化成製)に変更した他は全てトナー製造例2と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.951のトナーFおよび平均円形度0.959のトナーNを得た。
ポリプロピレン系ワックス部数を3重量部に変更した他はトナー製造例6と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.950のトナーGおよび平均円形度0.956のトナーOを得た。
トナー製造例6において、ポリプロピレン系ワックス(DSC132℃)をポリプロピレン系ワックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値:150℃、重量平均分子量:9000)1重量部に変更した他はトナー製造例7と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.960のトナーPを得た。
ポリプロピレン系ワックス部数を3重量部に変更した他は全て,トナー製造例8と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.952のトナーIおよび平均円形度0.957のトナーQを得た。
エステルワックス部数を3重量部、ポリプロピレンワックスをポリエチレンワックス[商品名「ポリワックス725」、東洋ペトロライト製、DSCにおける吸熱ピークの極大値:102℃]1.5重量部に変更した以外はトナー製造例1と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、体積平均粒径7.2μm、平均円形度0.958のトナーRを得た。
エステルワックスを未使用にし、 ポリエチレンワックスを5重量部に変更した以外はトナー製造例10と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.956のトナーSを得た。
トナー製造例1の処方の中で、ワックス成分をポリエチレンワックス(「ポリワックス725」)5重量部に変更した他は全てトナーの製造例1と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.955のトナーTを得た。
トナー製造例2の処方の中で、エステルワックスを5重量部、ポリプロピレンワックスを未使用に変更した他は全てトナー製造例2と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.958のトナーUを得た。
トナー製造例1の処方の中で、エステルワックス未使用、ポリプロピレンワックスを4重量部に変更した他は全てトナー製造例1と同様にして、体積平均粒径7.0μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.952のトナーVを得た。
エステル系ワックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値:71℃、商品名「WE−3」、日本油脂製)を3重量部、ポリエチレンワックス(「ポリワックス725」)を3重量部、ポリプロピレン系ワックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値:140℃、「ユーメックス100TS」、三洋化成製)を3重量部に変更した他は全てトナー製造例1と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.952のトナーWを得た。
エステル系ワックスを未使用、ポリプロピレン系ワックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値:140℃、「ユーメックス100TS」、三洋化成製)の部数を1.5重量部に変更した他は全てトナー製造例15と同様にして、体積平均粒径7.2μmのトナー粒子を得、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(TG820F)を0.8重量部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均円形度0.954のトナーXを得た。
エステル系ワックス部数を3重量部、ポリプロピレン系ワックス部数を1.5重量部に変更した以外はトナー製造例2と同様にして体積平均粒径7.0μm、平均球形度0.970のトナーYを得た。
トナー製造例18
ポリプロピレン系ワックスにユーメックス100TS(DSC吸熱ピーク:140℃)を用いた以外はトナー製造例17と同様にして、体積平均粒径7.0μm、平均円形度0.945のトナーZを得た。
エステル系ワックス部数を3重量部、ポリプロピレン系ワックス部数を0.5重量部にした以外はトナー製造例8と同様にして、体積平均粒径7.4μm、平均円形度0.957のトナーAEを得た。
トナー製造例20
ポリプロピレン系ワックス部数を3.5重量部にした以外はトナー製造例8と同様にして、体積平均粒径7.2μm、平均円形度0.959のトナーAFを得た。
エステルワックスWE−3をパラフィンワックス(DSCにおける吸熱ピークの極大値:69℃、重量平均分子量410)3重量部、ポリプロピレン系ワックス部数を1.5重量部に変更した以外はトナー製造例2と同様にして、体積平均粒径7.2μm、平均円形度0.950のトナーAAを得た。
エステル系ワックスにカルナウバ精製品1(DSCにおける吸熱ピークの極大値:86℃、日本精鑞社製)3重量部を用い、ポリプロピレン系ワックス部数を1.5重量部に変更した以外はトナー製造例4と同様にして、体積平均粒径7.2μm、平均円形度0.960のトナーABを得た。
ポリプロピレン系ワックスをポリエチレン系ワックスLEL400P(EX)(DSCにおける吸熱ピークの極大値:128℃、三洋化成社製)1.5重量部に変更した以外はトナー製造例2と同様にして、体積平均粒径7.0μm、平均円形度0.960のトナーACを得た。
ポリプロピレン系ワックスにビスコール550P(DSCにおける吸熱ピークの極大値:153℃、三洋化成社製)1.5重量部に変更した以外はトナー製造例6と同様にして、体積平均粒径7.2μm、平均円形度0.956のトナーADを得た。
トナー製造例25
[重合法によるトナー製造]
イオン交換水709gに0.1M−Na3PO4水溶液451gを投入し60℃に加温した後、1.0M−CaCl2水溶液67.7gを徐々に添加してCa3(PO4)2を含む水系媒体を得た。スチレン80重量部、n−ブチルアクリレート 20重量部、正荷電性制御剤(ボントロンN-07)1重量部 、磁性粉体体(1) 90重量部をアトライター(三井三池化工機(株))を用いて均一に分散混合した。この単量体組成物を60℃に加温し、エステルワックスWE−3(DSCにおける吸熱ピークの極大値:71℃、日本油脂製)5重量部とポリエステルワックス「ユーメックス100TS」(DSCにおける吸熱ピークの極大値:140℃、三洋化成社製)5重量部を添加混合溶解し、これに重合開始剤2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)[t1/2 =140分,60℃条件下]5gを溶解した。前記水系媒体中に上記重合性単量体系を投入し、60℃、N2雰囲気下においてTK式ホモジナイザーにて10,000rpmで15分間撹拌し、造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌しつつ、60℃で6時間反応させた。その後液温を80℃とし更に4時間撹拌を続けた。反応終了後、80℃で更に2時間蒸留を行い、その後、懸濁液を冷却し、塩酸を加えてCa3(PO4)2を溶解し、濾過、水洗、乾燥して重量平均粒径7.0μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子に疎水性シリカ(TG820F)を0.8部外添して、ヘンシェルミキサーで混合することにより、平均球形度0.980のトナーAGを得た。
(測定・評価方法)
平均円形度: フロー式粒子分析装置 FPIA−1000(東亜医電子製)を使用して、3μm以上の円相当径の粒子群の平均円形度を求めた。
定着性: 電子写真複写機[KM3530 京セラミタ(株)製、アモルファスシリコンドラム使用]で画像試験を行なった。試験は、A4サイズの黒ベタ原稿を複写し、未定着画像を作成した。
(b)定着率の測定;上記(a)の操作において、定着温度を130℃としたとき画像の画像濃度(A)を測定した。一方、軟鋼製の分銅(直径50mm、重量400g)の底面に晒を両面テープで固定してなる定着性測定用デバイスを用いて、当該複写画像の表面を自重で5往復させた後、複写画像(B)を測定した。ここで、画像濃度の測定には、反射濃度計(東京電色製 TC−6D)を使用した。
(低温) 設定温度 130℃
○:オフセットなし、定着率98%以上
△:オフセットなし、定着率98%未満
×:オフセット発生
(高温) 設定温度 220℃
○:オフセットなし
△:オフセット発生(2枚以下の場合)
×:オフセット発生(3枚以上の場合)
耐ブロッキング性(保存性): 電子写真プリンタ[LS−9500DN 京セラミタ(株)製]改造機(ローラの周速:370mm/sec)を使用し、常温保存のカートリッジで5000枚プリントアウトした後、カートリッジを保存品(50℃、8時間)に入れ替え、画像低下を確認した。カートを入れ替える前の画像濃度と保存品に入れ替えて3000枚後の画像濃度の差を求めて次の尺度で評価を行なった。
△:0.1〜0.2 耐ブロッキング性(保存性)若干劣る。
×:0.2以上 耐ブロッキング性(保存性)が劣り、実用上好ましくない。
画像濃度およびカブリ: 高温高湿(35℃、85%)の環境下において、電子写真プリンタ[LS−9500DN 京セラミタ(株)製]改造機(ローラの周速:370mm/sec)で初期および5000枚プリントアウト後の画像濃度、カブリを測定した。画像濃度およびカブリは、反射濃度計(東京電色社製 TC−6D)を用い、プリンタ画像黒ベタ部および非画像部分の濃度を測定した。
△:画像濃度1.1〜1.2未満
×:画像濃度1.1未満
○:カブリ 非画像部濃度0.008未満
×:カブリ 非画像部濃度0.008以上
感光体へのトナー付着性: 電子写真プリンタ[LS−9500DN 京セラミタ(株)製]改造機(ローラの周速:370mm/sec)で10000枚プリントアウトした後、ドラム上を目視で観察し、付着の有無を調べた。
×:トナー成分付着あり
Claims (3)
- 像担持体上に形成された静電潜像にトナーを現像して可視化する現像装置と、加圧ローラおよび加熱ローラからなる定着装置とを備えた画像形成装置において用いられるトナーであって、
前記トナーが、定着ローラ周速300〜450mm/secにおける高速定着用であり、ポリエステル樹脂を主成分とする結着樹脂、磁性粉体およびワックスを少なくとも含有し、且つそのトナー粒子の平均円形度が0.95〜0.96であり、前記ワックスは示差熱分析における吸熱ピークが(A)70〜85℃および(B)130〜150℃の各範囲にある2成分のワックスを、ワックス(A)100重量部とワックス(B)20〜70重量部の割合で含むことを特徴とする磁性トナー。 - 前記ワックス成分の1つが、ポリプロピレンワックスであり、当該ポリプロピレンワックスを結着樹脂100重量部に対し1〜3重量部含有されていることを特徴とする請求項1に記載の磁性トナー。
- 像担持体上に形成された静電潜像にトナーを現像して可視化する現像装置と、加圧ローラおよび加熱ローラからなる定着装置とを備えた画像形成装置において用いられる高速定着用トナーを製造するに際して、ポリエステル樹脂を主成分とする結着樹脂、磁性粉体、および示差熱分析における吸熱ピークが(A)70〜85℃および(B)130〜150℃の各範囲にある2成分のワックスとを、ワックス(A)100重量部とワックス(B)20〜70重量部の割合で溶融混練し、得られる溶融混練物を冷却、粉砕することにより平均円形度0.95〜0.96のトナー粒子を得ることを特徴とする磁性トナーの製造方法。
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