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JP4112973B2 - インドール誘導体三量体の製造方法及びインドール誘導体三量体とその積層構造体 - Google Patents

インドール誘導体三量体の製造方法及びインドール誘導体三量体とその積層構造体 Download PDF

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JP4112973B2 JP2002529649A JP2002529649A JP4112973B2 JP 4112973 B2 JP4112973 B2 JP 4112973B2 JP 2002529649 A JP2002529649 A JP 2002529649A JP 2002529649 A JP2002529649 A JP 2002529649A JP 4112973 B2 JP4112973 B2 JP 4112973B2
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Description

技術分野
本発明はインドール誘導体三量体の製造方法及びそれにより得られ得る新規なインドール誘導体三量体に関するものである。該三量体を主成分とする組成物は、各種帯電防止、制電、コンデンサ、電池、EMIシールド、化学センサー、表示素子、有機EL材料、非線形材料、防錆剤、接着剤、繊維、帯電防止塗料、電着塗装、メッキプライマー、静電塗装用導電性プライマー、電気防食等に適用可能である。
背景技術
これまでに、インドールの化学重合法は、特開平5−148320号公報で酸化剤溶液中にインドール溶液を滴下する方法が提案されている。この方法は、無置換のインドールを原料とする場合についてのみ提案されているものであり、置換基を持つインドール誘導体については何ら記載されていない。また、生成物はインドールを繰り返し単位とするポリマーであり、三量体の生成に関しては何ら記載されていない。
J.Electroanal.Chem.,414(1996)197頁に、無置換インドール、4−ニトロインドール、5−ニトロインドールの電解反応によるポリマーの合成が、また、J.Chem.Soc.,Faraday Trans.,93(1997)3791頁には、無置換インドール、5−シアノインドールの電解反応による三量体の合成についてそれぞれ報告されている。これらの文献に記載されている方法で取得した無置換インドールや置換インドールでは、酸化還元テスト(サイクルテスト)を行うと、三量体の劣化が進行し、結果としてサイクル特性が悪く、導電性デバイスへの適用が困難であった。さらに電解反応では三量体を大量に合成することは困難で、工業的製法としては適用し難いと言う問題点も有している。
Heterocycles,12(1979)471頁、Chem.Pharm.Bull.,29,(1981)3499頁に、TiClあるいはFeSOとHを用いた無置換インドール三量体の合成が報告されている。しかしながら、報告論文中にも記載されている通り、数種類の副生成物が混在していること、及び目的とする三量体の収率が低いなどの課題点が多かった。
また、Synthetic Metals,80(1996)309頁でも,電解反応による無置換インドール三量体の合成が報告されており、その物性は、層間隔:0.658nm、導電率:0.03S/cmである。
このように、従来技術で得られる無置換インドール三量体や置換インドール三量体ではサイクル特性、工業的製造への適性が不充分であり、高酸化還元電位、高酸化還元容量、高サイクル特性を有するインドール誘導体三量体の開発と、これらの工業的な製造法の開発が当該分野では重要な課題となっていた。
本発明の目的は、インドール誘導体三量体を高純度で大量生産することができる工業的な製造方法およびその方法によって得られ得る、高導電性を有し、高い酸化還元電位、高い酸化還元容量を有し、かつサイクル特性が良好な新規なインドール誘導体三量体を提供することにある。
発明の開示
すなわち、本発明の第一の態様は、下記一般式(1)
Figure 0004112973
(式中、R〜Rは、水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基である。)で示される少なくとも一種のインドール誘導体(A)を、少なくとも一種の酸化剤(B)と少なくとも一種の溶媒を含む反応混合物中において酸化することを含む、下記一般式(2)
Figure 0004112973
(式中、R〜R12は、水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体の製造方法に関する。
本発明の第二の態様は、前記一般式(1)で示される少なくとも一種のインドール誘導体(A)と少なくとも一種の有機溶媒(C)を含む溶液中に、少なくとも一種の酸化剤(B)と少なくとも一種の有機溶媒(C)と水を含む溶液を滴下して反応することを含む、前記一般式(2)で示されるインドール誘導体三量体の製造方法に関する。
本発明の第三の態様は、酸化剤(B)が、無水塩化第二鉄、塩化第二鉄六水和物、硝酸第二鉄六水和物、硫酸第二鉄n水和物、硫酸第二鉄アンモニウム十二水和物、過塩素酸第二鉄n水和物、塩化第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、オゾン、及び過硫酸アンモニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種である、前記第一または第二の態様に記載のインドール誘導体三量体の製造方法に関する。
本発明の第四の態様は、有機溶媒(C)がアセトニトリルである前記第一〜第三の態様のいずれかに記載のインドール誘導体三量体の製造方法に関する。
本発明の第五の態様は、反応終了後に酸性溶液を用いてドーピング処理を行うことをさらに含む、第一〜第四の態様のいずれかに記載のインドール誘導体三量体の製造方法に関する。
本発明の第六の態様は、下記一般式(3)
Figure 0004112973
(式中、R〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、ただしR〜R12がすべて水素であるものを除き、またはR、R、およびR10のすべてが同一の置換基で置換されていてかつその他がすべて水素であるものを除き、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第七の態様は、下記一般式(4)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−ニトロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第八の態様は、下記一般式(5)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−ニトロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第九の態様は、下記一般式(6)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−ニトロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第十の態様は、下記一般式(7)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−4−カルボニトリル三量体誘導体に関する。
本発明の第十一の態様は、下記一般式(8)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−6−カルボニトリル三量体誘導体に関する。
本発明の第十二の態様は、下記一般式(9)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−7−カルボニトリル三量体誘導体に関する。
本発明の第十三の態様は、下記一般式(10)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−4−カルボン酸三量体誘導体に関する。
本発明の第十四の態様は、下記一般式(11)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−6−カルボン酸三量体誘導体に関する。
本発明の第十五の態様は、下記一般式(12)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およぴR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−7−カルボン酸三量体誘導体に関する。
本発明の第十六の態様は、下記一般式(13)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−4−カルバルデヒド三量体誘導体に関する。
本発明の第十七の態様は、下記一般式(14)
Figure 0004112973
(式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−5−カルバルデヒド三量体誘導体に関する。
本発明の第十八の態様は、下記一般式(15)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−6−カルバルデヒド三量体誘導体に関する。
本発明の第十九の態様は、下記一般式(16)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−7−カルバルデヒド三量体誘導体に関する。
本発明の第二十の態様は、下記一般式(17)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−ブロモインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十一の態様は、下記一般式(18)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−ブロモインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十二の態様は、下記一般式(19)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−ブロモインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十三の態様は、下記一般式(20)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−フルオロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十四の態様は、下記一般式(21)
Figure 0004112973
(式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される5−フルオロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十五の態様は、下記一般式(22)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−フルオロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十六の態様は、下記一般式(23)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基である。また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−フルオロインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十七の態様は、下記一般式(24)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−アセチルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十八の態様は、下記一般式(25)
Figure 0004112973
(式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される5−アセチルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第二十九の態様は、下記一般式(26)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−アセチルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第三十の態様は、下記一般式(27)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−アセチルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第三十一の態様は、下記一般式(28)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−カルバモイルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第三十二の態様は、下記一般式(29)
Figure 0004112973
(式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される5−カルバモイルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第三十三の態様は、下記一般式(30)
Figure 0004112973
(式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−カルバモイルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第三十四の態様は、下記一般式(31)
Figure 0004112973
(式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−カルバモイルインドール三量体誘導体に関する。
本発明の第三十五の態様は、前記第六〜第三十四の態様のいずれかに記載のインドール誘導体三量体であって、Xa−が塩素イオン、硫酸イオン、ホウフッ化イオンからなる群から選ばれた少なくとも一種であるインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第三十六の態様は、前記第六〜第三十五の態様のいずれかに記載のインドール誘導体三量体であって、m=0.001〜0.5であるドープ型のインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第三十七の態様は、前記第六〜第三十五の態様のいずれかに記載のインドール誘導体三量体であって、m=0である脱ドープ型のインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第三十八の態様は、粒径0.1〜50μmの粒子である下記一般式(2)
Figure 0004112973
(式中、R〜R12は、水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第三十九の態様は、インドール誘導体三量体が、前記第一〜第五の態様のいずれかに記載された方法により製造され得る、前記第三十八の態様に記載のインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第四十の態様は、インドール誘導体三量体が、前記第六〜第三十七の態様のいずれかに記載のものである、前記第三十八の態様に記載のインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第四十一の態様は、インドール誘導体三量体が下記一般式(32)
Figure 0004112973
(式中、R、R、およびR10のすべてがシアノ基またはカルボン酸基で置換されており、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−5−カルボニトリル三量体またはインドール−5−カルボン酸三量体である、前記第三十八または第三十九の態様に記載のインドール誘導体三量体に関する。
本発明の第四十二の態様は、層間隔0.1〜0.6nmの積層構造を有する、下記一般式(2)
Figure 0004112973
(式中、R〜R12は、水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体積層構造体に関する。
本発明の第四十三の態様は、インドール誘導体三量体が前記第一〜第五の態様のいずれかに記載の方法により製造され得る、前記第四十二の態様に記載のインドール誘導体三量体積層構造体に関する。
本発明の第四十四の態様は、インドール誘導体三量体が前記第六〜第三十七の態様のいずれかに記載のものである、前記第四十二の態様に記載のインドール誘導体三量体積層構造体に関する。
本発明の第四十五の態様は、下記一般式(32)
Figure 0004112973
(式中、R、R、およびR10のすべてがシアノ基あるいはカルボン酸基で置換されており、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−5−カルボニトリル三量体あるいはインドール−5−カルボン酸三量体である、前記第四十二または第四十三の態様に記載のインドール誘導体三量体積層構造体に関する。
発明を実施するための最良の形態
本発明の方法で用いられる一般式(1)で示されるインドール誘導体(イ)は、具体的には、インドール、4−メチルインドール、5−メチルインドール、6−メチルインドール、7−メチルインドール、4−エチルインドール、5−エチルインドール、6−エチルインドール、7−エチルインドール、4−n−プロピルインドール、5−n−プロピルインドール、6−n−プロピルインドール、7−n−プロピルインドール、4−iso−プロピルインドール、5−iso−プロピルインドール、6−iso−プロピルインドール、7−iso−プロピルインドール、4−n−ブチルインドール、5−n−ブチルインドール、6−n−ブチルインドール、7−n−ブチルインドール、4−sec−ブチルインドール、5−sec−ブチルインドール、6−sec−ブチルインドール、7−sec−ブチルインドール、4−t−ブチルインドール、5−t−ブチルインドール、6−t−ブチルインドール、7−t−ブチルインドールなどのアルキル基置換インドール類、4−メトキシインドール、5−メトキシインドール、6−メトキシインドール、7−メトキシインドール、4−エトキシインドール、5−エトキシインドール、6−エトキシインドール、7−エトキシインドール、4−n−プロポキシインドール、5−n−プロポキシインドール、6−n−プロポキシインドール、7−n−プロポキシインドール、4−iso−プロポキシインドール、5−iso−プロポキシインドール、6−iso−プロポキシインドール、7−iso−プロポキシインドール、4−n−ブトキシインドール、5−n−ブトキシインドール、6−n−ブトキシインドール、7−n−ブトキシインドール、4−sec−ブトキシインドール、5−sec−ブトキシインドール、6−sec−ブトキシインドール、7−sec−ブトキシインドール、4−t−ブトキシインドール、5−t−ブトキシインドール、6−t−ブトキシインドール、7−t−ブトキシインドールなどのアルコキシ基置換インドール類、4−アセチルインドール、5−アセチルインドール、6−アセチルインドール、7−アセチルインドールなどのアシル基置換インドール類、インドール−4−カルバルデヒド、インドール−5−カルバルデヒド、インドール−6−カルバルデヒド、インドール−7−カルバルデヒドなどのアルデヒド基置換インドール類、インドール−4−カルボン酸、インドール−5−カルボン酸、インドール−6−カルボン酸、インドール−7−カルボン酸などのカルボン酸基置換インドール類、インドール−4−カルボン酸メチル、インドール−5−カルボン酸メチル、インドール−6−カルボン酸メチル、インドール−7−カルボン酸メチルなどのカルボン酸エステル基置換インドール類、インドール−4−スルホン酸、インドール−5−スルホン酸、インドール−6−スルホン酸、インドール−7−スルホン酸などのスルホン酸基置換インドール類、インドール−4−スルホン酸メチル、インドール−5−スルホン酸メチル、インドール−6−スルホン酸メチル、インドール−7−スルホン酸メチルなどのスルホン酸エステル基置換インドール類、インドール−4−カルボニトリル、インドール−5−カルボニトリル、インドール−6−カルボニトリル、インドール−7−カルボニトリルなどのシアノ基置換インドール類、4−ヒドロキシインドール、5−ヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインドール、7−ヒドロキシインドールなどのヒドロキシ基置換インドール類、4−ニトロインドール、5−ニトロインドール、6−ニトロインドール、7−ニトロインドールなどのニトロ基置換インドール類、4−アミノインドール、5−アミノインドール、6−アミノインドール、7−アミノインドールなどのアミノ基置換インドール類、4−カルバモイルインドール、5−カルバモイルインドール、6−カルバモイルインドール、7−カルバモイルインドールなどのアミド基置換インドール類、4−フルオロインドール、5−フルオロインドール、6−フルオロインドール、7−フルオロインドール、4−クロロインドール、5−クロロインドール、6−クロロインドール、7−クロロインドール、4−ブロモインドール、5−ブロモインドール、6−ブロモインドール、7−ブロモインドール、4−ヨードインドール、5−ヨードインドール、6−ヨードインドール、7−ヨードインドールなどのハロゲン基置換インドール類などを挙げることができる。
このなかでアシル基置換インドール類、カルボン酸基置換インドール類、シアノ基置換インドール類、ニトロ基置換インドール類、フルオロ基置換インドール類などが実用上好ましい。
本発明で用いる酸化剤(B)には、特に限定されないが、例えば塩化第二鉄六水和物、無水塩化第二鉄、硝酸第二鉄九水和物、硫酸第二鉄n水和物、硫酸第二鉄アンモニウム十二水和物、過塩素酸第二鉄n水和物、テトラフルオロホウ酸第二鉄、塩化第二銅、硝酸第二鉄、硫酸第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、テトラフルオロホウ酸ニトロソニウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過ヨウ素酸カリウム、過酸化水素、オゾン、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム、硫酸四アンモニウムセリウム(IV)二水和物塩化第二鉄六水和物、臭素、ヨウ素などが包含される。好ましくは、酸化剤(B)は塩化第二鉄六水和物、無水塩化第二鉄、硝酸第二鉄九水和物、硫酸第二鉄n水和物、硫酸第二鉄アンモニウム十二水和物、過塩素酸第二鉄n水和物、テトラフルオロホウ酸第二鉄、塩化第二銅、硝酸第二鉄、硫酸第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、テトラフルオロホウ酸ニトロソニウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過ヨウ素酸カリウム、過酸化水素、オゾンである。より好ましくは、酸化剤(B)は、塩化第二鉄六水和物、無水塩化第二鉄、硝酸第二鉄九水和物、硫酸第二鉄n水和物、硫酸第二鉄アンモニウム十二水和物、過塩素酸第二鉄n水和物、テトラフルオロホウ酸第二鉄、塩化第二銅、硝酸第二鉄、硫酸第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、過硫酸アンモニウム、オゾンであり、その中でも、塩化第二鉄六水和物、無水塩化第二鉄、硝酸第二鉄九水和物、硫酸第二鉄n水和物、硫酸第二鉄アンモニウム十二水和物、過塩素酸第二鉄n水和物、テトラフルオロホウ酸第二鉄、過硫酸アンモニウム、オゾンが最も実用上好ましい。なお、これらの酸化剤はそれぞれ単独で用いても、また2種以上を任意の割合で併用して用いてもよい。
本発明で用いるインドール誘導体(A)と、酸化剤(B)とのモル比は、(A):(B)=1:0.5〜100、好ましくは1:1〜50で用いられる。ここで、酸化剤の割合が低いと反応性が低下して原料が残存し、逆にその割合があまり高いと生成した三量体を過酸化して、生成物の劣化を引き起こすことがある。
本発明の方法で用いる有機溶媒(C)には、特に限定されないが、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、γ−ブチルラクトン、プロピレンカーボネート、スルホラン、ニトロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、N−メチルピロリドン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンなどが包含される。なお、これらの有機溶媒(C)はそれぞれ単独で用いても、また2種以上を任意の割合で混合して用いてもよい。これらの溶媒のなかでは、アセトン、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、γ−ブチルラクトン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが好ましく、とくにアセトニトリルが実用上もっとも好ましい。
さらに本発明では、反応時のインドール誘導体(A)の濃度は、有機溶媒(C)に対して0.01質量%以上、好ましくは0.1〜50質量%、より好ましくは1〜30質量%の範囲である。
また、本発明の方法では水と有機溶媒(C)を共存させて反応させることが好ましい。前記インドール誘導体(A)と、水との好ましい使用モル比は、(A):水=1:1000〜1000:1、より好ましくは1:100〜100:1で用いられる。ただし、酸化剤が結晶水を持っている場合は、その結晶水量も水として計量する。ここで、水の割合が低いと反応が暴走して三量体を過酸化して構造劣化すると同時に、三量体に対してドーパントとなるXa−が効率良くドープできない場合があり、導電率が低下することがある。逆にその割合が高すぎると酸化反応の進行を妨げて反応収率が低下することがある。
本発明の製造法における反応温度は、−20〜120℃の範囲が好ましく、より好ましくは0〜100℃の範囲である。−20℃以下では酸化反応の進行が極めて遅く、三量体に対してドーパントとなるXa−が効率良くドープできない場合があり、導電率が低下することがある。また120℃以上では三量体の構造劣化が進行し、導電性が低下する傾向にある。
また、本発明の製造法における反応方法は任意に選ぶことができるが、インドール誘導体(A)と有機溶媒(C)の溶液中に、酸化剤(B)と水の溶液或いは酸化剤(B)と水と有機溶媒(C)の溶液を添加する方法が好ましく用いられる。この時、酸化剤(B)と水及び/または有機溶媒(C)は混合して添加してもよいし、分別して添加してもよい。酸化剤(B)及び/または水及び/または有機溶媒(C)の添加時間は特に限定されないが、通常は、15分以上であり、好ましくは30〜720分、より好ましくは30〜180分である。15分未満の時間で酸化剤(B)と水及び/または有機溶媒(C)を添加すると、反応混合物中に含まれる水の影響により酸化反応の進行度が著しく低下し、収率の低下が起こることがあり、添加時間を著しく長くしても生産性が低下するのみで効果の増大は望めない。
本発明における反応液のpHは特に限定されないが、7未満の酸性条件下の範囲で行うのが好ましく、より好ましくは2以下の範囲、特に好ましくは1未満が適用される。ここでpHが7以上の条件下で反応させると、酸化反応の進行が悪く収率が低下すると同時に、三量体に対してドーパントとなるXa−が効率良くドープできない場合があり、得られる三量体の導電率が低下する傾向にある。
本発明の製造法で得られるインドール誘導体三量体中のXa−はドーパントであり、重合中の酸化剤に由来するプロトン酸の陰イオンである。具体的には、Xa−は、例えば塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン等の1〜3価の陰イオンであり、好ましくは塩素イオン、硫酸イオン、ホウフッ化イオンなどの1〜2価の陰イオンである。最も好ましくは、Xa−は塩素イオンなどの一価の陰イオンである。例えば、酸化剤(ロ)として無水塩化第二鉄を選んで重合を行った場合、インドール誘導体三量体中のドーパントXa−は塩素イオンとなり、トリフルオロ酢酸第二銅を用いて重合を行った場合は、ドーパントXa−はトリフルオロ酢酸イオンとなる。
本発明の製造法で得られるインドール誘導体三量体は、酸化剤として過酸化水素やオゾンを用いる場合以外はドープ型のインドール誘導体三量体であり、その三量体単位に対するドーパントXa−のモル比(ドープ率)mは0.001〜0.5である。酸化剤として過酸化水素やオゾンなどを用いるとドープ率m=0の脱ドープ型のインドール三量体となる。
本発明のインドール誘導体三量体を電池、コンデンサ等の電極に使用する場合、サイクル特性が良好であることが必要不可欠である。サイクル特性はドーパントXa−の種類によってその優劣が影響する。サイクル特性が良好なインドール誘導体三量体を与えるドーパントXa−は、1〜3価の陰イオンであり、好ましくは1〜2価の陰イオンであり、最も好ましくは、1価の陰イオンである塩素イオン、2価の陰イオンである硫酸イオンである。
また、本発明のXa−成分の存在下における反応方法により得られ得るインドール誘導体三量体は、従来から各種導電性ポリマー、電荷移動錯体の脱ドープ工程として公知の方法、すなわち、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ性溶液中に導電性ポリマー、電荷移動錯体を懸濁させてドーパントXa−を除去する方法、により脱ドープ型のインドール誘導体三量体(すなわち、ドープ率m=0)を容易に生成することができる。脱ドープ型のインドール誘導体三量体は、再度任意種類、任意の量のドープ剤による処理により任意のドーパントを任意のドープ率だけ有するドープ型のインドール誘導体三量体に容易に変換することができる。例えば、塩素イオン以外の対イオンを有する酸化剤で重合したドープ型インドール誘導体三量体を、水酸化ナトリウム溶液で脱ドープして脱ドープ型のインドール誘導体三量体とした後、それを塩酸水溶液に再懸濁させることで、塩素ドープ型インドール誘導体三量体へと誘導することも可能である。
特に、4−ニトロインドール誘導体三量体、6−ニトロインドール誘導体三量体、7−ニトロインドール誘導体三量体、インドール−4−カルボニトリル誘導体三量体、インドール−6−カルボニトリル誘導体三量体、インドール−7−カルボニトリル誘導体三量体、インドール−4−カルボン酸誘導体三量体、インドール−6−カルボン酸誘導体三量体、インドール−7−カルボン酸誘導体三量体、インドール−4−カルバルデヒド誘導体三量体、インドール−5−カルバルデヒド誘導体三量体、インドール−6−カルバルデヒド誘導体三量体、インドール−7−カルバルデヒド誘導体三量体、4−カルバモイルインドール誘導体三量体、5−カルバモイルインドール誘導体三量体、6−カルバモイルインドール誘導体三量体、7−カルバモイルインドール誘導体三量体、4−ブロモインドール誘導体三量体、6−ブロモインドール誘導体三量体、7−ブロモインドール誘導体三量体、4−フルオロインドール誘導体三量体、6−フルオロインドール誘導体三量体、7−フルオロインドール誘導体三量体、4−アセチルインドール誘導体三量体、5−アセチルインドール誘導体三量体、6−アセチルインドール誘導体三量体、および7−アセチルインドール誘導体三量体は、本発明の製造法により高収率で操作性よく工業的に有利に製造できるうえ、従来知られているインドール誘導体三量体と比較して、高い酸化還元電位を有し、またサイクル特性が極めて良好である。
これらの本発明の製造法で得られ得る新規なインドール誘導体三量体は、前述のようにドープ率m=0.001〜0.5のドープ型であるが、前記脱ドープ法により容易に対応する脱ドープ型のインドール誘導体三量体(ドープ率m=0)となり、さらには、再ドープにより任意のドーパントとドープ率を選ぶことにより所望の特性を有するドープ型インドール誘導体三量体の調製が可能である。
また、反応終了後に生成したインドール誘導体三量体に対して、酸性溶液を用いてドーピング処理を行うことで、ドープ率を向上させ導電性を向上させることができる。酸性溶液は、具体的には、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸や、p−トルエンスルホン酸、カンファスルホン酸、安息香酸およびこれらの骨格を有する誘導体などの有機酸や、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパン)スルホン酸、ポリビニル硫酸およびこれらの骨格を有する誘導体などの高分子酸を含む水溶液、あるいは、水−有機溶媒の混合溶液である。なお、これらの無機酸、有機酸、高分子酸はそれぞれ単独で用いても、また2種以上を任意の割合で混合して用いてもよい。
また、本発明の方法により得られたインドール誘導体三量体を、インドール誘導体三量体単独の導電性組成物として、あるいは導電補助剤として各種カーボン、あるいは添加剤としてコロイダルシリカ、各種バインダーと混練・複合させてインドール誘導体三量体複合体の導電性組成物として使用することができる。そのなかでも特に粒径0.1〜50μmのインドール誘導体三量体の粒子を使用した導電性組成物が好ましい。この粒径調製方法は特に限定されないが、一般的にはスラリー洗浄後にスプレードライを行うか、あるいは乾燥後の粉体を乳鉢、ボールミル、ブレンダー、超音波振動処理等で粉砕して行う。インドール誘導体三量体の粒径が50μmを超えたものを使用して前述の導電性組成物を成型すると、成型品の機械的強度が脆くなる傾向にある。
さらに、本発明のインドール誘導体三量体は、積層構造を有することにより導電機能が発現する。特に、インドール誘導体三量体が層間隔0.1〜0.6nm、より好ましくは0.35〜0.60nmである積層構造を有していることが望ましい。一般的に、超微細積層構造をもつ化合物は、剛性、強度、耐熱性などの物性が良好である。ただし、層間隔が0.1nm未満であると積層構造が不安定となる傾向にある。また0.6nmよりも層間隔が広がると、三量体相互間での電子ホッピング伝導に悪影響を与え、導電性が低下する傾向にある。
実施例
以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものでない。
なお、本実施例において、NMR測定は、日本電子製JNM GX−270で、IRスペクトルは、パーキンエルマー製(モデル1600)の装置を用いてKBr法でそれぞれ測定した。また、元素分析測定は、サーモクエスト社製 EA1110で測定した。導電率測定は、三菱化学製ロレスター計 MCP−T350(四端子法)で測定した。電気化学的測定については、日亜計測社製ポテンシオスタット/ガルバノスタットNP−G−1051EHと、ポテンシャルスキャナーES−512Aを用いて測定した。さらに、X線回折解析(XRD)は、理学電機株式会社製RINT−1100(管球:CuKαX線)で、粒径分布測定は、COULTER社製LS130で測定した。
<実施例1>
200mlの三ツ口フラスコにアセトニトリル10mlを入れ、インドール−6−カルボニトリル1.42gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はアセトニトリル40mlに対して、無水塩化第二鉄16.2g、水5.4gを溶解して10分間攪拌することにより行った。次に、インドール−6−カルボニトリル溶液に30分間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、10時間、60℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら黄色から緑色に変化し、pHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、アセトニトリル次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−3,8,13−トリカルボニトリル、(インドール−6−カルボニトリル三量体)1.01g(収率71%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.95S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.041.98Cl0.15であった。
<実施例2>
200mlの三ツ口フラスコにアセトニトリル10mlを入れ、インドール−5−カルボニトリル1.42gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はアセトニトリル40mlに対して、無水塩化第二鉄16.2g、水5.4gを溶解して10分間攪拌することにより行った。次に、インドール−5−カルボニトリル溶液に30分間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、10時間、60℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら黄色から緑色に変化し、pHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、アセトニトリル次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボニトリル、(インドール−5−カルボニトリル三量体)1.22g(収率86%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.50S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.031.97Cl0.10であった。また、X線回折結晶解析の結果、層間隔は0.44nmであった。
<実施例3>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに6−ニトロインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−3,8,13−トリニトロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(6−ニトロインドール三量体)1.12g(収率79%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.83S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.002.021.97Cl0.15であった。
<実施例4>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに6−フルオロインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の3,8,13−トリフルオロ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(6−フルオロインドール三量体)1.01g(収率71%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.76S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.010.990.97Cl0.16であった。また、X線回折結晶解析の結果、層間隔は0.38nmであった。
<実施例5>
実施例2において無水塩化第二鉄の代わりに無水塩化第二銅を使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボニトリル、(インドール−5−カルボニトリル三量体)1.12g(収率79%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.55S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.031.97Cl0.11であった。
<実施例6>
200mlの三ツ口フラスコにアセトン15mlを入れ、5−フルオロインドール1.62gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はアセトン55mlに対して、無水塩化第二銅32.2g、水12.9gを溶解し、5分間攪拌した。次に、5−フルオロインドール溶液に2時間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、5時間、30℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら白色から紺色に変化した。反応溶液のpHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、アセトン次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、暗青色の2,9,14−トリフルオロ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(5−フルオロインドール三量体)1.04g(収率64%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.88S/cmであった。元素分析の結果は(C8.003.951.100.96Cl0.10であった。
<実施例7>
実施例6において5−フルオロインドールの代わりにインドール−5−カルボン酸を使用する以外は実施例6と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボン酸、(インドール−5−カルボン酸三量体)1.28g(収率79%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.41S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.901.091.98Cl0.11であった。また、X線回折結晶解析の結果、層間隔は0.48nmであった。
<実施例8>
200mlの三ツ口フラスコにジメチルホルムアミド15mlを入れ、インドール1.42gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はジメチルホルムアミド60mlに対して、過硫酸アンモニウム11.4g、水2.70gを溶解し、15分間攪拌することにより行った。次に、インドール溶液に60分間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、12時間、50℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら黄色から青緑色に変化した。反応溶液のpHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、ジメチルホルムアミド次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、青緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(インドール三量体)1.26g(収率96%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.40S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.910.98(SO0.07であった。
<実施例9>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに5−アセチルインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。緑色の2,9,14−トリアセチル−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(5−アセチルインドール三量体)1.01g(収率71%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.76S/cmであった。元素分析の結果は(C10.006.970.990.99Cl0.14であった。
<実施例10>
実施例2において水5.4gを添加しないこと以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。緑茶色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボニトリル、(インドール−5−カルボニトリル三量体)1.22g(収率86%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.40S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.011.99Cl0.07であった。
<実施例11>
200mlの三ツ口フラスコにアセトン15mlを入れ、5−フルオロインドール1.35gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はアセトン55mlに対して、無水塩化第二銅33.6g、水13.5gを溶解し、5分間攪拌することにより行った。次に、5−フルオロインドール溶液に2時間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、5時間、40℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら白色から紺色に変化した。反応溶液のpHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、アセトン次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、暗青色の2,9,14−トリフルオロ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(5−フルオロインドール三量体)0.86g(収率64%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.88S/cmであった。元素分析の結果は(C8.003.951.100.96Cl0.10であった。
<実施例12>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりにインドール−5−カルボン酸を使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1以下であった。これにより淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボン酸、(インドール−5−カルボン酸三量体)1.07g(収率79%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.41S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.901.091.98Cl0.11であった。また、X線回折結晶解析の結果、層間隔は0.48nmであった。
<実施例13>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりにインドール−7−カルバルデヒドを使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−4,7,12−トリカルバルデヒド、(インドール−7−カルバルデヒド三量体)0.96g(収率71%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.70S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.901.090.98Cl0.14であった。
<実施例14>
200mlの三ツ口フラスコにクロロホルム15mlを入れ、インドール1.17gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はクロロホルム60mlに対して、過硫酸アンモニウム11.4g、水2.70gを溶解し、15分間攪拌することにより行った。次に、インドール溶液に60分間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、12時間、40℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら黄色から青緑色に変化した。反応溶液のpHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、クロロホルム次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、青緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(インドール三量体)1.04g(収率96%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.40S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.910.98(SO0.07であった。また、X線回折結晶解析の結果、層間隔は0.37nmであった。
<実施例15>
200mlの三ツ口フラスコにアセトニトリル15mlを入れ、インドール−5−カルボン酸1.61gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はアセトニトリル100mlに対して、テトラフルオロホウ酸第二銅・n水和物(Cu:20%含有)47.4gを溶解し、15分間攪拌した。反応溶液のpHは1未満であった。次に、インドール−5−カルボン酸溶液に60分間かけて、調製した酸化剤溶液を滴下した後、5時間、30℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら黄色から青緑色に変化した。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、アセトニトリル次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、青緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボン酸、(インドール−5−カルボン酸三量体)1.43g(収率89%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.40S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.950.981.98Cl0.13であった。
<実施例16>
200mlの三ツ口フラスコにアセトニトリル15mlを入れ、6−アセチルインドール1.59gを溶解した。一方、酸化剤溶液の調製はアセトニトリル100mlに対して、無水塩化第二鉄16.2g、水5.4gを溶解し、15分間攪拌することにより行った。次に、酸化剤溶液に60分間かけて、調製した6−アセチルインドール溶液を滴下した後、5時間、30℃にて攪拌した。反応溶液は若干の発熱を伴いながら黄色から青緑色に変化した。反応溶液のpHは1未満であった。反応終了後、桐山漏斗で吸引濾過し、アセトニトリル次いでメタノールで洗浄し、乾燥して、青緑色の3,8,13−トリアセチル−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(6−アセチルインドール三量体)1.11g(収率70%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.90S/cmであった。元素分析の結果は(C10.006.990.980.98Cl0.10であった。
<実施例17>
実施例12で合成したインドール−5−カルボン酸三量体1.07gを、10%硫酸−メタノール水溶液30mlに懸濁させて、25℃、2時間攪拌させた。桐山漏斗で吸引濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥して、淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルボン酸、(インドール−5−カルボン酸三量体)1.00gを得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.55S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.901.091.98Cl0.03(SO0.12であった。
<実施例18>
実施例13で合成したインドール−7−カルバルデヒド三量体0.96gを、5%p−トルエンスルホン酸(以下、pTs)50mlに懸濁させて、25℃、2時間攪拌させた。桐山漏斗で吸引濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥して、淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−4,7,12−トリカルバルデヒド、(インドール−7−カルバルデヒド三量体)0.90gを得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.95S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.901.090.98Cl0.02(pTs)0.10であった。
<実施例19>
実施例16で合成した6−アセチルインドール三量体1.11gを、10%ポリビニルスルホン酸(以下、PVs)50mlに懸濁させて、25℃、2時間攪拌させた。桐山漏斗で吸引濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥して、青緑色の3,8,13−トリアセチル−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(6−アセチルインドール三量体)1.05gを得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.88S/cmであった。元素分析の結果は(C10.006.990.980.9 Cl0.02(PVs)0.14であった。
<実施例20>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに4−ニトロインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−1,10,15−トリニトロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(4−ニトロインドール三量体)1.15g(収率81%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.58S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.002.011.98Cl0.16であった。
<実施例21>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに7−ニトロインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−4,7,12−トリニトロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(7−ニトロインドール三量体)1.09g(収率77%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.85S/cmであった。元素分析の結果は(C8.003.992.012.01Cl0.12であった。
<実施例22>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりにインドール−4−カルボニトリルを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−1,10,15−トリカルボニトリル、(インドール−4−カルボニトリル三量体)1.10g(収率77%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.75S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.021.97Cl0.10であった。
<実施例23>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりにインドール−7−カルボニトリルを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−4,7,12−トリカルボニトリル、(インドール−7−カルボニトリル三量体)1.10g(収率77%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.70S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.001.99Cl0.11であった。
<実施例24>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりにインドール−4−カルボン酸を使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−1,10,15−トリカルボン酸、(インドール−4−カルボン酸三量体)1.20g(収率85%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.72S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.981.001.98Cl0.13であった。
<実施例25>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりにインドール−6−カルボン酸を使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−3,8,13−トリカルボン酸、(インドール−6−カルボン酸三量体)1.19g(収率84%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.77S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.991.011.98Cl0.14であった。
<実施例26>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりにインドール−7−カルボン酸を使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−4,7,12−トリカルボン酸、(インドール−7−カルボン酸三量体)1.15g(収率81%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.75S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.971.001.98Cl0.13であった。
<実施例27>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりにインドール−4−カルバルデヒドを使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−1,10,15−トリカルバルデヒド、(インドール−4−カルバルデヒド三量体)1.08g(収率80%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.75S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.971.060.99Cl0.15であった。
<実施例28>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりにインドール−5−カルバルデヒドを使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−2,9,14−トリカルバルデヒド、(インドール−5−カルバルデヒド三量体)1.18g(収率87%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.82S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.991.031.01Cl0.15であった。
<実施例29>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりにインドール−6−カルバルデヒドを使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。淡緑色の6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール−3,8,13−トリカルバルデヒド、(インドール−6−カルバルデヒド三量体)1.10g(収率81%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.80S/cmであった。元素分析の結果は(C9.004.991.021.01Cl0.11であった。
<実施例30>
実施例6において5−フルオロインドールの代わりに4−ブロモインドールを使用する以外は実施例6と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより淡緑色の1,10,15−トリブロモ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(4−ブロモインドール三量体)1.20g(収率74%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.71S/cmであった。元素分析の結果は(C8.003.971.01Br0.98Cl0.10であった。
<実施例31>
実施例6において5−フルオロインドールの代わりに6−ブロモインドールを使用する以外は実施例6と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより淡緑色の3,8,13−トリブロモ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(6−ブロモインドール三量体)1.28g(収率79%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.73S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.011.01Br0.99Cl0.12であった。
<実施例32>
実施例6において5−フルオロインドールの代わりに7−ブロモインドールを使用する以外は実施例6と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより淡緑色の4,7,12−トリブロモ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(7−ブロモインドール三量体)1.32g(収率81%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.74S/cmであった。元素分析の結果は(C8.003.991.02Br0.99Cl0.14であった。
<実施例33>
実施例6において5−フルオロインドールの代わりに4−フルオロインドールを使用する以外は実施例6と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより淡緑色の1,10,15−トリフルオロ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(4−フルオロインドール三量体)1.32g(収率81%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.79S/cmであった。元素分析の結果は(C8.003.991.020.99Cl0.12であった。
<実施例34>
実施例6において5−フルオロインドールの代わりに7−フルオロインドールを使用する以外は実施例6と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより淡緑色の4,7,12−トリフルオロ−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(7−フルオロインドール三量体)1.35g(収率83%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.81S/cmであった。元素分析の結果は(C8.004.011.010.99Cl0.14であった。
<実施例35>
実施例16において6−アセチルインドールの代わりに4−アセチルインドールを使用する以外は実施例16と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより青緑色の1,10,15−トリアセチル−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(4−アセチルインドール三量体)1.30g(収率82%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.80S/cmであった。元素分析の結果は(C10.006.990.990.97Cl0.12であった。
<実施例36>
実施例16において6−アセチルインドールの代わりに7−アセチルインドールを使用する以外は実施例16と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより青緑色の4,7,12−トリアセチル−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(7−アセチルインドール三量体)1.33g(収率84%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.82S/cmであった。元素分析の結果は(C10.007.010.990.99Cl0.13であった。
<実施例37>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに4−カルバモイルインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の1,10,15−トリアミド−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(4−カルバモイルインドール三量体)1.10g(収率77%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.85S/cmであった。元素分析の結果は(C9.006.002.020.97Cl0.14であった。
<実施例38>
実施例2においてインドール−5−カルボニトリルの代わりに5−カルバモイルインドールを使用する以外は実施例2と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の2,9,14−トリアミド−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(5−カルバモイルインドール三量体)1.23g(収率87%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.95S/cmであった。元素分析の結果は(C9.005.992.020.98Cl0.15であった。
<実施例39>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりに6−カルバモイルインドールを使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の3,8,13−トリアミド−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(6−カルバモイルインドール三量体)1.12g(収率83%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.79S/cmであった。元素分析の結果は(C9.005.982.000.99Cl0.12であった。
<実施例40>
実施例11において5−フルオロインドールの代わりに7−カルバモイルインドールを使用する以外は実施例11と同様な方法で重合を行った。反応溶液のpHは1未満であった。これにより暗青色の4,7,12−トリアミド−6,11−ジヒドロ−5H−ジインドロ[2,3−a:2’,3’−c]カルバゾール、(7−カルバモイルインドール三量体)1.07g(収率79%)を得た。得られた三量体を錠剤成型器で加圧成型させて直径10mm、厚さ1mmの形状に切り出して四端子法にて導電率を測定したところ、0.80S/cmであった。元素分析の結果は(C9.006.011.990.99Cl0.13であった。
比較例
前述の代表的な3種類のインドール誘導体三量体と、ポリアニリン(J.Polymer sci.,Plymer Chem.Ed.,26,1531(1988))、ポリジチオジアニリン(特開平10−265567)について、電気化学的測定(サイクリックボルタンメトリー)を行い比較を行った。具体的には、3種類のインドール誘導体三量体及びポリアニリン、ポリジチオジアニリン各々500mgについて100mlの1M−NaOH水溶液に20℃、2時間懸濁させて、桐山漏斗で分離後、水洗、乾燥を行って、続いて20mlのジメチルホルムアミドに溶解し、白金電極(5mm×5mmの表面積)に塗布後100℃にてベークしてインドール誘導体三量体、ポリアニリン、ポリジチオジアニリン各薄膜電極を作製した。このようにして得られた各薄膜電極を作用電極とし、対電極を白金、参照電極をKCl飽和カロメル電極(SCE)とし、また、電解質はLiClOの水溶液(0.2M)を用いて、測定セルとした。各々薄膜電極について、−0.3〜1.2V(対SCE)間にてサイクルテストを実施し、得られたサイクリックボルタングラム及び記録された酸化還元電位E、全還元容量を測定した。
測定した5種類の三量体について、酸化還元電位E、全還元容量、サイクル特性の比較を表1に示す。
Figure 0004112973
ここでいうサイクル特性とは、1サイクル目での還元容量を100とした時の、10000サイクル目での還元容量の割合である。
強度比較
実施例2、4、および12に記載のインドール誘導体三量体をそれぞれブレンダー(WARING COMMERCIAL社製HGB−SS型)で11000回×3分間粉砕処理した。粉砕処理前後の三量体について、粒径分布と、IR測定用ペレットの機械的強度の比較を表2に示す。
Figure 0004112973
産業上の利用可能性
以上のように、本発明により、導電性を有する酸化還元容量およびサイクル特性が良好なインドール誘導体の三量体の工業的製造法が提供できた。本発明の化学酸化法は大量生産を可能とし、一度に多量の三量体を取得でき、工業的生産に非常に適している。一方、従来の電解酸化では装置面の特殊性より、大量生産は達成しがたい。また電解反応と異なり、化学反応では最後の環化反応が、ルイス酸によるマイルドな条件での酸化的環化反応であり、三量体自身を過酸化することがないので、不純物の少ない、導電性の良好な三量体を取得することができる。こうして得られたインドール誘導体三量体のなかで、4−ニトロインドール誘導体三量体、6−ニトロインドール誘導体三量体、7−ニトロインドール誘導体三量体、インドール−4−カルボニトリル誘導体三量体、インドール−6−カルボニトリル誘導体三量体、インドール−7−カルボニトリル誘導体三量体、インドール−4−カルボン酸誘導体三量体、インドール−6−カルボン酸誘導体三量体、インドール−7−カルボン酸誘導体三量体、インドール−4−カルバルデヒド誘導体三量体、インドール−5−カルバルデヒド誘導体三量体、インドール−6−カルバルデヒド誘導体三量体、インドール−7−カルバルデヒド誘導体三量体、4−ブロモインドール誘導体三量体、6−ブロモインドール誘導体三量体、7−ブロモインドール誘導体三量体、4−フルオロインドール誘導体三量体、5−フルオロインドール誘導体三量体、6−フルオロインドール誘導体三量体、7−フルオロインドール誘導体三量体、4−カルバモイルインドール誘導体三量体、5−カルバモイルインドール誘導体三量体、6−カルバモイルインドール誘導体三量体、7−カルバモイルインドール誘導体三量体、4−アセチルインドール誘導体三量体、5−アセチルインドール誘導体三量体、6−アセチルインドール誘導体三量体、および7−アセチルインドール誘導体三量体は、従来知られているインドール誘導体三量体と比較して、導電性、酸化還元電位及び/または酸化還元容量、並びにサイクル特性が優れている。これらのインドール誘導体三量体は、各種帯電防止、静電、コンデンサ、電池、EMIシールド、化学センサー、表示素子、非線形材料、防錆剤、接着剤、繊維、帯電防止塗料、メッキプライマー、静電塗装の下地、電気防食等に幅広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、実施例1におけるインドール−6−カルボニトリル三量体のIRチャートである。
図2は、実施例2におけるインドール−5−カルボニトリル三量体のIRチャートである。
図3は、実施例3における6−ニトロインドール三量体のIRチャートである。
図4は、実施例4における6−フルオロインドール三量体のIRチャートである。
図5は、実施例6における5−フルオロインドール三量体のIRチャートである。
図6は、実施例2におけるインドール−5−カルボニトリル三量体のNMRチャートである。
図7は、実施例4における6−フルオロインドール三量体のNMRチャートである。
図8は、実施例12におけるインドール−5−カルボン酸三量体のNMRチャートである。

Claims (45)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜Rは、水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基である。)で示される少なくとも一種のインドール誘導体(A)を、少なくとも一種の酸化剤(B)と少なくとも一種の有機溶媒(C)を含む反応混合物中において反応することを含む、下記一般式(2)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R12は、水素、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群からそれぞれ独立して選ばれた置換基であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体の製造方法。
  2. 前記一般式(1)で示される少なくとも一種のインドール誘導体(A)と少なくとも一種の有機溶媒(C)を含む溶液中に、少なくとも一種の酸化剤(B)と少なくとも一種の有機溶媒(C)と水を含む溶液を滴下して反応することを含む、前記一般式(2)で示されるインドール誘導体三量体の製造方法。
  3. 酸化剤(B)が、無水塩化第二鉄、塩化第二鉄六水和物、硝酸第二鉄六水和物、硫酸第二鉄n水和物、硫酸第二鉄アンモニウム十二水和物、過塩素酸第二鉄n水和物、塩化第二銅、テトラフルオロホウ酸第二銅、オゾン、及び過硫酸アンモニウムからなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項1または2記載のインドール誘導体三量体の製造方法。
  4. 有機溶媒(C)がアセトニトリルである請求1〜3のいずれか1項に記載のインドール誘導体三量体の製造方法。
  5. 反応終了後に酸性溶液を用いてドーピング処理を行うことをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインドール誘導体三量体の製造方法。
  6. 下記一般式(3)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R から選ばれる他の3つは水素であり、
    式中、R 〜R から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R から選ばれる他の3つは水素であり、
    式中、R 〜R 12 から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R 12 から選ばれる他の3つは水素であり、
    ただしR 、R、およびR10のすべてが同一の置換基で置換されてかつその他がすべて水素であるものを除き、
    また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体。
  7. 下記一般式(4)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−ニトロインドール三量体誘導体。
  8. 下記一般式(5)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、およびR〜R10は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−ニトロインドール三量体誘導体。
  9. 下記一般式(6)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−ニトロインドール三量体誘導体。
  10. 下記一般式(7)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−4−カルボニトリル三量体誘導体。
  11. 下記一般式(8)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−6−カルボニトリル三量体誘導体。
  12. 下記一般式(9)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−7−カルボニトリル三量体誘導体。
  13. 下記一般式(10)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−4−カルボン酸三量体誘導体。
  14. 下記一般式(11)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−6−カルボン酸三量体誘導体。
  15. 下記一般式(12)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−7−カルボン酸三量体誘導体。
  16. 下記一般式(13)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−4−カルバルデヒド三量体誘導体。
  17. 下記一般式(14)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−5−カルバルデヒド三量体誘導体。
  18. 下記一般式(15)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオン群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−6−カルバルデヒド三量体誘導体。
  19. 下記一般式(16)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−7−カルバルデヒド三量体誘導体。
  20. 下記一般式(17)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−ブロモインドール三量体誘導体。
  21. 下記一般式(18)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−ブロモインドール三量体誘導体。
  22. 下記一般式(19)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−ブロモインドール三量体誘導体。
  23. 下記一般式(20)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−フルオロインドール三量体誘導体。
  24. 下記一般式(21)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R〜R、R〜R、およびR11、R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される5−フルオロインドール三量体誘導体。
  25. 下記一般式(22)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素でり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−フルオロインドール三量体誘導体。
  26. 下記一般式(23)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−フルオロインドール三量体誘導体。
  27. 下記一般式(24)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−アセチルインドール三量体誘導体。
  28. 下記一般式(25)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される5−アセチルインドール三量体誘導体。
  29. 下記一般式(26)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−アセチルインドール三量体誘導体。
  30. 下記一般式(27)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−アセチルインドール三量体誘導体。
  31. 下記一般式(28)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR10〜R12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される4−カルバモイルインドール三量体誘導体。
  32. 下記一般式(29)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R〜R、R〜R、R11、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される5−カルバモイルインドール三量体誘導体。
  33. 下記一般式(30)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、R〜R、R〜R10、およびR12は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される6−カルバモイルインドール三量体誘導体。
  34. 下記一般式(31)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R、R〜R、およびR〜R11は、いずれも水素であり、また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示される7−カルバモイルインドール三量体誘導体。
  35. 請求項6〜34のいずれか1項に記載のインドール誘導体三量体であって、Xa−が塩素イオン、硫酸イオン、ホウフッ化イオンからなる群から選ばれた少なくとも1種である、上記インドール誘導体三量体。
  36. 請求項6〜35のいずれか1項に記載のインドール誘導体三量体であって、m=0.001〜0.5であるドープ型の、上記インドール誘導体三量体。
  37. 請求項6〜35のいずれか1項に記載のインドール誘導体三量体であって、m=0である脱ドープ型の、上記インドール誘導体三量体。
  38. 粒径0.1〜50μmの粒子である下記一般式(2)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R から選ばれる他の3つは水素であり、
    式中、R 〜R から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R から選ばれる他の3つは水素であり、
    式中、R 〜R 12 から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R 12 から選ばれる他の3つは水素であり、
    ただしR 、R、およびR10のすべてが同一の置換基で置換されてかつその他がすべて水素であるものを除き、
    また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体。
  39. インドール誘導体三量体が請求項1〜5のいずれか1項に記載された方法により製造され得る、請求項38記載のインドール誘導体三量体。
  40. インドール誘導体三量体が請求項6〜37のいずれか1項に記載のものである、請求項38記載のインドール誘導体三量体。
  41. インドール誘導体三量体が下記一般式(32)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、およびR10のすべてがシアノ基またはカルボン酸基で置換されており、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−5−カルボニトリル三量体あるいはインドール−5−カルボン酸三量体である、請求項38または39記載のインドール誘導体三量体。
  42. 層間隔0.1〜0.6nmの積層構造を有する、下記一般式(2)
    Figure 0004112973
    (式中、R〜R から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R から選ばれる他の3つは水素であり、
    式中、R 〜R から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R から選ばれる他の3つは水素であり、
    式中、R 〜R 12 から選ばれる1つが、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルキル基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のアルコキシ基、炭素数2〜24の直鎖または分岐 のアシル基、アルデヒド基、カルボン酸基、炭素数2〜24の直鎖または分岐のカルボン酸エステル基、スルホン酸基、炭素数1〜24の直鎖または分岐のスルホン酸エステル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アミド基およびハロゲン基からなる群から選ばれた置換基であり、R 〜R 12 から選ばれる他の3つは水素であり、
    ただしR 、R、およびR10のすべてが同一の置換基で置換されてかつその他がすべて水素であるものを除き、
    また、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール誘導体三量体積層構造体。
  43. インドール誘導体三量体が請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法により製造される、請求項42記載のインドール誘導体三量体積層構造体。
  44. インドール誘導体三量体が請求項6〜37のいずれか1項に記載のものである、請求項42記載のインドール誘導体三量体積層構造体。
  45. 下記一般式(32)
    Figure 0004112973
    (式中、R、R、およびR10のすべてがシアノ基あるいはカルボン酸基で置換されており、Xa−は、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フッ素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、ほうフッ化イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、及びトリフルオロメタンスルホン酸イオンからなる1〜3価の陰イオンの群から選ばれた少なくとも一種の陰イオンであり、aはXのイオン価数を表し、1〜3の整数であり、mは0〜0.5である。)で示されるインドール−5−カルボニトリル三量体またはインドール−5−カルボン酸三量体である、請求項42または43記載のインドール誘導体三量体積層構造体。
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