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JP4107795B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

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JP4107795B2
JP4107795B2 JP2000282320A JP2000282320A JP4107795B2 JP 4107795 B2 JP4107795 B2 JP 4107795B2 JP 2000282320 A JP2000282320 A JP 2000282320A JP 2000282320 A JP2000282320 A JP 2000282320A JP 4107795 B2 JP4107795 B2 JP 4107795B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の摩擦要素のうちの少なくとも1つの摩擦要素を作動油圧の上昇により締結させることにより変速が実行される自動変速機の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機は、複数のクラッチやブレーキ等の摩擦要素を選択的に油圧作動(締結)させることにより歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定し、作動する摩擦要素を切り換えることにより他の変速段への変速を行うよう構成する。
【0003】
自動変速機はかかる構成であるが故に、少なくとも、或る摩擦要素を作動油圧の上昇により締結させることにより行う変速が存在することとなる。
なお本明細書では、当該変速に際し締結状態から解放状態に切り換えるべき摩擦要素が或る場合には、それを解放側摩擦要素、その作動油圧を解放側作動油圧と称し、また、解放状態から締結状態に切り換えるべき摩擦要素を締結側摩擦要素、その作動油圧を締結側作動油圧と称する。
【0004】
ところで、こうした変速が行われる自動変速機にあっては、原動機が被駆動状態、所謂、コースト状態でアップシフト変速(以下、コーストアップ変速という)を実行するに際して変速ショックが生じることは既知である。
【0005】
そこで従来、特開平3−260459号公報には、コーストアップ変速中において、締結側作動油圧を上昇させるのを遅らせることにより、変速中に、自動変速機の入力側トルクが変速機の出力軸に伝達されないニュートラル状態を所定時間維持することによって変速ショックを軽減するという技術が開示されている。
【0006】
また、特開平8−291858号公報には、アップシフトのイナーシャフェーズ中にアクセルペダルの踏み込みなどによってスロットル開度TVOが増加する場合に、締結側作動油圧のみをスロットル開度TVOの増加量分だけ増加させることによって変速ショックを軽減するという技術が開示されている。
【0007】
コーストアップ変速には、例えば、シフトレバーからのレンジ操作によって生じる変速、アクセルペダルからの足離しによって生じる変速がある。
【0008】
図11〜図13は、コーストアップ変速を示すタイムチャートであって、(a)はスロットル開度TVOを示し、(b)は自動変速機の入力側回転数であるタービン回転数Ntを示す。なお、図11〜図13における(b)では、実際に検出されるタービン回転数Ntを実線A、また、変速終了後に到達するはずのタービン回転数Nt(0)、具体的には、自動変速機の出力軸側回転に変速終了後のギア比をかけた値を破線Bで示し、実際の変速は、実線Aが破線Bに到達したときをもって完了とする。
【0009】
図11は、原動機であるエンジンが被駆動状態で変速が進行するコーストアップ変速の低車速での例である。この場合、図(b)に示す如く、車速が低い状態における変速ではタービン回転数Ntが低いため、負側のトルクコンバータのタービントルク、即ち、自動変速機の入力側トルクTt(図示せず)の絶対値は小さく、自動変速機の入力側トルクTtは、ほとんど0に近い。この場合、エンジンの回転落ちの速度も小さくなるため、自動変速機の入力側トルクTtが負値から0になることも考慮され、図11(b)の符号S1に示す状態に、タービン回転数Ntの回転落ちが止まってしまう。この現象は、アイドル回転が高い場合や、アクセルペダルを離したときにエンストを防止するために、スロットル開度に応じた本来の燃料噴射量に対して、一時的に過剰な燃料を噴射することにより、アクセルペダルを離したときのアイドリング回転よりも一時的に上昇してしまうような場合には顕著である。
【0010】
図12(a)の実線は、アクセルペダルを途中まで離した変速(以下、パーシャル足離し変速という)であり、また、図12(a)の破線は、アクセルペダルをゆっくり離した変速である。両者の場合、図12(b)に示す如く、変速開始時はタービン回転数Ntも高いので負側の自動変速機の入力側トルクTt(図示せず)も大きいが、スロットル開度TVOがわずかに残っているため、変速が進行してタービン回転数Ntが落ちてくると負側の自動変速機の入力側トルクTtが小さく、あるいは自動変速機の入力側トルクTt=0になるため、図12(b)の符号S2に示す状態に、タービン回転数Ntの落ちが鈍くなるか、落ちが止まってしまう。
【0011】
さらに、図13は、足離し後にアクセルペダルを再び踏み込む変速である。この場合、図13(a)に示す如く、アクセルペダルを再び踏み込むことで、自動変速機の入力側トルクTt(図示せず)が大きくなるため、タービン回転数Ntの下降速度が小さくなり、図13(b)の符号S3に示す状態に、タービン回転数Ntの落ちが鈍くなるか、再び上昇してしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記3例に対し、前者の特開平3−260459号公報のように、コーストアップ変速中においてニュートラル状態を維持した場合、ショックの問題を解消できるものの、ニュートラル状態にせずに締結側摩擦要素の容量を徐々に上昇させて変速するのに比べて、変速時間が長くなってしまう可能性がある。
【0013】
上記公報では、変速時間が適切な時間を超えてしまうことに対する対策として、まずイナーシャフェーズ時間を検出し、イナーシャフェーズとして適切な時間を超えたのをトリガーとしてタイムアウト用の制御を開始する方法が考えられるが、タイムアウトを待って制御を開始すると、時間遅れ(タイムラグ)が生じるため、実際の変速終了時間にも遅れが生じてしまう。次に自動変速機の入力側トルクTtから判断する方法も考えられるが、自動変速機の入力側トルクTtから判断しても、入力側トルクTtとタービン回転数Ntとの変化率の相関は、特に、タービン回転数Ntが0に近傍の領域では、推定入力側トルクと実際の入力側トルクとの誤差やエンジンのフリクションなどの変動による影響を大きく受けるため、入力側トルクTtからタービン回転数Ntの下降具合を検知することは困難である。さらに、ニュートラル状態、或いはそれに近い状態であっても適切な時間内に変速が終了するにも関わらず、変速時間が延びるのを回避するため、入力側トルクTtなどの信号を基に締結側で変速時間を短縮させるための制御を行ってしまうと、所定時間内に変速が終了する状況で無理な締結側作動油圧を供給することによってショックを悪化させることもあり得る。
【0014】
さらに、後者の特開平8−291858号公報では、スロットル開度TVOの増加量に比例して締結側作動油圧を増加させる場合、非常に小さいなトルク域では、増加させる油圧の設定が難しい。加えて、スロットル開度TVOが変化しなくても変速時間が長くなってしまう場合、例えば、自動変速機の入力側回転数であるタービン回転数Ntが低下して負側のトルクが小さくなる場合に対応することができない。
【0015】
請求項1に記載の発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、自動変速機の入力側回転が目標とする回転数に同期する際に締結が行われる変速において、変速時間とショックとが最も好適な状態で両立できない領域を適切に判断することにより、両立できる場合はショックの軽減を重視し、両立できない場合はショックと変速時間をバランスよく成立させることの可能な自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
加えて請求項2または4に記載の発明は、適切な時間で変速の終了が可能か否かを効果的に判断することができる自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とし、
さらに請求項5に記載の発明は、変速を特定することにより、請求項1の課題を効果的に解消できる自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第1発明による自動変速機の油圧制御装置は、コースト状態でのアップシフト変速に際して、複数の摩擦要素のうちの少なくとも1つの摩擦要素を作動油圧の上昇により締結させることにより変速が実行される自動変速機の油圧制御装置において、自動変速機の入力側回転数が予め設定された所定時間に目標とする回転数に同期するか否かを判定する判定手段を備え、この判定手段から、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定されるときは、摩擦要素に供給される締結側作動油圧を、緩やかな勾配で上昇する第1の油圧とし、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定されるときは、摩擦要素に供給される締結側作動油圧を、前記第1油圧よりも急な勾配で上昇する第2の油圧とするようにしたことを特徴とするものである。
【0018】
第2発明による自動変速機の油圧制御装置は、第1発明において、上記判定手段は、自動変速機の入力側回転数を検出する検出手段を備え、この手段から検出された自動変速機の入力側回転数の変化割合が所定値を下回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定し、自動変速機の入力側回転数の変化割合が所定値を上回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定するものであることを特徴とするものである。
【0019】
第3発明による自動変速機の油圧制御装置は、第1発明において、前記判定手段は、イナーシャフェーズが終了する時間を予想することにより、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間を推定する手段を備え、この推定手段から推定されたイナーシャフェーズ継続時間が所定値を下回るときには、前記自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定し、この推定イナーシャフェーズ継続時間が所定値を上回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定するものであることを特徴とするものである。
【0020】
第4発明による自動変速機の油圧制御装置は、第3発明において、上記イナーシャフェーズ継続時間推定手段は、自動変速機の入力側回転数における変化勾配を予想し、この予想値とイナーシャフェーズが終了するまでに必要な自動変速機の入力側回転数の変化量とから、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間を推定するものであることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の効果】
第1発明に係る自動変速機の油圧制御装置は、コースト状態でのアップシフト変速に際して、複数の摩擦要素のうちの少なくとも1つの摩擦要素を作動油圧の上昇により締結させることにより変速が実行されるものである。
【0023】
本発明では、自動変速機への入力回転数が予め設定された所定時間に目標とする回転数に同期するか否かを判定する判定手段を備える。この判定手段から、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定されるときは、摩擦要素に供給される締結側作動油圧を、緩やかな勾配で上昇する第1の油圧とする。この場合、自動変速機の入力側回転数が目標とする回転数に同期する変速を実行するに際して、適切な時間に変速を終了させることができると共に、この変速時に生じるショックを最大限に軽減することができる。
【0024】
また本発明では、上記判定手段から、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定されるときは、摩擦要素に供給される締結側作動油圧を、前記第1油圧よりも急な勾配で上昇する第2の油圧とする。この場合、自動変速機の入力側回転数が目標とする回転数に同期する変速を実行するに際して、第1の油圧を供給しては適切な時間で変速が終了できない場合を考慮して、上記第1油圧よりも急な勾配で上昇する第2の油圧、つまり、変速終了時間を短縮させるために大きな作動油圧を優先的に供給するから、この変速時に生じるショックを極力抑えつつ、適切な時間で変速を終了させることができる。
【0025】
従って本発明によれば、自動変速機の入力側回転数が目標とする回転数に同期する際に締結が行われる変速において、変速時間とショックとが最も好適な状態で両立できない領域を適切に判断することにより、両立できる場合はショックの軽減を重視し、両立できない場合はショックと変速時間をバランスよく成立させることができる。
【0026】
第2発明においては、第1発明において、上記判定手段は、自動変速機の入力側回転数を検出する検出手段を備え、この手段から検出された自動変速機の入力側回転の変化割合が所定値を下回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定し、自動変速機の入力側回転の変化割合が所定値を上回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定するから、変速が所定時間に終了できるかどうかをほぼ正確に判断することができる。
【0027】
第3発明においては、第1発明において、上記判定手段は、イナーシャフェーズが終了する時間を予想することにより、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間を推定する手段を備え、この推定手段から推定されたイナーシャフェーズ継続時間が所定値を下回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定し、この推定イナーシャフェーズ継続時間が所定値を上回るときには、自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定するから、第2発明と同様、変速が所定時間に終了できるかどうかをほぼ正確に判断することができる。
【0028】
第4発明による自動変速機の油圧制御装置は、第3発明において、上記イナーシャフェーズ継続時間推定手段は、自動変速機の入力側回転数における変化勾配を予想し、この予想値と、イナーシャフェーズが終了するまでに必要な自動変速機の入力側回転数の変化量とから、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間を推定するから、変速が所定時間に終了できるかどうかを既存の情報から判断することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明一実施の形態になる自動変速機の油圧制御装置を示し、1はエンジン、2は自動変速機である。
エンジン1は、運転者が操作するアクセルペダルに連動してその踏み込みにつれ全閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブにより出力を加減され、エンジン1の出力回転はトルクコンバータ3を経て自動変速機2の入力軸4に入力されるものとする。
【0031】
自動変速機2は、同軸突き合わせ関係に配置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯車変速機構の主たる構成要素とする。
エンジン1に近いフロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤSF 、フロントリングギヤRF 、これらに噛合するフロントピニオンPF 、および該フロントピニオンを回転自在に支持するフロントキャリアCF よりなる単純遊星歯車組とし、
エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組7も、リヤサンギヤSR 、リヤリングギヤRR 、これらに噛合するリヤピニオンPR 、および該リヤピニオンを回転自在に支持するリヤキャリアCR よりなる単純遊星歯車組とする。
【0032】
遊星歯車変速機構の伝動経路(変速段)を決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごとく両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設ける。
つまり、フロントサンギヤSP はリバースクラッチR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共に、2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能とする。
【0033】
フロントキャリアCF はハイクラッチH/Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。
またフロントキャリアCF は更に、ローワンウエイクラッチL/OWCによりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共に、ローリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能とする。
そしてフロントキャリアCF と、リヤリングギヤRR との間を、ロークラッチL/Cにより適宜結合可能とする。
フロントリングギヤRF およびリヤキャリアCR 間を相互に結合し、これらフロントリングギヤRF およびリヤキャリアCR を出力軸6に結合し、リヤサンギヤSR を入力軸4に結合する。
【0034】
上記遊星歯車変速機構の動力伝達列は、摩擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/Cの図2に実線の〇で示す選択的油圧作動(締結)と、ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4TVO)の前進変速段と、後退変速段(Rev )とを得ることができる。
なお図2に点線の〇印で示す油圧作動(締結)は、エンジンブレーキが必要な時に作動させるべき摩擦要素である。
【0035】
図2に示す変速制御用摩擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1に示すコントロールバルブボディー8により実現し、このコントロールバルブボディー8には図示せざるマニュアルバルブの他に、ライン圧ソレノイド9、ロークラッチソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソレノイド13などを挿置する。
【0036】
ライン圧ソレノイド9はそのON,OFFにより、変速制御の元圧であるライン圧を高低切り替えし、図示せざるマニュアルバルブは、希望する走行形態に応じて運転者により前進走行(D)レンジ位置、後退走行(R)レンジ位置、または駐停車(P,N)レンジ位置に操作されるものとする。
Dレンジでマニュアルバルブは、上記のライン圧を元圧としてロークラッチソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソレノイド13のデューティ制御により対応するロークラッチL/C、2速・4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブレーキLR/Bの作動油圧を個々に制御し得るようライン圧を所定の回路に供給し、当該各ソレノイドのデューティ制御により図2に示した第1速〜第4速の締結論理を実現するものとする。
但しRレンジでは、マニュアルバルブはリバースクラッチR/Cにはライン圧を上記各ソレノイドのデューティ制御に依存することなく直接供給し、ローリバースブレーキLR/Bには上記各ソレノイドのデューティ制御によって制御された油圧を供給し、これらを締結作動させることにより図2に示した後退の締結論理を実現するものとする。
なおP,Nレンジでマニュアルバルブはライン圧をどの回路にも供給せず、全ての摩擦要素を解放状態にすることにより自動変速機を中立状態にする。
【0037】
ライン圧ソレノイド9のON,OFF制御、およびロークラッチソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソレノイド13のデューティ制御はそれぞれ変速機コントローラ14により実行し、
そのために変速機コントローラ14には、エンジン1のスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ15からの信号と、
トルクコンバータ3の出力回転数(変速機入力回転数)であるタービン回転数Nt を検出するタービン回転センサ16からの信号と、
自動変速機2の出力軸5の回転数NO を検出する出力回転センサ17からの信号と、
選択レンジを検出するインヒビタスイッチ18からの信号と、
掛け替え変速時に締結すべき締結側摩擦要素、つまり、図2から明らかなように2→3変速時はハイクラッチH/C、3→2変速時は2速・4速ブレーキ2−4/B、3→4変速時は2速・4速ブレーキ2−4/B、4→3変速時はロークラッチL/C内に配置された油圧スイッチ群19からの信号をそれぞれ入力する。
ここで油圧スイッチ群19は、対応する摩擦要素の作動油圧が摩擦要素のロスストロークを終了させて締結容量を発生させ始める圧力になった時にONするものとする。
なお、上記のように摩擦要素がロスストロークを終了して締結容量を発生させ始めるのを検知する手段としては、上記油圧スイッチ群19のように対応する摩擦要素の作動油圧に応動してONになるものの代わりに、摩擦要素のピストンストロークに応動して上記の検知を行うストロークセンサを用いたり、摩擦要素の作動油圧指令値や当該作動油圧指令値に対応するソレノイド駆動デューティ等をモニタして上記の検知を行うようにしても良いことはいうまでもない。
【0038】
本発明が関与するDレンジでの自動変速作用を説明すると、変速機コントローラ14は図示せざる制御プログラムを実行して、予定の変速マップをもとにスロットル開度TVOおよび変速機出力回転数NO (車速)から、現在の運転状態において要求される好適変速段を検索する。
次いで変速機コントローラ14は、現在の選択変速段が好適変速段と一致しているか否かを判定し、不一致なら変速指令を発して好適変速段への変速が実行されるよう、つまり図2の締結論理表にもとづき当該変速のための摩擦要素の締結、解放切換えが行われるようソレノイド10〜13のデューティ制御により、当該摩擦要素の作動油圧を変更する。
【0039】
ところで、こうした変速が行われる自動変速機にあっては、原動機であるエンジン1が被駆動状態でアップシフト変速(以下、コーストアップ変速という)を実行するに際して変速ショックが生じるという問題がある。
【0040】
そこで、本発明は、通常制御でコーストアップ変速が所定時間に終了できると判断されるときには、締結側摩擦要素に供給される締結側作動油圧Pcを緩やかな勾配で上昇する第1の油圧P1として変速ショックを最大限に軽減するが、通常制御ではコーストアップ変速が所定時間に終了できないと判断されるときには、上記締結側摩擦要素に供給される締結側作動油圧Pcを第1の油圧P1よりも急な勾配で上昇する第2の油圧P2に立ち上げて、変速の進行速度を加速させることにより、許容できる時間内にコーストアップ変速を終了させる。
【0041】
ここで本発明の作用を説明する。
【0042】
図3は、本発明に係るフローチャートである。なお、このフローチャートは、コーストアップ変速中のイナーシャフェーズ開始と同時に、制御サイクルに従って予め設定された任意の時間ごとに繰り返し実行される。
【0043】
コーストアップ変速においてイナーシャフェーズが開始されると、ステップ110にて、このコーストアップ変速が予め好適な数値で設定された所定時間で変速を終了できるかどうかの判断ルーチンを実行し、ステップ120に移行する。
【0044】
ステップ120にて、ステップ110で実行された判断ルーチンから、コーストアップ変速が所定時間で変速を終了できると判断すると、ステップ130に移行し、コーストアップ変速中のニュートラル状態を維持するために、締結側摩擦要素に供給される締結側作動油圧Pcを緩やかな勾配θ1で上昇する第1の油圧P1とする。これによって、コーストアップ変速を終了させることができる。但し、第1の油圧P1は、ステップ130にて、前回ジョブの締結側作動油圧P1(OLD)に所定の油圧PA が加算されることにより、結果的に、(PA/1ジョブ時間)の勾配θ1で上昇することとなる。なお、毎ジョブごとに加算される所定油圧PAとは、変速ショックの防止を重視した緩やかな勾配θ1で決定される。
【0045】
他方、ステップ110で実行された判断ルーチンにてコーストアップ変速が所定時間で変速を終了できないと判断すると、ステップ120からステップ140に移行し、コーストアップ変速中のニュートラル状態を解除するため、締結側摩擦要素に供給される締結側作動油圧Pcを第1油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2 とする。これによって、コーストアップ変速を所定時間内に終了させることができる。但し、第2の油圧P2は、ステップ140にて、前回ジョブの締結側作動油圧P2(OLD)に所定の油圧PB が加算されることにより、結果的に、(PB/1ジョブ時間)の勾配θ2で上昇することとなる。なお、毎ジョブごとに加算される所定油圧PBとは、変速ショックを極力抑えつつ、変速を適切な時間内に確実に終了させることを保障する、勾配θ1よりも傾きが大きな勾配θ2(勾配θ1<勾配θ2)で決定される。
【0046】
図4は、図3のステップ110で実行された判断ルーチンの第1実施形態である。先ずステップ210にて、コーストアップ変速が所定時間で終了可能か否かの判断を既に行ったかどうかを確認する。ステップ210にてコーストアップ変速が所定時間で終了可能か否かの判断がまだ行われていないと確認すると、ステップ220に移行する。ステップ220では、自動変速機の入力側回転数であるタービン回転数Nt(new)を検出し、この検出から得られたタービン回転数Nt(new)と前回のジョブで検出したタービン回転数Nt(OLD)との差分ΔNt、即ち、検出されたタービン回転数Ntの変化割合ΔNtが所定値Ncよりも小さいかどうかを判断する。但し、判定に用いられる所定値Ncは、例えば、スロットル開度TVO、車速、トルク、現在のタービン回転数Ntと変速終了時の予想タービン回転数Ntとの差によって決定されている。
【0047】
具体的な変化割合ΔNtは、変速機コントローラ14の演算ジョブから得られた前回のタービン回転数Nt(OLD)と変速機コントローラ14の演算ジョブから得られた今回のタービン回転数Nt(new)との差である。
ΔNt=Nt(new)−Nt(OLD)・・・(1)
このため、タービン回転数Ntが下降している場合、変化割合ΔNtは負の値になり、変化割合ΔNtが大きいほど、タービン回転数Ntの下降速度は緩やかで、変化割合ΔNが小さいほど、タービン回転数Ntの下降速度は急になる。
【0048】
ステップ220にて、変化割合ΔNtが所定値Ncよりも小さいと判断されると、ステップ230にて、所定時間でコーストアップ変速が終了できると判断して、ステップ110で実行された判断ルーチンを終了する。この判断結果から、図3のフローチャートでは、ステップ120からステップ130に移行する。
【0049】
他方、ステップ220にて、変化割合ΔNtが所定値Nc以上に大きいと判断されると、ステップ240にて、所定時間でコーストアップ変速が終了できないと判断されてステップ250に移行し、このステップ250にて、所定時間変速終了可能判断ルーチンの終了判断をし、次のジョブ以降は、ステップ210でNo判定をして、所定時間変速終了可能判断を再度行わないようにして、ステップ110で実行された判断ルーチンを終了する。この判断結果から、図3のフローチャートでは、ステップ120からステップ140に移行する。
【0050】
つまり、ステップ220は、変化割合ΔNtと所定値Ncとの大小関係から、自動変速機内がニュートラル状態となる場合(自動変速機内が実際にはニュートラル状態でないときは理論上ニュートラル状態となる場合)、タービン回転数Ntが予め設定された所定時間に目標とする回転数に同期するかどうかを判定し、タービン回転数Ntが前記所定時間に目標回転数に同期できると判定されるときは、図4のステップ230で所定時間変速終了可能判断をすることにより、図3のステップ130で締結側作動油圧Pcを、緩やかな勾配θ1で上昇する第1の油圧P1とする。この場合、タービン回転数Ntが目標とする回転数に同期する変速を実行するに際して、適切な時間に変速を終了させることができると共に、この変速時に生じるショックを最大限に軽減することができる。
【0051】
またステップ220では、変化割合ΔNtと所定値Ncとの大小関係から、タービン回転数Ntが前記所定時間に目標回転数に同期できないと判定されるときは、図3のステップ240で所定時間変速終了不能判断をすることにより、図4のステップ140で締結側作動油圧Pcを、第1油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2とする。この場合、タービン回転数Ntが目標とする回転数に同期する変速を実行するに際して、第1油圧P1を供給しては適切な時間で変速が終了できない場合を考慮して、第1油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2油圧P2、つまり、変速終了時間を短縮させるために大きな作動油圧を優先的に供給するから、この変速時に生じるショックを極力抑えつつ、適切な時間で変速を終了させることができる。
【0052】
従って本実施形態によれば、タービン回転数Ntが目標とする回転数に同期する際に締結が行われる変速において、変速時間とショックとが最も好適な状態で両立できない領域を適切に判断することにより、両立できる場合はショックの軽減を重視し、両立できない場合はショックと変速時間をバランスよく成立させることができる。
【0053】
特に、ステップ220は、タービン回転数Ntの変化割合ΔNtが所定値Ncを下回るときには、タービン回転数Ntが所定時間に変速終了後の出力軸側回転数に同期できると判定し、タービン回転数Ntの変化割合ΔNtが所定値Ncを上回るときには、タービン回転数Ntが所定時間に変速終了後の出力軸側回転数に同期できないと判定から、変速が所定時間に終了できるかどうかをほぼ正確に判断することができる。
【0054】
なお、ステップ210にて、コーストアップ変速が所定時間で終了可能か否かの判断を既に行ったかどうかを確認し、このステップ210にて、コーストアップ変速が所定時間で終了可能でないとの判断がステップ250にて既に行われていると確認すると、ステップ110で実行された判断ルーチンを終了する。
【0055】
図5は、図3のステップ110で実行された判断ルーチンの第2実施形態である。先ずステップ310にて、コーストアップ変速が所定時間で終了可能か否かを判断する。この判断は、フラグFLAGによって行われ、本実施形態では、「FLAG=0」のときは、所定時間での変速が可能であると判断とし、「FLAG=1」のときは、所定時間での変速が不能であると判断する。なお、本実施形態の場合、イナーシャフェーズが開始される時のフラグFLAGは、「FLAG=0」とする。
【0056】
ステップ310にて、フラグFLAGが「FLAG=0」であって、コーストアップ変速が所定時間での終了が可能であると判断すると、ステップ320に移行する。ステップ320では、まずイナーシャフェーズが終了する時間(時点)tを予想し、この予想時点t により、イナーシャフェーズが開始された時間(時点)tからイナーシャフェーズが終了する時点tまでの継続時間Ti を推定する。
【0057】
イナーシャフェーズ継続時間Tiは、例えば、図6または図7に示す如く、イナーシャフェーズが開始された時点tからフラグFLAGにより所定時間での変速が可能か不可能かを判断した時点t2までの経過時間Tと、この時点t2からイナーシャフェーズが終了する時点tまでの予想経過時間Tとの和から求めることができる。
i=T+T・・・(2)
なお、予想経過時間Tは、今後のタービン回転数Ntの変化率の予想値α(t)と、イナーシャフェーズ終了までに必要なタービン回転数Ntの変化量ΔNt1、即ち、時点t2のタービン回転数と変速終了後の予想タービン回転数(=自動変速機の出力側回転数×変速終了後のギア比)から求められる。つまり、予想値α(t)の積分値がタービン回転数Ntの変化量ΔNt1と一致した時点tの値Tが予想経過時間Tということになる。
【0058】
予想値α(t)の予想の方法は、時点t2の勾配が一定である、或いは、時点t2の前のタービン回転数Ntの変化率の変化傾向を平均化し、この変化傾向を適用するといった方法もある。
【0059】
因みに、予想値α(t)を時点t2の勾配が一定(=α1)であるとした場合の予想経過時間Tは、図6から、
=ΔNt1/α1・・・(3)
と表せる。
【0060】
また、予想値α(t)を時点t2の勾配に対して変化するとした場合の予想経過時間Tは、α(t)=α+Δα×Δtとすると、図7から、
=ΔNt1/α(t)・・・(4)
と表せる。
但し、αは、時点t2のタービン回転数の変化割合、Δαは、時点t2のタービン回転数の変化割合の変化割合、Δtは、時点t2からの経過時間である。
【0061】
ステップ320にて、経過時間Tおよび予想経過時間Tからイナーシャフェーズ継続時間Tiを予想すると、ステップ330に移行し、推定したイナーシャフェーズ継続時間Ti が所定値、例えば、許容されるイナーシャフェーズ時間Tcよりも大きいかどうかを判断する。このステップ330にて、イナーシャフェーズ継続時間Tiが所定値Tcよりも小さいと判断されると、ステップ340にて、所定時間でコーストアップ変速が終了できると判断されてフラグFLAGを「FLAG=0」とし、本フローチャートにより実行される判断ルーチンを終了する。この判断結果から、図3のフローチャートでは、ステップ110にて、所定時間変速終了可能を判断し、ステップ120からステップ130に移行する。
【0062】
他方、ステップ330にて、イナーシャフェーズ継続時間Tiが所定値Tc以上大きいと判断されると、ステップ350にて、所定時間でコーストアップ変速が終了できないと判断されてフラグFLAGを「FLAG=1」とし、次のジョブ以降は、ステップ310でNo判定をして、所定時間での変速の終了が可能であるかどうかの判断を再度行わないようにして、本フローチャートにより実行される判断ルーチンを終了する。この判断結果から、図3のフローチャートでは、ステップ110にて、所定時間変速終了不能を判断し、ステップ120からステップ140に移行する。
【0063】
つまり、ステップ330は、イナーシャフェーズ継続時間Tiと所定値Tcとの大小関係から、自動変速機内がニュートラル状態となる場合(自動変速機内が実際にはニュートラル状態でないときは理論上ニュートラル状態となる場合)、タービン回転数Ntが予め設定された所定時間に目標とする回転数に同期するかどうかを判定し、タービン回転数Ntが前記所定時間に目標回転数に同期できると判定されるときは、図5のステップ340で所定時間変速終了可能判断をすることにより、図3のステップ130で締結側作動油圧Pcを、緩やかな勾配θ1で上昇する第1の油圧P1とする。この場合、タービン回転数Ntが目標とする回転数に同期する変速を実行するに際して、適切な時間に変速を終了させることができると共に、この変速時に生じるショックを最大限に軽減することができる。
【0064】
またステップ330では、イナーシャフェーズ継続時間Tiと所定値Tcとの大小関係から、タービン回転数Ntが前記所定時間に目標回転数に同期できないと判定されるときは、図5のステップ350で所定時間変速終了不能判断をすることにより、図3のステップ140で締結側作動油圧Pcを、第1の油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2とする。この場合、タービン回転数Ntが目標とする回転数に同期する変速を実行するに際して、第1油圧P1を供給しては適切な時間で変速が終了できない場合を考慮して、第1の油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2、つまり、変速終了時間を短縮させるために大きな作動油圧を優先的に供給するから、この変速時に生じるショックを極力抑えつつ、適切な時間で変速を終了させることができる。
【0065】
従って本実施形態によれば、タービン回転数Ntが目標とする回転数に同期する際に締結が行われる変速において、変速時間とショックとが最も好適な状態で両立できない領域を適切に判断することにより、両立できる場合はショックの軽減を重視し、両立できない場合はショックと変速時間をバランスよく成立させることができる。
【0066】
加えて、本実施形態によれば、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間Tiが所定値Tcを下回るときには、タービン回転数Ntが所定時間に変速終了後の出力軸側回転数Noに同期できると判定し、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間Tiが所定値Tcを上回るときには、タービン回転数Ntが所定時間に変速終了後の出力軸側回転数Noに同期できないと判定するから、変速が所定時間に終了できるかどうかをほぼ正確に判断することができる。
【0067】
特に、ステップ320は、タービン回転数Ntにおける変化勾配α(t)を予想し、この予想勾配α(t)とイナーシャフェーズが終了するまでに必要なタービン回転数の変化量ΔNt1とから、イナーシャフェーズ継続時間Tiを推定するから、変速が所定時間に終了できるかどうかを、タービン回転数Ntという既存の情報から判断することができる。
【0068】
図8は、図3,図4のフローチャート、または、図3,図5のフローチャートによる作用を説明するタイムチャートであって、パーシャル足離しがきっかけになって行われるコーストアップ変速を示し、(a)はスロットル開度TVO、(b)はタービン回転数Nt、(c)は締結側作動油圧Pcを供給するための指令値TPAを示す。
【0069】
スロットル開度TVOは、図8(a)に示す如く、アクセルペダルを途中まで離した状態であり、完全に足を離した状態に比べて若干エンジントルクは大きい。
【0070】
締結側指令値TPAは、図8(c)に示す如く、コーストアップ変速が判断される時間t0で、締結側作動油圧Pcとして、緩やかな勾配θ1で上昇する第1の油圧P1を指令する。この第1の油圧P1は、変速の進行にはほとんど関与せず、エンジン1が被駆動状態であるコースト状態のようにタービン回転数Ntが自力で下降する状態においてほとんど加速しない、即ち、ニュートラル状態を保つことができると共に、変速ショックを最大限に軽減することができる油圧と勾配に設定する。さらに、図8(b)に示す如く、タービン回転数Ntが下降するに従って、タービンの負側のトルクが小さくなるため、タービン回転数Ntの下降速度、即ち、タービン回転数Ntの1ジョブあたりの下降量ΔNtが所定値Nc以下になった時点をt=t2とすると、時点t2以降は、第1油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2を指令する。この第2油圧P2の上昇勾配θ2は、変速ショックを極力抑えつつ、適切な時間内に変速を終了させることができる値に設定する。
【0071】
タービン回転数Ntは、図8(b)の領域Xに示す如く、変速初期はタービン回転数Ntが高いため、負側のトルクも大きく、回転落ちも早いが、変速が進行し、タービン回転数Ntが低くなってくると、スロットル開度TVOに変化が無くても、負側のタービントルクが小さくなるため、時点t2近傍で、徐々にタービン回転数Ntの落ち速度が小さくなる。
【0072】
そして、さらに回転落ちがゆっくりとなり、タービン回転数Ntの下降速度ΔNtが所定値Nc以下になる時間t2にて、コーストアップ変速が所定時間に終了できないと判断される(破線部分)。その結果、タービン回転数Ntは、領域Yに示す如く、締結圧指令値TPAが締結側作動油圧Pcを大きく立ち上げることにより、タービン回転数Ntの下降速度が加速して変速が早く進行する。こうして、タービン回転数Ntは、目標とする変速終了後の回転数Nt(0)、即ち、自動変速機の出力軸側回転数に変速終了後のギア比をかけた回転数に到達して変速を完了する。このように、変速の進行速度度合いにより、変速の終了時間を推定し、この推定結果によって、締結側作動油圧Pcが切り替えられる場合、切り替えられた後の制御を以後、変速推進用制御と呼ぶこととする。
【0073】
図9は、他の実施形態であって、第1の摩擦要素を締結させると共に、第2の摩擦要素を解放させることにより変速を行う掛け替え変速において、パーシャル足離しがきっかけになって行われるコースト変速の例だが、コーストトルクが小さいため、変速の進行が遅い場合であって、(a)はスロットル開度TVO、(b)はタービン回転数Nt、(c)は締結側作動油圧Pcを供給するための指令値TPAおよび解放側作動油圧Poを供給するための指令値TPBを示す。
【0074】
スロットル開度TVOは、図9(a)に示す如く、アクセルペダルを途中まで離した状態であり、完全に足を離した状態に比べて若干エンジントルクは大きい。
【0075】
締結側指令値TPAは、図9(c)に示す如く、コーストアップ変速が判断される時間t0で、締結側作動油圧Pcとして、ピストンストロークを早めに終了させるための比較的高めの油圧(以下、プリチャージ圧という)Prを指令したのち、緩やかな勾配θ1で上昇する第1の油圧P1を指令する。この第1の油圧P1は、変速の進行にはほとんど関与せず、エンジン1が被駆動状態であるコースト状態のようにタービン回転数Ntが自力で下降する状態においてほとんど加速しない、即ち、ニュートラル状態を保つことができると共に、変速ショックを最大限に軽減することができる油圧と勾配に設定する。さらに、タービン回転数Ntが下降するに従って、タービンの負側のトルクが小さくなるため、タービン回転数Ntの下降速度、即ち、タービン回転数Ntの1ジョブあたりの下降量ΔNtが所定値Nc以下になった時点をt=t2とすると、時点t2以降は、第1油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2を指令する。この第2油圧P2の上昇勾配θ2は、変速ショックを極力抑えつつ、適切な時間内に変速を終了させることができる値に設定する。
【0076】
タービン回転数Ntは、図9(b)の領域Xに示す如く、変速初期はタービン回転数Ntが高いため、負側のトルクも大きく、回転落ちも早いが、変速が進行し、タービン回転数Ntが低くなってくると、スロットル開度TVOに変化が無くても、負側のタービントルクが小さくなるため、時点t2近傍で、徐々にタービン回転数Ntの落ち速度が小さくなる。
【0077】
さらに回転落ちがゆっくりとなり、タービン回転数Ntの下降速度ΔNtが所定値Nc以下になる時点t2にて、コーストアップ変速が所定時間に終了できないと判断される。その結果、変速促進用制御の開始を判断し、この変速促進用制御によって、領域Yに示す如く、締結圧指令値TPAが締結側作動油圧Pcを大きく立ち上げることにより、タービン回転数Ntの下降速度が加速して変速が早く進行する。こうして、タービン回転数Ntは、目標とする変速終了後の回転数Nt(0)に到達して変速を完了する。
【0078】
変速推進用制御モードでは、締結側作動油圧Pcに対して上限値P2(max)を設けている。データは、例えば、スロットル開度TVO、車速、トルクなどによって決定され、どのような状況であっても確実に所定時間内に変速が終了することを保障できる値とする。
【0079】
イナーシャフェーズ終了判断をした後は、通常と同じように締結側作動油圧Pcを立ち上げ、所定時間後に変速制御を終了する。
【0080】
図10は、さらに他の実施形態であって、アクセルペダルの足離しアップシフト変速のイナーシャフェーズ中にアクセルペダルを踏み込んだ場合であって、(a)はスロットル開度TVO、(b)はタービン回転数Nt、(c)は締結側作動油圧Pcを供給するための指令値TPAおよび解放側作動油圧Poを供給するための指令値TPBを示す。
【0081】
スロットル開度TVOは始め、図10(a)に示す如く、アクセルペダルからの足離しによりTVO=0となり、エンジン1が被駆動状態となるが、時間t1において、アクセルペダルの再踏み込みにより、エンジン1から発生したトルクは上昇する。
【0082】
締結側指令値TPAは、図10(c)に示す如く、コーストアップ変速が判断される時間t0で、締結側作動油圧Pcとして、ピストンストロークを早めに終了させるための比較的高めの油圧(プリチャージ圧)Prを発生したのち、緩やかな勾配θ1で上昇する第1の油圧P1を指令する。この第1の油圧P1は、変速の進行にはほとんど関与せず、エンジン1が被駆動状態であるコースト状態のようにタービン回転数Ntが自力で下降する状態においてほとんど加速しない、即ち、ニュートラル状態を保つことができると共に、変速ショックを最大限に軽減することができる油圧と勾配に設定する。さらに、スロットル開度TVOの踏み込みにより、入力側トルクTtが上昇し、タービン回転数Ntがゆっくりとなり、そのままではやがては上昇に転ずる。その過程でタービン回転数Ntの下降速度、即ち、タービン回転数Ntの1ジョブあたりの下降量ΔNtが所定値Nc以下になった時点をt=t2とすると、時点t2以降は、第1油圧P1の勾配θ1よりも急な勾配θ2で上昇する第2の油圧P2を指令する。この第2油圧P2の上昇勾配θ2は、変速ショックを極力抑えつつ、変速を適切な時間内に確実に終了させることができる値に設定する。
【0083】
タービン回転数Ntは、図10(b)の領域Xに示す如く、足離しに伴い減少するが、コーストアップ変速中は締結側解放側共にほとんど容量を持っていないため、ほぼニュートラル状態である。従って、入力側トルクTtが上昇すると、すぐにタービン回転数Ntが上昇する。アクセルペダルの再踏み込み(時間t1)によりタービン回転数Ntの下降が鈍って再び上昇方向に向かって変化し始める。
【0084】
このときタービン回転数の下降速度ΔNtが所定値Nc以下になる時点t2にて、アップシフト変速が所定時間に終了できないと判断される。その結果、変速促進用制御の開始を判断し、変速促進用制御によって、領域Yに示す如く、締結圧指令値TPAが締結側作動油圧Pcを大きく立ち上げることにより、タービン回転数Ntが下降して変速が進行する。こうして、タービン回転数Ntは、目標とする変速終了後の回転数Nt(0)に到達して変速を完了する。
【0085】
締結側作動油圧Pcは、アップシフト変速が所定時間に終了できると判断される領域Xでは、変速ショックを防止するために緩やかな勾配θ1で上昇する油圧P1である。しかしながら、タービン回転差ΔNtが所定値Nc以下になると、アップシフト変速が所定時間に終了できないと判断され、これ以降の領域Yでは、締結側作動油圧Pcを油圧P1の勾配θ1よりも大きな勾配θ2で上昇する油圧P2とする。
【0086】
変速推進用制御モードでは、締結側作動油圧Pcに対して上限値P2(max)を設けている。例えば、スロットル開度TVO、車速、トルクなどによって決定され、どのような状況であっても確実に所定時間内に変速が終了することを保障できる値とする。
【0087】
イナーシャフェーズ終了判断をした後は、通常と同じように締結側作動油圧Pcを立ち上げ、所定時間後に変速制御を終了する。本実施形態では、スロットル開度TVOを極端に踏み込んで、第1油圧P1での制御を続行すると、明らかに、タービン回転数Ntが上昇してしまうような場合に変速の終了を保障できることは勿論、スロットル開度TVOの踏み込み加減が非常に微妙で、第1油圧P1での制御を続行した場合に、所定時間に変速が終了できるかどうか微妙な状況であっても、ショックを重視して第1油圧P1による制御を続行するが適切か、変速推進用制御の開始を判断し、変速推進用制御で強制的に変速を進行させるのが適切かを、的確に判断し、かつ、それに応じた制御を実行することができる。
【0088】
なお、時点t2において、図5のフローチャートに示す如く、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間Tiに基づいて、自動変速機内がニュートラル状態となる場合、タービン回転数Ntが予め設定された所定時間に目標とする回転数に同期するかどうかを判断しても、図9,図10のタイムチャートに示す波形と同様な波形が得られる。
【0089】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したすぎず、当業者によれば、請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。本発明装置は、エンジン1が被駆動状態において実行されるアップシフト変速である場合、本発明の作用効果を効果的に得ることができるが、変速に関してはこれに限ることない。例えば、自動変速機の入力側回転数、即ち、エンジン1の出力側回転数が低下して自動変速機の入力側回転数が目標とする回転数に同期する際の締結であれば、自動変速機内が必ずしもニュートラル状態となる必要は無く、その場合は、自動変速機内が理論上、ニュートラル状態となるとして判断すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる油圧制御装置を具えた自動変速機の伝動列、およびその変速制御システムを示す概略系統図である。
【図2】 同自動変速機の選択変速段と、摩擦要素の締結論理との関係を示す図である。
【図3】 同実施の形態における油圧制御装置がコーストアップ変速を実行する際に所定時間に変速をするかどうかを判断し、締結側摩擦要素に供給すべき作動油圧指令値を選択するためのフローチャートである。
【図4】 本発明の第1実施形態であって、コーストアップ変速を実行する際に所定時間に変速が終了するかどうかを判断するためのフローチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態であって、コーストアップ変速を実行する際に所定時間に変速が終了するかどうかを判断するためのフローチャートである。
【図6】 イナーシャフェーズが終了すると予想される継続時間Tiを判断する方法を説明するための図である。
【図7】 イナーシャフェーズが終了すると予想される継続時間Tiを判断する他の方法を説明するための図である。
【図8】 同実施の形態においてアクセルペダルを途中まで離したパーシャル足離しによるコースト変速を実行したときを示すタイムチャートで、
(a)は、スロットル開度TVOのタイムチャート、
(b)は、タービン回転数Ntのタイムチャート、
(c)は、締結圧指令値TPAのタイムチャートである。
【図9】 2つの摩擦要素の締結/解放を掛け替える掛け変え変速においてアクセルペダルを途中まで離したパーシャル足離しによるコースト変速を実行したときを示すタイムチャートで、
(a)は、スロットル開度TVOのタイムチャート、
(b)は、タービン回転数Ntのタイムチャート、
(c)は、締結圧指令値TPAおよび解放圧指令値TPBのタイムチャートである。
【図10】 2つの摩擦要素の締結/解放を掛け替える掛け変え変速において足離しアップシフト変速のイナーシャフェーズ中にアクセルペダルを踏み込んだ場合を示すタイムチャートで、
(a)は、スロットル開度TVOのタイムチャート、
(b)は、タービン回転数Ntのタイムチャート、
(c)は、締結圧指令値TPAおよび解放圧指令値TPBのタイムチャートである。
【図11】 従来技術において、コーストアップ変速中に発生した低車速での変速を示すタイムチャートであって、
(a)は、スロットル開度TVOのタイムチャート、
(b)は、タービン回転数Ntのタイムチャートである。
【図12】 従来技術において、アクセルペダルを途中まで離したパーシャル足離し変速を示すタイムチャートであって、
(a)は、スロットル開度TVOのタイムチャート、
(b)は、タービン回転数Ntのタイムチャートである。
【図13】 従来技術において、足離し後にアクセルペダルを再び踏み込む変速を示すタイムチャートであって、
(a)は、スロットル開度TVOのタイムチャート、
(b)は、タービン回転数Ntのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 自動変速機
3 トルクコンバータ
4 入力軸
5 出力軸
6 フロントプラネタリギヤ組
7 リヤプラネタリギヤ組
8 コントロールバルブ
9 ライン圧ソレノイド
10 ロークラッチソレノイド
11 2速・4速ブレーキソレノイド
12 ハイクラッチソレノイド
13 ローリバースブレーキソレノイド
14 変速機コントローラ
15 スロットル開度センサ
16 タービン回転センサ
17 出力回転センサ
18 インヒビタスイッチ
19 油圧スイッチ
L/C ロークラッチ
2-4/B 2速・4速ブレーキ
H/C ハイクラッチ
LR/B ローリバースブレーキ
R/C リバースクラッチ
L/OWC ローワンウエイクラッチ

Claims (4)

  1. コースト状態でのアップシフト変速に際して、複数の摩擦要素のうちの少なくとも1つの摩擦要素を作動油圧の上昇により締結させることにより変速が実行される自動変速機の油圧制御装置において、
    自動変速機への入力回転数が予め設定された所定時間に目標とする回転数に同期するか否かを判定する判定手段を備え、この判定手段から、
    前記自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定されるときは、
    前記摩擦要素に供給される締結側作動油圧を、緩やかな勾配で上昇する第1の油圧とし、
    前記自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定されるときは、
    前記摩擦要素に供給される締結側作動油圧を、前記第1油圧よりも急な勾配で上昇する第2の油圧とするようにしたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記判定手段は、自動変速機の入力側回転を検出する検出手段を備え、この手段から検出された自動変速機の入力側回転の変化割合が所定値を下回るときには、前記自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定し、
    該自動変速機の入力側回転の変化割合が所定値を上回るときには、前記自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記判定手段は、イナーシャフェーズが終了する時間を予想することにより、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間を推定する手段を備え、この推定手段から推定されたイナーシャフェーズ継続時間が所定値を下回るときには、前記自動変速機の入力側回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できると判定し、
    該推定イナーシャフェーズ継続時間が所定値を上回るときには、前記自動変速機への入力回転数が前記所定時間に前記目標回転数に同期できないと判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記イナーシャフェーズ継続時間推定手段は、自動変速機の入力側回転数における変化勾配を予想し、この予想値とイナーシャフェーズが終了するまでに必要な自動変速機の入力側回転数の変化量とから、イナーシャフェーズが開始してから終了するまでの継続時間を推定するものであることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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