JP4194824B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被施療者の脚部又は腕部を施療するマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマッサージ機の1つとして、特公昭52−28517号公報に開示されているものがある。該公報に開示されているマッサージ機は、被施療者の脚部又は腕部等(以下、脚部について説明する)を支持する固定枠と、該固定枠の両側端に夫々ヒンジ結合された可動枠とを備えており、固定枠及び可動枠に夫々両端が連結されたシリンダを駆動することによって、固定枠及び可動枠を開閉することが可能となっている。また、固定枠及び可動枠は、被施療者の脚部を抱持することが可能であるように凹状に形成されており、固定枠及び可動枠の相対向する箇所に蛇腹状の空気袋である指圧筒が設けられている。該指圧筒の先端には指圧頭が設けられており、夫々の指圧筒を伸長させることによって指圧頭を被施療者の脚部に当接させ、該脚部に押圧刺激を与えるようになっている。
【0003】
また、この他にも、特開平7−124214号公報に開示されているマッサージ機もある。該公報に開示されているマッサージ機は、被施療者の脚部等(以下、脚部について説明する)が当接される凹状受部が形成されており、この凹状受部の相対向する側面に空気袋が夫々配された構成となっている。被施療者の脚部を凹状受部に載せた状態で、空気袋を膨張又は収縮させることによって、被施療者の脚部を空気袋で挟み、該脚部に押圧刺激を与えるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特公昭52−28517号公報
【特許文献2】
特開平7−124214号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した如き特公昭52−28517号公報に開示されているマッサージ機にあっては、脚部又は腕部を支持する固定枠が凹状に形成されており、特開平7−124214号公報に開示されているマッサージ機にあっては、同様に凹状に形成された凹状受部を有しており、これらの凹状に形成された部分の両側部が開口側へ突出しているため、外観上好ましくなく、またマッサージ機を使用しない場合又は安楽椅子として使用する場合等に邪魔になるという問題があった。
【0006】
マッサージ師等の施療者が被施療者の脚部又は腕部を指圧によって施療する場合には、施療者が該脚部又は腕部を挟むように掴み、この掴む力に強弱を付けることによって施療するのが一般的である(以下、掴み揉みという)。このとき、被施療者の脚部又は腕部には、施療者の指の先端だけでなく、指の腹の部分及び/又は掌の一部等が当接し、手が親指とその他の指との間の部分で屈曲され、この屈曲角度が変化することで、これらの当接する部分全体によって被施療者の脚部又は腕部が押圧される。また、このとき被施療者の脚部又は腕部を押圧する力は施療者の指の先端に略集中され、指の腹の部分及び/又は掌の一部等では指の先端よりも小さな力で押圧することとなる。このような掴み揉みが被施療者にとっては心地よく感じられることが多く、マッサージ機による刺激を、かかる施療者による掴み揉みによる刺激に近づけることが要望されていた。
【0007】
しかしながら、上述した如き特公昭52−28517号公報に開示されているマッサージ機にあっては、相対向して配された指圧頭のみが被施療者の脚部又は腕部に当接し、これらが該脚部又は腕部を押圧する構成であるので、被施療者に与える刺激は施療者による掴み揉みとは異なるものとなっていた。
【0008】
また、特開平7−124214号公報に開示されているマッサージ機にあっては、相対向して配された空気袋が膨張又は収縮することにより、これらの空気袋が被施療者の脚部又は腕部に直接当接して押圧する構成であり、空気袋が脚部又は腕部の形状に合わせて変形し、空気袋の脚部又は腕部への当接面の略全体によって略均一な力で押圧することとなるため、この刺激もまた、施療者の指の先端に押圧力が略集中する掴み揉みとは異なるものとなっていた。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、従来に比して美観的により好ましく、マッサージ機を使用していない場合又は安楽椅子として使用する場合等に邪魔にならないマッサージ機を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の他の目的は、従来に比してより施療者による掴み揉みに類似した又はこれと同等の刺激を被施療者に与えることができるマッサージ機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るマッサージ機は、ヒンジ結合された2つの支持部と、前記支持部に形成され、被施療者の脚部又は腕部を支持する支持面と、前記支持部を開閉動作させる駆動部とを備えるマッサージ機であって、前記支持部は、ヒンジ結合の反対側端部が所定範囲だけ移動することが可能であるようにその移動を拘束されており、前記支持面が、被施療者の脚部又は腕部を挟み込むべく、平面状から凹面状へ変形することが可能であるように構成されており、前記駆動部は、前記支持部のヒンジ結合部分を、被施療者の脚部又は腕部から離反する方向へ移動させるべくなしてあることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、被施療者の脚部又は腕部を施療するときにだけ、支持面を凹面状に変形させればよく、マッサージ機を使用しない場合、及び該マッサージ機が椅子型をなしているときであって、これを安楽椅子として使用する場合等には、支持面を平面状に構成することができるので、従来に比して美観が向上し、また邪魔になることを防止できる。また、特に安楽椅子として使用する場合にあっては、支持面が平面状であるため足置き又は肘掛けの邪魔にならず、より一層安楽性を向上させることが期待できる。
そして、両支持部が屈曲するようにヒンジ結合部分を中心として駆動部によって回動せしめられることによって、被施療者の脚部又は腕部が支持部に挟み込まれ、恰も被施療者による掴み揉みのような刺激を前記脚部又は腕部に与えることができる。
【0017】
また、この場合においては、前記支持部の前記支持面の反対面に対向して配置された基部を更に備え、前記駆動部は、該基部と前記支持部との間の距離を変化させるべくなしてある構成としてもよい。これにより、両支持部を開閉動作させることができる。
【0018】
また、上記発明においては、前記駆動部は、前記基部と前記支持部との間に介装された空気袋を有する構成としてもよい。更にこの場合には、前記空気袋は、伸縮することが可能であるように、蛇腹状に形成されていてもよい。
【0021】
また、この場合においては、前記基部と前記支持部との間に配置された中間部材と、該中間部材と前記支持部をヒンジ結合している枢軸とを連結する連結部材とを更に備え、前記駆動部は、前記基部と前記中間部材との間の距離を変化させるべくなしてある構成とすることもできる。これにより、中間部材と基部とが駆動部によって互いに接近せしめられたとき、連結部材及びこれに連なるヒンジ結合の枢軸が基部に近接する方向、即ち被施療者の脚部又は腕部から離反する方向へ移動することとなり、両支持部を開閉動作させることができる。
【0022】
また、上記発明においては、前記駆動部は、前記基部と前記中間部材との間に介装された空気袋を有する構成としてもよい。更にこの場合においては、前記空気袋は、伸縮することが可能であるように、蛇腹状に形成されていてもよい。
【0023】
また、上記発明においては、前記支持部と前記中間部材との間に介装されたダンパを更に備える構成とすることが望ましい。
【0024】
これにより、支持部が駆動されるときの振動ノイズが減衰され、より好ましい刺激を被施療者に与えることができる。
【0025】
また、上記発明においては、前記支持面は、被施療者の脚部又は腕部に機械的刺激を与える突起を有する構成とすることが望ましい。
これにより、被施療者の脚部又は腕部を施療するときには、突起に押圧力が略集中し、支持面の突起の周囲の部分がこれより小さな力で前記脚部又は腕部を押圧することとなるので、施療者による掴み揉みと同様の態様で前記脚部又は腕部を施療することができる。
また、上記発明においては、前記突起を振動させるバイブレータを更に備える構成としてもよいし、前記突起を加熱する温熱装置を更に備える構成としてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るマッサージ機について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の全体の構成を示す斜視図である。図1に示す如く、本実施の形態1に係るマッサージ機1は、椅子型をなしており、座部2,背凭れ部3,フットレスト4,及びアームレスト5から主として構成されている。座部2は、水平配置された棒状の脚部2aをその下部両側に夫々有する基台2bの上部に、上部が座面として用いられるように略平坦に形成されたクッション部2cが配されて構成されている。クッション部2cは、ウレタンフォーム,スポンジ,又は発泡スチロール製の内装材(図示せず)が基台2bの上面に載置されており、更にこれをポリエステル製の起毛トリコット,合成皮革,又は天然皮革等からなる外装材(カバー)にて覆って構成されている。
【0028】
座部2の上部前側(マッサージ機1に着座した被施療者から見たときの前側をいう。また、以下において左とはマッサージ機1に着座した被施療者から見たときの左をいい、右とは同被施療者から見たときの右をいう。)には、被施療者の足首及び脹脛をマッサージするためのフットレスト4の上端部が枢着されている。これにより、フットレスト4は、その上端部を中心にして前後に回動可能とされている。
【0029】
更に座部2の後部には、背凭れ部3が設けられている。背凭れ部3は、被施療者の上半身を支持すべく、一般的な体格の成人がマッサージ機1に着座した際に、該成人の身体の一部がその外部にはみ出ない程度の大きさとされており、前面視略長方形をなしている。背凭れ部3の下端部は、座部2の後部に横方向の枢軸によって枢支されており、この枢軸を中心に背凭れ部3が回動することにより、前後にリクライニングが可能とされている。また背凭れ部3の両側部には、基台2bに固定支持されたアームレスト5が夫々設けられている。このアームレスト5は、背凭れ部3の両側部から前方へ延びていて、被施療者がマッサージ機1に着座したときに、肘置きとして用いることができるようになっている。
【0030】
背凭れ部3の内部には、マッサージ機構6が設けられている。マッサージ機構6は、例えば特開2000−350756号公報に記載されているように、以下に説明するような構成となっている。マッサージ機構6は、夫々ローラ状をなす4つの施療子を有している。これらの施療子は、背凭れ部3の前面(被施療者の背部を支持する面)から若干前方又は後方の位置に、上下左右に離隔して配されている。また、マッサージ機構6には、モータ等のアクチュエータが設けられており、このようなアクチュエータの動作によって、左右に並べられた施療子が略楕円状の軌道に沿って互いに近接又は離反するように移動することが可能に構成されている。また、このようなマッサージ機構6は、背凭れ部3の内部で背凭れ部3の長手方向に延びるガイドレールによって移動方向が案内されており、モータ等の動作によってこれに沿った方向へ移動することが可能に構成されている。
【0031】
次に、フットレスト4及びアームレスト5の構成について更に詳しく説明する。図1に示す如く、フットレスト4は、一対のフットレストユニット7が左右に並設されて構成されており、夫々のフットレストユニット7によって被施療者の左右の下腿を個別に支持及び施療することができるようになっている。図2は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機1のフットレストユニット7の構成を示す分解斜視図である。図2に示す如く、フットレストユニット7は、基部8,支持部9及び空気袋10から主として構成されている。基部8は、略角板状をなしており、左右に並べられた2つの基部8が、これらよりも板面の面積が若干大きい略板状の台板8aに取り付けられている。この台板8aは、その上端部分が座部2の前端部分に左右に延びる枢軸(図示せず)によって枢着されている。また、基部8の一板面(前面)は、中央から左右夫々の部分が側方へ向かうに従って前方へ突出するように傾斜したテーパ面11となっており、これによって前面全体が僅かに凹状をなしている。なお、基部8の前面は平面であってもよい。
【0032】
この基部8の前方には、左右のテーパ面11に夫々対向するように、板状の支持部9が左右に並設されている。両支持部9は、互いにヒンジ結合されており、この結合部分で屈曲することが可能となっている。支持部9は、板状部材12の前面に、これと同寸の板面を有する押圧部材13が貼着されて構成されており、この押圧部材13の前面が本発明に係る支持面9aを構成している。
【0033】
押圧部材13の前面の中央部分及びその側方の部分の2箇所には、半球状の突起15が設けられている。このような押圧部材13は、エラストマ等の弾性材料によって構成されており、被施療者の下腿に当接し、これを押圧するときに、該下腿に適度な刺激を与えることができるようになっている。
【0034】
図2に示す如く、1つのフットレストユニット7には、6つの支持部9が設けられており、左右に並べられた2つの支持部9によって形成された支持部対16が、縦に3つ並べられて構成されている。各支持部対16の左右方向中央部分には、枢軸17が設けられており、この枢軸17によって左右に並べられた支持部9が互いにヒンジ結合されている。
【0035】
また、各板状部材12と、基部8との間には、夫々空気袋10が設けられている。この空気袋10は略円筒形状をなしており、その周面が蛇腹状に形成されている。従って、給排気装置18(図3参照)によって空気袋10に空気が給排されたときには、空気袋10が軸長方向(前後方向)に伸縮することとなる。このような空気袋10の前後の端面は夫々板状部材12の後面及び基部8の前面に貼着されており、空気袋10の伸縮により、基部8と支持部9との間の距離が変化するようになっている。
【0036】
図3は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機1の構成の一部を示すブロック図である。マッサージ機1は、座部2又は背凭れ部3に、CPU、ROM、RAM及び入出力インタフェース等から構成された制御部19を備えている。制御部19には、ポンプ及び電磁弁等から構成される給排気装置18を駆動する駆動回路20が接続されており、該給排気装置18の動作を制御部19が制御するようになっている。
【0037】
また、各押圧部材13の突起15(図2参照)の内部には、出力軸に偏心質量が取り付けられたモータから構成されるバイブレータ21が設けられており、このバイブレータ21の駆動回路22に、前記制御部19が接続されている。更に、各押圧部材13には、セラミックスヒータ、カーボンフェルトヒータ又はニクロム線等から構成された温熱装置23が設けられており、この温熱装置23を駆動する駆動回路24に、前記制御部19が接続されている。
【0038】
また、マッサージ機1のアームレスト5の近傍には、被施療者の操作に供される操作部25が設けられている。該操作部25には、複数のボタンスイッチ及び液晶表示パネル等が設けられており、被施療者がボタンスイッチを選択的に押下することによって、マッサージ機1の各種の動作を指示することができるようになっている。操作部25は制御部19に接続されており、被施療者が操作部25に対して操作を行ったときに、これに対応する動作指示を表す電気信号を前記制御部19に送信するように構成されている。
【0039】
なお、説明を簡単にするために、図3にはマッサージ機1の構成のうち、フットレスト4の動作を制御する制御系の構成についてのみ示している。
【0040】
一方、アームレスト5は、図1に示すように、1つのフットレストユニット7と略同様の構成とされており、支持部の支持面が上方を向くように、また支持部をヒンジ結合している枢軸が前後方向へ延びるように、背凭れ部3の両側方に配されている。なお、アームレスト5の詳細な構成については、説明を省略する。
【0041】
次に、マッサージ機1のフットレスト4の動作について説明する。制御部19が有するROM等の記憶装置には、給排気装置18,バイブレータ21及び温熱装置23の動作を夫々制御する制御プログラムが格納されている。被施療者がマッサージ機1に着座し、その下腿をフットレスト4の支持面に載せた状態で、操作部25に対して動作指示の入力を行ったとき、この動作指示を表す信号が制御部19に与えられる。被施療者によって、フットレスト4による掴み揉みの動作が支持されたときには、制御部19は、給排気装置18が空気袋10に所定の時間間隔で給気及び排気を繰り返すための制御信号を、駆動回路20に送信する。これによって、給排気装置の動作が制御され、空気袋10が所定の時間間隔で伸縮することとなる。
【0042】
図4及び図5は、本発明の実施の形態1に係るマッサージ機1のフットレストユニット7の動作を示す平面断面図であり、図4は、支持部対16の各支持部9の前面である支持面9aによって平面が形成された状態(以下、平面状態という)を示しており、図5は、各支持部9の支持面9aによって凹面が形成された状態(以下、凹面状態という)を示している。マッサージ機1の未使用状態のとき又はマッサージ機1を安楽椅子として使用しているときには、フットレストユニット7は図4に示す如き平面状態にある。ここで各空気袋10に対して所定時間だけ給気が行われた場合には、空気袋10が伸張し、被施療者の下腿が支持部9のヒンジ結合の近傍に当接して、支持部9がヒンジ結合を中心に前方へ回動することとなる。
【0043】
そして、図5に示す如く、両支持部9の支持面9aによって、被施療者の下腿を挟み込む凹面が形成され、フットレストユニット7が凹面状態となる。これによって、押圧部材13の突起15及びその周囲の部分が被施療者の下腿に当接し、これを押圧する。このとき、突起15に押圧力が略集中し、突起15の周囲の部分がこれより小さな力で脚部を押圧することとなる。
【0044】
また、空気袋10に対する給気の開始から所定時間が経過した後には、空気袋10から排気が行われる。これによって、空気袋10が縮短し、フットレストユニット7の状態が平面状態へと移行する。このような動作が繰り返されることによって、恰もマッサージ師等の施療者による掴み揉みのような刺激が脚部に与えられる。
【0045】
また、被施療者がバイブレータ21を動作させる動作指示を操作部25に入力した場合には、制御部19がバイブレータ21を動作させるための制御信号を駆動回路22に送信し、これによってバイブレータ21が動作するようになっている。更に、被施療者が温熱装置23を動作させる動作指示を操作部25に入力した場合には、制御部19が温熱装置23を動作させるための制御信号を駆動回路24に送信し、これによって温熱装置23が動作するようになっている。前述したようなフットレスト4の掴み揉み動作に加えて、バイブレータ21及び/又は温熱装置23が動作することによって、更に多様な刺激を被施療者の下腿に与えることができる。
【0046】
また、操作部25に対して所定の入力操作を行うことにより、空気袋10の伸縮の時間間隔を調節することができるように構成されていてもよい。これによって、より一層多様な刺激を被施療者の下腿に与えることができる。
【0047】
なお、アームレスト5の動作は、フットレスト4の動作と略同様であるので、説明を省略する。
【0048】
また、本実施の形態1においては、マッサージ機1にフットレスト4及びアームレスト5の両方を設ける構成について述べたが、これに限定されるものではなく、マッサージ機1にフットレスト4及びアームレスト5の何れか一方のみを設けた構成としてもよい。
【0049】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るマッサージ機のフットレストユニット27の構成を示す平面断面図である。図6に示す如く、本実施の形態2に係るマッサージ機のフットレストユニット27においては、基部8の上端面及び下端面の左右方向中央部に、夫々支持パネル28が取り付けられている。この支持パネル28は、基部8の上端面及び下端面から前方へ延設されており、夫々の前端部分に枢軸17の上端及び下端が取り付けられている。このようにして、枢軸17が基部8に定点支持されている。
【0050】
同様に、アームレスト5の支持部をヒンジ結合する枢軸も、基部に定点支持された構成となっている(図示せず)。本実施の形態2に係るマッサージ機のその他の構成は、実施の形態1に係るマッサージ機1の構成と同様であるので、同一の構成要素については同符号を付し、その説明を省略する。
【0051】
このような構成とすることにより、空気袋10が伸縮したときに、支持部9が平面状態を保ったまま前後へ移動することがなく、確実に支持部9を回動させることができる。
【0052】
なお、フットレストユニット27と同様の構成のアームレストをマッサージ機が備えていてもよい。
【0053】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係るマッサージ機のフットレストユニット29の構成を示す平面断面図である。図7に示す如く、本実施の形態3に係るマッサージ機のフットレストユニット29は、チャネル状の基部30を備えている。基部30は、チャネルの開口側が概ね前方へ向けられて配されており、左右に並べられた2つの基部30が図1に示す如き台板8aに取り付けられている。このような基部30の両側壁31の内面からは、夫々2つずつ、合計4つの拘束部材32が突設されている。1つの側壁31については、この側壁31の前側部分であって、基部30の長手方向、即ち図7における紙面に垂直な方向に離隔した2箇所に、拘束部材32が夫々配されている。なお、図7では、1つの側壁31について1つの拘束部材32のみを示している。また、このような一対の拘束部材32の先端近傍の対向面からは、夫々ピン33が突設されている。
【0054】
また、板状をなす2つの支持部34が、夫々の板面によって略平面が形成されるように左右に直線的に並べて配されており、右側の支持部34が右側の一対の拘束部材32の間に挟まれ、左側の支持部34が左側の一対の拘束部材32の間に挟まれるようにして、夫々配されている。また、2つの支持部34は枢軸35によってヒンジ結合されている。このようにして、両支持部34が基部30の底部に対向配置されている。
【0055】
また、支持部34の上下端面の夫々には、板面に平行な長穴36が夫々設けられており、これらの長穴36にピン33が係入されている。図7に示す如く、両支持部34が平面状態にあるときには、ピン33は長穴36の内側端、即ち枢軸35に近い方の端に位置している。従って、両支持部34によって構成される支持部対34aが枢軸35で屈曲した場合には、ピン33が長穴36の外側端へ向かうように長穴36に対して相対移動することとなり、ピン33が長穴36の外側端に当接するまでの範囲で屈曲することが可能となっている。このようにして、支持部34は、ヒンジ結合の反対側端部が長穴36によって定まる範囲だけ移動することが可能であるように、その移動を拘束されている。
【0056】
このような支持部34の前面である支持面34bには突起37が設けられており、この突起37の内部に、図示しないバイブレータが設けられている。また、支持部34は図示しない温熱装置を内蔵している。
【0057】
支持部34と基部30の底部との間には、板状をなす中間部材38が配されている。この中間部材38と支持部34の間には、夫々ダンパ39が設けられている。該ダンパ39は、略円筒形状をなし、その周面が蛇腹状に形成された空気袋からなっており、その一部に通気口が設けられていて(図示せず)、該通気口を通じてダンパ39の内部が外気と連通された構造となっている。このようなダンパ39の前後の端面が夫々支持部34の後面及び中間部材38の前面に貼着されている。
【0058】
また、中間部材38の上下端面の中央部分には、夫々前方へ突出した突出部40が設けられており、上側の突出部40及び枢軸35の上端並びに下側の突出部40及び枢軸35の下端が夫々リンク(連結部材)41によって連結されている。なお、図7では、1つのリンク41のみを示している。これにより、突出部40と枢軸35との間の距離を一定に保ったまま、中間部材38と支持部対34aとを相対的に移動することが可能となっている。
【0059】
中間部材38と、基部30の内底面との間には、空気袋42が設けられている。この空気袋42は、略円筒形状をなしており、その周面が蛇腹状に形成されている。従って、給排気装置18によって空気袋42に給気が給排されたときには、空気袋42が軸長方向(前後方向)に伸縮することとなる。このような空気袋42の前後の端面は、夫々中間部材38の後面及び基部30の内底面に貼着されており、空気袋42の伸縮により、基部30の内底面と中間部材との間の距離が変化するようになっている。
【0060】
以上のような構成の2つのフットレストユニット29が台板8a上に並設され、1つのフットレストが構成されている。本実施の形態3に係るマッサージ機のその他の構成は、実施の形態1に係るマッサージ機1の構成と同様であるので、同一の構成要素については同符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
次に、本実施の形態に係るフットレストの動作について説明する。図8は、本発明の実施の形態3に係るマッサージ機のフットレストユニット29の動作を示す平面断面図であり、支持部34が凹面状態にある場合を示している。マッサージ機の未使用状態のとき又はマッサージ機を安楽椅子として使用しているとき(以下、マッサージ機未使用時という)には、フットレストユニット29は図7に示す如き平面状態にある。つまり、マッサージ機未使用時においては、支持部34を平面状態に保つだけの空気が空気袋42には予め充填されている。ここで被施療者の下腿を支持部34の支持面34bに載せ、空気袋42に対して所定時間だけ排気が行われた場合には、空気袋42が縮短し、中間部材38が基部30の底面に近接する方向へ移動せしめられる。これによってリンク41を介して支持部34のヒンジ結合部分が後方へ引っ張られ、両支持部34が傾斜せしめられることとなる。
【0062】
そして、図8に示す如く、両支持部34の支持面34bによって、被施療者の下腿を挟み込む凹面が形成され、フットレストユニット29が凹面状態となる。これによって、突起37及びその周囲の部分が被施療者の下腿に当接し、これを押圧する。このとき、突起37に押圧力が略集中し、突起37の周囲の部分がこれより小さな力で脚部を押圧することとなる。なお、支持部34が水平面から所定角度傾斜した状態となるように、フットレストを座部2に対して傾斜させておき、その上でフットレストを動作させることが望ましい。このようにすることによって、フットレストユニット29が平面状態から凹面状態へ移行する際に、被施療者の下腿が自重で基部30の底面側へ移動し、該下腿が自然に両支持部34の間に挟み込まれることとなる。
【0063】
また、ダンパ39によって、支持部34が回動するときに生じる振動が減衰され、被施療者の下腿に突発的に強い刺激が与えられることを抑制することができ、徐々に強さが変化する好ましい刺激を被施療者の下腿に与えることができる。
【0064】
また、空気袋42に対する排気の開始から所定時間が経過した後には、空気袋42に対して給気が行われる。これによって、空気袋10が伸張し、フットレストユニット29の状態が平面状態へと移行する。このような動作が繰り返されることによって、恰もマッサージ師等の施療者による掴み揉みのような刺激が脚部に与えられる。
【0065】
なお、フットレストユニット29と同様の構成のアームレストをマッサージ機が備えていてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明に係るマッサージ機による場合は、支持面が、被施療者の脚部又は腕部を挟み込むべく、平面状から凹面状へ変形することが可能であるように構成されているので、被施療者の脚部又は腕部を施療するときにだけ、支持面を凹面状に変形させればよく、マッサージ機を使用しない場合、及び該マッサージ機が椅子型をなしているときであって、これを安楽椅子として使用する場合等には、支持面を平面状に構成することにより、従来に比して美観が向上し、また邪魔になることを防止できる。また、特に安楽椅子として使用する場合にあっては、支持面が平面状であるため足置き又は肘掛けの邪魔にならず、より一層安楽性を向上させることが期待できる。
【0067】
また、前記支持面に、被施療者の脚部又は腕部に機械的刺激を与える突起を設ける構成としたので、被施療者の脚部又は腕部を施療するときに、突起に押圧力が略集中し、支持面の突起の周囲の部分がこれより小さな力で前記脚部又は腕部を押圧することとなり、施療者による掴み揉みと同様の態様で前記脚部又は腕部を施療することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機のフットレストユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機の構成の一部を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機のフットレストの動作を示す平面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るマッサージ機のフットレストの動作を示す平面断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るマッサージ機のフットレストユニットの構成を示す平面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係るマッサージ機のフットレストユニットの構成を示す平面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係るマッサージ機のフットレストユニットの動作を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 マッサージ機
2 座部
3 背凭れ部
4 フットレスト
5 アームレスト
6 マッサージ機構
7 フットレストユニット
8 基部
9 支持部
9a 支持面
10 空気袋
11 テーパ面
12 板状部材
13 押圧部材
15 突起
16 支持部対
17 枢軸
18 給排気装置
19 制御部
21 バイブレータ
23 温熱装置
27 フットレストユニット
28 支持パネル
29 フットレストユニット
30 基部
31 側壁
32 拘束部材
33 ピン
34 支持部
34a 支持部対
34b 支持面
35 枢軸
36 長穴
37 突起
38 中間部材
39 ダンパ
40 突出部
41 リンク
42 空気袋
Claims (6)
- ヒンジ結合された2つの支持部と、前記支持部に形成され、被施療者の脚部又は腕部を支持する支持面と、前記支持部を開閉動作させる駆動部とを備えるマッサージ機であって、
前記支持部は、ヒンジ結合の反対側端部が所定範囲だけ移動することが可能であるようにその移動を拘束されており、
前記支持面が、被施療者の脚部又は腕部を挟み込むべく、平面状から凹面状へ変形することが可能であるように構成されており、
前記駆動部は、前記支持部のヒンジ結合部分を、被施療者の脚部又は腕部から離反する方向へ移動させるべくなしてあることを特徴とするマッサージ機。 - 前記支持部の前記支持面の反対面に対向して配置された基部を更に備え、
前記駆動部は、前記基部と前記支持部との間の距離を変化させるべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。 - 前記駆動部は、前記基部と前記支持部との間に介装された空気袋を有することを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
- 前記基部と前記支持部との間に配置された中間部材と、
前記中間部材と前記支持部をヒンジ結合している枢軸とを連結する連結部材とを更に備え、
前記駆動部は、前記基部と前記中間部材との間の距離を変化させるべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。 - 前記駆動部は、前記基部と前記中間部材との間に介装された空気袋を有することを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。
- 前記支持部と前記中間部材との間に介装されたダンパを更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のマッサージ機。
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