JP4194643B2 - 広告情報表示方法、広告情報表示システム、及び広告情報送信プログラム - Google Patents

Description

本発明は、無線通信端末の表示部に広告情報送信源からの広告情報を表示させる広告情報表示方法、広告情報表示システム、広告情報表示プログラム、及び広告情報を無線通信端末に向けて送信する広告情報送信プログラムに係り、特に、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等を用いた位置情報や時間情報を利用することにより、携帯電話端末に広告店の広告情報を表示させる広告情報表示方法に関する。

近年、無線通信を行うための無線通信端末が普及している。特に、電話機としての機能を備えた携帯電話端末は、場所・時間を選ばず手軽に発着信が可能な便利さに加え、端末の高機能化、低価格化、通話エリアの広範囲化によりその普及の勢いは著しい。近年の携帯電話端末においては、メールやウェブ閲覧等の各種情報の送受信機能を備えたものが主流となってきている。ここで、端末とは端末機器を意味する。

最近ではＧＰＳ等の位置計測システムを利用することにより、携帯電話端末（又はその使用者）の位置を正確に計測するサービスも提供されている。これによると、例えば見知らぬ場所で周囲の状況を把握することが困難な場合であっても、携帯電話端末によって自身の位置情報を取得することにより、周囲状況を大略把握することができる。

また、その際に携帯電話端末の位置情報に基づいて、周囲の地域情報や店舗情報等を提供するサービスも行われている。例えば、旅行先等においてもこのサービスを利用することにより周囲の地域状況や店舗所在情報を把握することができ、大変便利である。例えば、急に必要な物が生じた場合であっても、自身の位置情報を取得して送信し、それに基づいて周囲の店舗情報を受信することにより、必要な物を購入できる店舗をすぐに見つけることができる。なお、携帯電話端末において位置情報を利用したものに、例えば特許文献１〜３に記載のものがある。
特開２００１−３０６５６７号公報 特開２００３−０４４５５２号公報 特開２００４−３１０５２４号公報

しかしながら、従来は、携帯電話端末からの位置情報に基づいて周囲地域情報や店舗情報が提供されていたので、携帯電話端末からの位置情報が取得できないと周囲地域情報等を提供することができなかった。例えば、携帯電話端末の使用者がその携帯電話端末を用いてウェブの閲覧を行っている場合に、その位置情報に基づく広告情報を得るためには閲覧ページを移動するたびに繰り返し位置情報を送信する操作を行う必要があり、煩わしいという問題もあった（通常、閲覧ページを移動すると情報提供サーバが異なってしまうので、新たに位置情報を送信しなければならないのである）。

さらに、従来は携帯電話端末の位置情報に基づいて単に所定範囲の周囲地域情報や所定範囲に存在する店舗情報が提供されるにとどまっていたので、例えばせっかく携帯電話端末の表示部に店舗の広告が表示されても、その店舗の所在位置が使用者のいる場所から遠いと使用者はわざわざその店舗まで足を運ぶ気になれないという問題があった。

また、使用者が携帯電話端末の位置情報を取得してから時間が経過してしまっている場合は、既に取得した位置情報に相当する場所から使用者が遠く離れてしまっている場合がある。このような場合は、例え表示された広告を提供する店舗が携帯電話端末の位置情報に対応する場所に近い場合であっても使用者は既にその場所から離れてしまっており、やはり広告情報を有効利用できないという問題があった。

上記のように、携帯電話端末の位置情報を利用して周辺の店舗の広告情報を提供しても、使用者が有効に利用できなければ、使用者にとって不便であるばかりでなく、広告を提供する店舗にとってもせっかくの広告の効果を得ることができない。

本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、携帯電話端末に代表される無線通信端末の位置情報を利用することにより、その表示部に利用価値の高い広告情報、すなわち無線通信端末の使用者がいる場所に近い場所に所在する広告情報送信源（一般には店舗である。）の広告情報を表示させる広告情報表示方法等を提供することを例示的課題とする。

また、以前に取得した無線通信端末の位置情報を利用することにより、新たにその位置情報を取得することなくその表示部に利用価値の高い広告情報を表示させることのできる広告情報表示方法、広告情報表示システム、及び広告情報送信プログラムを提供することを他の例示的課題とする。

上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての広告情報表示方法は、位置情報が送信可能な無線通信端末の表示部に、位置情報及び広告情報が送信可能な広告情報送信源から送信される広告情報を表示させる広告情報表示方法であって、無線通信端末から送信された端末側位置情報とその端末の端末識別情報とを取得するステップと、複数の広告情報送信源から送信された送信源側位置情報と広告情報とを取得するステップと、端末側位置情報と複数の送信源側位置情報とに基づいて複数の広告情報の中から無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択するステップと、端末識別情報と近隣広告情報とを関連付けるステップと、無線通信端末に向けて、端末識別情報に関連付けられた近隣広告情報を送信するステップと、無線通信端末の表示部に近隣広告情報を表示させるステップと、を有することを特徴とする。

ここで、端末識別情報とは、複数の無線通信端末の中から１の無線通信端末を特定するために使用される情報（端末ＩＤ）のことであり、例えば端末ごとに割り振られたシリアルナンバーや製造番号を用いてもよい。また、無線通信端末が携帯電話端末である場合には、端末識別情報として電話番号を利用することも可能である。

無線通信端末からの位置情報（端末側位置情報）と広告情報送信源からの位置情報（送信源側位置情報）とに基づいて無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択するので、無線通信端末の使用者（以下、単に端末使用者という。）がいる場所に近い場所に所在する広告情報送信源（例えば店舗）の広告情報を選択することができる。したがって、端末使用者にとって利用価値の高い広告情報を選択することができる。また、選択された近隣広告情報を無線通信端末に向けて送信し、その表示部に表示させるので、端末使用者が容易かつ便利に広告情報を目にすることができる。

取得した無線通信端末の端末識別情報と選択された近隣広告情報とを関連付けているので、その端末識別情報に対応する無線通信端末に広告情報を送信する際には、端末側位置情報に関連付けられた近隣広告情報を送信することができ、広告情報送信のたびに端末側位置情報を取得する必要がない。したがって、端末使用者がウェブの閲覧ページを移動した場合であっても、再び端末側位置情報を送信する操作を行う必要なく、利用価値の高い近隣広告情報を得ることができる。

その広告情報表示方法は、無線通信端末から端末側位置情報が送信された端末側位置情報送信時刻を取得するステップと、近隣広告情報を無線通信端末に向けて送信する広告情報送信時刻と端末側位置情報送信時刻との時刻差分情報、及び端末側位置情報と送信源側位置情報との位置差分情報に基づいて近隣広告情報の順位付けを行うステップと、近隣広告情報を順位情報に関連付けるステップと、順位情報に基づいて無線通信端末の表示部に近隣広告情報を表示させるステップと、をさらに有してもよい。

無線通信端末の位置情報（端末側位置情報）に相当する場所の近隣に複数の広告情報送信源が所在する場合において、これらの広告情報送信源が送信するそれぞれの広告情報に対して順位付けを行い、その順位情報に基づいて広告情報を無線通信端末の表示部に表示する。

具体的には、端末側位置情報と広告情報送信源の位置情報（送信源側位置情報）との位置差分情報（すなわち距離情報）及び広告サーバ等が広告情報を無線通信端末に向けて送信する時刻（広告情報送信時刻）と無線通信端末が端末側位置情報を送信した時刻（端末側位置情報送信時刻）との時刻差分情報（すなわち時間情報）に基づいて広告情報の順位付けを行う。したがって、より端末使用者が有効に利用しやすい広告情報を優先的に表示させることができる。また、広告情報送信源側としても高い広告効果を得ることができる。なお、無線通信端末が携帯電話端末であれば、このような高い広告効果を普及率の高い携帯電話において得ることができる。

上記の広告情報表示方法は、順位情報に基づいて、無線通信端末の表示部に広告情報を表示させる順序の決定、広告情報を送信する広告情報送信源における優待率の変更、広告情報を送信する広告情報送信源への広告料課金の調整のうち少なくともいずれか１を行うステップをさらに有してもよい。

順位情報に基づいて表示部に広告情報を表示させる順序を決定するので、端末使用者にとって利用価値の高い情報を高い優先順位で（例えば先頭に）表示することができる。したがって、端末使用者にとっても便利であり、かつ広告情報送信源にとっても高い広告効果を得ることができる。

また、順位情報に基づいて広告情報送信源における優待率を変更することによっても高い広告効果を得ることができる。ここで、広告情報送信源における優待率とは、例えば広告情報送信源としての店舗で利用可能なクーポンの割引率等である。端末使用者に対してより効果の高い広告情報の提供を行うことができた（すなわち高い順位情報を得ることができた）場合にクーポンの割引率を高く設定することにより、広告情報送信源は広告情報の相乗効果を得ることができ、さらに高い広告効果を得ることができる。逆に、効果の低い広告情報の提供しか行うことができなかった（すなわち低い順位情報しか得ることができなかった）場合にクーポンの割引率を高く設定することによって、広告効果を補うことも考えられる。

順位付けステップにおいて、広告情報送信時刻と端末側位置情報送信時刻との時刻差分情報に基づく時間差をＴとし、端末側位置情報と送信源側位置情報との位置差分情報に基づく距離をＬとしたときに、Ｈ＝ｋ×Ｔ×Ｌ（ただし、ｋは係数）で表される順位情報Ｈが小さい近隣広告情報の順位を順位情報Ｈが大きい近隣広告情報の順位よりも高い優先度とすることが望ましい。

これにより、時間差Ｔが小さく、かつ距離Ｌが小さいほど、その近隣広告情報の優先順位を高いものとすることができる。端末使用者が移動している場合であっても、広告情報送信時刻と端末側位置情報送信時刻とが近ければ（すなわち時間差Ｔが小さければ）、広告情報送信時刻においてその端末使用者がいる場所が、端末側位置情報に相当する場所からまだ余り離れていないと判断することができる。したがって、その広告情報送信時刻に送信された広告情報の利用価値は高いと判断することができるので、その広告情報を高い優先順位で取り扱う。

一方、端末使用者がいる場所と広告情報送信源の場所とが近いほど（すなわち距離Ｌが小さいほど）、その広告情送信源の広告情報の利用価値は高いと判断することができるので、その広告情報を高い優先順位で取り扱う。すなわち、時間差Ｔと距離Ｌとの積算に基づいて求められる順位情報Ｈが小さいほど、その広告情報の利用価値が高いと考えられ、そのような広告情報の順位を高い優先度とする。

なお、順位情報Ｈを、時間差Ｔと距離Ｌとの加算に基づいて求めてもよい。この場合でも、順位情報Ｈが小さいほど広告情報の利用価値が高いと考えられ、その順位を高い優先度とする。また、時間差Ｔ、距離Ｌにそれぞれ重み付け係数ｃ１，ｃ２を積算し、
Ｈ＝ｋ（ｃ１・Ｔ＋ｃ２・Ｌ）
としてＨを求めてもよい。これにより、時間差Ｔ又は距離Ｌの一方をより重視した広告情報の利用価値判断を行うことができる。

また、係数ｋは、無線通信端末の移動速度情報又は移動方向情報のうち少なくともいずれか一方を含んでいてもよい。時間差Ｔが同じ値であっても無線通信端末の移動速度に応じて、その時間差Ｔ内に無線通信端末が移動する距離が変化するが、移動速度情報を含む係数ｋによりその影響を補正することができる。例えば、高い移動速度で移動している場合は、係数ｋの値が大きくなり、同じ時間差Ｔの場合であっても、求められる順位情報Ｈの値が大きくなる。したがって、そのような広告情報の優先度を低くすることができる。

また、係数ｋが移動方向情報、すなわち時間差Ｔの間に無線通信端末が移動した方向の情報を含めば、さらにいっそう、広告情報送信時点において利用価値の高い広告情報と利用価値の高くない広告情報とを適確に順位付けすることができる。

所定の記憶装置に、端末側位置情報の履歴情報、端末識別情報の履歴情報、及び近隣広告情報の履歴情報を記憶するステップをさらに有してもよい。記憶装置に履歴情報を記憶することにより、その履歴情報を様々に有効利用することができる。例えば、履歴情報を管理することにより各種統計データを演算することもできるし、広告情報を提供する広告情報送信源への課金データを演算することもできる。また、過去の情報を利用することによって、新たに情報を取得することなく現在の様々な状況（例えば端末側位置情報）を推測することも可能となる。

端末側位置情報の履歴情報のうち最新のものが所定時間より以前のものであるときに、無線通信端末に向けて、近隣広告情報とは異なる広域広告情報を送信するステップと、無線通信端末の表示部に広域広告情報を表示させるステップと、をさらに有してもよい。

端末側位置情報の履歴情報があまり古いものであると、現時点において端末使用者がその端末側位置情報が示す場所の近くにいない可能性が高い場合がある。そのような場合にその履歴情報を利用して近隣広告情報を送信するのでなく、近隣広告情報以外の広域広告情報を無線通信端末に向けて送信し、表示させる。その方が、端末使用者にとって広告情報の利用価値が高まる。ここで広域広告情報とは、端末側位置情報に基づいて（すなわち、端末使用者のいる場所に近いという理由に基づいて）選択されたものではない広告情報を意味し、例えば全国展開するチェーン店の広告情報、各種商品や企業の広告情報等を含む。

端末側位置情報の履歴情報に基づいて無線通信端末の位置情報を推測するステップと、推測に基づいた推測端末位置情報と複数の送信源側位置情報とに基づいて複数の広告情報の中から無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択するステップと、をさらに有してもよい。

端末側位置情報の履歴情報を統計的に解析した結果、特定の端末識別情報に対応する無線通信端末の端末側位置情報の履歴情報が、その無線通信端末が決まった曜日の決まった時間帯にいつも略一定範囲内の位置にあることを示している場合、その曜日のその時間帯にはその無線通信端末がその一定範囲内の位置にあるということが推測できる。したがって、履歴情報を利用することにより、新たに端末側位置情報を取得しなくてもその端末識別情報に対応する無線通信端末に向けて利用価値の高い近隣広告情報を送信することが可能となる。

なお、無線通信端末が携帯電話端末である場合は、上述した様々な効果を普及率の高い携帯電話端末において得ることができ、端末使用者にとって利用価値の高い広告情報を携帯電話端末の表示部に表示させることができる。

本発明の他の例示的側面としての広告情報表示システムは、位置情報が送信可能な無線通信端末の表示部に、位置情報及び広告情報が送信可能な広告情報送信源から送信される広告情報を表示させる広告情報表示システムであって、無線通信端末から送信された端末側位置情報とその端末の端末識別情報とを取得する機能、複数の広告情報送信源から送信された送信源側位置情報と広告情報とを取得する機能、端末側位置情報と複数の送信源側位置情報とに基づいて複数の広告情報の中から無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択する機能、端末識別情報と近隣広告情報とを関連付ける機能、及び、無線通信端末に向けて、端末識別情報に関連付けられた近隣広告情報を送信する機能を有する広告サーバと、無線通信端末の表示部に近隣広告情報を表示させる広告情報表示プログラムと、を有することを特徴とする。

広告サーバが、取得した端末側位置情報と送信源側位置情報とに基づいて無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択するので、端末使用者がいる場所に近い場所に所在する広告情報送信源（例えば店舗）の広告情報を選択することができる。したがって、広告サーバは端末使用者にとって利用価値の高い広告情報を選択することができる。また、選択され、無線通信端末に向けて送信された近隣広告情報を、広告情報表示プログラムが端末の表示部に表示させるので、端末使用者が容易かつ便利に広告情報を目にすることができる。

広告サーバが取得した無線通信端末の端末識別情報と選択された近隣広告情報とを関連付けているので、その端末識別情報に対応する無線通信端末に広告情報を送信する際には、端末側位置情報に関連付けた近隣広告情報を送信することができ、広告情報送信のたびに端末側位置情報を取得する必要がない。したがって、端末使用者がウェブの閲覧ページを移動した場合であっても、再び端末側位置情報を送信する操作を行う必要なく、端末使用者は利用価値の高い近隣広告情報を得ることができる。

なお、実施の形態において後述するように、例えば無線通信端末としての携帯電話端末、広告情報を送信する広告サーバ、端末位置や送信源位置を計測するＧＰＳシステムを用いて広告情報表示システムを構成し、端末使用者が情報提供サーバから提供されるウェブページの情報を閲覧する際に、そのシステムによって端末の表示部に近隣広告情報を表示することもできる。すなわち、携帯電話端末を用いて端末使用者がウェブページを閲覧する際に情報提供サーバがウェブページ情報を携帯電話端末に向けて送信する。その際、ＧＰＳシステムを利用して予め取得した端末側位置情報や送信源側位置情報と端末識別情報とを用いて、広告サーバが近隣広告情報を選択して携帯電話端末に向けて送信する。携帯電話端末の表示部には、広告情報表示プログラムによって、閲覧中のウェブページの所定部分に近隣広告情報が埋め込まれるようにして表示される。

本発明のさらに他の例示的側面としての広告情報送信プログラムは、位置情報が送信可能な無線通信端末の表示部に、位置情報及び広告情報が送信可能な広告情報送信源から送信される広告情報を表示させる広告情報表示システムに用いられる広告情報送信プログラムであって、コンピュータを、無線通信端末から送信された端末側位置情報とその端末の端末識別情報とを取得する手段、複数の広告情報送信源から送信された送信源側位置情報と広告情報とを取得する手段、端末側位置情報と複数の送信源側位置情報とに基づいて複数の広告情報の中から無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択する手段、端末識別情報と近隣広告情報とを関連付ける手段、及び、無線通信端末に向けて、端末識別情報に関連付けられた近隣広告情報を送信する手段、として機能させることを特徴とする。

取得した端末側位置情報と送信源側位置情報とに基づいて無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択するので、端末使用者がいる場所に近い場所に所在する広告情報送信源（例えば店舗）の広告情報を選択することができる。したがって、端末使用者にとって利用価値の高い広告情報を選択することができる。取得した端末識別情報と選択された近隣広告情報とを関連付けているので、その端末識別情報に対応する無線通信端末に広告情報を送信する際には、端末側位置情報に関連付けた近隣広告情報を送信することができ、広告情報送信のたびに端末側位置情報を取得する必要がない。したがって、端末使用者がウェブの閲覧ページを移動した場合であっても、再び端末側位置情報を送信する操作を行う必要なく、端末使用者は利用価値の高い近隣広告情報を得ることができる。

本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。

本発明によれば、端末側位置情報、送信源側位置情報、端末識別番号を利用することにより、端末使用者によって利用価値の高い広告情報、すなわち端末使用者がいる場所に近い場所に所在する広告情報送信源の広告情報を端末の表示部に表示させることができる。したがって、無線通信端末の使用者にとっては便利となり、かつ広告情報の提供者にとっては高い広告効果を得ることができる。端末識別番号を使用することにより、広告情報送信のたびに端末側位置情報を取得する必要がなくなるので、端末使用者が繰り返し位置情報送信操作を行わなくて済む。

以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図１は、本発明の実施の形態にかかる広告情報表示システムＳの全体構成と情報提供サーバ２０との関係を示す概略ブロック図である。この広告情報表示システムＳは広告サーバ１を有し、その広告サーバ１が無線通信端末としての携帯電話機２、広告情報送信源としての店舗３，３０，３００との間で情報の送受信を行うことにより構築される。情報提供サーバ２０は、携帯電話機２で閲覧可能なウェブページ５（図３も参照。）の情報を提供するものである。

携帯電話機２は、自身の位置情報（端末側位置情報）２ｐを計測する機能を有している。その位置情報計測機能は、例えばＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）システムを用いるものであってもよいし、複数の携帯電話基地局との間で行われる情報送受信により位置計測するものであってもよい。そして、その計測された端末位置情報（端末側位置情報）２ｐを広告サーバ１に送信する機能も有している。

携帯電話機２は、筐体２ａに表示部２ｂ（図３も参照。）を有し、内部に表示プログラムが格納されたコンピュータ２ｃを有している。この表示部２ｂは、携帯電話の各種機能を表示するための液晶ディスプレイで、後述する広告情報もこの表示部２ｂに表示されるようになっている。

また、携帯電話機２は、携帯電話機ごとに割り振られた個々に異なる情報としての端末ＩＤ（端末識別情報）２ｄを有している。端末ＩＤは、複数の携帯電話機の中から１の携帯電話機を特定するために使用される情報であり、例えば端末ごとに割り振られたシリアルナンバーや製造番号を用いることができる。携帯電話機の電話番号を端末ＩＤ２ｄとして利用することも可能である。携帯電話機２は、端末ＩＤ２ｄを広告サーバ１に向けて送信する機能を有している。

表示プログラムは、広告情報表示システムＳを構成する一部であって、広告サーバ１から送信された広告情報を順位情報に基づいて表示部２ｂに表示させるためのものである。表示プログラムは、その順位情報に基づいて、複数の広告情報を表示部２ｂに表示させる優先順位を決定する広告情報表示プログラムとしての機能も有している。

店舗３，３０，３００は、広告情報３ａ，３０ａ，３００ａ及び自身の所在情報としての位置情報（送信源側位置情報。以下、店舗位置情報という。）３ｐ，３０ｐ，３００ｐを広告サーバ１に向けて送信する機能を有する。店舗３の広告情報３ａには、その店舗で使用可能な割引クーポンの情報が含まれていてもよい。その割引率は、後述するように、広告情報３ａの順位付けに応じて変化するようになっていてもよい。

広告サーバ１は、携帯電話機２及び店舗３，３０，３００との間で情報の送受信を行い、内部に広告情報送信プログラム及び広告情報順位付けプログラムが格納されたコンピュータ１ａを有している。

広告情報送信プログラムは、携帯電話機２から送信された端末位置情報２ｐと端末ＩＤ２ｄとを取得し、それらの情報を履歴情報として広告サーバ１内の記憶領域１ｂに記憶する機能を有する。さらに、広告情報送信プログラムは、店舗３，３０，３００から送信された広告情報３ａ，３０ａ，３００ａと店舗位置情報３ｐ，３０ｐ，３００ｐとを取得し、それらの情報を記憶領域１ｂに記憶する機能も有する。通常、広告情報及び広告位置情報を送信する店舗は複数存在するので、広告情報及び店舗位置情報も複数取得され、記憶される。

広告情報送信プログラムは、取得した端末位置情報２ｐと店舗位置情報３ｐ，３０ｐ，３００ｐとに基づいて、複数の広告情報の中から近隣広告情報を選択する機能を有する。すなわち、端末位置情報２ｐと複数の店舗位置情報３ｐ，３０ｐ，３００ｐとをそれぞれ比較して、端末位置情報２ｐが示す位置（端末位置）と店舗位置情報３ｐが示す位置（店舗位置）とが近い場合に、その店舗位置情報３ｐに対応する広告情報３ａを近隣広告情報として選択する。この場合、端末位置に最も近い１の店舗の広告情報３ａを近隣広告情報として選択してもよいが、本実施の形態においては、近接する（すなわち、端末位置から所定範囲内にある）複数の店舗３，３０の広告情報３ａ，３０ａ（図３も参照。）を近隣広告情報として選択する。

広告情報送信プログラムは、端末ＩＤ２ｄと選択した近隣広告情報３ａ，３０ａとを関連付け、その近隣広告情報３ａ，３０ａを携帯電話機２に向けて送信する機能を有する。これらの情報を関連付けることにより、端末ＩＤ２ｄに基づいて近隣広告情報３ａ，３０ａを携帯電話機２に向けて送信することができる。したがって、近隣広告情報３ａ，３０ａを携帯電話機２に向けて送信するたびに、端末位置情報２ｐを取得する必要がない。

広告情報順位付けプログラムは、携帯電話端末２から端末位置情報２ｐが送信された時刻（端末位置情報送信時刻）ｔｍを取得する機能を有する。ここで、端末位置情報送信時刻ｔｍは、広告サーバ１が端末位置情報２ｐを受信した時刻であってももちろんかまわない。

そして、広告情報表示プログラムは、位置情報及び時間情報に基づいて近隣広告情報３ａ，３０ａの順位付けを行い、その順位情報Ｈ３，Ｈ３０をそれぞれ近隣広告情報３ａ，３０ａと関連付けたうえで近隣広告情報３ａ，３０ａを携帯電話機２に向けて送信する。順位付けは、以下の手順に従って順位情報Ｈ３，Ｈ３０を算出することにより行う。

端末位置情報送信時刻ｔｍと近隣広告情報３ａを携帯電話機２に向けて送信する広告情報送信時刻ｔａとの時間差分情報（時間差）Ｔ３＝ｔａ−ｔｍを求める。端末位置情報２ｐと店舗位置情報３ｐとの位置差分情報（距離）Ｌ３＝｜３ｐ−２ｐ｜を求める。そして、次式で表される順位情報Ｈ３を算出する。

Ｈ３＝ｋ×Ｔ３×Ｌ３ （ただし、ｋは係数） −（１）
同様に、端末位置情報送信時刻ｔｍと近隣広告情報３０ａを携帯電話機２に向けて送信する広告情報送信時刻ｔｂとの時間差分情報Ｔ３０＝ｔｂ−ｔｍ、及び端末位置情報２ｐと店舗位置情報３０ｐとの位置差分情報Ｌ３０＝｜３０ｐ−２ｐ｜に基づいて、次式で表される順位情報Ｈ３０を算出する。

Ｈ３０＝ｋ×Ｔ３０×Ｌ３０ （ただし、ｋは係数） −（２）
携帯電話機２の広告情報表示プログラムは、広告サーバ１から受信した端末ＩＤ２ｄと携帯電話機２内部の端末ＩＤ２ｄとを照合する機能、順位情報Ｈ３，Ｈ３０とそれぞれ関連付けられた近隣広告情報３ａ，３０ａを受信する機能、及びその順位情報Ｈ３，Ｈ３０に基づいて順位付けを行ったうえで表示部２ｂ上に近隣広告情報３ａ，３０ａを表示する機能を有する。もちろん、これらの複合的な機能をそれぞれ異なるプログラムに実行させるようにしても構わない。ここで、順位情報の算出値が小さい方が優先順位が高く設定されている。したがって、小さい順位情報に関連付けられた近隣広告情報の方が高い順位付けで（すなわち、優先的に）表示されるようになっている。

次にこの広告情報表示システムＳの動作について図２に示すフローチャートに基づいて説明する。

あらかじめ、店舗３から広告情報３ａと自身の位置情報（店舗位置情報）３ｐとが広告サーバ１に向けて送信されている。例えば店舗３，３０，３００のように複数の店舗がある場合は、それぞれの広告情報３ａ，３０ａ，３００ａと店舗位置情報３ｐ，３０ｐ，３００ｐとが広告サーバ１に向けて送信される（Ｓ．１）。これらの広告情報３ａ，３０ａ，３００ａは、適宜広告サーバ１に送信され、記憶領域１ｂに記憶される。

携帯電話機２の使用者（端末使用者）が、例えば情報提供サーバ２０のウェブページ５を閲覧する際に、あらかじめ携帯電話機２の表示部２ｂに、図３（ａ）に示すように現在地情報の取得を促す画面が表示される。ここで使用者が「現在地情報を取得」アイコン４を選択すると（Ｓ．２）、位置計測システム（例えば、ＧＰＳシステム）によって、携帯電話機２の位置情報（端末位置情報）２ｐが取得され、その情報が広告サーバ１に向けて送信される（Ｓ．３）。それとともに、その端末位置情報２ｐが広告サーバ１に向けて送信された時刻（端末位置情報送信時刻）ｔｍ及び端末ＩＤ２ｄも広告サーバ１に向けて送信される（Ｓ．３）。

広告サーバ１が取得した端末位置情報２ｐ、端末ＩＤ２ｄ、端末位置情報送信時刻ｔｍ、店舗位置情報３ｐ，３０ｐ，３００ｐ、広告情報３ａ，３０ａ，３００ａ、広告情報送信時刻ｔａは、広告サーバ１内の記憶領域１ｂにすべて履歴情報として記憶される。そして、携帯電話機２に向けて広告情報を送信する際に、履歴情報のうちの最新の端末位置情報２ｐの端末位置情報送信時刻ｔｍがあらかじめ設定された所定時間以内（例えば、広告情報を送信しようとする時刻から１５分前以内）か否かが判断される（Ｓ．４）。

そして、端末位置情報送信時刻ｔｍが所定時間より以前のものである場合には、広域広告情報が携帯電話機２に向けて送信される（Ｓ．５）。そして、広域広告情報を受信した携帯電話機２の表示部２ｂには、閲覧中のウェブページの所定部分に広域広告情報が表示される（Ｓ．６）。

一方、端末位置情報送信時刻ｔｍが所定時間以内であった場合、取得された端末位置情報２ｐ、及びあらかじめ取得された店舗位置情報３ｐ，３０ｐ，３００ｐに基づいて、広告サーバ１内のコンピュータ１ａによって、近隣広告情報３ａ，３０ａの選択が行われる（Ｓ．７）。すなわち、端末位置に近く、端末使用者にとって利用価値が高いと判断される所定範囲内に所在する店舗３，３０の広告情報３ａ，３０ａのみが近隣広告情報として選択される。

さらに、端末位置情報２ｐ、端末位置情報送信時刻ｔｍ、店舗位置情報３ｐ，３０ｐ、広告情報送信時刻ｔａを用いて、選択した近隣広告情報３ａ，３０ａに対する順位情報Ｈ３，Ｈ３０の算出が行われる（Ｓ．８）。

その順位情報Ｈ３，Ｈ３０の算出の原理について、図４を用いて説明する。図４において、横軸は時刻を示し、縦軸は位置を示す。端末位置（端末位置情報２ｐに対応する場所）がＸ、店舗３の店舗位置（店舗位置情報３ｐに対応する場所）がＹ、店舗３０の店舗位置（店舗位置情報３０ｐに対応する場所）がＺであるとする。また、端末位置情報送信時刻はｔｍである。広告サーバ１が携帯電話機２に向けて広告情報３ａ，３０ａを送信する広告情報送信時刻ｔａにおける、それぞれの店舗３，３０の広告情報３ａ，３０ａごとの順位情報Ｈ（Ｈ３，Ｈ３０）を算出する。例えば、近隣広告情報３ａの順位情報Ｈ３は、
Ｈ３＝ｋ・（ｔａ−ｔｍ）・（｜Ｙ−Ｘ｜） −（３）
で表され、図４中斜めハッチングで示される長方形領域Ａ１の面積に対応する値となる。一方、近隣広告情報３０ａの順位情報Ｈ３０は、
Ｈ３０＝ｋ・（ｔａ−ｔｍ）・（｜Ｚ−Ｘ｜） −（４）
で表され、図４中縦ハッチングで示される長方形領域Ａ２（長方形領域Ａ１を包含する領域）の面積に対応する値となる。

図４から明らかなように、長方形領域Ａ１の面積の方が長方形領域Ａ２の面積よりも小さい。したがって、順位情報Ｈ３の方が順位情報Ｈ３０よりも小さく、近隣広告情報３ａの方が近隣広告情報３０ａよりも優先度が高い。これらの順位情報Ｈ３，Ｈ３０が近隣広告情報３ａ，３０ａとそれぞれ関連付けられ、さらに端末ＩＤ２ｄも近隣広告情報３ａ，３０ａと関連付けられて、広告サーバ１によって近隣広告情報３ａ，３０ａが携帯電話機２に向けて送信される（Ｓ．９）。

近隣広告情報３ａ，３０ａを受信した携帯電話２の表示部２ｂには、図３（ｂ）に示すように、閲覧する情報提供サーバ２０のウェブページ５内の所定部分に、近隣広告情報３ａ，３０ａが表示される（Ｓ．１０）。このとき、近隣広告情報３ａ，３０ａは、それぞれの順位情報Ｈ３，Ｈ３０に基づいて表示される。すなわち、優先順位の高い順位情報Ｈ３に対応する近隣広告情報３ａは、優先順位の低い順位情報Ｈ３０に対応する近隣広告情報３０ａよりも優先的に表示される。ここで、「優先的に表示」とは、例えば、より上部に又は先頭に近い位置に表示されたり、より大きく表示されたり、より注目度の高いアイコンが付加されて表示されたりすることを意味する。

近隣広告情報３ａ，３０ａが端末ＩＤ２ｄに関連付けられているので、その端末ＩＤ２ｄを有する携帯電話機２に向けて確実に近隣広告情報３ａ，３０ａを送信することができる。また、例えば端末使用者が、ウェブページ５を移動して異なる情報提供サーバ（図示しない）からの情報を表示部２ｂに表示した際にも、新たに端末位置情報２ｐを取得することなく広告サーバ１は端末ＩＤ２ｄに関連付けられた近隣広告情報３ａ，３０ａを携帯電話機２に向けて送信することができる。したがって、端末使用者が繰り返し端末位置情報を送信する操作を行わなくても、移動後の新たなウェブページ５上の所定部分に近隣広告情報３ａ，３０ａが表示されることとなる。

なお、上述の式中の係数ｋが、携帯電話機２の移動速度情報又は移動方向情報を有していれば、よりいっそう近隣広告情報の順位付けの精度を高めることができる。時間差Ｔ（Ｔ３，Ｔ３０）が同じ値であっても携帯電話機２の移動速度に応じて、その時間差Ｔ内に携帯電話機２が移動する距離が変化するが、係数ｋが移動速度情報を含めばその影響を補正することができる。例えば、携帯電話機２が高い移動速度で移動している場合は、係数ｋの値が大きくなり、同じ時間差Ｔの場合であっても、求められる順位情報Ｈの値が大きくなる。したがって、そのような広告情報の優先度を低くすることができる。

係数ｋが移動方向情報、すなわち時間差Ｔの間に携帯電話機２が移動した方向の情報を含めば、さらにいっそう、広告情報送信時点において利用価値の高い広告情報と利用価値の高くない広告情報とを適確に順位付けすることができる。なお、携帯電話機２の移動速度情報や移動方向情報は、過去に広告サーバ１が取得した複数回の端末位置情報２ｐから推測することが可能である。

順位情報Ｈを、時間差Ｔと距離Ｌとの加算に基づいて求めてもよい。この場合でも、順位情報Ｈが小さいほど広告情報の利用価値が高いと考えられ、その順位を高い優先度とする。例えば、時間差Ｔ、距離Ｌにそれぞれ重み付け係数ｃ１，ｃ２を積算し、
Ｈ＝ｋ（ｃ１・Ｔ＋ｃ２・Ｌ） −（５）
としてＨを求めてもよい。これにより、時間差Ｔ又は距離Ｌの一方をより重視した広告情報の利用価値判断を行うことができる。

広告サーバ１の記憶領域１ｂに記憶された履歴情報に基づいて、特定の端末ＩＤ２ｄを有する携帯電話機２の位置を推測することもできる。すなわち、記憶領域１ｂに記憶された携帯電話機２からの複数の端末位置情報２ｐの履歴情報が、その端末位置と特定の日、曜日、又は時間とに相関関係があることを示す場合、広告サーバ１が広告情報を送信しようとする時刻にその携帯電話機２の端末位置情報２ｐを取得しなくてもその位置情報を高い精度で推測することができる。したがって、その位置情報の推測に基づいて、近隣広告情報を選択して携帯電話機２に向けて送信することが可能となる。例えば、上記の（Ｓ．４）ステップにおいて、最新の端末位置情報送信時刻ｔｍが所定時間より以前のものである場合に、端末位置情報の履歴情報から端末位置の推測が可能であれば、広域広告情報でなく推測端末位置に基づく近隣広告情報を携帯電話機２に向けて送信することも可能である。そして端末位置の推測も不可能又は困難である場合に、広域広告情報を送信することも可能となる。

なお、上記の実施の形態においては、広告情報順位付けプログラムが広告サーバ１内のコンピュータ１ａに格納され、そのプログラムが順位情報の算出を行っているが、携帯電話機２内のコンピュータ２ｃが、広告サーバ１から近隣広告情報３ａ，３０ａとともに時間差分情報Ｔ３，Ｔ３０及び位置差分情報Ｌ３，Ｌ３０を受信し、広告情報３ａ，３０ａに関連付けられる順位情報Ｈ３，Ｈ３０を算出してももちろんかまわない。

また、この実施の形態においては、順位情報に基づいて広告情報の表示の優先度（すなわち、表示の順序・表示の大きさ・注目アイコンの付加等）を決定しているが、広告情報を送信した店舗で利用可能なクーポンの割引率を順位情報に基づいて変化させてもよい。

順位情報が小さく優先度の高い広告情報に対して、高い割引率のクーポンを対応させることにより、使用者にとってその広告情報がより魅力的になり、訴求力が向上して広告効果を高めることができる。一方、逆に順位情報が大きく優先度の低い広告情報に対して、高い割引率のクーポンを対応させるようにすると、広告効果の低い広告情報に対してもクーポンの割引率の魅力によって広告効果を増大させることが可能となる。

また、順位情報が小さく優先度の高い広告情報は、高い広告効果を得られているので、その広告効果に見合う広告料を課金することが可能となる。したがって、広告情報の順位情報に対応して広告料の課金を調整することにより、広告効果に見合った広告料課金を自動的に行うこともできる。

以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。

本発明の実施の形態に係る広告情報表示システムの全体構成と情報提供サーバとの関係を示す概略ブロック図である。 図１に示す広告情報表示システムの動作を説明するフローチャートである。 図１に示す広告情報表示システムに用いられる携帯電話機の表示部の画面表示例を示す図である。 順位情報の算出の原理を説明する図である。

符号の説明

Ａ１，Ａ２：長方形領域
Ｓ：広告情報表示システム
Ｈ，Ｈ３，Ｈ３０：順位情報
Ｘ：端末位置
Ｙ：店舗３の店舗位置
Ｚ：店舗３０の店舗位置
Ｌ，Ｌ３，Ｌ３０：距離（位置差分情報）
Ｔ，Ｔ３，Ｔ３０：時間差（時間差分情報）
ｃ１：時間重み付け係数
ｃ２：距離重み付け係数
ｋ：係数
ｔａ：広告情報送信時刻
ｔｍ：端末位置情報送信時刻
１：広告サーバ
１ａ，２ｃ：コンピュータ
１ｂ：記憶領域
２：携帯電話機（無線通信端末）
２ａ：筐体
２ｂ：表示部
２ｄ：端末ＩＤ（端末識別情報）
２ｐ：端末位置情報（端末側位置情報）
３，３０，３００：店舗（広告情報送信源）
３ａ，３０ａ，３００ａ：広告情報
３ｐ，３０ｐ，３００ｐ：店舗位置情報（送信源側位置情報）
４：「現在地情報を取得」アイコン
５：ウェブページ
２０：情報提供サーバ

Claims (5)

1. 位置情報が送信可能な無線通信端末の表示部に、位置情報及び広告情報が送信可能な広告情報送信源から送信される該広告情報を表示させる広告情報表示方法であって、
   前記無線通信端末から送信された端末側位置情報を取得するステップと、
   複数の前記広告情報送信源から送信された送信源側位置情報と広告情報とを取得するステップと、
   前記端末側位置情報と複数の前記送信源側位置情報とに基づいて複数の前記広告情報の中から前記無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択するステップと、
   所定の記憶装置に、前記端末側位置情報の履歴情報を記憶するステップと、
   前記無線通信端末に向けて、該近隣広告情報を送信するステップと、
   前記端末側位置情報の履歴情報のうち最新のものが所定時間より以前のものであるときに、前記無線通信端末に向けて、前記近隣広告情報とは異なる広域広告情報を送信するステップと、
   前記無線通信端末の表示部に、前記近隣広告情報又は該広域広告情報を表示させるステップと、を有することを特徴とする広告情報表示方法。
2. 前記端末側位置情報の履歴情報に基づいて前記無線通信端末の位置情報を推測するステップと、
   該推測に基づいた推測端末位置情報と複数の前記送信源側位置情報とに基づいて複数の前記広告情報の中から前記無線通信端末に向けて送信すべき前記近隣広告情報を選択するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の広告情報表示方法。
3. 前記無線通信端末は携帯電話端末であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の広告情報表示方法。
4. 位置情報が送信可能な無線通信端末の表示部に、位置情報及び広告情報が送信可能な広告情報送信源から送信される該広告情報を表示させる広告情報表示システムであって、
   前記無線通信端末から送信された端末側位置情報を取得する機能、
   複数の前記広告情報送信源から送信された送信源側位置情報と広告情報とを取得する機能、
   前記端末側位置情報と複数の前記送信源側位置情報とに基づいて複数の前記広告情報の中から前記無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択する機能、
   所定の記憶装置に、前記端末側位置情報の履歴情報を記憶する機能、
   前記無線通信端末に向けて、該近隣広告情報を送信する機能、及び、
   前記端末側位置情報の履歴情報のうち最新のものが所定時間より以前のものであるときに、前記無線通信端末に向けて、前記近隣広告情報とは異なる広域広告情報を送信する機能を有する広告サーバと、
   前記無線通信端末の表示部に、前記近隣広告情報又は該広域広告情報を表示させる広告情報表示プログラムと、を有することを特徴とする広告情報表示システム。
5. 位置情報が送信可能な無線通信端末の表示部に、位置情報及び広告情報が送信可能な広告情報送信源から送信される該広告情報を表示させる広告情報表示システムに用いられる広告情報送信プログラムであって、
   コンピュータを、
   前記無線通信端末から送信された端末側位置情報を取得する手段、
   複数の前記広告情報送信源から送信された送信源側位置情報と広告情報とを取得する手段、
   前記端末側位置情報と複数の前記送信源側位置情報とに基づいて複数の前記広告情報の中から前記無線通信端末に向けて送信すべき近隣広告情報を選択する手段、
   所定の記憶装置に、前記端末側位置情報の履歴情報を記憶する手段、
   前記無線通信端末に向けて、該近隣広告情報を送信する手段、及び、
   前記端末側位置情報の履歴情報のうち最新のものが所定時間より以前のものであるとき に、前記無線通信端末に向けて、前記近隣広告情報とは異なる広域広告情報を送信する手段として機能させることを特徴とする広告情報送信プログラム。

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