JP4194308B2 - ゲートバルブ - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、各種の開口部を開閉するゲートバルブに関し、たとえば半導体装置の製造工程に用いられる真空処理室の開口部を気密に開閉可能なゲートバルブに関する。
【0002】
【背景技術】
半導体製造工程のドライエッチング工程、スパッタリング工程あるいはエピタキシャルウェハ形成工程等においては、複数の真空処理室が接続されたマルチチャンバ式真空処理装置が使用されている。
【0003】
この種の真空処理装置では、ゲートを介して搬送室から真空処理室へウェハを搬入出するが、真空処理室の真空性や清浄性を確保するためにゲートバルブが設けられている。従来のゲートバルブとして米国特許第5,415,376号のものが知られている。
【0004】
しかしながら、従来のゲートバルブには以下の欠点があった。
まず、上記米国特許第5,415,376号に記載されたゲートバルブでは、弁ロッドの上下移動をピンと溝からなるガイド機構によって案内する構成であるため、ピンと溝との間に設計上ある程度のクリアランスが必要となる。この不可避的なクリアランスのために、弁ロッドにガタツキが生じ、これが振動・騒音の原因となったり、ロッキングにつながるおそれがあった。特にゲートバルブを高速駆動させるとこの問題が顕著となる。
【0005】
また、上記米国特許第第5,415,376号のものは弁ロッドが鉛直方向に往復移動する鉛直駆動タイプのゲートバルブであるが、弁ロッドが水平方向に往復移動する水平駆動タイプのゲートバルブでは、弁ロッドの一端に取り付けられた弁体の重力が弁ロッドの水平駆動に対してモーメントとなって作用することから、上述したガタツキによる振動・騒音及びロッキングの発生確率がより高くなる。
【0006】
上記米国特許第第5,415,376号のゲートバルブが有する第2の問題として、弁体が真空処理室の開口部を開閉する際に弁ロッドを傾動させる機構に関する問題がある。すなわち、上記米国特許第第5,415,376号のゲートバルブでは、引っ張りコイルバネの弾性力を用いて弁ロッドを傾動させているが、引っ張りバネを用いると、両端の固定部が点接触にならざるを得ないのでここに応力が集中し、バネの固定部が疲労破壊するおそれがある。
【0007】
【発明の開示】
本発明の目的は、高速駆動させた場合でも静粛性が高くロッキングが防止でき、しかも耐久性に優れたゲートバルブを提供することにある。
【0008】
[1] 上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、気密室の開口部を開閉可能でかつ前記開口部に対して傾動することにより当該開口部を密閉可能な弁体(2)と、一端部に前記弁体が固定され、前記弁体が前記開口部を開閉する直動方向に移動可能に保持され、かつ傾動軸(41a)を中心に傾動可能に保持された弁ロッド(6)と、前記弁体の前記開口部を閉じる方向の直動を当該弁体が開口部を閉じた閉位置で規制する規制手段(12)と、前記弁ロッドの気密室外側の他端部と連結され、供給される直動力によって前記弁ロッドを直動させ、かつ供給される直動力を傾動力に変換して前記閉位置で直動が規制された弁ロッドを前記弁体が前記開口部を密封する向きに前記傾動軸を中心に傾動させるカム機構(31)と、前記カム機構に直動力を供給する駆動手段(60)と、を有するゲートバルブであって、
前記弁ロッドは、当該弁ロッドの両側に設けられた一対のリニアガイド(48,48)を介して、前記開口部を開閉する直動方向に移動可能に保持されているゲートバルブが提供される。
【0009】
本発明のゲートバルブでは、弁ロッドの両端を一対のリニアガイドを用いて保持した状態で、当該弁ロッドを直動方向に移動させるので、従来必要とされたクリアランスがなくなり、その結果、ゲートバルブを高速駆動させた場合でも静粛性が高く、また弁ロッドのロッキングも防止することができる。
【0010】
なお、上記発明において、前記リニアガイド(48)を、前記弁ロッド側に装着されたガイド本体(44)と、前記駆動手段側に装着されたガイドレール(45)と、これらガイド本体とガイドレールとの間に設けられた転がり軸受け(46)とを有するように構成することができる。
【0011】
また上記発明において、前記弁ロッドの傾動軸(41a)を、前記一対のリニアガイドのガイド本体と前記弁ロッドとの装着部を結ぶ直線上又はその近傍に設定することができる。
【0012】
さらに上記発明において、前記弁ロッドの傾動軸(41a)は、前記弁ロッドの軸線上に設定することができる。
【0013】
また上記発明において、前記弁ロッドと前記リニアガイドのガイド本体との装着部に、スラスト軸受け(42)を介装することができる。
【0014】
また上記発明において、前記弁ロッド(6)を、前記一対のリニアガイド(48,48)から前記傾動軸(41a)の方向に予圧を受けて挟持するように構成することができる。
【0015】
さらに上記発明において、前記弁ロッドが移動可能なように前記弁ロッドと前記気密室との間をシールするシーリング手段(10)をさらに設けることができる。
【0016】
また上記発明において、前記スラスト軸受は軸受保持部材(43)を介して前記ガイド本体に装着するとともに、前記軸受保持部材は前記ストッパ部材に形成された凹部(12a)に受容される形状とすることができる。
【0017】
[2] 上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、気密室の開口部を開閉可能でかつ前記開口部に対して傾動することにより当該開口部を密閉可能な弁体(2)と、一端部に前記弁体が固定され、前記弁体が前記開口部を開閉する直動方向に移動可能に保持され、かつ傾動軸(41a)を中心に傾動可能に保持された弁ロッド(6)と、前記弁体の前記開口部を閉じる方向の直動を当該弁体が開口部を閉じた閉位置で規制する規制手段(12)と、前記弁ロッドの気密室外側の他端部と連結され、供給される直動力によって前記弁ロッドを直動させ、かつ供給される直動力を傾動力に変換して前記閉位置で直動が規制された弁ロッドを前記弁体が前記開口部を密封する向きに前記傾動軸を中心に傾動させるカム機構(31)と、前記カム機構に直動力を供給する駆動手段(60)と、を有するゲートバルブであって、
前記カム機構(31)は、
転動体(35)と、前記転動体を保持するとともに、前記駆動手段によって駆動される転動体保持部材(38)と、前記転動体保持部材に対向して配置され、前記転動体が転がり前記弁ロッドを傾動させるカム面を備え、前記弁ロッドに連結されたカム部材(32)とを有し、
前記転動体保持部材と前記カム部材との相対位置の変更を弾性的に許容しつつ当該転動体保持部材と前記カム部材との相対位置関係を一定に維持する圧縮コイルバネ(80)をさらに有するゲートバルブが提供される。
【0018】
本発明のゲートバルブでは、弁ロッドを傾動させるカム機構に圧縮コイルバネを用いているので、相対的に傾動する弁ロッド及びゲートバルブ固定側とバネとの接触部を面接触とすることができる。その結果、このバネの接触部に生じる弾性応力を分散させることができ、繰り返し駆動による疲労破壊を防止でき、耐久性に優れたゲートバルブを提供することができる。
【0019】
なお、上記発明において、前記圧縮コイルバネ(80)を、無負荷状態からオフセットした状態で装着し、当該オフセットによる反力が、前記転動体保持部材(38)および前記カム部材(32)の相対的移動を介して、前記弁体(2)を初期位置方向に復元させるように作用するように構成することができる。
【0020】
また上記発明において、前記圧縮コイルバネ(80)を、前記転動体保持部材(38)および前記カム部材(32)を包囲するように設けることができる。
【0021】
さらに上記発明において、前記転動体(35)を、前記カム面に接触する転動面を有するローラ(35a)と、当該ローラを回転自在に支持するとともに前記転動体保持部材に回転自在に支持されたローラシャフト(35b)とを有するように構成することができる。
【0022】
また上記発明において、前記弁ロッドが移動可能なように前記弁ロッドと前記気密室との間をシールするシーリング手段(10)をさらに設けることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のゲートバルブの第1実施形態を示す一部破断した正面図、図2は、図1のII-II線に沿う断面図、図3は、図1に示すゲートバルブの主要部を拡大して示す断面図、図4のAは図3のIVA矢視図、図4のBは図4AのIVB-IVB 線に沿う断面図、図5のA及びBは、図3のV-V線に沿う断面図、図6のA〜Cは、第1実施形態のゲートバルブの動作を説明するための断面図、図7は、本発明のゲートバルブの第2実施形態を示す一部破断した正面図、図8は、本実施形態のゲートバルブが適用される真空処理装置の一例を示す斜視図である。
【0024】
本実施形態のゲートバルブは、たとえば図8に示す真空処理装置101に適用することができる。同図に示す真空処理装置101では、被処理物であるウェハWを、搬出入路104の搬出入口103から図外の搬送装置を用いて搬送室102内に搬入し、搬送室102内に設けられた真空搬送ロボット107によって保持する。ウェハWが真空搬送ロボット107によって保持されると、搬出入口103を閉じ、搬送室102内を真空引きする。このとき、上記の各ゲートバルブは各ゲートGを密封した状態となっている。
【0025】
搬送室102内の真空引きを完了すると、各ゲートバルブを駆動してゲートGを開き、真空搬送ロボット107によってウェハWを所定の真空処理室105に搬送する。このとき、当該真空処理室105において処理を行うために、各ゲートバルブを駆動してゲートGを閉じ、ウェハWに対し所定の処理を行う。
【0026】
ウェハWに対する所定の処理を完了したら、ゲートバルブを駆動してゲートGを開き、再度真空搬送ロボット107によってウェハWを当該真空処理室105から取出し、搬出入口103から真空処理装置101外に自動的に搬出する。
【0027】
以下、図1乃至図6Cを参照しながら、真空処理装置101のゲートGを気密に開閉する、本実施形態に係るゲートバルブについて説明する。なお、図1及び図7において基板52より上側が図8に示す真空処理室105に相当し、基板52より下側が図8に示す真空処理室105の室外に相当する。この真空処理室外を符号108で示す。
【0028】
第1実施形態
図1および図2に示す第1実施形態のゲートバルブ1は、弁体2と、連結部材4を介して弁体2に連結された弁ロッド6と、シールベローズ10と、リニアガイド48と、カム機構31と、対をなす2つのエアシリンダ60,60とを備えている。ここで、シールベローズ6は本発明のシーリング手段、エアシリンダ60は本発明の駆動手段の具体例に対応する。
【0029】
弁体2は平板状の部材から形成され、真空処理室105ゲートGを開閉可能であり、かつゲートGに対して傾動することにより当該ゲートGをOリング2aを介して密封することができる。なお、Oリング2aは、弁体2に形成された脱落防止用溝2bに嵌入されている。
【0030】
なお、本実施形態においては、弁体2として平板状の部材を用いたが、ゲートGが曲面形状を有する場合には、適宜これに応じた形状とすることも可能である。また、半導体製造工程のゲートバルブとして使用する場合には、弁体2を構成する材料は、極力パーティクルを発生せず、ガス等を放出しない金属材料等が望ましい。
【0031】
弁ロッド6の一端には、連結部材4を介して弁体2がボルト締めされ、真空処理室105の取付用基板52の挿入孔52aおよび当該取付用基板52にOリング8bを介して取り付けられた固定リング部材8の挿入孔8aから、真空処理室外108に突出するように設けられている。
【0032】
弁ロッド6の他端には、溶接などにより保持部材41が連結され、当該保持部材41よって保持されている。詳細は後述するが、この保持部材41は、傾動軸41aを中心に回転自在に構成されているので、弁ロッド6も傾動軸41aを中心に傾斜可能となっている。なお、半導体製造工程のゲートバルブとして使用する場合には、弁ロッド6を構成する材料は、極力パーティクルを発生せず、ガス等を放出しない金属材料等が望ましい。
【0033】
シールベローズ10は、真空処理室105側と弁ロッド6との間をシールするための金属製部材であり、弁ロッド6の直動および傾動に伴って伸縮可能となっている。このシールベローズ10の一端は、基板52の下部にOリング8bを介して固定された固定リング部材8に気密状態を保って、例えば溶接等の接合方法により固定されている。シールベローズ10の他端は、弁ロッド6に嵌合固定された固定リング部材11に、例えば溶接等の接合方法によって固定されている。なお、固定リング部材11と弁ロッド6との間にはOリング11aが介在され、これにより、弁ロッド6が直動および傾動しても、上記の真空処理室105をシールすることができ、外部からパーティクル等の汚染物質が侵入するのを防止することができる。
【0034】
保持部材41は筒状部材であり、一端上部にシールベローズ10を受容するとともに、その両側の外周の互いに対向する位置に、傾動軸41aがそれぞれ形成されている。また、このシールベローズ10を受容する底部には、弁ロッド6を嵌合挿入する挿入孔41cが形成され、図2に示すネジ41bにより弁ロッド6が固定されている。
【0035】
図3、図4Aおよび図4Bに、保持部材41とリニアガイド48との接続構造を拡大して示す。
【0036】
保持部材41に形成された2つの傾動軸41a,41aのそれぞれには、銅系の含油材からなる無給油型スラスト軸受42が装着され、これにより、保持部材41は、傾動軸41aを中心に傾動可能となり、これにともない弁ロッド6も傾動可能となる。また、含油材を用いているのでメンテナンスフリーでもある。
【0037】
傾動軸41aを回転自在に保持するスラスト軸受42は、軸受保持部材43を介してガイド本体44にボルト等によって連結されている。また、このガイド本体44は、2つのエアシリンダ60の対向する側面に、弁ロッド6の直動方向に沿って設けられたガイドレール45に、溝47が形成され、この溝47に転がり軸受け46が係合することで、移動自在に保持されている。
【0038】
さらに、保持部材41は両側のガイドレール45から傾動軸41a方向Xに予圧を受けて取り付けられている。ここで、X方向の予圧とは、スラスト軸受42の上面42aと、保持部材41の傾動軸41a廻りの面41iが密接するように組み立てることをいい、具体的にはリニアガイド48がそれぞれ装着された2つのエアシリンダ60,60を基板52に取り付ける際に、この調整を行うことができる。これにより、保持部材41とリニアガイド48との間には、傾動軸41a方向にも、また直動方向にもがたつきがなくなり、保持部材41及び弁ロッド6は直動方向B1,B2に沿って円滑に移動することができる。
【0039】
レール45の上端には、ストッパ部材12がそれぞれ設けられている。なお、ストッパ部材12は、本発明の規制手段の一具体例に対応する。このストッパ部材12は、直動方向B1、すなわち、弁体2がゲートGを閉じる向きに直動するとき、スラスト軸受42の軸受保持部材43にそれぞれ当接して、保持部材41(弁ロッド6)の直動を規制する。この規制時に、図4Cに示すように、ストッパ部材12の凹部に嵌合されたウレタンゴムの緩衝部材12bに軸受保持部材43が当接することで、衝撃および振動を緩和する。なお、軸受保持部材43との衝突による衝撃をより一層緩和するため、ストッパ部材12をたとえばエラストマーで形成してもよい。
【0040】
また、軸受保持部材43がストッパ部材12に当接して弁体2がゲートGを閉じたとき、軸受保持部材43には図4Cに矢印Yで示す方向に反力が作用するが、これをリニアガイド48のみで受けるとリニアガイド48の寿命が短くなる。そこで本例では、ストッパ部材12を凹状12aに形成し、軸受保持部材43がこの凹部12aに受容されるように凸状43aに形成することで、弁体2がゲートGを閉じたときに軸受保持部材43に作用する矢印Y方向の反力を軸受保持部材43とストッパ部材12とで受けることとしている。これにより、リニアガイド48には余分な負荷が作用せず耐久性が向上する。
【0041】
図1に戻り、エアシリンダ60,60は、基板52の真空処理室外側108にボルト締結によって固定され、弁ロッド6に関し対称位置にそれぞれ配置されている。このエアシリンダ60は、圧縮空気によって伸縮するピストンロッド61を内蔵し、これらのピストンロッド61の先端は、連結板30にそれぞれ固定されている。エアシリンダ60のピストンロッド61は、直動方向B1およびB2に伸縮し、これにより連結板30も直動方向B1およびB2に直動する。
【0042】
連結板30には、2つの係合部材71,71がボルト締結されている。この係合部材71は、図3に示すように保持部材41の外周の両側部に直動方向B1およびB2に沿って形成された溝部41eに嵌合するように設けられている。これら2つの係合部材71は、連結板30が直動方向B2、すなわち、弁体2がゲートGを開く方向に直動するときには、溝部41eの下端部と係合して保持部材41を直動方向B2に引っ張る一方で、連結板30が直動方向B1、すなわち、弁体2がゲートGを閉じ、かつ密閉する方向に直動するときには、保持部材41と連結板30との相対移動を一定の範囲、すなわち後述するカム機構31による移動量を許容する。同図において符号72は銅系の含油材からなる無給油型含油軸受であり、保持部材41と係合部材71との相対移動の際の摺動を円滑にする。
【0043】
カム機構31は、上記の保持部材41と連結板30との間に設けられており、連結板30を通じてエアシリンダ60から供給される直動力によって弁ロッド6を直動させ、かつ、供給される直動力を傾動力に変換して弁体2がゲートGを閉じた閉位置において、直動が上述したストッパ部材12により規制された弁ロッド6を、弁体2がゲートGを密封する方向に向かって傾動軸41aを中心にして傾動させる。
【0044】
図5A及び図5Bは、このカム機構31の具体的構造を示す断面図である。同図において、カム機構31は、保持部材41の下端部にネジ41d(図2参照)により固定されたカム部材32と、ローラ35a及びローラシャフト35bからなるローラ部材35と、連結板30のカム部材32に対向する位置に固定されたローラ保持部材38と、保持部材41と連結板30とを連結する圧縮コイルばね80と、ローラ保持部材38に設けられた潤滑剤保持部材91とを備える。ここで、ローラ部材35は本発明の転動体、ローラ保持部材38は本発明の転動体保持部材のそれぞれ一具体例に対応している。
【0045】
カム部材32は、滑らかに連続する曲面からなる所定形状のカム面32aを備えている。本例のカム面32aは、ローラ35aを保持可能な2つの凹状曲面32b,32cと、その間の凸状曲面32dとから構成され、一方の凹状曲面32bは、弁ロッド6が直動方向B1又はB2に沿って移動する際にローラ35aを受容し、凸状曲面32d及び他方の凹状曲面32cは、弁ロッド6が直動方向B1に移動して制限位置に達したときに、ローラ35aがこれらの曲面を転がることにより弁ロッド6及び保持部材41に所要の傾動力を発生させる。
【0046】
すなわち、ローラ35aがカム面32aを転動することにより、カム部材32とローラ保持部材38との直動方向B1およびB2の相対位置関係が変化するとともに、傾動方向C1およびC2の方向の相対位置関係が変化し、これにより、弁ロッド6は直動するとともに、保持部材41の傾動軸41aを中心に傾動することになる。この動作の詳細はさらに後述する。
【0047】
特に本実施形態のローラ部材35は、図3、図5Aおよび図5Bに示すように2つのローラ35aと1つのローラシャフト35bとから構成されている。
【0048】
ローラシャフト35bは円柱体からなり、ローラ保持部材38に回転自在に支持されている。また、ローラシャフト35bの軸方向の両端部には、リング部材35cが嵌合され、これらリング部材35cがローラ保持部材38に係合することで、ローラシャフト35bは、ローラ保持部材38の3箇所保持面38aに対して軸方向の移動が規制された状態で保持されている。
【0049】
一方、2つのローラ35aも円柱体からなり、ローラシャフト35bに回転自在に支持され、かつローラ保持部材38の凹部38bに非接触で設けられている。このローラ35aは円柱面からなる転動面を備え、この転動面が上記のカム部材32のカム面32aを転がり、かつ、ローラ35aの内面がローラシャフト35bに対して摺動しながら回転する。また、ローラ35aの転動面がカム部材32のカム面32aを転がる際には、ローラシャフト35bもローラ保持部材38の支持部に対して摺動しながら連れ回る。
【0050】
すなわち、本実施形態のローラ部材35は、ローラ35aの内面とローラシャフト35bの外面、およびローラシャフト35bの外面とローラ保持部材38の保持面38aといった2つの摺動面を備えているので、仮に一方の摺動面が円滑に回転しなくても、他方の摺動面で円滑に回転するので、ローラ35aとカム部材32のカム面32aとが摺動することが防止でき、転動動作が確実に行われることになる。
【0051】
なお、ローラ部材35には大きな荷重が印加されので、ローラ35aやローラシャフト35bには、強度が比較的高く、耐磨耗性の高い金属材料を使用することが望ましい。
【0052】
潤滑剤保持部材91は、ポリアセタール等の樹脂材料から形成され、断面が略L字状の部材からなり、L字状の部材の一辺に形成された貫通孔を介してローラ保持部材38にボルト91aにて固定されている。また、潤滑剤保持部材91は、L字状の部材の他辺の一端は、ローラ35aの転動面の一部に対向するように延在し、この一端とローラ35aの転動面との間に形成される隙間に潤滑剤Gを保持する。これにより、ローラ35aが図5Aに示す矢印R2の向きに回転したとき、この隙間に保持された潤滑剤Gが大量にローラ35aの転動面に付着して運ばれるのを防ぐ。すなわち、潤滑剤保持部材91は、ローラ35aの転動面に付着する潤滑剤Gの付着量を規制し、付着量が一定になるように機能する。
【0053】
なお、潤滑剤Gは、たとえば、半固体状の潤滑剤からなる、たとえば、グリースを使用する。すなわち、潤滑剤Gに液体と固体の中間状態にあるものを使用することで、潤滑剤保持部材91の先端とローラ35aの転動面との隙間に保持することがより容易となる。
【0054】
図1および図2に戻り、圧縮コイルばね80は、保持部材41の端部に形成された固定用溝部41hに一端が嵌合固定されており、他端が連結板30に形成された固定用溝部30aに嵌合固定され、さらにネジ81により廻り止めされている。また、圧縮コイルばね80はカム部材32とローラ保持部材38を内包するように設けられている。
【0055】
この圧縮コイルばね80は、連結板30と保持部材41とを直接連結することによって、圧縮コイルバネ80の直動方向の反力は、カム部材32とローラ保持部材38を引き離そうとする方向に作用する。その結果、カム部材32とローラ保持部材38との相対位置の変更を弾性的に許容しつつ、カム部材32とローラ保持部材38との相対位置関係を一定に維持するように機能する。
【0056】
さらに本例では、図2に示されるように傾動軸41aが紙面に直角となる平面視において、圧縮コイルバネ80は、無負荷状態の形状からオフセットした状態で保持部材41と連結板30の間に介装されている。同図に示す例では、圧縮コイルバネ80の連結板30側の端部が、保持部材41側の端部に対して右側に偏るように装着されている。この圧縮コイルバネ80のオフセット設置により、その反力が保持部材41と連結板30との間に作用し、カム部材32とローラ保持部材38(ひいてはローラ35a)とを密着させる方向に作用することになる。これにより、ローラ35aがカム部材32のカム面32aを転動する際においても、ローラ35aとカム面32aとの間に隙間が生じることがなく、振動や騒音を防止することができる。また、弁体2がゲートGを閉じた状態においては、圧縮コイルバネ80のオフセット量は最大になることから、上述した反力も最大になり、これにより、弁体2がゲートGを開けようとする際にエアシリンダ60の駆動力に加えて圧縮コイルバネ80からも弁体2を開けようとする方向の反力が作用することになる。その結果、真空圧などによって弁体2がゲートGに密着していても開動作を円滑に行うことができる。
【0057】
次に、上記構成のゲートバルブ1の動作について説明する。
【0058】
図6Aはゲートバルブ1がゲートGを全開にした状態、図6Bはゲートバルブ1の弁体2がゲートGに接近するように直動方向B1の上死点に達した状態、図6Cはゲートバルブ1がゲートGを全閉にした状態をそれぞれ示す。なお、図6Aに示す全開状態においては、ローラ35aはカム部材32のカム面32bに当接している。
【0059】
まず、図6Aに示す全開状態からゲートGを閉じる場合には、エアシリンダ60を駆動して、連結板30を直動方向B1に引っ張る。これにより、弁体2は、図6Bに示すように、直動方向B1に向かってゲートGを閉じる位置まで移動するが、この状態では、弁体2はゲートGを密封していない。
【0060】
この弁体2の直動方向B1に向かう移動の際には、圧縮コイルばね80の弾性力によって、ローラ35aはカム部材32のカム面32bに当接した状態を保ちながら、かつ図3に示す2つの係合部材71も保持部材41の溝部41eの下端に係合した状態で、直動方向B1へ移動する。
【0061】
この直動方向B1への移動にあたっては、弁ロッド6を保持した保持部材41が、傾動軸41aにて支持されたリニアガイド44,45に案内されて移動するが、本例のリニアガイドはガイド本体44とガイドレール45との間に転がり軸受46を介在したものであり、加えて2つの傾動軸41aはリニアガイド44,45に予圧を受けて挟持されていることから、傾動軸41aおよびガイド本体44およびガイドレール45の間にがたつきがなく、円滑かつ静粛な移動となるとともに、ガイド本体44がガイドレール45に噛み込んでロッキングすることもない。特に、弁ロッド6を高速移動させる場合に有利である。
【0062】
弁ロッド6が図6Bに示す位置に到達すると、保持部材41の傾動軸41aのスラスト軸受42を支持している軸受保持部材43がストッパ部材12に当接し、弁ロッド6および保持部材41の直動方向B1への直動が規制される。
【0063】
図6Bに示す弁ロッド6および保持部材41の直動方向B1への直動が規制された状態からさらにエアシリンダ60からの直動力が供給されると、カム機構31が動作して図6Cに示すように、弁ロッド6は弁体2がゲートGを密封する向きに向けて傾動する。
【0064】
このときのカム機構31の動作を図5Aおよび図5Bを参照して説明する。弁ロッド6および保持部材41の直動方向B1への直動が規制された状態からさらにエアシリンダ60によってローラ保持部材38が直動方向B1に押されると、図5Aに示すように、ローラ保持部材38に保持されたローラ35aは、圧縮コイルバネ80の弾性力に抗してカム部材32の凹状カム面32bから凸状カム面32dに向かって転がり始める。
【0065】
ローラ35aがカム部材32の凹状カム面32bから凸状カム面32dに向かって転がり始めると、ローラ35aはローラシャフト35bに対して図5Aに示す矢印R2の向きに回転するとともに、ローラシャフト35bもローラ保持部材38の保持面38aに対して同方向に連れ廻る。このとき、ローラ35aとローラシャフト35bとの間又はローラシャフト35bとローラ保持部材38の保持面38aとの間の何れか一方の潤滑性が低下しているときであっても、他方が摺動するので、結局ローラ35aはカム面32aを転がることができ、摺動することはない。
【0066】
なお、ローラ35aが矢印R2の向きに回転すると、潤滑剤保持部91とローラ35aの転動面との間で保持された潤滑剤Gがローラ35aの転動面に塗布されるが、この塗布される潤滑剤Gの量は、潤滑剤保持部91の作用によって、略一定に制限される。
【0067】
図5Bに示すように、ローラ35aがカム部材32の凸状カム面32dから凹状カム面32cまで転がると、圧縮コイルばね80は、直動方向B1およびB2に関して圧縮され、かつ、弁ロッド6の傾動方向C1およびC2にもさらに変形し、連結板30と保持部材41との間には、直動方向B1およびB2と傾動方向C1およびC2に圧縮コイルばね80の復元力が作用する。このとき、弁ロッド6および保持部材41は直動方向B1への直動が制限されているが、図3に示す2つの係合部材71,71は保持部材41の溝部41e,41eに沿って移動し、直動方向B1への直動が許容される。
【0068】
一方、ローラ35aがカム部材32の凸状カム面32dから凹状カム面32cへ転がると、図6Cに示すように、弁ロッド6は傾動軸41aを回転中心にして傾斜し、弁体2に設けたOリング2aがゲートGの外周に押圧され、Oリング2aが押しつぶされる。以上の動作によって、弁体2による真空処理室105のゲートGの密閉が完了する。
【0069】
これに対して、真空処理室105のゲートGを開く動作は、エアシリンダ60を上記とは逆向きに駆動する、すなわち、ピストンロッド61をエアシリンダ60から伸ばすことによって行う。
【0070】
弁ロッド6から、弁体2がゲートGを密閉する向きのエアシリンダ60の直動力を解放すると、ローラ35aはカム部材32の凹状カム面32cに位置する状態から、圧縮コイルばね80の復元力によって、凸状カム面32dを転がって再度凹状カム面32bに保持され、弁ロッド6は直立する。このとき、ローラ35aはローラシャフト35bに対して上記の矢印R2とは逆向き方向R1に回転し、ローラ35aの転動面に潤滑剤Gが付着する。
【0071】
以上のように、本実施形態に係るゲートバルブ1では、弁ロッド6は、当該弁ロッド6の両側に設けられた一対のリニアガイド48,48を介して開口部Gを開閉する直動方向B1,B2に移動可能に保持されているので、メンテナンスフリーであり保守作業が不要となる。また、転がり軸受け46付きリニアガイド48により直動方向B1,B2に移動可能に保持するとともに弁ロッド6を予圧をかけて挟持しているので、リニアガイド48および弁ロッド6の間にがたつきがなくなり、振動や騒音を抑制できるとともに、弁体2に予想外の大きなモーメントが作用してもリニアガイド48がロッキングすることはない。特に、高速でゲートバルブを駆動する場合や、弁ロッド6を水平方向に駆動する水平駆動式ゲートバルブに応用した場合にはその効果も顕著となる。
【0072】
また、本実施形態に係るゲートバルブ1では、ローラ保持部材38とカム部材32との相対位置の変更を弾性的に許容しつつ当該ローラ保持部材38とカム部材32との相対位置関係を一定に維持する圧縮コイルバネ80を採用しているので、取付座面を大きく設定することができ、応力集中を防止することで耐久性が向上する。また、圧縮コイルバネ80であることから、ゲートバルブのカム部材32を内包する構造とすることができるので部品点数を削減することができるとともに組立作業性も向上する。
【0073】
なお、上述した実施形態では、カム部材32を弁ロッド6(保持部材41)に連結し、ローラ保持部材38を連結板30を介してエアシリンダ60により直接駆動する構成としたが、たとえば、ローラ保持部材38を弁ロッド6(保持部材41)に直接連結し、カム部材32をエアシリンダ60により直接駆動する構成とすることも可能である。
【0074】
第2実施形態
図7は本発明の他の実施形態に係るゲートバルブを示す一部破断した正面図であり、本例は幅広の開口部Gを開閉する幅広の弁体2に適用して好ましいものである。本例のゲートバルブは、上述した第1実施形態のものに比べて、弁ロッド6,シールベローズ10,圧縮コイルバネ80がそれぞれ2つずつ設けられている点が相違し、その他の基本的構成は同じである。
【0075】
すなわち、1つの幅広に形成された弁体2には、2本の弁ロッド6,6が取り付けられ、また真空処理室105側とそれぞれの弁ロッド6との間をシールするためのシールベローズ10,10もそれぞれ取り付けられている。
【0076】
弁ロッド6,6の下端は、一体的に形成された保持部材41にそれぞれ取り付けられ、その両側の外周の互いに対向する位置に、傾動軸41aがそれぞれ形成されている。なお、保持部材41とリニアガイド48との接続構造は上述した第1実施形態と同じである。
【0077】
保持部材41の中央には、カム機構31を構成するカム部材32が取り付けられ、ローラ部材35が設けられたローラ保持部材38は連結板30に取り付けられている。このカム機構31の両サイドには圧縮コイルバネ80,80が設けられており、連結板30と保持部材41とを直接連結することによって、カム部材32とローラ保持部材38との相対位置の変更を弾性的に許容しつつ、カム部材32とローラ保持部材38との相対位置関係を一定に維持するように機能する。
【0078】
このように構成された第2実施形態のゲートバルブにあっても、2本の弁ロッド6,6は、当該弁ロッド6,6の両側に設けられた一対のリニアガイド48,48を介して開口部Gを開閉する直動方向B1,B2に移動可能に保持されているので、メンテナンスフリーであり保守作業が不要となる。また、転がり軸受け46付きリニアガイド48により直動方向B1,B2に移動可能に保持するとともに弁ロッド6,6を予圧をかけて挟持しているので、リニアガイド48,48および弁ロッド6,6の間にがたつきがなくなり、振動や騒音を抑制できるとともに、弁体2に予想外の大きなモーメントが作用してもリニアガイド48がロッキングすることはない。特に、高速でゲートバルブを駆動する場合や、弁ロッド6,6を水平方向に駆動する水平駆動式ゲートバルブに応用した場合にはその効果も顕著となる。
【0079】
また、本実施形態に係るゲートバルブでも、ローラ保持部材38とカム部材32との相対位置の変更を弾性的に許容しつつ当該ローラ保持部材38とカム部材32との相対位置関係を一定に維持する圧縮コイルバネ80,80を採用しているので、取付座面を大きく設定することができ、応力集中を防止することで耐久性が向上する。
【0080】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、高速駆動させた場合でも静粛性が高くロッキングが防止でき、しかも耐久性に優れたゲートバルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲートバルブの第1実施形態を示す一部破断した正面図である。
【図2】図1のII-II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示すゲートバルブの主要部を拡大して示す断面図である。
【図4】図4A及び図4Cは図3のIVA矢視図、図4Bは図4AのIVB-IVB 線に沿う断面図である。
【図5】図3のV-V線に沿う断面図である。
【図6】第1実施形態のゲートバルブの動作を説明するための断面図である。
【図7】本発明のゲートバルブの第2実施形態を示す一部破断した正面図である。
【図8】本実施形態のゲートバルブが適用される真空処理装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…弁体
6…弁ロッド
10…シーリングベローズ(シール手段)
12…ストッパ(規制手段)
12a…凹部
31…カム機構
32…カム部材
35…ローラ部材(転動体)
35a…ローラ
35b…ローラシャフト
38…ローラ保持部材(転動体保持部材)
41a…傾動軸
42…スラスト軸受け
43…軸受保持部材
48…リニアガイド
44…ガイド本体
45…ガイドレール
46…軸受け
60…エアシリンダ(駆動手段)
80…圧縮コイルバネ
Claims (2)
- 気密室(105)の開口部(G)を開閉可能でかつ前記開口部(G)に対して傾動することにより当該開口部(G)を密閉可能な弁体と、
一端部に前記弁体(2)が固定され、前記弁体(2)が前記開口部(G)を開閉する直動方向(B1、B2)に移動可能に保持され、かつ傾動軸(41a)を中心に傾動可能に保持された弁ロッド(6)と、
前記弁体(2)が前記開口部(G)を閉じる方向に直動するとき、当該弁体(2)が前記開口部(G)を閉じた閉位置で規制する規制手段(12)と、
前記気密室側(105)と前記弁ロッド(6)との間をシールする伸縮可能なシーリング手段(10)と、
前記シーリング手段(10)を受容するとともに前記弁ロッド(6)に固定され、かつ前記傾動軸(41a)が外周に形成される環状の保持部材(41)と、
前記弁ロッド(6)の気密室(105)外側の他端部と連結され、供給される直動力によって前記弁ロッド(6)を直動させ、かつ供給される直動力を傾動力に変換して前記閉位置で直動が規制された弁ロッド(6)を前記弁体(2)が前記開口部(G)を密封する向きに前記傾動軸(41a)を中心に傾動させるカム機構(31)と、
前記カム機構(31)に直動力を供給する駆動手段(60)と、
前記弁ロッド(6)の両側に設けられた一対のリニアガイド(48、48)と、を有するゲートバルブであって、
前記リニアガイド(48)は、前記弁ロッド(6)側に装着されたガイド本体(44)と、前記駆動手段(60)側に装着されたガイドレール(45)と、前記ガイド本体(44)と前記ガイドレール(45)との間に設けられた転がり軸受(46)とを有し、
前記傾動軸(41a)は、前記保持部材(41)の両側の外周の互いに対向する位置にそれぞれ形成され、
前記2つの傾動軸(41a、41a)のそれぞれには、前記保持部材(41)が前記傾動軸(41a)を中心として傾動可能とする、スラスト軸受(42、42)が装着され、
前記スラスト軸受(42、42)は軸受保持部材(43)を介して前記ガイド本体(44)に連結され、
前記保持部材(41)は両側のガイドレール(45、45)から傾動軸(41a、41a)方向に与圧を受けて、前記スラスト軸受(42、42)の上面(42a)と前記保持部材(41)の傾動軸(41a)廻りの面(41i)とが密接摺動する
ことを特徴とするゲートバルブ。 - 前記規制手段(12)は、前記弁体(2)が前記開口部(G)を閉じる向きに直動するとき、前記スラスト軸受(42)の前記軸受保持部材(43)に当接して、前記保持部材(41)に固定された前記弁ロッドの直動を規制するように、前記ガイドレール(45、45)の上端にそれぞれ設けられ、
前記軸受保持部材(43)が前記規制手段(12)に当接して前記弁体(2)が閉じたときに、前記軸受保持部材(43)に作用する水平方向反力を前記軸受保持部材(43)と前記規制手段(12)との当接で受けるように、前記規制手段(12)の当接部(12a)を凹状に形成し、前記軸受保持部材(43)の当接部(43a)は当該凹部(12a)に受容されるように凸状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
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