[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4181642B2 - 高められた操作性質を有するabs成形用材料 - Google Patents

高められた操作性質を有するabs成形用材料 Download PDF

Info

Publication number
JP4181642B2
JP4181642B2 JP50017999A JP50017999A JP4181642B2 JP 4181642 B2 JP4181642 B2 JP 4181642B2 JP 50017999 A JP50017999 A JP 50017999A JP 50017999 A JP50017999 A JP 50017999A JP 4181642 B2 JP4181642 B2 JP 4181642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylonitrile
weight
value
parts
graft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP50017999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002500689A (ja
JP2002500689A5 (ja
Inventor
アイヘナウアー,ヘルベルト
クリユガー,ペーター
ライツ,エドガー
シユタラチエク,ハリー
Original Assignee
ランクセス・ドイチュラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ランクセス・ドイチュラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング filed Critical ランクセス・ドイチュラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
Publication of JP2002500689A publication Critical patent/JP2002500689A/ja
Publication of JP2002500689A5 publication Critical patent/JP2002500689A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4181642B2 publication Critical patent/JP4181642B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/04Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F279/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of monomers having two or more carbon-to-carbon double bonds as defined in group C08F36/00
    • C08F279/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of monomers having two or more carbon-to-carbon double bonds as defined in group C08F36/00 on to polymers of conjugated dienes
    • C08F279/04Vinyl aromatic monomers and nitriles as the only monomers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/08Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L55/00Compositions of homopolymers or copolymers, obtained by polymerisation reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in groups C08L23/00 - C08L53/00
    • C08L55/02ABS [Acrylonitrile-Butadiene-Styrene] polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

ABSタイプの熱可塑性樹脂は全ての種類の成形部品の製造用に長年にわたり使用されている(例えば、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,5th Edition,Vol.A21,pages 652-653,VCH,Weinheim,1992を参照のこと)。
射出成形の他に、そのような熱可塑性樹脂の共通の加工形態は押し出しであり、押し出し段階(例えばシートの製造)後にしばしば熱成形段階(三次元成形部品の製造)が続く。
押し出しおよび熱成形による加工用に使用される材料は熱成形部品の良好な表面仕上げおよび良好な機械的性質(例えば、靭性)を保ちながら良好な溶融弾性を有することが要求される。
さらに、適切な材料が容易に得られ(多くの技術的複雑性を伴わない製造)且つ簡単な構成を有する(高価であるかまたは得るのが難しい成分を含まない)ことが重要である。
導入されるアクリロニトリルの特定の含有量および特に導入されるアクリロニトリルの特定の化学的分布を有する、要求された性質を有し且つ上記の条件を満たすABSタイプの熱可塑性樹脂成形用組成物が今回見いだされた。
本発明は、ジクロロメタン中に可溶性である重合体部分が
Figure 0004181642
28重量%、好ましくは30〜40重量%そして特に32〜35重量%、の導入されるアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C50値)および
Figure 0004181642
5、好ましくは6〜25、特に7.5〜20そしてさらに特に10〜15、重量%のその中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90−C10値)を有することを特徴とする、ABSタイプの熱可塑性樹脂成形用組成物を提供する。
本発明はまた、
A)A1)25〜70重量部の、好ましくは35〜65重量部の、アクリロニトリルが単量体成分として含有されていなければならない1種もしくはそれ以上の単量体の、
A2)30〜75重量部の、好ましくは35〜65重量部の、
Figure 0004181642
0℃のガラス転移温度、(各場合とも合計グラフトエンベロープを基にして)
Figure 0004181642
30重量%、好ましくは31〜40重量%そして特に32〜35重量%のグラフトエンベロープ中に導入されるアクリロニトリル単位の平均含有量(C50値)および
Figure 0004181642
5、好ましくは6〜25、特に7.5〜20そしてさらに特に10〜15、重量%のその中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90−C10値)を有する1種もしくはそれ以上のゴムベース
上への重合により製造されるグラフトゴム、および
B)
Figure 0004181642
28重量%、好ましくは30〜40重量%、そして特に32〜35重量%、の導入されるアクリロニトリル単位の平均含有量(C50値)および
Figure 0004181642
5、好ましくは6〜25、特に7.5〜20そしてさらに特に10〜15、重量%の重合体樹脂中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90−C10値)を有する、アクリロニトリルおよびスチレンおよび/またはα−メチルスチレンのラジカル重合により得られるゴムを含まない熱可塑性ビニル樹脂
から選択される少なくとも1種の重合体成分を含有するABSタイプの成形用組成物も提供する。
本発明に従う成形用組成物はABSタイプの既知の成形用組成物と比べて改良された押し出しおよび熱成形による加工性により特徴づけられる。
本発明に従う特に好ましいABS成形用組成物は、従来のグラフトゴムの他に、熱可塑性成分Bを35〜90重量%、好ましくは45〜80重量%、の割合で含有するものである。
本発明の意味におけるグラフトゴムA)は、導入されるアクリロニトリルの上記の化学的分布が保たれていなければならないようなゴムA.2)の存在下での単量体A.1)のグラフト重合中に得られる生成物である。
単量体A.1)好ましくは
A.1.1)50〜99重量部の、ビニル芳香族および/または核上で置換されたビニル芳香族(例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン)および/またはメタクリル酸(C1−C4)アルキルエステル類(例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル)、および
A.1.2)1〜50重量部の、シアン化ビニル類(不飽和ニトリル類、例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル)および場合により(メタ)アクリル酸(C1−C8)アルキルエステル類(例えば、メタクリル酸メチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル)および/または不飽和カルボン酸類(例えば、マレイン酸)および/または不飽和カルボン酸類の誘導体(例えば、無水物およびイミド類)(例えば、無水マレイン酸およびN−フェニルマレインイミド)
の混合物である。
好ましい単量体A.1.1)はスチレン、α−メチルスチレンおよびメタクリル酸メチルであり、好ましい単量体A.1.2)はアクリロニトリル、無水マレイン酸、N−フェニルマレインイミドおよびメタクリル酸メチルであり、それによりアクリロニトリルは必ずグラフト重合中の単量体成分として使用されていなければならない。
特に好ましい単量体はA.1.1)スチレンおよびA.1.2)アクリロニトリルである。
グラフト重合体A)に適するゴムベースA.2)は、ゴム類がエマルション形態であるという条件で、例えば、ジエンゴム類、EPMおよびEPDMゴム類、すなわちエチレン/プロピレンおよび場合により少量の非共役ジエン(例えば、ノルボルネン、ノルボルナジエン)から構成されるもの、アクリレート、ポリウレタン、シリコーン、クロロプレン、およびエチレン/酢酸ビニルゴム類である。
好ましいゴムベースA.2)は、それらのガラス転移温度が0℃より低いという条件で、ジエンゴム類(例えばブタジエン、イソプレンなどを基にしたもの)またはジエンゴム類の混合物またはジエンゴム類の共重合体またはそれらと他の共重合可能な単量体(例えばA.1.1)およびA.1.2)に従うもの)との混合物である。
純粋なポリブタジエンゴムおよびブタジエン/スチレン共重合体ゴム類およびブタジエン/アクリロニトリル共重合体ゴム類が特に好ましい。
別の特に好ましいゴムベースA.2)は、場合により(A.2を基にして)40重量%までの他の重合可能なエチレン系不飽和単量体を有していてもよい、アクリレートゴム類、好ましくはアクリル酸アルキルエステル類の重合体、である。好ましい重合可能なアクリレート類はC1−C8アルキルエステル類、例えば、メチル−、エチル−、ブチル−、n−オクチルおよび2−エチルヘキシルエステル類;ハロゲンアルキルエステル類、好ましくはハロゲンC1−C8アルキルエステル類、例えばクロロエチルアクリレート、および該単量体の混合物を包含する。
架橋結合の目的には、1個より多い重合可能な二重結合を有する単量体を共重合してもよい。架橋結合性単量体の好ましい例は、炭素数3〜8の不飽和モノカルボン酸類および炭素数3〜12の不飽和1価アルコール類または2〜4個のOH基および2〜20個のC原子を有する飽和ポリオール類のエステル類、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、アリルメタクリレート;ポリ不飽和複素環式化合物、例えば、トリビニル−およびトリアリルシアヌレート;多官能性ビニル化合物、例えばジ−およびトリビニルベンゼン類;並びにトリアリルホスフェートおよびジアリルフタレートである。
好ましい架橋結合性単量体はアリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレートおよび少なくとも3個のエチレン系不飽和基を含有する複素環式化合物である。
特に好ましい架橋結合性単量体は、環式単量体であるトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリビニルシアヌレート、トリアクリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、トリアリルベンゼン類である。架橋結合性単量体の量は好ましくは、グラフトベースA.2)を基にして、0.02〜5、特に0.05〜2、重量%である。
少なくとも3個のエチレン系不飽和基を含有する環式架橋結合性単量体の場合には、その量をグラフトベースA.2)を基にして1重量%より少なく限定することが有利である。
アクリレート類の他に、場合によりグラフトベースA.2)の製造用に使用してもよい好ましい「他の」重合可能なエチレン系不飽和単量体は例えばアクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド類、ビニルC1−C6アルキルエーテル類、メタクリル酸メチル、ブタジエンである。グラフトベースA.2)として好ましいアクリレートゴム類は少なくとも50重量%のゲル含有量を有する乳化重合体である。
A.2)に従う別の適するグラフトベースは、例えばDE−OS 3 704 657、DE−OS 3 704 655、DE−OS 3 631 540およびDE−OS 3 361 539に記載されているもののようなグラフト−活性部位を有するシリコーンゴム類である。
グラフトベースA.2)のゲル含有量は30〜95重量%、好ましくは40〜90重量%そして特に45〜85重量%である(トルエン中でワイヤーケージ法に従い測定された、Houben-Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Makromolekulare Stoffe,part 1,page 307(1961),Thieme Verlag Stuttgartを参照のこと)。
ゴムベースA.2)の平均粒子直径d50は一般的には100〜600nm、好ましくは150〜500nmそして特に200〜400nmである。
平均粒子直径d50は、各場合とも存在する粒子の50重量%がその上および下にあるような直径である。それは超遠心測定法により測定できる(W.Scholtan,H.Lange,Kolloid Z.uZ.Polymere 250(1972),pages 782 to 796)。
グラフトゴムAは好ましくはラジカル乳化重合により製造される。
分子量調節剤として通常使用される化合物、例えばメルカプタン類またはテルピノール類または二量体α−メチルスチレン、をグラフトゴムAの製造において使用してもよい。
実際的に全てのタイプの乳化剤(アニオン系、カチオン系および非イオン系乳化剤)が乳化剤として適しており、アニオン系乳化剤が好適に使用される。
適するアニオン系乳化剤は、例えば、炭素数10〜20の長鎖脂肪酸類のナトリウム、カリウムまたはアンモニウム塩類、例えばオレイン酸酸カリウム、不均化アビエチン酸の塩類、長鎖ベンゼンスルホン酸類の塩類、長鎖スルホン酸類の塩類、例えばC9−C18アルキルスルホン酸混合物のナトリウム塩類並びにDE−OS 3 639 904およびDE−OS 3 913 509に従う環式炭化水素骨格を基にしたジカルボン酸類の塩類である。
選択される反応温度は、使用する開始剤化合物が重合反応を開始させそして維持するのに充分な程度までラジカルを発生するいずれかの温度であってよい。この温度範囲は約30℃〜120℃の間、好ましくは45℃〜100℃の間そして特に50〜90℃の間である。
A)およびB)の製造に適する開始剤はラジカル発生剤として作用する全ての物質である。それらの例は、無機および有機過酸化物、例えばH22、ジ−tert.−ブチルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジシクロヘキシルペルカーボネート、tert.−ブチルヒドロペルオキシド、p−メンタンヒドロペルオキシド、アゾ開始剤、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、無機過塩類、例えば過硫酸アンモニウム、ナトリウムまたはカリウム、過燐酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム並びに通常は有機酸化剤および還元剤から構成されるレドックス系であり、重金属イオンも反応媒体中に好ましく存在する(H.Logemann in Houben-Weyl,Methoden der organischen Chemie,volume 14/1,pages 263-297を参照のこと)。
好ましい開始剤は、過硫酸アンモニウム、ナトリウムまたはカリウム並びに有機過酸化物および有機還元剤からなるレドックス系である。特に好ましい開始剤は、過硫酸カリウムまたはクメンヒドロペルオキシドおよび/またはtert.−ブチルヒドロペルオキシドおよびアスコルビン酸および/またはアスコルビン酸塩のレドックス系である。
本発明に従い要求されるグラフトエンベロープ中へのアクリロニトリル単量体単位の非均質な導入(広い化学的分布)は原則的には既知である。それは、例えば、グラフト重合反応中に共重合パラメーターによって均質な構成に要求される単量体比に関する値が反応期間全体にわたり保たれない場合に達成される。
ゴムを含まない熱可塑性ビニル樹脂成分B)は、スチレンおよびアクリロニトリル、α−メチルスチレンおよびアクリロニトリルまたはスチレン、α−メチルスチレンおよびアクリロニトリルの単量体混合物のラジカル重合により得られる1種もしくはそれ以上の特別に構成された重合体を包含し、それによるとこれらは別の共単量体を比較的少量で(約15重量%まで)含有してもよい。
そのような種類の適する単量体は、例えば、アクリル酸(C1−C8)アルキルエステル類(例えばアクリル酸n−ブチル、アクリル酸tert.−ブチル、アクリル酸エチルヘキシル)、メタクリル酸(C1−C8)アルキルエステル類(例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル)、それらの誘導体(例えば無水物またはイミド類)を包含する不飽和カルボン酸類(例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、N−フェニルマレインイミド)である。
押し出しおよび熱成形による本発明に従う加工性における改良を得るためには、熱可塑性ビニル樹脂成分B)はアクリロニトリル単量体単位は均質に導入されないが樹脂は広い化学的分布を有するという効果にとって化学的均一性の点で特別な構成を有していなければならない。
そのような構成のビニル樹脂は、原則的には、既知である。それらは例えば、樹脂の重合中に共重合パラメーターによって均質な構成に要求される単量体比に関する値が反応期間全体にわたり保たれない場合に得られる。
本発明に従い特に適するビニル樹脂B)は、その製造において単量体であるスチレン(a)およびアクリロニトリル(b)またはα−メチルスチレン(a)およびアクリロニトリル(b)、またはスチレン(a)およびα−メチルスチレン(a)およびアクリロニトリル(b)が少なくとも1個の反応器の反応区域中に、共−または三元重合反応の工程中の重量比(a):(b)が一定値ではなく増加するかまたは減少する値を想定するような方法で計量添加されているものである。
本発明に従う適する樹脂は好ましくは、
Figure 0004181642
30重量%、好ましくは31〜40重量%そして特に32〜35重量%、の導入されるアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C50値)および
Figure 0004181642
5、好ましくは6〜25、特に7.5〜20そしてさらに特に10〜15、重量%の(C90−C10値)(C90マイナスC10値)が得られるような重合体樹脂中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布を有する。
50値はその上および下でアクリロニトリル量の50重量%が各場合に導入されるような重合体中のアクリロニトリル含有量(重量%)を意味する。
従って、C90値はその上および下でアクリロニトリル量の90重量%が導入されるような重合体中のアクリロニトリル含有量を意味する。
これらの値はHPLCにより勾配溶離を用いて測定できる
Figure 0004181642
ここに記載された化学的な非均一性の他に、ビニル重合体樹脂B)は好ましくは20,000〜500,000、好ましくは50,000〜400,000そして特に60,000〜300,000の平均分子量
Figure 0004181642
(重量平均、光拡散または沈澱法により測定)を有する。
原則的には、ビニル樹脂B)は全てのラジカル重合方法、例えば乳化、懸濁、溶液または塊状重合、に従い製造できる。
重量比A:Bは2:1〜1:4、好ましくは1:1〜1:2の間、である。A:B比が高くなると不充分な流動性能および減少した靭性をもたらす一方で、1:4より低いA:B比は不満足な低温靭性をもたらす。
本発明に従う成形用組成物は他の既知の添加剤を一般的な量でまたは必要な量で含有してもよい。全部とは言えないが、ここでは安定剤(例えば、相乗剤としての立体障害フェノール類およびチオエーテル類またはホスファイト化合物)、一般的な顔料(カーボンブラック、金属酸化物など)、型抜き剤(例えば、テトラステアリン酸ペンタエリトリトール)、流動性改良剤(エチレンジアミンビスステアリルアミド)、充填剤および強化剤(例えば、ガラス繊維および炭素繊維)、難燃剤(例えば、テトラブロモビスフェノールA)、滴下防止剤(例えば、テトラフルオロエチレン重合体)および静電防止剤(例えば、ポリアルキレンエーテル類)が挙げられる。
本発明に従う成形用組成物は、成分を既知の方法で混合しそして高められた温度において、好ましくは200〜260℃において、例えば内部混練機、押し出し機または二軸スクリューの如き一般的な装置中で溶融−混和するかまたは溶融−押し出すことにより製造できる。本発明に従う成形用組成物は押し出しによる部品(例えばシートおよびフィルム)の製造およびその後の熱成形に特に適する。
本発明は押し出しおよび熱成形による成形部品の製造のための上記の成形用組成物の使用も提供する。
実施例
1.成分
A.I.スチレンの計量添加が均一に且つ連続的に行われ(各場合とも毎時全量の25%)そしてアクリロニトリルの計量添加が減少する量(1時間目に全量の40%、2時間目に全量の30%、3時間目に全量の20%そして4時間目に全量の10%)で行われるような方法で単量体がゴムラテックスに4時間以内に計量添加される、55重量部(固体として計算された)の従来方法により製造されたポリブタジエンラテックス(平均粒子直径d50=423nm、ゲル含有量=81重量%)および0.5重量部の開始剤としての過硫酸カリウムの存在下での30.6重量部のスチレンおよび14.4重量部のアクリロニトリルの乳化重合により製造されたグラフトゴム。
ジクロロメタン−可溶性重合体部分中のアクリロニトリル単位の平均含有量(C50値)=32.1重量%、
導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90−C10値)=12.4重量%。
A.II(比較用):
単量体がゴムラテックスに4時間以内に均一に且つ連続的に(各場合とも1時間目、2時間目、3時間目および4時間目にスチレンおよびアクリロニトリルの全量の25%)計量添加される、55重量部(固体として計算された)の従来方法により製造されたポリブタジエンラテックス(平均粒子直径d50=423nm、ゲル含有量=81重量%)および0.5重量部の開始剤としての過硫酸カリウムの存在下での30.6重量部のスチレンおよび14.4重量部のアクリロニトリルの乳化重合により製造されたグラフトゴム。
ジクロロメタン−可溶性重合体部分中のアクリロニトリル単位の平均含有量(C50値)=32.0重量%、
導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90−C10値)=3.2重量%。
B.1.開始剤として過硫酸カリウム(K228)を使用して、17重量部のスチレンおよび12.8重量部のアクリロニトリルが1時間目に、17重量部のスチレンおよび9.6重量部のアクリロニトリルが2時間目に、17重量部のスチレンおよび6.4重量部のアクリロニトリルが3時間目に、そして17重量部のスチレンおよび3.2重量部のアクリロニトリルが4時間目に重合されるような4時間以内の乳化重合により製造された68:32のスチレン:アクリロニトリル重量比および平均分子量
Figure 0004181642
を有するスチレン/アクリロニトリル共重合体。
ジクロロメタン溶液に関するアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C50値)=31.9重量%、
導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90--C10値)=13.7重量%。
B.II(比較用):
開始剤として過硫酸カリウム(K228)を使用して、17重量部のスチレンおよび8重量部のアクリロニトリルが各場合とも均一に重合される4時間以内の乳化重合により製造された68:32のスチレン:アクリロにより重量比および平均分子量
Figure 0004181642
を有するスチレン/アクリロニトリル共重合体。(ジクロロメタン溶液に関するアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C50値)=32.0重量%、導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C90−C10値)=2.2重量%。
2.本発明に従う成形用組成物および比較用の成形用組成物の製造および試験
表1に示された量の成分AおよびBを添加剤(各場合とも100重量部のA+B当たり、2重量部のテトラステアリン酸ペンタエリトリトールおよび0.1重量部のシリコーン油)と一緒に内部混練機中で180〜230℃の間の温度で溶融しそして均質化する。顆粒からシートを製造する。
ABS成形用組成物の良好な熱成形性質(低い損失因子tanδに相当する)にとって高い溶融弾性が必要であるため、熱成形性能は低い周波数(熱成形中に発生する低い剪断速度に相当する)において170℃の温度で損失因子tanδを測定することにより測定できる(器具:レオメトリックス(Rheometrics)からのRDAII、板/板配置)。
さらに、一部の製品の押し出しシート(30cm×26cm)を放物体に熱成形し、熱成形性質および表面性質を評価する。
機械的性質を衝撃中の性能により評価する。表2からわかるように、本発明に従う成形用組成物だけが良好な熱成形性質にとって必要な低い周波数(ω=0.02rad/sec)における低い損失因子tanδを有し、製造された放物体の実際の熱成形性能および表面仕上げは本発明に従う成形用組成物に関しては非常に良好である。
熱成形性質および熱成形部品の表面は下記のように評価された:
++ 非常に良好
+ 良好
0 平均
− 劣悪
−− 非常に劣悪
Figure 0004181642
Figure 0004181642

Claims (2)

  1. ジクロロメタン中に可溶性である重合体部分が>30〜40重量%の導入されるアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C 50 値)および6〜25の導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C 90 −C 10 値)を有することを特徴とする、ABSタイプの熱可塑性樹脂成形用組成物。
  2. A)A1)25〜70重量部の、アクリロニトリルが単量体成分として含有されていなければならない1種もしくはそれ以上の単量体の、A2)30〜75重量部の、<0℃のガラス転移温度、(各場合とも合計グラフトエンベロープを基にして)>30重量%のグラフトエンベロープ中に導入されるアクリロニトリル単位の平均含有量(C 50 値)および>5のその中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C 90 −C 10 値)を有する1種もしくはそれ以上のゴムベース上への重合により製造されるグラフトゴム、および
    B)>28重量%の導入されるアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C 50 値)および>5の重合体樹脂中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C 90 −C 10 値)を有する、アクリロニトリルおよびスチレンおよび/またはα−メチルスチレンの単量体組み合わせのラジカル重合により得られるゴムを含まない熱可塑性ビニル樹脂
    から選択される少なくとも1種の重合体成分を含有する、請求の範囲第1項記載のABSタイプの熱可塑性樹脂成形用組成物であって、
    A)A1)35〜65重量部の、アクリロニトリルが単量体成分として含有されていなければならない1種もしくはそれ以上の単量体の、A2)35〜65重量部の、<0℃のガラス転移温度、(各場合とも合計グラフトエンベロープを基にして)31〜40重量%のグラフトエンベロープ中に導入されるアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C 50 値)および6〜25のその中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C 90 −C 10 値)を有する1種もしくはそれ以上のゴムベース
    上への重合により製造されるグラフトゴム、および
    B)30〜40重量%の導入されるアクリロニトリル構造単位の平均含有量(C 50 値)および6〜25の重合体樹脂中に導入されるアクリロニトリルの化学的分布(C 90 −C 10 値)を有する、アクリロニトリルおよびスチレンおよび/またはα−メチルスチレンの単量体組み合わせのラジカル重合により得られるゴムを含まない熱可塑性ビニル樹脂
    から選択される少なくとも1種の重合体成分を含有する、
    上記ABSタイプの熱可塑性樹脂成形用組成物。
JP50017999A 1997-05-30 1998-05-18 高められた操作性質を有するabs成形用材料 Expired - Fee Related JP4181642B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19722791A DE19722791A1 (de) 1997-05-30 1997-05-30 ABS-Formmassen mit verbesserter Verarbeitbarkeit
DE19722791.0 1997-05-30
PCT/EP1998/002919 WO1998054238A1 (de) 1997-05-30 1998-05-18 Abs-formmassen mit verbesserter verarbeitbarkeit

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002500689A JP2002500689A (ja) 2002-01-08
JP2002500689A5 JP2002500689A5 (ja) 2005-12-08
JP4181642B2 true JP4181642B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=7831004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50017999A Expired - Fee Related JP4181642B2 (ja) 1997-05-30 1998-05-18 高められた操作性質を有するabs成形用材料

Country Status (12)

Country Link
EP (1) EP0984994B1 (ja)
JP (1) JP4181642B2 (ja)
KR (1) KR100579674B1 (ja)
CN (1) CN1140550C (ja)
AR (1) AR015836A1 (ja)
AU (1) AU7913498A (ja)
BR (1) BR9809529A (ja)
CA (1) CA2291131C (ja)
DE (2) DE19722791A1 (ja)
ES (1) ES2178225T3 (ja)
TW (1) TW515820B (ja)
WO (1) WO1998054238A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6806318B2 (en) * 1997-05-30 2004-10-19 Bayer Aktiengesellschaft ABS molding materials with enhanced working properties

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4120851A (en) * 1977-08-22 1978-10-17 Monsanto Company Process for polymerizing high nitrile ABS polyblends
JPS5937006B2 (ja) * 1978-12-30 1984-09-07 鐘淵化学工業株式会社 ニトリル系樹脂の製造方法
JPS5937007B2 (ja) * 1978-12-30 1984-09-07 鐘淵化学工業株式会社 高ニトリル系樹脂の製造方法
JPS6021689B2 (ja) * 1980-06-13 1985-05-29 住友ノ−ガタック株式会社 重合体の製造方法
KR0182358B1 (ko) * 1995-10-09 1999-05-15 유현식 유동성과 진공성형성이 우수한 abs 수지조성물

Also Published As

Publication number Publication date
DE19722791A1 (de) 1998-12-03
WO1998054238A1 (de) 1998-12-03
CN1140550C (zh) 2004-03-03
JP2002500689A (ja) 2002-01-08
ES2178225T3 (es) 2002-12-16
CA2291131C (en) 2007-04-10
CN1258304A (zh) 2000-06-28
KR20010013122A (ko) 2001-02-26
AR015836A1 (es) 2001-05-30
TW515820B (en) 2003-01-01
DE59804434D1 (de) 2002-07-18
BR9809529A (pt) 2000-06-20
KR100579674B1 (ko) 2006-05-15
CA2291131A1 (en) 1998-12-03
EP0984994A1 (de) 2000-03-15
EP0984994B1 (de) 2002-06-12
AU7913498A (en) 1998-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2793892B2 (ja) 改良された降伏応力を有するabs成形材料
US4605699A (en) Thermoplastic molding compositions containing polycarbonate and an acrylate graft copolymer
KR20010074740A (ko) 금속성 외관을 갖는 난연성 폴리카보네이트/고무-변성된그래프트 공중합체 수지 블렌드
EP1076675A1 (en) Flame retardant polycarbonate/rubber-modified graft copolymer resin blends having a low fluorine content
EP3882285B1 (en) Acrylic graft copolymer, method for producing same, and thermoplastic resin composition containing same
KR960002985B1 (ko) 내열성 내충격성 수지 조성물
JPH02185555A (ja) 高度の耐老化性を有するポリマーアロイ
WO2011090200A1 (ja) 異形押出成形用樹脂組成物及び異形押出樹脂成形品
EP0663410A1 (en) Graft copolymers useful as flame retardant additives
US4865917A (en) Thermoplastic silicone rubber graft polymers (I)
US5382625A (en) Thermoplastic moulding compositions with high notched impact strength
US5804656A (en) Compositions of the ABS type for processing by extrusion and deep drawing
JP4181642B2 (ja) 高められた操作性質を有するabs成形用材料
JPH08134312A (ja) 耐衝撃性に優れた樹脂組成物
JPH0320348A (ja) 高度の耐老化性を有する重合体混合物
JP2524367B2 (ja) 残存ブタジエン含量を低滅させたabs成形用組成物
KR100591447B1 (ko) 대전방지성이 우수한아크릴레이트-스티렌-아크릴로니트릴계 수지 조성물
US6806318B2 (en) ABS molding materials with enhanced working properties
KR101810294B1 (ko) 종이 질감을 갖는 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 형성된 성형품
KR102465200B1 (ko) 그라프트 공중합체의 제조방법 및 이를 포함하는 열가소성 수지 조성물의 제조방법
JP3408275B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US4710529A (en) Stabilized thermoplastic moulding materials based on ABS polymers and acyl phosphanoxides
JP3615320B2 (ja) 耐熱変色性樹脂組成物
JPH09216980A (ja) 樹脂組成物
KR102456200B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 형성된 성형품

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050427

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071214

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080331

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees