JP4162496B2 - 無縫製のニットパンツ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、胴部と股下部とを備え、下腹を覆う前身ごろと臀部を覆う後身ごろとを筒状に周回編成した無縫製のニットパンツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のニットパンツは、下腹を覆う前身ごろと、臀部を覆う後身ごろとを別々に編成し、これらを重ね合わせて左右の外側辺と、股下部分の内側辺とをそれぞれ縫製して筒状に仕上げたものである。しかしながら、この場合には前身ごろと後身ごろとを縫製しているのでニット特有の伸縮性や柔軟性が得られず、特に股下部分に縫いゴロが当たるために着心地が悪く、また、ゆとりもできないことから座ったり歩行する際に大腿部が窮屈になるといった問題があった。そこで、最近では図4に示したように、前身ごろ2と後身ごろ3との股下部分にマチ部4を別途設けたニットパンツ1が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記マチ付きのニットパンツ1ではニット特有の伸縮性や柔軟性は得られないものの、股下部分にゆとりが生ずるために前記のように大腿部が窮屈になることは避けられる反面、前身ごろ2と後身ごろ3にマチ部4を別途縫製する工程が必要となるために、製造コストが上昇してしまうと問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ニット特有の伸縮性や柔軟性を損なうことなく股下部分にもゆとりを持たせ、且つ縫製工程の増加による製造コストの上昇を回避するようにした無縫製のニットパンツを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る無縫製のニットパンツは、胴部、股部および股下部を備え、下腹を覆う前身ごろと臀部を覆う後身ごろとを筒状に周回編成した無縫製のニットパンツにおいて、前記股部の中央位置から左右方向に編み目を割り込ませることで形成される三角形状の第1の割増部と、この第1の割増部の下端で左右外側から内側に向かって次第に編み目を止め保持することで形成される逆三角形状の第2の割増部と、この第2の割増部の下端の編み目を保ちながら股下部の内側部分に形成される第3の割増部とを設けたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、股部および股下部の内側部分に増やし目を編成して割増部を設けたことで、股および股下部分にゆとりが生じて大腿部の窮屈感が軽減する。また、無縫製による立体的な構造となっているので、ニットの持つ伸縮性や柔軟性を損なうことがない。本発明のニットパンツは、男性用のトランクスや女性用の保護的肌着に適用される他、タイツ等にも適用されるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る無縫製のニットパンツの実施形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係るニットパンツの全体形状を示す正面図であり、図2はニットパンツの股部を示す平面図、図3は股下部分の増やし目の手段を示す説明図である。
【0008】
図1及び図2に示されるように、この実施形態に係る無縫製のニットパンツ10は、編み機の前後一対のニードルヘッドに編み糸が周回状に供給されて、下腹を覆う前身ごろ11と臀部を覆う後身ごろ12とが筒状に編成されるものである。編み機は、リブ編みされるウエスト部13から編み出し、次いでメリヤス編の胴部14を周回編成したのち、連続して左右の股下部15をメリヤス編によって編成し、最後に伏せ目処理を行なって一枚のニットパンツ10に仕上げる。一枚ずつ編み落とす場合と、上記の編成を繰り返して何枚も編み続ける場合とがある。
【0009】
この実施形態では、前記胴部14から股下部15へ移る編成過程において、股部16と股下部15の内側部分に割増やし工程が設けられている。この割増やし工程は、股下部15の編成工程に移る直前に、股部16の箇所で左右方向に編み目を移しながら編み目を割り増やしていくもので、股部16から股下部15の内側部分に沿って割増部17a,17b,17cを形成している。
【0010】
上記割増部17a,17b,17cの編成工程を図3に基づいて説明する。この場合、便宜的に図3の一マスを一つ一つの編み目として説明する。先ず、ウエスト部をリブ編みし、続いて胴部14をメリヤス編みしていく。そして、胴部16から股下部15に移る直前で割増やし工程に移る。この割増やし工程では、先ず、ニットパンツ10の中央位置の股部16で、左右のニードルに一目ずつ移し替え、そこに新たなニードルを割り込ませることで編み目をひとつ増やす。次の段ではさらに編み目を左右に一目ずつ移し替え、同様にして編み目をひとつ増やすことで、左右に2つずつの編み目を割り込ませたことになる。このようにして、段を重ねることで股部16に左右9目ずつの割り増やしを行なって割増部17aを形成する。
【0011】
また、この実施形態では、前記股部16における割増部17aの下端に、左右外側から内側に向かって次第に編み目を止め保持しながら周回編成された逆三角形状の割増部17bが形成されている。この割増部17bは股の裏側にゆとりを持たせるためのもので、より立体的な形状が得られる。割増部17bの下端部は、周回編成によって後身ごろ12にも同様に形成された割増部17bの下端部と、5つの編み目が伏せ編み18によって閉じられる。
【0012】
前記股部16の割増やし工程を終了したのち、股下部15への周回編成に移るが、この場合にはさらに割り増やしを行なうことなく、股部16で割増した左右7目ずつを保ちながら連続してメリヤス編みによってその下に周回編成していく。そうすることで、股下部15の内側部にも前記股部16との同様の割増部17cが形成される。なお、上記の割増部17a,17b,17cの編み目の数や伏せ編み18の綴じ目の数はニットパンツ10の大きさやデザイン等によって適宜変化することは勿論である。
【0013】
前記割増やし工程は、前身ごろ11と後身ごろ12とを周回しながら同じように編成されるために、前身ごろ11と同様の割増部17a,17b,17cが後身ごろ12にも形成され、図2に示したように、股部16の下には前身ごろ11から後身ごろ12に跨る略十字形状の割増部17a,17b,17cが形成されることになる。
【0014】
このように構成されたニットパンツ10は、無縫製であるのでニット特有の伸縮性や柔軟性が損なわれることがなく、また縫いゴロもできないので着心地が極めて優れている。また、股の部分や股下部分は増やし目による割増部17a,17b,17cによって立体的な構造となっているので、マチを設けたのと同様の効果が得られて股下部分にゆとりができる。そのために、大腿部ではフィット感とゆとり感が同時に得られ、座ったり歩行する際にも大腿部が窮屈になるといったいったことがない。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る無縫製のニットパンツによれば、股部および股下部の内側部分に増やし目を編成して割増部を設けたので、無縫製による立体構造の特性をより一層活かすことができ、ニットの持つ伸縮性や柔軟性に加えて、股下部分にもゆとりが生じて大腿部の窮屈感を感じさせることなく、着心地が極めて優れたものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るニットパンツの全体形状を示す正面図である。
【図2】本発明に係るニットパンツの股の部分を下から見たときの平面図である。
【図3】本発明に係るニットパンツの股下部分の増やし目の手段を示す説明図である。
【図4】従来のニットパンツの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ニットパンツ
11 前身ごろ
12 後身ごろ
13 ウエスト部
14 胴部
15 股下部
16 股部
17a,17b,17c 割増部
Claims (1)
- 胴部(14)、股部(16)および股下部(15)を備え、下腹を覆う前身ごろ(11)と臀部を覆う後身ごろ(12)とを筒状に周回編成した無縫製のニットパンツにおいて、
前記股部(16)の中央位置から左右方向に編み目を割り込ませることで形成される三角形状の第1の割増部(17a)と、この第1の割増部(17a)の下端で左右外側から内側に向かって次第に編み目を止め保持することで形成される逆三角形状の第2の割増部(17b)と、この第2の割増部(17b)の下端の編み目を保ちながら股下部(15)の内側部分に形成される第3の割増部(17c)とを設けたことを特徴とする無縫製のニットパンツ。
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