JP4161612B2 - 燃料改質装置の起動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料改質装置の起動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、燃料電池は、水の電気分解とは逆に水素と酸素を結合させて、その時に発生する電気と熱を取り出すものであり、その発電効率の高さや環境への適合性から、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムや燃料電池自動車としての開発が盛んに行われているが、そうした燃料電池の燃料となる水素は、ナフサ、灯油等の石油系燃料や都市ガス等を改質器で改質して製造される。
【0003】
図3は改質器が設けられる設備の一例として、定置式の固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)の全体系統を表わすものであって、1は改質器、2は改質器1から排出される排ガスの熱により水を蒸発させて水蒸気を発生させる水蒸発器、3は前記排ガスの熱によりナフサ等の原燃料を気化させる原燃料気化器、4は改質器1へ供給する原料ガスの脱硫を行う脱硫器、5は改質器1で改質した改質ガスを冷却水で所要温度(およそ200〜250[℃]前後)に温度降下させCOとH2OをCO2と
H2に変換する低温シフトコンバータ、6は低温シフトコンバータ5を通過した
改質ガスを冷却水で冷却し酸化反応によってCOを除去する選択酸化CO除去器、7は選択酸化CO除去器6を通過した改質ガスを加湿する加湿器、8はカソード8aとアノード8bを有する固体高分子型燃料電池である。
【0004】
図3に示される設備においては、水が水蒸発器2で水蒸気とされ、且つナフサ等の燃料が原燃料気化器3で気化されて原料ガスとされ、前記水蒸気を混合した原料ガスが脱硫器4へ導かれ、該脱硫器4で脱硫された原料ガスが改質器1へ導かれ、該改質器1で改質された改質ガスが低温シフトコンバータ5と選択酸化CO除去器6と加湿器7とを介して固体高分子型燃料電池8のアノード8bへ導かれると共に、空気が加湿器7を介して固体高分子型燃料電池8のカソード8aへ導かれ、発電が行われるようになっており、又、前記アノード8bから排出されるアノードオフガスは、改質器1における燃料ガスとして再利用される一方、前記カソード8aから排出される水は、固体高分子型燃料電池8と選択酸化CO除去器6と低温シフトコンバータ5それぞれの冷却水、並びに原料ガスに混合される水蒸気の一部として用いられるようになっている。
【0005】
従来、前記改質器1と、その関連機器としての水蒸発器2、原燃料気化器3、脱硫器4、低温シフトコンバータ5、及び選択酸化CO除去器6は、図4に示される如く、燃料改質装置として一つのユニットにまとめられており、該燃料改質装置における改質器1は、アノードオフガスが燃料ガスとして供給され且つ空気が導入される改質容器本体9内に、燃料ガスを燃焼させて温度上昇させる第一触媒燃焼器10を設けると共に、該第一触媒燃焼器10の下流側における改質容器本体9内に、内部に改質触媒(図示せず)が装填され且つ原料ガスを流通させてその改質を行うための改質筒体12を改質容器本体9と同芯状に配設し、該改質筒体12の外周側所要箇所における改質容器本体9内に、改質筒体12内を流通する原料ガスとの熱交換により温度降下した燃焼排ガスを再度燃焼させて温度上昇させるための第二触媒燃焼器11を設けてなる構成を有している。
【0006】
前記改質器1に燃料ガスとして供給されるアノードオフガスはカロリーが低く着火しにくいが、図4に示されるような燃料改質装置における改質器1においては、前記燃料ガスと空気が改質容器本体9内に供給されると、第一触媒燃焼器10で酸化反応が強制的に行われて発熱し、これを熱源として原料ガスが改質筒体12内の改質触媒(図示せず)を通過する際に改質が行われ、改質ガスが生成され、低温シフトコンバータ5と選択酸化CO除去器6とを経由しCOが除去された改質ガスとして排出されると共に、前記原料ガスの改質反応のために熱を奪われて温度降下した燃焼排ガスは、第二触媒燃焼器11で再度燃焼が行われて温度上昇し、水蒸発器2と原燃料気化器3でそれぞれ改質用の水並びにナフサ等の原燃料と熱交換を行った後、排出されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図4に示されるような燃料改質装置における改質器1の場合、燃焼温度を第一触媒燃焼器10における触媒の許容温度以上に上昇させることができないため、空気を希釈用として過剰に供給する必要があり、空燃比が大きくなって伝熱面積を大きくしなければならず、改質器1の全長が長くなっていた。
【0008】
ここで、燃料改質装置としては、その高さをあまり高くしたくないため、図4に示される如く、改質器1を中心としてその外周部所要箇所にそれぞれ、選択酸化CO除去器6、脱硫器4、低温シフトコンバータ5等を配置しているが、改質器1は非常に高温(およそ750[℃]程度)で熱交換を行う機器であり、しかも、改質器1における反応の温度レベルと、低温シフトコンバータ5や選択酸化CO除去器6における反応の温度レベルとが異なっているため、各機器の間には、セラミックファイバ等の断熱材13を充填すると共に、全体を断熱材13で被覆して断熱層14を形成するようになっている。
【0009】
しかしながら、前述の如く、各機器の間に、セラミックファイバ等の断熱材13を充填すると共に、全体を断熱材13で被覆して断熱層14を形成するのでは、燃料改質装置に占める断熱層14の容積が大きくなると共に、その施工に手間がかかり、しかも、改質器1内の触媒交換や点検等のメンテナンスの都度、断熱材13を除去し、その上に改質容器本体9を切断しなければならず、非常に手間がかかるという欠点を有していた。
【0010】
一方、図4に示されるような従来の燃料改質装置の場合、室温に冷えた燃料改質装置を起動する際、熱源となる第一触媒燃焼器10や第二触媒燃焼器11で起動用燃料を燃焼させると、その燃焼ガスと熱交換する改質筒体12と、水蒸発器2並びに原燃料気化器3は加熱できるものの、低温シフトコンバータ5及び選択酸化CO除去器6は加熱できない。しかも、低温シフトコンバータ5及び選択酸化CO除去器6は外部を断熱保温しているため、外部からの加熱ができず、内部に窒素やスチームを流すことでしか昇温させることができないが、窒素やスチームの温度はそれほど高くなく、低温シフトコンバータ5や選択酸化CO除去器6等の反応器を所定の温度まで昇温させるのに長い時間を要していた。
【0011】
本発明は、斯かる実情に鑑み、機器の間へのセラミックファイバ等の断熱材の充填を不要とし得、断熱層の容積を低減でき、装置の小型化並びに熱効率向上を図ることができ、更に、断熱層の施工の手間を大幅に軽減し得、メンテナンスも容易に行い得る燃料改質装置において、その起動時間を短縮し得る燃料改質装置の起動方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、改質器とその関連機器とからなるユニットに対し、周囲に断熱層が形成される容器を被せて覆うと共に、該容器内部を改質器の燃焼ガスの流路とし、
前記改質器を、前記容器内部における中心部に配置され且つ燃焼器から噴射される燃焼ガスが流通する炉筒と、該炉筒と前記容器との間に形成される前記燃焼ガスの流路内に並設され且つ内部に改質触媒が装填され原料ガスを流通させてその改質を行うための複数の改質管とから構成し、
前記燃料ガスの流路内に、前記改質器の関連機器として、前記改質器から排出される排ガスの熱により水を蒸発させて水蒸気を発生させる水蒸発器と、前記改質器で改質した改質ガスを所要温度に温度降下させCOとH 2 OをCO 2 とH 2 に変換する低温シフトコンバータと、該低温シフトコンバータを通過した改質ガスを冷却しCOを除去するCO除去器とを配設してなる燃料改質装置の起動方法であって、
前記改質器へ原燃料を供給しない状態で起動用燃料を燃焼させ、該起動用燃料を燃焼させた燃焼ガスを改質器において原燃料と熱交換させずに、高温のまま前記流路へ導いて低温シフトコンバータ及びCO除去器の周囲に流し、該低温シフトコンバータ及びCO除去器を加熱することを特徴とする燃料改質装置の起動方法にかかるものである。
【0013】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0014】
容器をユニットに被せるだけで断熱層の施工が行われるため、従来のように、改質器とその関連機器との間にセラミックファイバ等の断熱材を充填したりする必要がなくなり、断熱層の施工の手間が大幅に軽減され、しかも、改質器内の触媒交換や点検等のメンテナンスの際には、容器を開放するだけで済み、その都度、断熱材を除去したり、改質器を切断したりする必要もない。又、容器内部を改質器の燃焼ガスの流路としてあるため、装置全体の構造が単純となり、コストダウンにつながる。
【0015】
【0016】
又、前記燃料改質装置においては、前記改質器を、燃焼器から噴射される燃焼ガスが流通する炉筒と、該炉筒と容器との間に形成される燃焼ガスの流路に並設され且つ内部に改質触媒が装填され原料ガスを流通させてその改質を行うための複数の改質管とから構成してあるため、改質管の多管化と燃焼器での高温燃焼による輻射伝熱利用により改質器の全長を短くすることが可能となり、これに伴って、関連機器を改質器の下側に配置でき、燃料改質装置の高さが高くなる心配もない。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
一方、燃料改質装置の起動時に、前述の如く、改質器へ原燃料を供給しない状態で起動用燃料を燃焼させ、該起動用燃料を燃焼させた燃焼ガスを改質器において原燃料と熱交換させずに、高温のまま前記流路へ導いて低温シフトコンバータ及びCO除去器の周囲に流し、該低温シフトコンバータ及びCO除去器を加熱すると、これらの反応器を所定の温度まで昇温させるのに長い時間を必要とせず、起動時間が大幅に短縮されることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0023】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3及び図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、改質器1とその関連機器(水蒸発器2、原燃料気化器3、脱硫器4、低温シフトコンバータ5、及び選択酸化CO除去器6)とからなるユニットに対し、内筒15aと外筒15bとの間に真空の断熱層15cが形成される真空断熱容器15を被せて覆うことにより、燃料改質装置を構成するようにしたものである。
【0024】
本図示例の場合、前記真空断熱容器15の内筒15a自体を改質器1の一部として利用するようにし、該内筒15aの内部における中心部に、燃焼器16から噴射される燃焼ガスが流通する炉筒17を配置すると共に、該炉筒17と前記内筒15aとの間に燃焼ガスの流路18を形成し、該流路18内に、内部に改質触媒(図示せず)が装填され原料ガスを流通させてその改質を行うための複数(図2の例では六本)の改質管19を並設し、改質器1を構成するようにしてある。尚、前記改質管19は、内管19aと外管19bとからなる二重管構造としてあり、原料ガスを内管19aと外管19bとの間に形成される外側の空間内を上昇させて前記燃焼ガスと熱交換させた後、その上端で折り返して内管19aの内側の空間内を下降させるようにしてある。
【0025】
前記改質器1の炉筒17は、ベースプレート20から立設されたベース内筒21の上端部に連結配置してあり、ベースプレート20の外周端縁から立ち上がる長さの短いベース外筒22の上端部に対し、前記真空断熱容器15の下端部を図示していないボルト・ナット等の締結手段により着脱自在となるよう気密に接続し、前記ベースプレート20とベース内筒21とベース外筒22と真空断熱容器15の内筒15aとで画成され且つ前記燃焼ガスの流路18に連通する筒状の空間23内に、前記改質器1の関連機器としての水蒸発器2、原燃料気化器3、脱硫器4、低温シフトコンバータ5、及び選択酸化CO除去器6を配設するようにしてある。
【0026】
前記ベース内筒21の内部には、前記燃焼器16へ空気を供給するための空気流路24を形成すると共に、その軸心部に、前記燃焼器16へアノードオフガス等の燃料ガスを供給するための燃料ガス供給管25を配設し、又、起動時には、前記燃焼器16へ着火しやすい起動用燃料を供給するようにしてある。
【0027】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0028】
前述の如く構成すると、真空断熱容器15をユニットに被せるだけで断熱層15cの施工が行われるため、従来のように、改質器1とその関連機器との間にセラミックファイバ等の断熱材13(図4参照)を充填したりする必要がなくなり、断熱層15cの施工の手間が大幅に軽減され、しかも、改質器1内の触媒交換や点検等のメンテナンスの際には、真空断熱容器15を開放するだけで済み、その都度、断熱材13を除去したり、改質容器本体9(図4参照)を切断したりする必要もない。
【0029】
本図示例においては、容器として内筒15aと外筒15bとの間に真空の断熱層15cが形成される真空断熱容器15を採用しているため、断熱性能が極めて高くなり、断熱層15cの容積が低減され、装置を小型化することが可能となる一方、放散熱量が抑えられ、熱効率の向上にも役立つこととなる。
【0030】
又、本図示例においては、真空断熱容器15の内筒15a内部を改質器1の燃焼ガスの流路18としてあるため、装置全体の構造が単純となり、コストダウンにつながり、更に、前記改質器1を、燃焼器16から噴射される燃焼ガスが流通する炉筒17と、該炉筒17と真空断熱容器15の内筒15aとの間に形成される燃焼ガスの流路18に並設され且つ内部に改質触媒が装填され原料ガスを流通させてその改質を行うための複数の改質管19とから構成してあるため、改質管19の多管化と燃焼器16での高温燃焼による輻射伝熱利用により改質器1の全長を短くすることが可能となり、これに伴って、水蒸発器2、原燃料気化器3、脱硫器4、低温シフトコンバータ5、選択酸化CO除去器6等の関連機器を改質器1の下側に配置でき、燃料改質装置の高さが高くなる心配もない。
【0031】
一方、燃料改質装置の起動時には、起動用燃料が燃焼器16へ供給されて燃焼が行われるが、改質器1には原燃料を供給しないため、前記起動用燃料を燃焼させた燃焼ガスは改質器1において原燃料と熱交換せず、高温のまま低温シフトコンバータ5及び選択酸化CO除去器6の周囲を流れ、これにより、低温シフトコンバータ5及び選択酸化CO除去器6が加熱され、これらの反応器を所定の温度まで昇温させるのに長い時間を必要とせず、起動時間が大幅に短縮されることになる。尚、通常運転時には、改質器1には原燃料が供給され、燃料ガスを燃焼させた燃焼ガスは、改質器1と、水蒸発器2並びに原燃料気化器3において原燃料と熱交換し、およそ200[℃]程度に温度が下がり、低温シフトコンバータ5や選択酸化CO除去器6における反応の温度レベルになるため、前記燃焼ガスの流路となる筒状の空間23内に低温シフトコンバータ5や選択酸化CO除去器6等の反応器を剥き出しで配置しても不要な熱交換が起こる心配はない。
【0032】
こうして、機器の間へのセラミックファイバ等の断熱材13の充填を不要とし得、断熱層15cの容積を低減でき、装置の小型化並びに熱効率向上を図ることができ、更に、断熱層15cの施工の手間を大幅に低減し得、メンテナンスも容易に行うことができ、又、起動時間を短縮し得る。
【0033】
一般に、固体高分子型燃料電池8(PEFC)用のプロセスでは、改質ガス中に含まれる微量のCOは固体高分子型燃料電池8の被毒物質であって数ppmレベルまで除去する必要があるため、低温シフトコンバータ5を通過した改質ガスを冷却水で冷却し酸化反応によってCOを除去する選択酸化CO除去器6を用いているのであるが、該選択酸化CO除去器6の代りに、メタネーション反応、即ち、
【数1】
CO+3H2→CH4+H2O
という反応式で示されるメタンの改質の逆反応を用いるメタネータを、CO除去器として使用することも可能である。該メタネータにおいては、触媒としてNi系のものが用いられ、およそ250[℃]程度で反応を進めるようにすれば、
【数2】
4H2+CO2→CH4+2H2O
という反応式で示されるような反応が起こってしまうことはなく、暴走する心配もない。
【0034】
尚、本発明の燃料改質装置の起動方法は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、内筒15aと外筒15bとの間に真空の断熱層15cが形成される真空断熱容器15に限らず、前記内筒15aに対応するような形状の単なる容器の周囲に断熱性能の高い断熱材を巻き付けて断熱層を形成してもよいこと、原燃料を都市ガス等のガス燃料とした場合には原燃料気化器3は不要となること、原燃料によっては脱硫器4は真空断熱容器15外部に設置することもあること等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の燃料改質装置の起動方法によれば、機器の間へのセラミックファイバ等の断熱材の充填を不要とし得、断熱層の容積を低減でき、装置の小型化並びに熱効率向上を図ることができ、更に、断熱層の施工の手間を大幅に低減し得、メンテナンスも容易に行い得る燃料改質装置において、その起動時間を短縮し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施する形態の一例の側断面図である。
【図2】 図1のII−II断面図である。
【図3】 改質器が設けられる設備の一例を表わす全体系統図である。
【図4】 従来の燃料改質装置の一例を表わす側断面図である。
【符号の説明】
1 改質器
2 水蒸発器(関連機器)
3 原燃料気化器(関連機器)
4 脱硫器(関連機器)
5 低温シフトコンバータ(関連機器)
6 選択酸化CO除去器(関連機器)
15 真空断熱容器(容器)
15a 内筒
15b 外筒
15c 断熱層
16 燃焼器
17 炉筒
18 流路
19 改質管
Claims (1)
- 改質器とその関連機器とからなるユニットに対し、周囲に断熱層が形成される容器を被せて覆うと共に、該容器内部を改質器の燃焼ガスの流路とし、
前記改質器を、前記容器内部における中心部に配置され且つ燃焼器から噴射される燃焼ガスが流通する炉筒と、該炉筒と前記容器との間に形成される前記燃焼ガスの流路内に並設され且つ内部に改質触媒が装填され原料ガスを流通させてその改質を行うための複数の改質管とから構成し、
前記燃料ガスの流路内に、前記改質器の関連機器として、前記改質器から排出される排ガスの熱により水を蒸発させて水蒸気を発生させる水蒸発器と、前記改質器で改質した改質ガスを所要温度に温度降下させCOとH 2 OをCO 2 とH 2 に変換する低温シフトコンバータと、該低温シフトコンバータを通過した改質ガスを冷却しCOを除去するCO除去器とを配設してなる燃料改質装置の起動方法であって、
前記改質器へ原燃料を供給しない状態で起動用燃料を燃焼させ、該起動用燃料を燃焼させた燃焼ガスを改質器において原燃料と熱交換させずに、高温のまま前記流路へ導いて低温シフトコンバータ及びCO除去器の周囲に流し、該低温シフトコンバータ及びCO除去器を加熱することを特徴とする燃料改質装置の起動方法。
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