JP4140874B2 - 非常通報装置、センタ装置、及びそれらを用いた警備システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非常通報装置、センタ装置、及びそれらを用いた警備システムに係り、特に、非常通報装置からセンタ装置に対して行う定時通報に要する時間を短縮するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、警備システムとして、警備先に設置された非常通報装置と、センタ側に設置されたセンタ装置とが公衆電話回線(以下、単に電話回線と称す)で接続された警備システムが知られている。その概略の構成及び動作を図6を参照して説明する。図6において、1は非常通報装置、2は制御装置(以下、CPUと称す)、3は回線制御部、10はセンタ装置、11は回線制御部、12は制御装置(以下、CPUと称す)、13は入力装置、14はモニタ、Lは電話回線を示す。
【0003】
非常通報装置1は、警備の対象となっている箇所に設置されている。非常通報装置1は、CPU2、及び電話回線Lを介してセンタ装置10と双方向の通信を行い、データの授受を行うための回線制御部3を備えている。回線制御部3は、電話回線Lがアナログ回線である場合にはモデムで構成され、デジタル回線である場合には、ターミナル・アダプタ機能及びデジタル回線終端装置で構成される。
【0004】
CPU2には、熱線センサ等の異常の検知を行うための防犯センサが接続されている。また、CPU2には操作装置も接続される。操作装置は、警備の対象となっている箇所に設定されている警戒エリアに対して警戒状態/解除状態を設定するものであり、通常リモコン等と称されているものである。操作装置によって警戒状態/解除状態の設定を行うための方式としては、鍵を用いる方式、IDコードが書き込まれたIDカードを用いる方式、テンキーによってIDコードを入力する方式等種々の方式が知られているが、どのようなものであってもよい。
【0005】
なお、防犯センサ及び操作装置は複数設けられるのが一般的であるが、図が煩雑になるのを避けるために図では単にCPU2には防犯センサ、操作装置が接続されることを示している。
【0006】
一方、警備センタ側にはセンタ装置10が設置されている。センタ装置10は、電話回線Lを介して非常通報装置1と双方向の通信を行い、データの授受を行うための回線制御部11、非常通報装置1から送られてきたデータの処理、管理等を行うCPU12、キーボードやマウス等からなる入力装置13、及び非常通報装置1から送られてきたデータを表示するためのモニタ14を備えている。このセンタ装置10の回線制御部11を除いたCPU12、入力装置13、モニタ14は、多くの場合パーソナルコンピュータを用いて構成されている。図1には非常通報装置1は一つしか示していないが、センタ装置10は複数の非常通報装置との間でデータの授受を行うようになされている。
【0007】
さて、非常通報装置1は種々の場合においてセンタ装置10に対して通報を行う。例えば、いま、操作装置によって警戒エリアに対して警戒状態が設定されている場合において、防犯センサが発報すると、CPU2は、自己に割り当てられたアドレスを付して、異常が発生したことを示す情報をセンタ装置10に送信する。これが異常通報である。そして、センタ装置10のCPU12はこの情報を受けるとモニタ14に表示する。従って、センタ装置10のオペレータは、当該非常通報装置1が設置されている箇所において異常が発生したことを知ることができる。
【0008】
また、操作装置によって、ある警戒エリアが警戒状態から解除状態に切り換えられた場合には、CPU2は、自己に割り当てられたアドレスを付して、当該警戒エリアが警戒状態から解除状態に切り換えられたことを通報する。同様に、操作装置によって、ある警戒エリアが解除状態から警戒状態に切り換えられた場合には、CPU2は、自己に割り当てられたアドレスを付して、当該警戒エリアが解除状態から警戒状態に切り換えられたことを通報する。そして、センタ装置10のCPU12はこの情報を受けるとモニタ14に表示する。従って、センタ装置10のオペレータは、当該非常通報装置1が設置されている箇所の各警戒エリアが現在警戒状態にあるか、解除状態にあるかを知ることができる。
【0009】
更に、非常通報装置1のCPU2は、センタ装置10に対して、一定時間毎、又は予め定められた時刻に定時通報を行う。この定時通報の場合には、CPU2は、定時通報であることを示す定時通報データと、センタ装置10の電話番号を回線制御部3に渡し、センタ装置10への送信を指示する。なお、定時通報データの送信に際して、非常通報装置1に割り当てられたアドレスが付されることは当然である。
【0010】
これにより、回線制御部3はセンタ装置10に対して、当該定時通報データを送信する。センタ装置10の回線制御部11は、この定時通報データを受けるとCPU12に渡す。回線制御部11から定時通報データを受けると、CPU12はそれをモニタ14に表示する。
【0011】
この定時通報は、非常通報装置1が正常に動作していることを示す情報となる。即ち、センタ装置10のオペレータは、定時通報があったことを示す表示によって、非常通報装置1が正常に動作していると判断できるからである。また、定時通報があることによって、電話回線Lが切断されていないことも知ることができる。
【0012】
次に、非常通報装置1からセンタ装置10へ何等かの通報を行う場合のシーケンスを図7に示すチャートを参照して説明すると次のようである。
【0013】
いま、非常通報装置1において、センタ装置10に対して何等かの通報を行う必要がある事象が生じたとする。このときCPU2は、まず、回線制御部3に対してセンタ装置10への発呼命令を通知する(ステップS1)。なお、センタ装置10の電話番号は回線制御部3に予め登録されているものとする。
【0014】
これに応じて回線制御部3は、センタ装置10を発呼する(ステップS2)。これによって、最寄りの交換機(図6には図示せず)からリンガ信号が発せられる。そして、センタ装置10の回線制御部11は、このリンガ信号を検出すると呼接続する(ステップS3)。
【0015】
そして、呼接続されると、非常通報装置1の回線制御部3と、センタ装置10の回線制御部11とはネゴシエーションを行う(ステップS4)。このネゴシエーションによってお互いを認識すると回線制御部3は、相手を認識したことをCPU2に通知する(ステップS5)。なお、センタ装置10の回線制御部11も相手を認識すると、その旨をCPU12に通知する。
【0016】
回線制御部3から相手を認識した通知を受けると、CPU2は回線制御部3に対して識別データを与え、その識別データの送信を命令する(ステップS6)。図示していないが、このときにはセンタ装置10のCPU12も回線制御部11に対して識別データを与え、その送信を命令する。この動作によって、お互いに識別データの送信が行われる(ステップS7)。この識別データは、非常通報装置1とセンタ装置10との間で定義されている特別のデータであり、その内容は任意に定めることができる。
【0017】
回線制御部3は、センタ装置10からの識別データを受信すると、その受信した識別データをCPU2に渡す(ステップS8)。CPU2は回線制御部3から受けた識別データを解読し、当該識別データを正しく認識できたときには、回線制御部3に対して通報すべきデータを渡してデータ送信を命令する(ステップS9)。回線制御部3は当該命令に従って、当該データを送信する(ステップS10)。なお、この送信されるデータには、当該非常通報装置1に割り当てられたアドレスが付されていることは上述した通りである。
【0018】
センタ装置10の回線制御部11は当該データの受信を完了すると、受信したデータをCPU12に渡すと共に、正常に受信したことを示す肯定応答信号(アクノレッジ信号。以下、ACK信号と記す)を送信(ステップS11)して、呼接続を解除する(ステップS12)。これに対して、非常通報装置1の回線制御部3は、当該ACK信号を受信すると、受信したACK信号をCPU12に渡して(ステップS13)、呼接続を解除する(ステップS14)。そして、非常通報装置1のCPU2は、ACK信号によって、送信したデータがセンタ装置10で正常に受信されたことを認識する。
【0019】
非常通報装置1からセンタ装置10に何等かの通報を行う場合には、常にこのようなシーケンスの処理が行われる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、定時通報は、非常通報装置1が正常に動作しているか否か、あるいは電話回線Lが断線しているか否かをセンタ装置10側で判断する上で重要な通報なのであるが、1台のセンタ装置で多くの台数の非常通報装置を管理する場合には、一時に定時通報が集中して、定時通報を行うために長い時間を要することがあった。なお、センタ装置10が管理する非常通報装置1とは、何等かの通報を行う場合に、当該センタ装置10を発呼するように設定されている非常通報装置のことを意味している。
【0021】
即ち、通常、1台のセンタ装置10では数百台〜2000台程度の非常通報装置1を管理することが可能であり、また定時通報の時間間隔あるいは定時通報を行う時刻は各非常通報装置1で任意に設定可能であるが、多くの台数で定時通報を行う時が一致することがある。従って、一時に多くの台数の非常通報装置1が定時通報のために、一斉に一台のセンタ装置10を発呼することがあるのである。
【0022】
勿論、センタ装置10では複数本の電話回線を代表組みしているのが通常ではあるが、例えば数百台の非常通報装置1から同時に発呼があった場合には、代表組されている電話回線の本数分しか受けられないので、残りの非常通報装置1は話中となってしまう。
【0023】
しかも、非常通報装置1から定時通報があった場合には図7に示すシーケンスが行われるので、一つの非常通報装置1からの定時通報のための発呼があってから、呼接続が解除されるまで時間を要し、この時にセンタ装置10を発呼した全ての非常通報装置1からの定時通報を受けるには長い時間を要することになる。
【0024】
また、上述したように多くの台数の非常通報装置1からの定時通報が集中しているときに、ある非常通報装置1から異常通報が行われる場合がある。異常通報は可能な限り受信して、迅速にその異常の状態に応じた措置を講じなければならないが、上述した事情によって、異常通報の受信が遅れてしまう場合がある。
【0025】
以上のことから、定時通報に要する時間を短縮することが望まれるのであるが、従来においては定時通報の場合にも図7に示すシーケンスが行われていたので、定時通報に要する時間の短縮化は難しいものであった。
【0026】
そこで、本発明は、定時通報に要する時間を短縮することができる非常通報装置、センタ装置、及びそれらを用いた警備システムを提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の非常通報装置は、定時通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、その発呼に応じて交換機から発せられるリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第1の識別時間が経過したときに発呼を停止し、その後、センタ装置から発呼されてセンタ装置の電話番号が通知され、さらにこのセンタ装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第2の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼はセンタ装置からの定時通報に対する肯定応答信号であると判断する処理を行い、定時通報以外の通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、発呼の後呼接続されるまで待機する処理を行うことを特徴とする。
請求項2記載のセンタ装置は、非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第1の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼は非常通報装置からの定時通報であると判断し、この後、当該定時通報を行った非常通報装置を発呼し、この発呼に応じて交換機から発せられたリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第2の識別時間の経過後に発呼を停止する処理を行い、非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号が前記第1の識別時間を越えて継続している場合には定時通報以外の通報であると判断して呼接続を行う処理を行うことを特徴とする。
請求項3記載の警備システムは、非常通報装置とセンタ装置とが公衆電話回線を介して接続されてなる警備システムであって、前記非常通報装置は、定時通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、その発呼に応じて交換機から発せられるリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第1の識別時間が経過したときに発呼を停止し、その後、センタ装置から発呼されてセンタ装置の電話番号が通知され、さらにこのセンタ装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第2の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼はセンタ装置からの定時通報に対する肯定応答信号であると判断する処理を行い、定時通報以外の通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、発呼の後呼接続されるまで待機する処理を行い、前記センタ装置は、非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から前記第1の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼は非常通報装置からの定時通報であると判断し、この後、当該定時通報を行った非常通報装置を発呼し、この発呼に応じて交換機から発せられたリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から前記第2の識別時間の経過後に発呼を停止する処理を行い、非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号が前記第1の識別時間を越えて継続している場合には定時通報以外の通報であると判断して呼接続を行う処理を行うことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る非常通報装置と、センタ装置とを用いた警備システムの第1の実施形態を示す図であり、図中、15は電話番号テーブルを示す。
【0029】
非常通報装置1は、図6に示す構成と同じであるが、CPU2及び回線制御部3の動作が異なっている。このことについては後述する。センタ装置10は、図6に示す構成に加えて、回線制御部11は電話番号テーブル15を管理している。この電話番号テーブル15には、当該センタ装置10が管理している全ての非常通報装置1の電話番号とアドレスが対応付けられて登録されている。そして、この構成では、全ての非常通報装置1の電話番号は、通信前情報通知サービスの契約をしている。通信前情報通知サービスは、周知のようにリンガ信号が発せられたときに当該電話番号を発呼した装置の電話番号を通知してもらうサービスである。
【0030】
定時通報を行う場合の動作を、図2に示すシーケンスチャートを参照して説明する。
【0031】
定時通報を行う場合、非常通報装置1のCPU2は回線制御部3に対してセンタ装置10への発呼命令を通知する(ステップS21)。なお、ここでもセンタ装置10の代表番号は予め回線制御部3に登録されているものとする。
【0032】
これに応じて回線制御部3は、センタ装置10を発呼する(ステップS22)。これによって、最寄りの交換機(図1には図示せず)からリングバックトーン信号が発せられる。このリングバックトーン信号を受けると、非常通報装置1の回線制御部3は、このリングバックトーン信号の開始からの時間を計時を開始する。
【0033】
このとき、センタ装置10の回線制御部11には、発呼した電話番号が通知されるので、回線制御部11は、当該電話番号が電話番号テーブル15に登録されているか否かを判断し、登録されていない場合には非常通報装置からの発呼ではないので、一旦呼接続して、即座に呼接続を解除する。これに対して、当該電話番号が電話番号テーブル15に登録されているものである場合には、管理している非常通報装置からの発呼ではあるが、呼接続は行わず、リンガ信号の開始からの時間の計時を開始する。
【0034】
そして、非常通報装置1の回線制御部3は、リングバックトーン信号があってから所定の識別時間T0 経ったとき、発呼を停止する(ステップS23)。これに対して、センタ装置10の回線制御部11は、リンガ信号があってからT0 時間後に発呼が停止されたことを認識する。このことによって、センタ装置10の回線制御部11は、当該発呼が非常通報装置1からの定時通報であると認識して、当該非常通報装置1のアドレスと、定時通報があったことを示すデータをCPU12に通知する(ステップS24)。これを受けるとCPU12は当該アドレスと定時通報があったことをモニタ14に表示する。そして、この表示によって、センタ装置10のオペレータは当該非常通報装置1から定時通報があったこと、従って当該非常通報装置1が正常に動作していること、及び電話回線Lが切断されていないことを知ることができる。
【0035】
ここで、識別時間T0 は、図7のシーケンスチャートにおいて、ステップS3の呼接続からステップS14の呼接続の解除までに要する時間より短い時間に設定すればよい。実際には数秒程度でよい。
【0036】
以上のようであるので、定時通報の場合には、従来よりも短い時間で行うことができる。
【0037】
以上が定時通報の場合の動作であるが、次に、定時通報以外の通報を行う場合の動作について図3に示すシーケンスチャートを参照して説明する。
【0038】
定時通報以外の通報、即ち、異常通報や、警戒エリアが警戒状態に設定されたことを示す通報、あるいは警戒エリアが解除状態に設定されたことを示す通報等を行う場合、非常通報装置1のCPU2は回線制御部3に対してセンタ装置10への発呼命令を通知する(ステップS31)。
【0039】
これに応じて回線制御部3は、センタ装置10を発呼する(ステップS32)。これによって、最寄りの交換機からリングバックトーン信号が発せられる。この後、非常通報装置1の回線制御部3は、センタ装置10の回線制御部11によって呼接続されるまで待機する。
【0040】
このとき、センタ装置10の回線制御部11には、発呼した電話番号が通知されるので、回線制御部11は、当該電話番号が電話番号テーブル15に登録されているか否かを判断し、登録されていない場合には非常通報装置からの発呼ではないので、一旦呼接続して、即座に呼接続を解除するが、当該電話番号が電話番号テーブル15に登録されているものである場合には、管理している非常通報装置からの発呼ではあるが、即座に呼接続は行わず、リンガ信号の開始からの時間の計時を開始する。
【0041】
そして、センタ装置10の回線制御部11は、リンガ信号があってから識別時間T0 を越える時間リンガ信号が継続した場合には呼接続を行う(ステップS33)。この後は、図7のステップS4のネゴシエーション以降の処理が行われ、当該通報のデータが非常通報装置1の回線制御部3から、センタ装置10の回線制御部11に送信される。このように、定時通報以外の通報の場合には、従来と同じシーケンスが行われるのである。
【0042】
このように、リンガ信号の継続時間によって、定時通報と、定時通報以外の通報を区別するのは、定時通報は、基本的には、センタ装置10で非常通報装置1からの発呼があったことが分かればよいからである。これに対して、定時通報以外の通報の場合には、センタ装置10側に、どのような通報であるのか、その具体的な内容を知らせなければならず、そのためには従来と同様に非常通報装置1とセンタ装置10との間で実際に通信を行わなければならない。そこで、この警備システムでは、リンガ信号の継続時間によって定時通報か、定時通報以外の通報かを区別するようにしているのである。
【0043】
以上のようであるので、この警備システムによれば、センタ装置10の回線制御部11は、発呼があった際のリンガ信号の継続時間によって、定時通報か、定時通報以外の通報かを判断するので、定時通報は、従来よりも短い時間で行うことができ、また定時通報以外の通報は従来と同様に行うことができる。
【0044】
以上、第1の実施形態について説明したが、次に、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、定時通報の場合には非常通報装置1から一方的に通報を行うだけであるので、非常通報装置1のCPU2は、定時通報がセンタ装置10に正常に受信されたかどうか認識できない。そこで、この第2の実施形態では、センタ装置10が定時通報を受けた場合に、非常通報装置1に正常に受信したことを示す肯定応答信号を返すようにする。
【0045】
図4は、本発明に係る非常通報装置と、センタ装置とを用いた警備システムの第2の実施形態を示す図であり、図中、4は電話番号テーブルを示す。
【0046】
図4において、センタ装置10の構成は図1に示すものと同じである。非常通報装置1は、図6に示す構成に加えて、電話番号テーブル4を備えている。この電話番号テーブル4は回線制御部3が管理している。この電話番号テーブル4には、センタ装置10の電話番号が登録されている。そして、この実施形態でも、センタ装置10の電話番号は、通信前情報通知サービスの契約をしている。
【0047】
さて、非常通報装置1から定時通報を行う場合の動作は第1の実施形態におけると同じであり、図2に示すシーケンスにより行う。また、定時通報以外の通報の場合の動作も第1の実施形態におけると同じである。
【0048】
さて、センタ装置10は、定時通報を受けると、その肯定応答信号を、定時通報を行った非常通報装置1に返す。そのときの動作を図5に示すシーケンスチャートを参照して説明する。
【0049】
定時通報に対する肯定応答信号を返す場合、センタ装置10のCPU12は回線制御部11に対して、肯定応答信号を返すべき非常通報装置1の電話番号を与えると共に、当該非常通報装置1への発呼命令を通知する(ステップS41)。
【0050】
これに応じて回線制御部11は、非常通報装置1を発呼する(ステップS42)。これによって、最寄りの交換機(図4には図示せず)からリングバックトーン信号が発せられる。このリングバックトーン信号を受けると、センタ装置10の回線制御部11は、このリングバックトーン信号の開始からの時間を計時を開始する。
【0051】
このとき、非常通報装置1の回線制御部3には、発呼した電話番号が通知されるので、回線制御部3は、当該電話番号が電話番号テーブル4に登録されているか否かを判断し、登録されていない場合にはセンタ装置からの発呼ではないので、一旦呼接続して、即座に呼接続を解除する。これに対して、当該電話番号が電話番号テーブル4に登録されているものである場合には、センタ装置10からの発呼ではあるが、呼接続は行わず、リンガ信号の開始からの時間の計時を開始する。
【0052】
そして、センタ装置10の回線制御部11は、リングバックトーン信号があってから所定の第2識別時間T1 経ったとき、発呼を停止する(ステップS43)。これに対して、非常通報装置1の回線制御部3は、リンガ信号があってからT1 時間後に発呼が停止されたことを認識する。このことによって、非常通報装置1の回線制御部3は、当該発呼がセンタ装置10からの定時通報に対する肯定応答信号であると認識して、センタ装置10から定時通報に対する肯定応答があったことを示すデータをCPU2に通知する(ステップS44)。これによって、CPU2は定時通報が正常にセンタ装置10に受信されたことを認識する。
【0053】
ここで、第2識別時間T0 は、上述した識別時間T0 と同じでもよく、異なっていてもよいが、図7のシーケンスチャートにおいて、ステップS3の呼接続からステップS14の呼接続の解除までに要する時間より短い時間に設定すればよい。実際には数秒程度でよい。
【0054】
以上のようであるので、定時通報に対する肯定応答も短時間で行うことができる。
【0055】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、電話番号テーブル15は回線制御部11が管理するものとしたが、CPU12が管理するようにしてもよい。その場合には、回線制御部11は、発呼側の電話番号の通知を受けたらCPU12に渡し、当該電話番号が非常通報装置のものであるか否かを判断するようにすればよい。電話番号テーブル4についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る非常通報装置と、センタ装置とを用いた警備システムの第1の実施形態を示す図である。
【図2】 図1の構成において、定時通報を行う場合の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図3】 図1の構成において、定時通報以外の通報を行う場合の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図4】 本発明に係る非常通報装置と、センタ装置とを用いた警備システムの第2の実施形態を示す図である。
【図5】 図4に示す構成において、センタ装置10から定時通報に対する肯定応答信号を非常通報装置に返す場合の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図6】 従来の警備システムの構成例を示す図である。
【図7】 非常通報装置1からセンタ装置10へ何等かの通報を行う場合の従来のシーケンスを説明するためのシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1…非常通報装置、2…制御装置(CPU)、3…回線制御部、4…電話番号テーブル、10…センタ装置、11…回線制御部、12…制御装置(CPU)、13…入力装置、14…モニタ、15…電話番号テーブル、L…電話回線。
Claims (3)
- 定時通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、その発呼に応じて交換機から発せられるリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第1の識別時間が経過したときに発呼を停止し、その後、センタ装置から発呼されてセンタ装置の電話番号が通知され、さらにこのセンタ装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第2の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼はセンタ装置からの定時通報に対する肯定応答信号であると判断する処理を行い、
定時通報以外の通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、発呼の後呼接続されるまで待機する処理を行う
ことを特徴とする非常通報装置。 - 非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第1の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼は非常通報装置からの定時通報であると判断し、この後、当該定時通報を行った非常通報装置を発呼し、この発呼に応じて交換機から発せられたリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第2の識別時間の経過後に発呼を停止する処理を行い、
非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号が前記第1の識別時間を越えて継続している場合には定時通報以外の通報であると判断して呼接続を行う処理を行う
ことを特徴とするセンタ装置。 - 非常通報装置とセンタ装置とが公衆電話回線を介して接続されてなる警備システムであって、
前記非常通報装置は、
定時通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、その発呼に応じて交換機から発せられるリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第1の識別時間が経過したときに発呼を停止し、その後、センタ装置から発呼されてセンタ装置の電話番号が通知され、さらにこのセンタ装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から所定の第2の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼はセンタ装置からの定時通報に対する肯定応答信号であると判断する処理を行い、
定時通報以外の通報を行う場合には、センタ装置を発呼し、発呼の後呼接続されるまで待機する処理を行い、
前記センタ装置は、
非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号を受けると、そのリンガ信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から前記第1の識別時間の経過後に発呼が停止された場合には、当該発呼は非常通報装置からの定時通報であると判断し、この後、当該定時通報を行った非常通報装置を発呼し、この発呼に応じて交換機から発せられたリングバックトーン信号を受けると、そのリングバックトーン信号の開始から時間の計時を開始し、計時の開始から前記第2の識別時間の経過後に発呼を停止する処理を行い、
非常通報装置から発呼されて非常通報装置の電話番号が通知され、さらにこの非常通報装置からの発呼に応じて交換機から発せられたリンガ信号が前記第1の識別時間を越えて継続している場合には定時通報以外の通報であると判断して呼接続を行う処理を行う
ことを特徴とする警備システム。
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JP11756399A JP4140874B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 非常通報装置、センタ装置、及びそれらを用いた警備システム |
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