JP4039175B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者の操作に応じて車両を走行させるための車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実公平2−29017号公報には、リンクレスのパワーステアリング装置である車両用の操舵装置が開示されている。この車両用の操舵装置は、ステアリングホイールを舵取機構(操舵機構)から機械的に切り離して配し、また、従来の動力操舵装置における操舵補助用のアクチュエータと同様に、舵取機構の中途に舵取り用のアクチュエータとしての電動モータを配してなり、この電動モータを、ステアリングホイールの操作方向及び操作量の検出結果に基づいて駆動することにより、ステアリングホイールの操作に応じた舵取りを行わせる構成となっている。
【0003】
このようなステアリングホイールと舵取機構とが機械的に連結されていない分離型の車両用操舵装置では、電源スイッチがオフされると、ステアリングホイールを操作しても、舵取機構は作動せず、当然、タイヤも動かない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような技術に対して、特開2000−128009号公報には、電源スイッチが誤ってオフされた場合でも、車速が一定の低速度より低い状態(例えば、停止状態)になり、その状態が所定時間続いたとき、電源をオフにする車両用操舵装置が提案されている。
【0005】
しかし、所定時間停止した後に電源をオフにしているので、例えば、下り坂などで停止している場合、ブレーキを緩めてしまうと再び走り出してしまうが、そのような場合でも、電源がオフのため、操舵装置が働かない。
また、操舵装置が常に作動するようにするために、操舵装置を制御するためのコントローラ等を常にオン状態にすることも考えられるが、この場合、コントローラ等のためのバックアップ電源が必要になり、コスト増になる。
【0006】
そこで、本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、電源スイッチをオフした後に、停車意思を示す運転者の動作を検出するまで操舵装置を働かせることができる車両用操舵装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記問題を解決するために、請求項1記載の発明に係る車両用操舵装置は、電源をオン/オフするための電源スイッチがオフとされた状態で、停車意思を示す運転者の動作を検出した場合、電源から操舵機構を制御する操舵制御手段への電力供給を停止させる。
【0008】
また、請求項2の発明に係る車両用操舵装置は、電源をオン/オフするための電源スイッチのオン/オフ状態を検出するスイッチ状態検出手段と、操舵機構を制御する操舵制御手段と電源とを接続する補助スイッチと、停車意思を示す運転者の動作を検出する運転者意思検出手段と、を備え、スイッチ状態検出手段の検出結果及び運転者意思検出手段の検出結果に基づいて、電源スイッチがオフとされた状態で、停車意思を示す運転者の動作を検出した場合、補助スイッチにより操舵制御手段と電源との接続をオフにして、電源から操舵制御手段への電力供給を電源制御手段により停止させる。
【0009】
すなわち、本発明では、電源スイッチがオフとされ、且つ停車意思を示す運転者の動作を検出した後に、ステアリングホイールの操作に基づいて操舵機構を制御する操舵制御手段への電力供給を停止する。
そして、本発明では、停車意思を示す運転者の動作として、運転者がドアを開ける動作を検出している。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、電源スイッチがオフとされ、且つ停車意思を示す運転者の動作を検出した後に、ステアリングホイールの操作に基づいて操舵機構を制御する操舵制御手段への電力供給を停止することで、電源スイッチをオフした後でも、停車意思を示す運転者の動作を検出するまでは、電源スイッチをオフする前と同様に運転者は操舵できる。
【0011】
また、電力供給を停止するタイミングを運転者の意思を基準におくことで、運転者の意思を基準に操舵が行える状態を維持しているので、電源スイッチをオフした後に操舵を行おうとする運転者の意思を妨げることもない。その結果、電力を無駄に浪費することも防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る車両操舵装置の実施の形態の構成を示す。
ステアリングホイール1はコラムシャフト2の上端部に連結されている。コラムシャフト2は、操舵装置10と機械的に連結されることなく、すなわち、ステアリングホイール1と操舵装置10とが機械的に切り離されている。また、コラムシャフト2には、当該コラムシャフト2を通じてステアリングホイール1への操舵反力を生成する反力生成装置(操舵反力生成モータ)3が取り付けられている。さらに、コラムシャフト2にはステアリングホイール1の操舵角を検出する舵角センサ及び操舵トルクを検出する操舵トルクセンサを備えたセンサ部4が取り付けられている。
【0013】
このようなステアリングホイール1側の構成において、センサ部4からは操舵角や操舵トルクを示すセンサ検出信号S1が操舵制御手段である操舵コントローラ5に出力され、反力生成装置3には、操舵コントローラ5から反力指令信号S2が入力される。
一方、操舵装置10は、ピニオンシャフト12を介して転舵モータ11によりナックルアームやタイロッド等からなる転舵機構13を操作して、車輪14a,14bを転舵するように構成されている。ここで、ピニオンシャフト12には、転舵モータ11の回転角度を検出するロータリエンコーダ15が取付けられている。また、操舵装置10には、実舵角を検出する実舵角センサ16が設けられている。
【0014】
このような操舵装置10において、転舵角センサ(例えば、ロータリエンコーダ)15から転舵角を示すセンサ検出信号S3や、実舵角センサ16から実舵角を示すセンサ検出信号S4がそれぞれ操舵コントローラ5に出力され、また、転舵モータ11には、操舵コントローラ5から操舵指令信号S5が入力される。
また、車両には、車速を検出する車速センサ21、車速センサ21が検出した車速に基づいてABS(アンチロック・ブレーキシステム)を制御するABSコントローラ22、ドアの開閉を検出するドア開閉検出スイッチ23、ドア開閉検出スイッチ23のオン/オフ動作によってバッテリ25からの電源が供給されるドアランプ24がそれぞれ設けられている。
【0015】
ここで、ABSコントローラ22は、車速信号S6を操舵コントローラ5に出力している。また、ドア開閉検出スイッチ23のドア開閉信号S7が操舵コントローラ5に入力される。
操舵コントローラ5は、ステアリングホイール1の操作に応じて操舵装置10を制御し、或いは反力生成装置3によりステアリングホイール1に操舵反力を付与するように構成されている。
【0016】
すなわち、操舵コントローラ5は、センサ部4からのセンサ検出信号S1からステアリングホイール1の操作方向、操作角度等の操作情報を得る一方、実舵角センサ16からのセンサ検出信号S4により得た実舵角との舵角偏差を求め、この舵角偏差を車速信号S6で認識させる車速に応じて大小となるように補正して目標舵角を求め、操舵指令信号S5によりその目標舵角が得られるまで操舵モータ11を駆動する操舵制御動作を行う。このとき、転舵角センサ15からのセンサ検出信号S3は、操舵モータ11が所望の回転位置に達したか否かを調べるためのフィードバック信号として用いられる。
【0017】
その一方で、操舵コントローラ5は、ステアリングホイール1に付与すべき反力に決定し、その決定した反力に応じた反力指令信号S2を反力生成装置3に出力して反力制御を行い、ステアリングホイール1に所定の反力を発生させる。
このように、ステアリングホイール1と操舵装置10とは機械的に連結されていないが、操舵コントローラ5により、ステアリングホイール1の操作に基づいて操舵装置10が作動するようになっている。
【0018】
そして、このような操舵制御を行う操舵コントローラ5は、電源スイッチ26及びバックアップスイッチ27によりバッテリ25と接続されており、すなわち、操舵コントローラ5の駆動電力は、電源スイッチ26のオン/オフ動作、或いはバックアップスイッチ27のオン/オフ動作によってバッテリ25から供給されるようになっている。
【0019】
ここで、バックアップスイッチ27は、電源スイッチ26とは別に、制御コントローラ5とバッテリ25との接続を行う補助スイッチであり、操舵コントローラ5からの作動指令信号S8によってオン/オフ動作するようになっている。このバックアップスイッチ27は、操舵コントローラ5にハードウェアとして内蔵されるものであってもよく、プログラムにより実現されるようなものであってもよい。
【0020】
次に、本発明を適用した処理内容を説明する。図2は、その処理手順を示す。
先ず、ステップS1において、電源スイッチ26がオン状態になっているか否かを判定し、電源スイッチ26がオン状態になっている場合、ステップS2に進む。例えば、電源スイッチ26のオン状態は、当該電源スイッチ26がオフからオンになった際の信号の立ち上がりのエッジにより検出する。
【0021】
ステップS2では、操舵コントローラ5の電源をオンにするとともに、操舵コントローラ5がバックアップスイッチ27に作動指令信号S8を出力して、バックアップスイッチ27をオンにする。
例えば、ステップS1の処理やステップS2における操舵コントローラ5の電源オンの処理は、操舵コントローラ5の上位コントローラである例えば制御コントローラによって行う。
【0022】
続く、ステップS3において、操舵コントローラ5は、電源オンになったことを受けて、前述したような操舵制御を開始する。すなわち、前述したように、操舵装置10により車輪14a,14bを操舵制御したり、ステアリングホイール1の反力制御をしたりする。
そして、操舵コントローラ5は、このような操舵制御をしつつ、ステップS4において、電源スイッチ26がオフ状態か否かを判定する。例えば、電源スイッチ26のオフ状態は、当該電源スイッチ26がオンからオフになった際の信号の立ち下がりのエッジにより検出する。ここで、操舵コントローラ5は、電源スイッチ26がオフ状態である場合、ステップS5に進む。
【0023】
操舵コントローラ5は、ステップS5では、ドア開閉検出スイッチ23の状態を読み込み、続くステップS6において、その読み込んだドア開閉検出スイッチ23の状態からドアが開いているか否かを判定する。ここで、操舵コントローラ5は、ドアが閉じた状態のままである場合、前記ステップS3からの操舵制御等の処理を再び実施し、ドアが開いている場合、ステップS7に進む。
【0024】
ステップS7では、操舵コントローラ5の電源をオフにする。すなわち、操舵コントローラ5がバックアップスイッチ27に作動指令信号S8を出力して、バックアップスイッチ27をオフにする。これにより、操舵コントローラ5は、バッテリ25からの電力供給が停止される。
なお、以上の処理において、ステップS1及びステップS4の処理は、バッテリ25をオン/オフするための電源スイッチ26のオン/オフ状態を検出するスイッチ状態検出機能としての操舵コントローラ5による処理に対応し、ステップS5及びステップS6による処理は、ドア開閉検出スイッチ23と協働して停車意思を示す運転者の動作を検出する運転者意思検出機能としての操舵コントローラ5の処理に対応し、ステップS7の処理は、前記スイッチ状態検出機能による検出結果及び前記運転者意思検出機能による検出結果に基づいて、電源スイッチ26がオフとされた状態で、停車意思を示す運転者の動作を検出した場合、バックアップスイッチ27により当該操舵コントローラ5とバッテリ25との接続をオフにして、バッテリ25から当該操舵コントローラ5への電力供給を停止させる電源制御機能としての操舵コントローラ5の処理に対応する。
【0025】
以上のような図2に示す処理内容により、次のように動作するようになる。
電源スイッチ26をオンにすると、操舵コントローラ5が起動して、操舵コントローラ5はステアリングホイール1の操作に基づいて操舵制御を開始する。
その後、電源スイッチ26をオフにするとドアを開くまで操舵制御が有効に作動するように維持される。運転者は、これにより、電源スイッチ26をオフにしてドアを開くまでステアリングホイール1を操作して操舵することができる。
【0026】
そして、ドアを開くと、バッテリ25から操舵コントローラ5への電力供給が停止され、この時点で、操舵コントローラ5による操舵装置10の制御ができなくなり、操舵装置10が働かなくなる。すなわち、ドアを開けたことを、運転者の意思が「車をここに止めた」(停車意思)になっていると推認して、そのタイミングで操舵装置10を働かなくしている。
【0027】
本発明の効果は次のようになる。
前述したように、電源スイッチ26がオフされても、操舵コントローラ5を有効状態に維持して、操舵制御が働くようにしているので、電源スイッチ26をオフした後でも、電源スイッチ26をオフする前と同様に運転者は操舵できる。
よって、例えば、電源スイッチ26のオフ後に下り坂等でブレーキを緩めてしまい再び車両が動き始めてしまった場合、下り坂等で燃費を稼ぐために電源スイッチ26をオフにして車両を走行させる場合、キーホルダー等の引っ掛かりによる故意でない操作によって結果的に電源スイッチ26をオフにしてしまった場合、或いはトグルスイッチ等の誤操作をしてしまった場合等でも、電源スイッチ26をオフする前と同様に運転者は操舵できる。
【0028】
また、電源スイッチ26をオフ後において操舵制御が働く状態をドアが開かれるまで維持している。すなわち、ドアを開けることが、運転者の意思が「車をここに止めた」になっていると仮定して、運転者のそのような意思を示す動作をするまで操舵装置を働かせている。
このように、運転者の意思を基準に操舵装置が働く状態を維持しているので、電源スイッチ26をオフした後に操舵を行おうとする運転者の意思を妨げることもない。また、この結果、最適時期で操舵装置が働く状態が終了するので、バッテリ25を無駄に浪費することも防止することができる。
【0029】
ここで、前述の実施の形態では、停車意思を示す運転者の動作をドア開閉センサ23を用いてドアの開閉状態から検出しているが、他の手段により停車意思を示す運転者の動作を検出することもできる。
すなわち、運転者がサイドブレーキを作動させる動作を、停車意思を示す運転者の動作として検出することもできる。図3は、それを実現する構成であり、サイドブレーキの状態を検出するサイドブレーキスイッチ31のサイドブレーキ作動信号S9が操舵コントローラ5に入力される構成になっている。なお、サイドブレーキスイッチ31のオン/オフ動作によってバッテリ25からの電源が供給されるサイドブレーキ作動ランプ32が設けられている。
【0030】
これにより、前記図2に示す処理では、操舵コントローラ5は、ステップS5において、サイドブレーキ作動信号S9によりサイドブレーキスイッチ31の状態を読み込み、続くステップS6において、その読み込んだサイドブレーキスイッチ31の状態からサイドブレーキが作動しているか否かを判定する。そして、サイドブレーキが作動している場合に、ステップS7で、操舵コントローラ5は、バックアップスイッチ27に作動指令信号S8を出力して、バックアップスイッチ27をオフにする。これにより、操舵コントローラ5は、バッテリ25からの電力供給が停止される。
【0031】
このような処理により、電源スイッチ26をオンにすると、サイドブレーキが作動するまで操舵制御が有効に作動するように維持される。運転者は、これにより、電源スイッチ26をオフにしてサイドブレーキを操作するまでステアリングホイール1を操作して操舵することができる。
そして、サイドブレーキを作動させると、バッテリ25から操舵コントローラ5への電力供給が停止され、この時点で、操舵コントローラ5による操舵装置10の制御ができなくなり、操舵装置10が働かなくなる。すなわち、サイドブレーキを作動させることを、運転者の意思が「車をここに止めた」(停車意思)になっていると推認して、そのタイミングで操舵装置10を働かなくしている。
【0032】
以上のように、電源スイッチ26をオフ後において操舵制御が働く状態をサイドブレーキが作動するまで維持している。すなわち、サイドブレーキを作動させることが、運転者の意思が「車をここに止めた」になっていると仮定して、運転者のそのような意思を示す動作をするまで操舵装置を働かせている。
このように、運転者の意思を基準に操舵装置が働く状態を維持しているので、電源スイッチ26をオフした後に操舵を行おうとする運転者の意思を妨げることもない。また、この結果、最適時期で操舵装置が働く状態が終了するので、バッテリ25を無駄に浪費することも防止することができる。
【0033】
特に、車を停車させて長時間にわたって運転者が車内に留まるような場合には、サイドブレーキの操作がされればバッテリ25から操舵コントローラ5への電力供給が停止されるので、前述したように、ドアを開くタイミングの場合と比較して、バッテリの浪費を少なくすることができる。
また、セレクトレバーのPポジション(或いはPレンジ)のセレクト動作を、停車意思を示す運転者の動作として検出することもできる。図4は、それを実現する構成であり、セレクトレバーのポジション(或いはシフト位置)を検出するポジションセンサ41のポジション検出信号S10が操舵コントローラ5に入力される構成になっている。
【0034】
これにより、前記図2に示す処理では、操舵コントローラ5は、ステップS5において、ポジション検出信号S10からセレクトレバーのポジションを読み込み、続くステップS6において、その読み込んだセレクトレバーのポジションがPポジションであるか否かを判定する。そして、Pポジションである場合に、ステップS7で、操舵コントローラ5は、バックアップスイッチ27に作動指令信号S8を出力して、バックアップスイッチ27をオフにする。これにより、操舵コントローラ5は、バッテリ25からの電力供給が停止される。
【0035】
このような処理により、電源スイッチ26をオンにすると、セレクトレバーがPポジションにされるまで操舵制御が有効に作動するように維持される。運転者は、これにより、電源スイッチ26をオフにしてセレクトレバーをPポジションにするまでステアリングホイール1を操作して車両に所望の動作をさせることができる。
【0036】
そして、セレクトレバーがPポジションにされると、バッテリ25から操舵コントローラ5への電力供給が停止され、この時点で、操舵コントローラ5による操舵装置10の制御ができなくなり、操舵装置10が働かなくなる。すなわち、セレクトレバーをPポジションにしたことを、運転者の意思が「車をここに止めた」(停車意思)になっていると推認して、そのタイミングで操舵装置10を働かなくしている。
【0037】
以上のように、電源スイッチ26をオフ後において操舵制御が働く状態をセレクトレバーがPポジションにされるまで維持している。すなわち、セレクトレバーをPポジションにすることが、運転者の意思が「車をここに止めた」になっていると仮定して、運転者のそのような意思を示す動作をするまで操舵装置を働かせている。
【0038】
このように、運転者の意思を基準に操舵装置が働く状態を維持しているので、電源スイッチ26をオフした後に操舵を行おうとする運転者の意思を妨げることもない。また、この結果、最適時期で操舵装置が働く状態が終了するので、バッテリ25を無駄に浪費することも防止することができる。
特に、このように、運転者の停車意思を、セレクトレバーをPポジションにすることを基準にとることは、車両がオートマチック車であり、運転者が車を駐車する際にパーキングブレーキを使用しない場合に有効である。
【0039】
また、以上の説明では、ドアの開閉状態、サイドブレーキの作動状態、或いはセレクトレバーによるPポジションの選択状態から運転者の停車意思を推定しているが、これらの複数の状態から、例えばその状態の組み合わせから、運転者の停車意思を推定するようにしてもよい。
また、前述の実施の形態では、運転者がドアを開ける動作をドア開閉検出スイッチ23の状態から得て、また、運転者がサイドブレーキを作動させる動作をサイドブレーキスイッチ31から得て、さらには、セレクトレバーのPポジションのセレクト動作をポジションセンサ41から得ているが、この各動作を他の手段を用いて得るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成であって、停車意思を示す運転者の動作を運転者がドアを開ける動作として検出する構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した処理内容を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態であって、停車意思を示す運転者の動作を運転者がサイドブレーキを作動させる動作として検出する構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、停車意思を示す運転者の動作をオーマチック車におけるセレクトレバーのPポジションのセレクト動作として検出する構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール
3 反力生成装置
5 操舵コントローラ
10 操舵装置
23 ドア開閉検出スイッチ
25 バッテリ
26 電源スイッチ
27 バックアップスイッチ
31 サイドブレーキスイッチ
41 ポジションセンサ
S7 ドア開閉信号
S8 作動指令信号
S9 サイドブレーキ作動信号
S10 ポジション検出信号
Claims (4)
- ステアリングホイールと車輪を転舵する操舵機構とが機械的に連結されることなく、前記ステアリングホイールの操作に基づいて、前記操舵機構を制御する車両用操舵装置において、
電源をオン/オフするための電源スイッチがオフとされた状態で、停車意思を示す運転者の動作を検出した場合、前記電源から前記操舵機構を制御する操舵制御手段への電力供給を停止させており、
前記停車意思を示す運転者の動作は、運転者がドアを開ける動作であることを特徴とする車両用操舵装置。 - ステアリングホイールと車輪を転舵する操舵機構とが機械的に連結されることなく、前記ステアリングホイールの操作に基づいて、前記操舵機構を制御する車両用操舵装置において、
電源をオン/オフするための電源スイッチのオン/オフ状態を検出するスイッチ状態検出手段と、
前記操舵機構を制御する操舵制御手段と前記電源とを接続する補助スイッチと、
停車意思を示す運転者の動作を検出する運転者意思検出手段と、
前記スイッチ状態検出手段の検出結果及び前記運転者意思検出手段の検出結果に基づいて、前記電源スイッチがオフとされた状態で、停車意思を示す運転者の動作を検出した場合、前記補助スイッチにより前記操舵制御手段と前記電源との接続をオフにして、前記電源から前記操舵制御手段への電力供給を停止させる電源制御手段と、
を備え、
前記停車意思を示す運転者の動作は、運転者がドアを開ける動作であることを特徴とする車両用操舵装置。 - 停車意思を示す運転者の動作は、さらに運転者がサイドブレーキを作動させる動作であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用操舵装置。
- 停車意思を示す運転者の動作は、さらにオーマチック車におけるセレクトレバーのPポジションのセレクト動作であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用操舵装置。
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