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JP4029821B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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JP4029821B2 JP2003362166A JP2003362166A JP4029821B2 JP 4029821 B2 JP4029821 B2 JP 4029821B2 JP 2003362166 A JP2003362166 A JP 2003362166A JP 2003362166 A JP2003362166 A JP 2003362166A JP 4029821 B2 JP4029821 B2 JP 4029821B2
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Description

本願発明は、調理メニューを追加又は変更できるようにした誘導加熱式の加熱調理器に関するものである。
例えば現在市販されている誘導加熱式の電気炊飯器(IHタイプ)では、その制御部に一般にマイクロコンピュータを備え、吸水、炊飯量判定、炊き上げ、沸とう維持、炊き上げ検知、むらし等の複数の炊飯プロセスを有した炊飯工程や、低温保温(64℃)、つやつや長持ち保温(67℃)、高温保温(72℃)等の複数の保温プロセスを有した保温工程の各々をそれらの各プロセス毎に適切な時間内、適切な加熱温度に適切な電力で高精度にコントロールすることにより、御飯を美味しく炊き上げて適切に保温することができるようにしたものが多くなっている。
このような電気炊飯器における炊飯又は保温機能の制御は、上記マイクロコンピュータの制御プログラム記憶手段(制御データ記憶手段)としてのROM内に書き込まれたプロセスプログラムに対応して実行されるようになっている。
しかし、従来一般のマイコン式電気炊飯器は、その何れにあっても、上記プロセスプログラムの内容はメーカー側で書き込まれるようになっており、一旦書き込まれたプログラムデータは書き換え不能であった(特許文献1参照)。
したがって、ユーザー側では購入時のプログラムデータの内容によって規定された炊飯又は保温機能のまま次に買い換えるまで使用せざるを得ないのが実情であり、例えば焦げ目炊飯機能のない電気炊飯器に途中で焦げ目炊飯機能を付加するような炊飯メニューの追加はできなかった。
このような事情に鑑み、最近では上記炊飯器本体のマイクロコンピュータ側制御データ記憶手段に書き換え可能な記憶手段を採用し、これをメニューデータ記憶手段として制御プログラムの書き換えを可能にすることによって、一旦購入した後にも炊飯又は保温メニューの追加又は変更が可能となるようにしたものも提案されるようになっている。これは、また他の方法として、例えばメニューデータ記憶手段をメモリカード等の交換可能なパッケージング型データメモリにして交換するようにすることにより、メニューを追加又は変更できるようにすることも可能である。
一方、また最近ではガス火式のもののように調理状態監視の必要がなく、手軽で、マイコンやタイマーにより火加減、圧力状態を正確かつ容易にコントロールできることから、誘導加熱式の調理用圧力鍋(以下、単に電気圧力鍋という)が注目されつつある。
このような電気圧力鍋は、圧力調理を中心として、(1)煮る、(2)蒸す、(3)炊く、(4)ゆでる等の各種の調理メニューに広く使用することができるが、高圧・高温で調理することから、例えば「肉じゃが」のじゃがいも等にも十分に火を通すことができ、固い「すね肉」なども比較的短時間で軟かく煮込むことができる。したがって、肉じゃが、カレー、シチュー等の各種の煮ものを含む各種煮込み調理に適している(特許文献2参照)。
しかし、従来の電気圧力鍋では、そのような各種煮込み調理の自動調理メニューはなく、圧力調理が終わった後に、ユーザーはマニュアル操作で火加減を調節しながら材料に応じた煮込み調理を行わなければならなかった。
このような事情から、本来の圧力調理工程とその後の煮込み調理工程とを備え、それらを順次自動的に遂行して行くことができる自動煮込み調理メニューの実現が望まれている。そして、そのような煮込み自動調理メニューを実現した場合、その圧力機能を生かした各種の異なった煮込み調理メニューの展開が期待される。
したがって、このような誘導加熱式電気圧力鍋においても上記誘導加熱式電気炊飯器の場合と同様に、例えばインターネット等を利用してメーカー側のホームページから提供される新たな調理メニューをメニューデータ記憶手段にダウンロードするか、又はメニューデータ記憶手段をメモリカード等の交換可能なパッケージング型データメモリにして交換するようにすることにより、オート調理メニューを追加又は変更できるようにすることが考えられる。これら各調理メニューは、各種の見地から準備することができ、例えば和風、洋風、老人用、子供用その他の各種のものを提供するようにすることが想定される。
特開平11−137421号公報(第1−7頁、図1−11) 特開平10−165304号公報(第1−6頁、図1−9)
しかし、これまでのところ、上記のような各種誘導加熱調理機器の調理メニューの追加又は変更は、単にメニューデータ記憶手段に対する調理メニューのダウンロード又はデータROMの交換システムが提案されているだけで、その追加又は変更タイミング、特に現在調理実行中の調理メニューとの関係における追加又は変更タイミングについては、何ら検討されていないのが実情である。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、以上のような誘導加熱調理器において、調理メニューを適切なタイミングで追加又は変更できるようにすることを目的とするものである。
本願発明は、同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにしてなる誘導加熱調理器において、調理メニューが追加又は変更された場合には、ON操作されたメニュースイッチが、当該追加又は変更される前の調理メニューに対応するメニュースイッチであったか否かを判断し、同ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更される前のメニュースイッチでないことを条件として上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようになっていることを特徴としている。
このような構成では、メニューデータ記憶手段の調理メニューの追加又は変更がなされると、それに対応してON操作されたメニュースイッチが、当該追加又は変更前(直前の)の炊飯メニューに対応するメニュースイッチであったか否かを判断し、あくまでも同ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更される前のメニュースイッチでないことを条件として、つまり、今回ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更される前のメニュースイッチでない場合にのみ、初めて調理メニュー等表示部に追加又は変更された新たな調理メニューが表示される。そして、ユーザーは、同調理メニュー等表示部に調理メニューが表示された事実から新に調理メニューが追加又は変更されたことを知ることができ、その内容を確認することができる。
そして、その上で、同追加又は変更された新しい調理メニューを選択して調理を実行したいのであれば、それに続いて追加又は変更前に操作したメニュースイッチをON操作し同新たな調理メニューを選択設定して調理スタート操作を行うだけで、同新たな調理メニューの調理を実行して行くことができる。
他方、上記ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更前の調理メニューであった場合には、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示することなく、追加又は変更される前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行することはできない。
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにし、調理メニューが追加又は変更されると、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようにしてなる誘導加熱調理器において、加熱調理中に調理メニューが追加又は変更された場合には、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行っても、同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができないようになっていることを特徴としている。
調理メニューが追加又は変更された場合に、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して加熱調理を実行することができるようにしたものであっても、例えば何れかの調理メニューの加熱調理中に新たな調理メニューが追加又は変更された場合には、当該加熱調理の実行段階如何によっては適正な調理を遂行し得なくなる可能性もあるので、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行っても、同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができないようにして、現在実行中の調理の確実な遂行を図る。
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにし、調理メニューが追加又は変更されると、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようにしてなる誘導加熱調理器において、加熱調理中であっても、追加又は変更された新たな調理メニューが、現在加熱調理中の調理メニューの改良タイプである場合には、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行えば同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができるようになっていることを特徴としている。
このような構成では、加熱調理中に調理メニューが追加又は変更された場合であっても、当該追加又は変更された新たな調理メニューが、現在加熱調理中の調理メニューの改良タイプである場合には、基本的なプログラムは変わらず、その新たな調理メニューの方が仕上り状態がよいので、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行えば同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができる。
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにし、調理メニューが追加又は変更されると、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようにしてなる誘導加熱調理器において、加熱調理中において追加又は変更された新たな調理メニューが、現在加熱調理中の調理メニューの改良タイプである場合には、自動的に同追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して加熱調理を実行するようになっていることを特徴としている。
このような構成では、加熱調理中に調理メニューが追加又は変更された場合であっても、当該追加又は変更された新たな調理メニューが、現在加熱調理中の調理メニューの改良タイプである場合には、基本的なプログラムは変わらず、その新たな調理メニューの方が仕上り状態がよいので、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行うことなく、自動的に同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができる。
(最良の実施の形態1)
次に図1〜図6は、本願発明の最良の実施の形態1に係る誘導加熱調理器(誘導加熱式電気炊飯器)の炊飯器本体および同炊飯器本体要部の構成をそれぞれ示している。
該誘導加熱式電気炊飯器(以下、単に電気炊飯器という)の構成では、炊飯器本体A側の制御回路をパーソナルコンピュータと接続できるようにし、例えばメーカー側が開設したインターネットホームページ上の新規な炊飯メニュー、炊飯又は保温機能等をインターネット回線等を介してユーザー側炊飯器本体内の書き換え可能なメニューデータ記憶手段に必要に応じて任意にダウンロードすることにより、製造、販売時以降において随時炊飯メニュー又は保温メニューを追加又は変更できるようにしたことを特徴とするものである。
そのために、この最良の実施の形態の構成では、例えば炊飯器本体側制御回路部のメニューデータ記憶手段に書き換え可能な記憶手段を採用する一方、炊飯器本体部に、パーソナルコンピュータ側データ出力端子のプラグターミナルを挿入接続することができるコネクタを備えた嵌合部を設け、該嵌合部のコネクタを介して操作基板側のマイコン制御ユニット側データ入力回路に上記ホームページ上の炊飯又は保温メニューデータを入力し、ダウンロードできるように構成している。
(炊飯器本体の構成)
すなわち、先ず該電気炊飯器の炊飯器本体Aは、例えば図1に示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形成された炊飯器本体(器体)Aの上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット2とから構成されている。
上記内ケース4の底壁部(底部)4bの下方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、図1に示すように、フェライトコア20,20・・・を介し、上記内鍋3の底壁部(底部)3aの中央部側と側方部側の両位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された2組(複数)のワークコイルC1,C2が、それら相互の間にヒータ設置用の所定の間隔を置いて、それぞれ内鍋3の底壁部3aの全体を包み込むように設けられており、通電時には内鍋3にうず電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。そして、該ワークコイルC1,C2は、それぞれ相互に直列に接続され、その一端は、例えば図5の制御回路図に示すように整流回路70および平滑回路71を介した電源ラインに、また他端はIGBT(パワートランジスタ)72のコレクタにそれぞれ接続されている。
また、該ワークコイルC1とC2との間には、それらの間の空きスペースを利用して保温時において主たる加熱手段として機能する第1の保温ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋3の底壁部3aの全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
また、上記内ケース4およびコイル台7の下方部側には、図5に示されるようなワークコイルC1,C2、第1の保温ヒータH1、第2の保温ヒータH2(後述)、蓋ヒータH3(後述)等を駆動制御する上記IGBT72やヒータ駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路、平滑回路などを備えた制御回路基板100が設けられている。
また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材5と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記内ケース4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。
さらに、上記内ケース4下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサ収納空間部(センタセンサ嵌装穴)10が形成されており、該センタセンサ収納空間部10中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時コイルスプリング11により上方に上昇付勢された状態で内鍋温度検知センサS1および内鍋検知スイッチLSを備えたセンタセンサ8が設けられている。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバー12と、該外カバー12の外周縁部内側に嵌合された内枠13と、該内枠13の内周側開口縁部に嵌合された金属製の内カバー14と、該内カバー14の下方に設けられ、内鍋3の上端側開口縁部との係合部にポリカバーパッキン19を設けた金属製の放熱板15とによって内側が中空の断熱構造体に形成されている。また、上記内カバー14は上下2枚の金属板14a,14bを閉断面構造に対向させて一体化することにより、断熱構造体に形成されている。
この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部の肩部材5に対してヒンジ機構16を介して回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック機構17が設けられている。
また、図示のように上記蓋ユニット2の略中央部には、蒸気を逃がすための蒸気放出装置26が設けられている。
さらに、符号H2は上記内鍋3の側壁部(側部)3bに対応して内ケース4の側壁部(側部)4bの外周に設けられた第2の保温ヒータであり、保温時において上記内鍋3の側壁部3bを有効に加熱するようになっている。また符号H3は上記内カバー14の下方側
金属板14bの上面側に設けられた蓋ヒータであり、炊飯および保温時において、上記内カバー14の下方側金属板14bを介して上記放熱板15の全体を加熱することによって内鍋3全体の均一な加熱に寄与するとともに、放熱板15の下面部に生じる凝縮液滴を速かに蒸発させて御飯の白ボケを防止する作用を果たす。また、同じく上記内カバー14の下方側金属板14bの上面側には、上記放熱板15部分の温度を蓋温度として検出する蓋センサーS2が設けられている。
したがって、該構成では、先ず炊飯時には、上記内鍋3は、上記2組のワークコイルC1,C2の駆動によりその底壁部3aから側壁部3b側にかけて略全体が均一に発熱し、例えば内鍋3内の水に浸された飯米が断熱部として作用する吸水工程などにおいても内鍋3の上部側をもムラなく加熱して略全体に均一な吸水性能を可能にするとともに、炊飯量が多い時などにも内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良く炊き上げることができる。また、沸騰工程以降の水分がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的な熱の集中を防止して焦げ付きの発生を防止することができる。次に、保温時には、内鍋3の底壁部3aに対応して2組のワークコイルC1とC2の間に設けられた上記第1の保温ヒータH1、内鍋3の側壁部3bに対応して内ケース4の側壁部4bに設けられた第2の保温ヒータH2、蓋ヒータH3それぞれの駆動により、内鍋3の底壁部3aから側壁部3bおよび上方部の全体が適切な加熱量で均一に加熱されて加熱ムラのない保温が実現される。
以上の構成では、内鍋3の底壁部3aに対応した相互に重合しない位置にワークコイルC1,C2と主たる第1の保温ヒータH1とをそれぞれ設け、炊飯時には上記ワークコイルC1,C2をワークコイル駆動手段により駆動して炊飯を行うようにするとともに、保温時には上記主たる第1の保温ヒータH1を保温ヒータ駆動手段により駆動して合成樹脂製の内ケース4を介して保温を行うようにしているので、ワークコイルC1,C2のみで内鍋底壁部3aの保温を行うようにした場合に比べて保温時の消費電力量が少なくて済むようになるとともに、第1の保温ヒータH1からの熱が内鍋3の底壁部3aに対し均一に分散され、その加熱量が適切になって、ご飯の温度ムラが少なくなり、またワークコイルC1,C2が駆動されないため、ワークコイルC1,C2と内鍋3との間の発振音も生じなくなる。
一方、符号82は、操作パネルであり、前面側中央に液晶表示部(液晶ディスプレイ)89が設けられている。該液晶表示部89は、例えば上部側に各種炊飯メニュー(白米、早炊き、炊き込み、おこわ、すしめし、おかゆ、玄米)やコースメニュー(再加熱、おこげ等)、また特別な保温メニユー(つやつや長持ち、つやつや高温)、予約時刻、保温時間等の文字および指示マークを表示するメニュー等第1の表示部(メニュー等表示部)89aが、他方下部側に午前、午後、あと等の文字に対応して時刻又は残り時間等を表示する第2の表示部89bが設けられている。また、同液晶表示部89の周囲の向かって右側には「おこげ」コース選択スイッチを兼ねた炊飯スイッチ(炊飯スタートスイッチ)84、タイマー予約スイッチ86が、また同液晶表示部89の向かって左側には「つやつや長持ち」および「つやつや高温」等の保温機能選択スイッチを兼ねた保温スイッチ85と取消しスイッチ87が、さらに同液晶表示部89の向かって下側には右から左に再加熱スイッチ88とタイマー時刻設定用の時刻時設定スイッチ86a、同分設定スイッチ86b、炊飯メニュー選択スイッチ(メニュースイッチ)83が、それぞれ設けられている。
そして、これら各スイッチはキースイッチ構造となっており、各キースイッチによって設定された各種設定内容、設定状態が内部回路を通してデジタルコードデータに変換されて後述する制御回路部のマイコン制御ユニット23に入力される。
(炊飯器本体側制御回路部の構成)
次に、図5は上述のように構成された炊飯器本体A側の炊飯および保温制御用のマイコン制御ユニット23を中心とするワークコイルおよび保温ヒータ等制御回路部の構成を示す。
図中、符号23が上述した炊飯・保温制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット23はマイクロコンピュータを中心とし、例えば内鍋3および蓋ユニット2側放熱板15部分の温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、第1,第2の保温ヒータおよび蓋ヒータ等駆動制御回路部、電源回路部等を各々備えて構成されている。
そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側センタセンサ8の内鍋温度検知センサS1、内鍋検知スイッチLSおよび蓋センサーS2に対応して設けられた温度検知回路79Aおよび鍋検知回路79Bには、例えば上記内鍋温度検知センサS1による内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、蓋センサーS2による放熱板温度検知信号および内鍋検知スイッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるようになっている。
また、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路74、同期トリガー回路75、IGBT駆動回路77、IGBT72、共振コンデンサ76によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット23により、上記パルス幅変調回路74を制御することにより、例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルC1,C2の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げを実現するための適切な出力制御が行われるようになっている。
なお、図中の符号Dは上記IGBT72のフライホイールダイオードである。また、符号70は、家庭用AC電源29との間に挿入された上記ワークコイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整流回路、71はその平滑回路である。
一方、符号H1は上述の第1の保温ヒータ、H2は第2の保温ヒータ、H3は蓋ヒータであり、第1の保温ヒータH1は第1のヒータ駆動回路61により、第2の保温ヒータH2,蓋ヒータH3は第2のヒータ駆動回路62により、それぞれON,OFF駆動されるようになっている。
さらに、符号73はブザー等の報知部、22は受光部22aを介して上述のリモートコントローラ82からの炊飯スイッチ84、保温スイッチ85、タイマー予約スイッチ86、取消スイッチ87等の各種操作スイッチの操作信号が入力される受信部(受信回路部)、40はクロック基準制御信号形成用の発振回路、64はリセット回路である。
なお、図5の回路では、繁雑さを避けるために、上記マイコン制御ユニット23側への定電圧電源回路は省略して示している。
そして、この最良の実施の形態の構成では、例えば炊飯器本体側制御回路部のメニューデータ記憶手段に書き換え可能な記憶手段を採用する一方、例えば図1に示すように、炊飯器本体Aの前面側下部に、例えば図3に示すようなパーソナルコンピュータPC側データ出力端子50のプラグターミナル50aを挿入接続することができるコネクタ95aを備えた嵌合部95を設け、該嵌合部95のコネクタ95aを介して操作基板80側のマイコン制御ユニット23側データ入力回路136に上記ホームページ上の炊飯又は保温メニューデータを入力できるように構成している。
上記嵌合部95には、図示のように、樹脂ヒンジ構造の蓋96が設けられており、その上端側前部のツマミ96aを握って開閉操作できるようになっている。そして、必要がない時には、図16のように蓋96を閉じ、見映えの良い状態を確保する。
この場合、上記新たな炊飯、又は保温メニュー等の入力は、追加方式でも良いし、また古いメニューを消して新たなメニューに変更する変更方式でも良い。
このような構成を採用した場合、例えば炊飯メニューの内容として「炊き込みごはん」等を紹介し、その具体的なレシピ内容をのせると同時に、そのレシピに合った炊飯工程を選択できるようにして、そのレシピがより良く炊けるようなプログラム設定を紹介する。プログラムメニューは、例えば炊飯工程を吸水、炊飯量判定、炊き上げ、沸とう維持、炊き上げ検知、むらし等の複数のプロセス、また保温工程を低温(64℃)、つやつや長持ち(67℃)、つやつや高温(72℃)などの複数のプロセスに分け、予じめ炊飯器本体にセットされたモードを各々選び出し、炊飯又は保温メニューに最も合ったプロセスプログラムの炊飯又は保温パターンを、ユーザ側で自由に選び出せるようにする。なお、この場合、上記プロセスプログラムは、上記炊飯又は保温各工程中のプロセスにおける時間、温度、電力をパラメータとして構成されている。
したがって、このような構成を採用した場合、例えば電気炊飯器メーカーの開設したホームページからの炊飯又は保温機能に関するメニューデータをパーソナルコンピュータをデータ端末とするインターネット回線を介して受信入力し、上記書き換え可能なメニューデータ記憶手段の記憶データを書き換える(追加又は変更する)ことにより、その炊飯又は保温機能を任意に拡張又は変更することができるようになる。
その結果、一旦製造販売された製品の炊飯又は保温機能をユーザー段階で必要に応じて任意に拡張又は変更することができ、販売後においても製品性能を改良、向上させることができるようになる。
そして、以上の場合、必要に応じ、上記追加又は変更は、例えば炊飯又は保温中の場合には、一旦その取消操作を行わないと、行えないようにする。そして、それにより、本来設定されている炊飯又は保温機能が、不用意に阻害されることを防止する。
次に図7のフローチャートは、上記のようにインターネット回線を通じて炊飯又は保温メニューをダウンロードするようにした場合における炊飯又は保温メニューのメニューデータ記憶手段への入力、すなわち炊飯又は保温メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すものである。
この制御では、ステップS1で上述のようにして炊飯メニュー(以下、保温メニューについては省略して説明する)の追加又は変更がなされると、先ずステップS2で上述の炊飯メニュー等表示部に当該追加又は変更された新たな炊飯メニューを表示する。
次に、ステップS3で、同新たな炊飯メニューを表示した状態において、何れかのメニュースイッチが押されたか否かを判断し、その判断結果がNOの時は、そのまま制御を終えるが、他方YESの時は、さらにステップS4に進んで、当該ON操作されたメニュースイッチが、当該追加又は変更前(直前の)の炊飯メニューに対応するメニュースイッチであったか否かを判断する。
その結果、YESの時は、そのままステップS5に進んで、炊飯スタートスイッチがON操作されたか否か判定し、YESの時はステップS6に進んで上記追加又は変更された新たな炊飯メニューの炊飯を実行する。
そして、同炊飯が完了すると、ステップS7の保温工程を経て以上の制御を終了する。
他方、上述のステップS4でNOと判定された場合(ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更前のメニュースイッチでなかった場合)には、ステップS8に移り、改めて上述の炊飯メニュー表示部に当該実際にON操作されたメニュースイッチに対応した炊飯メニューを表示した上で、上記ステップS5〜S6の処理を行う。
したがって、この場合には、当該実際にON操作されたメニュースイッチに対応した炊飯メニューの炊飯が実行される。
(変形例1)
なお、もちろん保温メニューの場合にも低温保温と通常保温その他の保温メニューが考えられ、それらについても、略上述のような方法での追加又は変更が可能である。
(変形例2)
また、上述のようなインターネットによる場合に限らず、例えば保温メニューの時に、フレキシブルディスクやメモリカードその他の方法で、炊飯メニュー(例えばおこげ等)の追加又は変更があったような場合にも、上述と同様にして対応することが可能である。
(最良の実施の形態2)
次に図8のフローチャートは、上記のようにインターネット回線を通じて炊飯又は保温メニューをダウンロードするようにした場合の本願発明の最良の実施の形態2に係る誘導加熱調理器(誘導加熱式電気炊飯器)における炊飯又は保温メニューのメニューデータ記憶手段への入力、すなわち炊飯又は保温メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すものである。
この制御では、ステップS1で上述のようにして炊飯メニュー(以下、保温メニューについては省略して説明する)の追加又は変更がなされると、先ずステップS2で上述の炊飯メニュー表示部89に当該追加又は変更された新たな炊飯メニューを表示する。
次に、ステップS3で、同新たな炊飯メニューを表示した状態において、何れかのメニュースイッチが押されたか否かを判断し、その判断結果がNOの時は、そのまま制御を終えるが、他方YESの時は、さらにステップS4に進んで、当該ON操作されたメニュースイッチが、当該追加又は変更前(直前の)の炊飯メニューに対応するメニュースイッチであったか否かを判断する。
その結果、YESの時は、そのままステップS5に進んで、炊飯スタートスイッチがON操作されたか否か判定し、YESの時は、次にステップS6に進んで、現在炊飯中であるか否かを判断する。その結果、YESの場合にはステップS7に進んで、現在の既に設定実行されている炊飯メニューのままで炊飯を続行し、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
他方、ステップS6の判定において現在炊飯中ではないと判定されたNOの場合には、ステップS10に移って当該追加又は変更された新たな炊飯メニューの炊飯を実行する。そして、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
他方、上述のステップS4でNOと判定された場合(ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更前のメニュースイッチでなかった場合)には、ステップS9に移り、改めて上述の炊飯メニュー等表示部に当該実際にON操作されたメニュースイッチに対応した炊飯メニューを表示した上で、上記ステップS5〜S8の処理を行う。
したがって、この場合には、当該実際にON操作されたメニュースイッチに対応した炊飯メニューの炊飯が実行される。
なお、保温メニューの場合にも低温保温と通常保温その他の保温メニューが考えられ、それらについても、略上述のような方法での追加又は変更が可能である。
(最良の実施の形態3)
次に図9のフローチャートは、上記のようにインターネット回線を通じて炊飯又は保温メニューをダウンロードするようにした場合における本願発明の最良の実施の形態2に係る誘導加熱調理器(誘導加熱式電気炊飯器)における炊飯又は保温メニューのメニューデータ記憶手段への入力、すなわち炊飯又は保温メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すものである。
この制御では、ステップS1で上述のようにして炊飯メニュー(以下、保温メニューについては省略して説明する)の追加又は変更がなされると、先ずステップS2で上述の炊飯メニュー表示部に当該追加又は変更された新たな炊飯メニューを表示する。
次に、ステップS3で、同新たな炊飯メニューを表示した状態において、何れかのメニュースイッチが押されたか否かを判断し、その判断結果がNOの時は、そのまま制御を終えるが、他方YESの時は、さらにステップS4に進んで当該ON操作されたメニュースイッチが、当該追加又は変更前(直前の)の炊飯メニューに対応するメニュースイッチであったか否かを判断する。
その結果、YESの時は、そのままステップS5に進んで、炊飯スタートスイッチがON操作されたか否か判定し、YESの時は、次にステップS6に進んで、現在炊飯中であるか否かを判断する。その結果、YESの場合にはステップS7に進んで、現在の既に設定実行されている炊飯メニューのままで炊飯を続行し、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
他方、ステップS6の判定において現在炊飯中ではないと判定されたNOの場合には、ステップS10に移って当該追加又は変更された新たな炊飯メニューは現在の炊飯メニューの改良版であるか否かを判定する。その結果、NOの時は、ステップS7に進んで現在の炊飯メニューの炊飯を実行する。そして、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
一方、当該新たなメニューが、現在実行中の炊飯メニューの改良版であるYESの場合には、ステップS11に進んで、当該新たな炊飯メニューの炊飯を実行する。
そして、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
他方、上述のステップS4でNOと判定された場合(ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更前のメニュースイッチでなかった場合)には、ステップS9に移り、一応上述の炊飯メニュー表示部に当該実際にON操作されたメニュースイッチに対応した炊飯メニューを表示した上で、上記ステップS5〜S8の処理を行う。
したがって、この場合には、やはり現在炊飯中の炊飯メニューの炊飯が実行される。
なお、保温メニューの場合にも低温保温と通常保温その他の保温メニューが考えられ、それらについても、略上述のような方法での追加又は変更が可能である。
(最良の実施の形態4)
次に図10のフローチャートは、上記のようにインターネット回線を通じて炊飯又は保温メニューをダウンロードするようにした場合における本願発明の最良の実施の形態4に係る誘導加熱調理器(誘導加熱式電気炊飯器)における炊飯又は保温メニューのメニューデータ記憶手段への入力、すなわち炊飯又は保温メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すものである。
この制御では、ステップS1で上述のようにして炊飯メニュー(以下、保温メニューについては省略して説明する)の追加又は変更がなされると、先ずステップS2で上述の炊飯メニュー表示部に当該追加又は変更された新たな炊飯メニューを表示する。
次に、ステップS3で、同新たな炊飯メニューを表示した状態において、炊飯スタートスイッチが押されたか否かを判断し、その判断結果がNOの時は、そのまま制御を終えるが、他方YESの時は、さらにステップS4に進んで、現在炊飯中であるか否かを判断する。
そして、同ステップS4の現在炊飯中か否かの判定の結果、YESの時は、ステップS5に進んで当該追加又は変更された新たな炊飯メニューは現在の炊飯メニューの改良版であるか否かを判定する。その結果、NOの時は現在の炊飯メニューの適切な遂行ができなくなるので、ステップS8に進んで現在の炊飯メニューの炊飯をそのまま実行する。そして、同炊飯が終了すると、ステップS7の保温工程を経て制御を終了する。
他方、当該新たなメニューが、現在実行中の炊飯メニューの改良版であるYESの場合には、より適切な炊飯が可能となることが予測されるので、ステップS6に進んで、当該新たな炊飯メニューでの炊飯を実行する。
そして、同炊飯が終了すると、ステップS7の保温工程を経て制御を終了する。
なお、保温メニューの場合にも低温保温と通常保温その他の保温メニューが考えられ、それらについても、略上述のような方法での追加又は変更が可能である。
(最良の実施の形態5)
次に図11のフローチャートは、上記のようにインターネット回線を通じて炊飯又は保温メニューをダウンロードするようにした場合における本願発明の最良の実施の形態5に係る誘導加熱調理器(誘導加熱式電気炊飯器)における炊飯又は保温メニューのメニューデータ記憶手段への入力、すなわち炊飯又は保温メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すものである。
この制御では、ステップS1で上述のようにして炊飯メニュー(以下、保温メニューについては省略して説明する)の追加又は変更がなされると、先ずステップS2で上述の炊飯メニュー表示部に当該追加又は変更された新たな炊飯メニューを表示する。
次に、ステップS3で、同新たな炊飯メニューを表示した状態において、炊飯スタートスイッチが押されたか否かを判断し、その判断結果がNOの時は、そのまま制御を終えるが、他方YESの時は、さらにステップS4に進んで、現在炊飯中であるか否かを判断する。
そして、同ステップS4の現在炊飯中か否かの判定の結果、YESの時は、ステップS5に進んで当該追加又は変更された新たな炊飯メニューは現在の炊飯メニューの改良版であるか否かを判定する。その結果、NOの時は現在の炊飯メニューの適切な遂行ができなくなるので、ステップS9に進んで現在の炊飯メニューの炊飯をそのまま実行する。そして、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
他方、当該新たなメニューが、現在実行中の炊飯メニューの改良版であるYESの場合には、ステップS6に進んで、炊飯開始後所定時間以上経過しているか否かを判定し、所定時間以上経過していないNOの場合(炊飯開始直後の吸水工程初期の場合)には、メニューを変更してもあまり影響がないので当該新たな炊飯メニューの炊飯を実行する。
そして、同炊飯が終了すると、ステップS7の保温工程を経て制御を終了する。
他方、同判定結果がYESの炊飯開始後所定時間以上経過しているYESの時は、仕上りレベルに与える影響が大きいので、そのままステップS9の方に進んで、現在の既に設定実行されている炊飯メニューのままで炊飯を続行し、同炊飯が終了すると、ステップS8の保温工程を経て制御を終了する。
なお、保温メニューの場合にも低温保温と通常保温その他の保温メニューが考えられ、それらについても、略上述のような方法での追加又は変更が可能である。
(最良の実施の形態6)
次に図12〜図14は、本願発明の最良の実施の形態6に係る誘導加熱調理器の構成を示している。
この最良の実施の形態では、例えば誘導加熱調理器として誘導加熱式電気圧力鍋を採用するとともに、同電気圧力鍋にオートメニュー選択スイッチを設け、該オートメニュー選択スイッチにより従来の一般的な「圧力調理工程」に加えて、例えば自動で各種の「煮込み調理工程」を設定できるようにし、圧力調理後のマニュアル調節を不要として、より簡単に、仕上りレベルの良い、美味しい煮込み調理を色々実現できるようになっており、その場合において、上述の各形態の場合と同様の各種煮込み調理メニューの追加又は変更を可能にしたことを特徴とするものである。
(電気圧力鍋本体および制御装置部分の構成)
すなわち、同電気圧力鍋は、例えば図12および図13に示すように、全体を大きく分けて、掛け替えおよび持ち運び可能な圧力鍋110と、該圧力鍋110を載置し、同載置状態において鍋本体111部分を電磁誘導加熱する加熱台120とから構成されている。そして、圧力鍋110は、その鍋本体111部分が、電磁誘導加熱可能な磁性金属材料(一例としてステンレス)により形成されている一方、加熱台120は、それに対応して電磁誘導加熱手段としてのワークコイル121を備えて構成されている。
圧力鍋110の鍋本体111部分は、底部111aが略フラットに形成されているとともに側壁部111bは上下方向に略等径とされ、全体として有底の筒状構造をなしている。そして、その上端側外方への開口縁部111cには全周に亘って蓋114との間の隙間をシールするためのパッキン112が嵌合されているとともに、その下部側開口部の外周面両端位置には、例えば耐熱性の合成樹脂材よりなる把手部113,113が一体に取り付けられている。
この圧力鍋110には、さらに上記開口縁部111cに対して蓋114が着脱可能に取り付けられるようになっている。蓋114は、断面略ハット形の逆皿構造をなし、その側壁部114bの外周面両端位置には、ヘリコイド係合完了状態において上記鍋本体111側の把手部113,113位置に対応して重合状態に維持される把手部115,115が一体に取り付けられている。また、その天板部114aの上面側中央部には、圧力調整弁(おもり)を介して上下方向に連通する圧力調整機構(圧力調整ノズル)116が、また、その外周寄りには、鍋内の圧力に応じて昇降する圧力表示ピンを有する圧力表示機構117が、それぞれ設けられている。
他方、加熱台120は、本体ケース122の上板123側中央部123aを所定半径内凹状に凹ませてワークコイル設置部とし、同部分に上述のワークコイル121を半径方向内方部分と外方部分の同心構造の2層面に分けて平面状態に設置している。そして、その上方には、上述の圧力鍋110を載置するための、上記鍋本体111の直径に対応した直径の円板状のセラミックプレート124が設けられている。このセラミックプレート124の中央部には、上記ワークコイル(内方部側ワークコイル)121の中心軸部分に位置して、上記圧力鍋110の温度を検出する温度検知センサ(一例としてサーミスタ)125が昇降可能に設けられている。
本体ケース122は、その下板126と上記上板123側との間に冷却ファンを介して通風可能な部品等設置空間127を形成し、同通風可能な部品等設置空間127内に、放熱用のヒートシンク128を有して電源基板および制御基板129を設置している。
この電源基板および制御基板129には、上記ワークコイル121等を駆動制御するIGBTやIGBT駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリツジよりなる整流回路、平滑回路、共振回路などが備えられている。
また、本体ケース122の前面側には、図示のような操作パネル130が設けられている。
この操作パネル130部分には、操作部として、調理(圧力調理・普通調理・オートメニュー調理)を開始する調理スタートスイッチSW1、調理種別、調理メニューその他の操作、設定状態を取り消す取消スイッチSW2、圧力調理工程モード又は普通調理工程モードを選択設定する圧力選択スイッチSW3、自動(オート)調理メニューを選択設定するオートメニュー選択スイッチSW4、圧力調理工程における仕上りレベルを強める方向に設定するアップスイッチUSW、同仕上りレベルを弱め方向に設定するダウンスイッチDSW等と液晶ディスプレイよりなる表示部131とが設けられている。
そして、上記表示部131には、上記圧力選択スイッチSW3で選択された圧力調理又は普通調理、オートメニュー選択スイッチSW4で選択された白米、玄米、おこわ、煮豆、おでん、煮込み等のマークMによる指示表示、保温状態の表示、調理完了残時間の表示などが任意に行われるようになっている。
また、該操作パネル130の裏側には、図示はしないが操作基板およびマイコン基板が設けられ、マイコン基板にはマイコン制御ユニット140が設けられている。
そして、この最良の実施の形態の構成では、例えば圧力鍋本体側制御回路部のメニューデータ記憶手段に書き換え可能な記憶手段を採用する一方、例えば図1に示すように、上記本体ケース122の前面側下部(操作パネル130部分の下部)には、前述の図3に示すようなパーソナルコンピュータPC側データ出力端子50のプラグターミナル50aを挿入接続することができるコネクタ95aを備えた嵌合部95を設け、該嵌合部95のコネクタ95aを介してマイコン制御ユニット140側データ入力回路150に例えばメーカー側ホームページ上の炊飯又は保温メニューデータを必要に応じて入力できるように構成している。
次に、図14は、上述のように構成された電気圧力鍋の圧力調理および煮込み調理制御用のマイコン制御ユニットを中心とする制御回路部分の構成を示す。
図中、符号140が上述のような圧力調理時の加熱制御手段、煮込み調理時の加熱制御手段、調理メニューデータ書換手段に加え、鍋温度検知手段、鍋温度判定手段、ブザー報知手段等を備えた調理制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット140はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、残時間設定表示制御回路部、ブザー報知制御回路部等を各々有して構成されている。
そして、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えば図14に示されるように、パルス幅変調回路141、同期トリガー回路142、IGBT駆動回路143、IGBT144、共振コンデンサ145によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット140の上記ワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路141を制御することにより、例えば、圧力調理工程、煮込み調理工程の各々に応じて上記ワークコイル121の出力(%)をそれぞれ適切に変えることによって、それら各工程における鍋の加熱温度と加熱パターンを適切に可変コントロールし、速やかな昇温作用と加熱ムラのない高温・高圧での圧力調理およびその後の適度な温度・圧力での煮込み調理を実現するための適切な加熱出力、その加熱時間制御が行われるようになっている。
なお、符号146は平滑回路を構成する平滑コンデンサ、147はAC電源、148は整流回路、149はブザーである。
そして、このような電気圧力鍋の場合にも、図14のデータ入力回路150を介してメーカーのホームページからの新規メニューを追加入力するに際し、上述の最良の実施の形態1〜5(図7〜図11)のような調理メニューの追加又は変更方法を、ほぼ同様に採用することができる。
したがって、この場合にも、必要に応じ、上記追加又は変更を、一旦その取消操作を行わないと、行えないようにすることができる。そして、それにより、本来設定されている圧力調理メニュープログラムが、不用意に阻害されることを防止する。
(最良の実施の形態7)
次に図15のフローチャートは、本願発明の最良の実施の形態7に係る誘導加熱調理器の調理メニュー書き換え制御の内容を示している。
上記各最良の実施の形態のように、インターネット等を利用してメーカーのホームページ等から提供される新たな調理メニューをメニューデータ記憶手段にダウンロードするようにした場合、必ずしも新たな調理メニューがユーザーの気に入るものばかりとは限らない。したがって、上述のようにダウンロード時に、そのまま旧メニューを新メニューに書き換えてしまうよりは、一旦旧メニューデータを予備的な外部記憶手段に仮シフトして保持して置き、ダウンロードした新たな調理メニューの内容が気に入らない時は、当該新たな調理メニューのデータをキャンセルして、上記予備的な外部記憶手段に保持させておいた旧調理メニューのメニューデータを再び本来のメニューデータ記憶手段に読み戻してセットすることができるようになっていると便利である。
この最良の実施の形態の構成は、このような要望に応えようとするものである。
すなわち、該制御では、先ずステップS1で、ユーザーからの新しい調理メニューの書き込み(書き換え)要求があったか否かを、YESとなるまで繰り返し判断する。その結果、YESと判定されると、ステップS2に進んで、先ず対応する現在(旧)の調理メニューデータを一時記憶のための予備的な外部記憶手段へ出力(シフト)して一時的に記憶させておく。そして、その上でステップS3に進み、送信されてくる新しい調理メニューデータを本来の(メインの)内部記憶手段に入力して仮記憶させる。
そして、その後、当該新しい調理メニューで良いか否かのユーザーの判断を待ち、続くステップS4で、当該入力された新しい調理メニューを取り消すためのキー操作(例えば取消スイッチ87とメニュースイッチ83の連続的なON操作)がなされたか否かを所定時間内判定する。
その結果、YESと判定された場合には、ユーザーは新しい調理メニューの内容を好んでいないと認めて、ステップS5に進み、上記内部記憶手段に仮記憶させてある新しい調理メニューのメニューデータをリセットし、上記外部記憶手段側にシフトして置いた元の旧調理メニューデータを再び内部記憶手段側に読み込んでセットする。そして、この後も同旧調理メニューデータが使用される。
他方、上記所定時間以内に上記ステップS4の新メニュー取消操作がなされなかった場合には、当該新しい調理メニューデータが内部記憶手段にセットされるとともに外部記憶手段中の旧調理メニューデータを消去する。したがって、以後は同新調理メニューデータでの調理が可能となる。
(その他の最良の実施の形態)
以上の各形態では、例えばインターネット等を利用してメーカー側のホームページから提供される新たな調理メニューをメニューデータ記憶手段にダウンロードする場合について述べたが、これは例えばメニューデータ記憶手段を、フレキシブルディスクやCDROM、メモリカード、ICタグ等の交換可能なパッケージング型データメモリにして交換するようにすることにより、各種調理メニューを追加又は変更できるようにした場合にも全く同様に適用することができる。
また、以上の各構成は、上述のもの以外の各種の誘導加熱調理器にも適用することが可能である。
本願発明の最良の実施の形態1に係る誘導加熱調理器(電気炊飯器)の炊飯器本体部の構成を示す断面図である。 同誘導加熱調理器の正面図である。 同誘導加熱調理器に対応するパーソナルコンピュータ側コネクタピンの斜視図である。 同誘導加熱調理器のコネクタピン嵌合部の蓋を閉じた状態の正面図である。 同誘導加熱調理器の炊飯および保温制御回路部分の電気回路図である。 同誘導加熱調理器とパーソナルコンピュータとを接続した調理メニューデータのダウンロード状態における正面図である。 本願発明の最良の実施の形態1に係るインターネット回線を通じて調理メニューをダウンロードするようにした場合における炊飯メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態2に係るインターネット回線を通じて調理メニューをダウンロードするようにした場合における炊飯メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態3に係るインターネット回線を通じて調理メニューをダウンロードするようにした場合における炊飯メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態4に係るインターネット回線を通じて調理メニューをダウンロードするようにした場合における炊飯メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態5に係るインターネット回線を通じて調理メニューをダウンロードするようにした場合における炊飯メニューの「追加又は変更」と「追加又は変更」後の炊飯又は保温制御プロセスとの関係を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態6に係る誘導加熱調理器(誘導加熱式電気圧力鍋)の炊飯器本体部の構成を示す外部正面図である。 同誘導加熱調理器の構成を示す断面図である。 同誘導加熱調理器の制御回路部分の構成を示す電気回路図である。 本願発明の最良の実施の形態7に係るインターネット回線等を通じて調理メニューをダウンロードするようにした場合における調理メニューの書き換え制御の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1:外ケース
2:蓋ユニット
3:内鍋
4:内ケース
15:放熱板
23:マイコン制御ユニット
110:圧力鍋
120:加熱台
111:鍋本体
112:パッキン
113:把手部
114:蓋
115:把手部
116:圧力調整機構
117:圧力表示機構
121:ワークコイル
122:本体ケース
129:電源基板および制御基板
130:操作パネル
1:ワークコイル
2:ワークコイル

Claims (4)

  1. 誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにしてなる誘導加熱調理器において、調理メニューが追加又は変更された場合には、ON操作されたメニュースイッチが、当該追加又は変更される前の調理メニューに対応するメニュースイッチであったか否かを判断し、同ON操作されたメニュースイッチが、追加又は変更される前のメニュースイッチでないことを条件として上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようになっていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにし、調理メニューが追加又は変更されると、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようにしてなる誘導加熱調理器において、加熱調理中に調理メニューが追加又は変更された場合には、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行っても、同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができないようになっていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにし、調理メニューが追加又は変更されると、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようにしてなる誘導加熱調理器において、加熱調理中であっても、追加又は変更された新たな調理メニューが、現在加熱調理中の調理メニューの改良タイプである場合には、新たにメニュースイッチによる調理メニューの選択設定操作を行えば同追加又は変更された新たな調理メニューの加熱調理を実行することができるようになっていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 誘導加熱手段と、該誘導加熱手段による加熱調理状態を制御するマイコン制御ユニットと、加熱調理メニューを記憶した調理メニュー記憶手段と、所望の調理メニューを選択設定するメニュースイッチと、該メニュースイッチにより選択設定された調理メニューを表示する調理メニュー等表示部とを備えるとともに、上記調理メニュー記憶手段の調理メニューを追加又は変更できるようにし、調理メニューが追加又は変更されると、上記調理メニュー表示部に追加又は変更された新しい調理メニューを表示し、追加又は変更前の調理メニューの選択設定に使用したメニュースイッチにより追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して、加熱調理を実行するようにしてなる誘導加熱調理器において、加熱調理中において追加又は変更された新たな調理メニューが、現在加熱調理中の調理メニューの改良タイプである場合には、自動的に同追加又は変更された新たな調理メニューを選択設定して加熱調理を実行するようになっていることを特徴とする誘導加熱調理器。
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