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JP4028850B2 - ディスク基板の成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、情報記録用のディスク基板を射出成形する際に用いられるディスク基板の成形用金型に関する。
ディスク基板の成形用金型は、型合わせした際にキャビティが形成される固定金型と可動金型からなっている。そして図3に示されるように、その少なくとも一方の金型における鏡面板2の表面2aには、成形されるディスク基板に転写を行うためのスタンパ3が、内周スタンパホルダ4と外周スタンパホルダ5によって、その内周側と外周側が支持され取付けられている。内周スタンパホルダ4は、円筒形状をしており、外周には外周面4aが形成され、一端面であるキャビティ形成面の外周部にはスタンパを支持する爪部材4bが形成されている。そして内周スタンパホルダ4は、前記外周面4aがスタンパ3の中心開口側面3aに当接され、前記爪部材4bが内周部3bを支持している。ところが内周スタンパホルダ4の外周面4aのスタンパ当接面4cは、前記したようにスタンパ3の中心開口側面3aに当接されているため、成形を重ねる間にスタンパ3の中心開口側面3aとの摩擦等により摩耗が進行する。そして内周スタンパホルダ4の外周面4aの摩耗が進行すると、スタンパ3が内周スタンパホルダ4に対して偏芯し、成形不良に繋がる。よって従来内周スタンパホルダ4は、外周面4aにおけるスタンパ当接面4cの摩耗の進行のために、約1ヶ月に1度の割合で交換する必要があり、コストアップに繋がっていた。
一方内周スタンパホルダ4の摩耗を防止するものとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の図8には、内周スタンパホルダ4に相当するスタンパ固定用部材126の固定用爪部材127の裏面に金属化合物を被覆し、前記固定用爪部材127の摩耗を防止することが記載されている。しかし固定用爪部材127の裏面の被覆を行うものは、スタンパ3のスタンパ固定用部材126に対する偏芯を防止する効果はなく、スタンパ固定用部材126の耐用期間を延ばすことには繋がらないものであった。むしろ固定用爪部材127の裏面の被覆を行うことは、固定用爪部材127の裏面を被覆後の仕上加工が困難であるという問題があった。また特許文献1の図9には、光ディスクの厚み方向においてスタンパ固定用部材125に対してスタンパ111が接触する接触部分に、潤滑油等の第二保護層を形成することが記載されている。しかし特許文献1の図9のものは、実際にはスタンパ固定用部材125の摩耗の進行を食い止める効果は大きくなかった。更には前記スタンパ固定用部材125の外周に潤滑油を均等に塗布し、その状態を長時間に亘って保つことは困難であり、スタンパの固定位置が偏芯しやすいという問題や、潤滑油を塗布しすぎるとスタンパ表面に潤滑油が漏出するという問題があった。
特開平10−302328号公報(請求項1、図7ないし図10)
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであって、ディスク基板を射出成形する際に用いられるディスク基板の成形用金型において、内周スタンパホルダの耐用期間を延長することを目的としたディスク基板の成形用金型を提供することを目的とする。また前記に関連し、内周スタンパホルダの耐用期間の延長により、ディスク基板の製造コストを低減することのできるディスク基板の成形用金型を提供することを目的とする。更には近年ではディスク基板への記録可能な情報量が増加するにつれて、トラックピッチのより狭いディスク基板を成形することが求められ、それに比例して射出成形時のスタンパの位置が、正規の取付け位置から偏芯することによる成形不良の発生の可能性が増大している。よって本発明は、スタンパが摩耗することによる正規の取付け位置からの偏芯をより少なくするディスク基板の成形用金型を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のディスク基板の成形用金型は、固定金型と可動金型の少なくとも一方の金型にスタンパが支持されたディスク基板の成形用金型において、ニッケルまたはニッケル合金からなりポンチによって打抜かれた状態の中心開口側面を有するスタンパが吸引手段により鏡面板の表面へ支持されるとともに、前記スタンパの内周部を支持する内周スタンパホルダはステンレス鋼からなり、スタンパの前記中心開口側面に当接する外周面のみが、チタン窒化物、TiC、硬質クロム、およびタングステンカーバイトのいずれかにより耐摩耗加工され、爪部材の裏面は耐摩耗加工が行われていないことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のディスク基板の成形用金型は、請求項1において、耐摩耗加工は、TiNコーティングであることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のディスク基板の成形用金型は、請求項1または請求項2において、耐摩耗加工は、鏡面板と対向する対向面の一部まで加工されていることを特徴とする。
本発明は、ディスク基板の成形用金型におけるスタンパを支持する内周スタンパホルダの、少なくともスタンパの中心開口側面に当接する外周面が、耐摩耗加工されているので、内周スタンパホルダの耐用期間を延長することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明を実施するディスク基板の成形用金型の要部断面図である。図2は、本発明の可動金型の要部拡大断面図である。図3は、従来の可動金型の要部拡大断面図である。図2と図3において、同一の符号で示す部材同士は同一の目的と機能を有する。
図1に示されるように、固定金型6は、断熱板7を介して図示しない射出成形機の固定盤に取付けられる固定型板8と、固定型板8の反断熱板7面に固定裏板9を介して固着される固定鏡面板10と、固定型板8、固定裏板9、および固定鏡面板10の中心開口に嵌挿されたゲートインサート11と、スプルブッシュ12および位置決板13と、固定裏板9および固定鏡面板10の外周端面に嵌挿され固定型板8に固着される固定外周リング14等からなる。
図1、図2に示されるように、射出成形機の可動盤に取付けられる可動金型1は、図示しない可動型板と、可動型板の固定金型6側の面に固着される中間板15と、中間板15の固定金型6側の面に可動裏板16を介して固着される可動鏡面板2と、可動鏡面板2の固定鏡面板10と対向する表面2aに配設されるスタンパ3と、スタンパ3の外周部3cを支持して可動鏡面板2に支持させる外周スタンパホルダ5と、中間板15、可動裏板16および可動鏡面板2の中心開口に遊挿されスタンパ3の中心開口側面3aに当接して前記スタンパ3を可動鏡面板2に支持させる支持部材としての内周スタンパホルダ4と、内周スタンパホルダ4の内孔を案内し可動型板に固着されるステーショナリスリーブ17と、ステーショナリスリーブ17の内孔に嵌挿され軸方向に摺動自在のエジェクタ18と、エジェクタ18の内孔に嵌挿され軸方向に摺動自在のオスカッタ19と、オスカッタ19の内孔に嵌挿され軸方向に摺動自在の突出ピン20と、可動裏板16および可動鏡面板2の外周端面に嵌挿され中間板15に固着される可動外周リング21と、内周スタンパホルダ4を軸方向に進退駆動させる図示しない回動手段等からなる。可動金型1は、上記固定金型6と型合わせされてディスク基板用成形金型を構成し、両者の間にキャビティ22が形成される。
スタンパ3は、ニッケルまたはニッケル合金からなり、そのビッカース硬度はHv300ないしHv400である。またスタンパ3は、厚さが0.2mmないし0.3mm程度のドーナツ状板状体であり、その表面には、成形されるディスク基板に転写を行う転写面3dが形成されている。またスタンパ3の中心位置には、略真円形の中心開口が形成され、中心開口の内周壁には中心開口側面3aが形成されている。そしてスタンパ3は、内周スタンパホルダ4と外周スタンパホルダ5および図示しない吸引手段により可動鏡面板2の表面2aから浮上がらないように支持されている。スタンパ3は消耗品であるので、所定の成形回数毎に交換されるが、スタンパ3を交換する際は、内周スタンパホルダ4および外周スタンパホルダ5を外してスタンパ交換が行われる。なお本実施形態ではスタンパ3は、可動金型1のみに取付けられているが、可動金型1と固定金型6の少なくとも一方に配設されたものであればよい。
内周スタンパホルダ4は、スタンパ3の中心開口に挿通されスタンパ3を支持する円筒状部材であり、他の可動鏡面板2等の金型部材と同様に、クロムを含む13Cr系ステンレス鋼、更に詳しくはSUS420J2(ビッカース硬度Hv550ないしHv580)が用いられている。内周スタンパホルダ4は、その一端面4dにスタンパ3の内周部3bに係合してスタンパ3を支持する爪部材4bが備えられている。爪部材4bは、キャビティ形成面である内周スタンパホルダ4の一端面4dから固定金型6側に突出するとともに、外周側に拡径して形成されており、爪部材4bの裏面がスタンパ3の内周部3bの表面と対向してスタンパ3を支持する。また内周スタンパホルダ4の他端部の外周面4aには雄螺子4eが螺設され、その雄螺子4eは歯車23の内周に螺設された雌螺子と螺合されている。そして内周スタンパホルダ4の他端部の他端面4fが、ステーショナリスリーブ17の当接面17aと当接して内周スタンパホルダ4の位置決めがなされる。そして内周スタンパホルダ4は、その外周面4aが可動鏡面板2等の中心開口に遊挿され、外周面4aのスタンパ当接面4cが前記スタンパ3の中心開口側面3aと少なくとも成形時の熱膨張した際には当接されるようになっている。よって内周スタンパホルダ4は、その外周面4aにより、スタンパ3が可動鏡面板2の表面2aに沿った方向に対して偏芯しないよう位置決めして取付けることができ、また爪部材4bによって可動鏡面板2の表面2aからスタンパ3が浮上がらないように取付けることが可能である。
そして本発明では内周スタンパホルダ4は、スタンパ3の中心開口側面3aと当接する外周面4aのスタンパ当接面4cに、摩耗を防止するための耐摩耗加工がなされている。本実施形態では、内周スタンパホルダ4の爪部材4bの裏面を除く外周面4aに爪部材4bの裏面との境界線4gから2mmに亘って帯状に耐摩耗加工層Cが形成されている。しかし少なくともスタンパ3の中心開口側面3aに当接するスタンパ当接面4cである幅0.2mmないし0.4mmの帯状の部分に耐摩耗加工がなされていればよいが、加工の容易さや、耐摩耗コーティング材の外周面4aからの剥離の可能性を考えるともう少し広く可動鏡面板2と対向する対向面4hの一部まで耐摩耗加工をした方が望ましい。また爪部材4bの裏面については、特に耐摩耗加工を行わなくてもよい。
本実施形態では内周スタンパホルダ4への耐摩耗加工は、ビッカース硬度がHv3000ないしHv5000、取付前の未使用時の静摩擦係数0.10であるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)による加工がなされている。DLCによる耐摩耗加工層Cの形成は、1μmないし5μmの厚さにコーティングされ、ダイヤモンドペースト等を使用して仕上研磨加工がなされ、内周スタンパホルダ4の外周面4aの外径が所定値になるように寸法出しして行われる。この耐摩耗加工層Cの寸法出しについては、ダイヤモンドペーストを使用した方法以外の方法で物理的に表面処理するものでもよい。なお図2において、耐摩耗加工層Cについては誇張して厚みを示しているが、実際は外周面4aに前記した厚さにコーティングされ、更に仕上加工されているので、内周スタンパホルダ4を可動鏡面板2の中心開口に挿通する際に影響があるような厚さではない。また内周スタンパホルダ4の外周面4aに予め僅かに小径の段部を形成し、その部分にDLC等の耐摩耗加工層Cを形成するようにしてもよく、摩耗の進行した内周スタンパホルダ4に再び耐摩耗加工をすることもできる。
また前記DLCに代わるコーティング材として、TiN(ビッカース硬度Hv1000ないしHv1400、未使用時の静摩擦係数0.45)をはじめ、TiCN、TiCrN、TiALN等のチタン窒化物や、SiN、Si3N4等の珪素窒化物、AlN、TaN、ZrN等のその他の窒化物をコーティングしてもよい。またSiCやTiC等の炭化物をコーティングしてもよい。更には、硬質クロムメッキ(ビッカース硬度Hv1000ないしHv1200、取付前の静摩擦係数0.16)をはじめ、WCC(タングステンカーバイトコーティング)等の金属メッキを行ってもよい。更に前記コーティングを組合せて復層の耐摩耗加工層Cを形成してもよい。その場合、TiNのように比較的ステンレス鋼の熱膨張率に近いコーティング材を下層にコーティングしてから、DLCのような熱膨張率が低いコーティング材を表層にコーティングすることが望ましい。これらのコーティングは、PVD、CVD、プラズマCVD法等による蒸着や、陰極スパッタリング、金属溶射、および電気メッキ等により行われ、耐摩耗加工層Cの厚さが1μmないし10μm(硬質クロムメッキについては厚さが100μmないし300μm)の範囲でコーティングが行われる。
なお内周スタンパホルダ4への耐摩耗加工において、コーティング材の硬度が高い方が、内周スタンパホルダ4の耐用期間を延ばすためによいことは当然であるが、静摩擦係数が低いこともスタンパ3の中心開口側面3aの摩耗を防止し、内周スタンパホルダ4に対するスタンパ3の偏芯を防止するためには重要である。よって本発明では内周スタンパホルダ4が未使用時の静摩擦係数が0.20以下のコーティング材を用いることがより望ましい。前記のような点から、DLCは、硬度が高く摩擦係数が低いので、内周スタンパホルダ4の耐摩耗加工に用いるには好適である。そして可動鏡面板2の表面2aにDLC等をコーティングする技術は公知であるが、内周スタンパホルダ4の外周面4aにDLCをコーティングすることにより、スタンパ3の偏芯防止および内周スタンパホルダ4の耐用期間の延長という顕著な効果を上げることができる。
そして本発明においては、前記DLCをコーティングした内周スタンパホルダ4を用い、外周面4aに何も塗布しないでディスク基板の射出成形を行うことができる。ただし本発明において他の静摩擦係数が比較的高いコーティング材を使用するときは、内周スタンパホルダ4の外周面4aに、鉱物油等の潤滑材を微量塗布することにより、より一層静摩擦係数を低下させるようにしてもよい。そして従来1ヶ月程度で内周スタンパホルダ4の外周面4aが摩耗し交換が必要であったものが、内周スタンパホルダ4にDLCをコーティングしたことにより、2ヶ月以上使用可能となった。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもない。例えば内周スタンパホルダ4については、スタンパ3の内周部3bの表面から突出した爪部材4bが形成されたものに限定されず、スタンパ3を取付けた際、スタンパ3の内周部3bの表面と、爪部材4bの表面がほぼ同一高さのものでもよい。そして内周スタンパホルダ4の爪部材4bがテーパ状に拡径されている場合は、爪部材の裏面がスタンパ当接面を兼ねるので、爪部材の裏面に前記コーティングが行われる。また本実施形態ではスタンパ3は、中心開口をポンチによって打抜かれた状態のものを使用しているが、スタンパ3の中心開口側面3aについても耐摩耗加工や摩擦係数を低下させる加工を行い、より一層スタンパ3の偏芯を防止するようにしてもよい。
本発明を実施するディスク基板の成形用金型の要部断面図である。 本発明の可動金型の要部拡大断面図である。 従来の可動金型の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 可動金型
2 可動鏡面板
2a 表面
3 スタンパ
3a 中心開口側面
3b 内周部
3c 外周部
3d 転写面
4 内周スタンパホルダ
4a 外周面
4b 爪部材
4c スタンパ当接面
4d 一端面
4e 雄螺子
4f 他端面
4g 境界線
4h 対向面
5 外周スタンパホルダ
6 固定金型
7 断熱板
8 固定型板
9 固定裏板
10 固定鏡面板
11 ゲートインサート
12 スプルブッシュ
13 位置決板
14 固定外周リング
15 中間板
16 可動裏板
17 ステーショナリスリーブ
18 エジェクタ
19 オスカッタ
20 突出ピン
21 可動外周リング
22 キャビティ
23 歯車
C 耐摩耗加工層

Claims (3)

  1. 固定金型と可動金型の少なくとも一方の金型にスタンパが支持されたディスク基板の成形用金型において、
    ニッケルまたはニッケル合金からなりポンチによって打抜かれた状態の中心開口側面を有するスタンパが吸引手段により鏡面板の表面へ支持されるとともに、
    前記スタンパの内周部を支持する内周スタンパホルダはステンレス鋼からなり、スタンパの前記中心開口側面に当接する外周面のみが、チタン窒化物、TiC、硬質クロム、およびタングステンカーバイトのいずれかにより耐摩耗加工され、爪部材の裏面は耐摩耗加工が行われていないことを特徴とするディスク基板の成形用金型。
  2. 前記耐摩耗加工は、TiNコーティングであることを特徴とする請求項1に記載のディスク基板の成形用金型。
  3. 前記耐摩耗加工は、鏡面板と対向する対向面の一部まで加工されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスク基板の成形用金型。
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