JP4026752B2 - 飲食サービス処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファミリーレストラン等の飲食店で客が飲食代金を電子マネーにより精算する飲食サービス処理システムに係わり、詳しくは、電子マネー精算等に係わる客の利便性を高めると共に、空席案内等の手間を軽減して飲食店のサービス効率を向上させるためのシステム構成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファミリーレストラン等の飲食店において、来店した客の空席テーブルへの案内から飲食代金の精算までの作業が店員を主体としてなされるのが一般的であった。
【0003】
例えば、飲食店に客が来店すると、まず、店員が客を空席の客用テーブルまで案内し、客から所望の品の注文を受けて注文用端末に入力する。
【0004】
その後、注文を受けた品を客用テーブルに順次提供し、全ての品を提供し終えたところで、精算伝票を客用テーブルまで持っていき客に渡す。
【0005】
客はその精算伝票をレジまで持っておき、レジ担当の店員に飲食代金を渡して精算を行なう。
【0006】
かかる従来のサービス形態では、客はレジまで行って現金を渡して精算する必要があり、精算が煩雑であった。
【0007】
これを解消すべく、電子商取引装置を取り入れ、電子マネーにより飲食代金を清算できるようにした店もあるが、従来、このような店においても、電子商取引装置はレジ付近に設置されるのが一般的であり、客にとっては電子マネーを利用して精算するにしてもレジに並ぶ等の必要性があった。
【0008】
また、従来では、客が注文した品目は精算伝票を受取るまで客に提示されることがなかったため、注文の間違えが後で判明することも多く、この点も客の利便性を低下させる一因となっていた。
【0009】
また、客を空席まで案内する案内役が必要であり、飲食店側にとっては、そのための人員配置によってサービス効率が低下することになった。
【0010】
更に、ポイントカード等を発行し、レジでの精算時にポイント加算を行なうことは可能であるものの、顧客情報の収集は難しく、現実的には顧客情報の管理は行なえなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の飲食店における来客サービスでは、客にとっては、たとえ電子マネーにより飲食代金を精算するにしてもレジに並ぶ必要があり、また、注文の間違えが後で判明する等、客にとっての利便性が悪いという問題点があった。
【0012】
また、飲食店側では、空席の案内役が必要である等、サービス効率が低下するという問題点があった。
【0013】
また、顧客情報の管理が行なえず、マーケットリサーチが容易に行なえないという問題点があった。
【0014】
本発明は上記問題点を除去し、飲食代金の電子マネー精算等に係わる客の利便性を高める一方で、空席案内等の手間を軽減して飲食店のサービス効率を向上させることができ、併せて顧客情報の管理も容易に行なえる飲食サービス処理システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、表示装置と、非接触型ICカードを用いた電子商取引装置を客用テーブル毎に配置すると共に、客から注文された品の品目情報を入力する入力装置と前記表示装置及び電子商取引装置間を無線インタフェースで相互に接続して成り、前記入力装置は、前記表示装置に対して接客サービス画面を表示させるための情報であって、少なくとも客から注文された品の品目情報を含む表示制御情報と、前記注文された品に関する精算伝票情報をそれぞれ該当する前記表示装置または前記電子商取引装置に無線インタフェースを介して送信する送信手段を具備し、前記表示装置は、前記入力装置から送信された前記表示制御情報を無線インタフェース手段により受信する受信手段と、受信した前記表示制御情報毎に該情報に対応した接客サービス画面を表示させる制御機能を有し、該接客サービス画面として、少なくとも受信した前記品目情報に対応する客注文品目表示画面を表示させる表示制御手段とを具備し、前記電子商取引装置は、前記入力装置から送信された前記精算伝票情報を無線インタフェース手段により受信する受信手段と、前記表示装置に表示された前記接客サービス画面を見た客が前記電子商取引装置に非接触型ICカードをかざすことにより、前記精算伝票情報に対応する飲食代金の電子マネーによる精算処理を行なう精算処理手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記電子商取引装置は、前記精算処理時、精算金額に対応したポイントを前記非接触型ICカードに書き込むポイント加算処理手段を具備することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、前記電子商取引装置は、前記精算処理及びポイント加算処理終了後、前記非接触型ICカードがかざされている間、当該精算内容情報及びポイント情報を前記表示装置に無線インタフェースにより送信する手段を具備し、前記表示装置は、前記精算内容情報及びポイント情報を無線インタフェースにより受信して表示する手段を具備することを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記電子商取引装置は、前記精算処理時、かざされている非接触型ICカードから顧客情報を読み取り、該顧客情報を前記精算内容情報と共に予め定められて顧客センタ装置に送信する手段を具備することを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記客用テーブル毎に設置され、該客用テーブルが利用中か空席かを示す信号を出力する着席確認スイッチと、前記着席確認スイッチの出力に基づき対応する各客用テーブルが利用中か空席かを判別可能な態様で客席案内表示を行なう客席案内表示装置とを更に具備することを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明において、空席待ち登録しようとする客の氏名情報を入力する空席待ち登録手段と、前記着席確認スイッチの出力に基づき全ての客用テーブルが利用中であると判断された場合、前記空席待ち登録手段により入力された氏名情報を空席待ちの順番に対応させて空席待ちリストとして前記客席案内表示装置に表示する空席待ち表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、非接触型ICカードに記憶されている利用者識別情報に対応する電子金庫から利用者により指定された金額情報を当該非接触型ICカードに移す電子マネー入金処理を行なう入金装置を更に具備することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に係わる飲食サービス処理システムの概略構成を示す図である。
【0024】
このシステムは、客席案内表示制御機能と商品注文・精算制御機能を統合して成るホストコンピュータ10と、客席案内表示機能並びに商品注文・精算機能の各機能を実現する構成要素とから成る。
【0025】
客席案内表示機能を実現する構成要素としては、客席案内表示装置11、空席待ち登録装置12,13、着席確認スイッチ18−1,…,18−nが備わる。
【0026】
客席案内表示装置11は、来店した客が利用する客用テーブルTB1,…,TBn毎に設置される着席確認スイッチ18−1,…,18−nの出力に応じて該当する客用テーブルTB1,…,TBnが空席であるのか利用中であるのかを判別可能に表示するものである。
【0027】
空席待ち登録装置12,13は、客用テーブルTB1,…,TBnが全て使用中(満席)の場合に、空席待ちの客を登録する手段として用いられるものである。
【0028】
このうち、空席待ち登録装置12(空席待ち登録装置A)は、後述する電子商取引装置16(16−1,…,16−n)と同様のもので実現されるものであり、リーダ/ライタ部(RW部)でその近傍にかざされた非接触型ICカード50から氏名情報を読み込んで空席待ちの客として登録するものである。
【0029】
また、空席待ち登録装置13(空席待ち登録装置B)は、ペン入力装置を用いたものであり、客が入力ペン131を用いてタブレット上に筆記した文字(氏名)を氏名情報に変換して取り込んで空席待ちの客として登録するものである。
【0030】
着席確認スイッチ18−1,…,18−nは、該当する客用テーブルTB1,…,TBnが利用中であるか空席であるかに対応した信号を出力するスイッチである。
【0031】
この着席確認スイッチ18−1,…,18−nは、例えば、客用テーブルTB1,…,TBnが利用中の時には接点が閉成され、空席の場合には開成するように店員が操作するスイッチで実現できる。
【0032】
商品注文・精算機能を実現するための構成要素としては、入金機14、入力装置15、電子商取引装置16−1,…,16−n、表示装置17−1,…,17−nが設けられる。
【0033】
電子商取引装置16−1,…,16−nと表示装置17−1,…,17−nは、着席確認スイッチ18−1,…,18−nが各々設置される客用テーブルTB1,…,TBn毎に1組ずつ設置される。
【0034】
上記構成要素のうち、入金機14は、来店した客によって非接触型ICカード50がかざされることにより、該カード50に記憶されている利用者の識別情報(個人番号情報)を読み出し、ホストコンピュータ10を介して当該個人番号情報に対応する電子金庫(例えば、銀行40内に設けられる。)にアクセスし、この電子金庫から利用者により指定された金額に相当する金額情報を非接触型ICカード50に移す(現在の残高に加算する)ことにより電子マネーの入金処理を行なう。
【0035】
この入金機14による電子マネーの入金処理は、銀行40の電子金庫からの金額情報の移動の他、現金やクレジットカード等によっても実現できる。
【0036】
なお、非接触型ICカード50には、カード発行時、利用者本人の個人番号情報、氏名、性別、年齢等の個人情報も記憶される。
【0037】
入力装置15は、電子商取引装置16−1,…,16−n及び表示装置17−1,…,17−nと無線インタフェースで接続され、店員が客用テーブルTB1,…,TBnを巡る時に持ち歩きながら、各客用テーブルTB1,…,TBnにある表示装置17−1,…,17−nに対しては接客サービス画面を表示させるための表示制御情報(後述する来客待ちモード設定情報,注文待ちモード設定情報,注文品目情報,品提供完了通知,精算モード設定情報等)を無線送信し、同各客用テーブルTB1,…,TBnにある電子商取引装置16−1,…,16−nに対しては電子マネー精算処理を行なうための情報(後述する精算伝票情報等)を無線送信できるように構成される。
【0038】
具体的な例を挙げると、入力装置15は、少なくとも以下(a)〜(f)の無線送信機能を有している。
【0039】
(a)店員が客用テーブルTB(TB1,…,TBn)を利用する客からの注文を受けるのに先立って、注文待ちモードで移行する旨を指示する情報(図4における注文待ちモード設定情報)を該当する客用テーブルTBの表示装置17(17−1,…,17−n)に送信する。
【0040】
(b)店員が客用テーブルTBを利用する客から注文を受けた品の品目情報(同、注文品目情報)を該当する客用テーブルTBの表示装置17に送信する。
【0041】
(c)注文を受けた品目を客用テーブルTBに提供する(配る)毎にその旨を通知する情報(同、品提供完了通知)を該当する客用テーブルTBの表示装置17に送信する。
【0042】
(d)注文を受けた全ての品を提供し終えた際に精算モードへ移行する旨を指示する情報(同、精算モード設定情報)を該当する客用テーブルTBの電子商取引装置16(16−1,…,16−n)及び表示装置17に送信する。
【0043】
(e)精算モード設定情報と一緒に、精算すべき飲食代金を示す情報(同、精算伝票情報)を該当する客用テーブルTBの電子商取引装置16に送信する。
【0044】
(f)精算終了後、空席となった客用テーブルTBの表示装置17に、新たな客を受け入れ可能な来客待ちモードへ移行する旨を指示する情報(同、来客待ちモード設定情報)を送信する。
【0045】
電子商取引装置16−1,…,16−nは、非接触型ICカード50から情報を読み取ったり該カード50に情報を書込むリーダ/ライタ(R/W)部を有し、客により非接触型ICカード50がかざされることにより該カード50から当該カード50に予め入金されている金額情報を読み出して客が利用した飲食代金に相当する金額情報を引き落とし、残金を非接触型ICカード50に書き込む電子マネー精算処理を行なうものである。
【0046】
本システムにおいて、電子商取引装置16−1,…,16−nは、ホストコンピュータ10と例えば無線インタフェースにより接続されている。
【0047】
これにより、電子商取引装置16−1,…,16−nは、上述した電子マネー精算処理時に非接触型ICカード50から客の個人番号情報、性別、年齢等の個人情報も読み取り、これら情報(顧客情報)を今回の精算内容と共に、上記無線インタフェースによりホストコンピュータ10を通じて顧客センタ30に送信する。
【0048】
また、電子商取引装置16−1,…,16−nは、入力装置15及び表示装置17−1,…,17−nとも無線インタフェースにより接続されている。
【0049】
これにより、電子商取引装置16−1,…,16−nは、上記電子マネー精算処理に先立って、例えば入力装置15から上記無線インタフェースを介して客の注文した商品の精算に関する情報(図4における精算伝票情報)を取得すると共に、上記電子マネー精算処理完了後、その精算内容を示す情報(同、精算内容情報)を上記無線インタフェースを介して該当する客用テーブルTBの表示装置17−1,…,17−nに送信する。
【0050】
また、電子商取引装置16−1,…,16−nは、上記電子マネー精算時、当該精算金額に相当する分のポイントを非接触型ICカード50に書き込み、上記精算内容情報と共に当該ポイント値を示す情報(同、ポイント情報)を該当する客用テーブルTBの表示装置17−1,…,17−nに送信する。
【0051】
また、電子商取引装置16−1,…,16−nは、電子マネー精算処理に際してそれまでかざされていた非接触型ICカード50がかざされなくなった時点で、精算が完了した旨を示す情報(同、精算完了通知)を該当する客用テーブルTBの表示装置17−1,…,17−nに送信する。
【0052】
表示装置17−1,…,17−nは、入力装置15及び電子商取引装置16−1,…,16−nと無線インタフェースにより接続されている。
【0053】
これにより、表示装置17−1,…,17−nは、店員が客から注文を受けようとして入力装置15において注文待ちモード設定操作を行なうことにより該入力装置15から上記無線インタフェースを介して送られてくる注文待ちモード設定情報を受信し〔前述した入力装置15の無線送信機能(a)への対応動作〕、該注文待ち設定情報に基づき後述する注文待ち画面〔図5(b)参照〕を表示する。
【0054】
また、店員が客から注文を受けた品の情報を入力装置15に入力することにより該入力装置15から上記無線インタフェースを介して送られてくる注文品目情報を受信し〔同、無線送信機能(b)への対応動作〕、該注文品目情報に基づき後述する注文品目画面〔図5(c)参照〕を表示する。
【0055】
また、注文を受けた品を客用テーブルTBに提供した店員により入力装置15を用いてなされる品提供完了操作により該入力装置15から上記無線インタフェースを介して送られてくる品提供完了通知を受信し〔(同、無線送信機能(c)への対応動作〕、該通知に基づき後述する品提供完了画面〔図5(d)参照〕を表示する。
【0056】
また、注文を受けた全ての品を客に提供し終えた際に店員により入力装置15を用いてなされる精算モード設定操作により該入力装置15から上記無線インタフェースを介して送られてくる精算モード設定情報を受信し〔同、無線送信機能(d)への対応動作〕、該情報に基づき後述する宣伝/精算可能画面〔図5(e)参照〕を表示する。
【0057】
また、上記宣伝/精算可能画面を見た客により非接触型ICカード50を用いて電子商取引装置16による電子マネー精算処理がなされることにより該電子商取引装置16から上記無線インタフェースを介して送られてくる精算内容情報/ポイント情報を受信し〔同、無線送信機能(e)への対応動作〕、これら情報に基づき後述する精算内容/ポイント情報画面〔図5(f)参照〕を表示する。
【0058】
また、上記電子マネー精算処理に際して客が非接触カード50を電子商取引装置16にかざすのを止めることにより当該電子商取引装置16から上記無線インタフェースを介して送られてくる精算完了通知を受信し、該通知に基づき後述する精算完了画面〔図5(g)参照〕を表示する。
【0059】
また、電子マネー精算処理終了後、その客用テーブルTBが空席となったことを確認した店員により入力装置15を用いてなされる来客待ちモード設定操作により該入力装置15から上記無線インタフェースを介して送られてくる来客待ちモード設定情報を受信し〔同、無線送信機能(f)への対応動作〕、該情報に基づき後述する来客待ち画面〔図5(a)参照〕を表示する。
【0060】
上述した客席案内表示機能と商品注文・精算機能の統合制御を行なうホストコンピュータ10の構成要素としては、無線インタフェース(I/F)部101、通信制御部102、客席案内制御部103、操作部104、表示部105、主制御部106が設けられる。
【0061】
無線I/F部101は、客用テーブルTB1,…,TBnに配置された電子商取引装置16−1,…,16−nとの間の無線通信に係わるインタフェース機能を担う。
【0062】
通信制御部102は、無線I/F部101を介して電子商取引装置16−1,…,16−nと接続されると共に、通信網20を介して顧客センタ30及び銀行(電子金庫)40と接続され、電子商取引装置16−1,…,16−nから顧客センタ30への顧客情報送信、及び入金機14と銀行40間の電子マネー入金処理に係わる通信制御を行なう。
【0063】
客席案内制御部103は、着席確認スイッチ18−1,…,18−nの出力に応じて客席案内表示装置11に該当する各客用テーブルTB1,…,TBn毎の空席/使用中の状況を表示する制御、並びに客用テーブルTB1,…,TBnが満席の場合に空席待ち登録装置12,13から登録される客(氏名情報)の空席待ちリスト表示の制御を行なう。
【0064】
操作部104はキーボードやマウス等で構成され、各種の情報を入力するものであり、表示部105は液晶表示器等から成り、各種情報を表示するものである。
【0065】
主制御部106は、上記各部を制御して装置全体の動作の制御を行なう。
【0066】
ホストコンピュータ10と通信網20により接続される顧客センタ30はコンピュータで構成され、電子商取引装置16−1,…,16−nが上述した電子マネー精算処理を行なうのに合わせて当該電子商取引装置16−1,…,16−nから送られてくる顧客情報を受信し、利用金額の累計値や当該利用金額に応じたポイント値などの情報と共に管理する。
【0067】
図2は、図1に示したシステムの各構成要素の飲食店内での配置態様を示す概念図である。
【0068】
このシステムは、例えば、ファミリーレストラン等の飲食店に設置される。
【0069】
図2に示すように、この飲食店の入店ロビーには、客席案内表示装置11、空席待ち登録装置12,13が設置されている。
【0070】
入店ロビーから店内に入って直ぐのところにレジ台がある。レジ台上にはホストコンピュータ10が設置され、レジ台横には入金機14が設置される。
【0071】
店内には、例えば、4つの客用テーブルTB1,TB2,TB3,TB4が配置され、これら各テーブルTB1,TB2,TB3,TB4には、それぞれ、着席確認スイッチ18−1,18−2,18−3,18−4が設けられる。
【0072】
また、客用テーブルTB1,TB2,TB3,TB4には、それぞれ、電子商取引装置16−1と表示装置17−1、電子商取引装置16−2と表示装置17−2、電子商取引装置16−3と表示装置17−3、電子商取引装置16−4と表示装置17−4とが1組みずつ設置される。
【0073】
また、入力装置15は店員Bが持ち歩き可能なものであり、特に、図2の場合は、店員Bが客Aが利用している客用テーブルTB1の前で客Aから品(メニュー)の注文を受付ける状態にある。
【0074】
図3は、客用テーブルTB1における電子商取引装置16−1、表示装置17−1及び入力装置15間の配置態様とこれら装置の機能構成を示す図である。
【0075】
入力装置15は、電子商取引装置16−1及び表示装置17−1との無線通信を実現する無線インタフェース(I/F)部151、客から注文を受けた品の情報等を入力する操作部152、操作部152で入力された情報等を表示する表示部153、操作部152から入力された情報に基づき客からの注文に係わる処理を行なう注文処理部154、装置全体を制御する制御部155から構成される。
【0076】
電子商取引装置16−1は、非接触型ICカード50から情報を読み取ったり該カード50に情報を書込むリーダ/ライタ(R/W)部161、RW部161を介して電子マネー精算等の電子商取引処理を行なう電子商取引処理部162、ホストコンピュータ10の無線I/F部101との無線通信を実現する無線I/F部163、入力装置15及び表示装置17−1との無線通信を実現する無線I/F部164、装置全体の制御を行なう制御部165から構成される。
【0077】
表示装置17−1は、入力装置15及び電子商取引装置16−1との無線通信を実現する無線I/F部171、宣伝画面や図5に示すような各種接客サービス画面等を表示する表示部172、入力装置15や電子商取引装置16−1から無線I/F部171を介して受信される表示制御情報等に基づき上記接客サービス画面を表示部172に表示させる制御をはじめとして装置全体の制御を行なう制御部173から構成される。
【0078】
入力装置15からは、操作部152での入力操作に応じて、例えば、表示装置17−1に接客サービス画面を表示させるための表示制御情報(来客待ちモード設定情報,注文待ちモード設定情報,注文品目情報,品提供完了通知,精算モード設定情報等)や、電子商取引装置16−1で電子マネー精算処理を行なうのに必要な情報(精算伝票情報)が無線I/F部151を介して送信される。
【0079】
表示部17−1では、入力装置15から無線送信された上記表示制御情報が無線I/F部171により受信され、電子商取引装置16−1では、入力装置1から無線送信された精算伝票情報が無線I/F部164により受信される。
【0080】
尚、図3には示してはいないが、電子商取引装置16−2,16−3,16−4及び表示装置17−2,17−3,17−4も、それぞれ、電子商取引装置16−1及び表示装置17−1と同様の構成を有する。
【0081】
さて、今、図2のシステム配置形態において、客Aが入店し、所望の品の飲食後、飲食代金を精算して店を出るまでの本システムの動作について考える。
【0082】
ここで、客Aの入店時には、客用テーブルTB2,TB3,TB4が他の客によって利用されているものとする。
【0083】
この場合、客用テーブルTB1の着席確認スイッチ18−1が例えば店員Bによってオフ状態(接点開成状態)に操作されており、他の客用テーブルTB2,TB3,TB4の着席確認スイッチ18−2,18−3,18−4がオン状態(接点閉成状態)に操作されている。
【0084】
これにより、ホストコンピュータ10の来客案内制御部103は、この時の着席確認スイッチ18−1,18−2,18−3,18−4の出力を基に、客席案内表示装置11に対して、例えば、図6(a)に示す態様の客席案内表示を行なう。
【0085】
図6(a)の客席案内表示よれば、客用テーブルTB1のみが空席で、他の客用テーブルTB2,TB3,TB4が使用中であることが判別可能である。
【0086】
この時に、客Aが入店し、客席案内表示装置11の表示を見ることにより、客用テーブルTB1が空席であることが分かる。これにより、客Aは、店員Bの誘導に頼ることなく客用テーブルTB1まで行きつくことができる。
【0087】
なお、客Aが客用テーブルTB1についた時には、それ以前に客用テーブルTB1を利用した客が帰った際に店員Bにより入力装置15を用いて設定された来客待ちモードがそのまま維持された状態にある。
【0088】
以下、その後のシステム動作について、図4及び図5を参照して説明する。
【0089】
図4は、本発明のシステムにおける飲食サービス処理動作の流れを示す図であり、図5は図4における飲食サービス処理動作に係わる表示装置7の各種接客サービス画面の表示例を示す図である。
【0090】
上述のように、客Aが客用テーブルTB1まで到着した時には、入力装置15により来客待ちモードが設定されている。
【0091】
入力装置15から来客待ちモード設定がなされている時には、図4に示すように、対向する表示装置(この場合は、客用テーブルTB1の表示装置17−1)に対して来客待ちモード設定情報が無線送信される。
【0092】
一方、表示装置17−1では、上記来客待ちモード設定情報を受信することにより、例えば、図5(a)に示すような来客待ち画面表示を行なう。
【0093】
これにより、客用テーブルTB1に到着した客Aは、表示装置17−1に表示された“いらっしゃませ”という画面を見てその席に着席することができる。
【0094】
客Aは、客用テーブルTB1に着席後、所望の品を注文すべく店員Bを呼ぶ。呼ばれた店員Bは入力装置15を持って客用テーブルTB1まで行き、着席確認スイッチ18−1をオン状態に操作したうえで、客Aからの注文を受付ける。
【0095】
なお、着席確認スイッチ18−1がオン状態になると、ホストコンピュータ10の来客案内制御部103は、この時の着席スイッチ18−1の出力に基づき、客席案内表示装置11に表示される来客案内画面を、例えば、図6(a)に示す画面から、客用テーブルTB1も利用中であるような来客案内画面(満席時)に表示変更する。
【0096】
従って、その後に入店した客は、客席案内表示装置11の上記来客案内画面(満席時)の表示を見ることにより、空席待ちであることを認識し、空席待ち登録を行なう必要が生じする。この空席待ち登録処理については、後で詳述する。
【0097】
さて、客Aから所望の品の注文を受けるのに先立って、店員Bは、まず、入力装置15を用いて注文待ちモード設定操作を行なう(図4参照)。
【0098】
この注文待ちモード設定操作により、入力装置15から注文待ちモード設定情報が無線送信され、表示装置17−1は該情報を受信して、例えば、図5(b)に示す如く、“ご注文をどうぞ”等の内容から成る注文待ち画面を表示する。
【0099】
次いで、店員Bは、客Aから注文される品の品目情報を入力装置15を用いて入力する操作を行なう。
【0100】
この注文品目入力操作により、入力装置15から表示装置17−1に注文品目情報が無線送信され、表示装置17−1は、該情報を受信して注文品目画面を表示する。この注文品目入力及び注文品目画面表示は、例えば、客Aからの注文がある毎に行なわれる。
【0101】
図5(c)は、客Aから4つの品の注文を受けた段階での表示装置17−1における注文品目画面の表示例を示す図である。
【0102】
この例では、その時点まで注文された“ハンバーグ ライス スープ コーヒー”といった注文品目が表示されている。
【0103】
この注文品目画面の表示を見ることにより、客Aは自分が注文した品をその場で確認することができる。
【0104】
客Aからの注文が終わると、店員Bは、客Aが注文した品を客用テーブルTB1に提供する(配る)作業に移る。
【0105】
この作業において、店員Bは、客Aが注文した品を客用テーブルTB1に提供する度に、入力装置15を用いて当該品が提供された旨を指示するための品提供完了操作を行なう。
【0106】
この品提供完了操作により、入力装置15から表示装置17−1に対して品提供完了通知が無線送信され、表示装置17−1は、この通知を受信して、当該品が提供完了していることが判別できる品提供完了画面を表示する。
【0107】
この品提供完了操作並びに品提供完了画面表示は、例えば、客Aから注文された品を客用テーブルTB1に提供する毎に行なわれる。
【0108】
図5(d)は、客Aから注文を受けたうちの2つの品を提供し終えた段階での表示装置17−1における品提供完了画面の表示例を示す図である。
【0109】
この例では、その時点まで提供された“ハンバーグ”、“ライス”の二品が、未だ提供されていない他の二品とは異なる色で表示されている。
【0110】
客Aは、この品提供完了画面を見ることによって、注文した品が全て提供されたかどうかを認識できる。
【0111】
一方、店員Bは、客Aから注文を受けた全ての品を客用テーブルTB1に提供し終えると、入力装置15を用いて、精算モード設定操作を行なう。
【0112】
この精算モード設定操作により、入力装置15から表示装置17−1に対して精算モード設定情報が無線送信され、また、電子商取引装置16−1には、精算モード設定情報と、精算伝票情報(客Aが注文した品の品名及び金額等から成る)が送信される。
【0113】
これに対し、表示装置17−1は、入力装置15から送信された精算モード設定情報を受信し、該受信情報に基づき宣伝/精算可能画面を表示する。
【0114】
図5(e)は、宣伝/精算可能画面の表示例を示す図であり、例えば、当該飲食店の宣伝の合間に“電子マネーで精算できます”の表示が行なわれる。
【0115】
この宣伝/精算可能画面を見ることにより、客Aは、電子マネーによる精算が可能であることを認識でき、非接触型ICカード50を持っておりかつ当該カード50による精算を希望する場合には、電子商取引装置16−1の近傍にその非接触型ICカード50をかざす操作を行なう。
【0116】
一方、電子商取引装置16−1は、入力装置15から無線送信された精算モード設定情報及び精算伝票情報を受信した後、非接触型ICカード50がかざされると、RW部161で該カード50から金額情報を読み出すと共に、該金額情報から精算伝票情報の金額情報を減算して残金に相当する金額情報を非接触型ICカード50に書き込むことにより電子マネー精算処理を行なう。
【0117】
この時、電子商取引装置16−1は、精算金額に対応するポイント数を加算して非接触型ICカード50に書き込むポイント加算処理も行なう。
【0118】
そして、上記精算処理及びポイント加算処理が終わると、電子商取引装置16−1は、この時の精算内容情報とポイント情報を表示装置17−1に無線送信する。
【0119】
これに対して、表示装置17−1は、上述した宣伝/電子マネー精算可能画面表示中に、電子商取引装置16−1から精算内容情報/ポイント情報が受信されると、これら受信情報を基に精算内容/ポイント情報画面の表示を行なう。
【0120】
図5(f)は、精算内容/ポイント情報画面の表示例を示す図であり、客Aが注文した品の精算伝票がポイント数と併せて表示される。
【0121】
この精算内容/ポイント情報画面の表示は、電子商取引装置16−1から非接触型ICカード50が離され(カードかざし停止)、これにより電子商取引装置16−1から表示装置17−1に精算完了通知が無線送信され、該精算完了通知が表示装置17−1に受信されるまで続けられる。
【0122】
電子商取引装置16−1から精算完了通知が受信されると、表示装置17−1では電子マネー精算が完了したと認識し、例えば、図5(g)に示すような“ありがとうございました”といった内容から成る精算完了画面を表示する。
【0123】
この精算完了画面を見た店員Bは客用テーブルTB1利用中の客Aが清算済みであること認識できる。言い換えれば、“ありがとうございました”といった画面表示がなされていない時に客Aが店を出ようとした場合には客Aの清算が終了していないと認識でき、いわゆる食い逃げを防止することができる。
【0124】
一方、電子商取引装置16−1では、非接触型ICカード50が離された後、それまで非接触型ICカード50から読み取った個人情報(顧客情報)を、精算処理及びポイント加算処理で得た情報と合わせて顧客センサ30宛に送信する。
【0125】
なお、上記精算終了後、客Aが客用テーブルTB1の席を立った後、店員Bは、後片付けや清掃を行ない、これが完了すると、入力装置15を用いて来客待ちモード設定操作を行なう。
【0126】
この来客待ちモード設定操作により、入力装置15から表示装置17−1に対して来客待ちモード設定情報が無線送信され、表示装置17−1は、この情報を受信して、例えば、図5(a)に示すような来客待ち画面の表示を行なう。
【0127】
また、店員Bは、清掃を終えた客用テーブルTB1の着席確認スイッチ18−1をオフ状態に操作し、該客用テーブルTB1に新たな客を受け入れ可能にする。
【0128】
ホストコンピュータ10は、この時の着席確認スイッチ18−1の出力に基づき客席案内表示装置11に対して客用テーブルTB1が空席となったことを示す客席案内画面〔図6(a)参照〕の表示を行なう。
【0129】
これにより、ホストコンピュータ10での処理は最初の状態に戻り、以後の入店客に対しても同様の処理が行なわれる。
【0130】
次に、空席待ち登録処理動作について説明する。
【0131】
上述した一連の処理において、ホストコンピュータ10の客席案内制御部103では、客用テーブルTB1,TB2,TB3,TB4に設置された着席確認スイッチ18−1,18−2,18−3,18−4の出力を取り込む。
【0132】
また、客席案内制御部103は、客用テーブルTB1,TB2,TB3,TB4毎の画像データ(イラスト等)を有しており、上記着席確認スイッチ18−1,18−2,18−3,18−4の出力に基づき対応する客用テーブルTB1,TB2,TB3,TB4毎の画像データに関連付けてそのテーブルが空きか使用中かを示す客席案内画面を客席案内表示装置11に対して表示する。
【0133】
図6(a)は客席案内画面の表示例を示す図であり、この例では、客用テーブルTB1のみが空席で,客用TB2,TB3,TB4は使用中であることが表示されている。
【0134】
この表示状態から、客用テーブルTB1にも客が着席して着席確認スイッチ18−1が閉成状態に操作されると、客席案内制御部103の上述した表示制御により、客用テーブルTB1,TB2,TB3,TB4の全てが使用中の状態つまり満席状態の客席案内画面〔図6(b)参照〕の表示に変わる。
【0135】
従って、この時に来店した客は客席案内表示装置11の客席案内画面(満席時)を見て満席であることを認識し、空席待ち登録を行なう必要が生じる。
【0136】
この場合、客は、非接触型ICカード50を持っている場合には、空席待ち登録装置12に当該非接触型ICカード50をかざすことで空席待ち登録を行なうことができる。
【0137】
この時、空席待ち登録装置12はかざされた非接触型ICカード50から顧客情報(氏名情報)を読み取り、空席案内制御部103に渡す。
【0138】
一方、空席案内制御部103は、全ての着席確認スイッチ18の出力に基づき客用テーブルTBが全て利用中であると判断された場合、空席待ち登録装置12から渡された氏名情報を空席待ちの順番に対応させて空席待ちリストとして客席案内表示装置12に表示する空席待ち表示制御を行なう。
【0139】
その後に来店した他の客が、空席待ち登録装置12での上記空席待ち登録操作を行なうと、空席案内制御部103の上記制御により、当該客の氏名情報が客席案内表示装置11の空席待ちリストの一番最後の順番に表示される。
【0140】
図6(c)は空席待ちリスト画面の表示例を示す図であり、この例では、“あいだ”,“いしだ”,“うえだ”,…といった複数組みの客が空席待ちしている様子が分かる。
【0141】
なお、非接触型ICカード50を持っていない客の場合は、空席待ち登録装置13を用いて入力ペン131によりタブレット上に自分の氏名を記入する。入力ペン131により記入された氏名は氏名情報に変換され、空席案内制御部103に渡される。
【0142】
空席案内制御部103は、この氏名情報を空席待ち登録装置12からの入力情報と同様に扱って空席待ちリスト画面上に追加表示する。
【0143】
以後、空席待ち登録がなされる毎にその登録客の氏名を空席待ちリストに追加して表示し、1つ席が空く毎に先頭の客に対してその空いた席(客用テーブルTB)への案内表示を行ない、該当する客が案内表示された客用テーブルTBに着席しその着席確認スイッチ18がオン状態に操作されることにより、空席待ちの順番を繰り上げて空席待ちリスト表示を続けるようにする。
【0144】
この空席待ち登録客の新たに生じた空席への案内表示の例としては、例えば、図6(d)に示す如く、待ち順が一番の客(空席に案内しようとする客)の氏名の点滅表示と、その時点で空席となった案内すべき客用テーブルTBが判別できる客席案内画面表示とを交互に表示すれば良い。
【0145】
このように、本発明のシステムでは、表示装置17と、非接触型ICカード50を用いた電子商取引装置16を客用テーブルTB毎に配置すると共に、客から注文された品の品目情報を入力する入力装置15と表示装置17及び電子商取引装置16間を無線インタフェースで相互に接続して成り、入力装置15から、少なくとも客から注文された品の品目情報を含む表示制御情報と、注文された品に関する精算伝票情報をそれぞれ該当する表示装置17または電子商取引装置16に無線送信する一方、表示装置17では入力装置17から送られてくる表示制御情報のうち、少なくとも品目情報に対応する客注文品目表示画面を含む接客サービス画面を表示させ、かつ電子商取引装置16では表示装置17に表示された接客サービス画面のうちの“電子マネーによる精算可能表示画面”を見た客が非接触型ICカード50をかざすことにより該カード50を対象とした電子マネー精算処理を行なうようにしている。
【0146】
かかる本発明のシステム構成によれば、客は利用中の客用テーブルTBにいながら電子商取引装置16に非接触型ICカード50をかざすだけで飲食代金の精算ができ、飲食代金の電子マネーによる精算のためにレジに並ぶ等の必要性が無くなると共に、表示装置17に表示された注文品目表示画面を見ることによって、自分が注文した品をその場で確認でき、注文の間違えが後で判明することを防止できる等、客(利用者)の利便性を大幅に高めることができる。
【0147】
また、本発明のシステムでは、客用テーブルTBが空席か利用中かを指示する出力を発生する着席確認スイッチ18を客用テーブルTB毎に設置し、着席確認スイッチ18の出力に基づき対応する各客用テーブルTBが空席か利用中かを判別可能に表示する客席案内表示装置11を設けたため、来店した客は、客席案内表示装置11の表示を見ながら空席の客席テーブルTBを探して着席することができ、空席の案内役が不要になり、飲食店側のサービス効率が向上する。
【0148】
また、本発明のシステムでは、電子商取引装置16での電子マネー精算時、非接触型ICカード50から顧客情報を読み取り、該顧客情報を精算内容情報と共に顧客センタ30に送信するようにしたため、顧客センタ30で顧客情報を容易に管理でき、マーケットリサーチも簡単に行なえるようになる。
【0149】
なお、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できるものである。
【0150】
例えば、上記各実施例では、客用テーブルTBが空席か利用中かを指示するために、客用テーブルTBが利用中の時には接点が閉成され、空席の場合には開成するように店員が操作する着席確認スイッチ18を用いたが、この着席確認スイッチ18と同等の機能を実現する手段として、客が着席しているか否かを検知して利用中若しくは空席を示す出力を発生するような着席検知センサを用いるようにしても良い。
【0151】
また、図5に示す表示装置17での各種接客サービス画面、並びに図6における客席案内表示装置11での空席/利用中表示画面並びに空席待ちリストの表示態様はあくまでも一例であり、その主旨を客に伝え得る様々な表示態様に変更できる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力装置から、少なくとも客から注文された品の品目情報を含む表示制御情報と、注文された品に関する精算伝票情報をそれぞれ該当する表示装置または電子商取引装置に無線送信する一方、表示装置では入力装置から送られてくる表示制御情報のうち、少なくとも品目情報に対応する客注文品目表示画面を含む接客サービス画面を表示させ、かつ電子商取引装置では表示装置に表示された接客サービス画面(電子マネーによる精算可能表示画面)を見た客が非接触型ICカードをかざすことにより該カードを対象とした電子マネー精算処理を行なうようにしたため、客は利用中の客用テーブルにいながら飲食代金の電子マネーによる精算ができると共に、自分が注文した品を表示装置に表示された注文品目表示画面を見ることによってその場で確認でき、注文の間違えが後で判明することを防止できる等、客(利用者)の利便性を大幅に高めることができる。
【0153】
また、客用テーブル毎に設けた着席確認スイッチの出力に基づき対応する各客用テーブルが利用中か空席かを示す客席案内表示を行なうことにより、空席への案内役としての人手が不要になり、飲食店のサービス効率を高めることができる。
【0154】
また、電子商取引装置での電子マネー精算時、非接触型ICカードから読み取った顧客情報等の電子情報を顧客センタ装置に送信して管理することにより、該電子情報を利用してマーケットリサーチも簡単に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる飲食サービス処理システムの概略構成を示す図。
【図2】図1に示したシステムの各構成要素の飲食店内配置態様を示す概念図。
【図3】客用テーブルにおける電子商取引装置、表示装置及び入力装置間の配置態様とこれら装置の機能構成を示す図。
【図4】本発明のシステムにおける飲食サービス処理動作の流れを示す図。
【図5】表示装置での接客サービス画面の表示例を示す図。
【図6】客席案内表示装置における来客案内画面の表示例を示す図。
【符号の説明】
10 ホストコンピュータ
101 無線インタフェース(I/F)部
102 通信制御部
103 客席案内制御部
104 操作部
105 表示部
106 制御部
11 客席案内表示装置
12,13 空席待ち登録装置
131 入力ペン
14 入金機
15 入力装置
151 無線インタフェース(I/F)部
152 操作部
153 表示部
154 注文処理部
155 制御部
16−1,…,16−n 電子商取引装置
161 リーダ/ライタ(R/W)部
162 電子商取引処理部
163,164 無線インタフェース(I/F)部
165 制御部
17−1,…,17−n 表示装置
171 無線インタフェース(I/F)部
172 表示部
173 制御部
18−1,…,18−n 着席確認スイッチ
20 通信網
30 顧客センタ
40 銀行(電子金庫)
50 非接触型ICカード
Claims (7)
- 表示装置と、非接触型ICカードを用いた電子商取引装置を客用テーブル毎に配置すると共に、客から注文された品の品目情報を入力する入力装置と前記表示装置及び電子商取引装置間を無線インタフェースで相互に接続して成り、
前記入力装置は、
前記表示装置に対して接客サービス画面を表示させるための情報であって、少なくとも客から注文された品の品目情報を含む表示制御情報と、前記注文された品に関する精算伝票情報をそれぞれ該当する前記表示装置または前記電子商取引装置に無線インタフェースを介して送信する送信手段
を具備し、
前記表示装置は、
前記入力装置から送信された前記表示制御情報を無線インタフェース手段により受信する受信手段と、
受信した前記表示制御情報毎に該情報に対応した接客サービス画面を表示させる制御機能を有し、該接客サービス画面として、少なくとも受信した前記品目情報に対応する客注文品目表示画面を表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記電子商取引装置は、
前記入力装置から送信された前記精算伝票情報を無線インタフェース手段により受信する受信手段と、
前記表示装置に表示された前記接客サービス画面を見た客が前記電子商取引装置に非接触型ICカードをかざすことにより、前記精算伝票情報に対応する飲食代金の電子マネーによる精算処理を行なう精算処理手段と
を具備することを特徴とする飲食サービス処理システム。 - 前記電子商取引装置は、
前記精算処理時、精算金額に対応したポイントを前記非接触型ICカードに書き込むポイント加算処理手段を具備することを特徴とする請求項1記載の飲食サービス処理システム。 - 前記電子商取引装置は、
前記精算処理及びポイント加算処理終了後、前記非接触型ICカードがかざされている間、当該精算内容情報及びポイント情報を前記表示装置に無線インタフェースにより送信する手段を具備し、
前記表示装置は、前記精算内容情報及びポイント情報を無線インタフェースにより受信して表示する手段
を具備することを特徴とする請求項2記載の飲食サービス処理システム。 - 前記電子商取引装置は、
前記精算処理時、かざされている非接触型ICカードから顧客情報を読み取り、該顧客情報を前記精算内容情報と共に予め定められて顧客センタ装置に送信する手段を具備することを特徴とする請求項1記載の飲食サービス処理システム。 - 前記客用テーブル毎に設置され、該客用テーブルが利用中か空席かを示す信号を出力する着席確認スイッチと、
前記着席確認スイッチの出力に基づき対応する各客用テーブルが利用中か空席かを判別可能な態様で客席案内表示を行なう客席案内表示装置と
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の飲食サービス処理システム。 - 空席待ち登録しようとする客の氏名情報を入力する空席待ち登録手段と、
前記着席確認スイッチの出力に基づき全ての客用テーブルが利用中であると判断された場合、前記空席待ち登録手段により入力された氏名情報を空席待ちの順番に対応させて空席待ちリストとして前記客席案内表示装置に表示する空席待ち表示制御手段と
を具備することを特徴とする請求項5記載の飲食サービス処理システム。 - 非接触型ICカードに記憶されている利用者識別情報に対応する電子金庫から利用者により指定された金額情報を当該非接触型ICカードに移す電子マネー入金処理を行なう入金装置を更に具備することを特徴とする請求項1記載の飲食サービス処理システム。
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