JP4025494B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はナビゲーション装置に係わり、特に、高速道路での誘導経路走行時に自車位置がサービスエリア、あるいはパーキングエリアに入った時、あるいは、ショッピングモールに進入したとき、エリア内又はモール内の詳細地図を表示し、且つルート計算により誘導経路表示するナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に到達できるようにしたナビゲーション装置は、車両の位置を検出して、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体から車両位置周辺の地図データを読み出し、地図画像をディスプレイ画面に描画するとともに該地図画像上の所定箇所に車両位置マーク(自車位置マーク)を重ねて描画する。そして、車両の移動により現在位置が変化するに従い、画面の自車位置マークを移動したり、或いは自車位置マークは画面中央等の所定位置に固定して地図をスクロールして、常に、車両位置周辺の地図情報が一目で判るようになっている。かかるナビゲーション装置は、出発地から目的地までの誘導経路を探索し、該誘導経路を地図上に表示するとともに交差点案内(交差点拡大図、進行方向の表示)を行う経路誘導機能を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のナビゲーション装置では、自車CM(図30(a))が誘導経路である高速道路FHWを走行中にサービスエリア、あるいはパーキングエリアに進入する場合がある。かかる場合、該エリア内に侵入してもナビゲーション装置は、サービスエリア、あるいはパーキンングエリアであることを示すランドマークLMしか表示せず、又、該エリアから誘導経路である高速道路FHWに戻る時も、合流案内については何も表示しなかった(図30(b))。この為、該エリア内のどこに何があるか分からなかったり、該エリアが広大だと自車がどこにいるか分からず出口を探すのに苦労をし、しかも、誘導経路である高速道路に戻る場合、どのように合流するのか分からず不便であった。
【0004】
又、米国では多くの店舗、映画館その他の施設、駐車場が集まってショッピングモールを構成している。従来、かかるショッピングモールに進入してもナビゲーション制御を行なわず、車両マークのみをショッピングモール内で移動させているだけであった。このため、所望の店舗や施設、駐車場、出口がショッピングモール内のどこにあるかわからず不便であった。又、所望の行先がわかっていてもショッピングモール内には一方通行部分が多いため、速やかに行先に到達できない問題がある。
【0005】
以上から、本発明の第1の目的は、サービスエリアやパーキングエリアに進入した時、該エリア内のどこに何があるか、又自車がどこにいるのかを分かりやすく表示することである。
本発明の第2の目的は、サービスエリアやパーキングエリア内に自車が進入した時、誘導経路である高速道路にスムーズに戻れるようにすることである。
本発明の第3の目的は、サービスエリアやパーキングエリア内から出口に向かっている時、出口がどのようになっているのか、分かりやすく表示することである。
【0006】
本発明の第4の目的は、車両あるいはカーソルがショッピングモールに進入した時、該ショッピングモール内のどこに所望の店舗や施設、駐車場、出口があるか容易に認識できるように表示することである。
本発明の第5の目的は、ショッピングモールにおいて所望の店舗、施設の位置を容易に認識できるようにし、かつ、これらを目的地として容易に設定できるようにすることである。
本発明の第6の目的は、目的店舗、施設、出口までの経路を探索してショッピングモール内で経路誘導できるようにすることである。
本発明の第7の目的は、ショッピングモールの敷地外からショッピングモール内の店舗、施設を目的地として設定し、該目的店舗、施設に向けて経路誘導できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は本発明によれば、目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、高速道路のサービスエリアあるいはパーキングエリアの詳細地図情報を記憶する手段、誘導経路である高速道路を走行中に任意の前記エリアに進入した時、前記詳細地図情報を用いて該エリア内の詳細地図の表示制御を行なう手段、前記エリア内で誘導経路走行時に、自車位置からエリア出口までの距離が一定以下になった時、出口周辺を拡大表示すると共に、進行方向を表示する制御を行う手段、前記エリア内の詳細地図の表示および前記出口周辺の拡大表示および進行方向を表示する表示部を備えたナビゲーション装置により達成される。
また、上記課題は本発明によれば、目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、ショッピングモールの詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、車両位置を検出する位置検出部、ショッピングモールに車両が進入した時、前記データベース情報を用いてショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、ショッピングモールに進入した時、自動的に目的店舗に最も近い駐車場への経路を探索して表示部に表示する経路探索手段を備えたナビゲーション装置により達成される。
また、上記課題は本発明によれば、目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、ショッピングモールの詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、車両位置を検出する位置検出部、ショッピングモールに車両が進入した時、前記データベース情報を用いてショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、駐車場内でナビゲーション装置の電源が投入された時、現在位置から最も近い出口までの経路を探索して表示部に表示する経路探索手段を備えたナビゲーション装置により達成される。
また、上記課題は本発明によれば、目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、ショッピングモールの詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、車両位置を検出する位置検出部、ショッピングモールに車両が進入した時、前記データベース情報を用いてショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、駐車場内でナビゲーション装置の電源が投入された時、ショッピングモールの全体地図及び出口を表示し、選択した出口までの経路を探索して表示部に表示する経路探索手段を備えたナビゲーション装置により達成される。
また、上記課題は本発明によれば、目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、ショッピングモール内の詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、ジャンル別検索において、ショッピングモールが目的地のジャンルとして設定され、かつ、所定のショッピングモールが特定された時、前記データベース情報を用いて該ショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部を備えたナビゲーション装置により達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
(A)本発明の概略説明
図1は本発明の第1の概略説明図であり、自車が誘導経路である高速道路を走行時にサービスエリアに進入した場合の表示例である。図中、CMは自車位置マーク、RTは誘導経路、FHWは自車CMが走行している高速道路、RHWは高速道路の反対車線、SAはサービスエリア、ENTはサービスエリアへの入口、EXTはサービスエリアからの出口である。
本発明のナビゲーション装置では、地図情報を記憶するCD−ROMに高速道路のサービスエリア、あるいはパーキングエリアの詳細地図を含ませ、自車CM(図1(a))が誘導経路である高速道路FHWを走行中にサービスエリアSAへ進入すると図2(b)に示すように該サービスエリアSAの詳細地図と自車位置CMを表示する。
これにより、該エリアに進入した時、該エリア内のどこに何があるか、又自車がどこにいるのかを分かりやすく表示することができる。
【0011】
図2は本発明の第2の概略説明図であり、サービスエリア内でリルート計算を行う場合の表示例である。図中CMは自車位置マーク、RTはリルートした経路である。
自車CMはサービスエリア内に進入すると、ナビゲーション装置のリルート計算プログラムにより、自車位置CMから誘導経路である高速道路へ戻る経路を探索し、計算した経路RTを表示する。
これにより、該エリア内に自車が進入した時、該エリアが広大であっても、迷うことなく誘導経路である高速道路へ、スムーズに戻れるようにすることができる。
【0012】
図3は本発明の第3の概略説明図であり、自車位置からサービスエリア出口までの距離が一定以下になった場合の表示例である。図中、CMは自車位置マーク、EXTはサービスエリア出口、TMは進行方向マーク、FHWは自車CMが走行している高速道路、RHWは高速道路の反対車線、SAはサービスエリア、RTはリルートした経路、である。
本発明のナビゲーション装置では、サービスエリア出口EXT(図3(a))に自車CMが接近すると、該出口周辺を拡大表示すると共に、進行方向TMを表示する。ついで、サービスエリア出口から高速道路へ戻ると、図3(b)に示すように、リルートした経路と通常の地図画面を表示する。
これにより、該エリア内から出口に向かっている時、出口がどのようになっているのか、分かりやすく表示することができる。
又、本発明のナビゲーション装置では、地図情報を記憶するCD−ROMにショッピングモールの詳細地図を含ませ、自車がショッピングモールに進入すると該ショッピングモールの詳細地図と車両マークを表示する。これにより、ショッピングモールに進入した時、ショッピングモールのどこにどんな店舗、施設、駐車場があるか、又、自車がショッピングモール内のどこいるのか分かりやすく表示することができる。
【0013】
(B)本発明の第1実施例
(a)ナビゲーション装置
図4は本発明のナビゲーション装置の構成図である。図中、11は地図情報を記憶する地図記憶媒体で、例えばCD−ROM、12はCD−ROMからの地図情報の読み取りを制御するCD−ROM制御部、13は車両現在位置を測定する位置測定装置であり、移動距離を検出する車速センサー、移動方位を検出する角速度センサー、GPSレシーバ、位置計算用CPU等で構成されている。14は、CD−ROMから読み出した地図情報を記憶する地図情報メモリ、15はメニュー選択操作、拡大/縮小操作、手動地図スクロール等を行うリモコン、16はリモコンインターフェースである。
【0014】
17はナビゲーション装置全体を制御するプロセッサ(CPU)、18はサービスエリア、あるいはパーキングエリア内でリルート計算を行うエリア内リルート処理プログラムや誘導経路探索処理プログラム等の各種プログラムを記憶するROM、19は処理結果を記憶するRAM、20は高速道路のサービスエリアSA、あるいはパーキングエリアPAの詳細地図情報が格納されるSA/PAデータベース、21は地図画像を発生するディスプレイコントローラ、22はディスプレイコントローラが発生した地図画像を記憶するビデオRAM、23は誘導経路発生部であり、RAM19に記憶されている誘導経路探索処理プログラムやリルートプログラムの処理結果を使用している。24は自車位置マーク、カーソル等のマーク発生部、25は各種画像を合成して出力する画像合成部、26は画像合成部から出力される画像を表示する表示装置、27はバスである。
【0015】
(b)SA/PAデータベース
SA/PAデータベース20は、サービスエリア、あるいはパーキングエリアの名称に対応させて、エリア位置データ、詳細エリア地図の格納位置を示すポインタ等のエリア詳細情報を記憶するもので、CD−ROM11(図4)より読み出して記憶する。すなわち、図5に示すように、SA/PAデータベース20は、階層構造になっており、SA/PAデータベースADB1には、該エリア毎に、名称、位置、ポインタが格納され、SA/PA地図データベースADB2にはSA/PA地図、すなわち、該エリア内を詳しく表示するための詳細地図データが格納されている。前記した詳細地図データを用いて表示した例が図1(b)であり、該エリア内の駐車スペースPや、ガソリンスタンドGS、店等の位置や形状まで詳しく表示できる。
【0016】
(c)フローチャート
図6は本発明のフローチャートである。
まず、目的地設定をし、ついでナビゲーション装置は目的地までの誘導経路を探索し、経路誘導を開始する(ステップ101)。次に自車CM(図1(a))が高速道路から外れてサービスエリアSA、あるいはパーキングエリアに進入したか、否かを判断し(ステップ102)、進入していなければステップ101以降の処理を繰り返す。一方、進入していれば自車位置をキーにしてSA/PAデータベース20(図4)に格納されている進入SA/PAの詳細地図情報を読み出し、該詳細地図情報を用いて、表示装置26に前記進入エリアの詳細地図を表示する(図1(b)ステップ103)。
【0017】
しかる後、ROM18(図4)に記憶されているエリア内リルートプログラムを起動し、自車位置CM(図2)からの誘導経路を探索し、該経路RTを表示する(図2、ステップ104)。次に、ステップ104で探索した誘導経路RTから、自車CMが外れたか、否かを判断し(ステップ105)、外れた場合はステップ104以降の処理を繰り返す。一方、自車CMが誘導経路RTから外れていなければ、自車CMがエリア出口EXTまで一定の距離、たとえば100m以内に接近したか、否かを判断する(ステップ106)。
【0018】
自車CMがエリア出口EXTまで100m以上ある場合はステップ103以降の処理を繰り返し、一方、100m以内に接近した場合は、図3(a)に示すように該出口周辺を拡大表示すると共に、進行方向TMを表示する(ステップ107)。次に自車CMが誘導経路である高速道路本線へ合流したか、否かを判断し(ステップ108)、合流していない場合はステップ107以降の処理を繰り返し、合流した場合はエリアの詳細地図表示から、誘導経路付き通常地図画面(図3(b))に切り替える(ステップ109)。
【0019】
(C)応用例
上記では、比較的容易にサービスエリア、あるいはパーキングエリアから誘導経路である高速道路に戻れる場合だったが、複雑な合流をするエリアに適用すると、より有効である。
たとえば、自車CM(図7(a))が高速道路上の誘導経路RTを走行時に、図に示すような高速道路上下線でサービスエリアSAを共用し、複雑な合流をする場合でも図7(b)に示すようにエリア内でリルート計算を行い、新たな誘導経路RTを表示するので、出口を間違えること無く誘導経路である高速道路に戻ることができる。
【0020】
(D)第2実施例
(a) ナビゲーション装置
第1実施例は、高速道路走行中にサービスエリアやパーキングエリアに車両が進入した場合であるが、ショッピングモールに進入した場合にも同様の詳細地図の表示制御、ショッピングモール内の経路誘導制御を行なうことができる。
図8は第2実施例のナビゲーション装置の構成図であり、図4の第1実施例のナビゲーション装置と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、
(1) SA/PAデータベース20の代わりにショッピングモールデータベース31を設けた点、
(2) CD−ROM11にショッピングモールの詳細情報を記録しておき、該ショッピングモール詳細情報を読み出してデータベース31に保存する点、
(3) ROM18にショッピングモールの詳細地図の表示制御プログラム、ショッピングモール内の経路探索プログラムなどの各種プログラムが記憶されている点である。
【0021】
ショッピングモールデータベース31は図9に示すように階層構造になっており、ショッピングモール名に対応させてモール位置、ポインタが格納され、このポインタにより、ショッピングモール詳細情報を記憶する位置が示されている。詳細情報は、(1) ショッピングモールの詳細地図31a、(2) ショッピングモール内店舗リスト31b、(3) 駐車場リスト31cを有している。ショッピングモールの詳細地図31aは、建物平面図形、建物の各フロアにおける店舗レイアウトを示す店舗図形、店舗の名称、駐車場、モール内道路を含んでいる。ショッピングモール内店舗リスト31bは、1つの店舗毎に、店舗番号、店舗名、店種別、電話番号、店舗位置、店舗付加情報(開店時刻、閉店時刻など)を有している。駐車場リスト31cは、駐車場名、駐車場位置情報、最大駐車台数などを有している。
【0022】
(b) 車両進入によるショッピングモールの詳細表示制御
図10は車両進入によるショッピングモールの詳細表示例であり、図11はショッピングモール内の店舗を店種別に応じた色で識別表示した変形例である。図10(a)に示す位置から車両が走行してショッピングモール(XXX Shopping Center)内に進入すると、ナビゲーション制御部(CPU17)は図10(b)に示すように、ショッピングモールの詳細地図を表示する。この詳細地図は、建物平面図形51、建物内における店舗レイアウトを示す店舗図形(店舗ポリゴン)52、店舗の名称53、駐車場54、モール内道路55などを含んでいる。詳細地図表示の変形例として、図11に示すようにショッピングモール内の店舗を店種別に基づいて色別表示することができる。
【0023】
図12、図13は車両進入によるショッピングモールの詳細表示フローである。ナビゲーション制御部(CPU17)は車両位置とショッピングモール領域情報とを参照してショッピングモール内に進入したかチェックし(ステップ151)、進入すれば、ショッピングモールデータベース31より進入したショッピングモールの詳細情報を取得し(ステップ152)、図10(b)に示すようにショッピングモールの詳細地図を表示する(ステップ153)。
店種別に応じた色分け表示するにはステップ153の処理後、図13のステップ154に示すようにショッピングモールの詳細情報に含まれる店種別を判別し、該店種別に応じた色で店舗ポリゴンを塗りつぶす(図11)。
以上のようにすれば、車両がショッピングモールに進入した時、該ショッピングモール内のどこに所望の店舗や施設、駐車場、出口があるかを容易に認識できる。特に店舗を色分け表示すれば、所望の店舗を容易に見つけることができる。
【0024】
(c) カーソル進入によるショッピングモール詳細表示制御
図14はカーソル進入によるショッピングモールの詳細表示例であり、図15はショッピングモール内の店舗を店種別に応じた色で識別表示した変形例である。図14(a)に示すようにカーソルCSRをショッピングモール(XXX Shopping Center)内に位置させると、ナビゲーション制御部(CPU17)は図14(b)に示すように、ショッピングモールの詳細地図を表示する。この詳細地図は、建物平面図形51、建物内における店舗レイアウトを示す店舗図形(店舗ポリゴン)52、店舗の名称53、駐車場54、モール内道路55を含んでいる。詳細地図表示の変形例として、図15に示すようにショッピングモール内の店舗を店種別に応じて色別表示することができる。
【0025】
図16、図17はカーソル進入によるショッピングモールの詳細表示フローである。リモコン操作によりカーソルCSRを移動させると、すなわち、カーソルをスクロールの中央に固定したまま地図をスクロールする(ステップ201)。ナビゲーション制御部はカーソルがショッピングモール内に進入したかチェックし(ステップ202)、進入すれば、ショッピングモールデータベース31より進入したショッピングモールの詳細情報を取得し(ステップ203)、図14(b)に示すようにショッピングモールの詳細地図を表示する(ステップ204)。
尚、店種別に応じた色分け表示するにはステップ204の処理後、図17のステップ205に示すように、ステップ203で取得したショッピングモールの詳細情報に含まれる店種別を参照し、該店種別に応じた色で店舗ポリゴンを塗りつぶして色分け表示する(図15)。
この実施例によれば、カーソルがショッピングモールに進入した時、該ショッピングモール内のどこに所望の店舗や施設、駐車場、出口があるかを容易に認識できる。この結果、ショッピングモールの敷地外において、地図スクロールを行なってショッピングモール内の店舗、施設を目的地として設定でき、該目的店舗、施設に向けて経路誘導することが可能となる。この場合、店舗を店種別に基づいて色分け表示することにより、所望の店舗を容易に見つけることができ、目的設定を更に容易にできる。
【0026】
(d) ジャンル別目的地設定によるショッピングモールの詳細表示
図18はジャンル別目的地設定によるショッピングモールの詳細地図の表示例、図19はその表示制御フローである。
リモコン15のメニュー操作でジャン別目的地設定モードを選択すれば(ステップ251)、ナビゲーション制御部は図18(a)に示すように表示部26にジャンル名リストを表示する(ステップ252)。
このジャンル名リストより”ショッピングモール”を選択すると(ステップ253)、ナビゲーション制御部は、ショッピングモールデータベース情報を参照して、自車位置より最も近いショッピングモールを検索する(ステップ254)。尚、ショッピングモールリストを表示して、ユーザが所望のショッピングモールを選択するように構成することもできる。
【0027】
最も近いショッピングモールが検索されると、ナビゲーション制御部はショッピングモールデータベース31より該ショッピングモールの詳細情報を取得し、図18(b)に示すようにショッピングモールの詳細地図及びカーソルCSRを表示する(ステップ255)。詳細地図は、建物平面図形、建物内における店舗レイアウトを示す店舗図形(店舗ポリゴン)、店舗の名称、駐車場、モール内道路を含んでいる。
【0028】
ついで、リモコン操作によりカーソルCSRを移動して目的とする店舗に位置決めして選択すると、ナビゲーション制御部は該店舗の詳細情報(店舗名、電話番号、開店/閉店時刻など)を拡大表示する(ステップ257)。この選択した店舗が目的店舗であれば、ユーザは目的地設定OKを入力する(ステップ258)。これにより、ナビゲーション制御部は目的店舗に最も近い駐車場を求め、自車位置から該駐車場までの経路を探索し、表示する(ステップ259)。尚、ステップ257において店舗を店種別(カテゴリー)に基づいて色分け表示することができる。
この実施例によれば、ショッピングモールの敷地外からショッピングモール内の目的店舗、施設を容易に発見して、目的地として設定することができる。
【0029】
(e) 店名のアルファベット検索によるショッピングモールの詳細表示
図20はアルファベット検索モードにおいて店名の1以上の先頭アルファベットを入力して所望の店舗、施設を検索する表示例であり、図21はその表示制御フローである。
車両が移動すれば(ステップ300)、ナビゲーション制御部は車両位置とショッピングモール領域情報とを参照して車両がショッピングモール内に進入したかチェックし(ステップ301)、ショッピングモール内に進入すれば、ショッピングモールデータベース31より進入したショッピングモールの詳細情報を取得し(ステップ302a)、ショッピングモールの詳細地図を表示する(図10(b)、ステップ302b)。
【0030】
ついで、ナビゲーション制御部は店名アルファベット検索モードになったかチェックする(ステップ303)。ユーザがリモコンを操作してアルファベット検索モードにし、しかる後、店名の1以上の先頭アルファベットを入力すれば(ステップ304)、ナビゲーション制御部はデータベース情報を検索して該当店舗が存在するかチェックする(ステップ305)。該当店舗が存在しなければ検索処理を終了して始めに戻り、存在すれば、カーソルCSRで当該店舗を指示する(ステップ306)。カーソルで指示された店舗が目的店舗であれば(ステップ307)、ユーザは確定操作を行なうから、ナビゲーション制御部は目的店舗に最も近い駐車場を求め、自車位置から該駐車場までの経路を探索し、表示する(ステップ309)。
一方ステップ307において、目的店舗でなければ、入力されたアルファベットを有する別の店舗が存在するかチェックし(ステップ308)、存在しなければ検索処理を終了して始めに戻り、存在すれば、ステップ306以降の処理を繰り返す。
この実施例によれば、目的とする店舗、施設名がわかっていれば、該店舗名、施設名の先頭1以上のアルファベットを入力するだけで確実にその位置を見つけることができ、該位置まで経路誘導することができる。
【0031】
(f) 店種別による目的店舗位置表示
図22は目的とする店舗の店種別を入力して該店舗の位置を表示する例であり、図23はその表示制御フローである。
車両が移動すれば(ステップ351)、ナビゲーション制御部は車両位置とショッピングモール領域情報とを参照して車両がショッピングモール内に進入したかチェックし(ステップ352)、ショッピングモール内に進入すれば、ショッピングモールデータベース31より進入したショッピングモールの詳細情報を取得し、ショッピングモールの詳細地図及び車両マークCMを表示する(図10(b)、ステップ353)。
【0032】
ついで、ナビゲーション制御部は店種別検索モードになったかチェックする(ステップ354)。ユーザがリモコンを操作して店種別検索モードにすれば、ナビゲーション制御部は図22(a)に示すように店種別リストを表示する(ステップ355)。ついで、ユーザがリストより所望の店種別を選択して入力すれば(ステップ356)、ナビゲーション制御部はデータベース情報を参照して入力された店種別の店舗(例えば、店種別=ジーンズ)を検索し、図22(b)に示すように該店舗のポリゴンを他の店舗のポリゴンと異なる色で識別表示する(ステップ357)。尚、図22(a)では、一部の店種別しか表示していないがスクロールすることによ他の店種別を表示することができる。
【0033】
(g) フロア切換表示
図24は、指示されたフロアの詳細地図を用いて建物平面図、店舗平面図、店舗名を表示する場合の表示例であり、図24(a)は1階の詳細地図による表示例、図24(b)は2階の詳細地図による表示例である。なお、建物61,62は1階建、63は2階建てであるものとしている。
初期時、ナビゲーション制御部はショッピングモールにおける1階部分の詳細地図を表示している(図24(a)、ステップ401)。この状態においてメニューより"upper"が選択されると(ステップ402)、ナビゲーション制御部は、2階部分の詳細地図をデータベース31より読みとって表示する(図24(b),ステップ403)。2階表示状態において、メニューより"lower"が選択されると(ステップ404)、ステップ401に戻り1階部分の詳細地図が表示される。以上では、最上階が2階であるとした場合であるが、それ以上の階を有する場合には、順次"upper"あるいは"lower"を選択することにより所定のフロアの詳細地図を表示することができる。
この実施例によれば、建物が階層になっていても各フロアの店舗、施設を把握することができ便利である。
【0034】
(h) 最短駐車場への誘導経路表示
図26はショッピングモールに進入したとき、自動的に入り口に最も近い駐車場に経路誘導する場合の表示例、図27はその処理フローである。
車両が移動すれば、ナビゲーション制御部は車両位置とショッピングモール領域情報とを参照して車両がショッピングモール内に進入したかチェックする(ステップ451)。ショッピングモール内に進入すれば、データベース31より進入したショッピングモールの詳細情報を取得し、ショッピングモールの全体配置図(建物平面図、駐車場、モール内道路等)及び車両マークCMを表示する(図26、ステップ452)。ついで、駐車場情報より入り口から最も近い駐車場を自動的にサーチし(ステップ453)、該駐車場までの最短経路を探索して表示する(ステップ454)。
ショッピングモールは広く、しかも、一方通行が多く、又、駐車場が多い。この実施例によれば、ショッピングモールに進入した時、最短の駐車場まで自動的に経路誘導でき便利である。尚、ショッピングモール進入前に目的店舗を設定してある場合には、本機能は実施しない。
【0035】
(i) 出口への誘導経路表示
図28はナビゲーション装置の電源を投入した時、現在位置から最も近い出口までの経路を探索して表示する例、図29は出口を探索し、該出口までの経路を表示する処理フローである。
ナビゲーション装置の電源が投入されると(ステップ501)、ナビゲーション制御部は車両が駐車場内に存在するかチェックし(ステップ502)、存在しなければ通常の動作を行なう。
しかし、車両がショッピングモールの駐車場内に存在すれば、データベースよりショッピングモールの詳細情報を取得し、ショッピングモールの全体配置図(建物平面図、駐車場、モール内道路、出口EX等)及び車両マークCMを表示する(図28、ステップ503)。ついで、目的地が設定されているかチェックし(ステップ504)、設定されていれば、現在位置から目的地までの最短経路上の出口を求め(ステップ505)、該出口までの経路を表示部に表示して誘導する(ステップ506)。
【0036】
一方、ステップ504において、目的地が設定されていなければ出口を手動によりカーソルで選択するか判断し(ステップ507)、手動で目的地を設定する場合には、カーソルを所望の出口に位置決めして目的地を設定する(ステップ508)。これにより、ナビゲーション制御部は設定された出口までの経路を探索し、該経路を表示して誘導する(ステップ506)。
又、ステップ507において最短出口までの経路を自動探索する場合にはその旨を選択する。すると、ナビゲーション制御部は現在位置から最も近い出口を求め(ステップ509)、該出口までの経路を探索して表示部に表示して誘導する(ステップ506)。
この実施例によれば、駐車場内でナビゲーション装置の電源を投入した時、すなわち、帰るために駐車場においてエンジンを始動してナビゲーション装置に電源を投入した時、(1) カーソルで選択した出口までの経路、あるいは、(2) 自動的に現在位置(駐車場)から最も近い出口までの経路、あるいは、(3) 目的地までの最短経路上の出口までの経路を探索して表示するため便利である。
【0037】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、高速道路のサービスエリア、あるいはパーキングエリアの詳細地図情報を備え、誘導経路である高速道路を走行中に任意の前記エリアに進入した時、該エリア内の詳細地図を表示するので、該エリアに侵入した時、該エリア内のどこに何があるか、又自車がどこにいるのかを分かりやすく表示することができる。
又、本発明によれば、前記エリア内に自車が進入した時、リルート計算を行い誘導経路を表示するので該エリア内に自車が進入した時、誘導経路である高速道路にスムーズに戻れるようにすることができる。
又、本発明によれば、前記エリア内で誘導経路走行時に、自車位置からエリア出口までの距離が一定以下になった時、出口周辺を拡大表示すると共に、進行方向を表示するので、該エリア内から出口に向かっている時、出口がどのようになっているのか、分かりやすく表示することができる。
【0038】
又、本発明によれば、車両あるいはカーソルがショッピングモールに進入した時、該ショッピングモールの詳細地図を表示するようにしたから、どこに所望の店舗や施設、駐車場、出口があるのかを容易に認識することができる。
又、本発明によれば、店種別により店舗ポリゴンを色分け表示したり、フロア毎に詳細地図を表示したり、店舗名検索や店種別検索を行なえるようにしたから、所望の店舗、施設位置を容易に認識でき、しかも、これらを目的地として容易に設定することができる。
又、本発明によれば、目的とする店舗や施設に最も近い駐車場までの最短経路、駐車場から設定された出口あるいは最短出口までの経路等をそれぞれ探索して経路誘導するようにしたから、広いショッピングモール内であっても迷うことなく目的とする場所に到達することができる。
又、本発明によれば、ショッピングモールの敷地外からショッピングモール内の店舗、施設を目的地として設定できるため、該目的店舗、施設に向けて経路誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の概略説明図である。
【図2】本発明の第2の概略説明図である。
【図3】本発明の第3の概略説明図である。
【図4】本発明のナビゲーション装置の構成図である。
【図5】SA/PAデータベースの説明図である。
【図6】本発明のフローチャートである。
【図7】本発明の応用例の説明図である。
【図8】本発明のナビゲーション装置の別の構成図である。
【図9】ショッピングモールデータベースの説明図のである。
【図10】車両進入によるショッピングモール内の詳細表示例である。
【図11】店種別に応じた色分表示である。
【図12】車両進入によるショッピングモール内の詳細表示フローである。
【図13】店種別に応じた色分け表示フローである。
【図14】カーソル進入によるショッピングモール内の詳細表示例である。
【図15】店種別に応じた色分け表示例である。
【図16】カーソル進入によるショッピングモール内の詳細表示フローである。
【図17】店種別に応じた色分け表示フローである。
【図18】ジャンル別目的地設定によるショッピングモール内の詳細表示例である。
【図19】ジャンル別目的地設定によるショッピングモール内の詳細表示制御である。
【図20】ショッピングモール内における店名のアルファベット検索による表示例である。
【図21】ショッピングモール内における店名のアルファベット検索表示である。
【図22】店種別による目的店舗位置表示例である。
【図23】店種別による目的店舗位置表示である。
【図24】フロア切換表示である。
【図25】一階/二階店舗切換表示制御である。
【図26】最短駐車場への誘導経路表示である。
【図27】最も近い駐車場への経路探索表示である。
【図28】最短出口への誘導経路表示である。
【図29】出口への経路探索表示制御である。
【図30】従来のナビゲーション装置の高速道路における経路誘導の説明図である。
【符号の説明】
CM・・自車位置マーク
FHW・・自車CMが走行している高速道路
RT・・誘導経路
SA・・サービスエリア
Claims (5)
- 目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、
高速道路のサービスエリアあるいはパーキングエリアの詳細地図情報を記憶する手段、
誘導経路である高速道路を走行中に任意の前記エリアに進入した時、前記詳細地図情報を用いて該エリア内の詳細地図の表示制御を行なう手段、
前記エリア内で誘導経路走行時に、自車位置からエリア出口までの距離が一定以下になった時、出口周辺を拡大表示すると共に、進行方向を表示する制御を行う手段、
前記エリア内の詳細地図の表示および前記出口周辺の拡大表示および進行方向を表示する表示部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、
ショッピングモールの詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、
車両位置を検出する位置検出部、
ショッピングモールに車両が進入した時、前記データベース情報を用いてショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、
ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、
ショッピングモールに進入した時、自動的に目的店舗に最も近い駐車場への経路を探索して表示部に表示する経路探索手段、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、
ショッピングモールの詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、
車両位置を検出する位置検出部、
ショッピングモールに車両が進入した時、前記データベース情報を用いてショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、
ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、
駐車場内でナビゲーション装置の電源が投入された時、現在位置から最も近い出口までの経路を探索して表示部に表示する経路探索手段、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、
ショッピングモールの詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、
車両位置を検出する位置検出部、
ショッピングモールに車両が進入した時、前記データベース情報を用いてショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、
ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、
駐車場内でナビゲーション装置の電源が投入された時、ショッピングモールの全体地図及び出口を表示し、選択した出口までの経路を探索して表示部に表示する経路探索手段、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 目的地までの経路を探索し、該経路に沿って車両を誘導する経路誘導機能を有するナビゲーション装置において、
ショッピングモール内の詳細地図及び店舗リストを格納するデータベース、
ジャンル別検索において、ショッピングモールが目的地のジャンルとして設定され、かつ、所定のショッピングモールが特定された時、前記データベース情報を用いて該ショッピングモール内の詳細地図の表示制御を行なう制御手段、
ショッピングモールの詳細地図を表示する表示部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
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