JP2011214861A - 案内システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 建物等のポリゴンを格納する地物データおよび経路探索用のネットワークデータを用意する。地物データにおいては、それぞれの建物等に対し、その建物等から道路を通って、ネットワークデータが整備された道路に至った点を到着地点GPH等と設定しておく。また、地物データとして、所定の領域に対応するエリアポリゴンAPを設定し、同様に到着地点GAPを設定する。
ユーザが座標点で目的地を指定した場合には、目的地がいずれのポリゴンに属するかを判定し、建物等に対する到着地点およびエリアポリゴンに対する到着地点の一方、または双方を用いて、出発地から到着地点までの経路探索を行う。
こうすることで、ネットワークデータが整備されていない道路の状態も考慮して、指定された目的地に到達可能な経路を探索することができる。
【選択図】 図5
Description
図1は、従来技術における経路探索例を示す説明図である。道路RW1〜RW4で囲まれた領域内に、建物HA〜HJが存在している。道路RW1〜RW4は、リンクLW1〜LW4およびノードN41、N12、N23、N34が設定されており、経路探索を行うことができる道路である。建物HA〜HDは、道路RNに面しているが、道路RNにはリンクは設定されていない。
このような地域に対して、ユーザが経路探索時に地点DE2を目的地として指定した場合、従来技術では、地点DE2から最も近いノードN34を案内ポイントとして経路探索が。り,4る。m行われる。しかし、地点DE2に行くには、ノードN34からリンクLW4、LW1をたどって道路RNに入る必要があり、ノードN34までの案内だけでは、到達できないおそれがあった。
また、建物HBのつもりでユーザが地点DE1を指定した場合も、指定された地点DE1から最短の距離にあるノードN23を案内ポイントとして経路探索が行われる。しかし、地点DE1に至るためには、やはりノードN23からリンクLW2、LW1をたどって道路RNに入る必要があり、ノードN23までの案内だけでは、到達できないおそれがあった。
従来技術では、地点DE1、DE2から、それぞれ最寄りのリンクLW2、LW3に垂線を下ろし、その垂線とリンクとの交点を目的地として経路探索する方法もあったが、ノードN23、N34を用いる場合と同じく、必ずしも最適な経路が得られるとは限らなかった。
案内システムは、地図データベース記憶部、入力部、到着地点取得部、および案内部を備える。
地図データベース記憶部は、さらに、到着地点が同一となる建物を包含する所定の地域を表すエリアポリゴン、およびそのエリアポリゴンに対応する到着地点のデータを記憶している。到着地点とは、上述の主ネットワークが整備された道路上の点、つまり自動車が通行可能な道路としてネットワークデータが整備された道路上の点であって、建物から直接またはいずれかの道路を通行して到着できる点である。直接とは、建物が主ネットワークに隣接している場合などを意味する。エリアポリゴンは、到着地点が同一となる建物を包含するように設定されているから、エリアポリゴンの到着地点は、これらの建物の到着地点と同一となる。なお、各建物に対する到着地点は、必ずしも設定されている必要はない。
エリアポリゴンは、建物の周囲に存在する空き地部分も含む状態で設定することができる。この場合、エリアポリゴンは、当該空き地部分に仮に建物が建てられたとすれば、他の建物と到着地点が同一となると考えられる範囲に設定することが好ましい。
上述のように設定されたエリアポリゴンは、その内部のいずれの地点を選択したとしても、エリアポリゴンに設定された到着地点で適切な案内が可能となる領域を表すポリゴンとなる。
案内システムが経路探索を行う場合、入力部は出発地も入力するものとしてもよく、この場合、出発地は、ユーザの現在位置を自動的に入力するようにしてもよい。
案内部は、到着地点を用いて、目的地への到達を支援する情報を案内する。例えば、地図上に目的地の他に到着地点を表示する方法をとることができる。こうすることにより、ユーザは目的地に向かう際に、主ネットワーク上の仮目標を知ることができる。また、案内部は、設定された到着地点を終点とする経路探索を行って、経路案内してもよい。
このように到着地点が一致するか否かに関わらずエリアポリゴンを設定することを許容しておけば、例えば、道路が整備されるなどによって、それぞれの建物の到着地点が増減した場合に、エリアポリゴンを整備しなおすまでなく、適切な案内を提供することができる利点がある。
また、目的地からみて出発地の方向近くに位置する到着地点を優先してもよい。
優先とは、いずれか一つの到着地点を選択することだけでなく、複数の到着地点が得られたときに、その中のいくつかの到着地点に絞り込むことも意味する。
先に述べた通り、ユーザの目的地の指定は必ずしも正確とは言えない点を考慮して、特定の地物を明確に目的地として選択したと言える程度の大きい縮尺で地図が表示されているときにのみ地物ポリゴンを優先するようにしてもよい。
具体的には、内部領域を密に覆うように、地物ポリゴンに重ねて1個または2個以上のエリアポリゴンを設定してもよい。また、地物ポリゴンとの重複を避け、地物ポリゴンの隙間を埋めるように、エリアポリゴンを設定してもよい。
内部領域を密に覆うのは、必ずしも地図に現れる全領域である必要はなく、到着地点を用いた経路探索の有用性が高い所定の領域に限定してもよい。例えば、目的地から最短距離にある主ネットワーク上のノードを用いた経路探索では、障害物が多くて目的地を見通すことができないような領域に適用することが好ましい。
こうすることにより、到着地点から目的地までの経路を提示することが可能となり、より利便性を向上させることができる。
A.システム構成:
B.データ構造:
B1.ネットワークデータ:
B2.文字データ:
B3.地物データ:
B4.到着地点の設定:
B5.エリアポリゴンデータ:
C.経路探索処理:
D.エリアポリゴンデータの変形例:
E.その他の変形例:
図2は、案内システムの構成を示す説明図である。案内システムは、ナビゲーション装置100として構成される。本実施例では、ナビゲーション装置100は、地図データ等を提供するサーバ200とネットワークNEで接続されており、サーバ200から地図データベースの更新を受けられるものとした。ナビゲーション装置100は、スタンドアロンで稼働する構成としてもよいし、その機能の一部をサーバ200等で実行する構成としてもよい。
データベース管理部202は、ナビゲーション装置100から要求された地図情報を、地図データベース記憶部210から読み出す。地図データベース記憶部210には、地物データ211、文字データ212、およびネットワークデータ213が格納されている。
地物データ211は、道路や建物など地図に描画すべき地物のポリゴンデータ(以下、「地物ポリゴン」という)である。また、本実施例では、所定の地域を取り囲むエリアポリゴンデータも記憶している。文字データ212は、地図上に表示すべき文字情報である。例えば、建物の名称や地名などの文字情報が含まれる。ネットワークデータ213は、道路をノード、リンクのつながりで表したデータである。
送受信部102は、サーバ200とのネットワークNEを介した通信を行う。本実施例では、地図データベースおよびその提供を受けるためのコマンドの送受信が主として行われる。
コマンド入力部103は、ナビゲーション装置100に設けられたボタン、レバー、タッチパネル等の操作を通じて、ユーザからの指示を入力する。本実施例における指示としては、経路探索の出発地、目的地の指定などが挙げられる。
GPS入力部104は、GPS(Global Positioning System)を用いてユーザの現在位置を入力する。
地図データベース記憶部105は、サーバ200から提供された地図データベースを格納する。本実施例では、サーバ200が備える地図データベース記憶部210に記憶された地図データベースの全体をナビゲーション装置100内の地図データベース記憶部105にも格納するものとしたが、経路探索や地図表示に必要となる部分のみを、その都度、サーバ200から取得するものとしてもよい。
経路探索部107は、地図データベース記憶部105を参照して、経路探索を行う。
表示制御部106は、地図データベース記憶部105を用いてナビゲーション装置100のディスプレイに地図および探索された経路を表示する。
図3は、地図データベースの構造を示す説明図である。地物データ、文字データ、ネットワークデータに格納される情報の概要を示した。
ネットワークデータとは、道路をリンク、ノードで表したデータである。本実施例では、ネットワークデータとして主ネットワークデータと、準ネットワークデータの2種類が用意されている。図中に実線で示したリンクL1〜L4およびノードN1、N2が主ネットワークデータであり、破線で示したリンクL11〜L13およびノードN11、N12が準ネットワークデータである。
主ネットワークデータおよび準ネットワークデータともに、それぞれに属するリンクデータおよびノードデータを格納している。リンクデータは、それぞれのリンクを形成する点列の座標、国道・県道等の種別、車線数その他の属性情報や通行規制情報などを記録している。ノードデータは、座標値、通行規制などを記録している。
ただし、主ネットワークデータは、現地調査によって通行規制が十分に整備されたデータであり、車両の経路探索に支障なく用いることができるデータとなっている。これに対し、準ネットワークデータは、通行規制の整備が十分とは言えないデータであり、車両の経路探索では、使用しない方が好ましいデータである。本実施例でも、経路探索は原則として主ネットワークデータを用いて行うものとしている。
文字データ212は、地物の名称や地名などを表示する文字を規定するデータである。図中には、建物BLDの名称を表示するためのデータ例を示した。文字データは、内容、位置、地物、フォント、サイズなどの情報を格納する。
内容は、表示すべき文字列であり、図中の例では、「△△(株)」という会社名称である。
位置は、文字を表示する位置である。本実施例では、文字列の左下の点P5を基準点として、この座標値を指定するものとした。
地物は、文字が関連づけられる地物データのポリゴン名称である。
フォント、サイズは、表示する際のフォントおよびサイズの指定である。
この他、色、太字など、種々の属性を指定可能としてもよい。
地物データ211について、建物H1を例にとって構造を示す。地物データ211は、建物、道路等の地物を描画するためのポリゴンデータであり、名称、形状、代表点、出入り口線、到着地点、属性などを格納している。
名称は、地物の名称である。ポリゴンに固有のIDを用いてもよい。
形状は、地物のポリゴンの頂点を示す座標の列である。図の例では、建物H1のポリゴンの頂点P1、P2、P3、P4の各座標が格納されている。
代表点は、地物の位置を表す地点Cの座標である。代表点は、地物の図心を用いることが多いが、任意に設定可能である。
出入口線は、地物と道路とを関連づけるための情報である。建物H1の場合、玄関から道路に出るための線分Dが出入口線として登録される。具体的には、線分Dの両端の座標が登録されることになる。出入口線は、線分Dのうち、道路上の端点のみを登録するものとしてもよい。また、出入口線は、建物や駐車場など、出入りを伴う地物に設定されるものであり、地物の全てに設定する必要はない。図の例では、建物BLDに対して正面の出入口線DB1および駐車場BLDP側の出入口線DB2、建物H2〜H4に対してそれぞれ出入口線DH2〜DH4、駐車場PKに対して出入口線DPKが設定されている。
図の例では、建物H2〜H4に対する到着地点は点GHと設定されている。建物BLDに対しては、点GHおよび点GBLD2と設定されている。到着地点は、出入口線と同様、駐車場にも設定でき、図の例では、駐車場PKに対して到着地点GPKが設定されている。駐車場PKは、リンクL2に面しているため、出入口線DPKの端点と到着地点GPKが一致した状態となっている。
図4は、到着地点の設定について示す説明図である。建物BLD1の出入口線DBを対象とする到着地点について示した。
建物BLD1の周辺の主ネットワークデータとしては、リンクL7、ノードN7およびリンクL5、L6およびノードN5、N6が存在する。準ネットワークデータとしては、破線で示したリンクL14が存在する。
建物BLD1の出入口線DBからいずれかの道路を経て主ネットワークにたどりつく経路としては、図中に点線で示した3通りがあげられる。道路R24を経てリンクL7にたどりつく経路、道路R25を経てたリンクL6およびリンクL5にそれぞれたどりつく経路である。これらの各経路がリンクL7、L6、L5にたどりつく点が到着地点G7、G6、G5となる。
この経路探索は、主ネットワークデータ、準ネットワークデータおよび道路のポリゴンの全てを用いてもよい。道路のポリゴンは、リンク、ノードで構成されている訳ではないが、隣接するポリゴンを指定するデータは持っているから、ポリゴン同士のつながり関係は規定されており、リンク、ノードと同様に、経路探索に使用することが可能である。出入口点を起点とする経路探索の結果、主ネットワークデータにたどり着いた点を到着地点とすればよい。
図の例においては、地物からの道のりや距離を基準として選べば、建物BLD1に最も近い点G5が到着地点となる。準ネットワークデータとの重複部分を基準として選べば、点G6が到着地点となる。出発地が図の左端方向にある場合には、出発地の方角を基準として選べば、点G7が到着地点となる。
本実施例では、地物データ211として、地物の形状にかかわらず、エリアポリゴン、つまり所定の領域を取り囲むポリゴンデータも記憶している。
図5はエリアポリゴンの設定例を示す説明図である。リンクLW1〜LW4で囲まれた領域内に建物HA〜HJが存在している。この領域内には、図中に一点鎖線で示すように、エリアポリゴンAP、AP1等が設定されている。図では、それぞれのエリアポリゴンの形状が判別できるよう、あえて境界に隙間をあけて示したが、エリアポリゴンは、領域内に密に設定されている。もっとも、エリアポリゴンは、必ずしも領域内を密に覆う必要はなく、エリアポリゴンが存在しない部分があっても差し支えない。また、地図上の全ての領域でエリアポリゴンを設定する必要もなく、特定のエリアにおいてのみ、地物ポリゴンを設定するようにしてもよい。
例えば、エリアポリゴンAP1のように、全く地物が存在しない領域に対してエリアポリゴンを設定してもよい。
図の例では、形状としては、エリアポリゴンAPの頂点PAP1〜PAP4の座標が記録される。代表点として、点CAPの座標が記録される。
代表点は任意に設定可能であるため、この例では、エリアポリゴンAPの重心からずれた位置に設定されている。
出入口線は、線分DAPであり、到着地点は点GAPである。エリアポリゴンAP内に道路RNが存在するが、エリアポリゴンAPはリンクLW1に面しているため、出入口線は道路RNに出るための線ではなく、リンクLW1に出るための線となる。結果として、出入口線DAPの端点と到着地点GAPとは一致する。
出入口線の端点が到着地点と一致するか否かは、地物ポリゴンとエリアポリゴンという差違に基づくものではなく、その位置および形状の差違に依るものである。
エリアポリゴンAPは、建物HA、HCの左側の領域のように、建物が現存しない空き地部分も含めて設定されている。これらの空き地部分は、仮に建物が建てられたとすれば、その到着地点は他の建物HA〜HA〜HDの到着点GPHと同一になると考えられる部分である。このように建物が現存しない部分も、その到着地点を想定してエリアポリゴンAPの範囲を設定することにより、将来、建物が建てられた場合、その建物の地物ポリゴンが設定される前でも、適切な案内を実現することが可能となる。
このように到着地点が異なる建物も含むことを許容してエリアポリゴンAPを設定すれば、道路の整備などによって建物の到着地点が変わった場合でも、エリアポリゴンAPを整備しなおすまでなく、適切な案内を行うことができる利点がある。
図6は、経路探索処理のフローチャートである。ナビゲーション装置100の経路探索部107が主として実行する処理であり、ハードウェア的にはナビゲーション装置100のCPU(以下、単に「CPU」という)が実行する処理である。
目的地は、地物を指定してもよいし、座標値で指定してもよい。
到着地点が同一となる地物ポリゴンのみを包含してエリアポリゴンが設定されている場合には、ステップS12、S13を省略し、指定された目的地が存在するエリアポリゴンを特定する(ステップS14)ようにしてもよい。この場合には、地物ポリゴンの到着地点とエリアポリゴンの到着地点とが必ず一致するから、地物ポリゴン内か否かを判断する必要はないからである。
そして、出発地から仮目的地までの経路探索を行う(ステップS16)。
ステップS12で、エリアポリゴンよりも先に、地物ポリゴン内に属するか否かを判断しているため、地物ポリゴンの到着地点を優先的に用いた処理となっている。エリアポリゴン内の点であっても、建物によっては、エリアポリゴンの到着地点への案内では不便になってしまうことが起きうるが(図1の建物HC参照)、本実施例の処理によれば、地物ポリゴンの到着地点を優先するため、こうした弊害を緩和することが可能となる。
到着地点から目的地までの経路探索を行うことにより、ユーザに目的地までの経路を提示することができ、利便性を向上させることができる。
なお、本実施例では、経路探索を行わない構成も可能である。つまり、図6のステップS16の処理を省略してもよい。この場合には、案内システムは、指定された目的地とともに、設定された到着地点を地図上に表示すればよい。到着地点は主ネットワークが整備された自動車が通行可能な道路であるから、このような道路上の目標として到着地点が示されるだけでも、目的地への到達を支援することができる。
図7は、エリアポリゴンの変形例(1)を示す説明図である。エリアポリゴンAP10のみを例示した。リンクLW1〜LW4で囲まれた領域内には、図5で示したように、更に他のエリアポリゴンを設定することもできる。
このようにエリアポリゴンには、複数の出入口線、到着地点を設けてもよい。
エリアポリゴンAP20は、リンクLW1に隣接する領域であり、リンクLW1に至る出入口線DAP20および到着地点GAP20が設定されている。エリアポリゴンAP21は、リンクLW3に隣接する領域であり、リンクLW3に至る出入口線DAP21および到着地点GAP21が設定されている。
このようにエリアポリゴンは、相互に重複部分を設けて設定してもよい。重複した領域AP22内の目的地が指定された場合には、結果として、エリアポリゴンAP20の到着地点GAP20と、エリアポリゴンAP21の到着地点GAP21が経路探索に用いられることになる。
第1は、全ての到着地点に対して個別に経路探索を行い、いずれか一つの経路を案内時に用いる方法である。この方法では、得られた経路をユーザに提示して選択させるようにしてもよい。また、出発地から到着地点を経て目的地に至る道のりが最短となる経路を自動的に選択するようにしてもよい。
第2は、経路探索を行う前に、予め到着地点を絞り込む方法である。到着地点を提示してユーザに選択されるものとしてもよい。また目的地から最短の道のりにある到着地点を自動的に選択するものとしてもよい。
実施例では、地物ポリゴンに属するか否かの判定を優先する例を示したが(図6のステップS12参照)、エリアポリゴンに属するか否かの判定を優先してもよいし、双方のポリゴンについて判定を行うようにしてもよい。
双方のポリゴンについて判定を行う場合には、地物ポリゴンに基づく到着地点、エリアポリゴンに基づく到着地点が得られる。かかる場合にも、先に説明した通り、それぞれの到着地点に対して経路探索を行った後、いずれか一つを案内に用いる方法、および予め到着地点を絞り込んだ上で経路探索を行う方法をとることができる。
予め到着地点を絞り込む方法として、目的地から到着地点までの道のりの他、地物ポリゴンとエリアポリゴンに共通する到着地点を優先的に選択するという方法もとることができる。例えば、図5に示した例では、エリアポリゴンAPの到着地点GAPと、建物HA〜HDの到着地点GPHとは一致している。このような場合には、仮に、エリアポリゴンAPまたは建物HA〜HDが他の到着地点を有していたとしても、両者に共通する到着地点GPH(GAP)を用いるのである。
こうすることによって、ユーザが建物HA〜HDを指定したのか、漠然とその辺りという意図で指定したのか不明な場合でも、ユーザの意図に反しない経路を案内することができる。
本発明は上述の実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、実施例においてハードウェア的に構成されている部分は、ソフトウェア的に構成することもでき、その逆も可能である。
前記地図データベース記憶部は、さらに、前記建物のうち、自動車が通行可能な道路として前記ネットワークデータが整備された道路上の点であって、該建物から直接またはいずれかの道路を通行して到着できる点である到着地点が同一となる建物を包含する所定の地域を表すエリアポリゴンおよび該エリアポリゴンに対応する前記到着地点のデータを記憶しており、
前記コンピュータは、
目的地を入力する入力ステップと、
前記地図データベース記憶部を参照して、前記入力された目的地が属するエリアポリゴンに設定された前記到着地点を取得する到着地点取得ステップと、
前記到着地点を用いて、前記目的地への到達を支援する情報を案内する案内ステップとを実行する案内方法である。
地図データベースとして、道路をノードおよびリンクで表したネットワークデータと、道路および建物を含む地物を描画するための地物データとを格納する地図データベース記憶部を有するコンピュータによって、入力された目的地への到達を支援する情報を案内するためのコンピュータプログラムであって、
前記地図データベース記憶部は、さらに、前記建物のうち、自動車が通行可能な道路として前記ネットワークデータが整備された道路上の点であって、該建物から直接またはいずれかの道路を通行して到着できる点である到着地点が同一となる建物を包含する所定の地域を表すエリアポリゴンおよび該エリアポリゴンに対応する前記到着地点のデータを記憶しており、
前記コンピュータによって、
目的地を入力する入力機能と、
前記地図データベース記憶部を参照して、前記入力された目的地が属するエリアポリゴンに設定された前記到着地点を取得する到着地点取得機能と、
前記到着地点を用いて、前記目的地への到達を支援する情報を案内する案内機能とを実現させるためのコンピュータプログラムである。
101…主制御部
102…送受信部
103…コマンド入力部
104…GPS入力部
105…地図データベース記憶部
106…表示制御部
107…経路探索部
200…サーバ
201…送受信部
202…データベース管理部
210…地図データベース記憶部
211…地物データ
212…文字データ
213…ネットワークデータ
Claims (3)
- 目的地への到達を支援する情報を案内する案内システムであって、
道路をノードおよびリンクで表したネットワークデータと、道路および建物を含む地物を描画するための地物データとを格納する地図データベース記憶部を有し、
前記地図データベース記憶部は、さらに、前記建物のうち、自動車が通行可能な道路として前記ネットワークデータが整備された道路上の点であって、該建物から直接またはいずれかの道路を通行して到着できる点である到着地点が同一となる建物を包含する所定の地域を表すエリアポリゴンおよび該エリアポリゴンに対応する前記到着地点のデータを記憶しており、
前記案内システムは、
目的地を入力する入力部と、
前記地図データベース記憶部を参照して、前記入力された目的地が属するエリアポリゴンに設定された前記到着地点を取得する到着地点取得部と、
前記到着地点を用いて、前記目的地への到達を支援する情報を案内する案内部とを備える案内システム。 - 請求項1記載の案内システムであって、
前記エリアポリゴンは、前記経路探索に使用するネットワークデータで囲まれた内部領域を密に覆うように設定されている案内システム。 - 請求項1または2記載の案内システムであって、
前記経路探索部は、さらに、前記ネットワークデータおよび前記道路の地物データの一方または双方を参照して前記到着地点から前記目的地までの経路探索を行う案内システム。
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