JP4010304B2 - プロジェクタ及びパターン画像表示方法 - Google Patents
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Description
なお、撮影画像における各画素の明るさを表す値を、以下、階調値という。かかる階調値は、モニタカメラ(CCDモジュール)から出力される撮影画像の画像信号から得られる値である。
前記投射対象物に表示するための所定のパターン画像を形成することが可能な画像形成部と、
前記投射光の投射される投射光範囲の大きさを変化させることが可能なズームレンズと、
制御部と、
前記投射対象物を撮影する撮影部と、
前記撮影部によって撮影された撮影画像から露出計算値を算出し、算出した前記露出計算値が、前記制御部によって設定される露出目標値にほぼ等しくなるように、前記撮像部における露出調整を行う撮像制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記撮影部によって撮影された撮影画像を取得し、取得した前記撮影画像における、特定の色で表された特定色部分の面積に関連するパラメータが、予め設定された目標パラメータにほぼ等しくなるように、前記画像形成部に形成される前記パターン画像における特定色部分の面積を変化させることを要旨とする。
1.プロジェクタの構成:
2.画像投射動作:
3.露出目標値設定動作:
4.具体例:
5.実施例の効果:
6.変形例:
6−1.変形例1:
6−2.変形例2:
6−3.変形例3:
6−4.変形例4:
図1は本発明の一実施例としてのプロジェクタの構成を示すブロック図である。このプロジェクタ100は、可搬性を有するプロジェクタであって、図1に示すように、A/D変換部102と、撮像部104と、撮像制御部105と、撮影画像メモリ106と、パターン画像メモリ107と、画像処理部108と、液晶ライトバルブ駆動部110と、照明光学系112と、液晶ライトバルブ114と、ズームレンズ116を備える投射光学系118と、CPU120と、ズームレンズ駆動部124と、リモコン制御部126と、リモコン128と、を備えている。
それでは、まず、プロジェクタ100における通常動作である画像投射動作について簡単に説明する。
それでは、プロジェクタ100における本発明の特徴部分であるパターン画像可変動作について、詳細に説明する。
Lccd/L=Sp/Sccd (1)
Sp=(Lccd×Sccd)/L (2)
撮影画像において、黒色部分(すなわち、投射光範囲の上の部分及び投射光範囲外の部分)は無視できるほど暗いため、黒色部分における各画素の階調値は0とみなせるからである。
なお、例えば、撮影画像において、画素の階調値が0ではないが、或る閾値以下である部分については、投射光範囲の上の部分または投射光範囲外であると判断して、その部分における画素の階調値を0に置き換えて計算するようにしてもよい。
Sp=(R×Sccd)/L (3)
Spt=(R×Sccd)/Lt (4)
Sp/Sz=Sq/Slv (5)
Sp=(Sq×Sz)/Slv (6)
ここで、撮影画像における白色部分の面積Spが、目標面積Sptに等しくない場合の動作について、図を用いてさらに具体的に説明する。
以上説明したように、本実施例においては、ズームレンズのズーム位置の変化によって、撮影画像における白色部分の面積Spが目標面積Sptから外れても、その目標面積Sptにほぼ等しくなるよう、液晶ライトバルブ上に形成される調整用パターン画像における白色部分の面積を変化させることにより、撮影画像における白色部分の階調値の平均値Lが所望階調値Ltとほぼ等しくなるようにしている。従って、ズームレンズ116のズーム位置が変化しても、撮影画像における白色部分の階調値の平均値Lを所望階調値Ltにほぼ維持することができる。
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
上記した実施例においては、調整用パターン画像として、垂直方向において、上の部分が黒色、下の部分が白色の、上下2色に分かれた画像を用いるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。従って、調整用パターン画像としては、後に行われる調整の内容に応じて、適正なパターン画像を用いることができる。
上記した実施例においては、撮影画像における白色部分の面積Spが目標面積Sptと等しくなるよう制御していたが、本発明は、このような白色部分の面積Spに限定されるものではなく、面積自体でなくても、白色部分の面積Spに関連する値であればよい。すなわち、白色部分の面積Spに代えて、例えば、撮影画像における投射光範囲の面積Szに対する白色部分の面積Spの比(面積比)や、白色部分の横辺の長さおよび/または縦辺の長さや、白色部分を構成する画素の数を用いるようにしてもよい。さらには、撮影画像の黒色部分の面積や、投射光範囲内の黒色部分を構成する画素の数を用いるようにしてもよい。
上記した実施例では、撮像制御部105は、撮像部104におけるシャッタ速度やゲインや絞りなどを制御して、自動露出を行っていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、シャッタ速度,ゲイン及び絞りのうち、いずれか1つを制御して、自動露出を行ってもよいし、あるいは、2つ以上を組み合わせ、それらを制御して自動露出を行ってもよい。
プロジェクタ100における電気光学デバイスとして液晶ライトバルブ114を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像信号に基づいて画像を形成し、その形成した画像に応じて変調した光を射出する種々の装置を利用することができる。例えば、DMD(ディジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いても良いし、CRTやプラズマディスプレイパネルなどを用いてもよい。
102...A/D変換部
104...撮像部
105...撮像制御部
106...撮影画像メモリ
107...パターン画像メモリ
108...画像処理部
110...液晶ライトバルブ駆動部
112...照明光学系
114...液晶ライトバルブ
116...ズームレンズ
118...投射光学系
120...CPU
124...ズームレンズ駆動部
126...リモコン制御部
128...リモコン
130...CCDモジュール
Claims (4)
- 投射対象物に投射光を投射して、画像を表示させるプロジェクタであって、
前記投射対象物に表示するための所定のパターン画像を形成することが可能な画像形成部と、
前記投射光の投射される投射光範囲の大きさを変化させることが可能なズームレンズと、
制御部と、
前記投射対象物を撮影する撮影部と、
前記撮影部によって撮影された撮影画像から露出計算値を算出し、算出した前記露出計算値が、前記制御部によって設定される露出目標値にほぼ等しくなるように、前記撮像部における露出調整を行う撮像制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記撮影部によって撮影された撮影画像を取得し、取得した前記撮影画像における、特定の色で表された特定色部分の面積に関連するパラメータが、予め設定された目標パラメータにほぼ等しくなるように、前記画像形成部に形成される前記パターン画像における特定色部分の面積を変化させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記特定の色は白色であることを特徴とするプロジェクタ。 - 投射対象物に投射光を投射して、画像を表示させると共に、前記投射光の投射される投射光範囲の大きさを変化させることが可能なズームレンズと、前記投射対象物を撮影する撮影部と、前記撮影部によって撮影された撮影画像から露出計算値を算出し、算出した前記露出計算値が、前記制御部によって設定される露出目標値にほぼ等しくなるように、前記撮像部における露出調整を行う撮像制御部と、を備えるプロジェクタにおいて、前記投射対象物に所定のパターン画像を表示させる方法であって、
(a)特定の色で表された特定色部分を有する前記パターン画像を形成する工程と、
(b)形成した前記パターン画像を前記ズームレンズを介して前記投射対象物に表示させる工程と、
(c)前記パターン画像の表示された前記投射対象物を前記撮影部によって撮影する工程と、
(d)前記撮影部によって撮影された撮影画像を取得する工程と、
(e)取得した前記撮影画像における特定色部分に関連するパラメータが、予め設定された目標パラメータにほぼ等しくなるように、形成した前記パターン画像における特定色部分の面積を変化させる工程と、
を備えるパターン画像表示方法。 - 請求項3に記載のパターン画像表示方法において、
前記特定の色は白色であることを特徴とするパターン画像表示方法。
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