JP4000995B2 - 給湯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に通信可能な複数の遠隔操作装置を有する給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
相互に通信可能な複数の遠隔操作装置を有する従来の給湯装置として、コントローラと各リモコン間との制御データの伝送と、インターホン機能における音声信号の伝送と、オーディオ機能におけるオーディオ信号の伝送とを、時分割多重により実現した構成のものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−291054号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の給湯装置では、制御データの伝送をデジタルの振幅偏位変調方式で行い、音声信号およびオーディオ信号の伝送をアナログのFM変調方式で行うので、変調回路および復調回路がデジタル用とアナログ用との2系統必要になり、製造コストの低減や回路基板の小型化を阻害してしまう。
【0005】
また一般に、デジタル通信を行う場合、変復調方式の種類毎にモデムを設けていたので、製造コストの低減や機器の小型化を阻害してしまうという課題があった。
【0006】
【発明の開示】
本発明は上記の点に鑑みて提案されたものであって、制御データ、音声信号、音楽信号などの各種伝送信号を伝送するための回路を極限まで共通化でき、したがって製造コストの低減や回路基板の小型化を良好に実現できる給湯装置を提供することを、その課題としている。
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面によれば、給湯装置本体と、給湯装置本体との間、若しくは他の遠隔操作装置との間で、種類の異なる複数の信号を相互に異なるデジタル変調方式で変調し、時分割多重して相互に通信可能で、かつ給湯装置本体を通信により遠隔操作する複数の遠隔操作装置とを有する給湯装置であって、給湯装置本体及び各遠隔操作装置は、送信されるデジタル信号をその信号の種類に対応する所定のデジタル変調方式で変調する変調手段と、受信されたデジタル信号から下記復調手段で復調させるデジタル信号のみを通過させるデジタルフィルタと、デジタルフィルタから出力されるデジタル信号をこのデジタル信号のデジタル変調方式に対応するデジタル復調方式で元のデジタル信号に復調する復調手段と、変調手段、デジタルフィルタ及び復調手段を複数の相互に異なるデジタル変調復調方式のいずれかのデジタル変調復調方式に対応した変調手段、デジタルフィルタ及び復調手段として機能させるために、そのデジタル変調復調方式用のソフトウェアがインストールされるインストラクションRAMと、を内蔵するDSPからなるモデムと、複数のデジタル変調復調方式に対応した複数のソフトウェアのインストラクションRAMへのインストールを所定のタイミングで切り換えることにより、モデムの処理可能なデジタル変調復調方式を時分割で切り換える制御手段と、を備えたことを特徴とする、給湯装置が提供される。
【0010】
他の好ましい実施の形態によれば、複数の遠隔操作装置のうちの少なくとも1つは、カラオケ演奏データおよび歌詞データを入力する入力手段を有し、入力手段を有する遠隔操作装置に備えられたモデムは、カラオケ演奏データと歌詞データとを互いに異なるデジタル変調方式により時分割多重して他の遠隔操作装置に送信し、他の遠隔操作装置は、その遠隔操作装置に備えられたモデムにより復調したカラオケ演奏データに基づく音声出力を行う音声出力手段と、モデムにより復調した歌詞データに基づく表示出力を行う表示出力手段とを有する。
【0011】
他の好ましい実施の形態によれば、複数の遠隔操作装置のうちの少なくとも1つは、カラオケ演奏データ、歌詞データ、および映像データを入力する入力手段を有し、入力手段を有する遠隔操作装置に備えられたモデムは、カラオケ演奏データと歌詞データと映像データとを少なくとも2種類のデジタル変調方式により時分割多重して他の遠隔操作装置に送信し、他の遠隔操作装置は、その遠隔操作装置に備えられたモデムにより復調したカラオケ演奏データに基づく音声出力を行う音声出力手段と、モデムにより復調した歌詞データおよび映像データに基づく表示出力を行う表示出力手段とを有する。
【0012】
他の好ましい実施の形態によれば、入力手段は、入力データが格納された着脱自在のメモリを装着するためのスロットを有し、このスロットを介して入力データを入力する。
【0013】
他の好ましい実施の形態によれば、入力手段は、外部の通信網を接続するための接続手段を備え、その接続手段を介して入力データを通信網から入力する。
【0014】
本発明によれば、複数の遠隔操作装置相互間および/または複数の遠隔操作装置と給湯装置本体との間の通信に際して、送信側において、複数のデジタル変調方式で変調した信号を時分割多重して送信し、受信側において、受信した信号をデジタル変調方式毎に分離し、それらをデジタル変調方式に対応したデジタル復調方式で復調することによって、同一の通信路上で同時に複数のデジタル変調方式の信号を通信可能とする構成とし、送信側および受信側におけるモデム機能をDSPにより実現したので、制御データ、音声信号、音楽信号などの種類の異なる複数の伝送信号を同時に伝送するための回路を極限まで共通化でき、したがって製造コストの低減や回路基板の小型化を良好に実現できる。
【0015】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0017】
図1は、本発明の給湯装置の概略回路ブロック図である。この給湯装置は、給湯装置本体1、風呂リモコン2、および台所リモコン3を備えている。給湯装置本体1は、たとえば屋外に設置されている。風呂リモコン2は、浴室に設置されている。台所リモコン3は、台所に設置されている。給湯装置本体1と風呂リモコン2と台所リモコン3とは、2芯のケーブル4a,4bにより相互に接続されている。これらケーブル4a,4bは、給湯装置本体1に内蔵された端子盤5を介して互いに短絡されている。
【0018】
給湯装置本体1は、給湯装置の中核をなすものであって、マイクロコンピュータを含む制御部、風呂リモコン2や台所リモコン3と通信を行うための通信部、水を加熱するための熱源部などを備えているが、それらの構成は周知であるので、図示および説明を省略する。なお、給湯装置本体1は、一般給湯機能の他に、風呂浴槽への湯張り機能、追焚機能、および温水暖房機能のうちの少なくとも1つを併設したものであってもよいし、湯張り機能、追焚機能、および温水暖房機能それぞれの単機能型温水装置であってもよい。また、給湯装置本体1の熱源としての燃焼器の燃料は、ガスであっても石油であってもよい。さらに、給湯装置本体1は、電気ヒータを熱源とする電気温水器であってもよいし、二酸化炭素ヒートポンプ給湯器など、他のタイプの給湯機器であってもよい。
【0019】
風呂リモコン2は、制御部21、通信部22、操作部23、表示部24、OSDコントローラ25、音楽再生部26、増幅部27、スピーカ28、A/Dコンバータ29、マイクロホン30、音声コーデック44、D/Aコンバータ45、および音声コーデック46を備えている。音声コーデック44はデコーダとして機能し、音声コーデック46はエンコーダとして機能する。これら音声コーデック44,46は、実際には1個の音声コーデックにより実現されている。
【0020】
制御部21は、マイクロコンピュータを備えており、風呂リモコン2の全体を制御する。通信部22は、給湯装置本体1や台所リモコン3との間の通信を実行する。操作部23は、キースイッチ群を備えており、使用者の操作に応じた操作信号を制御部21に供給する。表示部24は、蛍光表示管群あるいは液晶表示装置などからなり、各種の情報を表示する。
【0021】
台所リモコン3は、制御部31、通信部32、操作部33、表示部34、D/Aコンバータ35、増幅部36、スピーカ37、A/Dコンバータ38、マイクロホン39、メモリスロット40、および音声コーデック42,43を備えている。音声コーデック42はエンコーダとして機能し、音声コーデック43はデコーダとして機能する。これら音声コーデック42,43は、実際には1個の音声コーデックにより実現されている。
【0022】
制御部31は、マイクロコンピュータを備えており、台所リモコン3の全体を制御する。通信部32は、給湯装置本体1や風呂リモコン2との間の通信を実行する。操作部33は、キースイッチ群を備えており、使用者の操作に応じた操作信号を制御部31に供給する。表示部34は、蛍光表示管群あるいは液晶表示装置などからなり、各種の情報を表示する。メモリスロット40には、EEPROMあるいはフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリ41が装着される。半導体メモリ41は、台所リモコン3の外部からメモリスロット40に挿抜自在である。
【0023】
図2は通信部22の機能ブロック図である。通信部22は、モデム部51、D/Aコンバータ52、およびA/Dコンバータ53を備えている。モデム部51は、QPSK変調部61、ASK変調部62、QPSK復調部63、ASK復調部64、送信制御部65、およびデジタルフィルタ66,67を備えている。モデム部51は、DSPにより実現されている。台所リモコン3の通信部32は、通信部22と同様の構成である。また、給湯装置本体1にも通信部22と同様の構成の通信部が設置されている。
【0024】
次に動作を説明する。
【0025】
給湯装置本体1と風呂リモコン2および台所リモコン3との間の各種の制御データの通信は、ケーブル4a,4bを介して通信部22,32および給湯装置本体1の通信部により実行される。ケーブル4a,4bは、給湯装置本体1から風呂リモコン2および台所リモコン3に電源を供給するのに用いられており、制御データは電源電圧に重畳されて伝送される。
【0026】
たとえば浴室の使用者が台所の使用者と通話したい場合、浴室の使用者が風呂リモコン2の操作部23に所定の操作を施し、マイクロホン30に向けて音声を発する。マイクロホン30に入力された音声は、マイクロホン30によりアナログの音声信号に変換されて、A/Dコンバータ29によりデジタルの音声信号に変換され、音声コーデック46によりエンコードされる。この音声符号化されたデジタル信号は、制御部21を介して通信部22の所定のポートからQPSK変調部61に入力され、QPSK変調部61によりQPSK形式で符号化されて、送信制御部65を介してD/Aコンバータ52に供給される。そして、D/Aコンバータ52によりアナログ信号に変換されて、ケーブル4aに送出される。
【0027】
このとき、風呂リモコン2から台所リモコン3に制御信号を送信する場合、制御部21から通信部22の所定のポートを介してASK変調部62にデジタルの制御信号が供給される。この制御信号は、ASK変調部62によってASK形式で符号化され、送信制御部65を介してD/Aコンバータ52に供給される。このとき、送信制御部65によって送信タイミングを制御され、インターホンの音声符号化されたデジタル信号と時分割多重される。具体的には、図3に示すように、インターホンの音声符号化されたデジタル信号を送信するためのQPSKの同期信号Aのタイミングから所定時間経過後に制御信号を送信するためのASKに切り替わり、その後所定時間経過後にQPSKに切り替わる。D/Aコンバータ52に供給された制御信号は、D/Aコンバータ52によりアナログ信号に変換されて、ケーブル4aに送出される。
【0028】
ケーブル4aに送出されたインターホンの音声信号は、ケーブル4bを介して台所リモコン3の通信部32に入力され、A/Dコンバータ53によってデジタル信号に変換されて、デジタルフィルタ66,67に供給される。デジタルフィルタ66に供給された音声符号化されたデジタル信号は、デジタルフィルタ66を通過し、QPSK復調部63によって復調され、制御部31に供給される。制御部31に供給された音声符号化されたデジタル信号は、音声コーデック43に供給され、音声コーデック43によってデコードされて、D/Aコンバータ35によってアナログ信号に変換され、増幅部36によって増幅され、スピーカ37から音声として出力される。デジタルフィルタ67に供給された音声符号化されたデジタル信号は、デジタルフィルタ67を通過することができず、カットされる。
【0029】
また、ケーブル4aに送出された制御信号は、ケーブル4bを介して台所リモコン3の通信部32に入力され、A/Dコンバータ53によってデジタル信号に変換されて、デジタルフィルタ66,67に供給される。デジタルフィルタ67に供給された制御信号は、デジタルフィルタ67を通過し、ASK復調部64によって復調され、制御部31に供給される。デジタルフィルタ66に供給された制御信号は、デジタルフィルタ66を通過することができず、カットされる。
【0030】
台所の使用者が台所リモコン3のマイクロホン39に向けて音声を発すると、マイクロホン39に入力された音声がアナログの音声信号に変換されて、A/Dコンバータ38によりデジタルの音声信号に変換され、音声コーデック42によってエンコードされる。この音声符号化されたデジタル信号は、制御部31を介して通信部32の所定のポートからQPSK変調部61に入力され、QPSK変調部61によりQPSK形式で符号化されて、送信制御部65を介してD/Aコンバータ52に供給される。そして、D/Aコンバータ52によりアナログ信号に変換されて、ケーブル4bに送出される。
【0031】
このとき、台所リモコン3から風呂リモコン2に制御信号を送信する場合、制御部31から通信部32の所定のポートを介してASK変調部62にデジタルの制御信号が供給される。この制御信号は、ASK変調部62によってASK形式で符号化され、送信制御部65を介してD/Aコンバータ52に供給される。このとき、送信制御部65によって送信タイミングを制御され、インターホンの音声符号化されたデジタル信号と時分割多重される。具体的には、図3に示すように、インターホンの音声符号化されたデジタル信号を送信するためのQPSKの同期信号Aのタイミングから所定時間経過後に制御信号を送信するためのASKに切り替わり、その後所定時間経過後にQPSKに切り替わる。D/Aコンバータ52に供給された制御信号は、D/Aコンバータ52によりアナログ信号に変換されて、ケーブル4bに送出される。
【0032】
ケーブル4bに送出されたインターホンの音声信号は、ケーブル4aを介して風呂リモコン2の通信部22に入力され、A/Dコンバータ53によってデジタル信号に変換されて、デジタルフィルタ66,67に供給される。デジタルフィルタ66に供給された音声符号化されたデジタル信号は、デジタルフィルタ66を通過し、QPSK復調部63によって復調され、制御部21に供給される。制御部21に供給された音声符号化されたデジタル信号は、音声コーデック44に供給され、音声コーデック44によってデコードされ、D/Aコンバータ45によってアナログ信号に変換されて、増幅部27によって増幅され、スピーカ28から音声として出力される。デジタルフィルタ67に供給された音声符号化されたデジタル信号は、デジタルフィルタ67を通過することができず、カットされる。
【0033】
また、ケーブル4bに送出された制御信号は、ケーブル4aを介して風呂リモコン2の通信部22に入力され、A/Dコンバータ53によってデジタル信号に変換されて、デジタルフィルタ66,67に供給される。デジタルフィルタ67に供給された制御信号は、デジタルフィルタ67を通過し、ASK復調部64によって復調され、制御部21に供給される。デジタルフィルタ66に供給された制御信号は、デジタルフィルタ66を通過することができず、カットされる。
【0034】
一方、浴室の使用者がカラオケを楽しみたい場合、浴室の使用者が風呂リモコン2に所定の操作を施すと、操作信号が制御部21に入力される。そして制御部21が、使用者により指定されたカラオケの曲データと歌詞データと映像データとを送信すべき旨の制御信号を通信部22に送信させる。この制御信号は、既述のように台所リモコン3の通信部32によって受信され、制御部31に供給される。これにより制御部31が、半導体メモリ41から指定された曲データと歌詞データと映像データとを読み出す。曲データは、たとえばMIDI形式であるが、オリジナルフォーマットであってもよい。歌詞データは、たとえばテキスト形式である。映像データは、たとえばMPEG4形式である。そして制御部31が、映像データを通信部32の所定のポートを介してQPSK変調部61に供給するとともに、曲データと歌詞データとを通信部32の所定のポートを介してASK変調部62に供給する。QPSK変調部61に供給された映像データは、QPSK変調部61によりQPSK形式で符号化されて、送信制御部65を介してD/Aコンバータ52に供給される。そして、D/Aコンバータ52によりアナログ信号に変換されて、ケーブル4bに送出される。
【0035】
ASK変調部62に供給された曲データと歌詞データとは、ASK変調部62によってASK形式で符号化され、送信制御部65を介してD/Aコンバータ52に供給される。このとき、送信制御部65によって送信タイミングを制御され、QPSKの映像データとASKの曲データおよび歌詞データとが時分割多重される。具体的には、図3に示すように、映像データを送信するためのQPSKの同期信号Aのタイミングから所定時間経過後に曲データおよび歌詞データを送信するためのASKに切り替わり、その後所定時間経過後にQPSKに切り替わる。D/Aコンバータ52に供給された曲データおよび歌詞データは、D/Aコンバータ52によりアナログ信号に変換されて、ケーブル4bに送出される。
【0036】
ケーブル4bに送出された映像データは、ケーブル4aを介して風呂リモコン2の通信部22に入力され、A/Dコンバータ53によってデジタル信号に変換されて、デジタルフィルタ66,67に供給される。デジタルフィルタ66に供給された映像データは、デジタルフィルタ66を通過し、QPSK復調部63によって復調され、制御部21に供給される。制御部21に供給された映像データは、表示部24に供給され、表示部24の表示画面にカラオケの映像が表示される。デジタルフィルタ67に供給された映像データは、デジタルフィルタ67を通過することができず、カットされる。
【0037】
また、ケーブル4bに送出された曲データおよび歌詞データは、ケーブル4aを介して風呂リモコン2の通信部22に入力され、A/Dコンバータ53によってデジタル信号に変換されて、デジタルフィルタ66,67に供給される。デジタルフィルタ67に供給された曲データおよび歌詞データは、デジタルフィルタ67を通過し、ASK復調部64によって復調され、制御部21に供給される。制御部21に供給された曲データは、音楽再生部26に供給され、音楽再生部26によってアナログの音楽信号に変換されて、増幅部27によって増幅された後、スピーカ28から音楽として出力される。また、制御部21に供給された歌詞データは、OSDコントローラ25に供給され、表示部24の表示画面上で映像に重畳された文字として表示される。デジタルフィルタ66に供給された曲データおよび歌詞データは、デジタルフィルタ66を通過することができず、カットされる。また、使用者の歌声は、マイクロホン30により音声信号に変換され、A/Dコンバータ29によりデジタル信号に変換され、音声コーデック46によりエンコードされて、制御部21を介して音楽再生部26に供給される。そして、音楽再生部26により各種の音響処理を施された後にアナログ信号に変換され、増幅部27により増幅されて、スピーカ28から音声として出力される。
【0038】
このように、風呂リモコン2と台所リモコン3との間の通信に際して、送信側において、複数のデジタル変調方式で変調した信号を時分割多重して送信し、受信側において、受信した信号をデジタル変調方式毎に分離し、それらをデジタル変調方式に対応したデジタル復調方式で復調することによって、ケーブル4a,4b上で同時に複数のデジタル変調方式の信号を通信可能とする構成とし、送信側および受信側におけるモデム部51をDSPにより実現したので、制御データ、音声信号、音楽信号などの各種伝送信号を伝送するための回路を極限まで共通化でき、したがって製造コストの低減や回路基板の小型化を良好に実現できる。
【0039】
また、変調方式の種類毎に時分割多重するので、時分割多重を行わない場合と比較して、伝送エラーの発生を良好に低減できる。
【0040】
また、複数種類のフォーマットのデータを実質的に同時に伝送できるので、風呂リモコン2と台所リモコン3とにより、インタホンシステムやカラオケシステムなど、各種のシステムを構築できる。
【0041】
また本実施形態のように、半導体メモリ41をメモリスロット40に着脱可能なように構成すれば、カラオケソースを容易に変更できる。したがって、飽きることなく所望の曲によりカラオケを楽しむことができる。
【0042】
図4は、別の実施形態におけるモデム部51の機能ブロック図である。このモデム部51は、DSPにより実現されており、インストラクションRAM71、変調部72、復調部73、およびデジタルフィルタ74を備えている。そして、制御部21あるいは制御部31からインストラクションRAM71にインストールするソフトウェアを時分割で切り替えることにより、変調部72、復調部73、およびデジタルフィルタ74がQPSK用として動作する状態と、ASK用として動作する状態とに切り替わる。したがって、制御部21,31によりモデム部51をQPSK用とASK用とに自在に切り替えて使用でき、時分割多重を実現できる。
【0043】
また、上記実施形態においては、半導体メモリ41を台所リモコン3の外部からメモリスロット40に着脱自在に構成したが、台所リモコン3のカバーを取り外すことによって半導体メモリ41の交換が可能になるように構成してもよい。
【0044】
また、上記実施形態においては、台所リモコン3に半導体メモリ41を装着可能に構成したが、風呂リモコン2に半導体メモリ41を装着可能に構成してもよく、風呂リモコン2と台所リモコン3との双方に半導体メモリ41を装着可能に構成してもよい。
【0045】
また、上記実施形態においては、風呂リモコン2にカラオケ演奏機能を設けたが、台所リモコン3にカラオケ演奏機能を設けてもよく、風呂リモコン2と台所リモコン3との双方にカラオケ演奏機能を設けてもよい。
【0046】
また、上記実施形態においては、カラオケのソースとして半導体メモリ41を用いたが、半導体メモリ41の代わりにミニディスクやDVDのような他の記憶媒体を用いてもよく、あるいは、インターネットやLANなどのネットワークを経由してカラオケソースを得るように構成してもよい。
【0047】
また、上記実施形態においては、2種類のデジタル変復調方式を同時に用いたが、3種類以上のデジタル変復調方式を同時に用いてもよい。たとえば、上記実施形態においては、変調方式としてQPSKとASKとを採用したが、これらに代えて、あるいはこれらと共に、π/4シフトQPSKやQAMなどの他の変調方式を採用してもよい。
【0048】
また、上記実施形態においては、カラオケの映像および歌詞を表示部24の表示画面に表示するように構成したが、カラオケの歌詞のみを表示部24の表示画面に表示するように構成してもよい。
【0049】
また、上記実施形態においては、風呂リモコン2と台所リモコン3とにより音声のみのインタホン機能を実現したが、風呂リモコン2および台所リモコン3にCCDカメラなどを設け、相手の顔などが表示部24,34に表示されるように構成し、TVインタホン機能を実現してもよい。
【0050】
また、上記実施形態においては、遠隔操作装置として風呂リモコン2および台所リモコン3を設けたが、居間や洗面所やシャワールームなどにもリモートコントローラを設け、これらリモートコントローラ相互間で時分割多重によるデータ伝送を行うように構成してもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の遠隔操作装置相互間および/または複数の遠隔操作装置と給湯装置本体との間の通信に際して、送信側において、複数のデジタル変調方式で変調した信号を時分割多重して送信し、受信側において、受信した信号をデジタル変調方式毎に分離し、それらをデジタル変調方式に対応したデジタル復調方式で復調することによって、同一の通信路上で同時に複数のデジタル変調方式の信号を通信可能とする構成とし、送信側および受信側におけるモデム機能をDSPにより実現したので、制御データ、音声信号、音楽信号などの種類の異なる複数の伝送信号を同時に伝送するための回路を極限まで共通化でき、したがって製造コストの低減や回路基板の小型化を良好に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給湯装置の概略回路ブロック図である。
【図2】通信部の機能ブロック図である。
【図3】時分割多重の切り替えタイミングの説明図である。
【図4】他の実施形態における通信部の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 給湯装置本体
2 風呂リモコン
3 台所リモコン
4a,4b ケーブル
5 端子盤
21 制御部
22 通信部
23 操作部
24 表示部
25 OSDコントローラ
26 音楽再生部
27 増幅部
28 スピーカ
29 A/Dコンバータ
30 マイクロホン
31 制御部
32 通信部
33 操作部
34 表示部
35 D/Aコンバータ
36 増幅部
37 スピーカ
38 A/Dコンバータ
39 マイクロホン
40 メモリスロット
41 半導体メモリ
42 音声コーデック
43 音声コーデック
44 音声コーデック
45 D/Aコンバータ
46 音声コーデック
51 モデム部
52 D/Aコンバータ
53 A/Dコンバータ
61 QPSK変調部
62 ASK変調部
63 QPSK復調部
64 ASK復調部
65 送信制御部
66 デジタルフィルタ
67 デジタルフィルタ
71 インストラクションRAM
72 変調部
73 復調部
74 デジタルフィルタ
Claims (5)
- 給湯装置本体と、
前記給湯装置本体との間、若しくは他の遠隔操作装置との間で、種類の異なる複数の信号を相互に異なるデジタル変調方式で変調し、時分割多重して相互に通信可能で、かつ前記給湯装置本体を通信により遠隔操作する複数の遠隔操作装置とを有する給湯装置であって、
前記給湯装置本体及び各遠隔操作装置は、
送信されるデジタル信号をその信号の種類に対応する所定のデジタル変調方式で変調する変調手段と、
受信されたデジタル信号から下記復調手段で復調させるデジタル信号のみを通過させるデジタルフィルタと、
前記デジタルフィルタから出力されるデジタル信号をこのデジタル信号のデジタル変調方式に対応するデジタル復調方式で元のデジタル信号に復調する復調手段と、
前記変調手段、前記デジタルフィルタ及び前記復調手段を複数の相互に異なるデジタル変調復調方式のいずれかのデジタル変調復調方式に対応した変調手段、デジタルフィルタ及び復調手段として機能させるために、そのデジタル変調復調方式用のソフトウェアがインストールされるインストラクションRAMと、を内蔵するDSPからなるモデムと、
前記複数のデジタル変調復調方式に対応した複数のソフトウェアの前記インストラクションRAMへのインストールを所定のタイミングで切り換えることにより、前記モデムの処理可能なデジタル変調復調方式を時分割で切り換える制御手段と、
を備えたことを特徴とする、給湯装置。 - 前記複数の遠隔操作装置のうちの少なくとも1つは、カラオケ演奏データおよび歌詞データを入力する入力手段を有し、
前記入力手段を有する遠隔操作装置に備えられた前記モデムは、前記カラオケ演奏データと前記歌詞データとを互いに異なるデジタル変調方式により時分割多重して他の遠隔操作装置に送信し、
前記他の遠隔操作装置は、その遠隔操作装置に備えられた前記モデムにより復調した前記カラオケ演奏データに基づく音声出力を行う音声出力手段と、前記モデムにより復調した前記歌詞データに基づく表示出力を行う表示出力手段とを有する、請求項1に記載の給湯装置。 - 前記複数の遠隔操作装置のうちの少なくとも1つは、カラオケ演奏データ、歌詞データ、および映像データを入力する入力手段を有し、
前記入力手段を有する遠隔操作装置に備えられた前記モデムは、前記カラオケ演奏データと前記歌詞データと前記映像データとを少なくとも2種類のデジタル変調方式により時分割多重して他の遠隔操作装置に送信し、
前記他の遠隔操作装置は、その遠隔操作装置に備えられた前記モデムにより復調した前記カラオケ演奏データに基づく音声出力を行う音声出力手段と、前記モデムにより復調した前記歌詞データおよび前記映像データに基づく表示出力を行う表示出力手段とを有する、請求項1に記載の給湯装置。 - 前記入力手段は、入力データが格納された着脱自在のメモリを装着するためのスロットを有し、このスロットを介して前記入力データを入力する、請求項2または3に記載の給湯装置。
- 前記入力手段は、外部の通信網を接続するための接続手段を備え、その接続手段を介して入力データを前記通信網から入力する、請求項2または3に記載の給湯装置。
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