JP4097920B2 - 自動2輪車の車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は自動2輪車の車体構造に係り、特に、マフラーに対するリヤカウルとステップの有利な配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート下方の左右等から張り出すリヤカウルを設けた自動2輪車は公知であり、例えば、実開平4−3589号には、リヤカウルをシートの側方へ大きく張り出させ、その内部空間へマフラーを配設することによりリヤカウルの一部がマフラーカバーを兼用することが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例と異なり、マフラーをリヤカウルへ内蔵させない場合には、発熱源であるマフラーを乗員の脚部やシート等への積載物からできるだけ離れるように配置することが望まれる。そこで本願発明は、このような要請の実現を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明に係る自動2輪車の車体構造は、車体上部に設けられるダブルシートと、その下方から左右へ張り出すリヤカウルと、このリヤカウル下方の車体側面を前後方向へ横切るマフラーと、ダブルシートの同乗者席下方の車体側面下部に設けられた折りたたみ自在のピリオンステップを有する自動2輪車において、
前記ピリオンステップ直上近傍位置におけるリヤカウルの張り出し部を最大突出部とし、
前記マフラーよりも長く側方へ突出させ、
前記ピリオンステップの使用状態における先端位置を前記最大突出部よりもさらに長く側方へ突出させるとともに、
前記マフラーは、前記リヤカウルへ内蔵されず、側方をマフラーカバーで覆われ、
側面視でリヤカウルの下端部より下方に位置して後部が後輪上方に配置され、
前記マフラーカバーは、側方から外観されるようになっており、かつ同乗者席の後部から平面視で外観され、
車体の前記最大突出部を垂直に通る左右方向断面内にて、最大突出部の下方に前記マフラーカバーが位置し、そのさらに下方に前記ピリオンステップが位置し、
前記マフラーカバーは前記最大突出部より車体内方へ引き込まれている、
ことを特徴とする。
【0005】
【発明の効果】
本願発明は、ステップ直上近傍位置におけるリヤカウルを、上方にてマフラーより外方へ張り出させたので、乗員の脚部や車体側方へ吊り下げた積載物は、いずれもリヤカウルの張り出した端部よりも外方を通るため、リヤカウル下方のマフラーから十分な距離だけ確実に離すことができる。
【0006】
また、使用状態におけるステップの先端をリヤカウルよりもさらに外方へ突出させれば、乗員の脚部並びにステップ上における足の位置がより外方へ移動されるからマフラーとの離間をさらに大きくできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は本実施例の適用された自動2輪車の左側側面図、図2はその平面図、図3は車体後部側の平面図、図4は図3の4−4線断面図である。
【0008】
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は本実施例の適用された自動二輪車の左側面図、図2はその平面図である。これらの図において、前輪1と後輪2の間にダブルシート3が配置され、その運転席4の前方に燃料タンク5、同乗者席6の左右両側から後方にかけてリヤカウル7が設けられ、燃料タンク5とリヤカウル7は運転席4を挟んで前後に配置され、かつそれぞれの左右両側には、張り出し部8,9が形成されている。
【0009】
図2に示すように、燃料タンク5の平面視形状は前半部側が略菱形をなし、張り出し部8の輪郭をなす稜線8aは、前端側から後方へ向かって最大突出部8bまで次第に側方へ広がる曲線をなし、最大突出部8bから後方は逆に車体中心側へ次第に収束する変化をなし、張り出し部8はその基部である燃料タンク5の一般側面8cよりも大きく側方へ張り出している。またリヤカウル7の張り出し部9もその輪郭線をなす稜線9aが最大突出部9bまでは前方から後方へ向かって次第に広がり、最大突出部9bから後方は逆に車体中心側へ次第に収束する変化をなす。
【0010】
燃料タンク5の下方には、4サイクル水冷式の直列4気筒エンジン10が配置され、エアクリーナ11及び燃料噴射装置12を介して吸気され、排気ガスは排気管13及びマフラー(図1〜3ではマフラーカバー14で覆われて見えない。なお図4参照)を介して排気される。排気管13はエンジン10の下方を通ってからピボットプレート17の後方を上方へ立ち上がり、側面視でリヤフォーク18と交差した後でリヤカウル7下方の車体左右に配置される一対のマフラーへ枝分かれして接続する。左右の各マフラーは表面の外観される側をマフラーカバー14で覆われている。
【0011】
燃料噴射装置12の一部は燃料タンクの底部後部に近接してその下方へ配置される噴射装置カバー15で覆われ、エアクリーナ11の後部側側面サイドカバー16で覆われる。サイドカバー16は運転席4の下方へ延びてその底部と接している。
【0012】
サイドカバー16の下方かつエンジン10の後方にはピボットプレート17が上下方向へ長く配置され、ここにピボット軸17aでリヤフォーク18の前端が揺動自在に支持され、その上下動はリヤクッション19によって緩衝される。
【0013】
ピボットプレート17の後部には側面視略Y字状をなすステップホルダ20の前端部が取り付けられ後部側は側面視で後輪2へ重なり、かつ同乗者席6の下方となる位置まで後方へ長く延出し、ここに同乗者用のピリオンステップ21が折りたたみ自在に取り付けられている。
【0014】
なお、図中の符号22はフロントフォーク、23はヘッドパイプ、24はヘッドライト、25はメーター、26はハンドル、27は車体フレーム、28はライダー用のライダーステップ、29は可動リヤフェンダ、30はチェーンケース、31はグリップバー、32はテールランプ、33はリヤウィンカ、34はライセンスプレート、35はライダー、36はその膝である。
【0015】
次に、リヤカウル7、マフラーカバー14、マフラー及びピリオンステップ21の位置関係を説明する。図3に示すように、同乗者席6に座った同乗者38の脚部39はリヤカウル7の最大突出部9b近傍を跨ぐ。
【0016】
リヤカウル7の側方張り出し量は後方へ向かって次第に少なくなるので車体側面を前後方向へ横切るマフラーカバー14は、同乗者席6の後部から平面視で外観されるようになる。ただし、この平面視露出部は、同乗者38の脚部39が通過する部分より後方側において出現する。
【0017】
また、図4に示すように、最大突出部9b近傍部下方にはピリオンステップ21が位置している。ピリオンステップ21は使用状態にしたとき、先端部が最大突出部9bよりも寸法aだけさらに側方へ突出し、最大突出部9b近傍を通過した脚部39を無理なく自然に降ろした状態で足40を乗せることができるようになっている。
【0018】
また、最大突出部9bの突出量は、その下方に位置するマフラーカバー14の最外方位置よりもさらに寸法bだけ外方へ出ている。すなわち、マフラーカバー14は最大突出部9bよりも寸法b、ピリオンステップ21の先端からはさらに寸法aだけ車体内方へ引き込まれた位置にある。
【0019】
マフラーカバー14は樹脂や金属等の断熱性に優れた適宜材料からなり、断面半円状に形成され、マフラー41の表面のうち外観される側を覆っている。
なお、マフラーカバー14が張り出し部9より車体内方へ引き込まれた状態は最大突出部9bの直下に限らず、脚部39が通過する可能性のある範囲ではいずれも張り出し部9がマフラーカバー14よりも外方へ張り出している。また、バッグ等の車体側方へ吊り下げた積載物42を吊り下げ支持した場合でも同様である。
【0020】
次に、本実施例の作用を説明する。ピリオンステップ21直上近傍位置におけるリヤカウル7を、上方にてマフラーカバー14より外方へ張り出させたので、乗員の脚部39や車体側方へ吊り下げた積載物42は、いずれもリヤカウル7の張り出した端部よりも外方を通るため、リヤカウル7下方のマフラーカバー14及びマフラー41から十分な距離だけ確実に離すことができる。
【0021】
また、使用状態におけるピリオンステップ21の先端をリヤカウル7よりもさらに外方へ突出させれば、乗員の脚部39並びにピリオンステップ21上における足40の位置がより外方へ移動されるから、熱源であるマフラー41及びマフラーカバー14との離間をさらに大きくできる。
【0022】
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、ステップはピリオンステップ21に代えて、通常よりも後方位置に配置されたライダーステップ28でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の適用された自動2輪車の側面図
【図2】同上平面図
【図3】同乗者席を含む車体後部の平面図
【図4】図3の4−4線断面図
【符号の説明】
3:ダブルシート、4:運転席、6:同乗者席、7:リヤカウル、9:張り出し部、14:マフラーカバー、21:ピリオンステップ、38:同乗者、39:脚部、40:足、41:マフラー、42:積載物
Claims (1)
- 車体上部に設けられるダブルシートと、その下方から左右へ張り出すリヤカウルと、このリヤカウル下方の車体側面を前後方向へ横切るマフラーと、ダブルシートの同乗者席下方の車体側面下部に設けられた折りたたみ自在のピリオンステップを有する自動2輪車において、
前記ピリオンステップ直上近傍位置におけるリヤカウルの張り出し部を最大突出部とし、
前記マフラーよりも長く側方へ突出させ、
前記ピリオンステップの使用状態における先端位置を前記最大突出部よりもさらに長く側方へ突出させるとともに、
前記マフラーは、前記リヤカウルへ内蔵されず、側方をマフラーカバーで覆われ、
側面視でリヤカウルの下端部より下方に位置して後部が後輪上方に配置され、
前記マフラーカバーは、側方から外観されるようになっており、かつ同乗者席の後部から平面視で外観され、
車体の前記最大突出部を垂直に通る左右方向断面内にて、最大突出部の下方に前記マフラーカバーが位置し、そのさらに下方に前記ピリオンステップが位置し、
前記マフラーカバーは前記最大突出部より車体内方へ引き込まれている、
ことを特徴とする自動2輪車の車体構造。
Priority Applications (2)
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JP2001278870A JP4097920B2 (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 自動2輪車の車体構造 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2001278870A JP4097920B2 (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 自動2輪車の車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (2)
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IT (1) | ITTO20020520A1 (ja) |
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2001
- 2001-08-10 JP JP2001278870A patent/JP4097920B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-06-17 IT IT2002TO000520A patent/ITTO20020520A1/it unknown
Also Published As
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ITTO20020520A1 (it) | 2003-02-10 |
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