JP4085633B2 - 光学部材用合成石英ガラス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長155〜250nmの光を光源とする光学装置の光学部材用合成石英ガラスおよびその製造方法に関する。より詳細には、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、Xe2エキシマランプ(波長172nm)や重水素ランプ(波長170〜400nm)、F2レーザ(波長157nm)等を光源とした光学装置の、レンズ、プリズム、エタロン、回折格子、フォトマスク、ペリクル(ペリクル材およびペリクルフレーム)、窓材などの光学部品材料として用いられる光学部材用合成石英ガラスとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から光リソグラフィ技術において、ウエハ上に微細な回路パターンを転写して集積回路を製造するための露光装置が広く利用されている。集積回路の高集積化および高機能化に伴い、集積回路の微細化が進み、高解像度の回路パターンを深い焦点深度でウエハ面上に結像させることが露光装置に求められ、露光光源の短波長化が進められている。露光光源は、従来のg線(波長436nm)やi線(波長365nm)から進んで、KrFエキシマレーザ(波長248nm)やArFエキシマレーザ(波長193nm)が用いられようとしている。またさらに回路パターンが100nm以下となる次世代の集積回路に対応するため、露光光源としてF2レーザ(波長157.6nm)を用いることが検討され始めている。
【0003】
波長155〜400nmの光を光源とする露光装置の光学系には、近赤外域から紫外域までの広範囲にわたって透過性に優れ、熱膨張係数が極めて小さく加工が比較的容易などの理由から、合成石英ガラスが主に用いられてきた。従来用いられてきた合成石英ガラスは、例えば特開平3−88742号公報に開示されたものが知られている。すなわち合成石英ガラス体中のOH基含有量が10ppm以上であり、かつ水素を5×1016分子/cm3以上含有することを特徴とするものである。
【0004】
合成石英ガラス中の水素分子は、紫外線照射により生じるE’センター(≡Si・)やNBOHC(≡SiO・)などの常磁性欠陥を、以下の式に従って、それぞれ≡SiHや≡SiOHなど紫外域に吸収帯を有しない構造に変換するはたらきを有しており、同報発明は紫外線照射による透過率低下が少ない合成石英ガラスを供するものである。
【0004】
【数1】
【0006】
しかしながら、合成石英ガラス中の水素分子は紫外線照射により生じた欠陥を修復するはたらきを有するのみであり、同報発明は耐光性を根本的に改善するものではなく、また同報発明の合成石英ガラスであっても、紫外線を照射した場合に屈折率の上昇などのダメージが生じ問題であった。これら問題は、KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザさらにはF2レーザと光の波長が短くなるにつれ光子の持つエネルギーが増すため、波長200nm以下の深紫外光〜真空紫外光用光学部材として用いられる場合には特に深刻であった。
【0007】
紫外線を照射した場合の屈折率上昇や透過率低下の原因は明確ではないが、合成石英ガラス中の歪んだ構造、例えば三員環構造や四員環構造などの欠陥前駆体が紫外線照射により切断され、E’センターやNBOHCなどの構造欠陥が生成するためと推定される。根本的な耐光性の改善のためには合成石英ガラス中の歪んだ構造の低減が不可欠と考えられる。
【0008】
また合成石英ガラス中のOH基は、紫外線照射時の赤色蛍光発光に影響を与えるだけでなく、波長180nm以下の真空紫外域における光透過性を低下させる。従って合成石英ガラス中のOH基含有量は少ないほうが好ましい。
【0009】
そこで耐光性、さらには真空紫外域における光透過性を改善する方法として、本発明者らは、特開2001−19450公報にて、フッ素を含有しかつOH基含有量が100ppm未満であることを特徴とする光学部材用合成石英ガラスを提案した。このように合成石英ガラス内にフッ素を含有させることにより、合成石英ガラス中の歪んだ構造が低減され、紫外線照射した場合のダメージは低減される。
【0010】
本発明者らは特開2001−19450公報で、フッ素を含有しOH基含有量の少ない合成石英ガラスの製造方法として、以下のような方法を提案した。すなわち、ガラス形成原料を火炎加水分解して得られる石英ガラス微粒子を基材に堆積、成長させて多孔質石英ガラスを形成し、得られた多孔質石英ガラスをフッ素化合物含有雰囲気下、600℃以下の温度にて処理することにより多孔質石英ガラス中のOH基含有量を低減するとともにフッ素をドープした後、透明ガラス化するものである。しかしながらこの方法では、大量のフッ素ドープを必要とする場合には、充分でないことがあった。
【0011】
またフッ素含有量の高い合成石英ガラスを作製する方法として、例えば特開2001−89170公報などにおいて、多孔質石英ガラスをフッ素化合物雰囲気下、温度600〜1450℃で処理することにより、1000ppm以上の高濃度のフッ素を含有する合成石英ガラスの作製方法が提案されている。しかしながら、多孔質石英ガラスをフッ素化合物雰囲気下にて処理する際に酸素欠乏型欠陥(≡Si−Si≡)が生成する場合があった。酸素欠乏型欠陥は163nmを中心とした吸収帯を有し波長155〜180nmの真空紫外域における光透過率を損なうだけでなく、耐光性にも悪影響を及ぼすため酸素欠乏型欠陥は実質的に含有しないことが好ましい。
【0012】
また特開2001−19450公報において、多孔質石英ガラスのOH基含有量を低減、フッ素ドープ処理した後、あるいは同処理を実施する際に、酸素ガスを含んだ雰囲気中で多孔質石英ガラスを処理することにより、酸素欠乏型欠陥を修復する方法が提案されている。しかしこの場合は、新たに異なる欠陥、すなわち酸素過剰型欠陥が生成するおそれがないわけではない。
【0013】
また透明ガラス化工程以前の工程にて生成した酸素欠乏型欠陥を修復するために、透明合成石英ガラスブロックを酸素ガス含有雰囲気中にて加熱処理する方法が特開平8−75901号公報にて提案されているが、その処理には非常に時間を要する、酸素過剰型欠陥が生成する、合成石英ガラス中に酸素分子が含まれてしまう可能性があるなどの問題があった。合成石英ガラス中の酸素過剰型欠陥および酸素分子は波長155〜180nmの広い範囲において光吸収帯を有し同波長域における光透過性を損ない、さらに紫外線照射時の赤色蛍光を発する、NBOHCを生成させ真空紫外〜紫外域における光透過性を低減するため、実質的に含有しないことが好ましい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐光性および光透過性に優れた高濃度にフッ素を含有する合成石英ガラスを安定して作製する方法の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、合成石英ガラス中の酸素欠乏型欠陥と酸素過剰型欠陥の含有量、および合成石英ガラス中のフッ素含有量に対する、多孔質石英ガラスをフッ素化合物含有雰囲気下にて処理する際の条件の影響に関して詳細に検討を行った。その結果、酸素欠乏型欠陥の生成を抑制するためには、多孔質石英ガラスをフッ素化合物含有雰囲気下にて処理する際の温度が重要であり、800℃以下の低温で処理すれば、多孔質石英ガラス中のOH基とフッ素との置換反応のみ進行させることができ、酸素欠乏型欠陥の生成を防ぐことができることを見出した。
【0016】
この場合、酸素欠乏型欠陥の修復を目的とした多孔質石英ガラスあるいは合成石英ガラス体の酸素含有雰囲気下における処理を実施する必要がないため、酸素過剰型欠陥あるいは酸素分子を含有しない合成石英ガラスが得られる。さらに、この場合、最終的に得られる合成石英ガラス中のフッ素含有量は、多孔質石英ガラス中のOH基含有量によって決まり、多孔質石英ガラス中のOH基含有量が多ければ多いほどフッ素含有量の高い合成石英ガラスが得られる。
【0017】
すなわち本発明は波長155〜250nmの光を光源とする光学装置の光学部材として用いられる光学部材用合成石英ガラスの製法において、
(a)ガラス形成原料を火炎加水分解して得られる石英ガラス微粒子を基材に堆積・成長させて多孔質石英ガラスを形成する工程と、
(b)該多孔質石英ガラスを水蒸気を10体積%以上含有する雰囲気下に保持することにより、該多孔質石英ガラス中のOH基含有量を制御する工程と、
(c)該多孔質石英ガラスをフッ素化合物含有雰囲気下に保持し、該多孔質石英ガラスにフッ素をドープすると同時にOH含有量を低減する工程と、
(d)該多孔質石英ガラスを1300℃以上の温度に昇温して透明ガラス化し、フッ素を含有した透明石英ガラス体を得る工程と、
を含むことを特徴とする光学部材用合成石英ガラスの製法を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の工程(a)は、多孔質石英ガラスの製造工程である。
合成石英ガラスの形成原料としては、ガス化可能な原料であれば特に制限されないが、SiCl4、SiHCl3、SiH2Cl2、SiCH3Cl3などの塩化物、SiF4、SiHF3、SiH2F2などのフッ化物、SiBr4、SiHBr3などの臭化物、SiI4などの沃化物といったハロゲン化珪素化合物、またはR n Si(OR)4−n(ここにRは炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜3の整数)で示されるアルコキシシランや(CH3)3Si−O−Si(CH3)3などのハロゲンを含まない珪素化合物が挙げられる
【0019】
ガラス形成原料にハロゲン化珪素化合物を用いる場合には、合成石英ガラス中にガラス形成原料中のハロゲンが残留する場合があり、ハロゲンの残留含有量にバラツキが生じ屈折率均質性を損なう可能性がある。したがって、ガラス形成原料としてはハロゲンを含まない有機珪素化合物が好ましい。ただしハロゲンを含まない有機珪素化合物は比較的高価であり、これをガラス形成原料に用いた場合には製造コストの上昇が避けられない。そこで製造コストを抑制するためにハロゲン化珪素化合物をガラス形成原料として用いる場合には、屈折率への影響が最も少ない塩化珪素化合物を使用することが好ましい。
【0020】
また石英ガラス微粒子を堆積・成長させる基材は、得られる多孔質石英ガラスのかさ密度分布形状を整える、回転対称にするという観点から、回転させることが好ましい。回転速度は石英ガラス微粒子の堆積・成長速度によるが、毎分10回転〜0.1回転の範囲が好ましい。
【0021】
本発明の工程(b)は、多孔質石英ガラス中のOH基含有量を制御する工程である。
多孔質石英ガラスの制御工程では、多孔質石英ガラスを800〜1350℃の温度にて水蒸気含有雰囲気下にて保持する。水蒸気含有雰囲気としては、水蒸気を0.1〜100体積%含有する不活性ガス雰囲気が好ましい。また、雰囲気圧力は100Pa〜101kPa(すなわち大気圧)が好ましい。さらに、保持時間は、数時間〜数十時間が好ましい。この場合、多孔質石英ガラスへ均一に短時間でOH基をドープするためには、減圧下(13.3kPa以下、特に1.3kPa以下が好ましい。)で保持した状態で水蒸気含有ガスを常圧になるまで導入し、水蒸気含有雰囲気とすることが好ましい。
【0022】
また本発明において、OH基含有量制御工程を実施する際の多孔質石英ガラスの平均かさ密度は1.6g/cm3以下、かさ密度分布(すなわち、多孔質石英ガラスの成長軸方向に垂直な断面において、外周から20mmを除いた領域内でのかさ密度の最大と最小との差)は0.6g/cm3以下であることが好ましい。これは、多孔質石英ガラスの形成条件を調整したり、あるいは多孔質石英ガラスの製造工程とOH基含有量を低減する工程との間で多孔質石英ガラスを1000℃〜1500℃の範囲内にて加熱したりして、行える。
【0023】
OH基含有量制御工程における、多孔質石英ガラスの平均かさ密度を前記範囲内とすることにより、多孔質石英ガラス中のOH基含有量を充分に制御することができ、また、この後のフッ素ドープ工程におけるフッ素ドープを充分に行うことができる。またかさ密度分布を前記範囲内とすることにより、最終的に得られた合成石英ガラス体中のOH基含有量やフッ素含有量に分布が生じにくく、屈折率や光透過率の均一性が向上する。
【0024】
本発明の工程(c)は、フッ素ドープ工程である。
フッ素をドープするためには、多孔質石英ガラスをフッ素含有雰囲気中に保持する。フッ素含有雰囲気としては、含フッ素ガス(例えばSiF4、SF6、CHF3、CF4、F2など)を0.1〜50体積%含有する不活性ガス雰囲気が好ましい。雰囲気温度は室温〜800℃が好ましい。また、雰囲気圧力100Pa〜101kPa(101kPa=大気圧)が好ましい。さらに、保持時間は、数時間〜数十時間が好ましい。この場合、多孔質石英ガラスへ均一に短時間でフッ素をドープできることから、減圧下(13.3kPa以下、特に1.3kPa以下が好ましい。)で保持した状態で含フッ素ガスを常圧になるまで導入し、フッ素含有雰囲気とすることが好ましい。800℃を超える高温でフッ素ドープする場合には、酸素欠乏欠陥などの還元型欠陥が生成しやすくなる。
【0025】
本発明の工程(d)は、透明ガラス化工程である。
透明ガラス化は、多孔質石英ガラスを所定の透明ガラス化温度で所定時間保持することにより行われる。透明ガラス化温度は、通常は1300〜1600℃であり、特に1350〜1500℃であることが好ましい。またこの際の雰囲気としては、ヘリウムや窒素などの不活性ガス100体積%の雰囲気、またはヘリウムや窒素などの不活性ガスを主成分とする雰囲気を用いることができる。圧力については、減圧または常圧であればよい。特に常圧の場合にはヘリウムガスを用いることができる。また、減圧の場合には100Torr(13.3kPa)以下とすることが好ましい。
【0026】
本発明の方法により得られた合成石英ガラスは、露光装置用のレンズ、その他の光学部材として用いるために、光学部材として必要な屈折率均質性や低複屈折性などの光学特性を与えるための均質化、成形、アニールなどの各熱処理(以下、光学的熱処理という)を適宜行う必要がある。窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下、温度500〜1200℃、圧力101kPa(大気圧)〜1Paにて数十〜数百時間保持して、アニールを実施することにより合成石英ガラス中の三員環構造や四員環構造などの歪んだ構造を低減することができるが、合成石英ガラス中のフッ素含有量が多いほど、より短時間のアニール処理により合成石英ガラス中の歪んだ構造を低減できる。光学的熱処理は透明ガラス化の後に行うことができる。
【0027】
次に本発明の光学部材用合成石英ガラスの組成について、説明する。
本発明において、合成石英ガラス中のOH基は、紫外線照射時の赤色蛍光発光を増加させるだけでなく真空紫外域における光透過性を損なうため、その含有量は少ない方が好ましい。具体的には合成石英ガラス中のOH基含有量は10ppm以下、特には5ppm以下、さらには1ppm以下が好ましい。
【0028】
本発明において、合成石英ガラス中の塩素は、真空紫外域における光透過性および耐光性を悪化させるため、その含有量が少ない方が好ましい。具体的には合成石英ガラス中の塩素含有量は10ppm以下、特には5ppm以下、さらには実質的に含有しないことが好ましい。
【0029】
本発明において、合成石英ガラス中のフッ素は、OH基と置換しOH基含有量を低減する効果を有するうえ、三員環構造、四員環構造などの歪んだ構造を低減する効果がある。具体的には本発明の合成石英ガラスはフッ素を500ppm以上、特に1000ppm以上含有することが好ましい。
【0030】
また、フッ素含有量分布は、光学部材としての使用領域において、フッ素含有量の最大と最小との差で400ppm以下であることが好ましく、特には50ppm以下、さらには10ppm以下であることが好ましい。
【0031】
本発明において、合成石英ガラス中の酸素欠乏型欠陥(≡Si−Si≡,(≡はSi−O結合を示す。以下同様))、酸素過剰型欠陥(≡Si−O−O−Si≡)、≡SiH結合、溶存酸素分子などは真空紫外光透過性および耐光性に悪影響を及ぼすため、実質的に含有しない方が好ましい。
【0032】
本発明において、合成石英ガラス中のアルカリ金属(Na,K,Liなど)、アルカリ土類金属(Mg,Caなど)、遷移金属(Fe,Ni,Cr,Cu,Mo,W,Al,Ti,Ceなど)などの金属不純物は、紫外域から真空紫外域における透過率を低下させるだけでなく、耐紫外線性を低下させる原因ともなるため、その含有量は極力少ない方が好ましい。具体的には金属不純物の合計含有量が100ppb以下、特に50ppb以下が好ましい。
【0033】
さらに本発明の方法により得られた合成石英ガラスは、耐紫外線性を向上させるために、水素分子を含有させると効果的な場合がある。具体的には合成石英ガラスを水素含有雰囲気下、600℃以下の温度で加熱処理することにより、合成石英ガラス中へ水素分子を拡散、含有させる。
【0034】
水素分子は紫外線照射により生じるE’センターやNBOHCなどの常磁性欠陥を修復し波長180〜300nmにおける吸収帯の生成を抑制するはたらきを有する。波長180〜250nmの光を光源とする光学装置の光学部材として用いる場合には、水素分子を1×1017分子/cm3以上含有させることが好ましい。
【0035】
しかしながら、合成石英ガラス体中の水素分子は紫外線照射中の酸素欠乏型欠陥(≡Si−Si≡)生成を促進する作用があり、同欠陥は波長163nmを中心とする吸収体を有するため、波長155〜180nmの光を光源とする光学装置の光学部材として用いる場合には、用途、使用条件にもよるが、合成石英ガラス中の水素分子含有量を1×1017分子/cm3以下とすることが好ましい場合がある。
【0036】
【実施例】
表1に示す条件にて、四塩化珪素またはヘキサメチルジシロキサン(HMDS)のガラス形成原料を酸水素火炎中で加水分解させ、形成されたSiO2微粒子を回転する基材上に堆積させて直径350mm、長さ600mmの多孔質石英ガラス(平均かさ密度0.7g/cm3、かさ密度分布0.1g/cm3)を作製した(工程(a))。
【0037】
次いで、多孔質石英ガラスを雰囲気制御可能な炉にセットし、圧力150Pa以下の減圧に保持した状態で、表1に示す温度まで昇温して、この温度にて所定のガスを導入しOH基含有量の制御を実施した(工程(b))。
続いて、多孔質石英ガラスを雰囲気制御可能な炉にセットし、圧力150Pa以下の減圧に保持した状態で、表1に示す温度まで昇温して、この温度にて所定のガスを導入し、多孔質石英ガラス中のOH基含有量を低減を行うと同時にフッ素ドープを実施した(工程(c))。
【0038】
その後、多孔質石英ガラスを圧力150Pa以下の減圧に保持した状態で1450℃まで昇温して、この温度にて10時間保持し透明石英ガラス体(直径φ230mm、長さ450mm)を作製した(工程(d))。
【0039】
各例で得られた透明石英ガラス体を内径250mmのカーボン製るつぼの中にセットし、同るつぼを電気炉内でアルゴンガス、100vol%、1atmにて1750℃まで昇温して、この温度にて10時間保持することにより、透明石英ガラス体の成形を行った。
【0040】
得られた透明石英ガラス体の長手方向ほぼ中央からサイズφ150mm×20mm厚の評価用試料を切出し、以下の評価を行った。
【0041】
(OH基含有量評価)
評価用試料の中央付近について赤外分光光度計による測定を行い、波長2.7μmにおける吸収ピークからOH基含有量を求めた(J.P.Wiliams et.al.,Ceramic Bulletin, 55(5), 524, 1976)。本法による検出限界は1ppmである。
【0042】
(フッ素含有量評価)
評価用試料中央付近のフッ素含有量をフッ素イオン電極法により分析した。フッ素含有量の分析方法は下記の通りである。日本化学会誌、1972(2), 350に記載された方法に従って、合成石英ガラスを無水炭酸ナトリウムにより加熱融解し、得られた融液に蒸留水および塩酸(体積比で1:1)を加えて試料液を調整した。試料液の起電力をフッ素イオン選択性電極および比較電極としてラジオメータトレーディング社製No.945−220およびNo.945−468をそれぞれ用いてラジオメータにより測定し、フッ素イオン標準溶液を用いてあらかじめ作成した検量線に基づいて、フッ素含有量を求めた。本法による検出限界は10ppmである。
【0043】
(波長157.6nmでの内部光透過率評価)
評価用試料の中央より20mm×20mm×5mmの試料、および20mm×20mm×30mmの試料を切り出し、それぞれ20mm角の2面を鏡面研磨し、試料の温度を25℃に保持した状態で真空紫外分光光度計(分光計器社製UV201M)により波長157.6nmでの光透過率を窒素雰囲気下にて測定した。厚み5mmおよび厚み30mmの2種類の試料の波長157.6nm光透過率T1、T2より、波長157.6nmにおける内部光透過率T157.6を下記の式(1)に従って求めた。
【0044】
【数2】
【0045】
(三員環構造、四員環構造の含有量評価)
ラマン分光測定(JobinYbon製 Ramonor T64000 励起光源:アルゴンイオンレーザ(波長514.5nm))を行い、レーザラマンスペクトルにおける495cm−1の散乱ピーク強度I1および605cm−1の散乱ピーク強度I2と、440cm−1の散乱ピーク強度I0との強度比I1/I0およびI2/I0を求めた。強度比I1/I0、強度比I2/I0の値が小さいほど良好である。
【0046】
なお、各散乱ピーク強度I1、I2、I0の求め方は以下のとおりである。495cm−1の散乱ピークおよび605cm−1の散乱ピークに対してそれぞれ1本のローレンツ関数によりカーブフィッティングを行い、実スペクトルとの最小二乗誤差が最小となるように近似を行って各関数の係数を決定した。440cm−1の散乱ピークに対しては3本のガウス関数の合成により、また495cm−1の散乱ピークと605cm−1の散乱ピークと440cm−1の散乱ピークとを除いた残余(ベースライン)に対しては2次関数により、それぞれカーブフィッティングを行い、実スペクトルとの最小二乗誤差が最小となるよう近似を行って各関数の係数を決定した。以上により求められた関数を用いて各散乱ピークの強度を求めた。
【0047】
(酸素欠乏型欠陥の有無評価)
評価用試料の中央付近より20mm×20mm×5mmの試料、および20mm×20mm×30mmの試料を切り出し、それぞれ20mm角の2面を鏡面研磨し、試料の温度を25℃に保持した状態で真空紫外分光光度計(分光計器社製「UV201M」、以下同じ)により波長163nmでの光透過率を窒素雰囲気下にて測定し、式(2)より163nmにおける内部透過率T163を算出し、石英ガラス中のOH基濃度COH(ppm)から式(3)により計算される値Tidと比較することにより酸素欠乏型欠陥の有無を評価した。
【0048】
【数3】
【0049】
【数4】
【0050】
酸素欠乏型欠陥があると、163nmを中心とした吸収帯があるため、上式(3)より計算される値より低くなる。
【0051】
(酸素過剰型欠陥の有無評価)
評価用試料の中央付近より20mm角×10mm厚の合成石英ガラス試料を準備し試料中のOH基含有量を赤外分光光度計にて測定する。次いで同試料を水素ガス100%、101kPa,1000℃にて30時間保持し、室温まで冷却した後に、再度試料中のOH基含有量を同様の方法で測定する。熱処理前後での試料中のOH基含有量の変化量を算出し、同変化量が1ppm以下であれば、同試料中には酸素過剰型欠陥が含まれていないと判断した。
【0052】
(耐光性評価)
F2レーザ(中心波長157.6nm、ラムダフィジーク社製LPX240)を1mJ/cm2/pulseの条件で、波長157.6nmでの内部光透過率評価にて作製、使用した厚み5mmおよび厚み30mmの試料に計2×107パルス照射した。2つの試料について照射前、2×107パルス照射後の157.6nm透過率を真空紫外分光光度計により測定し式(2)に従って157.6nm内部透過率を求め、式(4)により照射前後における157.6nm内部透過率の変化ΔT157を算出した。ΔT157は小さいほど、真空紫外線透過性が安定しており、優れている。NDは透過率変化が測定精度以下(±0.1%以下)であったことを示す。
【0053】
【数5】
【0054】
各評価の結果を表2に示す。なお例1、例2、例14、例15は比較例、その他は実施例である。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】
本発明は、フッ素を高濃度に含有する合成石英ガラスを安定して作製する方法を提供するものである。
Claims (3)
- 波長155〜250nmの光を光源とする光学装置の光学部材として用いられる光学部材用合成石英ガラスの製法において、
(a)ガラス形成原料を火炎加水分解して得られる石英ガラス微粒子を基材に堆積・成長させて多孔質石英ガラスを形成する工程と、
(b)該多孔質石英ガラスを水蒸気を10体積%以上含有する雰囲気下に保持することにより、該多孔質石英ガラス中のOH基含有量を制御する工程と、
(c)該多孔質石英ガラスをフッ素化合物含有雰囲気下に保持し、該多孔質石英ガラスにフッ素をドープすると同時にOH含有量を低減する工程と、
(d)該多孔質石英ガラスを1300℃以上の温度に昇温して透明ガラス化し、フッ素を含有した透明石英ガラス体を得る工程と、
を含むことを特徴とする光学部材用合成石英ガラスの製法。 - 工程(c)を、フッ素化合物と不活性ガスを含有する雰囲気下、800℃以下の温度に該多孔質石英ガラスを保持することにより実施する請求項1記載の光学部材用合成石英ガラスの製法。
- 波長155〜250nmの光を光源とする光学装置の光学部材として用いられる光学部材用合成石英ガラスにおいて、OH基含有量10ppm未満、フッ素含有量500ppm以上であり、実質的に酸素過剰型欠陥、酸素欠乏型欠陥、酸素分子を含有しない合成石英ガラスを得ることを特徴とする請求項1または2記載の光学部材用合成石英ガラスの製造方法。
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