JP4085454B2 - パチンコ島台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパチンコ機を並設すると共に、パチンコ機に補給されるパチンコ球を、その内部で循環するパチンコ島台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のパチンコ機を並設するパチンコ島台は、パチンコ球を、パチンコ球導入口から導入し、パチンコ島台の下方から上方に揚送する球揚送装置を備えており、パチンコ島台の下部空間で球揚送装置の左右には、パチンコ球を貯留する貯留タンクを備えている。そして、両貯留タンクにパチンコ球を貯留しておき、この貯留したパチンコ球を、球揚送装置の搬送ベルトで揚送して、パチンコ機に補給し、パチンコ機から排出されるパチンコ球は、再度両貯留タンクに導かれる。これにより、パチンコ島台の内部では、パチンコ球が循環的に使用されることになる。また、このようなパチンコ島台において、球揚送装置の設置方法として2通りの方法がある。一方は、パチンコ島台の長手方向に対して搬送ベルトが並行するように球揚送装置を設置する方法、換言すると、球揚送装置のパチンコ球導入口を貯留タンクに向けないで設置する方法であり、他方は、パチンコ島台の長手方向に対して搬送ベルトが直交するように球揚送装置を設置する方法、換言すると、球揚送装置のパチンコ球導入口を何れか一方の貯留タンクに向けて設置する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記球揚送装置の2通りの設置方法は、いずれも一長一短を有している。パチンコ島台の長手方向に対して搬送ベルトが並行するように球揚送装置を設置する方法、つまり、球揚送装置のパチンコ球導入口を貯留タンクに向けないで設置する方法では、左右の貯留タンクのうち、一方の貯留タンクの底斜面を底上げして貯留量を低下させることなく、左右の貯留タンクで貯留したパチンコ球を、それぞれ直接的に球揚送装置に導くことができる。しかしながら、この方法では、左右の貯留タンクから送り込まれる夫々のパチンコ球の進行方向が相反するため、パチンコ球同士がぶつかりあって、球揚送装置のパチンコ球導入口に円滑に導入できず、球揚送装置のパチンコ球の揚送効率が低下するという問題が生じる。
【0004】
また、パチンコ島台の長手方向に対して搬送ベルトが直交するように球揚送装置を設置する方法、つまり、球揚送装置のパチンコ球導入口を貯留タンクに向けて設置する方法では、一方の貯留タンク内のパチンコ球を、もう一方の貯留タンクに転送し、転送先の貯留タンクから一括して球揚送装置にパチンコ球を送り込む構成となっており、パチンコ球同士が、球揚送装置のパチンコ球導入口でぶつかり合うことがなく、球揚送装置のパチンコ球の揚送効率を向上することができる。しかしながら、この方法では、パチンコ球を転送するために、転送基の貯留タンクの底斜面を、転送先の貯留タンクの底斜面より上げた状態、つまり、転送基の貯留タンクの底斜面を底上げする必要が生じ、転送基の貯留タンクのパチンコ球貯留量は、必然的に少なくなるという問題が生じる。そこで本発明は、貯留タンクの貯留量を低下させることなく、しかも、パチンコ球を、球揚送装置のパチンコ球導入口に円滑に導くことができるパチンコ島台を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
請求項1記載のパチンコ島台は、複数のパチンコ機を並設可能なパチンコ島台であって、パチンコ球を導入するパチンコ球導入口を具備し、該パチンコ球導入口からパチンコ球を導入して、当該パチンコ島台の上部に搬送ベルトによって揚送可能であって当該搬送ベルトが前記パチンコ島台の長手方向に対して直交するように配置された球揚送装置と、該球揚送装置の一側に設けられ、パチンコ球を貯留可能であると共に、貯留したパチンコ球を移動可能な上下流端を有する底斜面を具備する第1の貯留タンクと、該第1の貯留タンクとの間に前記球揚送装置を隔てて設けられ、パチンコ球を貯留可能であると共に、貯留したパチンコ球を移動可能な上下流端を有する底斜面を具備する第2の貯留タンクと、該第2の貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球を、前記第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚送可能な小型球揚送装置と、を備え、前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口を、前記第1の貯留タンク側に向けると共に、前記第1の貯留タンクに貯留されたパチンコ球と、前記第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球であって前記小型球揚送装置によって揚送されたパチンコ球とを、前記第1の貯留タンク内に形成される合流部で合流させた後に前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口に導くことを特徴とする。
【0006】
このように構成されたパチンコ島台は、パチンコ球を貯留する第1の貯留タンクと第2の貯留タンクとを備え、これら両貯留タンクの間には、パチンコ島台の上部にパチンコ球を揚送する球揚送装置を備える。そして、球揚送装置は、そのパチンコ球導入口を第1の貯留タンク側に向けて設置され、第1の貯留タンクに貯留されたパチンコ球は、第1の貯留タンクの底斜面に沿って移動し、底斜面下流端からパチンコ球導入口に導かれる。また、第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球は、第2の貯留タンクの底斜面に沿って移動して、底斜面下流端から小型球揚送装置に導かれ、この小型球揚送装置により、第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚送されてパチンコ球導入口に導かれる。
【0007】
つまり、第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球を、小型球揚送装置で揚送するため、第2の貯留タンクの底斜面を底上げする必要がなく、第2の貯留タンクの貯留量を増大させることができる。さらに、第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球を、小型球揚送装置で第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚送してからパチンコ球導入口に導くため、両貯留タンクから送り込まれる夫々のパチンコ球の進行方向を調整しやすくなり、パチンコ球を円滑に導くことができる。さらに、両貯留タンクを球揚送装置に隣接して設けることが可能になり、貯留されるパチンコ球のパチンコ球導入口に導かれるまでの移動距離を、短く抑えることができ、パチンコ島台におけるパチンコ球の循環効率を向上させることができる。 尚、パチンコ球をパチンコ球導入口に導くには、パチンコ球導入口と第1の貯留タンクの底斜面下流端とを、また、パチンコ球導入口と小型球揚送装置とを、夫々何らかの手段、例えば樋等により連結して、パチンコ球をパチンコ球導入口に導けば良い。
【0008】
更に、前記第1の貯留タンクに貯留されたパチンコ球と、前記第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球であって前記小型球揚送装置によって揚送されたパチンコ球とを、前記第1の貯留タンク内に形成される合流部で合流させた後に前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口に導くことを特徴とする。球揚送装置のパチンコ球導入口にパチンコ球を導く際、第1の貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球、及び小型球揚送装置により揚送されるパチンコ球を、夫々別々の樋を用いて行うような場合、何れか一方の貯留タンク、例えば第1の貯留タンクに貯留されるパチンコ球がなくなると、第1の貯留タンクの底斜面下流端とパチンコ球導入口を連結する樋を流れるパチンコ球が無くなり、パチンコ球導入口に導かれるパチンコ球は、小型球揚送装置とパチンコ球導入口を連結する樋を流れるパチンコ球のみになる。すなわち、球揚送装置の揚送効率が低下する(各樋が半分ずつの割合で、パチンコ球導入口に臨んでいるような場合、何れか一方の貯留タンクに貯留されるパチンコ球がなくなると、球揚送装置の揚送効率は、50%低下する)、という問題が生じる。
【0009】
それに対し、上記のように構成されたパチンコ島台は、第1の貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球、及び小型球揚送装置により揚送されるパチンコ球は、合流部で合流した後に、球揚送装置のパチンコ球導入口に導かれる。つまり、何れか一方の貯留タンクに貯留されるパチンコ球がなくなったとしても、もう一方の貯留タンクからのパチンコ球(第1の貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球、または、小型球揚送装置により揚送されるパチンコ球)が合流部に導かれてさえいれば、球揚送装置の揚送効率を低下させることなく、パチンコ球を揚送することが可能になり、パチンコ島台におけるパチンコ球の循環効率を向上させることができる。
【0010】
請求項2記載のパチンコ島台は、請求項1記載のパチンコ島台であって、更に、当該パチンコ島台に返却されるパチンコ球を計数する球返却計数装置を備え、前記両貯留タンクの何れか一方は、前記球揚送装置により揚送されたパチンコ球の内余剰のパチンコ球を、もう一方の貯留タンクより優先して貯留する優先貯留タンクであり、もう一方は、該優先貯留タンクの貯留量が超過した後に、上記余剰のパチンコ球を貯留する非優先貯留タンクであり、前記球返却計数装置により計数されたパチンコ球は、前記非優先貯留タンク側に導かれることを特徴とする。
【0011】
このように構成されたパチンコ島台は、球揚送装置により揚送されたパチンコ球の内余剰のパチンコ球は、優先貯留タンクに優先して貯留され、優先貯留タンクの貯留量が超過した後に、非優先貯留タンクに貯留される(通常、球揚送装置により揚送されたパチンコ球は、補給樋等を介してパチンコ機に補給され、充分に補給されると、余剰のパチンコ球が生じ、この余剰のパチンコ球は各貯留タンクに戻される)。そして、球返却計数装置により計数されたパチンコ球は、非優先貯留タンク側に導かれる。つまり、非優先貯留タンクに貯留されるパチンコ球は、優先貯留タンクに貯留されるパチンコ球より少ない状態となり、球返却計数装置により計数されたパチンコ球を、貯留量が超過していない非優先貯留タンク側に導くことにより、効率的に貯留することができる。
【0012】
請求項3記載のパチンコ島台は、請求項2記載のパチンコ島台であって、前記優先貯留タンクが、前記第2の貯留タンクであり、前記非優先貯留タンクが、前記第1の貯留タンクであることを特徴とする。多数のパチンコ機が大当り状態になり、多量のパチンコ球が、パチンコ島台の外で遊技客の手元に排出されると、各貯留タンクに貯留されるパチンコ球が減少し、さらにこの状態が続けば、パチンコ機に補給されるパチンコ球に不足が生じることになる。このような状態の時、パチンコ球の返却計数を、遊技客にお願いするのだが、この返却計数されるパチンコ球を、球揚送装置で効率よく揚送するのが、請求項4記載のパチンコ島台である。このように構成されたパチンコ島台は、球返却計数装置により返却計数されたパチンコ球が、非優先貯留タンクである第1の貯留タンクに導かれる。
【0013】
つまり、球返却計数装置により返却計数されて、第1の貯留タンクに導かれたパチンコ球は、小型球揚送装置により揚送されることなく、球揚送装置により揚送されるので、球揚送装置の能力を充分に利用して、返却されるパチンコ球を効率よく揚送することができる。尚、非優先貯留タンクを第2の貯留タンクとし、球返却計数装置により計数されたパチンコ球を、非優先貯留タンクである第2の貯留タンクに導いた場合には、このパチンコ球を、一旦、小型球揚送装置で揚送してから、球揚送装置で揚送する必要が生じ、小型球揚送装置の能力を一杯にして、パチンコ球を揚送したとしても、通常、小型球揚送装置は球揚送装置よりも揚送能力が低く、小型球揚送装置が揚送したパチンコ球全てを、球揚送装置が揚送したとしても、球揚送装置の能力を充分に利用したことにならない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。先ず、図1を参照して本実施形態に係るパチンコ島台1の概略構成について説明する。図1は、実施形態に係るパチンコ島台1の縦断面図である。図1において、パチンコ島台1は、周知のように、直方体状に枠組み形成され、その長手方向側面中央にパチンコ機2を背向並設するようになっている。また、パチンコ島台1には、その中央部の球揚送装置収納部4の一側に、パチンコ島台1に返却されるパチンコ機2で獲得したパチンコ球を計数するための球返却計数装置3もパチンコ機2と並列状に設けられるが、この球返却計数装置3は、後述する非優先側の貯留タンク10が内蔵されるパチンコ機列側に設けられることが望ましい。これは、通常の営業状態でほとんど満杯状態となることのない非優先側の貯留タンク10への球返却計数装置3からの賞球の返却を確実に行うことができるからである。なお、球返却計数装置3には、図2に示すように、返却口3aが形成され、その返却口3aから返却されたパチンコ球(賞球)は、接続樋3bを介して後述する搬送樋27・28上に導かれるようになっている。さらに、球返却計数装置3の返却口3aは、図示しないが電気的駆動源(例えば、モータやソレノイド)によって開閉駆動されるようになっている。
【0015】
また、パチンコ島台1のほぼ中央には、球揚送装置収納部4が構成され、該球揚送装置収納部4内に球揚送装置5がそのパチンコ球導入口を、詳しくは後述する貯留タンク10に向けて収納設置されている。本実施形態に係る球揚送装置5は、帯状の搬送ベルト5aによってパチンコ球を揚送するものであり、その帯状の搬送ベルト5aがパチンコ島台1に対して縦方向(直交方向)に設置されてパチンコ球を上部に揚送するものである。球揚送装置5の上部には、揚送されたパチンコ球を一時的に貯留する上部タンク6が設けられている。その上部タンク6からは、左右に図示しない補給樋が傾斜状に設けられており、上部タンク6からパチンコ球を流下させるようになっている。この補給樋には、各パチンコ機2に対応して分配シュート(図示しない)が設けられ、補給樋を流下するパチンコ球を取り込むようになっている。分配シュートによって取り込まれたパチンコ球は、分配シュートの下部に設けられる計数装置(図示しない)によって計数された後、パチンコ機2の背面上部に設けられる賞球タンク(図示しない)に補給され、遊技によって遊技者に払い出される賞球として使用される。なお、図1中には、台間球貸機を設けないパチンコ島台1を図示しているが、各パチンコ機2に挟まれるようにして台間球貸機を設けた場合には、分配シュートの球補給蛇腹を2本に増設して、そのうちの1本をパチンコ機2に、また他方の1本を台間球貸機にそれぞれ接続するものである。
【0016】
一方、各パチンコ機2から排出される使用済球は、計数機能を有するアウト球箱7の球排出ノズル(図示しない)から下方に排出される。この球排出ノズルは、貯留タンク9・10の上部に個々に設けられる後述の上部優先樋50・29に臨んで配される。これにより、アウト球箱7から排出されたパチンコ球は、貯留タンク9内の上部優先樋50又は貯留タンク10内の上部優先樋29に導かれるようになっている。なお、貯留タンク9・10は、それぞれパチンコ機2の3〜4台分に相当する長さに形成されるため(所謂1ユニット島の長さ)、その貯留タンク9・10が収納されるユニット島の外側にさらにユニット島が接続される場合(多くの場合接続される)には、その外側に接続されるユニット島の下部中央にアウト球誘導レール8が設けられ、貯留タンク9・10の上方位置から外れたパチンコ機2から排出される使用済球が受け入れられるようになっている。このアウト球誘導レール8の下流端は、貯留タンク9・10の上流部外側に個々に設けられる後述の中継ボックス51・37に連通するようになっている。
【0017】
また、パチンコ島台1の下部であって球揚送装置5の両サイドには、貯留タンク9・10が設けられている。この貯留タンク9・10には、多量のパチンコ球を貯留する程大きく形成される。具体的には、貯留タンク9・10の貯留部9a・10aに貯留されるパチンコ球数は、当該パチンコ島台1に設置される複数のパチンコ機2の各種の遊技状態に十分対処し得る程度(例えば、各15〜20万個ずつ)の大きさに設計される。なお、貯留タンク9は、本発明によるところの第2の貯留タンクであり、貯留タンク10は、本発明によるところの第1の貯留タンクである。これら貯留タンク9・10の詳細な構造については、後に詳述する。
【0018】
上記した貯留タンク9・10には、上部タンク6からオーバフローしたパチンコ球を下部に還流するオーバーフローボックス11がそれぞれ接続されている。オーバーフローボックス11は、球揚送装置5の隣接空間を利用する形で設けられた直方体状のボックスであり、その内部が分岐仕切12によって縦方向に仕切られている。分岐仕切12は、図7に示すように、オーバーフローボックス11の一側に寄せて設けられ、その幅広領域に連通する一側の通路内に複数の流下板12aを段差状に交互に設けてボックス優先通路11aを構成し、その幅狭領域に連通する他側の通路内にも複数の流下板12aを段差状に交互に設けてボックス非優先通路11bを構成している。即ち、上部タンク6からオーバーフローしたパチンコ球、つまり、球揚送装置5により揚送されたパチンコ球のうち、補給樋等を介してパチンコ機に補給された後に、余剰となったパチンコ球は、ボックス優先通路11aに優先的に導かれ、そのボックス優先通路11aが満杯となったときにボックス非優先通路11bに溢れ出るようになっている。そして、ボックス優先通路11a及びボックス非優先通路11bは、それぞれ後述する上段プレート47・26を介して左側の貯留タンク9(以下、優先貯留タンク9という場合がある)及び右側の貯留タンク10(以下、非優先貯留タンク10という場合がある)に連通するようになっている。このように、本実施形態においては、オーバーフロー機構を従来のフレキシブルパイプに代えてボックス状に構成したので、還流されるパチンコ球による騒音の発生を極めて小さくすることができると共に、還流機能だけでなく相当量のパチンコ球(本実施形態においては、約2〜3万個)を貯留する貯留機能もあるので、従来使用されていなかった空間を利用してパチンコ島台1内部における貯留空間として有効に利用し得る。
【0019】
また、貯留タンク9・10の内側側壁には、それぞれ貯留球量を検出するための貯留レベル検出センサ13a〜13e・14a〜14eが設けられている。本出願人らの実験によれば、貯留タンク9・10内のパチンコ球の貯留変化は、各貯留タンク9・10の上流側から滞留するものであることが分かった。このため、貯留レベル検出センサ13a〜13e・14a〜14eは、ほぼ水平方向の直線状に配置し、貯留タンク9・10の各上流側に配された貯留レベル検出センサ13a・14aで貯留量の下限を検出する一方、貯留タンク9・10の各下流側に配された貯留レベル検出センサ13e・14eで貯留量の上限を検出する構成としている。そして、これら検出センサ13a〜13e・14a〜14eの検出信号に基づいて、パチンコ島台1の両端外部に取り付けられた貯留レベル報知器15が貯留タンク9・10内の貯留量を報知するようになっている。
【0020】
次に、貯留タンク9・10の詳細な構造について説明する。先ず、非優先貯留タンク10について図3及び図4を参照して説明する。非優先貯留タンク10は、図3に示すように、パチンコ機2の下端に配設されるカウンター台16(図1参照)より下方の下部空間に設置される直方体状のタンク基台17によってパチンコ球の貯留部10aを構成しており、該タンク基台17は、底板18と、接続底板19と、左右一対の側壁板20・21と、前壁板22と、後壁板23と、から形成されている。底板18(底斜面)は、後壁板23(上流端)から前壁板22(下流端)に向かう長手方向と、側壁板20(上流端)から側壁板21(下流端)に向かう幅方向と、で傾斜状に設けられており、この幅方向の傾斜下端と側壁板21との間には、底板18の長手方向の傾斜に沿って接続底板19が取り付けられている。接続底板19の上面には、下部優先樋24と球誘導路25とが上下二段に設けられている。下部優先樋24は、タンク10内に貯留されるパチンコ球が入り込まないような閉断面形状をなし、その後端部は、図4に示すように、後壁板23に穿設された球導入口23bに接続されている。一方、球誘導路25は、タンク10内に貯留されるパチンコ球を取り込むための取込口25aがその中央部及び後端部に形成されている。なお、本実施形態では、球誘導路25の中央部及び後端部の計2箇所に取込口25aを設けているが、これに限らず、少なくとも球誘導路25の中央部乃至後端部、言い換えれば貯留タンク10の中流部乃至上流部に取込口25aを設けた構成であればよい。また、下部優先樋24の前端部は、球誘導路25の前端部よりも前壁板22側に延びた位置に配されている。接続底板19の前端部は、前壁板22に穿設された球導出口22aに接続されている。
【0021】
また、タンク基台17の前端を形成する側壁板20・21及び前壁板22の上部には、T字状の上段プレート26が後端側に下り傾斜して固設されている。T字状を形取る上段プレート26の切込部26aは、側壁板20・21及び前壁板22との間で貫通穴を形成している。上段プレート26の前端部は、前壁板22に穿設された球導入口22bに接続されている。また、側壁板20・21の内面上部には、それぞれ後端側に下り傾斜した平板状の搬送樋27・28が所定間隔を空けて固設されている。この搬送樋27・28は、各前端部が上段プレート26の後端部に接続される一方、各後端部が後壁板23から所定の間隔を置いて配されている。上段プレート26の後端部中央には、プレート26上を流下するパチンコ球を左右の搬送樋27・28に分岐する分流突起26bが突設されている。各搬送樋27・28の間には、後端側に下り傾斜した断面コの字状の上部優先樋29が設けられている。この上部優先樋29は、前端部が上段プレート26の後端側に配される一方、後端部が後壁板23に穿設された球導出口23aを介して中継ボックス37に連通されている。なお、上記切込部26aによって形成された貫通穴は、前記球返却計数装置3からパチンコ球が送り込まれるのと同時に球導入口22bからパチンコ球が送り込まれたときに、球導入口22bからのパチンコ球の一部をそのまま落下させることで、球導入口22b付近での球詰りを防止するようになっている。
【0022】
また、タンク基台17の前端であって上段プレート26の下方には、圧抜きプレート30が後端側に下り傾斜して固設されている。圧抜きプレート30は、タンク10内にパチンコ球が大量に貯留されている場合、タンク10の前端(パチンコ球の流下端)にかかるパチンコ球の圧力を分散させてパチンコ球の円滑な流下を招来するようになっている。この圧抜きプレート30と底板18との間には、仕切板31〜34が設けられている。仕切板31・32によって仕切られたその内部空間は、前壁板22に穿設された球導入口22cと連通されることで、該球導入口22cから送り込まれるパチンコ球の転送路35(図4中の実線矢印)を形成している。仕切板31・32の外部と仕切板33・34との間の空間は、前壁板22に穿設された球導入口22dと連通されることで、該球導入口22dから送り込まれるパチンコ球の転送路36(図4中の一点鎖線矢印)を形成している。また、この転送路36には、該転送路36内でのパチンコ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ38が設けられている(図1参照)。タンク基台17の後端となる後壁板23の外面には、中継ボックス37が設けられている。この中継ボックス37には、前記アウト誘導レール8を接続する球導入口37aが穿設されると共に、そのアウト誘導レール8乃至上部優先樋29からのパチンコ球を後壁板23の球導入口23bに誘導する誘導片37b・37cが設けられている。なお、中継ボックス37は、下部優先樋24での球詰り時にアウト誘導レール8乃至上部優先樋29からパチンコ球が送り込まれる場合、そのパチンコ球を一時的に貯留する機能を有している。
【0023】
しかして、上記した非優先貯留タンク10は、球導入口22bを介してボックス非優先通路11bから還流球を受け入れると共に、球返却計数装置3から返却球を受け入れる。そして、この還流球と返却球とをそれぞれ上段プレート26及び搬送樋27・28で流下させてタンク基台17の底板18上に貯留し、これを球導出口22aから球揚送装置5に導出する。なお、搬送樋27・28を流下するパチンコ球の流量が多い場合、パチンコ球の一部は、搬送樋27・28と上部優先樋29との間隙から直接的に底板18上に落下される。また、貯留後に球導出口22aから導出されるパチンコ球は、貯留順に圧抜きプレート30を介して導出されるものと、取込口25aで取り込まれて球誘導路25から導出されるものと、の2種類がある。このように、本実施形態では、取込口25aが形成された球誘導路25を貯留タンク10に設けることで、タンク10内の上流乃至下流に位置するパチンコ球を均等に球揚送装置5に送ることができる。このため、貯留タンク10内の一定部分にパチンコ球を長期間に亘って滞留させることがなく、結果として滞留に伴うパチンコ球のサビ付きを防止することができる。また、非優先貯留タンク10は、前記アウト球箱7の球排出ノズルから排出された使用済球を上部優先樋29(又はアウト誘導レール8)を介して受け入れる。そして、この使用済球を中継ボックス37及び下部優先樋24を介してタンク10の下流端に転送し、これを球導出口22aから球揚送装置5に導出する。
【0024】
次に、優先貯留タンク9について図5及び図6を参照して説明する。優先貯留タンク9は、非優先貯留タンク10と同様にカウンター台16より下方の下部空間に設置されると共に、図5に示すように、直方体状のタンク基台40によってパチンコ球の貯留部9aを構成している。タンク基台40は、底板41と、左右一対の側壁板42・43、前壁板44、及び後壁板45から形成されている。底板41(底斜面)は、後壁板45(上流端)から前壁板44(下流端)に向かう長手方向と、側壁板42(上流端)から側壁板43(下流端)に向かう幅方向と、で傾斜状に設で傾斜状に設けられており、側壁板43寄りの底板41上には、前記球誘導路25と同様な球誘導路46が設けられている。即ち、この球誘導路46は、タンク9内に貯留されるパチンコ球を流路途中で取り込む取込口46aが形成されて、貯留タンク9内での滞留に伴うパチンコ球のサビ付きを防止するようになっている。
【0025】
また、タンク基台40の前端を形成する側壁板42・43及び前壁板44の上部には、T字状の上段プレート47が後端側に下り傾斜して固設されている。T字状を形取る上段プレート47の切込部47aは、側壁板42・43及び前壁板44との間で貫通穴を形成している。側壁板42・43の内面上部には、それぞれ後端側に下り傾斜した平板状の搬送樋48・49(図5中には、搬送樋49のみを図示)が所定間隔を空けて固設されている。この搬送樋48・49は、各前端部が上段プレート47の後端部に接続される一方、各後端部が後壁板45から所定の間隔を置いて配されている。上段プレート47の後端部中央には、プレート47上を流下するパチンコ球を左右の搬送樋48・49に分岐する分流突起47bが突設されている。各搬送樋48・49の間には、後端側に下り傾斜した断面コの字状の上部優先樋50が設けられている。この上部優先樋50は、前端部が上段プレート47の後端側に配される一方、後端部が後壁板45に穿設された球導出口45aを介して中継ボックス51に連通されている。中継ボックス51には、図6に示すように、前記アウト誘導レール8を接続する球導入口51aが穿設されると共に、そのアウト誘導レール8乃至上部優先樋50からのパチンコ球を後壁板45の球導入口45bに誘導する誘導片51b・51cが設けられている。なお、中継ボックス51は、下部優先樋24の球詰り時にアウト誘導レール8乃至上部優先樋50からパチンコ球が送り込まれる場合、そのパチンコ球を一時的に貯留する機能を有している。後壁板45の球導入口45bには、タンク9内で前端側に下り傾斜して配される下部優先樋52の後端部が接続されている。この下部優先樋52は、上部優先樋50と球誘導路46との間の高さ位置で側壁板43の内面に固設され、タンク9内に貯留されるパチンコ球が入り込まないような閉断面形状をなしている。
【0026】
また、タンク基台40の前端であって上段プレート47の下方には、仕切板53〜55が設けられている。これらの仕切板53〜55によって仕切られた空間は、前壁板44に穿設された球導出口44aと下部優先樋52の前端部との連通路を形成している。また、タンク基台40の前端下側には、圧抜きプレート56が後端側に下り傾斜して固設されており、この圧抜きプレート56の下方空間が前壁板44に穿設された球導出口44bと球誘導路46の前端部との連通路を形成している。なお、前壁板44と側壁板42との隅角部に位置する底板41上には、貯留タンク9内のパチンコ球を球導出口44bに誘導する誘導片57が設けられている。また、球導出口44bには、該球導出口44b近傍でのパチンコ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ58が設けられている(図1参照)。
【0027】
しかして、上記した優先貯留タンク9は、上段プレート47を介してボックス優先通路11aから還流球を受け入れる。そして、この還流球を搬送樋48・49で流下させてタンク基台40の底板41上に貯留し、これを球導出口44bから導出する。なお、搬送樋48・49を流下するパチンコ球の流量が多い場合、パチンコ球の一部は、搬送樋48・49と上部優先樋50との間隙から直接的に底板41上に落下される。貯留後に球導出口44bから導出されるパチンコ球は、貯留順に圧抜きプレート56を介して導出されるものと、取込口46aで取り込まれて球誘導路46から導出されるものと、の2種類がある。また、優先貯留タンク9は、前記アウト球箱7の球排出ノズルから排出された使用済球を上部優先樋50(又はアウト誘導レール8)を介して受け入れる。そして、この使用済球を中継ボックス51及び下部優先樋52を介してタンク9の下流端に転送し、これを球導出口44aから導出する。
【0028】
次に、上記した優先貯留タンク9と非優先貯留タンク10との間に配設される各種構成部材について説明する。各貯留タンク9・10間には、図7及び図8に示すように、タンク9側の球導出口44aとタンク10側の球導入口22cとを接続する接続樋59と、タンク9側の球導出口44bとタンク10側の球導入口22dとを接続する小型球揚送装置としてのコンベア装置60と、が設けられている。コンベア装置60は、図9に示すように、基板61上に搬送路62を傾斜状に支持し、その搬送路62の下部一側に導入樋63を接続し、その上部他側に排出樋64を接続してなる。導入樋63の末端部はタンク9側の球導出口44bに接続され、排出樋64の末端部はタンク10側の球導入口22dに接続されている。搬送路62には、図10に示すように、球係止条65aが平行に形成されたコンベアベルト65が旋回するように周設され、この旋回駆動は、基板61に設けられたモータ66の出力軸に固着されるプーリ67とコンベアベルト65を駆動するローラ68との間に掛け渡されるVベルト69によって行われる。また、搬送路62には、コンベアベルト65の駆動で異常が生じた場合これを検出する異常検出センサ70が設けられている。この異常検出センサ70は、コンベアベルト65の旋回に伴って従動するローラ71の外周面に固設されたビス71aをその通過時点で検出するものであり、ビス71aの検出周期が予め定めた設定時間から外れると、これをコンベアベルト65の旋回動作における異常発生として検出するようになっている。これにより、コンベア装置60の空回り異常や球詰り異常が即座に検出でき、異常発生の対応を確実に行うことができる。なお、コンベアベルト65の裏面に直接的に金属片を固定し、この金属片を異常検出センサ70で検出することで、コンベア装置60の異常発生を検出する構成としてもよい。
【0029】
しかして、タンク9側の球導出口44aから導出されるパチンコ球は、接続樋59を流下してタンク10側の球導入口22c(転送路35)に転送される。一方、タンク9側の球導出口44bから導出されるパチンコ球は、導入樋63を介してコンベア装置60の搬送路62に送り込まれ、コンベアベルト65の駆動に伴って揚送された後に排出樋64を介してタンク10側の球導入口22d(転送路36)に転送される。このように、本実施形態のパチンコ島台1では、貯留タンク9・10で受け入れたパチンコ球を貯留タンク10側の球導出口22aから一括して球揚送装置5に導出する構成となっている。なお、貯留タンク10側の球導出口22aには、図8に示すように、球導出口22aから排出されるパチンコ球を球揚送装置5のパチンコ球導入口に導入する導入樋72と、球導出口22aの開閉を行うシャッター装置73と、が設けられている。シャッター装置73は、通常時には球導出口22aを開放して球揚送装置5へのパチンコ球の流下を可能にする一方、球揚送装置5の故障等の異常発生時及び営業終了時には球導出口22aを閉鎖して球揚送装置5へのパチンコ球の流下を阻止するようになっている。
【0030】
ところで、本実施形態に係る非優先貯留タンク10は、その接続底板19において、以下に示す(ア)〜(エ)の4種類のパチンコ球が合流し、これらパチンコ球は、球導出口22aから導出され、導入樋72を介して球揚送装置5のパチンコ球導入口に導入される。なお、接続底板19が、本発明によるところの合流部である。
(ア)非優先貯留タンク10の底板18上に貯留されるパチンコ球、言い換えれば非優先貯留タンク10に送り込まれる還流球及び返却球。なお、このパチンコ球は、前述した貯留順に圧抜きプレート30を介して合流するものと、取込口25aで取り込まれて球誘導路25から流下して合流するものとがある。
(イ)非優先貯留タンク10に送り込まれる使用済球(パチンコ機から排出されたパチンコ球)。なお、このパチンコ球は、非優先貯留タンク10の下部優先樋24を流下して合流する。
(ウ)優先貯留タンク9の底板41上に貯留されるパチンコ球、言い換えれば優先貯留タンク9に送り込まれる還流球。なお、このパチンコ球は、コンベア装置60により非優先貯留タンク10の下流端側に揚送され、球導入口22d及び転送路36を介して合流する。
(エ)優先貯留タンク9の下部優先樋52を流下するパチンコ球、言い換えれば優先貯留タンク9に送り込まれる使用済球(パチンコ機から排出されたパチンコ球)。なお、このパチンコ球は、導入樋63により非優先貯留タンク10の下流端側に導かれ、球導入口22c及び転送路35を介して合流する。
【0031】
次に、前記コンベア装置60の駆動制御について図11乃至図14のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、前記貯留レベル検出センサ14a・14eをそれぞれセンサS3・S5といい、滞留検出センサ38・58をそれぞれセンサS7・S8という。先ず、図11に示すコンベア制御において、センサS7がOFFしており(転送路36にパチンコ球が滞留していない)且つセンサS8がONしている(優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がある)か否かを判別する(ステップ1)。ステップ1でセンサS7がONしている(転送路36にパチンコ球が滞留している)か又はセンサS8がOFFしている(優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がない)ことを判別した場合は、コンベア装置60を停止して(ステップ2)、図示しないメインフローに復帰する。一方、ステップ1でセンサS7のOFF及びセンサS8のON(転送路36にパチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留があること)を判別した場合は、次にセンサS3がONしているか否か、言い換えると非優先貯留タンク10の貯留量がセンサS3のレベル(以下、これを下限量という)以上であるか否かを判別する(ステップ3)。ステップ3で非優先貯留タンク10の貯留量が下限量より少ないと判別した場合は、コンベア装置60を始動させて(ステップ4)、メインフローに復帰する。なお、ステップ4でのコンベア装置60の駆動は、コンベア異常信号がないことを前提としたものであり、コンベア異常信号がある場合は、コンベア装置60の駆動を停止すると共にコンベア装置60の電源をOFFにしてメインフローに復帰する。
【0032】
一方、上記ステップ3で非優先貯留タンク10の貯留量が下限量以上であると判別した場合は、次にセンサS5がONしているか否か、言い換えると非優先貯留タンク10の貯留量がセンサS5のレベル(以下、これを上限量という)以上であるか否かを判別する(ステップ5)。ステップ5で非優先貯留タンク10の貯留量が上限量以上であると判別した場合は、そのまま前記ステップ2に移行する。一方、ステップ5で非優先貯留タンク10の貯留量が上限量より少ないと判別した場合は、次にコンベア異常信号の有無を判別する(ステップ6)。ステップ6でコンベア異常信号があると判別した場合は、コンベア装置60を停止すると共に異常発生を外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に報知し(ステップ7)、その後コンベア装置60の電源をOFFにして(ステップ8)、メインフローに復帰する。一方、ステップ6でコンベア異常信号がないと判別した場合は、コンベアタイマー制御を行う(ステップ9)。
【0033】
上記ステップ9のコンベアタイマー制御は、図12及び図13のフローチャートに基づいて行われる。先ず、図12において、第一タイマーのリセット(ステップ10)及びスタート(ステップ11)を順次行った後、コンベア異常信号の有無を判別する(ステップ12)。ステップ12でコンベア異常信号があると判別した場合は、前記図11のステップ7に移行する。一方、ステップ12でコンベア異常信号がないと判別した場合は、次に転送路36にパチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がある(センサS7がOFF且つセンサS8がON)か否かを判別する(ステップ13)。ステップ13で転送路36にパチンコ球が滞留しているか又は優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がないことを判別した場合は、前記ステップ2に移行する。一方、ステップ13で転送路36にパチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留があることを判別した場合は、次に非優先貯留タンク10の貯留量が上限量以上である(センサS5がONしている)か否かを判別する(ステップ14)。ステップ14で非優先貯留タンク10の貯留量が上限量以上であると判別した場合は、前記ステップ2に移行する。一方、ステップ14で非優先貯留タンク10の貯留量が上限量より少ないと判別した場合は、コンベア装置60を始動させ(ステップ15)、その後コンベア装置60の駆動時間として2分が経過したか否かを判別する(ステップ16)。ステップ16で2分が経過していないと判別した場合は、前記ステップ12に移行する。
【0034】
一方、上記ステップ16で2分が経過したと判別した場合は、図13に示すように、第二タイマーのリセット(ステップ17)及びスタート(ステップ18)を順次行った後、コンベア異常信号の有無を判別する(ステップ19)。ステップ19でコンベア異常信号があると判別した場合は、前記図11のステップ7に移行する。一方、ステップ19でコンベア異常信号がないと判別した場合は、次に転送路36にパチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がある(センサS7がOFF且つセンサS8がON)か否かを判別する(ステップ20)。ステップ20で転送路36にパチンコ球が滞留しているか又は優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留がないことを判別した場合は、前記ステップ2に移行する。一方、ステップ20で転送路36にパチンコ球が滞留しておらず且つ優先貯留タンク9にパチンコ球の貯留があることを判別した場合は、次に非優先貯留タンク10の貯留量が下限量より少ない(センサS3がOFFしている)か否かを判別する(ステップ21)。ステップ21で非優先貯留タンク10の貯留量が下限量より少ないと判別した場合は、前記ステップ4に移行する。一方、ステップ21で非優先貯留タンク10の貯留量が下限量以上であると判別した場合は、コンベア装置60を停止させ(ステップ22)、その後コンベア装置60の停止から4分が経過したか否かを判別する(ステップ23)。ステップ23で4分が経過していないと判別した場合は、前記ステップ19に移行する。一方、ステップ23で4分が経過したと判別した場合は、そのままメインフローに復帰する。
【0035】
また、上記したコンベア異常信号の処理プロセスは、図14のフローチャートに示すように、先ず、コンベア装置60の始動から予め定めた安定時間が経過したか否かを判別する(ステップ31)。そして、ステップ31で安定時間が経過したと判別すると、異常検出センサ70の検出によってローラ71が規定回転数を下回ったか否かを判別する(ステップ32)。ステップ32でローラ71が規定回転数を下回っていないと判別した場合は、そのままメインフローに復帰する一方、ローラ71が規定回転数を下回っていると判別した場合は、コンベア異常信号をON(ステップ33)にした後にメインフローに復帰する。なお、コンベアベルト65の裏面に直接的に金属片を固定し、この金属片を異常検出センサ70で検出する構成とした場合には、前記ステップ32でコンベアベルト65が規定回転数を下回ったか否かを判別する。
【0036】
以上、実施形態に係るパチンコ島台1の構成について説明してきたが、本実施形態によれば、パチンコ島台1の中央に球揚送装置5をそのパチンコ球導入口を一方の貯留タンク(本実施形態において非優先貯留タンク0)に向けて設置すると共に、該球揚送装置5の左右に優先及び非優先の各貯留タンク9・10を設置する構成となっている。また、各貯留タンク9・10は、その貯留量がほぼ同一となるようにその傾斜底面高さを同じにする一方、優先貯留タンク9から流出するパチンコ球をコンベア装置60で非優先貯留タンク10に転送すると共に、球揚送装置5の導入樋72を非優先貯留タンク10に臨ませた構成となっている。この構成により、優先貯留タンク9に貯留されたパチンコ球は、傾斜状の底面(底板41)上を流下してコンベア装置60に導出された後、該コンベア装置60によって非優先貯留タンク10の下流端側に揚送される。そして、揚送されたパチンコ球は、接続底板19でその他のパチンコ球(前述した、ア,イ,エのパチンコ球)と合流し、導入樋72から一括して球揚送装置5に送り込まれる。このため、非優先貯留タンク10から球揚送装置5へのパチンコ球の転送は円滑に行われ、球揚送装置5でのパチンコ球の揚送効率を向上することができる。また、このような構成において、優先貯留タンク9は、非優先貯留タンク10よりも底を上げた位置にアウトレールの傾斜を取る必要がないので、非優先貯留タンク10と同様の貯留量を確保することができる。
【0037】
また、本実施形態では、コンベア装置60にその駆動状態で異常が生じた場合これを検出する異常検出センサ70を設けている。このため、コンベア装置60の空回り異常や球詰り異常を即座に検出することで、異常発生の対応を確実に行うことができる。なお、このような異常検出センサ70は、従動ローラ71にビス71aを設けると共に、コンベアベルト65の駆動に伴うビス71aの回転動作を監視する簡易的な構成となっているため、比較的安価な構成で異常発生を検出することができる。
【0038】
また、本実施形態では、各種センサS3・S5・S7・S8のON/OFF(非優先貯留タンク10の貯留量)及びコンベア異常信号の有無に基づいてコンベア装置60を駆動制御するようになっている。コンベア異常信号がある場合は、非優先貯留タンク10の貯留量に拘らずコンベア装置60を停止する。一方、コンベア異常信号がない場合において、非優先貯留タンク10の貯留量が下限量より少ないときは、コンベア装置60を継続的に駆動させ、非優先貯留タンク10の貯留量が上限量以上のときは、コンベア装置60を停止する。また、非優先貯留タンク10の貯留量が下限量以上であり且つ上限値より少ない範囲内のときには、第一及び第二の各タイマー制御によってコンベア装置60を間欠的に駆動させる。これにより、優先貯留タンク9から非優先貯留タンク10へのパチンコ球の転送を非優先貯留タンク10の貯留量に応じて段階的に行うことができるため、優先及び非優先の貯留タンク9・10に貯留されるパチンコ球をより効率良く球揚送装置5で揚送することができる。また、コンベア装置60の駆動をタイマー制御に基づいて行うことで、コンベア装置60を効率良く稼働させることができる。このため、コンベア装置60の耐久性向上と球の循環効率の向上とを招来することができ、ひいては優先貯留タンク9の球の磨きが良くなる。
【0039】
なお、上記実施形態(第一実施形態)のパチンコ島台1では、パチンコ球を貯留するためのタンクを優先及び非優先の2つの貯留タンク9・10としているが、この構成に限定するものではない。以下、その他の構成を第二実施形態として図15乃至図22を参照して説明する。第二実施形態のパチンコ島台80は、図15に示すように、前記パチンコ島台1の右端にパチンコ機2を延設した構成となっており、パチンコ機2の延設部分の下方には、補助タンク90と補助コンベア装置120とが配置されている。このため、以下の説明では、第一実施形態と同一の構成部材については同一の符号を付記すると共に、第一実施形態と異なる構成についてのみ説明を行う。
【0040】
先ず、前記第一実施形態のものに比べて一部構成が異なる第二実施形態の非優先貯留タンク10′について説明する。非優先貯留タンク10′には、前記上部優先樋29は設けられない一方、その傾斜底面上に前記下部優先樋24及び球誘導路25が上下二段に設けられている。なお、第二実施形態では、上部優先樋29を設けない構成としているが、これに限らず上部優先樋29を設けた構成としてもよい。下部優先樋24の上流端部には、後述する接続樋102が接続されている。非優先貯留タンク10′の上部には、図16及び図17に示すように、前端から後端に向けて下り傾斜する上部樋81が設けられている。この上部樋81は、中央が開放した板状部材をタンク10′の上部内側に取り付けたものであって、その上流端部には、前記上段プレート26が接続されている。一方、上部樋81の下流端部は、左右の上部樋81を流下してきたパチンコ球を合流させて中央に集める球合流部81aとして形成されており、該球合流部81aの下流端には、パチンコ球をタンク10′の外に導く球導出口82が設けられている。この球導出口82には、補助タンク90側に穿設される後述の球導入口94との間で傾斜状に差し渡される接続上部樋83が連接されている。接続上部樋83の下流端側には、ストッパー装置110が設けられている。このストッパー装置110は、図18に示すように、正逆回転可能なモータ111と、該モータ111によって回動される回動軸112と、該回動軸112に固着されたストッパー片113と、から構成されている。そして、ストッパー装置110は、図19(A)に示すように、ストッパー片113が上方に位置するとき(以下、これをOFF状態という)には、接続上部樋83上のパチンコ球をそのまま下流側に流下させる一方、図19(B)に示すように、モータ111が回動してストッパー片113の先端(先端部分は、波形になっている)が接続上部樋83に当接したとき(以下、これをON状態という)には、接続上部樋83上でのパチンコ球の流下を堰止めるようになっている。
【0041】
しかして、上記した非優先貯留タンク10′は、前記非優先貯留タンク10と同様に、ボックス非優先通路11bから還流球を受け入れると共に、球返却計数装置3から返却球を受け入れる。そして、この還流球と返却球とをそれぞれ上段プレート26及び上部樋81で流下させて球導出口82から接続上部樋83に導出する。接続上部樋83上を流下したパチンコ球は、ストッパー装置110がOFFした状態で、球導入口94を通過して補助タンク90に導入される。また、非優先貯留タンク10′は、該タンク10′の上方位置に並設されたパチンコ機2から排出される使用済球を直接受け入れてこれを傾斜底面上で貯留する。そして、貯留されたパチンコ球は、傾斜底面上を流下して球導出口22aから球揚送装置5に導出される。なお、貯留後に球導出口22aから導出されるパチンコ球は、前記非優先貯留タンク10と同様に、貯留順に圧抜きプレート30を介して導出されるものと、取込口25aから取り込まれた後に球誘導路25を流下して導出されるものと、の2種類がある。また、非優先貯留タンク10′は、下部優先樋24の上流端部に接続された接続樋102からパチンコ球を受け入れ、これを優先的に球導出口22aから球揚送装置5に導出する。
【0042】
次に、非優先貯留タンク10′の一側に設けられる補助タンク90について説明する。補助タンク90は、非優先貯留タンク10′と同様に上面が開放した大型の直方体状に形成されると共に、その下部にはタンク90の前端側に向かって下り傾斜した傾斜底面91が形成されて、所定量(例えば、10万個)の球を貯留し得るようになっている。補助タンク90の上部には、タンク90の後端側に向かって下り傾斜した上部樋92が設けられている。この上部樋92は、前記上部樋81とほぼ同じ構造を有して、補助タンク90の内側面に形成されるものである。上部樋92の上流側には、分流突起93が設けられており、補助タンク90の前端面に穿設された球導入口94から受け入れたパチンコ球を左右の上部樋92に分流して流下させるようになっている。一方、上部樋92の下流側は、補助タンク90の後端面の手前まで通じている。これにより、上部樋92は、接続上部樋83を介して貯留タンク10′側の上部樋81から連続した傾斜状に設けられ、流下するパチンコ球を補助タンク90の下流(後端面)側で傾斜底面91上に落下させるようになっている。
【0043】
上記傾斜底面91上には、前記球誘導路25と同様な球誘導路95が設けられ、該球誘導路95の前端部は、補助タンク90の前端面に穿設された球導出口96に臨んで配されている。なお、補助タンク90の前端側には、球導出口96からのパチンコ球の導出をスムーズに行わせる圧抜きプレート97が設けられており、球導出口96には、該球導出口96近傍でのパチンコ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ98が設けられている。また、補助タンク90には、上部樋81の上方位置に断面コの字状のアウト球誘導レール99が設けられている。このアウト球誘導レール99は、補助タンク90の前端側に向かって下り傾斜して配され、その上流端部は補助タンク90の外側に接続されるアウト球誘導レール100と接続されている。一方、アウト球誘導レール99の下流端部は、補助タンク90の前端面に穿設された球導出口101に接続されており、該球導出口101は、補助タンク90と非優先貯留タンク10′との間に配設された接続樋102が接続されてタンク10′側の前記下部優先樋24に連通されている。
【0044】
しかして、上記した補助タンク90は、ストッパー装置110のOFF状態によって球導入口94から受け入れたパチンコ球を上部樋92上を流下させた後、補助タンク90の下部に形成された傾斜底面91に落下させて該底面91上に貯留する。そして、底面91上に貯留されたパチンコ球は、底面91上を流下して球導出口96から導出される。また、補助タンク90は、アウト球誘導レール100側から転送されるパチンコ球をアウト誘導レール99で受け入れ、これを球導出口101から接続樋102に導出する。
【0045】
次に、非優先貯留タンク10′と補助タンク90との間に配置される補助コンベア装置120について説明する。なお、補助コンベア装置120は、前記コンベア装置60とほぼ同一の構成部材から構成されている。このため、以下の説明では、コンベア装置60と同一の構成部材については、同一の符号を付記すると共にその説明を省略するものである。補助コンベア装置120は、図20に示すように、導入樋63が補助タンク90側の球導出口96に接続され、排出樋64が箱体121に接続されている。この箱体121は、前記接続樋102の中流位置に配されると共に、排出樋64からのパチンコ球を球排出口121aから接続樋102に排出するようになっている。また、箱体121には、該箱体121内でのパチンコ球の滞留状態を検出する滞留検出センサ122が設けられている。しかして、補助コンベア装置120は、導入樋63から受け入れたパチンコ球を搬送路62で揚送して、排出樋64から箱体121を介して接続樋102に導出するようになっている。なお、補助コンベア装置120には、コンベア装置60と同様に、補助コンベア装置120の空回り異常や球詰り異常を即座に検出する異常検出センサ70が設けられている。
【0046】
次に、前記ストッパー装置110及び前記補助コンベア装置120の駆動制御について図21及び図22のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の説明では、前記貯留レベル検出センサ14aをセンサS3といい、滞留検出センサ98・122をそれぞれセンサS6・S9という。先ず、図21に示すストッパー装置110の駆動制御において、センサS3がONしたか否か、言い換えれば非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量以上であるか否かを判別する(ステップ41)。ステップ41で非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量より少ないと判別した場合は、ストッパー装置110をONすることでストッパー片113の先端が接続上部樋83に当接するように閉じて、接続上部樋83上でのパチンコ球の流下を堰止める(ステップ42)。これにより、非優先貯留タンク10′の上部樋81を流下するパチンコ球は、補助タンク90側への転送が阻止されると共に、左右の上部樋81間に形成された開口からタンク10′の傾斜底面に落下されてそのままタンク10′内に貯留される。一方、ステップ41で非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量以上であると判別した場合は、ストッパー装置110をOFFすることでストッパー片113が上方に位置するように接続上部樋83を開けて、接続上部樋83上でパチンコ球を流下させる(ステップ43)。これにより、非優先貯留タンク10′の上部樋81を流下するパチンコ球は、球導入口94から補助タンク90内に転送される。
【0047】
次に、図22に示す補助コンベア装置120(図22中には、コンベア2と記載)の駆動制御においては、センサS3がOFFしており(非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量より少ない)且つセンサS6がONしており(補助タンク90にパチンコ球の貯留がある)且つセンサS9がOFFしている(箱体121にパチンコ球が滞留していない)か否かを判別する(ステップ51)。ステップ51でセンサS3がONしている(非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量以上である)又はセンサS6がOFFしている(補助タンク90にパチンコ球の貯留がない)又はセンサS9がONしている(箱体121にパチンコ球が滞留している)ことを判別した場合は、補助コンベア装置120を停止して(ステップ52)、図示しないメインフローに復帰する。一方、ステップ51でセンサS3のOFF、センサS6のON、及びセンサS9のOFF(非優先貯留タンク10′の貯留量が下限量より少く、且つ補助タンク90にパチンコ球の貯留があり、且つ箱体121にパチンコ球が滞留していないこと)を判別した場合は、次にコンベア異常信号の有無を判別する(ステップ53)。ステップ53でコンベア異常信号があると判別した場合は、補助コンベア装置120を停止すると共に異常発生を外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に報知し(ステップ54)、その後補助コンベア装置120の電源をOFFにして(ステップ55)、メインフローに復帰する。一方、ステップ53でコンベア異常信号がないと判別した場合は、補助コンベア装置120を始動させて(ステップ56)、メインフローに復帰する。
【0048】
以上のように、第二実施形態のパチンコ島台80は、遊技者が獲得したパチンコ球を非優先貯留タンク10′に返却する球返却計数装置3と、非優先貯留タンク10′の貯留量が一定以上となったときに球返却計数装置3から返却される返却球を貯留し得る補助タンク90と、非優先貯留タンク10′の上部から補助タンク90にかけて設けられ且つ返却球を非優先貯留タンク10′及び補助タンク90に誘導する上部樋81・92と、該上部樋81・92の途中に設けられ且つ上部樋81・92上の返却球の流下を阻止し得るストッパー装置110と、補助タンク90に貯留されたパチンコ球を非優先貯留タンク10′に揚送する補助球揚送装置(補助コンベア装置120)と、を備え、センサS3によってストッパー装置110及び補助コンベア装置120を駆動制御する構成となっている。この構成により、返却球は貯留タンク9・10′に優先的に貯留され、貯留タンク9・10′の貯留量が一定以上となると、センサS3が作動し、これに連動してストッパー装置110が開放駆動される。このため、上部樋81上を返却球が流下できるようになるので、返却球は補助タンク90に貯留されることとなる。さらに、補助タンク90の貯留量が一定以上となると、補助タンク90に設けられたセンサS6が作動し、これに連動して補助コンベア装置120が補助タンク90内のパチンコ球を非優先貯留タンク10′に揚送する。つまり、球返却計数装置3から返却された返却球は、先ず貯留タンク9・10′に供給され、貯留タンク9・10′の貯留量が一定以上となった後は、補助タンク90に供給されるので、球揚送装置5の揚送能力に拘らず補助タンク90を有効に活用することができ、短時間に多量の景品球の返却が行われた場合でも、スムーズに球の返却動作を行うことができる。
【0049】
なお、上記した補助コンベア装置120の制御は、非優先貯留タンク10′に設けられるセンサS3だけで制御しても良い。例えば、非優先貯留タンク10′が一定貯留量(S3)以下になると、センサS3の検出信号に基づいて補助コンベア装置120を駆動制御して補助タンク90内の球を貯留タンク10′側に搬送する構成である。この構成によれば、貯留タンク10′での貯留量に応じて補助タンク90側の球を逐次貯留タンク10′に搬送させて、極力補助タンク90での貯留に余裕を持たせる構成となるため、球返却計数装置3から多量の返却球があるような場合でも十分これに対応することができる。また、この構成では、ストッパー装置110と補助コンベア装置120とをセンサS3によって一括して制御するため、補助タンク90内の球のみが優先的に循環使用される等の無駄な球流れが回避できる。また、貯留タンク10′内におけるセンサS3の設置位置は、補助タンク90が満杯となった状態で貯留タンク10′が満杯となり、その時点で球揚送装置3の閉鎖が行われる位置に設定されている。
【0050】
なお、以上説明した実施形態から把握できる発明として以下のものがある。
(1)前記補助タンクにもその貯留量が一定量に達したことを検出する球量センサを設け、この球量センサと前記非優先貯留タンクに設けられる球量センサとによって前記補助球揚送装置を駆動制御することを特徴とする。このように構成することにより、補助球揚送装置を空回りさせることなく効率よく駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるパチンコ島台を示す縦断面図である。
【図2】球揚送装置と優先及び非優先の各貯留タンクとを示す斜視図である。
【図3】非優先貯留タンクを示す斜視図である。
【図4】非優先貯留タンクの前端部及び後端部を示す拡大斜視図である。
【図5】優先貯留タンクを示す斜視図である。
【図6】優先貯留タンクの前端部及び後端部を示す拡大斜視図である。
【図7】優先貯留タンクと非優先貯留タンクとの間に配設される接続樋とコンベア装置とを示す正面図である。
【図8】優先貯留タンクと非優先貯留タンクとの間に配設される接続樋とコンベア装置とを示す斜視図である。
【図9】コンベア装置を示す斜視図である。
【図10】コンベア装置のコンベアベルト及び異常検出センサを示す拡大斜視図である。
【図11】コンベア制御の処理プロセスを示すフローチャートである。
【図12】コンベアタイマー制御の処理プロセスを示すフローチャートの一部である。
【図13】コンベアタイマー制御の処理プロセスを示すフローチャートの一部である。
【図14】コンベア異常信号の処理プロセスを示すフローチャートである。
【図15】第二実施形態のパチンコ島台を示す縦断面図である。
【図16】第二実施形態の非優先貯留タンクと補助タンクとを示す斜視図である。
【図17】第二実施形態の非優先貯留タンクと補助タンクとを示す上面図である。
【図18】第二実施形態の非優先貯留タンクと補助タンクとの間に配設される接続上部樋と該接続上部樋に設けられるストッパー装置とを示す斜視図である。
【図19】第二実施形態のストッパー装置によるパチンコ球のストップ動作を示す説明図である。
【図20】第二実施形態の補助コンベア装置によるパチンコ球の転送動作を示す説明図である。
【図21】第二実施形態のストッパー装置の駆動制御プロセスを示すフローチャートである。
【図22】第二実施形態の補助コンベア装置の駆動制御プロセスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ島台、
2 パチンコ機、
3 球返却計数装置、
5 球揚送装置、
7 アウト球箱、
8 アウト球誘導レール、
9 優先貯留タンク、
10・10′ 非優先貯留タンク、
11 オーバーフローボックス、
16 カウンター台、
17 タンク基台、
24 下部優先樋、
25 球誘導路、
25a 取込口、
27・28 搬送樋、
29 上部優先樋、
35・36 転送路、
37 中継ボックス、
38 滞留検出センサ、
40 タンク基台、
46 球誘導路、
46a 取込口、
48・49 搬送樋、
50 上部優先樋、
51 中継ボックス、
52 下部優先樋、
58 滞留検出センサ、
59 接続樋、
60 コンベア装置、
62 搬送路、
63 導入樋、
64 排出樋、
65 コンベアベルト、
70 異常検出センサ、
71 ローラ、
71a ビス、
72 導入樋、
73 シャッター装置、
80 パチンコ島台、
81 上部樋、
83 接続上部樋、
90 補助タンク、
92 上部樋、
98 滞留検出センサ、
99・100 アウト球誘導レール、
102 接続樋、
110 ストッパー装置、
120 補助コンベア装置、
121 箱体、
122 滞留検出センサ
Claims (3)
- 複数のパチンコ機を並設可能なパチンコ島台であって、
パチンコ球を導入するパチンコ球導入口を具備し、該パチンコ球導入口からパチンコ球を導入して、当該パチンコ島台の上部に搬送ベルトによって揚送可能であって当該搬送ベルトが前記パチンコ島台の長手方向に対して直交するように配置された球揚送装置と、
該球揚送装置の一側に設けられ、パチンコ球を貯留可能であると共に、貯留したパチンコ球を移動可能な上下流端を有する底斜面を具備する第1の貯留タンクと、
該第1の貯留タンクとの間に前記球揚送装置を隔てて設けられ、パチンコ球を貯留可能であると共に、貯留したパチンコ球を移動可能な上下流端を有する底斜面を具備する第2の貯留タンクと、
該第2の貯留タンクの底斜面下流端から導出されるパチンコ球を、前記第1の貯留タンクの底斜面下流端側に揚送可能な小型球揚送装置と、を備え、
前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口を、前記第1の貯留タンク側に向けると共に、前記第1の貯留タンクに貯留されたパチンコ球と、前記第2の貯留タンクに貯留されたパチンコ球であって前記小型球揚送装置によって揚送されたパチンコ球とを、前記第1の貯留タンク内に形成される合流部で合流させた後に前記球揚送装置の前記パチンコ球導入口に導くことを特徴とするパチンコ島台。 - 請求項1記載のパチンコ島台であって、
更に、当該パチンコ島台に返却されるパチンコ球を計数する球返却計数装置を備え、
前記両貯留タンクの何れか一方は、前記球揚送装置により揚送されたパチンコ球の内余剰のパチンコ球を、もう一方の貯留タンクより優先して貯留する優先貯留タンクであり、もう一方は、該優先貯留タンクの貯留量が超過した後に、上記余剰のパチンコ球を貯留する非優先貯留タンクであり、
前記球返却計数装置により計数されたパチンコ球は、前記非優先貯留タンク側に導かれることを特徴とするパチンコ島台。 - 請求項2記載のパチンコ島台であって、
前記優先貯留タンクが、前記第2の貯留タンクであり、
前記非優先貯留タンクが、前記第1の貯留タンクであることを特徴とするパチンコ島台。
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