JP4080154B2 - 車両外装用エンブレム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、光輝意匠を必要とする車両外装用エンブレムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両外装用エンブレムにアルミを使用して光輝意匠を表現するには次に示す方法が用いられてきた。
第一の方法は、図3に示すように、圧延されたアルミ板を打ち抜き、アルマイト加工、フッ素コート等の何らかの耐蝕性向上の処理を施したアルミ板6の表面に、耐水性のインキなどでマークや模様4bを表現したものである。また、前記のマークや模様4bの上に透明ポリウレタンを樹脂盛り加工して透明な樹脂層5を形成して、使用する場合もある。図中、1は、両面テープ等の接着剤である。
【0003】
また、第二の方法は、図4に示すように、ポリエチレンテレフタレート等の透明フィルム4の裏面には、アルミ蒸着層4aを施こすと共に表面には、耐水性インキなどでマークや模様を表現した。さらにその上に透明ポリウレタンを樹脂盛り加工して樹脂層5を形成させて使用する場合もある。1は、両面テープ等の接着剤である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した方法はいずれも次のような欠点を有するものである。すなわち、第一の方法は、光輝色を圧延アルミ板6を使用して表現するため、アルミ表面に圧延の板目が残り光輝部が白っぽくなってしまう。アルミ板そのものが高価である。また耐蝕性確保のためのアルマイト加工は工程が多くコストが高くつき、光輝部をさらに白っぽくしてしまう。またフッ素コートなどの表面加工では十分な耐蝕性を確保することが困難であった。さらにこの方法で製作したエンブレムは平面形状にしか貼ることができない。
【0005】
また、第二の方法は、光輝色をアルミ蒸着層4aにて表現しているため、アルミ本来の色目を表現でき、また樹脂フィルム4が柔らかいため2次元曲面に貼ることは可能であるが、アルミ蒸着面を直接接着剤1と接触させており、車両外装用エンブレムとして使用するには耐蝕性が全く不足していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2枚の透明な樹脂フィルムの間にアルミ等の蒸着による光輝層を形成させた積層体、若しくはこの積層体の表面に樹脂盛り加工を施して透明樹脂層を形成し、前記の樹脂フィルムの裏面に接着剤を貼り付けることにより、従来の方法におけるいずれの問題点も解決すると共に、耐候性の向上を図り、且つ意匠性の向上並びに低コスト化をも可能とした車両外装用エンブレムを提供しようとするものである。
【0007】
すなわち、本願の第1の発明は、両面テープ等の接着剤1の表面に樹脂フィルム2を貼り付け、該樹脂フイルム2の表面に耐水性を有する接着剤3を介して、裏面にアルミ蒸着層4aを備えたポリエチレンテレフタレート等の透明な樹脂フイルム4を貼り付けたことを特徴とする車両外装用エンブレムである。
【0008】
また、第2の発明は、前記の透明フィルム4は、裏面にアルミ蒸着層4aを備えると共に表面には耐水性インクにて形成されたマークまたは模様3が設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両外装用エンブレムである。この透明フィルム4の表面に施した印刷により、多彩な柄を表現させることができる。
【0009】
さらに、第3の発明は、両面テープ等の接着剤1の表面に樹脂フィルム2を貼り付け、該樹脂フイルム2の表面に耐水性を有する接着剤3を介して、裏面にアルミ蒸着層4aを備えると共に表面には耐水性インクにて形成されたマークまたは模様4bを備えたポリエチレンテレフタレート等の透明な樹脂フイルム4を貼り付け、該透明な樹脂フイルム4の表面には常温硬化形の透明なポリウレタン樹脂を樹脂盛り加工して透明樹脂層5を形成したことを特徴とする車両外装用エンブレムである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例である車両外装用エンブレム1について、図1〜図2に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す縦断面図であり、図2は、本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【0011】
図1に示す車両外装用エンブレムは、ポリエチレンンテレフタレート等の透明な樹脂フィルム4の裏面にアルミ等の蒸着によるアルミ蒸着層4aが形成されており、この蒸着層4aの裏面にはアクリル系の耐水性に優れた接着剤3を用いてポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルム2が積層されている。そして、前記の樹脂フィルム2の裏面には両面テープ等の接着剤1が貼り付けられている。なお、必要に応じて前記の透明な樹脂フィルム4の表面に耐水性インクにてマークまたは模様4bを形成させることにより、多彩な柄を表現させることができる。
【0012】
図2に示す車両外装用エンブレムは、前記の図1に示すものに対して、透明な樹脂フイルム4の上面に、常温硬化形の透明なポリウレタン樹脂を樹脂盛り加工して透明な樹脂層5を形成したものである。
【0013】
前記の樹脂フィルム4及び2は、必ずしもポリエチレンンテレフタレートに限定するものでなく、例えばポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリプロピレン等耐候性の優れたものであればよい。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明により理解される如く、アルミ蒸着層を、耐水性接着剤を介して樹脂フィルムで保護することにより、車両外装用エンブレムとして十分な耐蝕性を持って光輝意匠を表現できるようになり、アルミ板を使用した物と比較し大幅にコストを下げることが可能になり白っぽさもなく、アルミ本来の色目を表現し、かつ樹脂フィルムが柔らかいため2次元曲面に貼ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す縦断側面図。
【図2】 本発明の他の実施例を示す縦断側面図。
【図3】 従来のエンブレムを示す縦断側面図。
【図4】 従来の他のエンブレムを示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 接着剤、 2 樹脂フイルム、 3 耐水性接着材、
4 透明な樹脂フイルム、 4a アルミ蒸着層、 4b マークまたは模様
5 透明な樹脂層。
Claims (3)
- 両面テープ等の接着剤(1)の表面に樹脂フィルム(2)を貼り付け、該樹脂フイルム(2)の表面に耐水性を有する接着剤(3)を介して、裏面にアルミ蒸着層(4a)を備えたポリエチレンテレフタレート等の透明な樹脂フイルム(4)を貼り付けたことを特徴とする車両外装用エンブレム。
- 前記の透明フィルム(4)は、裏面にアルミ蒸着層(4a)を備えると共に表面には耐水性インクにて形成されたマークまたは模様(4b)が設けられたことを特徴とする請求項1記載の車両外装用エンブレム。
- 両面テープ等の接着剤(1)の表面に樹脂フィルム(2)を貼り付け、該樹脂フイルム(2)の表面に耐水性を有する接着剤(3)を介して、裏面にアルミ蒸着層(4a)を備えると共に表面には耐水性インクにて形成されたマークまたは模様(4b)を備えたポリエチレンテレフタレート等の透明な樹脂フイルム(4)を貼り付け、該透明な樹脂フイルム(4)の表面には常温硬化形の透明なポリウレタン樹脂を樹脂盛り加工して透明樹脂層(5)を形成したことを特徴とする車両外装用エンブレム。
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