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JP4061529B2 - 飲料調合機の原料管理装置 - Google Patents

飲料調合機の原料管理装置 Download PDF

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JP4061529B2 JP2002106569A JP2002106569A JP4061529B2 JP 4061529 B2 JP4061529 B2 JP 4061529B2 JP 2002106569 A JP2002106569 A JP 2002106569A JP 2002106569 A JP2002106569 A JP 2002106569A JP 4061529 B2 JP4061529 B2 JP 4061529B2
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Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原料容器内に貯蔵した原料を販売時に定量ずつ取り出し、湯又は水を加えて飲料を調合する飲料調合機に関し、詳しくは原料の使用実態を把握するための原料管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、粉状や粒状の原料に水や湯を加えて攪拌し、コーヒーやジュースなどの飲料を調合するとともに、この飲料をカップに注入して提供するカップ式飲料自動販売機は多数展開されている。このような自動販売機において、原料は原料容器内に貯蔵され、使用により残量が減少すると自動販売機を巡回するルートマンにより適時に補給されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
その場合、従来は補給された原料が、適正に販売されているか不明であった。例えば、補給に用いられる原料は袋詰あるいは箱詰されているが、開封や原料容器への投入の際に、こぼすなどして原料の無駄が生じることがある。また、飲料1杯分の原料の搬出量には正確が期されているが、時として多すぎたり少なすぎたりすることも否めない。そのため、原料の補給量に対して飲料販売の杯数(販売数)が予定より少なかったり、逆に多かったりすることが起こり得る。ところが、従来、販売数のカウントを行なうことはあるものの、販売数と原料の補給量との関係については留意されていなかった。
【0004】
そこで、この発明の課題は、飲料の販売数と原料の補給量とを記録し、原料の無駄や飲料の濃さのばらつきなどについて管理できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、原料容器内に原料を貯蔵し、販売時には前記原料容器から搬出した定量の前記原料を湯又は水を加えて飲料を調合し、この飲料をカップに注入して提供する飲料調合機において、前記原料容器に補給した前記原料の量を積算記録する手段と、飲料1杯分の前記原料の搬出量を設定する手段と、飲料の販売数を記録する手段と、前記飲料1杯分の原料搬出量と販売数とから前記原料の使用量を算出する手段と、同一期間内の前記原料の補給量と使用量との比を演算表示する手段とを設けるものである(請求項1)。
【0006】
請求項1によれば、補給量の実績と販売数から算出される使用量とを比較することにより、原料の使用実態が明らかになる。つまり、補給量と使用量との比は理想的には100%となるが、この比が100%からどの程度乖離するかにより、原料の無駄や飲料1杯当りの原料搬出量の誤差を判断することが可能になる。補給量と使用量との比を算出する期間は、原料の補給1回期間を最短として任意に決定可能である。
【0007】
請求項1において、前記原料の補給量と使用量との比は、前記補給量に対する前記使用量の割合(使用量/補給量)を示す商品化率とすることができる(請求項2)。
【0008】
請求項1において、パックされた前記原料の1パック当りの量を設定する手段と、補給した前記原料のパック数を入力する手段と、前記1パック量とパック数とから前記原料の補給量を算出する手段とを設ければ、パック数を入力するだけで補給量を算出することが可能になる(請求項3)。
【0009】
その場合、前記パック数の入力手段として、操作回数をパック数とする補給スイッチを設けることができ、それにより原料を1パック補給する都度、補給スイッチを押すだけで補給量の算出が行われる(請求項4)。
【0010】
請求項1において、前記原料の補給量の補給量はテンキーから入力するようにしてもよい(請求項5)。
【0011】
請求項1において、前記原料容器内の前記原料の現在量を検知する原料センサを設け、前記原料の補給前後の現在量を前記原料センサで検知し、その差から前記原料の補給量を算出するようにすることも可能である(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2は、飲料調合機の一例として、ホット飲料のカップ式自動販売機におけるこの発明の実施の形態を示す配管構成図である。図2において、粉末からなる各種の原料は、原料容器1にそれぞれ貯蔵されている。また、温水タンク2には、図示しない水リザーバから給水された水道水がヒータ3により加熱され、95℃程度の温水となって貯留されている。販売信号があると、図示しないカップ機構からカップ4が搬出されるとともに、原料モータ5が一定時間回転し、図示しない原料搬出機構により、飲料1杯分として予め設定された定量の原料がミキシング装置6上に搬出される。また、同時に湯バルブ7が一定時間開き、温水タンク2から定量の湯がミキシング装置6上に吐出される。ミキシング装置6では原料が湯で溶解されるとともに、攪拌モータ8で駆動されるプロペラ機構9により一定時間攪拌されて飲料が調合される。この飲料はプロペラ機構9の停止により重力でカップ4に注入され、購入者により取り出される。
【0013】
図1は、図2の自動販売機の制御ブロック図である。図1において、CPU10はROM11に格納されたプログラム及びRAM12に記憶された制御データに基づき、入出力部13を介して自動販売機全体を制御する。RAM12には、飲料1杯当りの湯吐出量及び原料搬出量がテンキーボード14から設定入力されている。そこで、図示しない飲料選択ボタンが押されると、選択された飲料に対応する原料の原料モータ5が駆動され、定量の原料が搬出されるとともに、湯バルブ7が開いて定量の湯が吐出される。また、同時に攪拌モータ8が駆動され、プロペラ機構9が回転して原料と湯が攪拌混合される。なお、原料の定量搬出及び湯の定量吐出は、原料モータ5の駆動時間及び湯バルブ7の開時間の制御により行われる。販売はその都度カウントされ、RAM12に販売数が記録される。
【0014】
自動販売機は定期的にルートマンにより点検され、原料容器1への原料の補給が行われる。この原料の補給量はその都度、RAM12に積算記録される。ここで、補給用の原料は袋詰めや箱詰めによりパックされているが、図1においては原料の1パック当りの量が、テンキーボード14からRAM12に予め設定入力されている。また、1回の操作が1パックを意味する補給スイッチ15が設けられている。そこで、原料を1袋補給する度に補給スイッチ15を押すと、その回数がパック数としてRAM12に積算記録される。この操作回数と1パック当りの原料量とから、補給量はその積(スイッチ操作回数×1パック当りの原料量)として算出される。
【0015】
一定期間(例えば、原料の補給から補給まで、あるいは3ヶ月、6ヶ月等)の上記販売数と原料補給量とから、その間の原料の補給量に対する使用量の割合が商品化率として、商品化率=原料使用量/原料補給量=(飲料1杯分の原料搬出量×販売数)/原料補給量により演算され、テンキーボード14の表示器16に表示される。商品化率は理想的には100%であるが、補給時に原料をこぼすなど原料補給に無駄があると100%以下となる。また、飲料1杯分の実際の原料搬出量が設定量より多いと実販売数が減って、その場合にも100%以下となる。逆に、飲料1杯分の実際の原料搬出量が設定量より少なかったり、原料搬出なしで販売動作をする空売りが発生したりすると、実販売数が増えて100%以上となる。原料使用量と原料補給量との比は、上記商品化率の逆数として求めることも可能である。
【0016】
原料の補給量は、その都度、テンキーボード14から入力することも可能である。また、図1及び図2に示すように、原料容器1内の原料の現在量を検知する原料センサ17を設け、原料の補給前後の現在量を原料センサ17で検知し、その差から原料補給量を算出するようにすることも可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、一定期間の原料補給量を積算記録するとともに、その間の原料使用量を飲料1杯分の原料搬出量の設定値と販売数とから算出し、原料補給量と原料使用量との比を演算することにより、補給された原料が実際にどの程度販売に使用されたかを把握し、販売効率の向上などに役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す自動販売機の制御ブロック図である。
【図2】図1の自動販売機の配管構成図である。
【符号の説明】
1 原料容器
2 温水タンク
3 ヒータ
4 カップ
5 原料容器
6 ミキシング装置
7 湯バルブ
8 攪拌モータ
9 プロペラ機構
14 テンキーボード
15 補給スイッチ
16 表示器
17 原料センサ

Claims (6)

  1. 原料容器内に原料を貯蔵し、販売時には前記原料容器から搬出した定量の前記原料に湯又は水を加えて飲料を調合し、この飲料をカップに注入して提供する飲料調合機において、
    前記原料容器に補給した前記原料の量を積算記録する手段と、飲料1杯分の前記原料の搬出量を設定する手段と、飲料の販売数を記録する手段と、前記飲料1杯分の原料搬出量と販売数とから前記原料の使用量を算出する手段と、同一期間内の前記原料の補給量と使用量との比を演算表示する手段とを設けたことを特徴とする飲料調合機の原料管理装置。
  2. 前記原料の補給量と使用量との比は、前記補給量に対する前記使用量の割合(使用量/補給量)を示す商品化率であることを特徴とする請求項1記載の飲料調合機の原料管理装置。
  3. パックされた前記原料の1パック当りの量を設定する手段と、補給した前記原料のパック数を入力する手段と、前記1パック量とパック数とから前記原料の補給量を算出する手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の飲料調合機の原料管理装置。
  4. 前記パック数の入力手段として、操作回数をパック数とする補給スイッチを設けたことを特徴とする請求項3記載の飲料調合機の原料管理装置。
  5. 前記原料の補給量をテンキーから入力するようにしたことを特徴とする請求項1記載の飲料調合機の原料管理装置。
  6. 前記原料容器内の前記原料の現在量を検知する原料センサを設け、前記原料の補給前後の現在量を前記原料センサで検知し、その差から前記原料の補給量を算出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の飲料調合機の原料管理装置。
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