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JP4057503B2 - 解像度変換用フィルタ係数決定方法,画像解像度変換方法,画像解像度変換装置,映像再符号化方法,映像再符号化装置,解像度変換用フィルタ係数決定プログラム,画像解像度変換プログラム,映像再符号化プログラムおよびそれらのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

解像度変換用フィルタ係数決定方法,画像解像度変換方法,画像解像度変換装置,映像再符号化方法,映像再符号化装置,解像度変換用フィルタ係数決定プログラム,画像解像度変換プログラム,映像再符号化プログラムおよびそれらのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は,画像および映像の解像度の拡大・縮小処理を行なう映像処理技術およびそれを伴う映像符号化技術に関し,特に,映像信号の解像度を拡大した後に拡大前の解像度に縮小する場合に,解像度の拡大処理のほぼ逆変換となる縮小処理を可能にするための解像度変換用フィルタ係数決定方法,画像解像度変換方法,画像解像度変換装置,映像再符号化方法,映像再符号化装置,解像度変換用フィルタ係数決定プログラム,画像解像度変換プログラム,映像再符号化プログラムおよびそれらのプログラムを記録した記録媒体に関する。
一般に映像の解像度を水平または垂直の1次元方向に拡大するには,拡大前の画像の画素と画素の間の位置のデータを近傍画素データの重み付け線形和によって補間することで,拡大画像の各画素データを求める。拡大前後の画素位置の関係によって,数種類の補間位置における処理を繰り返しながら,拡大画像の各画素のデータを求めて行くことになり,その補間位置ごとに異なる重み付け係数を用いる。この重み付け線形和の演算は一種の1次元フィルタと解釈できるので,以下,この重み付け係数をフィルタ係数と呼ぶ。
このフィルタ係数は,一般に拡大前の画像のナイキスト周波数をカットオフ周波数とするFIRフィルタ係数をもとに拡大前後の画素位置の相関関係を考慮して決定する。また,フィルタ設計の段階でFIRフィルタのタップ数を有限に制限することにより,拡大処理に用いる近傍画素の数は数個から数十個程度とするのが一般的である(例えば,非特許文献1参照)。
また同様に,映像の縮小においても,縮小前画像の近傍画素データの重み付け線形和によって縮小後画像の各画素データを求める。そのフィルタ係数は,一般に縮小後の画像のナイキスト周波数をカットオフ周波数とするFIRフィルタ係数をもとに,縮小前後の画素位置の相関関係を考慮して決定する。
なお,後述するMPEG−2(例えば,非特許文献2参照)などの映像符号化における映像の再符号化について,下記の非特許文献3に記載されている。
金沢勝,曽根原源,"ディジタルテレビ時代の映像処理の基本映像信号の方式とその変換処理技術",Interface 1月号 2000 ISO/IEC 13818-2 International Standard,Jan.1995 P.Guilote1,et a1.,"Adaptive Encoders: The New Generation of MPEG-2 Encoders",SMPTE journa1,April 2000
しかし,変換前後のカットオフ周波数を考慮して決定したフィルタ係数を用いて,画像の解像度を拡大し,もとの解像度に縮小すると,通常は両者は可逆の変換となっておらず,拡大前の画像と縮小後の画像は一致しない。これにより様々な場面で問題が生じる。
1つの例が映像の再符号化である。例えば,非特許文献2に記載されたMPEG−2などの映像符号化においては,復号画像を再符号化する際に,前段の符号化パラメータを完全に継承することで,ほぼ劣化のない再符号化が可能であることが知られている(例えば,非特許文献3参照)。
しばしば映像符号化においては,符号化器において入力映像の色差信号の解像度を4:2:2と呼ばれるフォーマットから4:2:0と呼ばれるフォーマットに垂直方向に2分の1に縮小してから符号化が行なわれ,復号器において,復号映像を4:2:0フォーマットから4:2:2フォーマットに垂直方向に2倍に拡大してから出力される。そして再符号化する際には,再符号化器において,再度4:2:2フォーマットを4:2:0フォーマットに変換する。このときに,通常復号器の拡大処理と再符号化器の縮小処理が可逆でないために,色差信号の不一致が生じる。
これにより,たとえ前段の符号化パラメータを完全に継承しても,ほぼ劣化のない再符号化を実現することは不可能となる。ちなみに,映像信号の伝送インタフェースはほとんどが4:2:2フォーマットであるために,復号映像を4:2:0フォーマットのまま伝送することは一般にあまり行なわれない。
また,他にも映像符号化において,符号化時に入力映像の解像度の縮小を行い,復号時に復号映像の解像度の拡大を行なう手法は多く知られており,これらの手法と前段の符号化パラメータを完全に継承する再符号化の手法を同時に用いる場合に,同様の問題が生じる。
このような理由により,拡大前の画像と縮小後の画像が一致するような拡大・縮小処理が必要とされる。ここで,拡大後の画像の画質にこだわる必要がない場合は,例えば上記の4:2:0−4:2:2変換の場合においては,拡大時に画素データを垂直方向にコピーして,縮小時に垂直方向に画素データを間引くことにより可逆の変換とすることができる。しかし,拡大後の画像の画質が問題となる場合には,このような方法では極めて画質の悪い拡大画像となってしまう。
本発明は,上記従来技術の問題点を解決し,画像信号の解像度を1次元フィルタを用いて拡大した後に1次元フィルタを用いて拡大前の解像度に縮小する際に,解像度の拡大処理のほぼ逆変換となる縮小処理を行なうことが可能な映像解像度の変換技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために,本発明では拡大処理のフィルタ係数を通常の方法によって決定し,その逆変換となる縮小処理のフィルタ係数を求め,その係数を用いて縮小処理を行なう。
すなわち,本発明は,映像符号化ストリームを復号した復号映像の解像度を拡大処理用フィルタを用いて拡大した画像信号を,拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう際に,前記解像度の縮小に用いる縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する解像度変換用フィルタ係数決定方法であって,前記解像度の拡大処理に用いた拡大処理用フィルタのフィルタ係数であって,少なくとも画像端境界処理が影響する領域以外に適用された一定パターンのフィルタ係数を入力し,記憶手段に記憶する過程と,拡大前のN画素の1次元画像データを表す1列N行の行列をX,拡大後のM(M>N)画素の1次元画像データを表す1列M行の行列をY,拡大処理を表すY=AXとなるN列M行の拡大変換行列をAとし,縮小後のN画素からなる1次元画像データを表す1列N行の行列をZ,縮小処理を表すZ=BYとなるM列N行の縮小変換行列をB,N列N行の単位行列をIとするときに,前記記憶した拡大処理用フィルタの一定パターンのフィルタ係数を少なくとも画像端境界処理が影響しない領域部分の行列中の行方向の要素の並びに含む,該フィルタ係数によって定まる拡大変換行列Aから,BA=Iとなる縮小変換行列Bを算出する過程と,算出した縮小変換行列Bに基づいて縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する過程とを有することを特徴とする。
また,前記BA=Iとなる縮小変換行列Bを算出する過程では,前記縮小変換行列Bと前記拡大変換行列Aとの積BAが,少なくとも拡大縮小処理における画像端境界処理が影響しない領域部分においてN列N行の単位行列Iと等しくなるような縮小処理のフィルタ係数を求めるために,前記行列B,A,Iの画像端境界処理が影響しない領域において行列の行方向の要素の値の並びが繰り返し同じように現れる部分の同一の繰り返しパターンの単位を,前記行列B,A,Iからそれぞれ行列B’,A’,I’として抜き出し,B’A’=I’となる行列B’を求め,それに基づいて縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定することを特徴とする。
前記縮小処理用フィルタのフィルタ係数の決定に自由度がある場合には,その自由度の範囲内で複数の縮小処理用フィルタのフィルタ係数の候補を算出し,その算出した複数のフィルタ係数の候補の中から,他の方法に基づいて決定した同縮尺率の縮尺用のフィルタ係数に最も近いものを選択する。
また,本発明は,映像符号化ストリームを復号した復号映像の解像度を拡大処理用フィルタを用いて拡大した画像信号を,再符号化する前に拡大前の解像度に縮小する画像解像度変換方法において,前記拡大処理用フィルタを用いて解像度を拡大した画像信号を入力し,上記の解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて決定されたフィルタ係数からなる縮小処理用フィルタを用いて,前記入力した画像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小することを特徴とする。
また,本発明は,復号器による映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度を拡大し,再符号化器によるその映像の再符号化時に入力映像の解像度を拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう映像再符号化方法において,前記復号器において復号映像の解像度の拡大に用いた解像度変換用フィルタ係数の情報を前記再符号化器に伝達し,その伝達された解像度変換用フィルタ係数の情報から,上記の解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて,縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定し,決定されたフィルタ係数からなる縮小処理用フィルタを用いて,入力した映像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小とし,解像度を縮小した映像信号を再符号化することを特徴とする。
また,本発明は,復号器による映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度を拡大し,再符号化器によるその映像の再符号化時に入力映像の解像度を拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう映像再符号化方法において,前記復号器において復号映像の解像度の拡大に用いた解像度変換用フィルタ係数の情報から,上記の解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて決定した縮小処理用フィルタのフィルタ係数情報と映像信号とを,前記再符号化器に入力し,入力したフィルタ係数情報に基づく縮小処理用フィルタを用いて,入力した映像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小し,解像度を縮小した映像信号を再符号化することを特徴とする。
以上の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
本発明によれば,画像信号の解像度を1次元フィルタを用いて拡大した後に1次元フィルタを用いて拡大前の解像度に縮小する際に,解像度の拡大処理のほぼ逆変換となる縮小処理を行なうことができる。
また,1次元方向の解像度変換を複数回行なうことで実現される映像の2次元方向の解像度変換において,本発明による解像度変換処理を複数回用いることで,ほぼ逆変換となる2次元の解像度変換処理を行なうことができる。
また,これにより映像の拡大,縮小を伴う映像再符号化において,前段の符号化情報を用いることによりほぼ劣化のない再符号化が可能となる。
通常,拡大縮小処理は画素データの線形和演算であるので,1次元の画像データを表す行列(ベクトル)と,フィルタ係数を成分とする変換行列で表現することができる。拡大前のN画素の1次元画像データを表す1列N行の行列X,拡大後のM(M>N)画素の1次元画像データを表す1列M行の行列Y,縮小後のN画素からなる1次元画像データを表す1列N行の行列Zとする。
X=(x0 ,x1 ,x2 ,・・・・・・・・,xN-2 ,xN-1 T (1)
Y=(y0 ,y1 ,y2 ,・・・・・・・・,yM-2 ,yM-1 T (2)
Z=(z0 ,z1 ,z2 ,・・・・・・・・,zN-2 ,zN-1 T (3)
また,拡大処理を表すY=AXとなるN列M行の変換行列をA,縮小処理を表すZ=BYとなるM列N行の変換行列をBとする。
Y=AX (4)
Z=BY (5)
ここで,M=2Nとし,拡大処理において,通常のフィルタ係数決定手法により,下記のようなフィルタ係数(a1 ,a2 ,a3 ,a4 ),(b1 ,b2 ,b3 ,b4 )が定まったとする。
2n=a1 ×xn-2 +a2 ×xn-1 +a3 ×xn +a4 ×xn+1 (6)
2n+1=b1 ×xn-1 +b2 ×xn +b3 ×xn+1 +b4 ×xn+2 (7)
N=10,M=20とした場合,式(4)で示される拡大変換は,変換行列Aを用いて下記の式(8)のように表される。
Figure 0004057503
ここで,
Figure 0004057503
である。変換行列Aにおいて,*は鏡像反転処理により係数が変化する成分を表している。
一般に画像境界付近では鏡像反転処理を行なう。鏡像反転処理とは,画像境界付近の画素の近傍画素のデータを用いる際に,その近傍画素が画像境界の外側に位置する場合はx0 またはxN-1 (Nは画像サイズ)を対称軸として,画像境界の内側の画像の鏡像反転したデータが外側に存在するものと仮定して,計算を行なうもので,x-1=x1 ,x-2=x2 ,…,x-n=xn ,xN =xN-2 ,xN+1 =xN-3 ,…,xN+n =xN-n-2 とする処理である。
変換行列Aにおける画像の端に対応する成分(変換行列Aの*で示す成分)は,鏡像反転のデータ分の係数が加算されるために,他の領域とは異なった値となっている。それ以外の領域においては,規則的なパターンの繰り返しである。この拡大画像に対する縮小処理に,下記のような変換を用いると仮定する。
n =s1 ×y2n-3+s2 ×y2n-2+s3 ×y2n-1+s4 ×y2n+s5 ×y2n+1+s6 ×y2n+2+s7 ×y2n+3+s8 ×y2n+4 (9)
ここで,縮小フィルタ処理の係数は,同一補間位置の場合,同一係数を使用するものとする。この場合,式(5)で示される縮小変換は,変換行列Bを用いて下記の式(10)のように表わされる。
Figure 0004057503
ここで,
Figure 0004057503
である。変換行列Bにおいて,*は鏡像反転処理により係数が変化する成分を表している。
前述した行列Aによる拡大処理を見ると,y0 からy2 とyM-3 からyM-1 (式(8)ではy17からy19)は,拡大処理時において鏡像反転処理の影響を受ける。そのため,行列Bにおいて,0列から2列と,M−3列からM−1列に0以外の成分を持っている行列Bの0行から2行と,M−3行からM−1行は,鏡像反転処理の影響を受ける。
上記式(10)に示す行列において,線の外側部分が拡大時の鏡像反転処理が影響する領域である。すなわち,z0 からz2 とzM-3 からzM-1 は,鏡像反転処理の影響を受ける。ちなみに,この鏡像反転処理の影響を受ける領域の大きさは,拡大処理に用いる画素数,拡大率,変換前後の画素の相関位置によって変化する。
以上の拡大縮小変換において,可逆変換となる条件,すなわちZ=Xとなる条件は,Z=BAXより,N列N行の単位行列Iを用いて,
BA=I (11)
となる。
すなわち,与えられた行列Aに対して,行列の積BAが単位行列Iと等しくなる縮小変換行列Bを求められれば,それに基づいて縮小処理のフィルタ係数を決定することで,解像度の拡大処理の逆変換となる縮小処理を行なうことができる。
ここでは,画像端境界処理が影響する領域の成分については無視して,画像端境界処理が影響しない領域の成分について可逆変換が成立する縮小フィルタ係数(s1 ,s2 ,…,s8 )を求める方法を考える。
Figure 0004057503
ここで,*は鏡像反転処理により係数が変化する成分,線の外側は拡大時の鏡像反転処理が影響する領域,?は可逆とならない成分を表している。
上記の式(12)において,画像端境界処理が影響しない領域の成分については,同じパターンの繰り返しであるため,行列B,A,Iの画像端境界処理が影響しない領域における同一の繰り返しパターンを行列B’,A’,I’として抜き出し,B’A’=I’となる行列B’を求める。
Figure 0004057503
このB’を求めることで,画像境界の影響のある成分以外において等式が成り立ち,可逆変換とすることができる。上記の例は,等式に対し未知数が1つ多い連立1次方程式であり,自由度が1で解が存在する。
この解の自由度は拡大率によって変わり,2倍未満の拡大率であれば解が存在しない場合もあり得る。解が複数存在する場合,通常の方法で求めた同率縮尺の縮小処理用フィルタに近いフィルタ係数を選択することで,画像境界付近等の可逆変換が成立しない領域についても不自然な縮小画像にならないようにすることができる。
また,実際には,フィルタ係数の精度や,拡大縮小処理時の画素値の丸めのために,誤差が入り込み,完全には可逆変換とはならないが,比較的小さな誤差である。
一方,画像端境界処理が影響する領域については,係数の値を他の領域とは別に画素ごとに可逆となるようなフィルタ係数を逐一求める方法もあり得るが,実装が複雑になる欠点がある。そのため,画像端境界処理が影響する領域については,可逆変換とすることをあきらめて,拡大,縮小とも,画像内で一定パターンのフィルタ係数を用いることで,拡大縮小処理の実装を容易にする方法をとることが望ましい。これは,画像の大きさに対して,画像端境界処理が影響する領域が極めて小さいことを考慮すると経済的な方法である。
また,以下に,N=10,M=25とした場合の例について述べる。拡大変換行列をA,縮小変換行列をBとすると,画像端境界処理が影響する領域において可逆変換となる条件BA=Iは,例えば下記のようになる。
Figure 0004057503
この場合,変換率が2対5なので変換前後の画素位置の関係から,拡大処理には5セットの係数,縮小には2セットの係数が必要となる。そのため,行列B,A,Iの画像端境界処理が影響しない領域における同一の繰り返しパターンとして行列B’,A’,I’と,B”,A”,I”の2系統を抜きだし,それぞれ,B’A’=I’,B”A”=I”が成立するB’,B”を求めることで,可逆変換となる縮小処理用フィルタ係数を求めることができる。
Figure 0004057503
Figure 0004057503
図1は,本発明の実施例1に係る装置構成を示す図である。図2は,本発明の実施例1に係る処理フローチャートである。
図1において,10は復号器(デコーダ),20は再符号化器である。復号器10において,11は入力されたビットストリームを復号する復号部,12は復号映像(4:2:0フォーマット映像)に対して420−422変換を行なう420−422変換部,13は変換後の4:2:2フォーマット映像をデコーダ出力映像として出力する映像出力部,14は復号部11から得た符号化情報と420−422変換部12から得た420−422変換用フィルタ係数を出力する情報出力部である。
また,再符号化器20において,21は復号器10の映像出力部13から出力されたデコーダ出力映像が入力される映像入力部,22は復号器10の情報出力部14から出力された符号化情報および420−422変換用フィルタ係数が入力される情報入力部,23は420−422変換用フィルタ係数をもとに422−420変換用フィルタ係数を求める可逆フィルタ計算部,24は映像入力部21から入力された4:2:2フォーマット映像に対して422−420変換を行ない,4:2:0フォーマット映像を出力する422−420変換部,25は4:2:0フォーマット映像の再符号化を行ない,符号化ビットストリームを出力する再符号化部である。
実施例1での再符号化方法は,復号器10における復号・拡大処理と再符号化器20における縮小処理・再符号化のプロセスからなる。
復号器10の復号部11において,入力された4:2:0フォーマットで符号化されたMPEG−2ビットストリームを復号した後(ステップS1,S2),420−422変換部12において,4:2:0フォーマット復号映像の420−422変換を行なう(ステップS3)。420−422変換は,映像の色差成分についてのみ,垂直方向に2倍に拡大する変換であり,この例の場合,下記のように近傍の4画素の画素値の重み付け線形和によって変換後の各サンプル位置の画素値を決定する。
2n=a×xn-2 +b×xn-1 +c×xn +d×xn+1 (20)
2n+1=e×xn-1 +f×xn +g×xn+1 +h×xn+2 (21)
ここで,nは0以上N未満の整数,xは変換前の画素値,yは変換後の画素値であり,インデクスは垂直方向座標,Nは変換前の垂直方向の画素数を表し,画像境界においては,鏡像反転処理が行なわれるものとする。すなわち,x-1=x1 ,x-2=x2 ,…,x-n=xn ,xN =xN-2 ,xN+1 =xN-3 ,…,xN+n =xN-n-2 とする。また,上式で得た画素値は画素値がとり得る値,0−255の整数に丸められる。
この420−422変換用フィルタ係数(a,b,c,d),(e,f,g,h)は,拡大前の画像のナイキスト周波数をカットオフ周波数とするFIRフィルタ係数をもとに拡大前後の画素位置の相関関係を考慮して求め,その値を適当な精度に丸めた値を用いる。
420−422変換部12は,このようにして得られた4:2:2フォーマット映像を映像出力部13に渡し,映像出力部13はこれをデコーダ出力映像として出力する。これとともに,情報出力部14は,復号部11より得られたDCT係数以外の動きベクトルやマクロブロックモード等を含む全ての符号化情報を出力する。また同時に,420−422変換部12より得た,420−422変換用フィルタ係数(a,b,c,d),(e,f,g,h)を出力する(ステップS4)。
再符号化器20には,符号化情報,映像出力部13から出力されたデコーダ出力映像(4:2:2フォーマット映像),420−422変換用フィルタ係数が入力される(ステップS5)。再符号化器20の映像入力部21は,入力されたデコーダ出力映像である4:2:2フォーマット映像を422−420変換部24に渡す。
再符号化器20の情報入力部22は,入力された符号化情報から,前段符号化が4:2:0フォーマットで行なわれていたことを確認し(ステップS6),同じく入力された420−422変換用フィルタ係数(a,b,c,d),(e,f,g,h)を可逆フィルタ計算部23に渡す。
可逆フィルタ計算部23は,この420−422変換用フィルタ係数をもとに,
Figure 0004057503
を満たす,422−420変換用フィルタ係数(p,q,r,s,t,u,v,w)を求める(ステップS7)。
この式は,等式に対し未知数が1つ多い連立1次方程式であり,自由度が1で解が存在するため,例えばsなど一つの変数を固定して,ガウスの消去法などの連立1次方程式の解法により解を求める。これを複数のsについて行ない,デフォルトの422−420変換用フィルタ係数(p’,q’,r’,s’,t’,u’,v’,w’)との差分を評価し,最も差分が小さい係数を選ぶ(ステップS8)。
この評価には,例えば係数同士の差分の2乗和などを用いる。また,デフォルトの422−420変換用フィルタ係数は,あらかじめ通常の方法で求めておいたフィルタ係数であり,縮小後の画像のナイキスト周波数をカットオフ周波数とするFIRフィルタ係数をもとに縮小前後の画素位置の相関関係を考慮して決定しておく。
可逆フィルタ計算部23は,このようにして決まった422−420変換用フィルタ係数(p,q,r,s,t,u,v,w)を422−420変換部24に渡す。422−420変換部24は,このフィルタ係数を用いて,4:2:2フォーマット映像に対して下記のように422−420変換を行ない(ステップS9),4:2:0フォーマット映像を出力する。
n =p×y2n-3+q×y2n-2+r×y2n-1+s×y2n+t×y2n+1+u×y2n+2+v×y2n+3+w×y2n+4 (23)
ここで,nは0以上N未満の整数,yは変換前の画素値,zは変換後の画素値,インデクスは垂直方向座標,2Nは変換前の垂直方向の画素数を表し,画像境界においては,鏡像反転処理が行なわれるものとする。すなわち,y-1=y1 ,y-2=y2 ,…,y-n=yn ,y2N=y2N-2,y2N+1=y2N-3,…,y2N+n=y2N-n-2とする。また,上式で得た画素値は画素値がとり得る値,0−255の整数に丸められる。これにより,復号器10における4:2:0フォーマットの復号映像とほぼ等しい4:2:0フォーマット映像を得ることができる。
この方法では,画像の上下端各3ラインが鏡像処理の影響を受け,画像が変化するが,デフォルトのフィルタ係数に近いフィルタ係数を用いているため,大きな劣化とはならない。
さらに,再符号化部25は,このようにして得られた4:2:0フォーマット映像を情報入力部22から得られる符号化情報に従って再符号化を行ない(ステップS10),ビットストリームを出力する(ステップS11)。これにより,再符号化された映像ストリームの復号映像は,前段の復号映像に比べてほとんど劣化のない画質となる。
図3は,本発明の実施例2に係る装置構成を示す図である。図4は,本発明の実施例2に係る処理フローチャートである。
図3において,30は復号器,40は再符号化器である。復号器30において,31は入力されたビットストリームを復号する復号部,32は復号映像に対して拡大処理を行なう拡大処理部,33は拡大映像をデコーダ出力映像として出力する映像出力部,34は復号部31から得た符号化情報を出力するとともに,縮小処理用フィルタ係数を出力する情報出力部である。
また,再符号化器40において,41は復号器30の映像出力部33から出力されたデコーダ出力映像が入力される映像入力部,42は復号器30の情報出力部34から出力された符号化情報および縮小処理用フィルタ係数が入力される情報入力部,43は縮小処理用フィルタ係数をもとに,入力映像の縮小処理を行い,縮小映像を出力する縮小処理部,44は縮小映像の再符号化を行ない,ビットストリームを出力する再符号化部である。
実施例2に示す再符号化方法の例は,復号器30における復号・拡大処理と再符号化器40における縮小処理・再符号化のプロセスからなる。復号器30に入力される符号化されたMPEG−2ビットストリームは,符号化時に,2/5に水平方向に縮小された後,符号化されたストリームであるとする。
復号器30の復号部31が,入力されたビットストリームを復号した後(ステップS21,S22),拡大処理部32が復号映像を水平方向に5/2倍に拡大する(ステップS23)。この例の場合,下記のように近傍の4画素の画素値の重み付け線形和によって変換後の各サンプル位置の画素値を決定する。
5n=a1 ×x2n-2+a2 ×x2n-1+a3 ×x2n+a4 ×x2n+1 (24)
5n+1=b1 ×x2n-1+b2 ×x2n+b3 ×x2n+1+b4 ×x2n+2 (25)
5n+2=c1 ×x2n-1+c2 ×x2n+c3 ×x2n+1+c4 ×x2n+2 (26)
5n+3=d1 ×x2n-1+d2 ×x2n+d3 ×x2n+1+d4 ×x2n+2 (27)
5n+4=e1 ×x2n+e2 ×x2n-1+e3 ×x2n+e4 ×x2n+3 (28)
ここで,nは0以上N未満の整数,xは変換前の画素値,yは変換後の画素値であり,インデクスは水平方向座標,2Nは拡大前の水平方向の画素数を表し,画像境界においては,鏡像反転処理が行なわれるものとする。すなわち,x-1=x1 ,x-2=x2 ,…,x-n=xn ,x2N=x2N-2,x2N+1=x2N-3,…,x2N+n=x2N-n-2とする。また,上式で得た画素値は画素値がとり得る値,0−255の整数に丸められる。
この拡大処理用フィルタ係数は,拡大前の画像のナイキスト周波数をカットオフ周波数とするFIRフィルタ係数をもとに拡大前後の画素位置の相関関係を考慮して求め,その値を適当な精度に丸めた値を用いる。
拡大処理部32は,このようにして得られた拡大映像を映像出力部33に渡し,映像出力部33はデコーダ出力映像として出力する。これとともに,情報出力部34は,復号部31により得られたDCT係数以外の動きベクトルやマクロブロックモード等を含む全ての符号化情報を出力する。また,同時に拡大処理の可逆変換となる縮小処理用フィルタ係数を出力する(ステップS24)。
この縮小処理用フィルタ係数(s1 ,s2 ,s3 ,s4 ,s5 ,s6 ,s7 ,s8 ,s9 ,s10),(t1 ,t2 ,t3 ,t4 ,t5 ,t6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t10)は,図5に示す処理に従って以下のように求めておく。
拡大率5/2の場合の拡大処理用フィルタ係数を通常の方法で求め(ステップS241),縮小率2/5の場合のデフォルトの縮小処理用フィルタ係数を通常の方法で求める(ステップS242)。デフォルトの縮小処理用のフィルタの係数は,縮小後の画像のナイキスト周波数をカットオフ周波数とするFIRフィルタ係数をもとに縮小前後の画素位置の相関関係を考慮して決定しておく。
そして,拡大処理用フィルタ係数から,
Figure 0004057503
Figure 0004057503
を満たす縮小処理用フィルタ係数を求める。
これらの式は,等式に対し未知数が3つ多い連立1次方程式であり,自由度が3で解が存在するため,例えばs4 ,s5 ,s6 など3つの変数を固定して,ガウスの消去法などの連立1次方程式の解法により解を求める。
これを複数のパターンについて行ない,デフォルトの縮小処理用のフィルタ係数(s'1,s'2,s'3,s'4,s'5,s'6,s'7,s'8,s'9,s'10 ),(t'1,t'2,t'3,t'4,t'5,t'6,t'7,t'8,t'9,t'10 )との係数同士の差分の2乗和を評価し,最も小さい係数を縮小処理用フィルタ係数として選ぶ(ステップS244)。
拡大処理用フィルタ係数と,縮小処理用フィルタ係数は,復号器30に記憶させておく(ステップS245)。復号器30の情報出力部34は,このようにしてあらかじめ求めておいた縮小処理用のフィルタ係数を,符号化情報とともに出力する。
再符号化器40には,上記縮小処理用フィルタ係数,デコーダ出力映像,符号化情報が入力される(ステップS25)。再符号化器40の情報入力部42は,入力された符号化情報の符号化画像サイズとデコーダ出力映像の画像サイズから,復号器30における拡大率が水平方向5/2倍であることを確認した上で(ステップS26),同じく入力された縮小処理用フィルタ係数を縮小処理部43に渡す。縮小処理部43は,この縮小処理用フィルタ係数をもとに,下記のように2/5の縮小処理を行なう(ステップS27)。
2n=s1 ×y5n-4+s2 ×y5n-3+s3 ×y5n-2+s4 ×y5n-1+s5 ×y5n+s6 ×y5n+1+s7 ×y5n+2+s8 ×y5n+3+s9 ×y5n+4+s10×y5n+5 (31)
2n+1=t1 ×y5n-1+t2 ×y5n+t3 ×y5n+1+t4 ×y5n+2+t5 ×y5n+3+t6 ×y5n+4+t7 ×y5n+5+t8 ×y5n+6+t9 ×y5n+7+t10×y5n+8 (32)
ここで,nは0以上N未満の整数,yは変換前の画素値,zは変換後の画素値,インデクスは水平方向座標,5Nは縮小前の水平方向画像サイズを表し,画像境界においては,鏡像反転処理が行なわれるものとする。すなわち,y-1=y1 ,y-2=y2 ,…,y-n=yn ,y5N=y5N-2,y5N+1=y5N-3,…,y5N+n=y5N-n-2とする。また,上式で得た画素値は画素値がとり得る値,0−255の整数に丸められる。
これにより,復号器30における拡大前の復号映像とほぼ等しい映像を得ることができる。この方法では,画像の上下端各3ラインが鏡像処理の影響を受け,画像が変化するが,デフォルトのフィルタ係数に近いフィルタ係数を用いているため,大きな劣化とはならない。
さらに,再符号化器40はこのようにして得られた縮小映像を入力された符号化情報に従って再符号化を行ない(ステップS28),ビットストリームを出力する(ステップS29)。これにより,再符号化された映像ストリームの復号映像は,前段の復号映像に比べてほとんど劣化のない画質となる。
本発明の実施例1に係る装置構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る処理フローチャートである。 本発明の実施例2に係る装置構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る処理フローチャートである。 縮小処理用フィルタ係数を算出する処理フローチャートである。
符号の説明
10,30 復号器
11,31 復号部
12 420−422変換部
13,33 映像出力部
14,34 情報出力部
20,40 再符号化器
21,41 映像入力部
22,42 情報入力部
23 可逆フィルタ計算部
24 422−420変換部
25,44 再符号化部
32 拡大処理部
43 縮小処理部

Claims (14)

  1. 映像符号化ストリームを復号した復号映像の解像度を拡大処理用フィルタを用いて拡大した画像信号を,拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう際に,前記解像度の縮小に用いる縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する解像度変換用フィルタ係数決定方法であって,
    前記解像度の拡大処理に用いた拡大処理用フィルタのフィルタ係数であって,少なくとも画像端境界処理が影響する領域以外に適用された一定パターンのフィルタ係数を入力し,記憶手段に記憶する過程と,
    拡大前のN画素の1次元画像データを表す1列N行の行列をX,拡大後のM(M>N)画素の1次元画像データを表す1列M行の行列をY,拡大処理を表すY=AXとなるN列M行の拡大変換行列をAとし,縮小後のN画素からなる1次元画像データを表す1列N行の行列をZ,縮小処理を表すZ=BYとなるM列N行の縮小変換行列をB,N列N行の単位行列をIとするときに,前記記憶した拡大処理用フィルタの一定パターンのフィルタ係数を少なくとも画像端境界処理が影響しない領域部分の行列中の行方向の要素の並びに含む,該フィルタ係数によって定まる拡大変換行列Aから,BA=Iとなる縮小変換行列Bを算出する過程と,
    算出した縮小変換行列Bに基づいて縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する過程とを有する
    ことを特徴とする解像度変換用フィルタ係数決定方法。
  2. 請求項1記載の解像度変換用フィルタ係数決定方法において,
    前記BA=Iとなる縮小変換行列Bを算出する過程では,前記縮小変換行列Bと前記拡大変換行列Aとの積BAが,少なくとも拡大縮小処理における画像端境界処理が影響しない領域部分においてN列N行の単位行列Iと等しくなるような縮小処理のフィルタ係数を求めるために,前記行列B,A,Iの画像端境界処理が影響しない領域において行列の行方向の要素の値の並びが繰り返し同じように現れる部分の同一の繰り返しパターンの単位を,前記行列B,A,Iからそれぞれ行列B’,A’,I’として抜き出し,B’A’=I’となる行列B’を求め,それに基づいて縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する
    ことを特徴とする解像度変換用フィルタ係数決定方法。
  3. 映像符号化ストリームを復号した復号映像の解像度を拡大処理用フィルタを用いて拡大した画像信号を,再符号化する前に拡大前の解像度に縮小する画像解像度変換方法において,
    前記拡大処理用フィルタを用いて解像度を拡大した画像信号を入力する過程と,
    請求項1または請求項2に記載された解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて決定されたフィルタ係数からなる縮小処理用フィルタを用いて,前記入力した画像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小する過程とを有する
    ことを特徴とする画像解像度変換方法。
  4. 映像符号化ストリームを復号した復号映像の解像度を拡大処理用フィルタを用いて拡大した画像信号を,再符号化する前に拡大前の解像度に縮小する画像解像度変換装置において,
    前記拡大処理用フィルタを用いて解像度を拡大した画像信号を入力する手段と,
    請求項1または請求項2に記載された解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて決定されたフィルタ係数からなる縮小処理用フィルタを用いて,前記入力した画像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小する手段とを備える
    ことを特徴とする画像解像度変換装置。
  5. 復号器による映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度を拡大し,再符号化器によるその映像の再符号化時に入力映像の解像度を拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう映像再符号化方法において,
    前記復号器において復号映像の解像度の拡大に用いた解像度変換用フィルタ係数の情報を前記再符号化器に伝達する過程と,
    前記再符号化器に伝達された解像度変換用フィルタ係数の情報から,請求項1または請求項2に記載された解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて,縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する過程と,
    決定されたフィルタ係数からなる縮小処理用フィルタを用いて,入力した映像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小する過程と,
    解像度を縮小した映像信号を再符号化する過程とを有する
    ことを特徴とする映像再符号化方法。
  6. 復号器による映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度を拡大し,再符号化器によるその映像の再符号化時に入力映像の解像度を拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう映像再符号化方法において,
    前記復号器において復号映像の解像度の拡大に用いた解像度変換用フィルタ係数の情報から,請求項1または請求項2に記載された解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて決定した縮小処理用フィルタのフィルタ係数情報と映像信号とを,前記再符号化器に入力する過程と,
    前記入力したフィルタ係数情報に基づく縮小処理用フィルタを用いて,入力した映像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小する過程と,
    解像度を縮小した映像信号を再符号化する過程とを有する
    ことを特徴とする映像再符号化方法。
  7. 映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度を拡大した映像信号を入力し,その入力映像の解像度を拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう映像再符号化装置において,
    再符号化する映像信号を入力する映像入力手段と,
    前記映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度の拡大に用いた解像度変換用フィルタ係数の情報を入力する情報入力手段と,
    前記入力した解像度変換用フィルタ係数の情報から,請求項1または請求項2に記載された解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて,縮小処理用フィルタのフィルタ係数を決定する可逆フィルタ計算手段と,
    決定されたフィルタ係数からなる縮小処理用フィルタを用いて,入力した映像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小する解像度変換手段と,
    解像度を縮小した映像信号を再符号化する再符号化手段とを備える
    ことを特徴とする映像再符号化装置。
  8. 映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度を拡大した映像信号を入力し,その入力映像の解像度を拡大前の解像度に縮小してから再符号化を行なう映像再符号化装置において,
    再符号化する映像信号を入力する映像入力手段と,
    前記映像符号化ストリーム復号時に復号映像の解像度の拡大に用いた解像度変換用フィルタ係数の情報から,請求項1または請求項2に記載された解像度変換用フィルタ係数決定方法を用いて決定した縮小処理用フィルタのフィルタ係数を入力する情報入力手段と,
    前記入力したフィルタ係数情報に基づく縮小処理用フィルタを用いて,入力した映像信号の解像度を拡大前の解像度に縮小する解像度変換手段と,
    解像度を縮小した映像信号を再符号化する再符号化手段とを備える
    ことを特徴とする映像再符号化装置。
  9. 請求項1または請求項2に記載の解像度変換用フィルタ係数決定方法を,コンピュータに実行させるための解像度変換用フィルタ係数決定プログラム。
  10. 請求項に記載の画像解像度変換方法を,コンピュータに実行させるための画像解像度変換プログラム。
  11. 請求項または請求項に記載の映像再符号化方法を,コンピュータに実行させるための映像再符号化プログラム。
  12. 請求項1または請求項2に記載の解像度変換用フィルタ係数決定方法を,コンピュータに実行させるための解像度変換用フィルタ係数決定プログラムを記録した記録媒体。
  13. 請求項に記載の画像解像度変換方法を,コンピュータに実行させるための画像解像度変換プログラムを記録した記録媒体。
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