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JP3775180B2 - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

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JP3775180B2
JP3775180B2 JP2000222500A JP2000222500A JP3775180B2 JP 3775180 B2 JP3775180 B2 JP 3775180B2 JP 2000222500 A JP2000222500 A JP 2000222500A JP 2000222500 A JP2000222500 A JP 2000222500A JP 3775180 B2 JP3775180 B2 JP 3775180B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理方法及び装置に関し、特に多値画像の拡大処理をする画像処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディジタル画像を処理するディジタル複写機等において、高画質なディジタル画像を取得することができるように、画像を読み取るスキャナ等から入力された画像の解像度よりも、レーザによって感光体ドラムに描画されて出力される画像の解像度の方を高く設定している。このような場合、入力された画像の解像度を出力される画像の解像度に変換する為に、入力された画像の拡大処理を行う必要がある。
【0003】
例えば、1画素が8ビット、256段階調で表現されている多値画像を拡大する方法として、「画像処理ハンドブック」(高木幹雄 著、下田陽久 監修、東京大学出版会、p.442−443)に記載されている拡大方法においては、最近隣内挿法や共1次内挿法、3次たたき込み内挿法がある。最近隣内挿法では、図9(a)に示すように、画像データを内挿したい位置に最も近い観測点の画像データに基づいて、画像データを内挿することにより、多値画像の拡大処理をしていた。又、共一次内挿法では、図9(b)に示すように、画像データを内挿したい位置に最も近い周囲4点の観測点の画像データ、3次たたき込み内挿法では、図9(c)に示すように、画像データを内挿したい位置に最も近い周囲16点の観測点の画像データにそれぞれ基づいて、画像データを内挿することにより、多値画像の拡大処理をしていた。
【0004】
又、第2522357号特許公報に記載されている「画像の拡大方式」のような画像の拡大方法においては、入力画像の画像信号から、図10(a)に示すような例えば、縦4画素、横4画素の合計16画素を1ブロックとする入力画像信号xi(m,n)を生成して、このブロックに対してDCT演算を行い、DCT係数Xi(u,v)を算出する。ブロックサイズを縦N画素、横N画素とするDCT演算式は式1に示すようになる。
【0005】
【式1】
Figure 0003775180
そして、入力画像を例えば2倍に拡大するのであれば、図10(b)に示すような縦8画素、横8画素の合計64画素を1ブロックとして、その拡大ブロックの低域側にDCT演算により得られた係数、又高域側に零をそれぞれ設定して、縦8画素、横8画素の合計64画素を1ブロックとする逆DCT係数Xo(u,v)を生成し、この拡大ブロックに対して逆DCT演算を行い、拡大した画像の拡大画像信号xo(m,n)を算出する。なお、DCT演算式は式2に示すようになる。
【0006】
【式2】
Figure 0003775180
最後に、逆DTC演算により算出した拡大画像信号の濃度レベルを調整する為に、その拡大画像信号xo(m,n)を拡大比率倍、ここでは2倍にすることで画像の拡大処理をしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような多値画像の拡大方法においては、拡大処理の対象となるブロックに急峻なエッジ部分が含まれている場合には、ブロックの高域側の信号成分では入力画像の画素間を線形に補間することができない為、拡大ブロックにおいて、リンギングが発生して、画質が著しく劣化するという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、急峻なエッジが含まれている多値画像の拡大処理をする際に、リンギングの発生を抑止して、高画質な画像を取得する画像処理方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、多値画像の拡大処理を行う画像処理方法において、前記多値画像の画像信号を複数の画素からなるブロック単位で読み出し、第1のブロックを生成するステップと、前記第1のブロックに対してDCT変換を行って第1のDCT係数を生成するステップと、前記第1のブロックを所定倍することによって得られる第2のブロックの低域側に、前記第1のDCT係数に所定の定数を乗じて得られた値を設定するとともに、高域側に零を設定した第2のDCT係数を生成するステップと、前記第2のDCT係数に逆DCT変換を行うステップと、前記多値画像の拡大処理を行うステップと、前記第1のブロックを最近隣内挿法により拡大して第3のブロックを生成するステップと、前記第3のブロックに対してDCT変換を行い第3のDCT係数を生成するステップと、前記第1のブロックと前記第3のブロックとのそれぞれ対応する画素に設定されているDCT係数の比率に基いて、前記所定の定数を生成するステップとを具備することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2のDCT係数は、前記第1のブロックのエッジの特徴を分析し、該分析結果に基いて、予め少なくとも2つ以上記憶した異なる第2の所定の定数の中から、前記第1のブロックのエッジの特徴に対応した前記第2の所定の定数を選択して生成されることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記第1のDCT係数の量子化を行い、該量子化した前記第1のDCT係数をエントロピ符号化して圧縮処理を施し、該エントロピ符号化した第1のDCT係数を復号化する際に、該エントロピ符号化した第1のDCT係数を復号化して、量子化された前記第1のDCT係数を生成し、前記第2のブロックの低域側に、量子化された前記第1のDCT係数に前記所定の定数を乗じた値を設定するとともに、高域側に零を設定した第2のDCT係数を生成し、該第2のDCT係数に逆DCT変換を行い、前記多値画像の拡大処理に圧縮処理を融合して行うことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、多値画像の拡大処理を行う画像処理装置において、前記多値画像の画像信号を複数の画素からなるブロック単位で読み出し、第1のブロックを生成する第1のブロック生成手段と、前記第1のブロックに対してDCT変換を行って第1のDCT係数を生成する第1のDCT係数生成手段と、前記第1のブロックを所定倍することによって得られる第2のブロックの低域側に、前記第1のDCT係数に所定の定数を乗じて得られた値を設定するとともに、高域側に零を設定した第2のDCT係数を生成する第2のDCT係数生成手段と、前記第2のDCT係数に逆DCT変換を行う逆DCT変換手段と、前記多値画像の拡大処理を行う拡大処理手段と、前記第1のブロックを最近隣内挿法により拡大して第3のブロックを生成する第3のブロック生成手段と、前記第3のブロックに対してDCT変換を行い第3のDCT係数を生成する第3のDCT係数生成手段と、前記第1のブロックと前記第3のブロックとのそれぞれ対応する画素に設定されているDCT係数の比率に基いて、前記所定の定数を生成する定数生成手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に関する画像処理方法及び装置の一実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
まず、図1を参照して、本発明を適用した画像処理装置100の構成について説明する。図1は、画像処理装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、画像処理装置100は画像入力部101、ブロック生成部102、DCT変換部103、1次バッファ104、エッジ検出部105、エッジ用フィルタテーブル106、非エッジ用フィルタテーブル107、係数制御部108、乗算部109、2次バッファ110、逆DCT変換部111及び画像出力部112から構成される。
【0017】
画像入力部101は、例えば画像を読み取るスキャナ等に接続されて、画像信号を入力するものである。
ブロック生成部102は、画像入力部101から入力された画像信号を所定の画素数にブロック化するものであり、例えば、入力された画像信号を縦4画素、横4画素の画素数にブロック化する。
DCT変換部103は、ブロック生成部102でブロック化された画像信号に対してDCT演算を行うことで、DCT係数を生成するのものである。
1次バッファ104は、DCT変換部103で生成されたDCT係数を一時的に蓄積するものである。
エッジ検出部105は、ブロック生成部102でブロック化された画像信号の拡大処理の対象となるブロックに、急峻なエッジ部分が含まれているか否かを検出し、検出結果を示すエッジ検出信号を出力するものである。
エッジ用フィルタテーブル106は、画像信号の拡大処理の対象となるブロックに、急峻なエッジ部分が含まれている画像信号を拡大処理するのに最適な係数値が設定されたフィルタテーブルである。
非エッジ用フィルタテーブル107は、画像信号の拡大処理の対象となるブロックに、急峻なエッジ部分が含まれていない画像信号を拡大処理するのに最適な係数値が設定されたフィルタテーブルである。
係数制御部108は、エッジ用フィルタテーブル106と非エッジ用フィルタテーブル107を有し、エッジ検出部105により出力されるエッジ検出信号に基づいて、画像信号の拡大処理に最適なフィルタテーブルを選択するものである。
乗算部109は、係数制御部108と1次バッファ104と同期を取りながら、逆DCT係数を生成するものである。
2次バッファ110は、乗算部109で生成された逆DCT係数を一時的に蓄積するものである。
逆DCT変換部111は、2次バッファ110に蓄積されている逆DCT係数に対して逆DCT演算を行い、画像を拡大した拡大画像信号を出力するものである。
画像出力部112は、例えばプリンタ等の出力装置に接続されて、逆DCT変換部111から出力された画像を出力するものである。
【0018】
では、図2を参照して、画像の拡大処理方法を説明する。図2は、画像の拡大処理をする一連の流れを示す図である。
【0019】
ここでは、1ブロック当たり縦4画素、横4画素の合計16画素からなる入力画像を2倍の大きさに拡大して、1ブロック当たり縦8画素、横8画素の合計64画素からなる画像に拡大処理をするものとして説明する。
【0020】
まず、画像入力部101から画像を入力すると、ブロック生成部102は図2(a)に示すような縦4画素、横4画素の合計16画素を1ブロックとする画像信号a[i,j]を生成する。DCT変換部103はブロック化された画像信号a[i,j]に対してDCT演算を行い、図2(b)に示すようなDCT係数b[i,j]を生成する。
【0021】
又、エッジ検出部105から出力されるエッジ検出信号に基づいて、図2(c)に示すように、生成された画像信号a[i,j]を拡大処理するのに最適なフィルタ係数s[i,j]が設定されているフィルタテーブルを選択する。
【0022】
そして、図2(d)に示すように、i,jがそれぞれ4未満である画素の逆DCT係数c[i,j]にはDCT係数b[i,j]に選択されたエッジ用フィルタのフィルタ係数s[i,j]を乗じた値、又i,jが4以上である画素の逆DCT係数c[i,j]には零をそれぞれ設定して、縦8画素、横8画素の合計64画素を1ブロックとする逆DCT係数c[i,j]を生成する。この画像信号c[i,j]に対して逆DCT演算を行い、図2(e)に示すような拡大ブロックを生成する。
【0023】
なお、画像の拡大処理を行った際に、逆DCT演算によって得られたブロックに対して画像濃度を調整する必要があり、例えば画像を2倍に拡大した場合には、画像の濃度を2倍に調整しなければならないが、ここでは逆DCT係数c[i,j]を生成する段階で、DCT係数b[i,j]の各係数値にフィルタ係数s[i,j]が既に乗じてある為に、そのような濃度調整を行う必要はない。又、フィルタテーブルに設定されているフィルタ係数は、画質が劣化しないように考慮して任意の値を設定しておく。
【0024】
では、図3を参照して、フィルタテーブルのフィルタ係数の設計方法について説明する。図3は、フィルタテーブルのフィルタ係数を設計する一連の流れを示す図である。
【0025】
入力画像から生成した図3(a)に示すようなブロックを拡大すると、ブロックは図3(b)に示す値になる。なお、図中の数字は、1画素当たり8ビット、256段階調で表現している画像の段階調を示している。
【0026】
図3(a)に示したブロックを最近隣内挿法により拡大すると、図3(b)に示すような係数値をもつブロックとなり、図3(b)に示したブロックをDCT変換することにより、図3(d)に示すようなブロックのDCT係数を取得する。又、図3(a)に示したブロックについても同様にDCT変換することにより、図3(c)に示すようなブロックのDCT係数を取得する。
【0027】
そして、図3(c)に示したブロックの横i番目、縦j番目の画素と図3(d)に示したブロックの横i番目、縦j番目の画素との比を算出し、図3(e)に示すブロックの横i番目、縦j番目にその比を当てはめて、1ブロック当たり縦4画素、横4画素の合計16画素とするブロックのフィルタ係数を生成する。図3(c)に示したブロックは1ブロック当たり縦4画素、横4画素の合計16画素とするブロックであり、図3(d)に示したブロックは1ブロック当たり縦8画素、横8画素の合計64画素とするブロックであり、それぞれのブロックの画素数は異なるが、比率を算出する際に対応する画素部分は16画素のみであり、他の対応する画素がない部分はフィルタ係数の値は零となり、従って、図3(e)に示すような1ブロック当たり縦4画素、横4画素の合計16画素とするブロックのフィルタ係数となる。
【0028】
このように設計されたフィルタは、フィルタ係数の最も低域側にあたるDC(Direct Current;直流)成分に濃度調整の2が設定され、成分が高域側になるにつれてDCT係数値が滑らかに減衰するようになっており、逆DCT変換したブロック内部において、リンギングが発生するのを抑制する。
【0029】
ここまで、入力画像が1ブロック当たり縦4画素、横4画素の画素数からなるブロックを1ブロック当たり縦8画素、横8画素の画素数からなるブロックに拡大処理をするものとして説明したが、入力画像の画素数や出力画像の画素数はそれぞれ任意の値であって良く、又入力画像を拡大する比率にあっても用途に応じて任意に設定すれば良い。
【0030】
では、図4及び図5を参照して、画像の拡大処理の流れを説明する。図4は画像の拡大処理をする一連の流れを示すフローチャートであり、図5は画像の拡大処理におけるフィルタ係数の乗算処理の流れを示すフローチャートである。
【0031】
画像入力部101から画像信号を入力し(ステップ201)、ブロック生成部102は入力した画像信号を縦横所定の画素数からなるブロックとして生成する(ステップ202)。DCT変換部103は、ブロック生成部102でブロック化された画像をDCT演算を行うことで、DCT係数を生成し(ステップ203)、1次バッファ104はDCT係数を一時的に蓄積する(ステップ204)。
【0032】
一方、エッジ検出部105は、画像入力部101から入力された画像のエッジ部分を検出して、エッジ部分の検出の有無を示すエッジ検出信号を出力し(ステップ205)、係数制御部108は検出されたエッジ検出信号に基づいて、拡大処理の対象となるブロックに、急峻なエッジ部分が含まれているならば(ステップ206のYES)、エッジ用フィルタテーブル106を選択し(ステップ207)、又急峻なエッジが含まれていなければ(ステップ206のNO)、非エッジ用フィルタテーブル107を選択する(ステップ208)。
【0033】
乗算部109は、係数制御部108と1次バッファ104との同期を取りながら、1次バッファ104に蓄積されているDCT係数に係数制御部108が選択したフィルタテーブルのフィルタ係数を乗算することで、逆DCT係数を生成し(ステップ209)、2次バッファ110は逆DCT係数を一時的に蓄積する(ステップ210)。
【0034】
逆DCT変換部111は、2次バッファ110に蓄積されている逆DCT係数から逆DCT演算を行い、拡大ブロックを生成して(ステップ211)、画像出力部112は逆DCT変換部111で拡大された画像信号を出力する(ステップ212)。
又、ステップ209の乗算処理において、逆DCT係数の値を設定する際に、1次バッファ104に蓄積されているDCT係数の画素と対応するフィルタテーブルのフィルタ係数の画素がある部分については(ステップ251のYES)、逆DCT係数の値に、DCT係数の値にフィルタ係数の値を乗算した値を設定する(ステップ252)。又、ステップ251において、DCT係数の画素に対応するフィルタ係数の画素がない部分については(ステップ251のNO)、逆DCT係数の値に零を設定する(ステップ253)。
【0035】
ブロックの横方向1列目でまだ画素があるならば(ステップ254のYES)、横方向で次の画素に移って(ステップ255)、同様の処理を行う。そして、横方向1列目の全ての画素について処理が終了し(ステップ254のNO)、続いて横方向で次の列があるならば(ステップ256のYES)、横方向2列目に移って(ステップ257)、同様の処理を行う。横方向で次の列がなく、つまり逆DCT係数の全ての画素について値が設定されたならば(ステップ256のNO)、乗算処理を終了する。
【0036】
なお、ステップ205において、エッジ検出部105がブロック生成部102でブロック化された画像信号の拡大処理の対象となるブロックに急峻なエッジ部分が含まれているか否かを検出し、その検出結果に基いて、係数制御部108が急峻なエッジ部分が含まれている画像信号を拡大処理するのに最適な係数値が設定されているエッジ用フィルタテーブル106を選択し、それ以外の時には非エッジ用フィルタテーブル107を選択するように構成しているが、上述したようにフィルタテーブルのフィルタ係数値は任意に設定することができる為、エッジ用フィルタテーブル106及び非エッジ用フィルタテーブル107の他にも、複数のフィルタテーブルを用意しておき、生成されたブロックの特徴をより詳細に分析して、ブロックの特徴に最も適したフィルタテーブルを選択し、拡大処理を行うように構成しても良い。
【0037】
さて、上述したようなDCT変換を用いた画像の拡大処理は、画像の圧縮処理との融合性が高い。そこで、画像の拡大処理と圧縮処理とを融合させた処理例について説明する。
【0038】
まず、図6を参照して、本発明を適用した画像処理装置150の構成について説明する。図6は、画像処理装置150の概略構成を示すブロック図である。
【0039】
図6において、画像処理装置150は、上述の画像入力部101、ブロック生成部102、DCT変換部103、1次バッファ104、2次バッファ110、逆DCT変換部111、画像出力部112に加えて、図中に点線で示される枠内の量子化部151、量子化フィルタテーブル152、ハフマン符号化部153、記憶装置154、ハフマン復号化部155、逆量子化部156、逆量子化フィルタテーブル157から構成される。なお、ここで説明する画像処理装置150は図中の点線示される箇所を除いて、上述の画像処理装置100と同様の構成である為、画像入力部101、ブロック生成部102、DCT変換部103、1次バッファ104、2次バッファ110、逆DCT変換部111、画像出力部112については説明を省略する。
【0040】
量子化フィルタテーブル151は、1次バッファに蓄積されているDCT係数を量子化する量子化値が設定されているフィルタテーブルである。
量子化部152は、量子化フィルタテーブル151を有し、量子化フィルタテーブル151に設定されている量子化値に基づいて、バッファ104に蓄積されているDCT係数を量子化するものである。
ハフマン符号化153は、量子化部152により量子化されたデータを、ハフマン符号に符号化するものである。なお、ここでは、ハフマン符号への符号化を例としているがこの他にも、算術符号化等を利用することもできる(本明細書中では、これらの符号化を総称してエントロピ符号化と表現する)。
【0041】
記憶装置154は、例えばハードディスク装置であり、ハフマン符号化部153により符号化されたハフマン符号データを記憶するものである。
ハフマン復号化部155は、記憶装置154に記憶されているハフマン符号データを復号化するものである。
逆量子化フィルタテーブル156は、ハフマン復号化部155で復号化されたデータを逆量子化する逆量子化値が設定されているフィルタテーブルである。 逆量子化部157は、逆量子化フィルタテーブル156を有し、逆量子化フィルタテーブル156に設定されている逆量子化値に基づいて、ハフマン復号化部155で復号化されたデータを逆量子化するものである。
【0042】
では、図7を参照して、フィルタテーブルの量子化値及び逆量子化値の設定方法について説明する。
【0043】
図7は、フィルタテーブルに設定した量子化値及び逆量子化値を示す図である。
通常、画像の圧縮処理のみを行うのであれば、量子化フィルタテーブル151と逆量子化フィルタテーブル156とにそれぞれ同じ量子化値を設定すれば良いが、画像の拡大処理と圧縮処理との融合処理においては、逆量子化フィルタテーブル156には、量子化フィルタテーブル151に設定されている図7(a)に示すような量子化値に、図3(e)に示した画像の拡大処理に用いるフィルタ係数を乗算した、図7(b)に示すような逆量子化値を設定する。
【0044】
このように、逆量子化する際に必要な逆量子化フィルタテーブル156に対して、画像の拡大処理をする際に必要なフィルタテーブルの係数を乗算したフィルタを用いることで、画像処理装置150において、画像の圧縮処理を行うのみならずに画像の拡大処理を融合して行う。
【0045】
では、図8を参照して、画像の拡大処理と圧縮処理との融合処理の流れを説明する。
【0046】
図8は、画像の拡大処理と圧縮処理との融合処理の流れを示すフローチャートである。
【0047】
画像入力部101から画像信号を入力し(ステップ301)、ブロック生成部102は入力した画像信号を縦横所定の画素数からなるブロックとして生成する(ステップ302)。DCT変換部103は、ブロック生成部102でブロック化された画像をDCT演算を行うことで、DCT係数を生成し(ステップ303)、1次バッファ104はDCT係数を一時的に蓄積する(ステップ304)。
【0048】
量子化部152は、量子化フィルタテーブル151を選択して(ステップ305)、量子化フィルタテーブル151に設定されている量子化値に基づいて、バッファ104に蓄積されているDCT係数を量子化し(ステップ306)、ハフマン符号化153は量子化部152により量子化されたデータをハフマン符号に符号化し(ステップ307)、記憶装置154はハフマン符号化部153により符号化されたハフマン符号データを記憶する(ステップ308)。
【0049】
又、記憶装置154に記憶されているハフマン符号データを復号化する際は、ハフマン復号化部155は、記憶装置154に記憶されているハフマン符号データを復号化して(ステップ309)、逆量子化部157は、逆量子化フィルタテーブル156を選択して(ステップ310)、逆量子化フィルタテーブル156に設定されている逆量子化値に基づいて、復号化したデータを逆量子化し(ステップ311)、2次バッファ104は逆量子化したデータを一時的に蓄積する(ステップ312)。
【0050】
逆DCT変換部111は、2次バッファ110に蓄積されている逆量子化したデータに対して逆DCT演算を行い、拡大ブロックを生成して(ステップ313)、画像出力部112は逆DCT変換部111で拡大された画像信号を出力する(ステップ314)。
【0051】
このような融合処理においても、複数の量子化フィルタテーブル151と逆量子化フィルタテーブル156を用意して、上述のエッジ検出部105によりブロック生成部102でブロック化された画像信号の拡大処理の対象となるブロックに、急峻なエッジ部分が含まれているか否かを検出し、このエッジ検出部105により出力されるエッジ検出信号に基づいて、そのブロックを処理する為に最適な量子化フィルタテーブル151と逆量子化フィルタテーブル156とを選択するように構成を拡張しても良い。なお、その際に量子化フィルタテーブル151に設定される量子化値と逆量子化フィルタテーブル156に設定される逆量子化値とを、それぞれ異なる値に設定しておく。
【0052】
【発明の効果】
本発明においては、逆DCT係数を生成する際に、ブロックの低域側にDCT係数にフィルタ係数を乗じた値、又広域側に零をそれぞれ設定して逆DCT係数を生成するように構成したので、急峻なエッジが含まれている多値画像の拡大処理をする際に、リンギングの発生を抑止して、高画質な画像を取得することができる。
【0053】
又、予め複数のフィルタテーブルを用意しておき、画像のブロックの特徴を分析して、ブロックの特徴に最も適したフィルタ係数を随時選択しながら画像の拡大処理を行えることができる為、急峻なエッジが含まれている多値画像の拡大処理をする際に、画質の劣化を一層抑えて、高画質な画像を取得することできる。
【0054】
又、画像の圧縮処理を行う為に、画像データの量子化値を設定した量子化フィルタテーブルと逆量子化フィルタテーブルに対して、画像の拡大処理を行うフィルタ係数を考慮した値を設定することで、画像の圧縮処理を行う回路に、拡大処理を行う為の回路を新たに追加せずに圧縮処理と拡大処理とを融合することができる為、回路構成を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像処理装置100の概略構成を示すブロック図。
【図2】 画像の拡大処理をする一連の流れを示す図。
【図3】 フィルタテーブルのフィルタ係数を設計する一連の流れを示す図。
【図4】 画像の拡大処理をする一連の流れを示すフローチャート。
【図5】 画像の拡大処理におけるフィルタ係数の乗算処理の流れを示すフローチャート。
【図6】 画像処理装置150の概略構成を示すブロック図。
【図7】 フィルタテーブルに設定した量子化値及び逆量子化値を示す図。
【図8】 画像の拡大処理と圧縮処理との融合処理の流れを示すフローチャート。
【図9】 従来における画像の拡大方法を示す第1の図。
【図10】 従来における画像の拡大方法を示す第2の図。

Claims (4)

  1. 多値画像の拡大処理を行う画像処理方法において、
    前記多値画像の画像信号を複数の画素からなるブロック単位で読み出し、第1のブロックを生成するステップと、
    前記第1のブロックに対してDCT変換を行って第1のDCT係数を生成するステップと、
    前記第1のブロックを所定倍することによって得られる第2のブロックの低域側に、前記第1のDCT係数に所定の定数を乗じて得られた値を設定するとともに、高域側に零を設定した第2のDCT係数を生成するステップと、
    前記第2のDCT係数に逆DCT変換を行うステップと、
    前記多値画像の拡大処理を行うステップと、
    前記第1のブロックを最近隣内挿法により拡大して第3のブロックを生成するステップと、
    前記第3のブロックに対してDCT変換を行い第3のDCT係数を生成するステップと、
    前記第1のブロックと前記第3のブロックとのそれぞれ対応する画素に設定されているDCT係数の比率に基いて、前記所定の定数を生成するステップと
    を具備することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  2. 前記第2のDCT係数は、前記第1のブロックのエッジの特徴を分析し、該分析結果に基いて、予め少なくとも2つ以上記憶した異なる第2の所定の定数の中から、前記第1のブロックのエッジの特徴に対応した前記第2の所定の定数を選択して生成されることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記第1のDCT係数の量子化を行い、該量子化した前記第1のDCT係数をエントロピ符号化して圧縮処理を施し、該エントロピ符号化した第1のDCT係数を復号化する際に、該エントロピ符号化した第1のDCT係数を復号化して、量子化された前記第1のDCT係数を生成し、前記第2のブロックの低域側に、量子化された前記第1のDCT係数に前記所定の定数を乗じた値を設定するとともに、高域側に零を設定した第2のDCT係数を生成し、該第2のDCT係数に逆DCT変換を行い、前記多値画像の拡大処理に圧縮処理を融合して行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 多値画像の拡大処理を行う画像処理装置において、
    前記多値画像の画像信号を複数の画素からなるブロック単位で読み出し、第1のブロックを生成する第1のブロック生成手段と、
    前記第1のブロックに対してDCT変換を行って第1のDCT係数を生成する第1のDCT係数生成手段と、
    前記第1のブロックを所定倍することによって得られる第2のブロックの低域側に、前記第1のDCT係数に所定の定数を乗じて得られた値を設定するとともに、高域側に零を設定した第2のDCT係数を生成する第2のDCT係数生成手段と、
    前記第2のDCT係数に逆DCT変換を行う逆DCT変換手段と、
    前記多値画像の拡大処理を行う拡大処理手段と、
    前記第1のブロックを最近隣内挿法により拡大して第3のブロックを生成する第3のブロック生成手段と、
    前記第3のブロックに対してDCT変換を行い第3のDCT係数を生成する第3のDCT係数生成手段と、
    前記第1のブロックと前記第3のブロックとのそれぞれ対応する画素に設定されているDCT係数の比率に基いて、前記所定の定数を生成する定数生成手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
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