JP4053918B2 - バッテリ上がり防止方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の長期にわたるエンジン停止時におけるバッテリ上がりを防止するバッテリ上がり防止方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバッテリ上がり防止装置としては、たとえば特開平11−334498号公報(特許文献1)に開示されているものがある。
【0003】
上述の公報に開示されているバッテリ上がり防止装置は、バッテリ電圧検知手段と、第1、第2のスレッシュホールド電圧記憶手段と、車両の使用状態を検出する使用状態検出手段と、エンジン停止検出手段と、エンジン停止検出手段によりエンジンの停止が検出されると、車両の使用状態に応じて第1または第2のスレッシュホールド電圧記憶手段に記憶されたスレッシュホールド電圧が読み出され、読み出されたスレッシュホールド電圧とバッテリ電圧検知手段からのバッテリ電圧とが電圧比較手段にて比較され、バッテリ電圧がスレッシュホールド電圧以下であると判別されると、電源線開閉手段を制御し、暗電流負荷を含む負荷全てに対して電源の供給を停止する電源供給停止手段とを備えて構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−334498号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の装置は次のような問題点がある。
(1)エンジン停止後すぐに判断し、電源供給を停止してしまう。
(2)バッテリの使用状態のみを検知し、バッテリの劣化状態などを考慮していない。
(3)エンジン停止後、メモリ保持や各機能を損なわないためにできる限り負荷を繋いでおく、ということを考慮していない。
【0006】
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、負荷をなるべく長く繋いでおくことができると共にバッテリ上がりを確実に防止できるバッテリ上がり防止方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、
エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新およびその前回のバッテリ電圧値を結ぶ第2の傾きを有する第2の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして、前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と比較し、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断することを特徴とするバッテリ上がり防止方法に存する。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要なバッテリの容量に相当する電圧値を基準点として電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新およびその前回のバッテリ電圧値を結ぶ第2の傾きを有する第2の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして、最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と比較し、比較パラメータが最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、電源線開閉手段を制御して、各種負荷への電源供給を全て遮断するので、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新のバッテリ電圧値を基準として前記電源開閉手段作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾きと同じ第3の傾きを有する第3の直線との交点とを求め、前記交点に相当する経過期間を比較パラメータとして、前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と比較し、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断することを特徴とするバッテリ上がり防止方法に存する。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要なバッテリの容量に相当する電圧値を基準点として電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新のバッテリ電圧値を基準として前記電源開閉手段作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾きと同じ第3の傾きを有する第3の直線との交点とを求め、交点に相当する経過期間を比較パラメータとして、最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と比較し、比較パラメータが最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、電源線開閉手段を制御して、各種負荷への電源供給を全て遮断するので、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新バッテリ電圧値と前記基準点とを結ぶ第4の傾きを有する第4の直線とを求め、前記第4の直線における前記第4の傾きを比較パラメータとして、前記第1の直線における前記第1の傾きと比較し、前記比較パラメータが前記第1の直線における前記第1の傾きと同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断することを特徴とするバッテリ上がり防止方法に存する。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新バッテリ電圧値と基準点とを結ぶ第4の傾きを有する第4の直線とを求め、第4の直線における第4の傾きを比較パラメータとして、第1の直線における第1の傾きと比較し、比較パラメータが第1の直線における第1の傾きと同じかまたはそれより小さくなった場合に、電源線開閉手段を制御して、各種負荷への電源供給を全て遮断するので、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、エンジン停止後にバッテリ1から供給される電源によって動作する各種負荷3,4,5に対し、前記バッテリ1から電源線開閉手段7,8を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、前記エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段9aと、前記エンジン停止検出手段9aの検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段9bと、前記エンジン停止検出手段9aによるエンジン停止検出後に前記バッテリ1の電圧を前記計時手段9bの計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段9cと、前記バッテリ電圧検出手段9cにより検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段9dと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリ1の容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段7,8作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段9eと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、前記第1の記憶手段9dに記憶されている最新のバッテリ電圧値と前回のバッテリ電圧値を結ぶ第2の傾きを有する第2の直線で表される第2のバッテリ電圧降下特性を求め、さらに、前記第2の直線と前記第2の記憶手段9eに予め記憶されている前記第1の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段9fと、前記比較パラメータ算出手段9fで算出された前記比較パラメータと、今回検出されたバッテリ電圧値に相当する経過期間とを比較する比較手段9gと、前記比較手段9gによる比較の結果、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段7,8を制御して、前記各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段9hと、を含むことを特徴とするバッテリ上がり防止装置に存する。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、エンジン停止後にバッテリ1から供給される電源によって動作する各種負荷3,4,5に対し、バッテリ1から電源線開閉手段6,7,8を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段9aと、エンジン停止検出手段9aの検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段9bと、エンジン停止検出手段9aによるエンジン停止検出後にバッテリ1の電圧を計時手段9bの計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段9cと、バッテリ電圧検出手段9cにより検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段9dと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要なバッテリ1の容量に相当する電圧値を基準点として電源線開閉手段7,8作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段9eと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、第1の記憶手段9dに記憶されている最新のバッテリ電圧値と前回のバッテリ電圧値を結ぶ第2の傾きを有する第2の直線で表される第2のバッテリ電圧降下特性を求め、さらに、第2の直線と第2の記憶手段9eに予め記憶されている第1の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段9fと、比較パラメータ算出手段9fで算出された比較パラメータと、今回検出されたバッテリ電圧値に相当する経過期間とを比較する比較手段9gと、比較手段9gによる比較の結果、比較パラメータが最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、電源線開閉手段7,8を制御して、各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段9hと、を含むので、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、エンジン停止後にバッテリ1から供給される電源によって動作する各種負荷3,4,5に対し、前記バッテリ1から電源線開閉手段7,8を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、前記エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段9aと、前記エンジン停止検出手段9aの検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段9bと、前記エンジン停止検出手段9aによるエンジン停止検出後に前記バッテリ1の電圧を前記計時手段9bの計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段9cと、前記バッテリ電圧検出手段9cにより検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段9dと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリ1の容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段7,8作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段9eと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、前記第1の記憶手段9dに記憶されている最新のバッテリ電圧値を基準として前記電源開閉手段7,8作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾きと同じ第3の傾きを有する第3の直線で表される第3のバッテリ電圧降下特性を求め、さらに、前記第3の直線と前記第2の記憶手段9eに予め記憶されている前記第1の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段9fと、前記比較パラメータ算出手段9fで算出された前記比較パラメータと、前記最新のバッテリ電圧値に相当する経過期間とを比較する比較手段9gと、前記比較手段9gによる比較の結果、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段7,8を制御して、前記各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段9hと、を含むことを特徴とするバッテリ上がり防止装置に存する。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、エンジン停止後にバッテリ1から供給される電源によって動作する各種負荷3,4,5に対し、バッテリ1から電源線開閉手段7,8を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段9aと、エンジン停止検出手段9aの検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段9bと、エンジン停止検出手段9aによるエンジン停止検出後にバッテリ1の電圧を計時手段9bの計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段9cと、バッテリ電圧検出手段9cにより検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段9dと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要なバッテリ1の容量に相当する電圧値を基準点として電源線開閉手段7,8作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段9eと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、第1の記憶手段9dに記憶されている最新のバッテリ電圧値を基準として電源開閉手段7,8作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾きと同じ第3の傾きを有する第3の直線で表される第3のバッテリ電圧降下特性を求め、さらに、第3の直線と第2の記憶手段9eに予め記憶されている第1の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段9fと、比較パラメータ算出手段9fで算出された比較パラメータと、最新のバッテリ電圧値に相当する経過期間とを比較する比較手段9gと、比較手段9gによる比較の結果、比較パラメータが最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、電源線開閉手段7,8を制御して、各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段9hと、を含むので、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、エンジン停止後にバッテリ1から供給される電源によって動作する各種負荷3,4,5に対し、前記バッテリ1から電源線開閉手段7,8を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、前記エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段9aと、前記エンジン停止検出手段9aの検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段9bと、前記エンジン停止検出手段9aによるエンジン停止検出後に前記バッテリ1の電圧を前記計時手段9bの計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段9cと、前記バッテリ電圧検出手段9cにより検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段9dと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段7,8作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段9eと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、前記第1の記憶手段9dに記憶されている最新のバッテリ電圧値と前記基準点とを結ぶ第4の直線で表される第4のバッテリ降下電圧特性を求め、さらに前記第4の直線の第4の傾きを比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段9fと、前記比較パラメータ算出手段9fで算出された前記比較パラメータと、前記第2の記憶手段に記憶されている前記第1の直線の前記第1の傾きとを比較する比較手段9gと、前記比較手段9gによる比較の結果、前記比較パラメータが前記第1の傾きと同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段7,8を制御して、前記各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段9hと、を含むことを特徴とするバッテリ上がり防止装置に存する。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、エンジン停止後にバッテリ1から供給される電源によって動作する各種負荷3,4,5に対し、バッテリ1から電源線開閉手段7,8を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段9aと、エンジン停止検出手段9aの検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段9bと、エンジン停止検出手段9aによるエンジン停止検出後にバッテリ1の電圧を計時手段9bの計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段9cと、バッテリ電圧検出手段9cにより検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段9dと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として電源線開閉手段7,8作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段9eと、エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、第1の記憶手段9dに記憶されている最新のバッテリ電圧値と前記基準点とを結ぶ第4の直線で表される第4のバッテリ降下電圧特性を求め、さらに第4の直線の第4の傾きを比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段9fと、比較パラメータ算出手段9fで算出された比較パラメータと、第2の記憶手段9dに記憶されている第1の直線の前記第1の傾きとを比較する比較手段9gと、比較手段9gによる比較の結果、比較パラメータが第1の傾きと同じかまたはそれより小さくなった場合に、電源線開閉手段7,8を制御して、各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段9hと、を含むので、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、前記バッテリ1の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記バッテリ電圧検出手段9cは、前記温度検出手段で検出された温度値に応じて、検出される前記バッテリ電圧を補正することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のバッテリ上がり防止装置に存する。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、バッテリ1の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、バッテリ電圧検出手段9cは、温度検出手段で検出された温度値に応じて、検出されるバッテリ電圧を補正するので、正確なバッテリ状態の把握ができ、より精度の良いバッテリ上がり防止を行うことができる。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の発明は、前記バッテリ1の内部抵抗を検出する内部抵抗検出手段をさらに備え、前記バッテリ電圧検出手段9cは、前記内部抵抗検出手段で検出された内部抵抗値に応じて、検出される前記バッテリ電圧を補正することを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載のバッテリ上がり防止装置に存する。
【0022】
請求項8記載の発明によれば、バッテリ1の内部抵抗を検出する内部抵抗検出手段をさらに備え、バッテリ電圧検出手段9cは、内部抵抗検出手段で検出された内部抵抗値に応じて、検出されるバッテリ電圧を補正するので、より正確な日数でのバッテリ状態の把握ができ、より精度の良いバッテリ上がり防止を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図2は、本発明による第1のバッテリ上がり防止方法を実施する第1の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置を示すブロック図である。
【0025】
図2において、車両のイグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷(たとえば、図示しないが車高制御装置やフューエルポンプ等)2には、電源線開閉手段としてのリレー6のスイッチ6aを介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0026】
また、イグニッションキーがACCポジションにある時に動作可能な負荷(他とえば、図示しないがラジオやエアクリーナー等)4や、イグニッションキーがOFFポジションにある時に動作可能な負荷(たとえば、図示しないが時計やルームランプ等)3には、電源線開閉手段としてのリレー7のスイッチ7aを介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0027】
さらに、イグニッションキーのポジションのかかわらず常時暗電流を流す必要がある負荷(たとえば、図示しないが、それぞれ車高制御装置、ラジオ、時計等を制御する各ECU(Electronic Control Unit)等)3には、電源線開閉手段としてのリレー8のスイッチ8aを介してバッテリー1(または図示しないオルタネータ)より駆動電源が供給されている。
【0028】
そして、リレー6の励磁コイル6b、リレー7の励磁コイル7bおよびリレー8の励磁コイル8bは、バッテリマネジメントECU9(以下、単にECU9という)に接続されている。ECU9は、たとえばCPU、RAMおよびROMを含むマイクロコンピュータからなり、CPUがエンジン停止検出手段9a、計時手段9b、バッテリ電圧検出手段9c、比較パラメータ算出手段9f、比較手段9gおよび電源供給遮断手段9hとして、RAMが第1の記憶手段9dとして、ROMが第2の記憶手段9eとして、それぞれ働くことにより、イグニッションキーのキーポジションを示すキーポジション信号P1とバッテリ1の検出電圧とに基づいて、リレー6,7,8のオン/オフ制御を行うように構成されている。
【0029】
次に、上述の構成を有する図2のバッテリ上がり防止装置の動作について概略述べると、このバッテリ上がり防止装置は、車両にエンジンをかけずに放置し、目標期間(たとえば、目標日数)経過したとき、バッテリが上がることなく、エンジンが確実にかかるように動作するものである。すなわち、エンジン停止後、定期的にバッテリ1のバッテリ電圧を検出し、検出された電圧値に応じて、リレー7,8を制御して各種負荷3,4,5への電源供給を全て停止させるかどうかを判断する。定期的に判断するため、各種負荷3,4,5をより長い期間バッテリ1に繋いでおくことができる。さらに、上述の判断の際に、リレー7,8が作動した後のバッテリ1の電圧降下を考慮していることも特徴である。
【0030】
次に、上述の構成を有する図2のバッテリ上がり防止装置のバッテリ上がり防止処理動作について、図3のバッテリ上がり防止処理ルーチンを示すフローチャートを参照して説明する。
【0031】
まず、ECU9は、車両等に搭載されたエンジンが停止されたこと、すなわち、イグニッションキーがOFFポジションにある状態(オルタネータによるバッテリ充電が行われなくなった状態)となったかどうかを、キーポジション信号P1に基づいてエンジン停止検出手段9aで検出する(ステップS1)。イグニッションキーがOFFポジションとなったことが検出された場合(ステップS1のY)は、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷2へのバッテリ1からの電源供給は、イグニッションキーがONポジション以外のACCまたはOFFポジションに切り替わった段階でECU9の制御によりリレー6が作動して、すでに遮断されている。
【0032】
そこで、イグニッションキーがOFFポジションとなったことが検出された場合(ステップS1のY)、ECU9は、計時手段9bとして所定期間、たとえば24時間(すなわち、1日)の計時を行う24時間タイマ(ECU9のCPUに内蔵されているが図示しない)をスタートさせる(ステップS2)。この24時間タイマは、スタートから24時間経過するとタイムアップして計時出力信号を出力し、その後再スタートして、24時間毎に計時出力信号を出力すると共に、タイムアップ前、すなわち24時間経過する前に再びイグニッションキーがOFFポジションにあることが検出されると、その都度計時がリセットされて、再スタートするものである。
【0033】
次いで、24時間タイマの計時出力信号に基づき、ECU9は、バッテリ電圧検出手段9cによりバッテリ1の電圧を検出する(ステップS3)。すなわち、バッテリ電圧は、24時間タイマのタイムアップ毎、すなわち24時間(つまり1日)毎に1回定期的に検出されることになる。検出されたバッテリ電圧は、第1の記憶手段9dとしてのRAMに、経過日数(経過期間)とペアになって順次記憶される。
【0034】
次いで、ECU9は、検出されたバッテリ電圧値に基づき比較パラメータ算出手段9fで比較パラメータの算出処理を行う(ステップS4)。この比較パラメータの算出は、エンジン停止後の経過日数に対するバッテリ1の暗電流(一定)による電圧降下特性を考慮して行われる。
【0035】
図5は、エンジン停止状態における経過日数に対するバッテリの暗電流(一定)によるバッテリ電圧降下特性を示す。図5に示すように、エンジン停止状態においてバッテリ1に一定の暗電流が流れている場合、バッテリ電圧降下特性は、エンジン停止直後から数日間は、電圧降下が大きくなる領域(非安定領域)があり、その後電圧降下が非安定領域よりなだらかで一定になる領域(安定領域)があり、さらにバッテリ1の残存容量が少なくなってくると、また急激に電圧降下が高くなる領域(過放電領域)に入る。安定領域の傾きは、暗電流値が大きいほど大きくなり、暗電流値が小さいほど小さくなる。過放電領域においては、バッテリ1の電圧は、エンジンを始動するのに最低限必要な容量に相当する電圧値(以下、確保電圧という)Ve 以下に低下してしまうため、エンジンを始動させることができなくなる問題がある。
【0036】
そこで、本発明では、ステップS4の比較パラメータの算出処理において、バッテリ電圧降下特性におけるバッテリ電圧の降下に対応する経過日数と比較するための比較パラメータを算出する。
【0037】
図4は、図3のフローチャートにおけるステップS4の比較パラメータの算出処理サブルーチンを行うフローチャートである。まず、ECU9は、図6に示すように、エンジン停止後の経過日数dに対するバッテリ電圧V(ボルト)の降下特性において、目標放置期間としての目標放置日数(de )の経過時にエンジンを始動するのに最低限必要なバッテリ1の容量に相当する電圧値を、確保電圧(Ve )として予め定めておく。
【0038】
次いで、ECU9は、目標放置日数(de )における確保電圧(Ve )を基準点として、リレー7,8が作動した後にバッテリ1に流れる予め設定された暗電流値から算出される電圧降下の安定領域に基づく傾き(第1の傾きとする)を有する第1の直線としての電流減少後領域ラインを引く(S41)。すなわち、電流減少後領域ラインの傾きは、バッテリ上がり防止のためにリレー7,8が作動して各種負荷3,4,5への電源供給が遮断された場合にバッテリ1を流れるリレー7,8作動後暗電流によるバッテリ電圧の降下特性における安定領域の傾き(第1の傾きとする)(電流減少点に対応する経過日数dc から目標放置日数de までの領域の傾き)に設定される。リレー7,8作動後暗電流は、リレー7,8の電源供給遮断作動後、この作動を維持するのに必要な電流であり、その値は、エンジン停止時にリレー7,8を介してバッテリ1を流れていた暗電流値より小さくなる。したがって、電流減少後領域ラインの傾き(第1の傾き)は、図5に示すバッテリ電圧降下特性における安定領域の傾きよりも小さくなる。
【0039】
この電流減少後領域ライン(V)は、次の式(1)で表すことができる。すなわち、
V=a1 (d−de )+Ve ・・・(1)
ここで、a1 は上述のように設定された傾き(第1の傾き)を示す係数、dはエンジン停止後の経過日数である。この式(1)で表される電流減少後領域ラインは、第1のバッテリ電圧降下特性として第2の記憶手段9eのROMに予め記憶される。
【0040】
次いで、ECU9は、今回(最新)測定された電圧値と前回(前日)測定されたバッテリ電圧値とを結ぶ第2の傾きを有する第2の直線としてのn−(n+1)日間予測ラインを求める(ステップS42)。すなわち、エンジン停止検出後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、第1の記憶手段9dのRAMに記憶されている今回(最新)のバッテリ電圧値と前回(前日)のバッテリ電圧値とを読み出し、両者を結ぶ第2の直線を第2のバッテリ電圧降下特性として求める。
【0041】
このn−(n+1)日間予測ライン(Vn-(n+1) )は、次の式(2)で表すことができる。すなわち、
Vn-(n+1) =(Vn+1 −Vn )(d−n)+Vn ・・・(2)
ここで、Vn+1 は今回(最新)の経過日数(n+1)におけるバッテリ電圧値であり、Vn は前回(前日)の経過日数(n)におけるバッテリ電圧値である。なお、n−(n+1)日間予測ライン(Vn-(n+1) )は、バッテリ電圧検出の初回は引くことができず、2回目以降引くことができる。
【0042】
たとえば、エンジン停止検出後2日目にバッテリ電圧値V2 が検出されると、検出されたバッテリ電圧値V2 と、その前日(すなわち、1日目)に検出されたバッテリ電圧値V1 とを結ぶ1−2日間予測ライン(V1-2 )は、図6に示すように引かれ、次の式(3)で表すことができる。すなわち、
V1-2 =(V2 −V1 )d+2V1 −V2 ・・・(3)
【0043】
同様に、エンジン停止検出後4日目にバッテリ電圧値V4 とが検出されると、検出されたバッテリ電圧値V4 と、その前日(すなわち、3日目)に検出されたバッテリ電圧値V3 とを結ぶ3−4日間予測ライン(V3-4 )は、図6に示すように引かれ、次の式(4)で表すことができる。すなわち、
V3-4 =(V4 −V3 )d+4V3 −3V4 ・・・(4)
【0044】
次いで、ECU9は、n−(n+1)日間予測ライン(Vn-(n+1) )と電流減少後領域ライン(V)との交点を求める(ステップS43)。すなわち、この交点(dn-(n+1) ,Vn-(n+1) )は、上述の式(1)と式(2)を用いてV=Vn-(n+1) とすることにより求められる。そして、求められた交点に相当する経過日数(dn-(n+1)) は、次の式(5)で表すことができる。
dn-(n+1) =(Ve −(n+1)Vn +nVn+1 −a1 de )/(Vn+1 −Vn −a1 )・・・(5)
このようにして、求められた交点に相当する経過日数(dn-(n+1) )が、比較パラメータとして算出される。
【0045】
たとえば、1−2日間予測ラインと電流減少後領域ラインの交点に相当する経過日数(d1-2 )は、次の式(6)で算出される。
d1-2 =(Ve −2V1 +V2 −a1 de )/(V2 −V1 −a1 )・・・(6)
【0046】
同様に、3−4日間予測ラインと電流減少後領域ラインの交点に相当する経過日数(d3-4 )は、次の式(7)で算出される。
d3-4 =(Ve −4V3 +3V4 −a1 de )/(V4 −V3 −a1 )・・・(7)
【0047】
次に、図4のフローチャートに戻り、ECU9は、算出された比較パラメータ(dn-(n+1) )と今回(最新)のバッテリ電圧検出時点までの経過日数(n+1)とを比較手段9gで比較し(ステップS5)、比較パラメータ(dn-(n+1) )が経過日数(n+1)と同じもしくはそれより小さくなったとき(n+1≧dn(n+1))、電源供給遮断手段9hでリレー7,8を作動させ、各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する(ステップS6)。
【0048】
以上のように、比較パラメータ(dn-(n+1) )が、エンジン停止後の経過日数(n+1)と同じもしくはそれより小さくなったとき、車両等に設けられた負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が、ECU9の制御によって自動的に全て遮断(停止)され、エンジン停止後におけるバッテリ負荷装置(エンジン停止後において動作可能な電装品等)である、たとえばランプ類の消し忘れや、その他の負荷装置(電装品)であるラジオ(車載AV機器)等の連続使用によるバッテリー上がりを未然に防止することができる。少なくとも、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するための最低限のバッテリ残存容量は確保されるため、エンジンの再始動は可能である。
【0049】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置は、第1の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置を示す図2のブロック図と同じ構成を有するが、バッテリ上がり防止処理ルーチンが異なる。
【0050】
図7は、本発明による第2のバッテリ上がり防止方法を実施する第2の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置におけるバッテリ上がり防止処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0051】
まず、ECU9は、車両等に搭載されたエンジンが停止されたこと、すなわち、イグニッションキーがOFFポジションにある状態(オルタネータによるバッテリ充電が行われなくなった状態)となったかどうかを、キーポジション信号P1に基づいてエンジン停止検出手段9aで検出する(ステップS11)。イグニッションキーがOFFポジションとなったことが検出された場合(ステップS11のY)は、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷2へのバッテリ1からの電源供給は、イグニッションキーがONポジション以外のACCまたはOFFポジションに切り替わった段階でECU9の制御によりリレー6が作動して、すでに遮断されている。
【0052】
そこで、イグニッションキーがOFFポジションとなったことが検出された場合(ステップS11のY)、ECU9は、計時手段9bとして所定期間、たとえば24時間(すなわち、1日)の計時を行う24時間タイマ(ECU9のCPUに内蔵されているが図示しない)をスタートさせる(ステップS12)。この24時間タイマは、スタートから24時間経過するとタイムアップして計時出力信号を出力し、その後再スタートして、24時間毎に計時出力信号を出力すると共に、タイムアップ前、すなわち24時間経過する前に再びイグニッションキーがOFFポジションにあることが検出されると、その都度計時がリセットされて、再スタートするものである。
【0053】
次いで、24時間タイマの計時出力信号に基づき、ECU9は、バッテリ電圧検出手段9cによりバッテリ1の電圧を検出する(ステップS13)。すなわち、バッテリ電圧は、24時間タイマのタイムアップ毎、すなわち24時間(つまり1日)毎に1回定期的に検出されることになる。検出されたバッテリ電圧は、第1の記憶手段9dとしてのRAMに、経過日数(経過期間)とペアになって順次記憶される。
【0054】
次いで、ECU9は、検出されたバッテリ電圧値に基づき比較パラメータ算出手段9fで比較パラメータの算出処理を行う(ステップS14)。この比較パラメータの算出は、エンジン停止後の経過日数に対するバッテリ1の暗電流(一定)による電圧降下特性を考慮して行われる。
【0055】
図8は、図7のフローチャートにおけるステップS14の比較パラメータの算出処理サブルーチンを行うフローチャートである。まず、ECU9は、図9に示すように、エンジン停止後の経過日数dに対するバッテリ電圧V(ボルト)の降下特性において、目標放置期間としての目標放置日数(de )の経過時にエンジンを始動するのに最低限必要なバッテリ1の容量に相当する電圧値を、確保電圧(Ve )として予め定めておく。
【0056】
次いで、ECU9は、目標放置日数(de )における確保電圧(Ve )を基準点として、リレー7,8が作動した後にバッテリ1に流れる予め設定された暗電流値から算出される電圧降下に基づく傾き(第1の傾きとする)を有する第1の直線としての電流減少後領域ラインを引く(S141)。すなわち、電流減少後領域ラインの傾きは、バッテリ上がり防止のためにリレー7,8が作動して各種負荷3,4,5への電源供給が遮断された場合にバッテリ1を流れるリレー7,8作動後暗電流によるバッテリ電圧の降下特性における安定領域の傾き(電流減少点に対応する経過日数dc から目標放置日数de までの領域の傾き)に設定される。リレー7,8作動後暗電流は、リレー7,8の電源供給遮断作動後、この作動を維持するのに必要な電流であり、その値は、エンジン停止時にリレー7,8を介してバッテリ1を流れていた暗電流値より小さくなる。したがって、電流減少後領域ラインの傾きは、図5に示すバッテリ電圧降下特性における安定領域の傾きよりも小さくなる。
【0057】
この電流減少後領域ライン(V)は、第1の実施形態で説明した式(1)で表すことができる。この式(1)で表される電流減少後領域ラインは、第1のバッテリ電圧降下特性として第2の記憶手段9eのROMに予め記憶される。また、第2の記憶手段9eのROMには、図5に示すエンジン停止状態におけるバッテリの暗電流(すなわち、リレー7,8作動前の暗電流)によるバッテリ電圧降下特性における安定領域の傾き(第1の傾きa1 )の値も予め記憶される。
【0058】
次いで、ECU9は、今回(最新)測定された電圧値を基準として、エンジン停止後の経過日数に対するリレー7,8作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾き(a3)と同じ傾き(第3の傾きとする)を有する第3の直線としてのn日目予測ラインを求める(ステップS142)。すなわち、エンジン停止検出後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、第1の記憶手段9dのRAMに記憶されている今回(最新)のバッテリ電圧値(Vn)を読み出すと共に、第2の記憶手段9eに記憶されている図5に示すエンジン停止状態におけるバッテリの暗電流(すなわち、リレー7,8作動前の暗電流)によるバッテリ電圧降下特性における安定領域の傾き(a3 )を読み出し、今回(最新)のバッテリ電圧値(Vn)を基準点として傾き(a3 )と同じ傾き(第3の傾きとする)を有する第3の直線を第3のバッテリ電圧降下特性として求める。
【0059】
このn日目予測ライン(V(n) )は、次の式(8)で表すことができる。すなわち、
V(n) =a3(d−n)+Vn ・・・(8)
ここで、Vnは今回(最新)の経過日数(n)におけるバッテリ電圧値である。
【0060】
たとえば、エンジン停止検出後1日目にバッテリ電圧値V1 が検出されると、1日目予測ライン(V(1) )は、図9に示すように引かれ、次の式(9)で表すことができる。すなわち、
V(1) =a3(d−1)+V1 ・・・(9)
【0061】
同様に、エンジン停止検出後2日目にバッテリ電圧値V2 が検出されると、2日目予測ライン(V(2) )は、図9に示すように引かれ、次の式(10)で表すことができる。すなわち、
V(2) =a3(d−2)+V2 ・・・(10)
【0062】
次いで、ECU9は、n日目予測ライン(V(n) )と電流減少後領域ライン(V)との交点を求める(ステップS43)。すなわち、この交点(dn ,Vn )は、上述の式(1)と式(8)を用いてV=V(n) とすることにより求められる。そして、求められた交点に相当する経過日数(dn )は、次の式(11)で表すことができる。
dn =(a3 n−a1 de +Ve −Vn )/(a3 −a1 )・・・(11)
このようにして、求められた交点に相当する経過日数(dn )が、比較パラメータとして算出される。
【0063】
たとえば、1日目予測ラインと電流減少後領域ラインの交点に相当する経過日数(d1 )は、次の式(12)で算出される。
d1 =(a3 −a1 de +Ve −V1 )/(a3 −a1 )・・・(12)
【0064】
同様に、2日目予測ラインと電流減少後領域ラインの交点に相当する経過日数(d2 )は、次の式(13)で算出される。
d2 =(2a3 −a1 de +Ve −V2 )/(a3 −a1 )・・・(13)
【0065】
次に、図7のフローチャートに戻り、ECU9は、算出された比較パラメータ(dn )と今回(最新)のバッテリ電圧検出時点までの経過日数(n)とを比較手段9gで比較し(ステップS15)、比較パラメータ(dn )が経過日数(n)と同じもしくはそれより小さくなったとき(n≧dn )、電源供給遮断手段9hでリレー7,8を作動させ、各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する(ステップS16)。
【0066】
以上のように、比較パラメータ(dn )が、エンジン停止後の経過日数(n)と同じもしくはそれより小さくなったとき、車両等に設けられた負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が、ECU9の制御によって自動的に全て遮断(停止)され、エンジン停止後におけるバッテリ負荷装置(エンジン停止後において動作可能な電装品等)である、たとえばランプ類の消し忘れや、その他の負荷装置(電装品)であるラジオ(車載AV機器)等の連続使用によるバッテリー上がりを未然に防止することができる。少なくとも、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するための最低限のバッテリ残存容量は確保されるため、エンジンの再始動は可能である。
【0067】
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置は、第1の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置を示す図2のブロック図と同じ構成を有するが、バッテリ上がり防止処理ルーチンが異なる。
【0068】
図10は、本発明による第3のバッテリ上がり防止方法を実施する第3の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置におけるバッテリ上がり防止処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0069】
まず、ECU9は、車両等に搭載されたエンジンが停止されたこと、すなわち、イグニッションキーがOFFポジションにある状態(オルタネータによるバッテリ充電が行われなくなった状態)となったかどうかを、キーポジション信号P1に基づいてエンジン停止検出手段9aで検出する(ステップS21)。イグニッションキーがOFFポジションとなったことが検出された場合(ステップS21のY)は、イグニッションキーがONポジションにある時に動作可能な負荷2へのバッテリ1からの電源供給は、イグニッションキーがONポジション以外のACCまたはOFFポジションに切り替わった段階でECU9の制御によりリレー6が作動して、すでに遮断されている。
【0070】
そこで、イグニッションキーがOFFポジションとなったことが検出された場合(ステップS21のY)、ECU9は、計時手段9bとして所定期間、たとえば24時間(すなわち、1日)の計時を行う24時間タイマ(ECU9のCPUに内蔵されているが図示しない)をスタートさせる(ステップS22)。この24時間タイマは、スタートから24時間経過するとタイムアップして計時出力信号を出力し、その後再スタートして、24時間毎に計時出力信号を出力すると共に、タイムアップ前、すなわち24時間経過する前に再びイグニッションキーがOFFポジションにあることが検出されると、その都度計時がリセットされて、再スタートするものである。
【0071】
次いで、24時間タイマの計時出力信号に基づき、ECU9は、バッテリ電圧検出手段9cによりバッテリ1の電圧を検出する(ステップS23)。すなわち、バッテリ電圧は、24時間タイマのタイムアップ毎、すなわち24時間(つまり1日)毎に1回定期的に検出されることになる。検出されたバッテリ電圧は、第1の記憶手段9dとしてのRAMに、経過日数(経過期間)とペアになって順次記憶される。
【0072】
次いで、ECU9は、検出されたバッテリ電圧値に基づき比較パラメータ算出手段9fで比較パラメータの算出処理を行う(ステップS24)。この比較パラメータの算出は、エンジン停止後の経過日数に対するバッテリ1の暗電流(一定)による電圧降下特性を考慮して行われる。
【0073】
図11は、図10のフローチャートにおけるステップS24の比較パラメータの算出処理サブルーチンを行うフローチャートである。まず、ECU9は、図12に示すように、エンジン停止後の経過日数dに対するバッテリ電圧V(ボルト)の降下特性において、目標放置期間としての目標放置日数(de )の経過時にエンジンを始動するのに最低限必要なバッテリ1の容量に相当する電圧値を、確保電圧(Ve )として予め定めておく。
【0074】
次いで、ECU9は、目標放置日数(de )における確保電圧(Ve )を基準点として、リレー7,8が作動した後にバッテリ1に流れる予め設定された暗電流値から算出される電圧降下に基づく傾き(第1の傾きとする)を有する第1の直線としての電流減少後領域ラインを引く(S241)。すなわち、電流減少後領域ラインの傾きは、バッテリ上がり防止のためにリレー7,8が作動して各種負荷3,4,5への電源供給が遮断された場合にバッテリ1を流れるリレー7,8作動後暗電流によるバッテリ電圧の降下特性における安定領域の傾き(電流減少点に対応する経過日数dc から目標放置日数de までの領域の傾き)に設定される。リレー7,8作動後暗電流は、リレー7,8の電源供給遮断作動後、この作動を維持するのに必要な電流であり、その値は、エンジン停止時にリレー7,8を介してバッテリ1を流れていた暗電流値より小さくなる。したがって、電流減少後領域ラインの傾きは、図5に示すバッテリ電圧降下特性における安定領域の傾きよりも小さくなる。
【0075】
この電流減少後領域ライン(V)は、第1の実施形態で説明した式(1)で表すことができる。この式(1)で表される電流減少後領域ラインは、第1のバッテリ電圧降下特性として第2の記憶手段9eのROMに予め記憶される。また、第2の記憶手段9eのROMには、目標放置日数(de )における確保電圧(Ve )も予め記憶される。
【0076】
次いで、ECU9は、今回(最新)測定された電圧値と、上述の基準点(すなわち、目標放置日数(de )における確保電圧(Ve ))とを結ぶ第2の直線としてのn−de 間ラインを求める(ステップS242)。すなわち、エンジン停止検出後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、第1の記憶手段9dのRAMに記憶されている今回(最新)のバッテリ電圧値(Vn)を読み出すと共に、第2の記憶手段9eに記憶されている目標放置日数(de )における確保電圧(Ve )を読み出し、今回(最新)のバッテリ電圧値(Vn)と目標放置日数(de )における確保電圧(Ve )を結ぶ第4の直線(n−de間ライン)を第4のバッテリ電圧降下特性として求める。
【0077】
このn−de間ライン(V(n-de))は、次の式(14)で表すことができる。すなわち、
V(n-de)={(Ve −Vn )/(n−de )}d+de Vn −nVe ・・・(14)
ここで、Vnは今回(最新)の経過日数(n)におけるバッテリ電圧値である。
【0078】
たとえば、エンジン停止検出後1日目にバッテリ電圧値V1 が検出されると、1−de間ライン(V1-de)は、図12に示すように引かれ、次の式(15)で表すことができる。すなわち、
V(1-de)={(Ve −V1 )/(1−de )}d+de V1 −Ve ・・・(15)
【0079】
同様に、エンジン停止検出後2日目にバッテリ電圧値V2 が検出されると、2−de間ライン(V2-de)は、図12に示すように引かれ、次の式(16)で表すことができる。すなわち、
V(2-de)={(Ve −V2 )/(2−de )}d+de V2 −2Ve ・・・(16)
【0080】
次いでECU9は、n−de間ライン(V(n-de))の傾き(第4の傾きa4 とする)を求める。この第4の傾き(a4 )は、次の式(17)で表すことができる。
a4 =(Ve −Vn )/(n−de )・・・(17)
このようにして求められた第4の傾き(a4 )が、比較パラメータとして算出される。
【0081】
たとえば、1−de間ライン(V1-de)の第4の傾き(a4(1-de)) は、次の式(18)で表すことができる。
a4(1-de) =(Ve −V1 )/(1−de )・・・(18)
【0082】
同様に、2−de間ライン(V1-de)の第4の傾き(a4(2-de)) は、次の式(19)で表すことができる。
a4(2-de) =(Ve −V2 )/(2−de )・・・(19)
【0083】
次に、図10のフローチャートに戻り、ECU9は、算出された比較パラメータ(a4 )と電流減少後ラインの第1の傾き(a1 )とを比較手段9gで比較し(ステップS25)、比較パラメータ(a4 )が第1の傾き(a1 )と同じもしくはそれより小さくなったとき(a1 ≧a4 )、電源供給遮断手段9hでリレー7,8を作動させ、各種負荷3,4,5への電源供給を全て遮断する(ステップS26)。
【0084】
以上のように、比較パラメータ(a4 )が、電流減少後ラインの第1の傾き(a1 )と同じもしくはそれより小さくなったとき、車両等に設けられた負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が、ECU9の制御によって自動的に全て遮断(停止)され、エンジン停止後におけるバッテリ負荷装置(エンジン停止後において動作可能な電装品等)である、たとえばランプ類の消し忘れや、その他の負荷装置(電装品)であるラジオ(車載AV機器)等の連続使用によるバッテリー上がりを未然に防止することができる。少なくとも、エンジンを始動(オルタネータを稼働)するための最低限のバッテリ残存容量は確保されるため、エンジンの再始動は可能である。
【0085】
このように、本発明によれば次のような利点が得られる。
(1)エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定・状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。
(2)電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。
(3)バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0086】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0087】
たとえば、本発明のバッテリ上がり防止装置は、第1乃至第3の実施形態において、バッテリ1の温度を検出する温度検出手段をさらに備えることにより、バッテリ1の温度が変化した場合にバッテリ1の検出電圧が変化するのを補正する検出電圧補正が可能となり、正確なバッテリ状態の把握ができ、より精度の良い状態判断ができる。
【0088】
また、本発明のバッテリ上がり防止装置は、第1乃至第3の実施形態において、バッテリ1の内部抵抗を検出する内部抵抗検出手段をさらに備えることにより、電源線開閉装置作動後の暗電流による内部抵抗分の電圧降下の変化に起因してバッテリ1の検出電圧が変化するのを補正する検出電圧補正が可能になり、より正確な日数での状態判断ができる。
【0089】
また、上述の第1および第2の実施の形態では、目標放置期間が目標放置日数であり、比較パラメータが、求められた交点に相当する経過日数として算出され、エンジン停止後の経過日数と比較されているが、これに代えて、目標放置期間を目標放置時間とすると共に、比較パラメータを、求められた交点に相当する経過時間として算出し、エンジン停止後の経過時間と比較するように構成しても良い。この場合には、比較パラメータが、エンジン停止後の経過時間と同じもしくはそれより小さくなったとき、車両等に設けられた負荷装置(電装品)へのバッテリー電源の供給が、ECU9の制御によって自動的に全て遮断(停止)される。
【0090】
【発明の効果】
請求項1から6のいずれかに記載の発明によれば、エンジン停止後、定期的にバッテリ電圧を測定してバッテリの状態を判断し電源線を切るかどうかの判断をするため、負荷をなるべく長く繋いでおくことができる。また、電源線カット後の電圧降下も考慮しているため、バッテリ上がりの確率がより少なくなる。さらに、バッテリ状態を常に電圧によって把握することができる。
【0091】
請求項7または8記載の発明によれば、正確なバッテリ状態の把握ができ、より精度の良いバッテリ上がり防止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバッテリ上がり防止装置の基本構成図である。
【図2】本発明による第1のバッテリ上がり防止方法を実施する第1の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置を示すブロック図である。
【図3】図2のバッテリ上がり防止装置のバッテリ上がり防止処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートにおけるステップS4の比較パラメータの算出処理サブルーチンを行うフローチャートである。
【図5】エンジン停止状態におけるバッテリの暗電流(一定)による一般的なバッテリ電圧降下特性を示す。
【図6】図4のフローチャートにおける比較パラメータの算出を説明するための図である。
【図7】本発明による第2のバッテリ上がり防止方法を実施する第2の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置におけるバッテリ上がり防止処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートにおけるステップS14の比較パラメータの算出処理サブルーチンを行うフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートにおける比較パラメータの算出を説明するための図である。
【図10】本発明による第3のバッテリ上がり防止方法を実施する第3の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置におけるバッテリ上がり防止処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】図10のフローチャートにおけるステップS24の比較パラメータの算出処理サブルーチンを行うフローチャートである。
【図12】図11のフローチャートにおける比較パラメータの算出を説明するための図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
3 負荷
4 負荷
5 負荷
7 リレー(電源線開閉手段)
8 リレー(電源線開閉手段)
9 バッテリマネジメントECU
9a エンジン停止検出手段
9b 計時手段
9c バッテリ電圧検出手段
9d 第1の記憶手段
9e 第2の記憶手段
9f 比較パラメータ算出手段
9g 比較手段
9h 電源供給遮断手段
Claims (8)
- エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新およびその前回のバッテリ電圧値を結ぶ第2の傾きを有する第2の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして、前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と比較し、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断する
ことを特徴とするバッテリ上がり防止方法。 - エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新のバッテリ電圧値を基準として前記電源開閉手段作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾きと同じ第3の傾きを有する第3の直線との交点とを求め、前記交点に相当する経過期間を比較パラメータとして、前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と比較し、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断する
ことを特徴とするバッテリ上がり防止方法。 - エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止方法であって、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性において、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線と、定期的に検出された最新バッテリ電圧値と前記基準点とを結ぶ第4の傾きを有する第4の直線とを求め、前記第4の直線における前記第4の傾きを比較パラメータとして、前記第1の直線における前記第1の傾きと比較し、前記第4の直線における前記第4の傾きが前記比較パラメータと同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断する
ことを特徴とするバッテリ上がり防止方法。 - エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、
前記エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段と、
前記エンジン停止検出手段の検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段と、
前記エンジン停止検出手段によるエンジン停止検出後に前記バッテリの電圧を前記計時手段の計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段と、
前記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段と、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段と、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、前記第1の記憶手段に記憶されている最新のバッテリ電圧値と前回のバッテリ電圧値を結ぶ第2の傾きを有する第2の直線で表される第2のバッテリ電圧降下特性を求め、さらに、前記第2の直線と前記第2の記憶手段に予め記憶されている前記第1の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段と、
前記比較パラメータ算出手段で算出された前記比較パラメータと、前記最新のバッテリ電圧値に相当する経過期間とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段と、
を含むことを特徴とするバッテリ上がり防止装置。 - エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、
前記エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段と、
前記エンジン停止検出手段の検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段と、
前記エンジン停止検出手段によるエンジン停止検出後に前記バッテリの電圧を前記計時手段の計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段と、
前記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段と、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段と、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、前記第1の記憶手段に記憶されている最新のバッテリ電圧値を基準として前記電源開閉手段作動前の暗電流による電圧降下の安定領域の傾きと同じ第3の傾きを有する第3の直線で表される第3のバッテリ電圧降下特性を求め、さらに、前記第3の直線と前記第2の記憶手段に予め記憶されている前記第1の直線との交点を求め、該交点に相当する経過期間を比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段と、
前記比較パラメータ算出手段で算出された前記比較パラメータと、前記最新のバッテリ電圧値に相当する経過期間とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記比較パラメータが前記最新のバッテリ電圧値に対応する経過期間と同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段と、
を含むことを特徴とするバッテリ上がり防止装置。 - エンジン停止後にバッテリから供給される電源によって動作する各種負荷に対し、前記バッテリから電源線開閉手段を介して電源を供給する車両に搭載されたバッテリ上がり防止装置であって、
前記エンジンが停止したことを検出するエンジン停止検出手段と、
前記エンジン停止検出手段の検出出力で所定期間の計時を行い、計時出力信号を出力する計時手段と、
前記エンジン停止検出手段によるエンジン停止検出後に前記バッテリの電圧を前記計時手段の計時出力信号に基づき定期的に検出するバッテリ電圧検出手段と、
前記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧値を順次記憶する第1の記憶手段と、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、エンジン停止後の予め設定された目標放置期間の経過時にエンジンの始動に最低限必要な前記バッテリの容量に相当する電圧値を基準点として前記電源線開閉手段作動後の暗電流による電圧降下の安定領域に基づく第1の傾きを有する第1の直線で表される第1のバッテリ電圧降下特性を予め記憶した第2の記憶手段と、
エンジン停止後の経過期間に対するバッテリ電圧降下特性として、前記第1の記憶手段に記憶されている最新のバッテリ電圧値と前記基準点とを結ぶ第4の直線で表される第4のバッテリ降下電圧特性を求め、さらに前記第4の直線の第4の傾きを比較パラメータとして算出する比較パラメータ算出手段と、
前記比較パラメータ算出手段で算出された前記比較パラメータと、前記第2の記憶手段に記憶されている前記第1の直線の前記第1の傾きとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記比較パラメータが前記第1の傾きと同じかまたはそれより小さくなった場合に、前記電源線開閉手段を制御して、前記各種負荷への電源供給を全て遮断する電源供給遮断手段と、
を含むことを特徴とするバッテリ上がり防止装置。 - 前記バッテリの温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記バッテリ電圧検出手段は、前記温度検出手段で検出された温度値に応じて、検出される前記バッテリ電圧を補正する
ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のバッテリ上がり防止装置。 - 前記バッテリの内部抵抗を検出する内部抵抗検出手段をさらに備え、前記バッテリ電圧検出手段は、前記内部抵抗検出手段で検出された内部抵抗値に応じて、検出される前記バッテリ電圧を補正する
ことを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載のバッテリ上がり防止装置。
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