JP3928758B2 - 液体注出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗剤等の液体が入った容器体の口頸部に注出部を装着した液体注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開昭62−99541号が示すように、容器体の口頸部上端から第1内向きフランジを介して吊下げ筒部を垂下すると共に、該筒部下端に付設した第2内向きフランジ内周から注出筒を容器体口頸部よりも高く起立し、また、吊下げ筒部の上端部内面へ、頂板部外周から垂下する側壁部を嵌合させると共に、該側壁部に付設した環状肩部を第1内向きフランジ上へ載置させ、さらに、頂板部の中央部から筒内へ注出筒を挿入させて筒状の計量壁部を垂下する計量カップが知られている。
また、特開昭62−193962号が示すように、ねじ切りされた外部ねじ山を伴った首部を有する中空プラスチック容器と、取付部材と、取付部材と首部との間の相互係合手段とを含む包装中で使用するための液体を収容及び分配する密閉部材と取付部材において、取付部材は内壁部分を有し、内壁部分は注入リップを画定しており、注入リップは首部内から該首部の端部を越えて軸方向へ延在し、取付部材は内壁部に接続された環状外壁部を備えており、カップ状密閉部材が頂壁及び頂壁から延在する周辺壁部を含み、周辺壁部は取付部材の外壁部内を軸方向内方に延在しており、密閉部材は環状外壁部を備え、環状外壁部は内部ねじ山を有し、内部ねじ山は容器の首部上の外部ねじ山と係合しており、シールを画定するために容器の首部と係合する取付部材上の手段と、密閉部材と取付部材との間にあってシールを画定する手段とを含む、液体を収容及び分配する包装が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
詰替え容器の液体を容器体に詰め替える場合、詰替え容器の注出口を容器体口頸部に臨ませるのが通常である。しかし、上記公知例の前者では注出筒を、また後者では注入リップを、それぞれ容器体口頸部上端よりも高く起立しているので、詰替え用容器の注出口を容器体口頸部上端へ近接させて臨ませることが困難である。このため詰替え時に注出筒や注入リップを容器体から取り外せるようにすることが望まれる。
しかし、公知例の前者では、注出筒を起立する吊下げ筒部が容器本体と一体であるから、注出筒の取外しは不可能である。他方、公知例の後者では、注入リップを有する取付部材と容器の首部とは別体であるが、取付部材の環状外壁部の外周端が容器の首部上端へ巻締めにより嵌合されているため、容器の首部から環状外壁部を取り外すことは不可能ではないにしても頗る困難である。
【0004】
請求項1記載の発明に係る液体注出容器は、口頸部へ嵌合させる外周壁に割溝を設けて、該外周壁を口頸部から離脱可能とすることにより、詰替え時に樋状注出部を有する注出部材が容器体から取り外せるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、口頸部2を起立して、該口頸部の下部外面に嵌合突条3を周設した容器体Aと、
上記口頸部外面へ嵌合させた弾性変形可能な外周壁4の下部内面に嵌合溝5を周設して、該嵌合溝内へ上記嵌合突条3を着脱自在に嵌合させると共に、外周壁4に下端開口の複数の割溝6を縦設し、かつ外周壁上端に付設した内向きフランジ状頂壁7上面からキャップ嵌合筒8を起立し、該嵌合筒下部内面から口頸部内壁面へ水密に接する吊持ち筒部11を垂下し、該吊持ち筒部下端に付設した内向きフランジ12内周から後面および上面開放の樋状注出部13を、キャップ嵌合筒8よりも高く起立した注出部材Bと、
上記外周壁4外面へ着脱自在に嵌合させたカバー筒14上端に内向きフランジ状係合板15を付設して、該係合板を上記内向きフランジ状頂壁7上面へ係合させたカバー部材Cと、
上記吊持ち筒部11の下部内面へ、頂板18外周から垂設した周壁19下部外面を水密に嵌合させると共に、該周壁外面に付設した外向きフランジ20を上記キャップ嵌合筒8上端へ載置させ、かつ該外向きフランジ外周から垂下した外筒21をキャップ嵌合筒8外面へ螺合させた計量カップDとを有し、
上記外周壁4の弾性係数を、該外周壁を径方向外方へ弾性変形させることで、上記嵌合溝5が嵌合突条3から径方向外方へ離脱可能な値に定めた。
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に、上記吊持ち筒部11の下端面10を前部が高い傾斜状に形成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液体注出容器の実施形態を図面を参照しながら説明する。
本発明は、容器体、注出部材、カバー部材及び計量カップを主要部材とする。
Aは容器体で、胴部1の上端から口頸部2を起立して、該口頸部外面に嵌合突条3を周設し、該嵌合突条上面を下方大径の第1傾斜面3aに形成する。
【0007】
Bは注出部材で、口頸部2外面へ嵌合させた弾性変形可能な外周壁4の下端部内面に嵌合溝5を周設し、該嵌合溝内へ嵌合突条3を嵌合させる。
外周壁4のほぼ軸対称の位置に、その外周壁下面に開口する一対の割溝6を縦設する。これら割溝は図示のように、その幅を下方に向かうにつれて漸次増大させる。
さらに、外周壁4の嵌合溝5より下方部分内面を下方大径の第2傾斜面5aに形成すると共に、外周壁4の下端部外面を下方大径の第1テーパ部を介して大外径部に形成する。
【0008】
外周壁4上端に内向きフランジ状頂壁7を付設し、該内向きフランジ状頂壁の内周部上面からキャップ嵌合筒8を起立し、該嵌合筒外面に雄ねじ9を形成する。
キャップ嵌合筒8下端部内面から口頸部2の上部内壁面へ筒上部外面を水密に接触させて、下端面10を前部が高い傾斜状とする吊持ち筒部11を垂下する。
この吊持ち筒部11下端に付設した内向きフランジ12内周から後面および上面開放の樋状注出部13を、キャップ嵌合筒8よりも高く起立する。
【0009】
Cはカバー部材で、外周壁4外面へ嵌合させたカバー筒14上端に内向きフランジ状係合板15を付設して、該係合板を内向きフランジ状頂壁7の外周部上面へ載置させると共に、カバー筒14の下端部内面を、下方大径の第2テーパ部を介して大内径部に形成して、該第2テーパ部を外周壁4外面の第1テーパ部へ係合させる。
なお、カバー筒14の上端部外面に把持用の突条17を周設する。
【0010】
Dは計量カップで、吊持ち筒部11の下端部内面へ、頂板18外周から垂設した周壁19の下端部外面を水密に嵌合させる。
この周壁19の上下方向中間部に付設した外向きフランジ20をキャップ嵌合筒8上面へ載置させ、かつこの外向きフランジ20外周から垂下した外筒21内面に形成した雌ねじ22をキャップ嵌合筒8外面の雄ねじ9へ螺合させる。
さらに、図示のように、外向きフランジ20下面から嵌合筒23を垂下して、該嵌合筒をキャップ嵌合筒8の上端部内面へ水密に嵌合させる。
なお、通常、周壁19に計量用の目盛を付する。
【0011】
次に、本実施形態の作用について説明する。
容器体A内の洗剤等の液体を計量注出するには、計量カップDをキャップ嵌合筒8から螺脱させて容器体Aを前方へ傾ければよく、すると容器体内の液体が樋状注出部13から計量カップD内へ注出される。
計量カップD内の液体を他の容器等に移すと、少量の液体が計量カップD上端から周壁19外面をつたって流れ落ちることがあるが、これは液溜部24に貯留するため、計量カップDから流れ落ちて床等に付着することがない。
【0012】
詰替え容器(図示せず)内の液体を容器体A内に詰め替えるには、まず注出部材Bを口頸部2から取り外さなければならないが、このためには図2に示すように、カバー部材Cの把持用の突条17を把持して、カバー筒14を持ち上げて外周壁4から取り外す。
次いで、外周壁4の下端面へ爪等を掛けて、図2に示すように、外周壁4を前方(図面において左方)へ引くと、各割溝6が周方向へ拡開して外周壁4の前部が前方へ弾性変形することにより、外周壁4前部の嵌合溝5が嵌合突条3から前方へ離脱する。この状態で外周壁4前部を持ち上げることにより口頸部2から外周壁4を取り外すことができる。
こうして口頸部2から注出部材Bを取り外した後、詰替え容器の注出口(図示せず)を容器体口頸部2に臨ませて詰替えを行う。
【0013】
詰替え後、注出部材Bを口頸部2へ装着させるには、外周壁4を口頸部2外面へ嵌合させればよく、すると外周壁4の第2傾斜面5aが嵌合突条3の第1傾斜面3aへ係合して、割溝6が拡開することにより外周壁4が径方向外方へ弾性変形する。そして、第2傾斜面5aが嵌合突条3を乗り越えると、外周壁4の弾性変形抵抗力により嵌合溝5が嵌合突条3へ嵌合する。
【0014】
注出部材Bの装着後、カバー筒14を外周壁4外面へ嵌合させると、カバー筒14の第2テーパ部が外周壁4の第1テーパ部へ係合すると共に、内向きフランジ状係合板15が内向きフランジ状頂壁7上面ヘ載置される。
なお、計量カップDをキャップ嵌合筒8へ螺合させる際に、液溜部24に貯留した液体は吊持ち筒部11内に落下して容器体A内に流入する。
【0015】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明に係る液体注出容器は、注出部材の外周壁の嵌合溝を嵌合突条へ嵌合させると共に、外周壁に割溝を形成したので、割溝を拡開させると外周壁が弾性変形して嵌合溝が嵌合突条から離脱するため、外周壁を持ち上げることにより樋状注出部付きの注出部材を口頸部から容易に取り外すことができ、このため詰替え容器から容器体への詰め替え時において、注出部材が邪魔になることがなく、従って、詰替えが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体注出容器を示すもので、一部を切り欠いた半断面図。
【図2】同じく、注出部材の取外し時の状態を示す作用説明図。
【符号の説明】
2 口頸部
3 嵌合突条
4 外周壁
5 嵌合溝
6 割溝
7 内向きフランジ状頂壁
8 キャップ嵌合筒
10 下端面
11 吊持ち筒部
12 内向きフランジ
13 樋状注出部
14 カバー筒
15 内向きフランジ状係合板
18 頂板
19 周壁
20 外向きフランジ
21 外筒
A 容器体
B 注出部材
C カバー部材
D 計量カップ
Claims (2)
- 口頸部2を起立して、該口頸部の下部外面に嵌合突条3を周設した容器体Aと、
上記口頸部外面へ嵌合させた弾性変形可能な外周壁4の下部内面に嵌合溝5を周設して、該嵌合溝内へ上記嵌合突条3を着脱自在に嵌合させると共に、外周壁4に下端開口の複数の割溝6を縦設し、かつ外周壁上端に付設した内向きフランジ状頂壁7上面からキャップ嵌合筒8を起立し、該嵌合筒下部内面から口頸部内壁面へ水密に接する吊持ち筒部11を垂下し、該吊持ち筒部下端に付設した内向きフランジ12内周から後面および上面開放の樋状注出部13を、キャップ嵌合筒8よりも高く起立した注出部材Bと、
上記外周壁4外面へ着脱自在に嵌合させたカバー筒14上端に内向きフランジ状係合板15を付設して、該係合板を上記内向きフランジ状頂壁7上面へ係合させたカバー部材Cと、
上記吊持ち筒部11の下部内面へ、頂板18外周から垂設した周壁19下部外面を水密に嵌合させると共に、該周壁外面に付設した外向きフランジ20を上記キャップ嵌合筒8上端へ載置させ、かつ該外向きフランジ外周から垂下した外筒21をキャップ嵌合筒8外面へ螺合させた計量カップDとを有し、
上記外周壁4の弾性係数を、該外周壁を径方向外方へ弾性変形させることで、上記嵌合溝5が嵌合突条3から径方向外方へ離脱可能な値に定めた、
ことを特徴とする液体注出容器。 - 上記吊持ち筒部11の下端面10を前部が高い傾斜状に形成した、
ことを特徴とする請求項1記載の液体注出容器。
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1998
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