JP3928526B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電機等の移動体用発電機、或いは家庭用発電機に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
多数のセルで構成された燃料電池を備える燃料電池システムでは、燃料電池内での水素濃度が局所的に低下すると、水素濃度が低下した領域の発電特性が悪化し、燃料電池の出力が低下する。また、水素濃度が局所的に低下した状態で燃料電池システムを運転した場合、燃料電池の劣化が加速され、信頼性の低下につながる。
【0003】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、燃料電池内で水素濃度が局所的に低下した領域が発生しないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸素を主成分とする酸化ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを多数のセルにて電気化学反応させて電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、燃料電池(10)に酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、燃料電池(10)に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段(31)と、燃料電池(10)に供給する燃料ガスの燃料電池(10)内に関連する水素濃度を計測する水素濃度計測手段(36、82)と、燃料電池(10)への燃料ガスの供給量を調整する燃料量調整手段(32、34、37)と、水素濃度に基づいて燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御する制御手段(40)とを有し、水素濃度計測手段(36、82)は、前記燃料電池(10)における前記燃料ガスの出口部に複数個設けられ、制御手段(40)は、複数個の水素濃度計測手段(36、82)にて計測した水素濃度の濃度差に基づいて、多数のセルに対する燃料ガスの分配ばらつきを推定することを特徴とする。
【0005】
これによると、水素濃度に基づいて燃料ガスの供給量を調整しているため、燃料電池内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。従って、水素不足領域の発生による出力電圧の低下を防止でき、燃費の向上を図ることができる。
【0006】
また、水素濃度が局所的に低下した状態で燃料電池システムを運転した場合燃料電池の劣化が加速されるが、水素不足の領域が発生しないようにできるため、燃料電池の劣化を防止ないしは抑制することができる。
さらに、燃料ガスの分配が悪化したセルでは水素濃度が他のセルの水素濃度よりも低下するため、燃料ガスの分配ばらつきを正確に推定することができる。
【0007】
ところで、燃料ガス供給方式としては、燃料ガスを循環させる循環方式と、燃料ガスを循環させない非循環方式とがあり、循環方式ではポンプやエジェクタを用いて燃料ガスを循環させ、非循環方式では圧力を利用して燃料ガスを燃料電池に供給するようになっている。
【0008】
そして、非循環方式の燃料電池システムの場合、循環方式の燃料電池システムと比較して、セル出口付近での水素濃度が低下しやすいことから、請求項1の発明は非循環方式の燃料電池システムに適用したときに、より大きな効果が得られる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、制御手段(40)は、水素濃度が所定範囲になるように燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする。
【0010】
これによると、水素濃度を所定範囲に管理することができ、燃料ガスの供給量を必要最小限にすることができる。
【0011】
また、循環方式の燃料電池システムに適用した場合、燃料ガス循環量を必要最小限にすることができ、燃料ガスを循環させる機器の小型化・低動力化が実現できる。
【0012】
一方、非循環方式の燃料電池システムに適用した場合、燃料ガス供給量を必要最小限にすることができ、換言すると、圧力を極力低くすることができる。従って、高圧力による電解質膜の機械的破壊を防止できると共に、高圧力による水素の空気極側への透過量の増加を防止できる。
【0013】
なお、請求項2に記載の発明は、請求項3に記載の発明のように、水素濃度が所定値以下のときに、燃料電池(10)への燃料ガスの供給量が増加するように燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することができると共に、請求項4に記載の発明のように、水素濃度が所定値以上のときに、燃料電池(10)への燃料ガスの供給量が減少するように燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することができる。
【0017】
ところで、各セルへの燃料ガスの分配が悪化すると、分配が悪化したセルでは水素不足となって出力電圧が低下する。これに対し、請求項6に記載の発明では、水素濃度計測手段を複数個設けているため、セル間の水素濃度のばらつきを検出することができ、その検出結果に基づいて燃料ガスの供給量を調整することにより、水素不足領域の発生による出力電圧の低下を防止することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、水素濃度計測手段(36、82)は、燃料電池(10)内部に設けられていることを特徴とする。
【0019】
これによると、燃料電池(10)内部の水素濃度をダイレクトに計測することができるので、燃料電池(10)内部の燃料ガスのばらつきを正確に計測することができる。
【0022】
請求項6に記載の発明では、制御手段(40)は、複数個の水素濃度計測手段(36、82)にて計測した水素濃度の濃度差に基づいて、燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする。
【0023】
これによると、水素濃度計測手段を複数個設けているため、セル間の水素濃度のばらつきを検出することができ、その検出結果に基づいて燃料ガスの分配が均一になるように燃料ガスの供給を制御することにより、燃料ガスの分配を均一に制御することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明では、制御手段(40)は、複数個の水素濃度計測手段(36、82)にて計測した水素濃度の濃度差が所定範囲になるように、燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする。
【0025】
これによると、循環方式の燃料電池システムに適用した場合、燃料ガス循環量を必要最小限にすることができ、燃料ガスを循環させる機器の小型化・低動力化が実現できる。
【0026】
一方、非循環方式の燃料電池システムに適用した場合、燃料ガス供給量を必要最小限にすることができ、換言すると、圧力を極力低くすることができる。従って、高圧力による電解質膜の機械的破壊を防止できると共に、高圧力による水素の空気極側への透過量の増加を防止できる。
【0027】
請求項8に記載の発明のように、水素濃度計測手段として、水素濃度に対応した電気信号を出力する水素濃度センサ(36)を用いることもできるし、請求項9に記載の発明のように、水素濃度計測手段として、燃料ガスの圧力に対応した電気信号を出力する圧力センサ(82)を用いることもできる。
【0028】
請求項10に記載の発明のように、セルの出力電圧が所定値まで回復しないときには、燃料電池(10)の出力電流値を低減させることができる。
【0029】
請求項11に記載の発明では、水素濃度計測手段(35、81)は、前記燃料電池(10)における前記燃料ガスの入口部にも設けられていることを特徴とする。
【0030】
このように、水素入口濃度に基づいて燃料ガスの供給量を調整しても、燃料電池内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。従って、請求項11の発明によっても請求項1の発明と同様の効果を得ることができる。
【0031】
請求項12に記載の発明では、燃料調整手段(32、34、37)は、燃料電池(10)の出口から排出される燃料ガスの流量を調整するものであることを特徴とする。
【0032】
これによると、燃料電池(10)の出口側の燃料ガスの排出量を調整することで、燃料電池(10)内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。
【0033】
請求項13に記載の発明では、燃料調整手段(32、34、37)は、燃料電池(10)の出口側から排出される排出燃料ガスの燃料電池(10)入口側への循環量を調整するものであることを特徴とする。
【0034】
これによると、燃料電池(10)内での未使用燃料ガスを燃料電池に再供給することができるとともに燃料電池(10)内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。
【0035】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る燃料電池システムの全体構成を示す図で、この燃料電池システムは、例えば燃料電池を電源として走行する電気自動車に適用される。
【0037】
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池10を備えている。この燃料電池10は、電気負荷11や2次電池12等の電気機器に電力を供給するものである。因みに、電気自動車の場合、車両走行用の電動モータが電気負荷11に相当する。
【0038】
本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となる燃料電池セルが複数個積層され、且つ電気的に直列接続されている。燃料電池10では、水素および空気(酸素)が供給されることにより、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
【0039】
(燃料極側)H2→2H++2e-
(空気極側)2H++1/2O2 +2e-→H2O
燃料電池10と2次電池12との間には、2次電池12の出力を制御する出力制御器13が設けられている。また、各セル毎の出力電圧を検出するセルモニタ14が設けられ、セルモニタ14で検出したセル電圧信号が後述する制御部40に入力されるようになっている。なお、セルモニタ14は電圧計測手段に相当する。
【0040】
燃料電池システムには、燃料電池10の空気極(正極)側に空気(酸素)を供給するための空気流路20と、燃料電池10の燃料極(負極)側に水素を供給するための燃料流路30が設けられている。なお、空気は本発明の酸化ガスに相当し、水素は本発明の燃料ガスに相当する。
【0041】
空気流路20の最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気流路20における空気ポンプ21と燃料電池10との間には、空気への加湿を行う加湿器22が設けられ、空気流路20における燃料電池10の下流側には、燃料電池10に供給される空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。なお、空気ポンプ21は本発明の酸化ガス供給手段に相当する。
【0042】
燃料流路30の最上流部には、水素ガスが充填された水素ボンベ31が設けられ、燃料流路30における水素ボンベ31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整して燃料電池10への水素供給量を調整する水素調圧弁32が設けられ、水素調圧弁32と燃料電池10との間には、水素への加湿を行う加湿器33が設けられている。燃料流路30における燃料電池10下流側には、水素ボンベ31から燃料電池10に供給される水素の流量を調整する水素出口流量調整弁34が設けられている。
【0043】
さらに、加湿器33と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給する水素の燃料電池入口における水素濃度に対応した電気信号を出力する第1水素濃度センサ35が設けられている。また、燃料電池10と水素出口流量調整弁34との間には、燃料電池10に供給する水素の燃料電池出口における水素濃度に対応した電気信号を出力する第2水素濃度センサ36が設けられている。
【0044】
なお、水素ボンベ31は本発明の燃料ガス供給手段に相当し、各水素濃度センサ35、36は本発明の水素濃度計測手段に相当し、水素調圧弁32および水素出口流量調整弁34は本発明の燃料量調整手段に相当する。
【0045】
制御部(ECU)40は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、制御部40には、セルモニタ14からのセル電圧信号、両水素濃度センサ35、36からの水素濃度信号が入力される。また、制御部40は、演算結果に基づいて、出力制御器13、空気ポンプ21、加湿器22、空気調圧弁23、水素調圧弁32、加湿器33、水素出口流量調整弁34に制御信号を出力する。なお、制御部40は本発明の制御手段に相当する。
【0046】
次に、上記構成の燃料電池システムの作動を、図1および図2に基づいて説明する。なお、図2は制御部40にて実行される制御処理を示す流れ図である。
【0047】
まず、燃料電池10の目標出力が入力され(ステップS101)、その目標出力に応じて、予め定められたマップ等により燃料電池10の目標電流が決定される(ステップS102)。
【0048】
次に、燃料電池10の出口での水素濃度(以下、水素出口濃度という)を第2水素濃度センサ36で測定し(ステップS111)、水素出口濃度が所定濃度よりも高いか否かを判断する(ステップS112)。
【0049】
そして、水素出口濃度が所定濃度以下であれば(ステップS112がNO)、水素調圧弁32を制御して燃料電池10に供給される水素の圧力を増加させ(ステップS113)、水素出口濃度が所定濃度よりも高ければ(ステップS112がYES)、水素調圧弁32を制御して燃料電池10に供給される水素の圧力を減少させる(ステップS114)。このステップS111〜ステップS114の制御により、水素出口濃度は常に所定濃度近辺に制御される。
【0050】
次に、燃料電池10の入口での水素濃度(以下、水素入口濃度という)を第1水素濃度センサ35で測定すると共に(ステップS121)、水素出口濃度を第2水素濃度センサ36で再度測定し(ステップS122)、水素入口濃度と水素出口濃度との差が所定濃度差よりも大きいか否かを判断する(ステップS123)。
【0051】
そして、水素出入口濃度差が所定濃度差よりも大きければ(ステップS123がYES)、水素調圧弁32を制御して燃料電池10に供給される水素の圧力を増加させ(ステップS124)、これにより、セル内での水素濃度の分布の均一化を図る。一方、水素出入口濃度差が所定濃度差以内であれば(ステップS123がNO)、燃料電池10に供給される水素の圧力は変更しない。
【0052】
以上の制御により、燃料電池10の燃料極には水素が充分且つ均一に供給されていることになる。そこで、発電状態のチェックを行うため、各セル毎の出力電圧を測定し(ステップS131)、全てのセルの出力電圧が所定電圧以上であるか否かを判断する(ステップS132)。
【0053】
そして、出力電圧が所定電圧未満のセルが存在する場合(ステップS132がNO)、水素調圧弁32を制御して燃料電池10に供給される水素の圧力を増加させ(ステップS133)、これによりセル内の水素濃度を高める。一方、全てのセルの出力電圧が所定電圧以上(ステップS132がYES)であれば運転状態は正常であると判断し、燃料電池10に供給される水素の圧力は変更しない。
【0054】
次に、ステップS133にて水素の圧力を増加させた場合、各セル毎の出力電圧を再度測定し(ステップS141)、全てのセルの出力電圧が所定電圧以上になったか否かを判断する(ステップS142)。
【0055】
そして、出力電圧が所定電圧未満のセルが未だに存在する場合(ステップS142がNO)、全てのセルの出力電圧が所定電圧以上になるまで(ステップS44がYES)燃料電池10の出力電流をしぼり(ステップS143)、燃料電池10を保護する。具体的には、2次電池12から電気負荷11への電力供給量が増加するように出力制御器13を制御することにより、燃料電池10の出力電流がしぼられる。
【0056】
一方、ステップS133にて水素の圧力を増加させたことにより、全てのセルの出力電圧が所定電圧以上になった場合(ステップS142がYES)、運転状態は準正常であると判断し、燃料電池10の出力電流の制限はしない。
【0057】
本実施形態によると、水素濃度に基づいて水素供給量を調整しているため、燃料電池10内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。従って、水素不足領域の発生による出力電圧の低下を防止でき、燃費の向上を図ることができる。
【0058】
また、水素濃度が局所的に低下した状態で燃料電池システムを運転した場合燃料電池10の劣化が加速されるが、水素不足の領域が発生しないようにできるため、燃料電池10の劣化を防止ないしは抑制することができる。
【0059】
ところで、水素供給方式としては、水素を循環させる循環方式と、本実施形態のように水素を循環させない非循環方式とがあり、非循環方式では圧力を利用して水素を燃料電池10に供給するようになっている。
【0060】
そして、本実施形態によると、水素出口濃度は常に所定濃度近辺に制御されるため、水素供給量を必要最小限にすることができ、換言すると、水素供給圧力を極力低くすることができる。従って、高圧力による電解質膜の機械的破壊を防止できると共に、高圧力による水素の空気極側への透過量の増加を防止できる。
【0061】
なお、本実施形態では、基本的には水素出口濃度に基づいて水素供給量を調整して水素出口濃度を所定濃度近辺に制御したが、水素入口濃度に基づいて水素供給量を調整して水素入口濃度を所定濃度近辺に制御してもよい。この場合でも、燃料電池10の燃料極には水素が充分且つ均一に供給され、燃料電池内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。
【0062】
(第2実施形態)
図3および図4は第2実施形態を示すもので、第1実施形態は水素を循環させない非循環方式であったが、本実施形態は水素を循環させる循環方式に変更したものである。なお、第1実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0063】
図3に示すように、燃料流路30における燃料電池10の下流側は、水素調圧弁32の下流側に接続されて燃料流路30が閉ループに構成されており、これにより燃料流路30内で水素を循環させて、燃料電池10での未使用水素を燃料電池10に再供給するようにしている。
【0064】
燃料流路30における燃料電池10の下流側には、燃料流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ37が設けられている。そして、水素ポンプ37の回転数を制御部40にて制御することにより、水素の循環流量、ひいては燃料電池10への水素供給量を制御するようになっている。
【0065】
図4は制御部40にて実行される制御処理を示す流れ図で、第1実施形態におけるステップS113、114、124、133が変更されている。
【0066】
まず、ステップS112がNOの場合、水素ポンプ37の回転数を上げて水素の循環流量を増加させ(ステップS113A)、ステップS112がYESの場合、水素ポンプ37の回転数を下げて水素の循環流量を減少させ(ステップS114A)、これにより、水素出口濃度を常に所定濃度近辺に制御する。
【0067】
また、ステップS123がYESの場合、水素ポンプ37の回転数を上げて水素の循環流量を増加させ(ステップS124A)、これにより、セル内での水素濃度の分布の均一化を図る。
【0068】
また、ステップS132がNOの場合、水素ポンプ37の回転数を上げて水素の循環流量を増加させ(ステップS133A)、これによりセル内の水素濃度を高める。
【0069】
本実施形態によると、水素濃度に基づいて水素供給量を調整しているため、燃料電池10内で水素不足の領域が発生しないようにすることができる。従って、水素不足領域の発生による出力電圧の低下を防止でき、燃費の向上を図ることができる。
【0070】
また、水素濃度が局所的に低下した状態で燃料電池システムを運転した場合燃料電池10の劣化が加速されるが、水素不足の領域が発生しないようにできるため、燃料電池10の劣化を防止ないしは抑制することができる。
【0071】
また、水素循環量を必要最小限にすることができ、水素を循環させる機器、すなわち水素ポンプ37の小型化・低動力化が実現できる。
【0072】
なお、本実施形態では、水素ポンプ37の回転数制御にて水素の循環流量ひいては燃料電池10への水素供給量を制御するようにしたが、水素ポンプ37の回転数と水素調圧弁32による水素供給圧力とを制御することにより、燃料電池10への水素供給量を制御してもよいし、あるいは、水素調圧弁32による水素供給圧力の制御のみで燃料電池10への水素供給量を制御してもよい。従って、水素調圧弁32および水素ポンプ37は本発明の燃料量調整手段に相当する。
【0073】
また、本実施形態では、水素を循環させる機器として水素ポンプ37を用いたが、水素ポンプ37の代わりにエジェクタを用いてもよい。
【0074】
(第3実施形態)
図5は第3実施形態になる燃料電池システムの要部構成を示すもので、第1実施形態の燃料電池システム或いは第2実施形態の燃料電池システムに、空気や水素の分配・集合を行うマニホールドを追加したものである。なお、第1、第2実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
図5に示すように、燃料電池10における空気の出入り口部および水素の出入り口部にマニホールド51、52、61、62が設けられている。
【0076】
そして、空気流路20を介して供給された空気は、空気入口マニホールド51から各セルの空気極に分配され、各セルを通過した後に空気出口マニホールド52に集合される。また、燃料流路30を介して供給された水素は、水素入口マニホールド61から各セルの燃料極に分配され、各セルを通過した後に水素出口マニホールド62に集合される。
【0077】
ここで、セル間の圧力分布のばらつきが生じないように、各マニホールド51、52、61、62の容積を設定する。因みに、圧力分布のばらつきは燃料電池10の最大出力時に特に大きくなりやすいため、最大出力時の圧力分布のばらつきが所定範囲に収まるように、各マニホールド51、52、61、62の容積を設定すればよい。
【0078】
このように、マニホールド51、52、61、62を設けてセル間の圧力分布のばらつきを小さくすることにより、セル間の水素濃度の分布を一層均一にすることができる。
【0079】
(第4実施形態)
図6は第4実施形態になる燃料電池システムの要部構成を示すもので、第3実施形態の燃料電池システムに多数の圧力センサを追加したものである。なお、第1〜第3実施形態と同一若しくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0080】
図6に示すように、各マニホールド51、52、61、62内の圧力に対応した電気信号を出力する圧力センサ71、72、81、82が、各マニホールド51、52、61、62毎に複数個(本例では、各4個)設けられている。
【0081】
具体的には、空気入口圧力センサ71にて空気入口マニホールド51内の4個所の圧力を検出し、空気出口圧力センサ72にて空気出口マニホールド52内の4個所の圧力を検出し、水素入口圧力センサ81にて水素入口マニホールド61内の4個所の圧力を検出し、水素出口圧力センサ82にて水素出口マニホールド62内の4個所の圧力を検出する。
【0082】
次に、本実施形態において実行される制御処理の要部を、図7に基づいて説明する。
【0083】
まず、水素出口マニホールド62内の4個所の圧力(以下、水素出口圧力という)を水素出口圧力センサ82で測定する(ステップS201)。
【0084】
そして、4個所の水素出口圧力のうち最も低い水素出口圧力が設定圧力以下であれば(ステップS202がYES)、水素調圧弁32(図1参照)を制御して燃料電池10に供給される水素の圧力を増加させ(ステップS203)、4個所の水素出口圧力がいずれも設定圧力よりも高ければ(ステップS202がNO)、水素調圧弁32を制御して燃料電池10に供給される水素の圧力を減少させる(ステップS204)。この制御により、水素出口圧力は常に設定圧力近辺に制御される。
【0085】
このように、水素出口マニホールド62内の4個所の圧力測定結果に基づいて水素供給圧力を制御することにより、水素出口マニホールド62内の圧力分布のばらつきが小さくなり、セル間の水素濃度の分布をより一層均一にすることができる。
【0086】
なお、本実施形態では、水素出口マニホールド62内の4個所の圧力測定結果に基づいて水素供給圧力を制御したが、水素出口マニホールド62内の複数個所の水素出口濃度の測定結果に基づいて水素供給圧力を制御してもよい。また、本実施形態では水素供給圧力を制御したが、水素の循環流量を制御してもよい。
【0087】
(他の実施形態)
上記実施形態では、燃料電池10に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段として、水素ガスが充填された水素ボンベ31を用いたが、液体水素が充填された液体水素タンク、改質反応により水素を生成する改質装置、或いは水素吸蔵合金等の水素貯蔵材を内蔵して純水素を貯蔵する吸蔵式水素タンクを、燃料ガス供給手段として用いることができる。そして、液体水素タンクや吸蔵式水素タンクの場合、水素調圧弁32もしくはタンクの温度制御によって、燃料電池10へ供給する水素の圧力を制御する。
【0088】
上記第1〜第3実施形態では、水素濃度を計測する水素濃度計測手段として、水素濃度を直接検出する水素濃度センサ35、36を用いたが、燃料電池10へ供給する水素の圧力と水素濃度とは相関があるため、水素供給圧力を検出する水素圧力センサ81、82を、水素濃度計測手段として用いてもよい。
【0089】
なお、水素濃度センサ35、36を燃料電池10内部に配設するようにしても勿論よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の燃料電池システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1の制御部40にて実行される制御処理を示す流れ図である。
【図3】第2実施形態の燃料電池システムの全体構成を示す図である。
【図4】図3の制御部40にて実行される制御処理を示す流れ図である。
【図5】第3実施形態の燃料電池システムの要部構成を示す図である。
【図6】第4実施形態の燃料電池システムの要部構成を示す図である。
【図7】第4実施形態にて実行される制御処理の要部を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…燃料電池、21…空気ポンプ(酸化ガス供給手段)、
31…水素ボンベ(燃料ガス供給手段)、
36…水素濃度センサ(水素濃度計測手段)、
32…水素調圧弁(燃料量調整手段)、
34…水素出口流量調整弁(燃料量調整手段)、
37…水素ポンプ(燃料量調整手段)、40…制御部(制御手段)。
Claims (13)
- 酸素を主成分とする酸化ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを多数のセルにて電気化学反応させて電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、
前記燃料電池(10)に前記酸化ガスを供給する酸化ガス供給手段(21)と、
前記燃料電池(10)に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段(31)と、
前記燃料電池(10)に供給する前記燃料ガスの前記燃料電池(10)内に関連する水素濃度を計測する水素濃度計測手段(36、82)と、
前記燃料電池(10)への前記燃料ガスの供給量を調整する燃料量調整手段(32、34、37)と、
前記水素濃度に基づいて前記燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御する制御手段(40)とを有し、
前記水素濃度計測手段(36、82)は、前記燃料電池(10)における前記燃料ガスの出口部に複数個設けられ、
前記制御手段(40)は、前記複数個の水素濃度計測手段(36、82)にて計測した前記水素濃度の濃度差に基づいて、前記多数のセルに対する前記燃料ガスの分配ばらつきを推定することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記制御手段(40)は、前記水素濃度が所定範囲になるように前記燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段(40)は、前記水素濃度が所定値以下のときに、前記燃料電池(10)への前記燃料ガスの供給量が増加するように前記燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段(40)は、前記水素濃度が所定値以上のときに、前記燃料電池(10)への前記燃料ガスの供給量が減少するように前記燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記水素濃度計測手段(36、82)は、前記燃料電池(10)内部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段(40)は、前記複数個の水素濃度計測手段(36、82)にて計測した前記水素濃度の濃度差に基づいて、前記燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする請求項5のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段(40)は、前記複数個の水素濃度計測手段(36、82)にて計測した前記水素濃度の濃度差が所定範囲になるように、前記燃料量調整手段(32、34、37)の作動を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の燃料電池システム。
- 前記水素濃度計測手段は、水素濃度に対応した電気信号を出力する水素濃度センサ(36)であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記水素濃度計測手段は、前記燃料ガスの圧力に対応した電気信号を出力する圧力センサ(82)であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記セルの出力電圧が所定値まで回復しないときには、前記燃料電池(10)の出力電流値を低減させることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記水素濃度計測手段(35、81)は、前記燃料電池(10)における前記燃料ガスの入口部にも設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記燃料調整手段(32、34、37)は、前記燃料電池(10)の出口から排出される燃料ガスの流量を調整するものであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
- 前記燃料調整手段(32、34、37)は、前記燃料電池(10)の出口側から排出される排出燃料ガスの燃料電池(10)入口側への循環量を調整するものであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
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