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JP3927039B2 - 台間機 - Google Patents

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JP3927039B2
JP3927039B2 JP2002018169A JP2002018169A JP3927039B2 JP 3927039 B2 JP3927039 B2 JP 3927039B2 JP 2002018169 A JP2002018169 A JP 2002018169A JP 2002018169 A JP2002018169 A JP 2002018169A JP 3927039 B2 JP3927039 B2 JP 3927039B2
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正弘 又吉
謙二 飯田
進 今関
憲路 岸
義宗 関根
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株式会社オリンピア
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場においてメダルを遊技媒体とする遊技機の側方に設置して使用され、付加価値媒体が投入されることに応じて所定枚数のメダルを払い出す台間機に関し、更に詳しくは、台間機の本体から払い出されたメダルを遊技機の所定のメダル貯留部まで案内する樋状のノズルを備えた台間機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技場において、スロットマシンと呼ばれる遊技機の側方には、付加価値媒体が投入されることに応じてスロットマシンの遊技媒体であるメダルを貸し出す、いわゆる台間機が設置されている。付加価値媒体とは、紙幣・硬貨・プリペイドカード・ICカード・クレジットカードなどであり、遊技者がメダル購入、またはメダル借用を行うために必要な価値媒体である。現在の遊技場において用いられる付加価値媒体としては紙幣が一般的であり、以下の説明においても付加価値媒体の例として紙幣を用いて説明を行う。
【0003】
遊技者が、スロットマシンの側方に設置された台間機の紙幣投入口に所定の金額の紙幣を投入すると、これに応じて所定枚数のメダルが台間機のメダル払い出し口より払い出される。台間機がスロットマシンの側方に設置されることで、遊技者は席を立たなくても、台間機から払い出されたメダルを用いてスロットマシンで遊技することができるようになるので、遊技者が遊技を中断する時間を短くできる。即ち、台間機をスロットマシンの側方に設置することによって、遊技者はメダルを借りるために興趣を削がれることがなくなる。また、遊技場の運営者にとっては、台間機をスロットマシンの側方に設置することによって遊技者の時間当たりの遊技回数が増加することは収益の増加につながる。
【0004】
従来の台間機のメダル払い出し口には払い出されたメダルを受ける受け皿が設けられているものが多く、払い出されたメダルはこの受け皿に貯留されるようになっている。この場合、遊技者は受け皿に貯留されたメダルを手で取り出して、自分が遊技を行うスロットマシンに設けられたメダルを貯留させる部位に移さねばならなかった。そこで、台間機のメダル払い出し口に樋状のノズルを設けて、台間機の本体から払い出されたメダルをスロットマシンのメダル貯留部まで案内する台間機が考案され、利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような払い出されたメダルをスロットマシンのメダル貯留部まで案内する樋状のノズルを備えた台間機にあっては、従来、メダル貯留部に貯留されているメダルの量に関係なくメダルが払い出されていた。即ち、遊技者の不注意によっては、メダル貯留部に貯留できるメダルの量を超えてメダルが払い出されてしまい、払い出されてメダル貯留部まで案内されたメダルはメダル貯留部から溢れてしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、スロットマシンの所定のメダル貯留部に貯留されているメダルの量を検知し、検知したメダルの量が、メダル貯留部からメダルが溢れないように設定されたメダルの量を超えるときにはメダルを払い出さないようにした台間機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の台間機は、メダルを遊技媒体とする遊技機の側方に設置して使用され、付加価値媒体が投入されることに応じてメダルを所定枚数払い出すメダル払い出し機構を有する本体と、前記本体から払い出されたメダルを遊技機の所定のメダル貯留部まで案内する樋状のノズルとを備えたものであって、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量に応じて、メダルの払い出し動作を行うか否かを制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記検知手段は、前記ノズルの先端部に設けられるか、あるいはまた、前記メダル貯留部に設けられることが好適である。
【0009】
また、前記制御手段は、メダルの払い出し動作中に、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量が、上限値として定めた量を超えていることを前記検知手段が検知した場合には、払い出したメダルの枚数が投入された付加価値媒体に応じた所定枚数に達していなくても、メダルの払い出しを停止するものであることが好適である。
【0010】
また、前記制御手段は、投入された付加価値媒体に応じた所定枚数のメダルを払い出す途中の状態でメダルの払い出しが停止されているときに、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量が、下限値として定めた量を下回っていることを前記検知手段が検知した場合には、自動的にメダルの払い出しを再開することが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を用いた台間機の外観を図1及び図2に示す。台間機2の本体3の前面には回動孔4が突設されており、樋状のノズル5が回動孔4の内側において略水平方向に回動自在に支持されている。ノズル5は、樋の内側をメダルが滑り落ちるよう、充分な斜度をもって下向きに本体から突き出している。台間機2は、遊技場にあっては図1に示すように、スロットマシン6の側方に併設される。台間機2から払い出されたメダルは、ノズル5の内側を滑り落ち、ノズル5の先端底部に設けられた孔26(図3に図示)より、スロットマシン6のメダル貯留部7に落下する。なお、図1及び図2においてノズル5が本体3に支持されている位置は、スロットマシン6のメダル貯留部7の位置に合わせたものであり、必ずしもこの位置に限られない。例えば、メダル貯留部の位置が図1にあるよりも下方である場合には、ノズルが本体で支持される位置も、そのメダル貯留部までメダルを案内できるように、図1よりも下方となる。さらに、後述する紙幣投入口の位置等もノズルの位置に合わせて適宜決めれば良い。
【0012】
図2に、台間機2の本体3の外観及び内部構造の概略を示す。本体3の前面下部には、所定の紙幣、例えば千円札を投入する紙幣投入口11が形成された開閉扉12が設けられている。開閉扉12は錠13によって施錠され、容易に開閉がなされないようになっている。本体3内部であって紙幣投入口11の後部には、紙幣投入口11から投入された紙幣を収納するスペースを備えた紙幣識別装置14が配設されている。紙幣識別装置14では、投入された紙幣の真偽の判別や金種の判別を行い、有効な紙幣を識別したときには紙幣を内部に取り込み、有効な紙幣の投入があったことを制御部21に電気信号として伝える。無効な紙幣を識別したときにはその紙幣を紙幣投入口11から返却する。紙幣識別装置14に収納された紙幣は、開閉扉12を開くことによって取り出すことができる。なお、外部から紙幣の自動回収装置を接続した場合は、紙幣識別装置14に取り込まれた紙幣は外部に運び出されて、外部にて収納されるので、開閉扉12を開いて紙幣を取り出さなくとも良い。
【0013】
本体3内部であって回動孔4の後部には、メダル貯蔵部15と一体になっているメダル払い出し装置16が配設されている。メダル払い出し装置16に制御部21から電気信号によってメダル払い出しの指示があったとき、メダル払い出し装置16はメダルをノズル5の上端部に払い出す。制御部21は紙幣投入口11に投入された紙幣に応じた所定枚数のメダルが払い出されるようにメダル払い出し装置16にメダル払い出しの指示を出す。投入された紙幣と払い出し枚数との対応は、例えば千円札1枚の投入に応じてメダル50枚を払い出すというように適宜決めて良い。メダル貯蔵部15へのメダルの補給は、錠17つきのメダル補給扉18を開いて行う。さらに、回動孔4が突設されている錠19付きのパネル扉20は本体3に着脱自在になっており、メダル払い出し装置16のメンテナンスなどを行う際には、錠19の施錠を解除して、ノズル5と共にパネル扉20を本体から取り外すことができる。なお、外部からメダル貯蔵部15にメダルの補給を行う自動補給装置を接続した場合は、メダル補給扉18を開いてメダルを補給しなくとも良い。
【0014】
なお、付加価値媒体として紙幣ではないものを用いる場合は、紙幣識別装置14の変わりに、価値媒体に合わせた識別装置を適宜設ければ良い。例えば、ICカードを用いる場合は、ICカードが有効であるか否かを識別し、ICカード内の記録情報を適宜書き換える装置を台間機の本体内に設ければ良い。
【0015】
制御部21は本体3の内部下方に配設されている。制御部21は紙幣識別装置14及びメダル払い出し装置16及び後述するメダルセンサ25(図3に図示)等の他の機器と接続されて、一連のメダル払出し動作を制御すると共に、本体3の前面下部に設けられている表示部22に対する、メダル貸し出しの可否やメダル払い出し枚数等の表示動作を制御する機能を有している。
【0016】
図3に示すように、ノズル5の先端部には、メダル貯留部7に貯留されているメダルの量を検知するためのメダルセンサ25と、ノズル5によって案内されてきたメダルを落下させる孔26が設けられている。なお、図3においてハッチングを施したものは全てメダルを示している。メダルセンサ25は、メダルセンサ25自身からメダル貯留部7に貯留されている直下のメダルまでの距離を計測するものであり、計測された距離の情報は制御部21に電気信号として入力される。制御部21では入力された距離情報を基に貯留部7に貯留されているメダルの量を推定する。即ち、メダルセンサ25は貯留部7に貯留されているメダルの量を検知する検知手段となっている。メダルセンサ25は、メダルセンサ25自身からメダル貯留部7に貯留されている直下のメダルまでの距離を計測できるものであれば良く、磁気を利用したもの、超音波を利用したもの等を適宜用いれば良い。
【0017】
図4に台間機2の制御ブロック図を示す。制御部21はCPU30、ROM31、RAM32を備え、CPU30はROM31に格納されたプログラムに沿って各装置を制御し、RAM32は、投入された紙幣に応じて払い出すメダルの枚数などの、制御に用いる各種設定値や動作に必要なデータを記憶する。制御部21には、紙幣識別装置14から、有効な紙幣の投入があったことと、紙幣の金種に関する情報が入力され、また、メダルセンサ25からは、メダルセンサ25自身からメダル貯留部7に貯留されている直下のメダルまでの距離に関する情報が入力される。CPU30は入力された情報を基に、RAM32に格納されているデータを参照して、メダル払い出し装置16に対してメダルの払い出しを行う信号を出力する。また、CPU30は表示部22における表示動作の制御も行う。
【0018】
制御部21で行われる制御の流れを図5のフローチャートを用いて説明する。紙幣識別装置14に有効な紙幣が投入されると、先ず、投入された紙幣に応じた所定枚数のメダルが払い出されたか否かが判定される。紙幣が投入された直後などであって、払い出されたメダルが所定枚数に達していない場合には、次に、メダル貯留部7に貯留されているメダルの量が、予め設定された上限値を超えていないか否かを、メダルセンサ25からの情報を基に確認する。メダル貯留部7に貯留されているメダルの量が予め設定された上限値を超えていない場合には、メダル払い出し装置16からメダルを1枚払い出す。メダル貯留部7に貯留されているメダルの量が、予め設定された上限値を超えている場合には、メダル払い出し動作を停止する。メダル払い出し動作を停止している間に、メダル貯留部7に貯留されているメダルの量が減って、予め設定された下限値を下回ったときには、制御部21はメダルセンサ25からの情報を基にメダル貯留部7に貯留されているメダルの量が下限値を下回ったことを察知し、メダル払い出し動作を再開する。
【0019】
投入された紙幣に応じて払い出すメダルの枚数や、メダル貯留部7に貯留されているメダルの量の上限値及び下限値は適宜設定して良い。例えば、払い出すメダルの枚数を、千円札1枚に対してメダル50枚とし、メダル貯留部7に貯留できるメダルの量の最大値が100枚として、メダルの払い出しを停止する上限値を80枚とし、メダルの払い出しを再開する下限値を30枚とすると、この設定下で、メダル貯留部7にメダルが50枚貯留されているときに千円札が1枚投入された場合、メダル払い出し装置16からメダルが30枚払い出されたところでメダル貯留部7に貯留されているメダルの量が上限値となるので、払い出さなければならないメダルを20枚残してメダル払い出し動作は停止される。スロットマシンの遊技が行われるなどして、メダル貯留部7に貯留されているメダルの量が減り、30枚となったところでメダル払い出し動作が再開され、残り20枚が払い出されると、一連のメダル払い出し動作が終了する。
【0020】
上記の実施形態では、メダル貯留部に貯留されているメダルの量を検知するための検知手段であるメダルセンサはノズルの先端部に設けられていたが、メダルセンサをメダル貯留部に設けても同様の効果を得ることができる。メダルセンサをメダル貯留部に設けた場合の概略図を図6に示す。なお、図6においてハッチングを施したものは全てメダルを示している。メダル貯留部7に、メダルの払い出し動作を停止する上限検出用メダルセンサ35と、メダルの払い出し動作を再開する下限検出用メダルセンサ36を設ける。上限検出用メダルセンサ35及び下限検出用メダルセンサ36は、メダルが積まれた高さがそのセンサの位置であることが検知できるものであれば良く、光の透過や反射を利用したもの、磁気を利用したものなどを適宜用いれば良い。上限検出用メダルセンサ35及び下限検出用メダルセンサ36からの電気信号は、メダルセンサ25と同様に台間機2の制御部21に入力され、制御部21は入力された電気信号を基にメダルの払い出し制御を行う。また、上限検出用メダルセンサ35及び下限検出用メダルセンサ36と制御部21との接続は、信号ケーブルで直接接続することの他に、電波による通信接続などで行うこともできる。
【0021】
また、スロットマシンが、メダル貯留部に貯留されているメダルの量を計測する機能を持っている場合には、スロットマシンと通信を行うなどして、スロットマシンの機能を検知手段として利用しても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明の台間機によれば、スロットマシンの所定のメダル貯留部に貯留されているメダルの量を検知し、メダル貯留部からメダルが溢れることが予測できるときにはメダルを払い出さないようにしたので、台間機から払い出されたメダルがメダル貯留部から溢れることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた台間機をスロットマシンの側方に設置した際の外観斜視図である。
【図2】本発明を用いた台間機の外観斜視図である。
【図3】メダルセンサの態様を示す説明図である。
【図4】本発明を用いた台間機の制御ブロック図である。
【図5】メダル払い出し動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】別の実施形態におけるメダルセンサの態様を示す説明図である。
【符号の説明】
2 台間機
3 本体
5 ノズル
6 スロットマシン
7 メダル貯留部
11 紙幣投入口
14 紙幣識別装置
16 メダル払い出し装置
21 制御部
25 メダルセンサ
30 CPU
35 上限検出用メダルセンサ
36 下限検出用メダルセンサ

Claims (5)

  1. メダルを遊技媒体とする遊技機の側方に設置して使用され、付加価値媒体が投入されることに応じてメダルを所定枚数払い出すメダル払い出し機構を有する本体と、前記本体から払い出されたメダルを遊技機の所定のメダル貯留部まで案内する樋状のノズルとを備えた台間機において、
    前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって検知された、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量に応じて、メダルの払い出し動作を行うか否かを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする台間機。
  2. 前記検知手段は、前記ノズルの先端部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の台間機。
  3. 前記検知手段は、前記メダル貯留部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の台間機。
  4. 前記制御手段は、メダルの払い出し動作中に、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量が、上限値として定めた量を超えていることを前記検知手段が検知した場合には、払い出したメダルの枚数が投入された付加価値媒体に応じた所定枚数に達していなくても、メダルの払い出しを停止することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の台間機。
  5. 前記制御手段は、投入された付加価値媒体に応じた所定枚数のメダルを払い出す途中の状態でメダルの払い出しが停止されているときに、前記メダル貯留部に貯留されているメダルの量が、下限値として定めた量を下回っていることを前記検知手段が検知した場合には、自動的にメダルの払い出しを再開することを特徴とする請求項4記載の台間機。
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