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JP3925118B2 - 電動開閉器の開閉方法及び電動開閉装置 - Google Patents

電動開閉器の開閉方法及び電動開閉装置 Download PDF

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JP3925118B2 JP2001208820A JP2001208820A JP3925118B2 JP 3925118 B2 JP3925118 B2 JP 3925118B2 JP 2001208820 A JP2001208820 A JP 2001208820A JP 2001208820 A JP2001208820 A JP 2001208820A JP 3925118 B2 JP3925118 B2 JP 3925118B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動開閉器の異常を早期に検出できる開閉方法及び電動開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動開閉器の一例として、パワーウィンドが知られており、人・物など異物の挟み込みを防止のために、サッシに挟み込み検知のためのセンサを取り付けたり、モータの回転速度またはモータ電流を検出したりして、あるしきい値を超えると挟み込みと判断し、ガラスを反転させる制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、挟み込み検出のためのセンサや電流検出などに異常が発生した場合には、挟み込みが検出できないため重大な事故につながる可能性があり、モータには過負荷状態が継続するため焼損する可能性があった。
【0004】
このため、挟み込み検出手段に異常が起っても、バックアップとしてもう一つの挟み込み検出手段を用意しておき、両面で安全性を確保する必要があった。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、センサなどに異常があった場合でも、挟み込みなどの異常を早期に検出して回避できる安全性の高い電動開閉器の開閉方法及び電動開閉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明の電動開閉器の開閉方法は、パルス発生手段のパルスにより全閉位置(または全開位置)を最小パルスカウント値0に設定、全開位置(または全閉位置)を最大パルスカウント値に設定して、現在位置から全開位置(または全閉位置)まで移動させるために必要な時間を計測し、タイマとパルスカウント値を対比させたテーブルでマイクロコンピュータに予め記憶させておき、閉スイッチあるいは開スイッチがONされたときに、前記マイクロコンピュータはパルス発生手段からのパルスカウント値により現在位置を認識し、現在位置と全閉位置または全開位置までの移動距離をパルスカウント値の差から求め、算出したパルスカウント値に応じたタイマをセットし、閉方向あるいは開方向に電動機を始動する第1ステップと、第1ステップ後、パルス発生手段からのパルスをカウントし、予め定めた最小パルスカウント値または最大パルスカウント値に達したとき、あるいは達する前に前記タイマがタイムアップしたときに電動機を停止する第2ステップとを備えたものである。
【0007】
また、電動機が動作中にタイマがタイムアップしたとき、電動機を反転動作させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、電動機とその回転または移動速度に応じてパルスを発生するパルス発生手段と、開スイッチ、閉スイッチと、停止スイッチを備えた電動開閉器において、パルス発生手段のパルスにより全閉位置(または全開位置)を最小パルスカウント値0に設定、全開位置(または全閉位置)を最大パルスカウント値に設定して、現在位置から全開位置(または全閉位置)まで移動させるために必要な時間を計測し、タイマとパルスカウント値を対比させたテーブルでマイクロコンピュータに予め記憶させておき、閉スイッチあるいは開スイッチがONされたときに、前記マイクロコンピュータはパルス発生手段からのパルスカウント値により現在位置を認識し、現在位置と全閉位置または全開位置までの移動距離をパルスカウント値の差から求め、算出したパルスカウント値に応じたタイマをセットし、閉方向あるいは開方向に電動機を始動する第1ステップと、第1ステップ後、パルス発生手段からのパルスをカウントし、予め定めた最小パルスカウント値または最大パルスカウント値に達したときあるいは達する前に前記タイマがタイムアップしたときに電動機を停止する第2ステップとを備えたもので、電動開閉器の異常を早期に検出できると同時に、電動機の過負荷状態を回避できる。
【0009】
また、請求項記載の発明は、電動機が動作中にタイマがタイムアップしたとき、電動機を反転動作させるもので、単に電動機を停止するだけでは回避できない挟み込みなどの不安全な状態が継続するのを防止でき、安全性をさらに向上させることができる。
【0010】
また請求項記載の発明は、電動機と、その回転または移動速度に応じてパルスを発生するパルス発生手段と、開スイッチ、閉スイッチ、停止スイッチを有するスイッチ手段を備えた電動開閉器において、前記電動開閉器の移動距離に応じた時間を設定するタイマ手段と、パルス発生手段からのパルスをカウントし、前記タイマ手段による設定時間とを比較し電動機の動作を決める制御手段と、前記パルス発生手段のパルスにより全閉位置(または全開位置)を最小パルスカウント値0に設定、全開位置(または全閉位置)を最大パルスカウント値に設定して、現在位置から全開位置(または全閉位置)まで移動させるために必要な時間を計測し、タイマとパルスカウント値を対比させたテーブルで予め記憶させたマイクロコンピュータとを具備し、スイッチ手段の開スイッチあるいは閉スイッチがONされたときに、前記マイクロコンピュータはパルス発生手段からのパルスカウント値により現在位置を認識し、現在位置と全閉位置または全開位置までの移動距離をパルスカウント値の差から求め、算出したパルスカウント値に応じた時間を設定し、電動機を始動し、電動機の始動後、パルス発生手段からのパルスが予め定めた最小パルスカウント値または最大パルスカウント値に達したときあるいは達する前に前記タイマ手段により設定した時間が経過したときに電動機を停止する電動開閉装置であり、開閉時の異常を早期に検出できると同時に、電動機の過負荷状態を回避することができる。
【0011】
また、請求項記載の発明は、制御手段が電動機の動作中にタイマ手段が予め設定した時間が経過したときに、電動機を反転動作させる電動開閉装置で、単に電動機を停止するだけでは回避できない挟み込みなどの不安全な状態が継続するのを防止でき、安全性をさらに向上させることができる。
【0012】
【実施例】
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0013】
(実施例1)
図1において、電動機1にはパルス発生手段2を取り付けており、その出力信号はマイクロコンピュータ3に入力される。また、このコンピュータ3には開スイッチ4、閉スイッチ5、停止スイッチ6の信号が入力され、パルス発生手段2からのパルスカウント値から算出した結果に応じて電動機1を電動機駆動回路9で駆動し、開閉機構7を介してウィンドウガラス8を開閉している。
【0014】
まず、電源投入後にウィンドウガラス8の最大の閉位置(全閉位置)で最小のパルスカウント値0にセットして、最大の開位置(全開位置)で最大のパルスカウント値をマイクロコンピュータ3に記憶させる(初期)。
【0015】
そして、記憶させた最大のパルスカウント値(全開位置)または最小のパルスカウント値0(全閉位置)に到達すると、マイクロコンピュータ3は電動機駆動回路9に対して電動機1の駆動を停止する停止信号を電動機駆動回路9に出力する。
【0016】
しかしながら、電動機1の駆動状態が継続されているにもかかわらず、いつまでたっても最大のパルスカウント値(全開位置)または最小のパルスカウント値0(全閉位置)に到達しない場合、電動機1は異常(過負荷または拘束)状態にあると考えられる。
【0017】
そこで、所定時間が経過して電動機1が停止しない場合には、別の方法で異常を検出して安全を確保する必要がある。その方法について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0018】
まず、閉スイッチがONされた場合(S1)には、現在位置から全閉位置までの移動距離を、現在のパルスカウント値と全閉位置であるカウント値0との差から求め、算出したパルスカウント値に応じたタイマをセット(S2)し、タイマ設定した時間だけ閉方向に電動機を駆動させる(S3)。
【0019】
同時に、マイクロコンピュータ3はパルス発生手段2の出力信号のパルスカウントを行い(S4)、パルスカウント値が全閉位置である0になった場合(S5)、電動機を停止する(S7)。また、パルスカウント値が0(全閉位置)に到達する前にタイマがタイムアップしたとき(S6)も電動機の駆動を停止する(S7)。
【0020】
ここで、タイマ設定について説明する。ウィンドウガラスを現在位置から全閉位置または全開位置までの距離を移動させるために必要な時間(通常動作で電動機を駆動し、ばらつきを加味した時間)を計測して、タイマとパルスカウント値を対比させたテーブルでマイクロコンピュータに予め記憶させている。
【0021】
同様に、閉スイッチがOFFで開スイッチがONの場合(S8)、現在位置から全開位置までの移動距離を、現在のパルスカウント値と全開位置である最大のカウント値との差から求め、算出したパルスカウント値に応じたタイマをセット(S9)し、開方向に電動機を駆動する(S10)。
【0022】
同時に、マイクロコンピュータ3はパルス発生手段2の出力信号からパルスカウントを行い(S11)、パルスカウント値が全開位置になった場合(S12)には電動機を停止する(S7)。また、最大のパルスカウント値(全開位置)に到達する前にタイマがタイムアップしたときも(S13)電動機1を停止する(S7)。
【0023】
なお、コミュテーションセンサを備えたブラシレスモータを用いれば、コミュテーションセンサをパルス発生手段の代わりに使用することができ、構成がより簡単になる。
【0024】
また、パルス発生手段はモータに取り付けられている必要はなく、開閉器の動作に応じてパルス発生手段信号が出力されるような場所、例えば開閉器そのものに取り付けてもよい。
【0025】
(実施例2)
実施例2は電動機の動作中における異常回避に関するもので、実施例1と異なるのはタイマがタイムアップした後の動作である。
【0026】
図3において、現在位置のパルスカウント値が記憶させた全閉位置である最小のパルスカウント値0(S5)あるいは全開位置である最大のパルスカウント値(S13)になれば電動機を停止(S7)するのは実施例1と同じである。
【0027】
そして、電動機が閉方向の動作中にタイマがタイムアップすると(S6)電動機を一定時間反転動作させ(S8)電動機を停止する(S7)。
【0028】
同様に、電動機が開方向の動作中にタイマがタイムアップすると(S14)電動機を一定時間反転動作させ(S15)電動機を停止する(S7)。
【0029】
なお、本実施例1、2ではパワーウィンドを用いて説明を行ったが、電動シャッターでも同様に実施できる。
【0030】
そして、自動車のパワーウィンドに用いれば、子供や老人などの操作知識の少ない人が不安全に巻き込まれることがなくなり、自動車の安全性が向上する。
【0031】
また、車庫などの人や車の出入りの多い場所に設置されることが多い電動シャッターに用いれば、人や車に対する安全性を向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、請求項1,3に記載の発明によれば、電動開閉器の異常を検出でき、電動機を確実に停止させ保護できる。
【0033】
また、請求項2,4に記載の発明によれば、電動機を停止するだけでは異常状態から脱することができないので、電動機を反転動作させることで安全性が向上する。
【0034】
したがって、挟み込みなどの異常を早期に検出して回避できる安全性の高い電動開閉装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す電動開閉装置の構成図
【図2】 本発明の実施例1における開閉方法のフローチャート
【図3】 本発明の実施例2における開閉方法のフローチャート
【符号の説明】
1 電動機
2 パルス発生手段
3 マイクロコンピュータ
4 開スイッチ
5 閉スイッチ
6 停止スイッチ
7 開閉機構
8 ウィンドウガラス
9 電動機駆動回路

Claims (4)

  1. 電動機とその回転または移動速度に応じてパルスを発生するパルス発生手段と、開スイッチ、閉スイッチと、停止スイッチを備えた電動開閉器において、パルス発生手段のパルスにより全閉位置(または全開位置)を最小パルスカウント値0に設定、全開位置(または全閉位置)を最大パルスカウント値に設定して、現在位置から全開位置(または全閉位置)まで移動させるために必要な時間を計測し、タイマとパルスカウント値を対比させたテーブルでマイクロコンピュータに予め記憶させておき、閉スイッチあるいは開スイッチがONされたときに、前記マイクロコンピュータはパルス発生手段からのパルスカウント値により現在位置を認識し、現在位置と全閉位置または全開位置までの移動距離をパルスカウント値の差から求め、算出したパルスカウント値に応じたタイマをセットし、閉方向あるいは開方向に電動機を始動する第1ステップと、第1ステップ後、パルス発生手段からのパルスをカウントし、予め定めた最小パルスカウント値または最大パルスカウント値に達したときあるいは達する前に前記タイマがタイムアップしたときに電動機を停止する第2ステップとを備えた電動開閉器の開閉方法。
  2. 電動機が動作中にタイマがタイムアップしたとき、電動機を反転動作させる請求項1記載の電動開閉器の開閉方法。
  3. 電動機と、その回転または移動速度に応じてパルスを発生するパルス発生手段と、開スイッチ、閉スイッチ、停止スイッチを有するスイッチ手段を備えた電動開閉器において、前記電動開閉器の移動距離に応じた時間を設定するタイマ手段と、パルス発生手段からのパルスをカウントし、前記タイマ手段による設定時間とを比較し電動機の動作を決める制御手段と、前記パルス発生手段のパルスにより全閉位置(または全開位置)を最小パルスカウント値0に設定、全開位置(または全閉位置)を最大パルスカウント値に設定して、現在位置から全開位置(または全閉位置)まで移動させるために必要な時間を計測し、タイマとパルスカウント値を対比させたテーブルで予め記憶させたマイクロコンピュータとを具備し、スイッチ手段の開スイッチあるいは閉スイッチがONされたときに、前記マイクロコンピュータはパルス発生手段からのパルスカウント値により現在位置を認識し、現在位置と全閉位置または全開位置までの移動距離をパルスカウント値の差から求め、算出したパルスカウント値に応じた時間を設定し、電動機を始動し、電動機の始動後、パルス発生手段からのパルスが予め定めた最小パルスカウント値または最大パルスカウント値に達したときあるいは達する前に前記タイマ手段により設定した時間が経過したときに電動機を停止する電動開閉装置。
  4. 制御手段は、電動機が動作中にタイマ手段により予め設定した時間が経過したときに、電動機を反転動作させる請求項記載の電動開閉装置。
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