JP3923176B2 - Laminated biaxially oriented polyester film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層二軸配向ポリエステルフィルムに関し、さらに詳細には、フィルムの巻き取り性、ハンドリング性に優れ、かつ高密度磁気記録媒体、好ましくはデジタル型磁気記録媒体、特に超高密度磁気記録媒体としてのベースフィルムとして用いたときに優れた電磁変換特性を付与することができる積層二軸配向ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレートフィルムに代表される二軸配向ポリエステルフィルムは、物理的、化学的特性に優れるため、広い用途、特に磁気記録媒体のベースフィルムとして用いられている。
【0003】
近年、磁気記録媒体においては、高密度化、高容量化が進められており、それにともなってベースフィルムの平坦化、および厚みの薄膜化が要望されている。特に、最近、蒸着テープに匹敵する性能を有する重層メタル方式のテープが開発され、ベースフィルムに対する平坦化の要求が高まってきている。しかしながら、優れた電磁変換特性を維持するために、ベースフィルムの表面を平坦化すると、滑り性またはエアースクイズ性が悪くなり、ロール状に巻き上げる場合にシワが入ったり、ブツが入りやすく、巻き上げることが非常に難しくなる。また、フィルム加工工程においても、滑り性が悪いと、接触する金属ロールとの摩擦が増加し、フィルムにシワが入り、磁性層をうまく塗布できなくなったり、またカレンダーがうまく掛けられなくなったりする。
【0004】
一般に、ポリエステルフィルムの滑り性の改良には、▲1▼原料ポリマー中に、その製造過程で触媒残渣から不活性粒子を析出させる方法や、▲2▼不活性粒子を添加する方法などによって、フィルム表面に微細凹凸を付与する方法が採用されている。これらのフィルム中の粒子は、その大きさが大きいほど、またその含有量が多いほど、滑り性の改良が大きいのが一般的である。
【0005】
一方、上述のように、電磁変換特性の向上の点より、ベースフィルムの表面はできるだけ平坦であることが求められている。ベースフィルムの表面粗さが粗いと、磁気記録媒体に加工する場合、ベースフィルムの表面凹凸が磁性層形成後にも磁性層面に突出し、電磁変換特性を悪化させる。この場合、ベースフィルム中の粒子が大きいほど、またその含有量が多いほど、表面の粗さが粗くなり、電磁変換特性は悪化する。
【0006】
この滑り性の改良と電磁変換特性の向上という相反する特性を両立させる手段として、積層フィルムにすることによって、磁性層を塗布する面は平坦にして電磁変換特性を改善し、反対面は粗面化して滑り性を向上させる手段が知られている。しかしながら、上記のような積層二軸配向ポリエステルフィルムを用い、磁性層を塗布する面の反対面(以下「粗面」ともいう)を粗化した場合でも、ベース厚が薄いため、粗面側に添加する滑剤の量、種類、粒径によっては、磁性層を塗布する面まで影響を及ぼし、平坦な面にうねりなどを生じさせ、その平坦性を悪くするという問題が生じる。
【0007】
特に、最近の高密度磁気記録媒体では、磁性層のさらなる平坦化が求められ、線圧の高いメタルカレンダーが使用されるようになり、粗面側から、平坦面の突起の突き上げによる表面性への悪影響が大きくなってきている。
【0008】
粗面側からの平坦面の突起の突き上げを少なくするためには、粗面側に含有させる滑剤の粒径を小さくする方法、あるいは粒径の大きいものを少し含有させる方法が提案されている。しかしながら、前者の場合には、形成される突起の高さが低いため、充分なエアースクイズ性が得られず、また後者の場合には、形成される突起頻度が少ないため、充分なフィルムの滑り性が得られない。また、フィルムをロール状に巻いたとき、前者の場合は縦シワが入り、また後者の場合は、ブツが発生し、充分な製品歩留りが得られない、という問題が生じている。
【0009】
また一方、電磁変換特性向上のため、磁性層面側のフィルム表面のさらなる平坦化が求められるようになり、実質的に滑剤を含まない平坦層が提案されているが、この場合、テープ加工時の平坦面側の搬送性が不良となり、その工程でシワが入り、製品歩留りが大きく低下するという新たな問題が生じている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フィルムの巻き取り性、ハンドリング性に優れ、かつ高密度磁気記録媒体、好ましくはデジタル型磁気記録媒体、特に超高密度磁気記録媒体としてのベースフィルムとして用いたときに優れた電磁変換特性を付与することができる積層二軸配向ポリエステルフィルムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポリエステルB層の上にポリエステルA層を積層してなり、下記(1)〜(4)の要件を満たす積層二軸配向ポリエステルフィルムである。
【0012】
(1)ポリエステルA層には、平均粒径の異なる少なくとも2種の滑剤I,IIを含有し、滑剤Iの平均粒径(D 1 )が0.2μm以上0.4μm未満であり、滑剤Iの平均粒径(D1)と滑剤IIの平均粒径(D2)の差(D1 −D2)が0.1〜0.2μm、滑剤Iの含有量が0.15〜0.4重量%、滑剤IIの含有量が0.1〜0.8重量%である。
【0013】
(2)ポリエステルB層には、平均粒径0.05〜0.2μm、含有量0.005〜0.1重量%の滑剤を含有する。
【0014】
(3)ポリエステルA層の表面粗さWRaが2〜6nm、全突起数が1×104ケ/mm2以上、累積突起数が30ケ/mm2における突起高さが20〜50nm、ポリエステルB層の表面粗さWRaが0.5〜2nm、累積突起数が30ケ/mm2における突起高さが20nm以下である。
【0015】
(4)フィルム摩擦係数が0.4以下である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、フィルムを積層二軸配向ポリエステルフィルムとし、粗面側および平坦面側に含有させる滑剤の粒径、含有量を特定し、かつその粗面側および平坦面側の表面粗さ、またフィルムの摩擦係数を特定することによって、上記の高密度磁気記録媒体用として優れた電磁変換特性を有し、かつベースフィルムとしての巻き取り性、搬送性にも優れた積層二軸配向ポリエステルフィルムを得るものである。
【0017】
本発明に用いられるポリエステルとしては、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルである。このポリエステルは、実質的に線状であり、そしてフィルム形成性、特に溶融成形によるフィルム形成性を有する。芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸などが挙げられる。また、脂肪族グリコールとしては、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコールなどの炭素数2〜10のポリメチレングリコールあるいは1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族ジオールなどが挙げられる。
【0018】
本発明において、ポリエステルとしては、アルキレンテレフタレートおよび/またはアルキレン−2,6−ナフタレートを主たる構成成分とするものが好ましい。これらのポリエステルのうちでも、特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートはもちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成分の80モル%以上がテレフタル酸および/または2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、全グリコール成分の80モル%以上がエチレングリコールである共重合体が好ましい。その際、全酸成分の20モル%以下は、テレフタル酸および/または2,6−ナフタレンジカルボン酸以外の上記芳香族ジカルボン酸であることができ、また例えばアジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸などであることができる。また、全グリコール成分の20モル%以下は、エチレングリコール以外の上記グリコールであることができ、また例えばハイドロキノン、レゾルシン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどの芳香族ジオール;1,4−ジヒドロキシジメチルベンゼンなどの芳香環を有する脂肪族ジオール;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチルグリコールなどのポリアルキレングリコール(ポリオキシアルキレングリコール)などであることもできる。
【0019】
また、本発明におけるポリエステルには、例えばヒドロキシ安息香酸などの芳香族オキシ酸、ω−ヒドロキシカプロン酸などの脂肪族オキシ酸などのオキシカルボン酸に由来する成分を、ジカルボン酸成分およびオキシカルボン酸成分の総量に対し、20モル%以下で共重合あるいは結合するものも包含される。
【0020】
さらに、本発明におけるポリエステルには、実質的に線状である範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の量で、3官能以上のポリカルボン酸またはポリヒドロキシ化合物、例えばトリメリット酸、ペンタエリスリトールなどを共重合したものも包含される。
【0021】
上記ポリエステルは、それ自体公知であり、かつそれ自体公知の方法で製造することができる。上記ポリエステルとしては、o−クロロフェノール中の溶液として35℃で測定して求めた固有粘度が0.4〜0.9のものが好ましく、0.5〜0.7のものがさらに好ましく、0.55〜0.65のものが特に好ましい。
【0022】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルA層とポリエステルB層の2層から構成される。2層のポリエステルは、同じものでも違ったものでもよいが、同じものが好ましい。
【0023】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムでは、▲1▼ポリエステルA層には、平均粒径の異なる少なくとも2種の滑剤I,IIを含有し、滑剤Iの平均粒径(DI )が0.2μm以上0.4μm未満であり、滑剤Iの平均粒径(D1 )と滑剤IIの平均粒径(D2 )の差(D1 −D2 )が0.1〜0.3μm、滑剤Iの含有量が0.1〜0.4重量%、滑剤IIの含有量が0.1〜0.8重量%である。
【0024】
単成分の滑剤系では、粒径の大きなものを使用した場合、電磁変換特性の観点から、含有量を少なくする必要があり、フィルムの摩擦係数が高くなり、ロール状に巻いたとき、ブツが発生し、うまく巻けない。また、粒径の小さなものを使用した場合、含有量を多くすることはできるが、充分なエアースクイズ性が得られず、フィルムをロール状に巻いたとき、縦シワが発生し、うまく巻けない。そして、ブツと縦シワの発生の関係から、単成分系では、粒径と含有量の適性領域をとることができない。
【0025】
本発明では、平均粒径の異なる少なくとも滑剤I、IIを含有する2種以上の滑剤系からなる。そして、滑剤Iの平均粒径(D1 )は、0.2μm以上、0.4μm未満、好ましくは0.25μm以上、0.35μm未満、特に好ましくは0.3μm程度が好ましい。この平均粒径が0.2μm未満では、エアースクイズ性が不足し、縦シワが発生し、うまく巻けない。一方、0.4μm以上では、最新の超高密度磁気記録媒体用のベースフィルムとして供する場合、電磁変換特性の観点から、含有量をあまり多くすることができず、フィルムの摩擦係数が高くなりブツが発生し、うまく巻けない。また、滑剤Iの含有量は、0.1〜0.4重量%、好ましくは0.15〜0.3重量%である。0.1重量%未満では、フィルムの摩擦係数が高く、ロール状に巻いたとき、ブツが発生し、うまく巻けない。一方、0.4重量%以上では、満足し得る電磁変換特性が得られない。
【0026】
また、滑剤IIの平均粒径(D2 )は、滑剤Iの平均粒径(D1 )より0.1〜0.3μm、好ましくは0.1〜0.2μm小さい範囲にあることが必要である。その差(D1 −D2 )が0.1μm未満では、単成分系に近くなり、単成分系と同様の問題が生じる。一方、その差が0.3μmより大きいと、滑剤IIの平均粒径が小さくなりすぎ、地肌の突起形成が小さすぎ、フィルムの摩擦係数が高くなり、ロール状に巻いたとき、ブツが発生し、うまく巻けない。また、滑剤IIの含有量は、0.1〜0.8重量%、好ましくは0.15〜0.5重量%、さらに好ましくは0.2〜0.3重量%である。この含有量が0.1重量%未満では、フィルムの摩擦係数が高くなり、ロール状に巻いたときブツが発生し、うまく巻けない。一方、0.8重量%より多いと、表面粗さが粗くなり、満足し得る電磁変換特性が得られない。
【0027】
次に、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムでは、▲2▼ポリエステルB層には、平均粒径0.05〜0.2μm、好ましくは0.1〜0.2μm、含有量0.005〜0.1重量%、好ましくは0.01〜0.05重量%の滑剤を含有する。この平均粒径が0.05μm未満、または含有量が0.005重量%未満では、平坦面側の表面が平坦になりすぎ、金属ロールとの摩擦係数が高くなり、フィルムがうまく走行せず、シワ入ったりし、磁性層をうまく塗布できなくなったり、またうまくカレンダーを掛けられなくなってしまう。一方、平均粒径が0.2μmを超えたり、含有量が0.1重量%より多いと、満足し得る電磁変換特性が得られない。
【0028】
次に、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムでは、▲3▼ポリエステルA層の表面粗さWRaが2〜6nm、好ましくは4〜6nm、全突起数が1×104 ケ/mm2 以上、好ましくは1.4×104 ケ/mm2 以上、累積突起数が30ケ/mm2 における突起高さが20〜50nm、好ましくは30〜50nm、ポリエステルB層の表面粗さWRaが0.5〜2nm、好ましくは0.8〜1.5nm、累積突起数が30ケ/mm2 における突起高さが20nm以下、好ましくは15nm以下である。
【0029】
ポリエステルA層(粗面側)の表面粗さWRaが2nm未満、また全突起数が1×104 ケ/mm2 未満では、フィルム摩擦係数が高くなり、ロール状に巻いたとき、ブツが発生し、うまく巻けない。また、ポリエステルA層の表面粗さWRaが6nmを超えると、テープ加工工程での平坦面側表面への突き上げや、また転写により、磁性層面が粗くなってしまい、満足し得る電磁変換特性が得られない。さらに、ポリエステルA層の累積突起数が30ケ/mm2 における突起高さが20nm未満であると、充分なエアースクイズ性が得られず、フィルムをロール状に巻いたとき、縦シワが発生し、うまく巻けない。一方、50nmを超えると、高突起が多くなり、テープ加工工程での平坦面側表面への突き上げや、また転写により、磁性層面が粗くなってしまい、満足し得る電磁変換特性が得られない。
【0030】
一方、ポリエステルB層(平坦面側)の表面粗さWRaが0.5nm未満であると、平坦面側と金属ロールとの摩擦係数が高くなり、フィルムがうまく走行せず、シワが入ったり、磁性層をうまく塗布できなくなったり、またうまくカレンダーを掛けられなくなってしまう。一方、この表面粗さWRaが2nmを超えると、磁性面の表面が粗くなり、満足し得る電磁変換特性が得られなくなる。
【0031】
また、ポリエステルB層の累積突起数が30ケ/mm2 における突起高さが20nmを超えると、磁性層面の表面が粗くなり、満足し得る電磁変換特性が得られなくなる。
【0032】
上記▲3▼の条件は、ポリエステルA層の厚さ、該A層に含有させる滑剤I、IIの大きさ、量を調整し、またポリエステルB層の厚さ、該B層に含有させる滑剤の大きさ、量を調整することで、さらには延伸条件を調整することで達成することができる。
【0033】
次に、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムでは、▲4▼フィルム摩擦係数が0.5以下、好ましくは0.45以下、さらに好ましくは0.4以下である。フィルム摩擦係数が0.5を超えると、ロール状にフィルムを巻いたとき、ブツが入り、うまく巻けない。
【0034】
なお、本発明におけるポリエステルA層あるいはポリエステルB層に含有される滑剤は、粒径比(長径/短径)が1.0〜1.2の範囲にある球状不活性粒子が好ましい。この球状不活性粒子としては、球状シリカなどの無機粒子が好ましく、そのほか、架橋ポリスチレン樹脂粒子、架橋シリコン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子、架橋スチレン−アクリル樹脂粒子、架橋ポリエステル粒子、ポリイミド粒子、メラミン樹脂粒子などの耐熱性高分子粒子が挙げられる。耐熱性高分子粒子のなかで、架橋ポリスチレン樹脂粒子や架橋シリコン樹脂粒子を用いると、本発明の効果がより一層顕著となるので好ましい。
【0035】
また、ポリエステルA層には、上記滑剤I,IIよりさらに平均粒径が小さい滑剤IIIを含有させることが好ましい。ここで、滑剤IIIとしては、平均粒径0.1μm以下、さらには0.04〜0.1μmの不活性粒子、例えば球状シリカ、架橋樹脂粒子などが好ましく挙げられる。滑剤IIIを含有させることにより、フィルム摩擦係数の低下、また製膜工程あるいはテープ化工程でのパスロールとの接触によるフィルムの傷つきが少なくなる。
【0036】
さらに、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、縦ヤング率が好ましくは500〜1,000kg/mm2 、さらに好ましくは500〜900kg/mm2 、特に好ましくは500〜750kg/mm2 、横ヤング率が好ましくは500〜1,400kg/mm2 、さらに好ましくは600〜1,300kg/mm2 、特に好ましくは700〜1,250kg/mm2 であり、縦と横のヤング率の和が好ましくは1,300〜2,000kg/mm2 、さらに好ましくは1,400〜1,800kg/mm2 である。
【0037】
縦ヤング率が500kg/mm2 未満では、磁気テープの縦強度が弱くなり、記録・再生時縦方向に強い力がかかると、容易に破断してしまう。また、横方向のヤング率が500kg/mm2 未満であると、磁気テープの横強度が弱くなり、テープと磁気ヘッドとの当たりが弱くなり、満足し得る電磁変換特性が得られない。一方、縦方向のヤング率が1,000kg/mm2 を超えると、横方向の強度が低下し、テープと磁気ヘッドとの当たりが弱くなり、満足し得る電磁変換特性が得られない。また、横方向のヤング率が1,400kg/mm2 を超えると、縦方向の強度が低下し、記録・再生時の縦方向の強い力がかかると、容易に破断してしまう。さらに、縦と横のヤング率の和が1,300kg/mm2 未満であると、テープと磁気ヘッドとの当たりが弱くなり、満足し得る電磁変換特性が得られない。一方、この和が2,000kg/mm2 を超えると、フィルム製膜時、延伸倍率が高くなり、フィルム破断が多発し、製品歩留りが悪くなる。
【0038】
なお、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムをヘリカル方式の磁気記録媒体洋テープとして供する場合は、テープと磁気ヘッドとの当たり向上の観点から、横ヤング率が縦ヤング率より高い方が好ましい。
【0039】
さらに、本発明におけるポリエステルA層および/またはポリエステルB層は、好ましくはポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートからなり、さらに好ましくはポリエチレン−2,6−ナフタレートからなる。特に、フィルム全体の厚みが6μm以上の場合には、ポリエチレンテレフタレートから構成されていてもよいが、6μm未満になると、ヤング率をより高くできるポリエチレン−2,6−ナフタレートが好ましい。
【0040】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、全体の厚みが2〜10μm、好ましくは3〜7μm、さらに好ましくは4〜6μmである。この厚みが2μm未満では、フィルムの厚みが薄いゆえに、フィルム製膜時にフィルム破断が多発し、またフィルムの巻き取り性が不良となり、良好なフィルムロールが得られない。また、平坦層の厚みが薄くなり、粗面側からの平坦面への表面性の影響が大きくなり、満足し得る平坦面の表面性が得られない。一方、10μmを超えると、テープの厚みが厚くなり、例えばカセットに入れるテープの長さが短くなり、充分な磁気記録容量が得られない。
【0041】
本発明における積層二軸配向ポリエステルフィルムは、従来から知られている、あるいは当業界に蓄積されている方法で製造することができる。例えば、まず未配向積層フィルムを製造し、次いでこのフィルムを二軸配向させることで得ることができる。この未配向積層フィルムは、従来から蓄積された積層フィルムの製造方法で製造することができる。例えば、ポリエステルA層と、反対面を形成するポリエステルB層とを、ポリエステルの溶融状態または冷却固化された状態で積層する方法を用いることができる。さらに具体的には、例えば共押し出し、エクストルージョンラミネートなどの方法で製造することができる。上述の方法で積層されたフィルムは、さらに従来から蓄積された二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法に準じて行い、二軸配向フィルムとすることができる。例えば、融点(Tm;℃)ないし(Tm+70)℃の温度で溶融・共押し出しして未延伸積層フィルムを得て、この未延伸積層フィルムを一軸方向(縦方向または横方向)に(Tg−10)〜(Tg+70)℃の温度(ただし、Tg;ポリエステルのガラス転移温度)で2.5〜6.0倍、好ましくは3.0〜5.5倍、特に好ましくは3.0〜5.0倍の倍率で延伸し、次いで上記延伸方向と直角方向(一段目が縦方向の場合には二段目は横方向となる)にTg〜(Tg+70)℃の温度で3.5〜7.5倍、好ましくは4.0〜7.0倍、特に好ましくは4.5〜6.5倍の倍率で延伸するのが望ましい。さらに、必要に応じて、縦方向および/または横方向に再度延伸してもよい。このようにして、全延伸倍率は、面積延伸倍率として9倍以上が好ましく、12〜35倍がさらに好ましく、15〜30倍が特に好ましい。さらに、二軸配向フィルムは、(Tg+70)℃〜(Tm−10)℃の温度で熱固定することができ、例えば190〜250℃、さらには200〜240℃で熱固定するのが好ましい。熱固定時間は、1〜60秒が好ましい。
【0042】
本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、優れた平坦性、滑り性、巻き取り性などを有し、高密度磁気記録媒体、特にデジタル記録型磁気記録媒体のベースフィルムとして好ましく用いられる。
【0043】
本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルB層の表面に、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの方法により、鉄、コバルト、クロムまたはこれらを主成分とする合金もしくは酸化物よりなる強磁性金属薄膜層を形成させ、またその表面に、目的、用途、必要に応じて、ダイアモンドライクカーボン(DLC)などの保護層、含フッ素カルボン酸系潤滑層を順次設ける。また、ポリエステルA層側の表面に、公知のバックコート層を設ける。これにより、特に短波超長領域の出力、S/N、C/Nなどの電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの少ない高密度記録用蒸着型磁気記録媒体とすることができる。この蒸着型電磁記録媒体は、アナログ信号記録用Hi8、デジタル信号記録用デジタルビデオカセットレコーダー(DVC)、データ8ミリ、DDSIV用テープ媒体として極めて有用である。
【0044】
また、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルB層の表面に、鉄または鉄を主成分とする針状微細磁性粉をポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのバインダーに均一分散し、磁性層厚みが1μm以下、好ましくは0.1〜1μmになるように塗布し、特に短波長領域での出力、S/N、C/Nなどの電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの少ない高密度記録用メタル塗布型磁気記録媒体とすることができる。また、必要に応じて、このメタル粉含有磁性層の下地層として、微細な酸化チタン粒子などを含有する非磁性層を磁性層と同様の有機バインダー中に分散し、塗設することもできる。このメタル塗布型磁気記録媒体は、アナログ信号記録用8ミリビデオ、Hi8、βカムSP、W−VHS、デジタル信号記録用デジタルビデオカセットコーダー(DVC)、データ8mm、DDSIV、デジタルβカム、D2、D3、SXなどのデジタル信号記録用磁気テープ媒体として極めて有用である。
【0045】
さらに、本発明の積層二軸配向ポリエステルフィルムは、ポリエステルB層の表面に、酸化鉄または酸化クロムを主成分とする針状微細磁性粉、またはバリウムフェライトなどの板状微細磁性粉を、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのバインダーに均一分散し、磁性層厚みが1μm以下、好ましくは0.1〜1μmになるように塗布し、特に短波長領域での出力、S/N、C/Nなどの電磁変換特性に優れ、ドロップアウト、エラーレートの少ない高密度記録用塗布型磁気記録媒体とすることができる。また、必要に応じて、このB層の上に、この酸化物含有磁性層の下地層として、微細な酸化チタン粒子などを含有する非磁性層を磁性層と同様の有機バインダー中に分散し、塗設することもできる。この酸化物塗布型磁気記録は、デジタル信号記録用データストリーマー用QICなどの高密度酸化物塗布型磁気記録媒体として有用である。
【0046】
上記のW−VHSはアナログのHDTV信号記録用VTRであり、またDVCはデジタルのHDTV信号記録用として適用可能なものであり、本発明のフィルムは、これらのHDTV対応VTR用磁気記録媒体に極めて有用なベースフィルムである。
【0047】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらに実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の各特性値は、下記の方法で測定した。
【0048】
粒子の平均粒径(DP)
(株)島津製作所製、CP−50型セントリフュグル パーティクル サイズアナライザー(Centrifugal Particle Size Analyzer)を用いて測定した。得られた遠心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マスパーセントに相当する粒径を読み取り、この値を上記平均粒径とした(「粒度測定技術」日刊工業新聞社刊、1975年、第242〜247頁参照)。
【0049】
層厚み
2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層から深さ3,000nmまでの範囲のフィルム中の粒子のうち、最も高濃度の粒子に起因する元素とポリエステルの炭素元素の濃度比(M+ /C+ )を粒子濃度とし、表面から深さ3,000nmまで厚さ方向の分析を行う。表層では、表面という界面のために粒子濃度は低く、表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。そして、いったん極大値となった粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線をもとに、表面粒子濃度の極大値の1/2となる深さ(この深さは、極大値となる深さよりも深い)を求め、これを積層厚さとした。条件は、次のとおり。
【0050】
▲1▼測定装置
2次イオン質量分析装置(SIMS)
ドイツ、ATOMIKA社製、A−DIDA3000
▲2▼測定条件
1次イオン種;O2 +
1次イオン加速電圧;12KV
1次イオン電流;200nA
ラスター領域;400μm□
分析領域;ゲート30%
測定真空度;6.0×10-9 Torr
E−GUN;0.5KV−3.0A
なお、表層から深さ3,000nmまでの範囲に最も多く含有する粒子が有機高分子粒子の場合はSIMSでは測定が難しいので、表面からエッチングしながらXPS(X線光電子分光法)、IR(赤外分光法)などで、上記と同様のデプスプロファイルを測定し、積層厚さを求めてもよい。
【0051】
ヤング率
フィルムを試料幅10mm、長さ15cmに切り、チャック間100mmにして、引張速度10mm/分、チャート速度500mm/分の条件でインストロンタイプの万能引張試験装置で引っ張り、得られた荷重−伸び曲線の立ち上がり部の接線より、ヤング率を計算した。
【0052】
総突起数および突起分布
WYKO社製、非接触式三次元粗さ計(TOPO−3D)を用いて、測定倍率40倍、測定面積242μm×239μm(0.058mm2 )の条件にて、少なくともn=10以上で測定を行い、同粗さ計に内蔵された表面突起解析ソフトにより、各突起高さHi(μm)における、同高さ以上の1mm2 当たりの平均突起個数を求め、Yi(ケ/mm2 )とし、累積突起分布曲線を求めた。
また、総突起数は、累積突起分布曲線が飽和に達したところの最大突起数Ymax (ケ/mm2 )を総突起数とした。
【0053】
巻き取り性
フィルムを1,000mm幅で6,000m、ロール状に巻いたときの2mmφ以上の大きさのブツの発生個数(図1参照)、および縦シワの発生状況(図2参照)を観察した。
ブツの個数については、製品幅1mあたりに比例換算した。
【0054】
なお、評価は、10本以上巻いたときの1本あたりの平均値を求め、下記のようにして評価した。
(A)ブツ
◎;0〜2ケ/m
○;3〜5ケ/m
△;6〜10ケ/m
×;11ケ/m以上
(B)縦シワ
◎;0〜10%未満
○;10〜20%未満
△;20〜30%未満
×;30%以上
【0055】
フィルム厚み
ゴムが入らないようにフィルムを10枚重ね、打点式電子マイクロメーターにて厚みを測定し、1枚あたりのフィルム厚みを計算した。
【0056】
搬送性
磁性層塗布工程あるいはカレンダー工程でのフィルム平坦性と金属ロールとの滑り性不良による工程シワの発生を下記の評価基準で判定した。
◎;シワの発生が全くなし。
○;シワの発生は少しあるが、工程上問題なし。
△;シワの発生はあるが、工程上、使いこなせる。
×;シワの発生が強く、使いこなせない。
【0057】
電磁変換特性
下記市販の機器を用いて、周波数7.4MHzの信号を記録し、その再生信号の6.4MHzと7.4MHzの値の比をそのテープのC/Nとし、実施例1のC/Nを0dBとし、相対値で表した。
◎;0dB以上
○;−2〜0dB未満
×;−2dB未満
【0058】
ここで、使用機器は、次のとおりである。
8mmビデオレコーダー;ソニー(株)製、EDV−6000、C/N測定;シバソク(株)製、ノイズメータ
【0059】
フィルムの摩擦係数
固定したガラス板上に、重ね合わせた2枚のフィルムを置き、重ね合わせたフィルムの下側(ガラス板と接しているフィルム)のフィルムを定速ロールを用いて引取り(約10cm/分)、上側のフィルムの一端(下側フィルムの引取り方向と逆端)に検出器を固定して、フィルム/フィルム間のスタート時の引張力を検出した。なお、このときに用いるスレッドは、重さ1kg、下側面積100cm2 のものを使用した。
【0060】
〔実施例1、3、4、比較例1〜10〕
ジメチル−2,6−ナフタレートとエチレングリコールとを、エステル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として三酸化アンチモンを、安定剤として亜リン酸を、さらに滑剤として表1に示す粒子を添加して、常法により重合し、固有粘度(o−クロロフェノールを溶媒として用い、35℃で測定した値)0.61dl/gのA層およびB層用ポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)を得た。
【0061】
これらのポリエチレン−2,6−ナフタレートのペレットを、170℃で6時間乾燥したのち、2台の押し出し機ホッパーに供給し、溶融温度280〜300℃で溶融し、マルチマニホールド型共押し出しダイを用いて、B層の片側にA層を積層させ、表面仕上げ0.3S程度、表面温度60℃の回転冷却ドラム上に押し出し、厚み105μmの積層未延伸フィルムを得た。
【0062】
この積層未延伸フィルムを120℃に予熱し、さらに低速・高速のロール間で15mm上方より900℃の表面温度のIRヒーターを用いて加熱して4.0倍に延伸し、急冷し、続いてステンターに供給し、145℃で横方向に5.0倍延伸した。得られた二軸延伸フィルムを210℃の熱風で4秒間熱固定し、厚み5.2μmの積層二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルムのヤング率は、縦方向600kg/mm2 、横方向900kg/mm2 であった。
【0063】
また、磁気テープの製造は、次のようにして行った。
すなわち、下記に示す組成物をボールミルに入れ、16時間混練り、分散したのち、イソシアナート化合物(バイエル社製のデスモジュールL)5重量部を加え、1時間高速剪断分散して磁性塗料とした。
【0064】
この磁性塗料を、上述の積層二軸配向ポリエステルフィルムの片面(B層)に、塗布厚0.5μmになるように塗布し、次いで2,500ガウスの直流磁場で配向処理を行い、100℃で加熱乾燥後、スーパーカレンダー処理(線圧;300kg/cm、温度;80℃)を行い、巻き取った。この巻き取ったロールを55℃のオーブン中に3日間放置したのち、8mm幅に裁断して磁気テープを得た。
【0065】
〔比較例11〕
表1に示す粒子をポリエステルA層およびポリエステルB層に添加し、またフィルムのヤング率が縦方向550kg/mm2、横方向1,200kg/mm2になるように縦方向および横方向の延伸倍率を変える以外は、実施例1と同様にして、積層二軸配向ポリエステルフィルムを得て、その後、実施例1と同様にして磁気テープを得た。
【0066】
【表1】
【0067】
表1から明らかなように、本発明によるものは、優れた電磁変換特性を示しつつ、優れた巻き取り性、搬送性の特性を有している。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた電磁変換特性を有し、かつ優れた巻き取り性、搬送性などの特性を有する積層二軸配向ポリエステルフィルムが得られる。このポリエステルフィルムは、磁気記録媒体のベースフィルムとして、特に1/2インチビデオテープ、8mmビデオテープ、データカートリッジテープ、デジタル方式のビデオテープなどの磁気テープのベースフィルムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムをロール状に巻いたときのブツの発生状況を模式的に示す説明図である。
【図2】フィルム縦シワの発生状況と、この比率を求める模式的説明図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a laminated biaxially oriented polyester film. More specifically, the present invention is excellent in film winding and handling properties, and is a high density magnetic recording medium, preferably a digital magnetic recording medium, particularly an ultra high density magnetic recording medium. The present invention relates to a laminated biaxially oriented polyester film capable of imparting excellent electromagnetic conversion characteristics when used as a base film.
[0002]
[Prior art]
A biaxially oriented polyester film typified by a polyethylene terephthalate film is excellent in physical and chemical properties, and is therefore widely used, particularly as a base film for magnetic recording media.
[0003]
In recent years, magnetic recording media have been increased in density and capacity, and accordingly, flattening of the base film and reduction in thickness have been demanded. In particular, recently, a multilayer metal tape having performance comparable to a vapor deposition tape has been developed, and the demand for flattening the base film has increased. However, if the surface of the base film is flattened in order to maintain excellent electromagnetic conversion characteristics, the slipperiness or air squeeze property will deteriorate, and if it is rolled up, it will be wrinkled or crumpled easily, and it will be rolled up. Becomes very difficult. Also, in the film processing step, if the slipperiness is poor, friction with the metal roll that comes into contact increases, wrinkles enter the film, and the magnetic layer cannot be applied well, and the calendar cannot be applied well.
[0004]
In general, the slipperiness of a polyester film can be improved by (1) a method in which inert particles are precipitated from a catalyst residue in the production process in the raw polymer, or (2) a method in which inert particles are added. A method of providing fine irregularities on the surface is employed. In general, the larger the size and the larger the content of particles in these films, the greater the improvement in slipperiness.
[0005]
On the other hand, as described above, the surface of the base film is required to be as flat as possible from the viewpoint of improving electromagnetic conversion characteristics. If the surface roughness of the base film is rough, when processing into a magnetic recording medium, the surface irregularities of the base film protrude to the surface of the magnetic layer even after the magnetic layer is formed, thereby deteriorating electromagnetic conversion characteristics. In this case, the larger the particles in the base film and the greater the content thereof, the rougher the surface and the worse the electromagnetic conversion characteristics.
[0006]
As a means to achieve the contradictory properties of improving slipperiness and improving electromagnetic conversion characteristics, a laminated film improves the electromagnetic conversion characteristics by flattening the surface on which the magnetic layer is applied, and the opposite surface is a rough surface. Means for improving the slipperiness by converting is known. However, even when the laminated biaxially oriented polyester film as described above is used and the surface opposite to the surface on which the magnetic layer is applied (hereinafter also referred to as “rough surface”) is roughened, the base thickness is thin, so Depending on the amount, type, and particle size of the lubricant to be added, there is a problem that the surface to which the magnetic layer is applied is affected, waviness is caused on the flat surface, and the flatness is deteriorated.
[0007]
In particular, in recent high-density magnetic recording media, further flattening of the magnetic layer is required, and a metal calender with a high linear pressure is used. From the rough surface side to the surface property by pushing up the protrusion on the flat surface. The negative effects of are increasing.
[0008]
In order to reduce the protrusion of the projection on the flat surface from the rough surface side, a method of reducing the particle size of the lubricant contained in the rough surface side or a method of slightly containing a large particle size has been proposed. However, in the former case, since the height of the formed protrusion is low, sufficient air squeezing property cannot be obtained, and in the latter case, the formed protrusion frequency is low, so that the film slips sufficiently. Sex cannot be obtained. In addition, when the film is wound in a roll shape, vertical wrinkles are generated in the former case, and in the latter case, there is a problem in that sufficient product yield cannot be obtained.
[0009]
On the other hand, in order to improve electromagnetic conversion characteristics, further flattening of the film surface on the magnetic layer surface side has been demanded, and a flat layer substantially free of a lubricant has been proposed. There is a new problem in that the transportability on the flat surface side becomes poor, wrinkles occur in the process, and the product yield is greatly reduced.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has excellent film winding and handling properties, and excellent electromagnetic conversion when used as a base film as a high-density magnetic recording medium, preferably a digital magnetic recording medium, particularly an ultra-high-density magnetic recording medium. It is providing the laminated biaxially-oriented polyester film which can provide a characteristic.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention comprises a polyester A layer laminated on a polyester B layer,(1)~(4)It is a laminated biaxially oriented polyester film that satisfies the above requirements.
[0012]
(1)The polyester A layer contains at least two kinds of lubricants I and II having different average particle diameters. 1 ) Is 0.2 μm or more and less than 0.4 μm, and the average particle size of the lubricant I (D1) And the average particle size of lubricant II (D2) Difference (D1-D2) Is 0.10.2μm, the content of lubricant I0.15-0.4% by weight and the content of lubricant II is 0.1-0.8% by weight.
[0013]
(2)The polyester B layer contains a lubricant having an average particle size of 0.05 to 0.2 μm and a content of 0.005 to 0.1% by weight.
[0014]
(3)The surface roughness WRa of the polyester A layer is 2 to 6 nm, and the total number of protrusions is 1 × 10.4Ke / mm2The cumulative number of protrusions is 30 / mm2The projection height at 20 to 50 nm, the surface roughness WRa of the polyester B layer is 0.5 to 2 nm, and the cumulative number of projections is 30 / mm.2The projection height at is 20 nm or less.
[0015]
(4)Film friction coefficient is0.4It is as follows.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention uses a laminated biaxially oriented polyester film as the film, specifies the particle size and content of the lubricant contained on the rough surface side and the flat surface side, and specifies the surface roughness on the rough surface side and the flat surface side. By specifying the coefficient of friction of the film, a laminated biaxially oriented polyester film having excellent electromagnetic conversion characteristics for the above-described high-density magnetic recording medium and excellent in winding property and transportability as a base film To get.
[0017]
The polyester used in the present invention is a polyester having an aromatic dicarboxylic acid as a main acid component and an aliphatic glycol as a main glycol component. This polyester is substantially linear and has film-forming properties, particularly film-forming properties by melt molding. Examples of the aromatic dicarboxylic acid include terephthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, isophthalic acid, diphenoxyethanedicarboxylic acid, diphenyldicarboxylic acid, diphenylether dicarboxylic acid, diphenylsulfone dicarboxylic acid, diphenylketone dicarboxylic acid, and anthracene dicarboxylic acid. Etc. Examples of the aliphatic glycol include polymethylene glycol having 2 to 10 carbon atoms such as ethylene glycol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol, decamethylene glycol, or 1,4-cyclohexanedimethanol. And alicyclic diols such as
[0018]
In the present invention, the polyester preferably includes alkylene terephthalate and / or alkylene-2,6-naphthalate as a main constituent. Among these polyesters, in particular, polyethylene terephthalate and polyethylene-2,6-naphthalate, for example, 80 mol% or more of the total dicarboxylic acid component is terephthalic acid and / or 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, A copolymer in which 80 mol% or more of the glycol component is ethylene glycol is preferred. In this case, 20 mol% or less of the total acid component can be the above aromatic dicarboxylic acid other than terephthalic acid and / or 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, and aliphatic dicarboxylic acids such as adipic acid and sebacic acid, for example. Acid; can be an alicyclic dicarboxylic acid such as cyclohexane-1,4-dicarboxylic acid. Further, 20 mol% or less of the total glycol component can be the above-mentioned glycol other than ethylene glycol, and for example, aromatic diols such as hydroquinone, resorcin, 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) propane; It can also be an aliphatic diol having an aromatic ring such as 4-dihydroxydimethylbenzene; polyalkylene glycol (polyoxyalkylene glycol) such as polyethylene glycol, polyethylene glycol, and polytetramethyl glycol.
[0019]
In the polyester of the present invention, for example, a component derived from an oxycarboxylic acid such as an aromatic oxyacid such as hydroxybenzoic acid or an aliphatic oxyacid such as ω-hydroxycaproic acid, a dicarboxylic acid component and an oxycarboxylic acid component Those which are copolymerized or bonded in an amount of 20 mol% or less based on the total amount of the above are also included.
[0020]
Furthermore, the polyester in the present invention includes a polycarboxylic acid or polyhydroxy compound having a functionality of 3 or more, such as trimellitic acid, in an amount in a substantially linear range, for example, 2 mol% or less based on the total acid component. And those obtained by copolymerizing pentaerythritol and the like.
[0021]
The polyester is known per se and can be produced by a method known per se. The polyester preferably has an intrinsic viscosity of 0.4 to 0.9 determined as a solution in o-chlorophenol at 35 ° C., more preferably 0.5 to 0.7. Particularly preferred is .55 to 0.65.
[0022]
The laminated biaxially oriented polyester film in the present invention is composed of two layers, a polyester A layer and a polyester B layer. The two layers of polyester may be the same or different, but the same is preferred.
[0023]
In the laminated biaxially oriented polyester film according to the present invention, (1) the polyester A layer contains at least two kinds of lubricants I and II having different average particle diameters.I) Is 0.2 μm or more and less than 0.4 μm, and the average particle size of the lubricant I (D1) And the average particle size of lubricant II (D2) Difference (D1-D2) Is 0.1 to 0.3 μm, the content of the lubricant I is 0.1 to 0.4% by weight, and the content of the lubricant II is 0.1 to 0.8% by weight.
[0024]
In the case of a single-component lubricant system, when a large particle size is used, it is necessary to reduce the content from the viewpoint of electromagnetic conversion characteristics, the friction coefficient of the film becomes high, and when wound into a roll, It occurs and does not wind well. In addition, when a small particle size is used, the content can be increased, but sufficient air squeezing property cannot be obtained, and when the film is wound in a roll shape, vertical wrinkles are generated and the film cannot be wound well. . And from the relationship between the occurrence of bumps and vertical wrinkles, the single component system cannot take an appropriate region of particle size and content.
[0025]
In the present invention, it comprises at least two lubricant systems containing at least lubricants I and II having different average particle diameters. And the average particle size of the lubricant I (D1) Is 0.2 μm or more and less than 0.4 μm, preferably 0.25 μm or more and less than 0.35 μm, particularly preferably about 0.3 μm. If this average particle size is less than 0.2 μm, the air squeeze property is insufficient, vertical wrinkles are generated, and winding is not possible. On the other hand, when it is 0.4 μm or more, when it is used as a base film for the latest ultra-high density magnetic recording medium, the content cannot be increased so much from the viewpoint of electromagnetic conversion characteristics, and the friction coefficient of the film becomes high. Occurs and does not wind well. Further, the content of the lubricant I is 0.1 to 0.4% by weight, preferably 0.15 to 0.3% by weight. If it is less than 0.1% by weight, the coefficient of friction of the film is high, and when it is wound into a roll, fluff is generated and it cannot be wound well. On the other hand, if it is 0.4% by weight or more, satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained.
[0026]
Further, the average particle size of the lubricant II (D2) Is the average particle size of the lubricant I (D1) To 0.1 to 0.3 μm, preferably 0.1 to 0.2 μm. The difference (D1-D2) Is less than 0.1 μm, it is close to a single component system, and the same problem as in the single component system occurs. On the other hand, if the difference is larger than 0.3 μm, the average particle size of the lubricant II becomes too small, the formation of protrusions on the background is too small, the coefficient of friction of the film becomes high, and when it is wound in a roll shape, a flaw occurs. Can't wind well. Further, the content of the lubricant II is 0.1 to 0.8% by weight, preferably 0.15 to 0.5% by weight, and more preferably 0.2 to 0.3% by weight. If this content is less than 0.1% by weight, the coefficient of friction of the film becomes high, and when wound into a roll, fluff is generated and the film cannot be wound well. On the other hand, when it is more than 0.8% by weight, the surface roughness becomes rough and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained.
[0027]
Next, in the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention, (2) the polyester B layer has an average particle size of 0.05 to 0.2 μm, preferably 0.1 to 0.2 μm, and a content of 0.005. 0.1% by weight, preferably 0.01 to 0.05% by weight of lubricant is contained. If the average particle size is less than 0.05 μm, or the content is less than 0.005% by weight, the surface on the flat surface side becomes too flat, the coefficient of friction with the metal roll becomes high, the film does not run well, Wrinkles may occur, the magnetic layer cannot be applied well, and the calendar cannot be applied properly. On the other hand, when the average particle diameter exceeds 0.2 μm or the content is more than 0.1% by weight, satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained.
[0028]
Next, in the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention, (3) the surface roughness WRa of the polyester A layer is 2 to 6 nm, preferably 4 to 6 nm, and the total number of protrusions is 1 × 10.FourKe / mm2Or more, preferably 1.4 × 10FourKe / mm2The cumulative number of protrusions is 30 / mm2The protrusion height at 20 to 50 nm, preferably 30 to 50 nm, the surface roughness WRa of the polyester B layer is 0.5 to 2 nm, preferably 0.8 to 1.5 nm, and the cumulative number of protrusions is 30 / mm.2The height of the protrusion is 20 nm or less, preferably 15 nm or less.
[0029]
The surface roughness WRa of the polyester A layer (rough surface side) is less than 2 nm, and the total number of protrusions is 1 × 10.FourKe / mm2If it is less than 1, the film friction coefficient becomes high, and when it is wound into a roll, fluff is generated and it cannot be wound well. Further, when the surface roughness WRa of the polyester A layer exceeds 6 nm, the magnetic layer surface becomes rough due to pushing up or transfer to the flat surface side surface in the tape processing step, and satisfactory electromagnetic conversion characteristics are obtained. I can't. Furthermore, the cumulative number of protrusions of the polyester A layer is 30 / mm.2When the protrusion height at is less than 20 nm, sufficient air squeeze property cannot be obtained, and when the film is wound in a roll shape, vertical wrinkles are generated and the film cannot be wound well. On the other hand, when the thickness exceeds 50 nm, the number of high protrusions increases, and the magnetic layer surface becomes rough due to push-up to the flat surface side surface or transfer in the tape processing step, and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained.
[0030]
On the other hand, if the surface roughness WRa of the polyester B layer (flat surface side) is less than 0.5 nm, the friction coefficient between the flat surface side and the metal roll increases, the film does not run well, wrinkles enter, The magnetic layer cannot be applied well or the calendar cannot be applied properly. On the other hand, when the surface roughness WRa exceeds 2 nm, the surface of the magnetic surface becomes rough and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained.
[0031]
The cumulative number of protrusions of the polyester B layer is 30 / mm2If the projection height at 20 exceeds 20 nm, the surface of the magnetic layer becomes rough, and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained.
[0032]
The above condition (3) is that the thickness of the polyester A layer and the sizes and amounts of the lubricants I and II contained in the A layer are adjusted, and the thickness of the polyester B layer and the lubricant contained in the B layer are adjusted. This can be achieved by adjusting the size and amount, and further by adjusting the stretching conditions.
[0033]
Next, in the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention, (4) the film friction coefficient is 0.5 or less, preferably 0.45 or less, more preferably 0.4 or less. When the film friction coefficient exceeds 0.5, when the film is wound in a roll shape, the film enters and does not wind well.
[0034]
The lubricant contained in the polyester A layer or polyester B layer in the present invention is preferably spherical inert particles having a particle size ratio (major axis / minor axis) in the range of 1.0 to 1.2. As the spherical inert particles, inorganic particles such as spherical silica are preferable. In addition, crosslinked polystyrene resin particles, crosslinked silicon resin particles, crosslinked acrylic resin particles, crosslinked styrene-acrylic resin particles, crosslinked polyester particles, polyimide particles, melamine resin. Examples thereof include heat-resistant polymer particles such as particles. Among the heat resistant polymer particles, it is preferable to use crosslinked polystyrene resin particles or crosslinked silicon resin particles because the effect of the present invention becomes more remarkable.
[0035]
The polyester A layer preferably contains a lubricant III having an average particle size smaller than that of the lubricants I and II. Here, as the lubricant III, inert particles having an average particle size of 0.1 μm or less, and 0.04 to 0.1 μm, for example, spherical silica, crosslinked resin particles, and the like are preferably exemplified. By containing the lubricant III, the film friction coefficient is reduced, and damage to the film due to contact with the pass roll in the film forming process or tape forming process is reduced.
[0036]
Further, the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention preferably has a longitudinal Young's modulus of 500 to 1,000 kg / mm.2More preferably, 500 to 900 kg / mm2, Particularly preferably 500 to 750 kg / mm2The lateral Young's modulus is preferably 500 to 1,400 kg / mm2More preferably, 600-1300 kg / mm2Particularly preferably 700 to 1,250 kg / mm2Preferably, the sum of the vertical and horizontal Young's modulus is preferably 1,300 to 2,000 kg / mm2More preferably, 1,400-1800 kg / mm2It is.
[0037]
Longitudinal Young's modulus is 500 kg / mm2Below, the longitudinal strength of the magnetic tape becomes weak, and if a strong force is applied in the longitudinal direction during recording / reproduction, the magnetic tape is easily broken. Also, the Young's modulus in the lateral direction is 500 kg / mm2If it is less than 1, the transverse strength of the magnetic tape becomes weak, the contact between the tape and the magnetic head becomes weak, and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained. On the other hand, the Young's modulus in the vertical direction is 1,000 kg / mm2If the value exceeds 1, the strength in the lateral direction decreases, the contact between the tape and the magnetic head becomes weak, and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained. In addition, the Young's modulus in the lateral direction is 1,400 kg / mm2Exceeding this causes the strength in the vertical direction to decrease, and if a strong force in the vertical direction during recording / reproduction is applied, it will easily break. Furthermore, the sum of vertical and horizontal Young's modulus is 1,300 kg / mm2If it is less than 1, the contact between the tape and the magnetic head becomes weak, and satisfactory electromagnetic conversion characteristics cannot be obtained. On the other hand, this sum is 2,000 kg / mm.2If it exceeds 1, the draw ratio becomes high during film formation, the film breaks frequently, and the product yield deteriorates.
[0038]
When the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention is used as a helical magnetic recording medium tape, the lateral Young's modulus is preferably higher than the longitudinal Young's modulus from the viewpoint of improving the contact between the tape and the magnetic head.
[0039]
Furthermore, the polyester A layer and / or polyester B layer in the present invention is preferably made of polyethylene terephthalate or polyethylene-2,6-naphthalate, and more preferably made of polyethylene-2,6-naphthalate. In particular, when the thickness of the whole film is 6 μm or more, it may be composed of polyethylene terephthalate, but when it is less than 6 μm, polyethylene-2,6-naphthalate that can further increase the Young's modulus is preferable.
[0040]
The total thickness of the laminated biaxially oriented polyester film in the present invention is 2 to 10 μm, preferably 3 to 7 μm, and more preferably 4 to 6 μm. If the thickness is less than 2 μm, the film is thin, so that the film breaks frequently during film formation, and the film winding property becomes poor, and a good film roll cannot be obtained. Further, the thickness of the flat layer is reduced, and the influence of the surface property on the flat surface from the rough surface side is increased, so that a satisfactory flat surface property cannot be obtained. On the other hand, if it exceeds 10 μm, the thickness of the tape becomes thick, for example, the length of the tape put in the cassette becomes short, and a sufficient magnetic recording capacity cannot be obtained.
[0041]
The laminated biaxially oriented polyester film in the present invention can be produced by a method conventionally known or accumulated in the art. For example, it can be obtained by first producing an unoriented laminated film and then biaxially orienting the film. This unoriented laminated film can be produced by a conventionally produced method for producing laminated films. For example, a method of laminating the polyester A layer and the polyester B layer forming the opposite surface in a molten state or a cooled and solidified state of the polyester can be used. More specifically, it can be produced by a method such as coextrusion or extrusion lamination. The film laminated | stacked by the above-mentioned method can be performed according to the manufacturing method of the biaxially-oriented polyester film accumulate | stored conventionally, and can be made into a biaxially-oriented film. For example, an unstretched laminated film is obtained by melting and coextrusion at a temperature of melting point (Tm; ° C.) to (Tm + 70) ° C., and this unstretched laminated film is uniaxially (longitudinal or transverse) (Tg-10 ) To (Tg + 70) ° C. (where Tg is the glass transition temperature of the polyester) 2.5 to 6.0 times, preferably 3.0 to 5.5 times, particularly preferably 3.0 to 5.0 times. The film is stretched at a double magnification, and then in a direction perpendicular to the stretching direction (when the first stage is the longitudinal direction, the second stage is the transverse direction) at a temperature of Tg to (Tg + 70) ° C., 3.5 to 7.5. It is desirable that the film is stretched at a magnification of 4.0 times, preferably 4.0 to 7.0 times, particularly preferably 4.5 to 6.5 times. Furthermore, you may extend | stretch again in the vertical direction and / or a horizontal direction as needed. Thus, the total draw ratio is preferably 9 times or more, more preferably 12 to 35 times, and particularly preferably 15 to 30 times as the area draw ratio. Furthermore, the biaxially oriented film can be heat-set at a temperature of (Tg + 70) ° C. to (Tm−10) ° C., for example, 190-250 ° C., more preferably 200-240 ° C. The heat setting time is preferably 1 to 60 seconds.
[0042]
The laminated biaxially oriented polyester film of the present invention has excellent flatness, slipperiness, winding property and the like, and is preferably used as a base film for high-density magnetic recording media, particularly digital recording magnetic recording media.
[0043]
The laminated biaxially oriented polyester film of the present invention is formed on the surface of the polyester B layer by a method such as vacuum deposition, sputtering, or ion plating, and is made of iron, cobalt, chromium, or an alloy or oxide mainly composed of these. A magnetic metal thin film layer is formed, and a protective layer such as diamond-like carbon (DLC) and a fluorine-containing carboxylic acid-based lubricating layer are sequentially provided on the surface of the magnetic metal thin film layer according to the purpose, application, and necessity. A known back coat layer is provided on the surface of the polyester A layer side. Thereby, it is possible to obtain a vapor-deposited magnetic recording medium for high-density recording, which is excellent in electromagnetic conversion characteristics such as output in a short-wave super-long region, S / N, C / N, etc., and has low dropout and error rate. This vapor deposition type electromagnetic recording medium is extremely useful as Hi8 for analog signal recording, digital video cassette recorder (DVC) for digital signal recording, data 8 mm, tape medium for DDSIV.
[0044]
In addition, the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention has a surface of the polyester B layer and iron or fine acicular magnetic powder mainly composed of iron as a binder such as polyvinyl chloride or a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer. It is uniformly dispersed and coated so that the magnetic layer thickness is 1 μm or less, preferably 0.1 to 1 μm. Excellent output characteristics in the short wavelength region, S / N, C / N and other electromagnetic conversion characteristics, and dropout Thus, a metal-coated magnetic recording medium for high density recording with a low error rate can be obtained. Further, if necessary, a nonmagnetic layer containing fine titanium oxide particles or the like can be dispersed and coated in the same organic binder as the magnetic layer as an underlayer of the metal powder-containing magnetic layer. This metal-coated magnetic recording medium includes 8 mm video for analog signal recording, Hi8, β cam SP, W-VHS, digital video cassette coder (DVC) for digital signal recording, data 8 mm, DDSIV, digital β cam, D2, It is extremely useful as a magnetic tape medium for recording digital signals such as D3 and SX.
[0045]
Further, the laminated biaxially oriented polyester film of the present invention is obtained by applying a fine powder of acicular fine magnetic powder mainly composed of iron oxide or chromium oxide or plate-like fine magnetic powder such as barium ferrite to the surface of the polyester B layer. Uniformly dispersed in a binder such as vinyl or vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, and coated so that the magnetic layer thickness is 1 μm or less, preferably 0.1 to 1 μm. , C / N and other electromagnetic conversion characteristics are excellent, and a coating type magnetic recording medium for high density recording with low dropout and error rate can be obtained. If necessary, a nonmagnetic layer containing fine titanium oxide particles or the like is dispersed in the same organic binder as the magnetic layer on the B layer as an underlayer of the oxide-containing magnetic layer, It can also be painted. This oxide-coated magnetic recording is useful as a high-density oxide-coated magnetic recording medium such as a digital signal recording data streamer QIC.
[0046]
The W-VHS is an analog HDTV signal recording VTR, and the DVC is applicable to digital HDTV signal recording. The film of the present invention is extremely suitable for these HDTV compatible VTR magnetic recording media. Useful base film.
[0047]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated further more concretely, this invention is not limited to an Example. In addition, each characteristic value in an Example was measured with the following method.
[0048]
Average particle size (DP)
It measured using the Shimadzu Corp. make and CP-50 type | mold centrifugule particle size analyzer (Centrifugal Particle Size Analyzer). The particle size corresponding to 50 mass percent is read from the integrated curve of the particles of each particle size calculated based on the obtained centrifugal sedimentation curve and the abundance thereof, and this value is taken as the average particle size (“particle size measurement”). Technology ", published by Nikkan Kogyo Shimbun, 1975, pages 242-247).
[0049]
Layer thickness
Using a secondary ion mass spectrometer (SIMS), among the particles in the film ranging from the surface layer to a depth of 3,000 nm, the concentration ratio of the element due to the highest concentration of particles to the carbon element of polyester (M+/ C+) Is the particle concentration, and analysis in the thickness direction is conducted from the surface to a depth of 3,000 nm. In the surface layer, the particle concentration is low due to the interface of the surface, and the particle concentration increases as the distance from the surface increases. And the particle concentration once reached the maximum value starts to decrease again. Based on this concentration distribution curve, a depth that is ½ of the maximum value of the surface particle concentration (this depth is deeper than the maximum value of the maximum value) was obtained, and this was defined as the stacking thickness. The conditions are as follows.
[0050]
(1) Measuring device
Secondary ion mass spectrometer (SIMS)
A-DIDA3000, manufactured by Atomica, Germany
(2) Measurement conditions
Primary ion species; O2 +
Primary ion acceleration voltage: 12KV
Primary ion current; 200 nA
Raster area: 400 μm
Analysis area: 30% gate
Measuring vacuum: 6.0 × 10-9 Torr
E-GUN; 0.5KV-3.0A
In addition, when the most contained particles in the range from the surface layer to a depth of 3,000 nm are organic polymer particles, it is difficult to measure with SIMS. Therefore, XPS (X-ray photoelectron spectroscopy), IR (red) while etching from the surface. The depth profile similar to the above may be measured by the outer spectroscopic method or the like to obtain the stacking thickness.
[0051]
Young's modulus
The film was cut into a sample width of 10 mm and a length of 15 cm, and the chuck was set to 100 mm. The film was pulled with an Instron type universal tensile tester under the conditions of a tensile speed of 10 mm / min and a chart speed of 500 mm / min. The Young's modulus was calculated from the tangent line of the rising part of.
[0052]
Total number of protrusions and protrusion distribution
Using a non-contact type three-dimensional roughness meter (TOPO-3D) manufactured by WYKO, measurement magnification is 40 times, measurement area is 242 μm × 239 μm (0.058 mm)2) And at least n = 10 or more, and with the surface projection analysis software built in the roughness meter, each projection height Hi (μm) is 1 mm above the same height.2The average number of protrusions per contact is obtained and Yi (ke / mm2) And a cumulative projection distribution curve was obtained.
The total number of protrusions is the maximum number of protrusions Y at which the cumulative protrusion distribution curve reaches saturation.max(Ke / mm2) Is the total number of protrusions.
[0053]
Windability
The number of bumps having a size of 2 mmφ or more when the film was wound in a roll shape with a width of 1,000 mm (see FIG. 1) and the occurrence of vertical wrinkles (see FIG. 2) were observed.
About the number of irregularities, it converted proportionally per 1m of product width.
[0054]
In addition, the evaluation calculated | required the average value per one when 10 or more rolls were wound, and evaluated it as follows.
(A)
◎; 0 to 2 units / m
○: 3 to 5 units / m
Δ: 6 to 10 units / m
×: 11 units / m or more
(B) Vertical wrinkles
◎; 0 to less than 10%
○: Less than 10 to 20%
Δ: Less than 20-30%
×: 30% or more
[0055]
Film thickness
Ten films were stacked so that rubber did not enter, and the thickness was measured with a dot-type electronic micrometer to calculate the film thickness per sheet.
[0056]
Transportability
Generation | occurrence | production of the process wrinkle by the film flatness in a magnetic layer application | coating process or a calendar process and the slipperiness defect with a metal roll was determined by the following evaluation criteria.
◎: No wrinkles are generated.
○: Wrinkles are slightly generated, but there is no problem in the process.
Δ: There are wrinkles, but they can be used in the process.
×: Wrinkles are strong and cannot be used.
[0057]
Electromagnetic conversion characteristics
Using the following commercially available equipment, a signal having a frequency of 7.4 MHz is recorded, and the ratio of the 6.4 MHz and 7.4 MHz values of the reproduced signal is defined as the C / N of the tape. The relative value was expressed as 0 dB.
◎; 0dB or more
○: -2 to less than 0 dB
×: Less than −2 dB
[0058]
Here, the devices used are as follows.
8 mm video recorder; manufactured by Sony Corporation, EDV-6000, C / N measurement; manufactured by Shibasoku Co., Ltd., noise meter
[0059]
Friction coefficient of film
Place two superposed films on a fixed glass plate, and take the film under the superposed film (film in contact with the glass plate) using a constant speed roll (about 10 cm / min) A detector was fixed to one end of the upper film (opposite to the take-up direction of the lower film), and the tensile force at the start of film / film was detected. The thread used at this time weighs 1 kg and has a lower area of 100 cm.2I used one.
[0060]
Example 13,4, Comparative Examples 1 to10]
Add dimethyl-2,6-naphthalate and ethylene glycol, manganese acetate as a transesterification catalyst, antimony trioxide as a polymerization catalyst, phosphorous acid as a stabilizer, and particles shown in Table 1 as a lubricant, Polymerization was conducted by a conventional method to obtain polyethylene-2,6-naphthalate (PEN) for layer A and layer B having an intrinsic viscosity (value measured at 35 ° C. using o-chlorophenol as a solvent) of 0.61 dl / g. .
[0061]
These polyethylene-2,6-naphthalate pellets were dried at 170 ° C. for 6 hours, then supplied to two extruder hoppers, melted at a melting temperature of 280 to 300 ° C., and a multi-manifold coextrusion die was used. Then, the A layer was laminated on one side of the B layer and extruded onto a rotary cooling drum having a surface finish of about 0.3 S and a surface temperature of 60 ° C. to obtain a laminated unstretched film having a thickness of 105 μm.
[0062]
This laminated unstretched film is preheated to 120 ° C., further heated by an IR heater with a surface temperature of 900 ° C. from 15 mm above between low-speed and high-speed rolls, stretched 4.0 times, rapidly cooled, and subsequently It was supplied to a stenter and stretched 5.0 times in the transverse direction at 145 ° C. The obtained biaxially stretched film was heat-fixed with hot air at 210 ° C. for 4 seconds to obtain a laminated biaxially oriented polyester film having a thickness of 5.2 μm. The Young's modulus of this film is 600 kg / mm in the longitudinal direction.2, 900 kg / mm in the horizontal direction2Met.
[0063]
The magnetic tape was manufactured as follows.
That is, the composition shown below was put in a ball mill, kneaded and dispersed for 16 hours, 5 parts by weight of an isocyanate compound (Desmodur L manufactured by Bayer) was added, and high-speed shear dispersion was performed for 1 hour to obtain a magnetic paint. .
[0064]
This magnetic paint is applied to one side (B layer) of the above-mentioned laminated biaxially oriented polyester film so as to have a coating thickness of 0.5 μm, and then subjected to orientation treatment with a 2,500 gauss direct current magnetic field at 100 ° C. After heat drying, a super calender treatment (linear pressure: 300 kg / cm, temperature: 80 ° C.) was performed and wound up. The wound roll was left in an oven at 55 ° C. for 3 days and then cut into a width of 8 mm to obtain a magnetic tape.
[0065]
[Comparative Example 11]
The particles shown in Table 1 are added to the polyester A layer and the polyester B layer, and the Young's modulus of the film is 550 kg / mm in the longitudinal direction.2, Lateral direction 1,200kg / mm2A laminated biaxially oriented polyester film was obtained in the same manner as in Example 1 except that the draw ratios in the longitudinal direction and the transverse direction were changed so that the magnetic tape was obtained.
[0066]
[Table 1]
[0067]
As is apparent from Table 1, the present invention has excellent winding characteristics and transportability while exhibiting excellent electromagnetic conversion characteristics.
[0068]
【The invention's effect】
According to the present invention, a laminated biaxially oriented polyester film having excellent electromagnetic conversion properties and excellent properties such as winding property and transportability can be obtained. This polyester film is useful as a base film for magnetic recording media, particularly as a base film for magnetic tapes such as ½ inch video tape, 8 mm video tape, data cartridge tape, and digital video tape.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory view schematically showing the occurrence of irregularities when a film is wound into a roll.
FIG. 2 is a schematic explanatory view for determining the occurrence of film vertical wrinkles and the ratio thereof.
Claims (10)
(1)ポリエステルA層には、平均粒径の異なる少なくとも2種の滑剤I,IIを含有し、滑剤Iの平均粒径(D 1 )が0.2μm以上0.4μm未満であり、滑剤Iの平均粒径(D1)と滑剤IIの平均粒径(D2)の差(D1−D2)が0.1〜0.2μm、滑剤Iの含有量が0.15〜0.4重量%、滑剤IIの含有量が0.1〜0.8重量%である。
(2)ポリエステルB層には、平均粒径0.05〜0.2μm、含有量0.005〜0.1重量%の滑剤を含有する。
(3)ポリエステルA層の表面粗さWRaが4〜6nm、全突起数が1×104ケ/mm2以上、累積突起数が30ケ/mm2における突起高さが20〜50nm、ポリエステルB層の表面粗さWRaが0.5〜2nm、累積突起数が30ケ/mm2における突起高さが20nm以下である。
(4)フィルム摩擦係数が0.4以下である。A laminated biaxially oriented polyester film obtained by laminating a polyester A layer on a polyester B layer and satisfying the following requirements (1) to (4) .
(1) The polyester A layer contains at least two kinds of lubricants I and II having different average particle diameters, and the average particle diameter (D 1 ) of the lubricant I is 0.2 μm or more and less than 0.4 μm. the average particle diameter (D 1) and the difference between the average particle diameter of the lubricant II (D 2) (D 1 -D 2) is 0.1 to 0.2 [mu] m, the content of the lubricant I 0.15 ~0 of. 4% by weight and the content of lubricant II is 0.1 to 0.8% by weight.
(2) The polyester B layer contains a lubricant having an average particle size of 0.05 to 0.2 μm and a content of 0.005 to 0.1% by weight.
(3) The surface roughness WRa of the polyester A layer is 4 to 6 nm, the total number of protrusions is 1 × 10 4 / mm 2 or more, the protrusion height is 20 to 50 nm when the cumulative number of protrusions is 30 / mm 2 , polyester B The protrusion height when the surface roughness WRa of the layer is 0.5 to 2 nm and the cumulative number of protrusions is 30 / mm 2 is 20 nm or less.
(4) The film friction coefficient is 0.4 or less.
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