JP3909837B2 - 燃料タンクの燃料流出規制装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の燃料タンクに設けられカットオフバルブと満タン検知手段をもつ燃料流出規制装置の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンク近傍には、エバポ回路と称される気化燃料循環システムが設けられている。このエバポ回路は、気化した燃料を燃料タンクから外部のキャニスタに導き、活性炭などに吸着させて一時蓄えることで、蒸気圧の上昇による燃料タンクの内圧の上昇を防止するものである。そしてキャニスタはエンジンに連結され、エンジンの吸気負圧により活性炭から気化燃料を放出させ混合気中に混合することで、吸着された気化燃料を再び燃料として使用している。
【0003】
このエバポ回路では、当然ながらエバポ開口と称される開口が燃料タンクに形成されている。このエバポ開口は、エバポ回路への液体燃料の流入を防止するために、一般に燃料タンクの最上部に形成されている。しかし燃料液面の上下動により、エバポ開口へ液体燃料が流入する恐れがある。もし液体燃料がキャニスタにまで流入すると、活性炭への吸着により通常の気化燃料の吸着作用が阻害されてしまう。
【0004】
そこで従来より、エバポ開口にはカットオフバルブが設けられている。このカットオフバルブとしては、後述するようにフロート弁が多く用いられている。そして燃料液面が異常に上昇した時に、フロート弁が浮力によって浮き上がってエバポ開口を閉じることで、液体燃料がエバポ回路に流入するのが阻止される。
【0005】
また燃料タンクには、給油時に満タンとなったことを検知するための満タン検知手段が設けられている。この満タン検知手段としては、後述するようにフロート弁からなるものが多く用いられ、フロート弁が燃料タンクの開口を閉じることで燃料タンクの内圧を高めて給油ガンをオートストップさせるものである。
【0006】
例えば特開平11−229984号公報には、給油時に多量に発生する燃料蒸気を含んだガスをキャニスタに流すためのシャットオフバルブと、非給油時に燃料蒸気を含んだガスをキャニスタに流すカットオフバルブとを備えた装置が記載されている。この燃料流出規制装置によれば、給油時のシャットオフバルブと給油時以外のカットオフバルブとを1個のハウジング内に収めるものであるので、部品数及びシール箇所を少なくすることができるという利点がある。
【0007】
ところが上記装置においては、フロート弁と連絡通路がそれぞれ並列に二つあり、それぞれが正確に作動するように設計するのが難しいという問題がある。またフロート弁も二つ必要となって部品点数が多いために、コストが高いという不具合もあった。そして径が大きくなるため、配置スペースの制約が大きいという問題もある。
【0008】
さらに形状や容量が異なる燃料タンクにこの装置を用いる場合には、ハウジング及びフロートの形状を変えて多種類製造する必要があり、その工数が多大となるという不具合がある。
【0009】
そこで特開平08−105571号公報には、図8に示すように、一つのケース 100内に一つのフロート弁 200を配置し、ケース 100の下部に開口面積の大きな孔 101を、上部に開口面積の小さい孔 102を形成した燃料流出規制装置が開示されている。
【0010】
この制御弁によれば、燃料注入時、燃料液面の上昇とともに、燃料タンク 300内の空気はケース 100の下端開口 109と、開口面積の大きい孔 101、小さい孔 102とを通り、間隙 103を経て、開口部 104から液溜まり部 105、開放状態にある差圧弁 106、間隙 107、キャニスタ等が連結されたパイプ部 108へと排出される。その後、開口面積の大きい孔 101が液面下になると、燃料タンク 300内の空気は開口面積の小さい孔 102を介して排出されるようになるが、開口面積の小さい孔 102のみでは空気の排出量が少なくなり、燃料タンク 300の内圧が上昇して給油ガン自動ストッパ機構が作動する。
【0011】
その後は、開口面積の小さい孔 102を介して排出される空気の量に応じて、注入速度を緩めて給油することで、燃料液面を満タン液面高さL2に合わせることが可能となる。また、燃料液面が満タン液面高さL2を越える場合には、燃料注入時に燃料タンク 300内の空気を排出する開口部 104は、フロート弁 200によって塞がれるため、開口部 104に連通されたパイプ部 108への燃料の侵入を防止できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、初期給油時などには発生する燃料蒸気量が多く、給油量との和により瞬時に 180L/分程度の蒸気量がエバポ開口を流れ、その風速は部分的には10m/秒にもなる。そのため上記した燃料流出規制装置では、ケース 100の下端開口 109からケース 100内へ流入する気体の通気量が多くなり、それによってフロート弁 200が浮き上がり開口部 104を閉塞する恐れがある。一方、フロート弁 200には、液体燃料によって容易に浮き上がって開口部 104を閉塞する機能が求められる。この背反事象を両立するためには、フロート弁 200を浮き上がらせない方向で多くの通気量を確保する必要があり、ケース 100が大型化するという不具合があった。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、大型化を抑制しつつ、フロート弁を、気体では浮き上がりにくく液体では浮き上がりやすくすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の燃料タンクの燃料流出規制装置の特徴は、燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するフロート弁と、フロート弁を載置する座板と、座板から上方に延びフロート弁を収容する筒部と、からなり、
ハウジングは燃料タンクの上内面の近傍に該ハウジングの内外を連通する小径の貫通孔をもち、燃料タンク内の燃料液面が燃料開口を十分に塞いだ時に燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時にフロート弁が上昇してエバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、
座板は筒部の内外を連通する下孔をもち、筒部は側周壁に筒部の内外を連通する横孔をもち、下孔から横孔を介して筒部の外側に至る流路には筒部の側周壁が介在して流路が屈折していることにある。
【0015】
また本発明のもう一つの燃料タンクの燃料流出規制装置の特徴は、燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するフロート弁と、フロート弁を載置する座板と、からなり、
ハウジングは燃料タンクの上内面の近傍にハウジングの内外を連通する小径の貫通孔をもち、燃料タンク内の燃料液面が燃料開口を十分に塞いだ時に燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時にフロート弁が上昇してエバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、
座板は燃料開口とハウジングとを連通する下孔をもち、下孔からエバポ開口への流路には座板とフロート弁の下部により部分的に絞られた絞り通路をもつことにある。
【0016】
下孔は、フロート弁の投影面積より外側に形成された外孔とフロート弁の投影面積より内側に形成された内孔とからなり、内孔が下孔として請求項1又は請求項2に規定される要件を満たすとともに、外孔の開口面積が内孔の開口面積の2倍以内であることが望ましい。この場合、内孔は外孔より燃料開口に近い下方に形成されていることがさらに望ましい。またフロート弁の下面には、下孔に対向する受け面をもつことも好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の燃料流出規制装置では、平常時及び給油時に燃料液面が燃料開口の下方にある時には、従来と同様にフロート弁は自重でハウジング内に支持され、エバポ開口が開いている。したがって燃料タンク内のガスは、ハウジングの燃料開口からハウジングを通過してエバポ開口からキャニスタに流入し、燃料タンク内のガス圧が調整される。
【0018】
給油時に燃料タンク内の燃料液面が上昇して燃料開口の位置となった後には、ハウジングに設けられた小径の貫通孔を通過するガスの通気抵抗が大きいため、燃料タンクの気相部とハウジング内の気相部との間に差圧が発生し、ハウジング内の燃料液面が燃料タンク内の燃料液面より高くなる。これによりフロート弁が上昇してエバポ開口を閉じると通気が遮断され、燃料タンク内圧が一気に上昇して給油ガンのオートストップが促される。つまり燃料開口によって満タンを検知することができ、燃料開口の位置の調整あるいは開口形状の調整によって満タン位置の燃料液面を調整することが可能となる。
【0019】
そして走行時の加速度、ロールオーバーなどにより燃料液面が異常に上昇してフロート弁が浮き上がると、フロート弁によってエバポ開口が閉じられる。これにより液体燃料がエバポ開口に進入してキャニスタに流入するのが防止され、フロート弁はカットオフバルブとして機能する。
【0020】
初期給油時に発生する蒸気量が多いと、燃料開口からの通気量が多くなる。このような場合には、燃料開口から流入した気体は座板に形成された下孔から筒部内に流入し、筒部の側周壁に形成された横孔から流出してエバポ開口から排出される。下孔から横孔を介して筒部の外側に至る流路には筒部の側周壁が介在しているため流路が屈折しているが、気体はその通気抵抗及び圧損が流路の断面積によって決定されるので、下孔及び横孔の開口面積を十分に確保しておけば流路の屈折は大きな抵抗や圧損とはならず、フロート弁を浮き上がらせる力は小さくてすむ。
【0021】
一方、下孔から筒部内に流入した液体燃料には、その粘性及び質量によって慣性力が働くため、流路の屈折があっても屈折が起こる前の運動ベクトルが保持され、フロート弁を浮き上がらせる力が作用する。したがってカットオフ時には、応答性よくフロート弁を浮き上がらせることができる。
【0022】
また筒部をもたないもう一つの発明の燃料流出規制装置では、下孔からエバポ開口への流路に、座板とフロート弁の下部により部分的に絞られた絞り通路を有している。この絞り通路は、気体には大きな抵抗や圧損とはならず、フロート弁を浮き上がらせる力は小さくてすむ。しかし液体燃料が通過する際には、その粘性及び質量によって慣性力が働くため、フロート弁を浮き上がらせる力が作用する。したがってカットオフ時には、応答性よくフロート弁を浮き上がらせることができる。
【0023】
したがって本発明の燃料流出規制装置によれば、初期給油時などに多量の蒸気が発生してもフロート弁が浮き上がってエバポ開口を閉塞するのを確実に防止でき、しかも液体燃料に対しては応答性よくフロート弁を浮き上がらせることができる。
【0024】
下孔は、フロート弁の投影面積より外側に形成された外孔とフロート弁の投影面積より内側に形成された内孔とからなり、内孔が下孔として上記要件を満たすとともに、外孔の開口面積が内孔の開口面積の2倍以内であることが望ましい。このように構成することで、内孔と横孔との屈折流路によって気体によるフロート弁の浮き上がりを防止しつつ、外孔の径を小さくすることができる。したがってカットオフ時のフロート弁の応答性がより向上するとともに、ハウジングの径も小さくすることができ燃料流出規制装置をより小型化することができる。
【0025】
またこの場合、内孔は外孔より燃料開口に近い下方に形成されていることがさらに望ましい。このように構成すれば、液体燃料が内孔から流入しやすくなり上昇液面とフロート弁とが早く接触するので、カットオフ時の応答性がさらに向上する。
【0026】
さらにフロート弁の下面には、下孔に対向する受け面をもつことも好ましい。このようにすれば、液体燃料の運動ベクトルをより効果的にフロート弁に作用させることができ、カットオフ時の応答性がさらに向上する。
【0027】
横孔は、筒部のできるだけ下方に形成することが望ましい。これによりフロート弁の浮き上がりに寄与しない通気の通気量をさらに増大させることができる。この横孔は、筒部の周方向に少なくとも3ヶ所以上形成することが好ましい。
【0028】
ハウジングは燃料タンクと一体としてもよいし別体としてもよい。また燃料タンク内の気相部分に配置してもよいし、燃料タンクの上壁を貫通するように設けることもできる。さらにハウジングと燃料タンクの固定方法は、溶着、ボルトによる締結、燃料タンクとの一体成形など、特に制限されない。キャニスタへ連通するエバポ開口の位置は、一般にはハウジングの最上部であるが、浮力によりフロート弁がエバポ開口を閉じることが可能な位置であれば特に制限されない。
【0029】
ハウジングに形成される小径の貫通孔は、燃料タンク内とハウジング内とを連通するものであるが、その径及び数が重要である。貫通孔の径が大きすぎたり、数が多すぎたりすると、満タン時の燃料タンクの内圧の上昇が困難となって、給油ガンのオートストップが困難となる。また貫通孔の径が小さすぎたり数が少なすぎたりすると、燃料タンク内のガスをキャニスタに流通させることが困難となり、カットオフバルブとしての内圧調整に不具合が生じる。したがって貫通孔の径及び数は、燃料タンクの容量などに応じて試行錯誤的に精密に決定する必要がある。なお、液体燃料がハウジング内に入るのを抑制するために、貫通孔は燃料タンクの上面にできるだけ近接して設けることが望ましい。
【0030】
ハウジングの燃料開口は、ハウジングから下方に延びる筒体の下端開口とすることができる。この場合、筒体の長さは、下端開口の位置がその燃料タンクの満タン時の燃料液面の位置となるようにされる。したがって燃料タンクの容量及び形状によってその長さが種々異なるが、筒体の長さを調整するだけで満タン検知が可能である。したがって筒体を最大長さに形成しておけば、車種などに応じて筒体を所望の長さに切断するだけで満タン液面位置を規定できるので、燃料タンクに応じて種々の燃料流出規制装置を製造する必要が無く、工数を大幅に低減することができる。また筒体をハウジングと別体に形成しておき、所望の長さの筒体のみを複数種類用意しておくこともできる。
【0031】
この筒体は、ハウジングの下部に固定してもよいし、筒体の上端部がハウジングの周壁を兼ねることもできる。この筒体は、少なくとも下端開口の径をハウジングより小径とすることが望ましい。これにより給油時に燃料液面が波立った場合でも、満タン検知を正確に行うことができる。
【0032】
フロート弁は、ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するロアフロートと,ロアフロートの上面にロアフロートに対して相対的に上下動可能に保持されロアフロートによって開閉される小径の弁孔をもつアッパフロートと,アッパフロートの上面に保持されロアフロートの上下動に伴うアッパフロートの上下動によりエバポ開口を開閉するリング状のバルブシ−トと,よりなるダブルフロート弁とすることも好ましい。このようなダブルフロート弁とすることで、燃料液面が激しく上下動した場合などにおけるカットオフ時の応答性がさらに向上する。
【0033】
つまり走行時の加速度、ロールオーバーなどにより燃料液面が激しく上下動した場合には、アッパフロートは質量が小さいため、ロアフロートが下降してもしばらくの間はバルブシートがエバポ開口を閉じた状態を維持し、そのときは弁孔が開口している。これにより燃料タンク内のガスは弁孔を介してエバポ開口からキャニスタに向かうことが可能となるが、弁孔は小径であるために液体燃料は通過が防止され、キャニスタに液体燃料が流入するのを防止することができる。
【0034】
ロアフロートは従来のフロート弁と同様の材質、同様の形状のものを用いることができる。またダブルフロート弁の見かけ比重と液体燃料の比重との差のみで浮揚する構成としてもよいし、スプリングなどの付勢手段の付勢力を浮力の補助として用いることもできる。
【0035】
アッパフロートは、ロアフロートに対して相対的に上下動可能にロアフロートに保持されている。ロアフロートの下降時に、ロアフロートと係合して共に下降可能に係止される係止部をもつことが必要である。またアッパフロートの弁孔は、ロアフロートによって液密に閉じられることが可能に形成され、その径はφ3mm以下であることが望ましい。弁孔の径がφ3mmを超えると、弁孔からエバポ開口に液体燃料が流入しやすくなるので好ましくない。
【0036】
バルブシートはエバポ開口を液密にシール可能なものであり、アッパフロートの上面に保持されている。アッパフロートと別体でもよいし、アッパフロートの一部をバルブシートとすることもできる。
【0037】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0038】
(実施例1)
図1に本発明の一実施例の燃料流出規制装置の断面図を示す。この燃料流出規制装置は、自動車の樹脂製のガソリンタンク 100の上面に形成された開口部 101の上部に溶着固定されたカバー1と、カバー1の下面に溶着固定された筒体2と、筒体2内に嵌合保持されたアッパケース3と、アッパケース3内に保持されたロアケース4と、アッパケース3及びロアケース4内に上下動自在に配置されたダブルフロート弁5と、から主として構成されている。
【0039】
カバー1はポリエチレン樹脂とポリアミド樹脂から2色射出成形によって形成され、外側の樹脂層がガソリンタンク 100の表面に溶着されて固定されている。またカバー1には、キャニスタに連通するチューブが挿通されるニップル10がガソリンタンク 100の上面と平行に突出している。
【0040】
筒体2はポリアミド樹脂から射出成形によって形成され、大径部20と小径部21とからなる二段構造となっている。大径部20の端面がカバー1の下面に溶着固定されてハウジングを構成している。また小径部21は、ガソリンタンク 100の内部に向かってほぼ鉛直に延びて、下端の開口端(燃料開口)がガソリンタンク 100の満タン時の燃料液面の位置となる長さに形成されている。さらに大径部20の側壁には、ガソリンタンク 100の最上部の位置に小径の貫通孔22が形成され、筒体2の内部は貫通孔22によってガソリンタンク 100の気相部分と連通している。
【0041】
筒体2の大径部20には、湯飲み茶碗を逆さにした形状のアッパケース3と、アッパケース3の下端開口に嵌合固定されたロアケース4とが保持されている。アッパケース3は下端が筒体2の段部に当接するとともに、外周面がOリング30を介して筒体2の大径部20に気密に当接することで、筒体2に保持固定されている。またアッパケース3の最上部にはカバー1へ連通するエバポ開口31が形成され、側周面のOリング30より下方で貫通孔22に対向する部分にはアッパケース3の内外を連通する連通孔32が形成されている。またアッパケース3の上表面には、エバポ開口31の周囲に上方へ向かって立設された筒状の液溜め部33が形成されている。
【0042】
ロアケース4はアッパケース3の下端開口内に嵌合固定された座板40と、座板40から上方へ向かって突出する筒部41とから構成されている。図2,3にも示すように、座板40には筒部41の外周側で表裏を貫通する4個の外孔42が形成され、筒部41の内周側で表裏を貫通する8個の内孔43が形成されている。そして筒部41の下部の側周壁には、筒部41の内外を連通する6個の横孔44が形成されている。また座板40の中央には、突起45が上方に向かって突出形成されている。
【0043】
内孔43のうち筒部41の側周壁に近接する位置に略リング状に形成された6個の内孔43は、隣接する2個の横孔44の間の側周壁の下方に形成され、下方から6個の内孔43を通じて筒部41内に入った流体が横孔44から流出する流路には、筒部41の側周壁の一部が介在している。
【0044】
筒部41内には、ダブルフロート弁5が座板40に載置された状態で収容されている。ダブルフロート弁5は、ロアフロート6と、アッパフロート7と、バルブシート8とから構成されている。ロアフロート6は、一端が突起45に保持されたスプリング60を介して筒部41内に収容されている。その側周面には上下方向に延びるリブ61が複数個形成され、リブ61が筒部41の内周面に当接して案内されながら筒部41内を上下動可能に構成されている。またロアフロート6の上部にはシール突起62が形成されている。そしてロアフロート6の上部には、有底筒状のアッパフロート7が上下方向に相対移動可能に保持され、アッパフロート7の中央に設けられた貫通する弁孔70がシール突起62に対向している。
【0045】
アッパフロート7は、底部を上にした形状でロアフロート6に保持されている。ロアフロート6の外周面には複数の係合溝63が形成され、アッパフロート7の開口端部に形成された爪部71が係合溝63に係合している。係合溝63は爪部71より長く形成され、アッパフロート7はロアフロート6に対して上下方向に僅かに相対移動可能となっている。そしてロアフロート6とアッパフロート7とが互いに近接する方向に相対移動した時に、ロアフロート6のシール突起62が弁孔70を塞いでシールするように構成されている。
【0046】
このロアフロート6及びアッパフロート7はPOM樹脂から形成され、その形状及びスプリング60の付勢力により見かけ比重がガソリンより小さくなって液体ガソリンに浮くように構成されている。スプリング60は、ロアフロート6の下端部と座板40との間で挟持されることで付勢力が蓄えられた状態で保持されている。しかしその付勢力は、ロアフロート6,アッパフロート7及びバルブシート8の合計重さより小さいものであり、大気中及びガソリン蒸気中ではロアフロート6は重力によりスプリング60を押圧して、ロアフロート6の下端面がロアケース4の座板40に当接している。
【0047】
バルブシート8はリング状の弁座80と弁体81とからなり、弁座80がアッパフロート7の上面に溶着固定され、弁座80にゴム製の弁体81が嵌合固定されている。そしてロアフロート6の上昇に伴ってアッパフロート7が上昇した時に、弁体81がエバポ開口31の下端面に当接してシールするように構成されている。
【0048】
上記のように構成された本実施例の燃料流出規制装置では、ガソリン液面がロアフロート6より下方にあって静かな平常状態においては、ダブルフロート弁5の合計重さがスプリング60の付勢力に打ち勝ち、それによって弁体81とエバポ開口31の下端面との間には間隙が形成される。したがってガソリンタンク 100内のガスは、貫通孔22あるいは筒体2の下端開口から外孔42,内孔43を通過してアッパケース3内に入り、エバポ開口31からニップル10を通過してキャニスタに流入する。これによりガソリンタンク 100内のガス圧が高まるのが防止されている。
【0049】
一方、初期給油時には大量のガソリン蒸気が発生し、内孔43を通過するガス流速がきわめて大きくなる。しかし内孔43及び横孔44は十分な開口面積を有しているので、図2,3に矢印で示すようにガスは内孔43及び横孔44を通じてエバポ開口31から排出される。このように流路が屈折しているが、気体はその通気抵抗及び圧損が流路の断面積によって決定されるので、下孔及び横孔の開口面積を十分に確保しておけば流路の屈折は大きな抵抗や圧損とはならず、ガスによってダブルフロート弁5が浮き上がるような不具合が防止されている。
【0050】
一方、凹凸の大きな道路を走行した場合、あるいはカーブを走行した場合などには、ガソリン液面が大きく波立つため、静置状態でダブルフロート弁5が浮き上がる位置より下方に液面が位置していたとしても、筒体2の下端開口あるいは小径の貫通孔22から液体ガソリンがハウジング内に進入する場合がある。しかし本実施例の装置では、内孔43を通過した液体ガソリンは、隣接する横孔44どうしの間の筒部41の側周壁に衝突し、その粘性及び質量によって慣性力が働くため、流路の屈折があっても屈折が起こる前の運動ベクトルが保持され、ダブルフロート弁5を浮き上がらせる力が作用する。したがってロアフロート6及びアッパフロート7が液体ガソリンによって浮き上がり、弁体81がエバポ開口31を塞ぐので、カットオフ時の応答性に優れている。
【0051】
さらに弁体81がエバポ開口31に密着した状態となっても、液面が下降すればロアフロート6が下降してアッパフロート7とロアフロート6とが離れ、シール突起62が弁孔70から離れることにより、ハウジング内側とキャニスタに連通するニップル10側との圧力が等しくなり、弁体70がエバポ開口31から容易に離れるため、ガソリン液面が大きく波立った場合の応答性が高く動的シール性に優れている。
【0052】
そして給油時において、ガソリン液面が筒体2の下端開口端面の位置に到達すると、ガソリンタンク 100内の気相部のガスは貫通孔22を介してのみハウジング内に入る。しかし貫通孔22は小径で形成されているため、通気抵抗がもともと大きい。したがってガソリンタンク 100内のガス圧が高まり、ガソリンタンク 100の気相部とハウジング内の気相部の間に差圧が発生し、ハウジング内の液面が上昇してダブルフロート5が浮き上がり、弁体81がエバポ開口31を塞ぐことで通気が遮断される。これによりガソリンタンク 100内のガス圧が一気に高まり、満タンであることが検知されて給油ガンのオートストップが促される。
【0053】
なお本実施例の燃料流出規制装置を製造するには、先ずダブルフロート弁5を組立て、それをロアケース4の筒部41内に収納してアッパケース3とロアケース4とを嵌合固定しておく。それをOリング30を介して筒体2の大径部20に嵌合固定し、大径部20の端部をカバー1に溶着固定する。こうして形成されたモジュールをガソリンタンク 100の開口 101に挿入し、カバー 100を開口 101の周縁部に溶着する。
【0054】
したがってガソリンタンク 100の形状あるいは容量が種々存在しても、筒体2の長さを調整するだけで各種満タン液面位置に適用することができ他の部品は共用できるため、大幅なコストダウンを図ることができる。またガソリンタンク 100の極く小さな面積の部分に溶着固定できるので、搭載スペースが小さく配置位置の自由度が高い。
【0055】
(実施例2)
図4,5に本発明の第2の実施例の燃料流出規制装置の要部を示す。この装置は、ロアケース4の形状が異なること、及びロアフロート6の一部の形状が異なること以外は実施例1とほとんど同様である。
【0056】
ロアケース4の座板40は、筒部41の底部を構成する内周側が実施例1より低く構成され、筒部41の外周側との間に段差tが形成されている。またロアフロート6の下端面で筒部41の側周壁に近接する位置に形成された6個の内孔43に対向する部分には、断面L字形状の切り欠き部64が形成されている。
【0057】
本実施例の燃料流出規制装置では、内孔43が筒体2の下端開口に近接しているのでガソリン液面に近く、実施例1に比べて液体ガソリンは外孔42より内孔43に進入しやすくなる。そして内孔43に対向する位置に切り欠き部64が形成され、液体ガソリンは内孔43に対向する水平な受け面65に衝突し、その運動ベクトルはダブルフロート弁5が浮き上がる方向に作用する。また受け面65に衝突しない液体ガソリンは、隣接する横孔44どうしの間の筒部41の側周壁に衝突し、その粘性及び質量によって慣性力が働くため、流路の屈折があっても屈折が起こる前の運動ベクトルが保持される。これらの作用により、実施例1に比べてダブルフロート弁5がさらに浮き上がりやすくなり、カットオフ時の応答性がさらに向上する。
【0058】
また初期給油時などに大量のガスが内孔43から流入したとしても、ガスは内孔43から横孔44に容易に抜けるため、ダブルフロート弁5が浮き上がるような不具合が防止されている。
【0059】
(実施例3)
図6に本発明の第2の実施例の燃料流出規制装置を、図7にその要部拡大図を示す。この装置では、ロアケース4は筒部41をもたず座板40のみから形成され、座板40は筒体2の大径部20に嵌合固定されている。ダブルフロート弁5のロアフロート6には、外周部に上下方向に延びる複数のフィン66が形成され、ロアフロート6はフィン66が筒体2の大径部20の内周面に案内されつつ大径部20内を上下動するように構成されている。またアッパケース3は下端が筒体2の段部に溶着固定され、Oリング30を用いなくとも気密性が確保されている。他の構成は実施例1とほとんど同様である。
【0060】
座板40は円板状の中央部46と、中央部46の外周に一段高く形成されたリング状の段部47と、段部47の外周端部が下方へ曲折された筒部48とからなり、筒部48が筒体2の大径部20に嵌合固定されている。中央部46には、実施例1と同様に複数の内孔43が形成され、段部47には複数の外孔42が形成されている。またロアフロート6の下端面で段部47近傍に形成された6個の内孔43に対向する部分には、それぞれ断面L字形状の切り欠き部64が形成されている。この切り欠き部64の垂直表面は、水平方向で段部47の縦壁に対向している。
【0061】
したがって内孔43に下方から流入する流体の通路は、座板40,切り欠き部64及び段部47の縦壁で絞られ、その部分に部分的に絞られた絞り通路49が形成されている。
【0062】
本実施例の燃料流出規制装置では、内孔43が筒体2の下端開口に近接しているのでガソリン液面に近く、実施例1に比べて液体ガソリンは外孔42より内孔43に進入しやすくなる。そして内孔43に下方から進入した液体ガソリンは内孔43に対向する水平な受け面65に衝突し、その運動ベクトルはダブルフロート弁5が浮き上がる方向に作用する。また内孔43に下方から進入した液体ガソリンは、絞り通路49によって絞られるため、段部47の周方向へ向かうベクトルが発生して屈折した流路を流れる。したがってその粘性及び質量によって慣性力が働くため、実施例1に比べてダブルフロート弁5がさらに浮き上がりやすくなり、カットオフ時の応答性がさらに向上する。
【0063】
また初期給油時などに大量のガスが内孔43から流入したとしても、絞り通路49を通過したガスは 360度方向へ流れることが可能であるため抵抗は少なくなり、ガスは内孔43から絞り通路49を通過して容易に抜けるため、ダブルフロート弁5が浮き上がるような不具合が防止されている。
【0064】
【発明の効果】
すなわち本発明の燃料流出規制装置によれば、初期給油時などにガスによってフロート弁が上昇するのを抑制できるとともに、液体燃料にはフロート弁が容易に浮き上がるためカットオフ時の応答性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃料流出規制装置の断面図である。
【図2】図1のA−A断面で示すロアケースの平面図である。
【図3】本発明の一実施例で用いたロアケースの一部断面で示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の燃料流出規制装置の要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例で用いたロアケースの一部断面で示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施例の燃料流出規制装置の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の燃料流出規制装置の要部断面図である。
【図8】従来の燃料流出規制装置の断面図である。
【符号の説明】
1:カバー 2:筒体 3:アッパケース
4:ロアケース 5:ダブルフロート弁 6:ロアフロート
7:アッパフロート 8:バルブシート 22:貫通孔
40:座板 41:筒部 43:内孔(下孔)
44:横孔 64:切り欠き部 65:受け面
49:絞り通路
Claims (5)
- 燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に該燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、該ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するフロート弁と、該フロート弁を載置する座板と、該座板から上方に延び該フロート弁を収容する筒部と、からなり、
該ハウジングは該燃料タンクの上内面の近傍に該ハウジングの内外を連通する小径の貫通孔をもち、該燃料タンク内の燃料液面が該燃料開口を十分に塞いだ時に該燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時に該フロート弁が上昇して該エバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、
該座板は該筒部の内外を連通する下孔をもち、該筒部は側周壁に該筒部の内外を連通する横孔をもち、該下孔から該横孔を介して該筒部の外側に至る流路には該筒部の該側周壁が介在して該流路が屈折していることを特徴とする燃料タンクの燃料流出規制装置。 - 燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に該燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、該ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するフロート弁と、該フロート弁を載置する座板と、からなり、
該ハウジングは該燃料タンクの上内面の近傍に該ハウジングの内外を連通する小径の貫通孔をもち、該燃料タンク内の燃料液面が該燃料開口を十分に塞いだ時に該燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時に該フロート弁が上昇して該エバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、
該座板は該燃料開口と該ハウジングとを連通する下孔をもち、該下孔から該エバポ開口への流路には該座板と該フロート弁の下部により部分的に絞られた絞り通路をもつことを特徴とする燃料タンクの燃料流出規制装置。 - 前記下孔は、前記フロート弁の投影面積より外側に形成された外孔と前記フロート弁の投影面積より内側に形成された内孔とからなり、該内孔が前記下孔として請求項1又は請求項2に規定される要件を満たすとともに、該外孔の開口面積が該内孔の開口面積の2倍以内である請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクの燃料流出規制装置。
- 前記内孔は前記外孔より前記燃料開口に近い下方に形成されている請求項3に記載の燃料タンクの燃料流出規制装置。
- 前記フロート弁の下面には前記下孔に対向する受け面をもつ請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクの燃料流出規制装置。
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