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JP3909509B2 - シリアルインタフェース回路 - Google Patents

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JP3909509B2
JP3909509B2 JP06524399A JP6524399A JP3909509B2 JP 3909509 B2 JP3909509 B2 JP 3909509B2 JP 06524399 A JP06524399 A JP 06524399A JP 6524399 A JP6524399 A JP 6524399A JP 3909509 B2 JP3909509 B2 JP 3909509B2
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成泰 山本
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシリアルインタフェース回路に係わり、とくに複数の3線式のシリアルインタフェースをもつデバイスが搭載されたディジタル回路に適したシリアルインタフェース回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
ROM、RAM、D/Aコンバータ、A/Dコンバータ等のデータ入力方法の1つに、3線式シリアルインタフェースがある。図3はその説明図で、デバイス301への入力データDI用のシリアルデータ入力線302、その入力データをとり込むクロックSK用のデータシフトクロック線303及びシフトデータ決定用のロード信号LD用のロード線304が備えられている。入力データDIはクロックSKにより1ビットづつ順次デバイス内のシフトレジスタへとり込まれ、ロード信号LDが当該デバイスに与えられると(当該デバイスが選択されると)、入力データが確定し、デバイス301内部で処理される。また、出力データDOがある場合には、出力線305から出力される。なお、以下ではロード信号はストローブ信号(STB)という。
【0003】
このような3線式シリアルインタフェースをもつデバイスを複数個搭載したディタル回路では、図4に示したように、各デバイス402〜404への入力制御を行うために、制御部401から各デバイスごとに3本の信号線(データ、クロック、ストローブ用)を配置することになる。また、入力データがなく、出力デバイスとして動作するデバイスの場合も、図5に示したように、各デバイス502〜504ごとに、出力データDOをシフトしてシリアル出力するためのデータシフト用クロック線、そのシフトデータ決定用のロート線、及び出力線を設けることになり、ROM、RAM等の場合にはこの他にアドレス線も必要である。
【0004】
また、シリアルデバイスの中には、図3と同様に3線式ではあるが、入力データDIをセットする内部レジスタの最上位ビットを出力線DOへ出力するようにしたものがある。この場合には、図6に示したように制御部601及び各デバイス602〜605を接続し、例えばデバイス605へ入力データを与えるには、デバイス602〜604を順次シフトレジスタとして利用し、これらを経由してデバイス605へデータが丁度入ったときにストローブ信号を与えることでデータ入力を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図4あるいは図5のように、各デバイスと3線式もしくは4線式のインタフェースを構成すると、信号線もしくは制御線が、デバイス数をnとしたとき3nもしくは4n本必要となり、ディジタル回路の配線が複雑化し、工数の増加をまねく。また、図6のようなデバイスのカスケード接続とすれば、信号線の数は減らせるが、デバイスによってはデータ入力に時間がかかってしまうという問題がある。またこのカスケード接続の場合は、シフト用クロックとストローブ信号のタイミングが合わないと、多くのデバイスで誤動作をおこす場合がある。
【0006】
本発明の目的は、多くのシリアルデバイスを、信号線を増やすことなく、かつデータの伝送時間の増大や誤動作をまねくことのないように制御することのできるシリアルインタフェース回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力されたデバイス選択信号に応じて1つの被制御デバイスを選択するための被制御デバイス選択手段と、
この手段により選択された被制御デバイスに対してのみ入力されたデータストローブ信号を出力するゲート手段と、
前記被制御デバイス選択手段に前記デバイス選択信号をシリアル伝送し、
また前記被制御デバイスに入力データをシリアル伝送するための第1の信号線と、
前記被制御デバイス選択手段へ選択用シフトクロックを伝送するための第2の信号線と、
前記被制御デバイス選択手段へ選択用ストローブ信号を伝送するための第3の信号線と、
前記被制御デバイスの各々へデータシフト用クロックを伝送するための第4の信号線と、
前記ゲート手段の各々へデータ用ストローブ信号を伝送するための第5の信号線と、
前記第1の信号線を介して前記被制御デバイス選択信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出すると同時に前記第2の信号線を介して前記選択用シフトクロックを前記被制御デバイス選択手段へ送出し、その後前記第3の信号線を介して前記選択用ストローブ信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出することにより前記被制御デバイス選択手段に前記被制御デバイス選択信号をセットするように制御するための第1の制御手段と、
この手段により前記被制御デバイス選択信号が前記被制御デバイス選択手段へセットされたのちに、前記第1の信号線を介して入力データを送出すると同時に前記第4の信号線を介して前記データシフト用クロックを送出し、その後前記第5の信号線を介して前記データ用ストローブ信号を前記ゲート手段の各々へ送出することによって、前記被制御デバイス選択手段により選択された被制御デバイスへ前記入力データがセットされるように制御するための第2の制御手段と、
を備えたことを特徴とするシリアルインタフェース回路を開示する。
【0008】
更に本発明は、入力されたデバイス選択信号に応じて1つの被制御デバイスを選択するための被制御デバイス選択手段と、
この手段により選択された被制御デバイスからの出力データのみを読み出しデータとして出力するためのデータ出力デバイス選択手段と、
前記被制御デバイス選択手段に前記デバイス選択信号をシリアル伝送するための第1の信号線と、
前記被制御デバイス選択手段へ選択用シフトクロックを伝送するための第2の信号線と、
前記被制御デバイス選択手段へ選択用ストローブ信号を伝送するための第3の信号線と、
前記第1の信号線を介して前記被制御デバイス選択信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出すると同時に前記第2の信号線を介して前記選択用シフトクロックを前記被制御デバイス選択手段へ送出し、その後前記第3の信号線を介して前記選択用ストローブ信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出することにより前記被制御デバイス選択手段に前記被制御デバイス選択信号をセットするように制御するための第1の制御手段と、
この手段により前記被制御デバイス選択信号が前記被制御デバイス選択手段へセットされたのちに、前記データ出力デバイス選択手段から出力された読み出しデータを読み込むための第2の制御手段と、
この手段へ前記データ出力デバイス選択手段からの読み出しデータを伝送するための第4の信号線と、
を備えたことを特徴とするシリアルインタフェース回路を開示する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明になるシリアルインタフェースの構成例を示すもので、被制御デバイス102、103…を制御するための信号線としては、被制御デバイスを決める為やその被制御デバイスを制御するためのデータS_DATが流れる信号線110、被制御デバイスを制御するためのデータのシフト用クロックD_CLKが流れる信号線111、被制御デバイスを制御するためのデータのシフトを決定するストローブ信号D_STBが流れる信号線112、被制御デバイス選択部を制御するためのデータのシフト用クロックA_CLKが流れる信号線113、被制御デバイス選択部を制御するためのデータのシフトを決定するストローブ信号A_STBが流れる制御線114、被制御デバイスからのデータR_DATを制御部101に伝える信号線115が設けられている。制御部101は、マイクロコンピュータあるいはロジックゲートで構成されたシーケンサ、ステートマシンあるいはその他の論理回路であり、被制御部120を制御する。
【0010】
被制御部120には、被制御デバイス102、103…の他に、マイクロコンピュータ、ロジックゲートあるいはスイッチ等で構成され、被制御デバイス102、103…のどれを制御するかを、信号線110、113、114の信号に応じて決定する被制御デバイス選択部122、マイクロコンピュータ、ロジックゲートあるいはスイッチ等で構成され、被制御デバイス選択部122で決定したデバイスからの出力データを制御線115へとり出すデータ出力デバイス選択部121、及びロジックゲートあるいはスイッチ等で構成され、被制御デバイス102、103…ごとに設けられて、被制御デバイス選択部122で決定された被制御デバイスへ制御線112のストローブ信号を与えるようにする選択器123、124、…が設けられている。
【0011】
図2は、被制御デバイス選択部122及び選択器123、124…の構成例を示すブロック図で、被制御デバイス選択部122は、Dフリップフロップ201〜208を8個タンデム接続して構成したシフトレジスタと、それらのQ出力をとり出すDフリップフロップ211〜218から成っており、また選択器123〜126の各々はアンドゲートである。この構成例は4個のシリアルデバイスの入力と4個のシリアルデバイスの出力内の1つを選択可能な構成となっている。この構成で、入力された8ビットのシリアルデータS_DATがそのシフト用クロックA_CLKによりDフリップフロップ201〜208にセットされると、ストローブ信号A_STBによりその8ビットのデータがDフリップフロップ211〜218にとり込まれる。ここで入力データS_DATはその8ビット中の1ビットのみが“1”で他は“0”であるデータとすると、その“1”が例えばDフリップフロップ211であれば、ストローブ信号D_STBが“1”となったとき選択器123出力のみが“1”として出力され、被制御デバイス102が選択される。また、Dフリップフロップ215〜218の内の1つが“1”のときは、それに応じてデータ出力デバイス選択部121か該当するデバイスから出力データをデータR_DAT_Lとしてとり出す。
【0012】
図7は、図1、2に示したインタフェース回路の動作を示すタイミングチャートである。制御部101は、まず被制御デバイスを決定するための選択信号A_DATを、図1、2のデータS_DATとして制御線110へ送出し、同時にこれと同期してシフト用クロックA_CLKを信号線113へ送出する。これによって図2のシフトレジスタを構成するDフリップフロップ201〜208に選択信号A_DATが書き込まれる。次いで制御部101がストローブ信号A_STBを信号線114へ送出すると、Dフリップフロップ201〜208の各Q出力がDフリップフロップ211〜218へそれぞれセットされ、これによって前述のようにDフリップフロップ211〜218の1つのみが“1”、他は“0”にセットされた状態となる。
【0013】
被制御デバイスへのデータ入力のときは、上記の被制御デバイス選択動作につづいて制御部101から入力データD_DATをデータS_DATとして信号線110へ送出し、同時にこれと同期してシフト用クロックD_CLKを信号線111へ送出する。これによって各被制御デバイス102、103…の内部のシフトレジスタに入力データD_DATがセットされる。このセットが終わって制御部101がストローブ信号D_STB_1をストローブ信号D_STBとして信号線112へ出力すると、選択されている被制御デバイス対応の選択器へのみ選択部122から“1”が入力されているので、この被制御デバイスへストローブ信号D_STB_1が入力され、これによって実際に当該デバイスへ入力データがとり込まれる。但しこの動作は、当該被制御デバイスが入力データをいったんシフトレジスタにセットし、その後のストローブ信号でとり込むタイプのものである場合である。しかし、デバイスによってはチップストローブと呼ばれるものもあり、この場合は入力データD_DATの入力中にストローブ信号がローレベルになっているとそのデータをとり込む。このタイプのデバイスのときは、制御部101は図7のストローブ信号D_STB_2を出力する。
【0014】
被制御デバイスからデータを読み出す場合は、被制御デバイス選択部122からデータ出力デバイス選択部121への出力(図2ではDフリップフロップ215〜218の出力)の内の1つのみが“1”となっているので、この情報によりデータ出力デバイス選択部121が該当するデバイスの出力を選択して信号線115へ読み出しデータR_DATとして送り出す。
【0015】
以上の構成によれば、入出力合わせて6本の信号線があれば、被制御デバイスの個数に関係なく入出力インタフェースを実現でき、制御線を大幅に減らすことができ、またデータ入出力の際の時間もとくに増大することはない。とくに出力がないディジタル回路のときは5本の制御線があればよい。なお、以上の説明では、被制御デバイス選択部122は、図2にようなシリアル/パラレル変換回路としたが、これはデコーダ型やその他の回路でもよく、その回路に合わせて各信号の形式やタイミングを選べばよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、3線式シリアルインタフェースを採用するデバイスをn個、同時に1個しか制御しない場合、制御線を5本、被制御デバイスからのデータの出力を1本を用いることで、カスケード接続時よりも伝送時間を短縮する事のできる6線式シリアルインタフェースを提供する事ができる。また、カスケード接続の場合よりもデータ伝送のためのクロック数が減少するので誤動作も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるインタフェース回路の構成例を示すブロック図である。
【図2】被制御デバイス選択部の構成例を示すブロック図である。
【図3】3線式シリアルインタフェースデバイスの説明図である。
【図4】3線式シリアルインタフェースデバイスを複数個搭載したときの入力インタフェースの説明図である。
【図5】3線式シリアルインタフェースデバイスを複数個搭載したときの出力インタフェースの説明図である。
【図6】3線式シリアルインタフェースデバイスのタンデム接続による入力インタフェースの説明図である。
【図7】図1のインタフェース回路の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
101 制御部
102、103 被制御デバイス
110〜115 信号線
121 データ出力デバイス選択部
122 被制御デバイス選択部
123、124 選択器

Claims (2)

  1. 入力されたデバイス選択信号に応じて1つの被制御デバイスを選択するための被制御デバイス選択手段と、
    この手段により選択された被制御デバイスに対してのみ入力されたデータストローブ信号を出力するゲート手段と、
    前記被制御デバイス選択手段に前記デバイス選択信号をシリアル伝送し、また前記被制御デバイスに入力データをシリアル伝送するための第1の信号線と、
    前記被制御デバイス選択手段へ選択用シフトクロックを伝送するための第2の信号線と、
    前記被制御デバイス選択手段へ選択用ストローブ信号を伝送するための第3の信号線と、
    前記被制御デバイスの各々へデータシフト用クロックを伝送するための第4の信号線と、
    前記ゲート手段の各々へデータ用ストローブ信号を伝送するための第5の信号線と、
    前記第1の信号線を介して前記被制御デバイス選択信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出すると同時に前記第2の信号線を介して前記選択用シフトクロックを前記被制御デバイス選択手段へ送出し、その後前記第3の信号線を介して前記選択用ストローブ信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出することにより前記被制御デバイス選択手段に前記被制御デバイス選択信号をセットするように制御するための第1の制御手段と、
    この手段により前記被制御デバイス選択信号が前記被制御デバイス選択手段へセットされたのちに、前記第1の信号線を介して入力データを送出すると同時に前記第4の信号線を介して前記データシフト用クロックを送出し、その後前記第5の信号線を介して前記データ用ストローブ信号を前記ゲート手段の各々へ送出することによって、前記被制御デバイス選択手段により選択された被制御デバイスへ前記入力データがセットされるように制御するための第2の制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシリアルインタフェース回路。
  2. 入力されたデバイス選択信号に応じて1つの被制御デバイスを選択するための被制御デバイス選択手段と、
    この手段により選択された被制御デバイスからの出力データのみを読み出しデータとして出力するためのデータ出力デバイス選択手段と、
    前記被制御デバイス選択手段に前記デバイス選択信号をシリアル伝送するための第1の信号線と、
    前記被制御デバイス選択手段へ選択用シフトクロックを伝送するための第2の信号線と、
    前記被制御デバイス選択手段へ選択用ストローブ信号を伝送するための第3の信号線と、
    前記第1の信号線を介して前記被制御デバイス選択信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出すると同時に前記第2の信号線を介して前記選択用シフトクロックを前記被制御デバイス選択手段へ送出し、その後前記第3の信号線を介して前記選択用ストローブ信号を前記被制御デバイス選択手段へ送出することにより前記被制御デバイス選択手段に前記被制御デバイス選択信号をセットするように制御するための第1の制御手段と、
    この手段により前記被制御デバイス選択信号が前記被制御デバイス選択手段へセットされたのちに、前記データ出力デバイス選択手段から出力された読み出しデータを読み込むための第2の制御手段と、
    この手段へ前記データ出力デバイス選択手段からの読み出しデータを伝送するための第4の信号線と、
    を備えたことを特徴とするシリアルインタフェース回路。
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