JP3905731B2 - ロック保障機構付きコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線の接続等に使用されるロック保障機構を備えたコネクタにかかり、ロック保障機構付きコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車に用いられるワイヤハーネスは、雄型のコネクタハウジング(以下雄ハウジングと呼ぶ)と、雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)と、をコネクタ結合させて得られるコネクタを備えている。前述した雄ハウジング及び雌ハウジングは、電線付きの端子金具を収容している。
【0003】
このような、雄ハウジングと雌ハウジングとを互いにコネクタ結合させるコネクタでは、前記雄ハウジングと雌ハウジングとが完全にコネクタ結合したか、半嵌合状態であるか、を把握するために、従来から種々の保障機構が提案されている。前述した保障機構を備えたコネクタとして、例えば、図21ないし図24に示す特開平7−192808号公報に記載されたコネクタが知られている。
【0004】
前述したロック保障機構を備えたコネクタ101は、図21に例示されているように、雌ハウジング102と、雄ハウジング103と、ロック保障部材104と、を備えている。雌ハウジング102は、複数の端子金具を収容する本体部110と、前記雄ハウジング103を受け入れる套体部111と、を備えて箱状に形成されている。
【0005】
套体部111を形成する複数の外壁のうち図中上側に位置する一つには、ロック孔105が形成されている。このロック孔105は、前記外壁を貫通している。また、套体部111内には、本体部110から套体部111の開口部に向かって延びた一対の係合解除用駆動杆113が設けられている。係合解除用駆動杆113は、それぞれ、自由端に駆動突起114を備えている。駆動突起114は上面にテーパ面115が形成されている。
【0006】
雄ハウジング103は、複数の端子金具を収容する本体部116と、ロック腕117と、を備えている。ロック腕117は、帯板状に形成され、一端部が本体部116の外壁と連なっている。ロック腕117は、他端部が自由端となっており、本体部116に片持支持されている。なお、一端部は、雌ハウジング102と雄ハウジング103とが嵌合する際に、雌ハウジング102の近傍に位置する。ロック腕117は、長手方向が、前記ハウジング102,103が互いに嵌合する際に、これらのハウジング102,103が互いに近づく方向に沿っている。
【0007】
ロック腕117は、その長手方向に沿った中央部にロック用突起118が設けられかつ、他端部に検知部119が設けられている。ロック用突起118は、ロック腕117の外表面から雄ハウジング103の外側に向かって突出している。ロック用突起118は、ロック孔105内に係合可能である。
【0008】
検知部119は、ロック腕117の外表面から雄ハウジング103の外側に向かって突出している。検知部119は、前記ハウジング102,103が互いに嵌合する際に、前記雌ハウジング102から離れた傾斜面120を備えている。傾斜面120は、ロック腕117の延長方向と鋭角をなすように、前記ハウジング102,103が互いに近づく方向に対し傾斜している。また、ロック腕117の一端部には、係合突起121が設けられている。係合突起121は、前記一端部から外側に向かって突出している。
【0009】
さらに、雄ハウジング103は、一対の保護壁122を備えている。これらの保護壁122は、それぞれ、本体部116の外壁から立設しているとともに、ロック腕117と並行である。保護壁122は、互いの間にロック腕117を挟みかつそれぞれロック腕117と間隔をあけて配されている。
【0010】
雌ハウジング102と雄ハウジング103との嵌合時には、ロック腕117のロック用突起118がロック孔105に係合する。ロック用突起118がロック孔105に係合して、雌・雄のハウジング102,103の嵌合がロックされる。
【0011】
ロック保障部材104は、門型の基部123と、一対の可撓係止片124と、を備えている。一対の可撓係止片124は、それぞれ一端が基部123に連なっている。一対の可撓係止片124は、それぞれ、基部123に片持支持されている。可撓係止片124それぞれの自由端125に連なる下面には、テーパ面126が形成されている。
【0012】
可撓係止片124には、それぞれ、検知突起127が設けられている。検知突起127は、可撓係止片124の自由端125と、基部123との間に設けられている。ロック保障部材104は、ロック腕117を一対の可撓係止片124間に挟みかつ、これらの一対の可撓係止片124が一対の保護壁122間に位置するように、前記雄ハウジング103に取付られる。
【0013】
前述した構成のコネクタ101は、図22に示すように、可撓係止片124の自由端125を係合突起121に当接させた状態で、ロック保障部材104を雄ハウジング103に取り付けておく。この状態で、雌ハウジング102と雄ハウジング103とを互いに嵌合させる。ロック孔105にロック用突起118が係合すると、ロック保障部材104を雌ハウジング102に向かって押圧する。すると、図23に示すように、テーパ面126に沿って自由端125が変位しかつ基部123がロック腕117から離れる下方に向かって変位しようとする。
【0014】
さらに、ロック保障部材104を雌ハウジング102に向かって押圧すると、図24に示すように、可撓係止片124が係合突起121に係止する。また、検知突起127が検知部119と套体部111を形成する雌ハウジング102の外壁の縁部との間に位置する。検知突起127が検知部119などに係合する。
【0015】
一方、前記コネクタ101は、ロック孔105にロック用突起118が係合していない状態即ち雄ハウジング102と雌ハウジング103とが互いに半嵌合の状態にある場合には、ロック腕117の他端部が雄ハウジング103に近づいた状態となる。このため、ロック保障部材104を雄ハウジング103に向かって押圧しても、前記ロック保障部材104が、検知部119の傾斜面120と当接する。すると、ロック腕117の他端部が雄ハウジング103にますます近づいて、ロック保障部材104を雌ハウジング102に向かって押圧できない。
【0016】
このように、前述した従来のロック保障機構を備えたコネクタ101は、ロック保障部材104を雌ハウジング102に向かって押圧できるか否かで、雌ハウジング102と雄ハウジング103とが確実に嵌合しているか否かを判別する。
【0017】
また、前述した保障機構を備えたコネクタとして、雌ハウジングと雄ハウジングとロック保障部材とを備え、該ロック保障部材が前記雌ハウジングと雄ハウジングとのうち一方にスライド自在に支持されたものがある。前記一方のハウジングには、前記雌ハウジングと雄ハウジングとが嵌合する際に一旦弾性変形するロックアームが設けられている。他方のハウジングには、前記ロックアームに係止する係止部が設けられている。前記ロック保障部材は、前記ロックアームの弾性変形を規制する規制位置と、該ロックアームの弾性変形を許容する許容位置とに亘ってスライドする。
【0018】
雌ハウジングと雄ハウジングとを嵌合させるまで、前記ロック保障部材は、前記許容位置に保たれる。前記雌ハウジングと雄ハウジングとが完全に嵌合すると、前記ロック保障部材は、前記規制位置と許容位置とに亘ってスライド自在となる。そして、ロック保障部材が規制位置に保たれて、雌ハウジングと雄ハウジングとの嵌合を解除させない。また、前記雌ハウジングと雄ハウジングとの嵌合が不完全であると、前記ロック保障部材が前記規制位置に変位できずに、許容位置に保たれる。こうして、ロック保障部材を規制位置に変位させることができるか否かで、前記雌ハウジングと雄ハウジングとが完全(確実)に嵌合したか否かを把握する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のロック保障機構を備えたコネクタ101は、雌ハウジング102と雄ハウジング103との嵌合後にロック保障部材104を雌ハウジング102に向かって移動してきた。このため、ロック保障部材104の他端部を、前述したハウジング102,103の嵌合前において、雄ハウジング103の外壁から外側に突出させておく必要があった。
【0020】
このため、前述したワイヤハーネスを製造する際に、該ワイヤハーネスを製造する各種の製造装置などに前述したロック保障部材104の他端部が接触したり、ひっかかる恐れがあった。最悪の場合、前記ロック保障部材104の特に他端部が破損する恐れがあった。
【0021】
特に、ロック保障部材104が取り付けられた状態の雄ハウジング103の本体部116内に、端子金具140を挿入する際には、図25(B)などに示すチャック41を用いる。チャック41は、互いの間の端子金具140を挟むことのできる一対の挟持片42,42を備えている。この場合、図25(A)に示すように、ロック保障部材104の他端部とチャック41とが互いに干渉する。このため、雄ハウジング103の本体部116内に、チャック41を用いて端子金具140を挿入することが困難となる。
【0022】
また、前述したロック保障部材を備えたコネクタでは、雌ハウジングと雄ハウジングとが完全に嵌合すると、規制位置と許容位置とに亘って、ロック保障部材がスライド自在となる。また、雌ハウジングと雄ハウジングとを嵌合させるまで、前記ロック保障部材は、前記許容位置に保たれる。このため、該コネクタを組み立てる作業員が、雌ハウジングと雄ハウジングとの嵌合後に、前記ロック保障部材を規制位置に移動することを忘れることがあった。このため、組立済みのコネクタの運搬中などに前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとが不意に外れる虞があった。
【0023】
さらに、雌ハウジングと雄ハウジングとが完全に嵌合すると、規制位置と許容位置とに亘って、ロック保障部材がスライド自在となる。このため、ロック保障部材が規制位置から許容位置に変位して、組立済みのコネクタの運搬中などに前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとが不意に外れる虞もあった。
【0024】
本発明の第1の目的は、嵌合後の雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを防止できるロック保障機構付きコネクタを提供することにある。本発明の第2の目的は、ワイヤハーネスを製造する際の妨げとならないとともに、ワイヤハーネスの製造中に破損することを防止できるロック保障機構付きコネクタを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前述した第1の目的にくわえ第2の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のロック保障機構付きコネクタは、端子金具を収容する雌ハウジングと、端子金具を収容する雄ハウジングと、前記雌ハウジングと雄ハウジングとのうち一方の外面に連なりかつ収容する端子金具の長手方向に沿って延びたロック腕と、他方のハウジングに設けられかつ前記ロック腕と係合するロック係止部と、を備えたロック保障機構付きコネクタにおいて、前記ロック腕は、前記ロック係止部と係合する際に一旦弾性変形するとともに、前記ロック腕の弾性変形を規制する規制位置と、前記ロック腕の弾性変形を許容する許容位置とに亘って、前記端子金具の長手方向に沿って前記ロック腕に移動自在に支持されたロック保障部材を備え、前記ロック保障部材は、前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとを互いに嵌合させる際に前記ロック腕とロック係止部とが互いに係合するまで、前記規制位置から前記許容位置に向かって他方のハウジングから離れる方向に移動し、前記許容位置では、前記ロック保障部材の前記他方のハウジングから離れた端部が前記一方のハウジングの外面から突出しないとともに、前記ロック腕に係合可能な解除阻止部を有し、前記ロック腕は、外側に向かって突出しかつ前記ロック係止部及び前記解除阻止部が係合可能なロック突起を備え、前記ロック保障部材は、前記解除阻止部がロック腕に係合すると前記他方のハウジングに当接可能な当接面と、前記他方のハウジングから離れる方向に移動すると前記ロック突起が侵入するロック凹部と、を備え、前記ロック突起とロック凹部とのうち少なくとも一方には、前記ロック突起がロック凹部内に侵入しかつ前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとを互いに嵌合させる動作に連動して、前記解除阻止部を前記ロック突起から離れる方向に変位させる案内面が形成されていることを特徴としている。
【0029】
前記第1の目的と第2の目的とを達成するために、請求項2に記載のロック保障機構付きコネクタは、請求項1に記載のロック保障機構付きコネクタにおいて、前記ロック腕とロック係止部とが互いに係合すると、前記ロック保障部材と当接して前記解除阻止部が前記ロック突起から離れることを規制する規制突起を備えたことを特徴としている。
【0030】
前記第1の目的と第2の目的とを達成するために、請求項3に記載のロック保障機構付きコネクタは、請求項1又は請求項2に記載のロック保障機構付きコネクタにおいて、前記一方のハウジングは、前記ロック保障部材の前記他方のハウジング寄りの位置を規制するストッパ部を備えたことを特徴としている。
【0031】
前記第1の目的と第2の目的とを達成するために、請求項4に記載のロック保障機構付きコネクタは、請求項3に記載のロック保障機構付きコネクタにおいて、前記解除阻止部が前記ロック腕に係合すると前記ストッパ部は前記ロック保障部材と接触するとともに、前記ストッパ部と前記一方のハウジングの前記他方のハウジングから最も離れた外面との間隔は、前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとを互いに嵌合させる際に前記ロック保障部材が他方のハウジングから離れる方向に移動する移動量と、前記ロック保障部材の前記ストッパ部と接触する箇所と前記他方のハウジングから最も離れた端面との間隔との和と等しいまたは前記和より大きいことを特徴としている。
【0039】
請求項1に記載した本発明のロック保障機構付きコネクタによれば、雌ハウジングと雄ハウジングとを嵌合させる際に、ロック保障部材が規制位置から許容位置に変位する。このため、作業員が、ロック保障部材を認識しやすくなる。また、ロック保障部材の位置を確認することによって、ロック腕とロック係止部とが係合したか否かを確実に把握できる。
【0040】
雌ハウジングと雄ハウジングとを嵌合させると、ロック保障部材の他方のハウジングから離れた端部が一方のハウジングの外面から外側に向かって突出しない。
【0041】
案内面が、ハウジングを互いに嵌合させる動作に連動して、ロック保障部材をロック突起から離れる方向に変位させる。
【0042】
請求項2に記載した本発明のロック保障機構付きコネクタによれば、規制突起が、ロック腕とロック係止部とが互いに係合するとロック保障部材がロック突起から離れることを規制する。このため、規制突起が、ロック腕とロック係止部との嵌合後に、ロック保障部材の解除阻止部とロック腕との係合が解除されることを防止する。
【0043】
請求項3に記載した本発明のロック保障機構付きコネクタによれば、ストッパ部がロック保障部材の他方のハウジング寄りの位置を規制するので、特に、ハウジングの嵌合前において、ロック保障部材が一方のハウジングから外れることを防止できる。
【0044】
請求項4に記載した本発明のロック保障機構付きコネクタによれば、前記ストッパ部と前記一方のハウジングの前記他方のハウジングから最も離れた外面との間隔は、前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとが嵌合する際の前記ロック保障部材の移動量と、前記ロック保障部材の前記ストッパ部と接触する箇所と前記他方のハウジングから最も離れた端面との間隔との和と等しいまたは前記和より大きい。このため、ロック保障部材の前記他方のハウジングから離れた端部が、より確実に前記一方のハウジングの外面から外側に向かって突出しない。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態にかかるロック保障機構付きコネクタを図1ないし図6を参照して説明する。ロック保障機構付きコネクタ1は、図1ないし図5に示すように、他方のハウジングとしての雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)2と、一方のハウジングとしての雄型のコネクタハウジング(以下雄ハウジングと呼ぶ)3と、ロック保障部材4と、を備えている。
【0053】
雌ハウジング2は、図1ないし図5に示すように、合成樹脂からなりかつ複数の雄型の端子金具(図示せず、以下雄端子と呼ぶ)を収容する本体部10と、雄ハウジング3を受け入れる筒状の套体部11と、を備えている。なお、本明細書では、筒状に形成されて、内側に雄ハウジング3が挿入されるコネクタハウジングを雌型のコネクタハウジングと呼ぶ。本体部10は、互いに並設された複数の端子収容室12を備えている。端子収容室12は、それぞれ、直線状に延びており、前述した雄端子を収容する。なお、図中には、雄端子を係止・固定するための係止アームは省略している。さらに、前記雄端子は、本明細書に記した相手側の端子金具をなしている。
【0054】
套体部11は、本体部10の外縁それぞれに連なる周壁13を複数備えて、箱状に形成されている。即ち、套体部11は、本体部10に連なっている。周壁13の本体部10から離れた縁部は、雄ハウジング3を受け入れるための開口部を形成している。
【0055】
套体部11の図中上側に位置する一つの周壁13には、ロック係止部としてのロック孔5が形成されている。ロック孔5は、前記一つの周壁13を貫通している。ロック孔5は、前記周壁13の幅方向に沿った中央でかつ本体部10と套体部11とが互いに連なる方向に沿った前記周壁13の中央に設けられている。なお、雌ハウジング2は、本明細書に記した相手側のコネクタハウジングをなしている。
【0056】
雄ハウジング3は、図1ないし図5に示すように、合成樹脂からなりかつ複数の雌型の端子金具40b(図6に示し以下雌端子と呼ぶ)を収容する本体部15と、ロック腕16と、を備えている。なお、本明細書では、筒状の雌ハウジング2内に挿入されるコネクタハウジングを雄型のコネクタハウジングと呼ぶ。雄ハウジング3は、本明細書に記したコネクタハウジングをなしている。本体部15は、互いに並設された複数の端子収容室17を備えている。端子収容室17は、それぞれ、直線状に延びており、前述した雌端子40bを収容する。端子収容室17は、それぞれ、雌端子40bを係止するための係止アーム18を備えている。本体部15は、端子収容室17と雌ハウジング2の端子収容室12とが互いに連続するように、套体部11内に挿入される。
【0057】
ロック腕16は、帯板状に形成されかつ一端部が本体部15の套体部11寄りの縁部に連なっている。即ち、ロック腕16は、雄ハウジング3の外壁に連なっている。ロック腕16は、他端部は自由端となっており、本体部15に片持支持されている。ロック腕16は、長手方向が、ハウジング2,3が互いに嵌合する際にこれらのハウジング2,3が互いに近づく方向に沿っている。即ち、ロック腕16は、雄ハウジング3が収容する雌端子40bの長手方向に沿っている。ロック腕16は、可撓性を有している。ロック腕16は、他端部が本体部15の外面3aから突没するように、弾性変形自在となっている。
【0058】
ロック腕16は、その長手方向に沿った中央部にロック突起36(図1ないし図5に示す)が設けられ、かつ前記中央部から前記他端部に亘って支持部37(図3ないし図5に示す)が設けられている。ロック突起36は、ロック腕16の表面から雄ハウジング3の外側に向かって突出している。ロック突起36は、ロック孔5内に侵入して該ロック孔5に係合可能である。即ち、ロック腕16は、ロック孔5に係合可能である。ロック突起36は、ロック腕16の幅方向に沿って後述する支持溝20を跨っている。
【0059】
ロック突起36は、傾斜面19と、通し孔30と、案内面31と、を備えている。傾斜面19は、雄ハウジング3が雌ハウジング2に嵌合する際に雌ハウジング2に相対する。傾斜面19は、ハウジング2,3が互いに近づく方向に対し、雌ハウジング2に近づくのにしたがって徐々に雄ハウジング3の内方向に向かって傾斜している。傾斜面19は、雄ハウジング3が雌ハウジング2に嵌合する際に雌ハウジング2の套体部11の縁部が当接する。
【0060】
通し孔30は、ロック突起36の雌ハウジング2寄りの端部を貫通しており、支持溝20と連通している。案内面31は、通し孔30の雌ハウジング2から離れた縁部に形成されている。案内面31は、ハウジング2,3が互いに近づく方向に対し、雌ハウジング2から離れるのにしたがって徐々に雄ハウジング3の内側に向かって傾斜している。
【0061】
支持部37は、図3などに示すように、支持溝20と、案内部21と、ストッパ部22などを備えている。支持溝20は、ロック腕16を前記他端部から前記中央部に亘って貫通している。支持溝20は、ロック腕16の幅方向に沿った中央に設けられている。支持溝20は、内側にロック保障部材4の後述する部材本体25を通す。
【0062】
案内部21は、図3などに示すように、ロック腕16の他端部に設けられかつロック保障部材4の後述する基部26のガイド溝27内に侵入するガイド突起(不図示)を備えている。ガイド突起は、ハウジング2,3が互いに近づく方向に沿って延びている。ガイド突起は、前記ハウジング2,3が互いに接離する方向に沿って、基部26を移動自在に支持する。即ち、支持部37は、双方のハウジング2,3が収容する端子金具の長手方向に沿って移動自在に、ロック保障部材4を支持する。
【0063】
ストッパ部22は、ロック腕16の他端部に設けられている。ストッパ部22は、雌ハウジング2に向かって移動されたロック保障部材4の基部26と接触する。ストッパ部22は、基部26と接触して、雌ハウジング2に向かって移動されたロック保障部材4が支持部37から抜け出ることを規制する。即ち、ストッパ部22は、前記ロック保障部材4の雌ハウジング2寄りの位置を規制する。
【0064】
ロック保障部材4は、図1ないし図5に示すように、アーム状に形成された部材本体25と、解除阻止部28と、突起29と、本明細書に記載された端部としての基部26と、を備えている。部材本体25は、長手方向が前記ハウジング2,3が互いに近づく方向に沿って、支持溝20内に配される。部材本体25は、可撓性を有している。部材本体25は、解除阻止部28が雄ハウジング3の内側から外側及び外側から内側に向かって変位するように弾性変形自在となっている。
【0065】
解除阻止部28は、部材本体25の雌ハウジング2寄りの一端部に設けられている。解除阻止部28は、基部26がストッパ部22と接触した際に、支持溝20及び通し孔30を通って、ロック腕16の外表面より雄ハウジング3の外側に向かって突出する。なお、解除阻止部28は、基部26がストッパ部22と接触した際に、ロック突起36より雌ハウジング2側に位置している。なお、この状態では、解除阻止部28がロック突起36即ちロック腕16に係合する本明細書に記載された規制位置をなしている。
【0066】
規制位置では、解除阻止部28は、ロック突起36即ちロック腕16に係合する。ロック突起36がロック孔5に係合した状態即ちハウジング2,3が互いに嵌合した状態で、解除阻止部28は、図5に示すように、規制位置に位置すると、ロック孔5の内縁との間にロック突起36を挟む。そして、突起29と規制突起34とが互いに接触している。このため、部材本体25が弾性変形することが規制されている。したがって、ロック腕16が弾性変形することが規制されている。このように、規制位置では、ロック保障部材54は、ロック腕16の弾性変形を規制している。解除阻止部28は、規制位置において、ロック孔5の内縁との間にロック突起36を挟んで、雄ハウジング3が雌ハウジング2の套体部11から抜け出ることを規制する。
【0067】
また、解除阻止部28は、図2ないし図5に示すように、ロック凹部32と、当接面35とを備えている。ロック凹部32は、雄ハウジング3の外側に位置する解除阻止部28の表面から凹に形成されている。ロック凹部32内には、ロック保障部材4が雌ハウジング2から離れる方向に移動すると、ロック突起36が侵入する。ロック凹部32は、内側に侵入したロック突起36の案内面31と接触する案内面33を備えている。
【0068】
案内面33は、ロック凹部32の雌ハウジング2寄りの内縁に形成されている。案内面33は、ハウジング2,3が互いに近づく方向に対し、雌ハウジング2から離れるのにしたがって雄ハウジング3の内側に向かって徐々に傾斜している。
【0069】
解除阻止部28のロック凹部32には、ロック保障部材4が雌ハウジング2から離れる方向に移動されると、内側にロック突起36が侵入する。さらに、ロック保障部材4が雌ハウジング2から離れる方向に移動されると、案内面31,33に沿って、解除阻止部28とロック突起36とが相対的に変位する。即ち、案内面31,33は、解除阻止部28をロック突起36から離れる方向に変位させる。案内面31,33は、解除阻止部28が雄ハウジング3の内側に向かうように、部材本体25が弾性変形させる。
【0070】
すると、ロック腕16の外表面と、解阻止支部28の外表面とが略面一となる。このロック腕16の外表面と、解除阻止部28の外表面とが略面一となる位置は、本明細書に記した許容位置をなしている。この許容位置では、解除阻止部28のロック突起36即ちロック腕16に対する係合が解除される。そして、突起29と規制突起34とが互いに接触しなくなる。このため、部材本体25が弾性変形自在となる。したがって、ロック腕16が弾性変形することが許容される。このように、許容位置では、ロック保障部材54は、ロック腕16の弾性変形を許容している。このように、ロック保障部材4は、規制位置と許容位置とに亘って移動自在に雄ハウジング3のロック腕16に支持されている。
【0071】
当接面35は、解除阻止部28の最も雌ハウジング2寄りの端面である。当接面35は、規制位置では、ロック腕16の外表面から雄ハウジング3の外方に突出する。当接面35は、規制位置では、雌ハウジング2の套体部11の縁部と当接する。即ち、当接面35は、解除阻止部28がロック突起36即ちロック腕16に係合すると、雌ハウジング2と当接可能である。当接面35は、ロック解除状態では、ロック腕16の外表面から雄ハウジング3の外方に突出しない。
【0072】
突起29は、部材本体25の長手方向に沿った中央部から雄ハウジング3の内側に向かって突出している。基部26は、部材本体25の雌ハウジング2から離れた他端部に設けられている。基部26は、ハウジング2,3が互いに近づく方向に向かって延びたガイド溝27を備えている。ガイド溝27内には、ガイド突起が侵入する。
【0073】
基部26は、ガイド溝27内にガイド突起が侵入して、ハウジング2,3が互いに接離する方向に沿って移動自在に、雄ハウジング3に支持される。なお、基部26は、ロック保障部材4が規制位置に位置した状態では、図3及び図5に示すように、本体部15の雌ハウジング2から最も離れた外面3aから凹む。
【0074】
また、基部26は、ロック保障部材4が許容位置に位置した状態では、図4などに示すように、本体部15の雌ハウジング2から最も離れた外面3a(図3などに示す)と面一または前記外面3aから若干凹む。このように、基部26は、ロック保障部材4が、規制位置と許容位置とに亘って移動する際に、雄ハウジング3の外面3aから突出しない。
【0075】
さらに、雄ハウジング3は、規制突起34を備えている。規制突起34は、支持溝20の底に位置する本体部15の壁面から凸に形成されている。規制突起34は、ロック保障部材4が規制位置に位置した際に、突起29と当接する。規制突起34は、突起29と当接すると、解除阻止部28が雄ハウジング3の外側に突出する状態に維持する。即ち、規制突起34は、突起29と当接すると、解除阻止部28がロック突起36から離れることを規制する。また、規制突起34は、ロック保障部材4の前記規制位置と前記許容位置とに亘る移動を妨げない。
【0076】
前述した構成によれば、雌ハウジング2と雄ハウジング3の嵌合前には、ロック保障部材4は、前記規制位置に位置して、ロック突起36に係合している。雌ハウジング2と雄ハウジング3とを互いに嵌合させる際には、まず、図1に示すように、套体部11の開口部と端子収容室17の開口部とを互いに相対させる。このとき、解除阻止部28は、ロック突起36に係合した規制位置に位置している。図2に示すように、套体部11内に雄ハウジング3を徐々に挿入していく。すると、図3に示すように、一つの周壁13の縁部と、当接面35とが互いに当接する。
【0077】
さらに、套体部11内に雄ハウジング3を徐々に挿入していくと、一つの周壁13の縁部即ち雌ハウジング2によって押されて、ロック保障部材4は、雌ハウジング2から徐々に離れる。その後、図4に示すように、ロック突起36は、ロック凹部32内に侵入する。突起29と規制突起34とが互いに接触しなくなる。ロック腕16は、弾性変形自在となる。套体部11内に雄ハウジング3を徐々に挿入していくのにしたがって、解除阻止部28とロック突起36は、案内面31,33によって案内されて、雄ハウジング3の内側に向かって変位する。なお、このとき、ロック保障部材4の部材本体25とロック腕16は、弾性変形している。そして、解除阻止部28は、前記許容位置に位置する。
【0078】
許容位置に位置すると、解除阻止部28は、前記一つの周壁13の下方に位置することとなる。該一つの周壁13がロック突起36上に乗り上げる。すると、傾斜面19によって案内されて、ロック突起36と解除阻止部28が前記一つの周壁13の下方に位置するように、ロック腕16とロック保障部材54が弾性変形する。
【0079】
このように、ロック保障部材4は、前記雌ハウジング2と前記雄ハウジング3とを互いに嵌合させる際に前記ロック腕16とロック孔5とが互いに係合するまで、前記規制位置から許容位置に向かって雌ハウジング2から離れる方向に移動する。そして、ロック保障部材4は、前記雌ハウジング2と前記雄ハウジング3とを互いに嵌合させる際に、前記雌ハウジング2から離れた基部26が前記雄ハウジング3の外面3aから突出しない。
【0080】
さらに、套体部11内に雄ハウジング3を挿入していくと、ロック突起36がロック孔5内に侵入する。ロック突起36がロック孔5内に侵入すると、ロック腕16の弾性復元力によって、図5に示すように、ロック突起36が前記一つの周壁13の下方から雄ハウジング3の外側に向かって変位して、ロック孔5に係合する。
【0081】
ロック保障部材4を雌ハウジング2に向かって移動する。すると、ロック保障部材4の部材本体25の弾性復元力によって、解除阻止部28がロック孔5の内縁との間にロック突起36を挟む。即ち、解除阻止部28が、ロック腕16に係合する。こうして、解除阻止部28は、規制位置に位置する。このように、雌ハウジング2と雄ハウジング3とは互いに嵌合する。
【0082】
雌ハウジング2と雄ハウジング3とが半嵌合状態である場合、即ち、ロック突起36が一つの周壁13の下方に位置するなどしてロック孔5にロック突起36が係合していない状態では、解除阻止部28がロック突起36にぶつかって、ロック保障部材4を規制位置に向かって移動できない。このように、ロック保障部材4を規制位置に向かって移動できるか否かを確認することによって、ハウジング2,3が確実に嵌合しているか否かを、把握することができる。
【0083】
また、ハウジング2,3が互いに嵌合した状態では、ロック保障部材4の突起29と規制突起34とは互いに接触する。そして、規制突起34は、ロック腕16に対する係合が解除する方向に、部材本体25が変形することを規制する。このため、ハウジング2,3が互いに嵌合した状態で、ハウジング2,3を互いに離れさせようとしても、解除阻止部28がロック腕16に係合したままとなる。したがって、互いに嵌合したハウジング2,3は、不意に互いに外れない。
【0084】
さらに、ハウジング2,3が互いに嵌合した状態で、規制位置に位置するロック保障部材4を雌ハウジング2から離れる方向に移動させると、規制突起34は、ロック保障部材4の移動を妨げない。このため、ロック保障部材4をスムーズに許容位置に移動させることができ、解除阻止部28のロック腕16に対する係合を解除できる。ハウジング2,3を容易に外すことができる。
【0085】
本実施形態によれば、ハウジング2,3を互いに嵌合する際に、ロック保障部材4の基部26が雄ハウジング3の外面3aから突出しない。このため、図6に示すように、雄ハウジング3にチャック41などで保持した雌端子40bを挿入する際に、前記チャック41にロック保障部材4が干渉しない。このように、ロック保障部材4が前記チャック41に接触しないので、雄ハウジング3の端子収容室17に雌端子40bを挿入することを妨げない。したがって、コネクタ1は、ワイヤハーネスの製造中に妨げとなることを防止できかつ前記ロック保障部材4などが破損することを防止できる。
【0086】
また、案内面31,33によって案内されて、解除阻止部28が、ハウジング2,3の嵌合を妨げない。したがって、ハウジング2,3を確実に嵌合させることができる。
【0087】
さらに、ストッパ部22が、ロック保障部材4の雌ハウジング2寄りの位置を規制するので、特に、ハウジング2,3の嵌合前において、ロック保障部材4が雄ハウジング3から外れることを防止できる。
【0088】
また、本実施形態のロック保障機構付きコネクタ1は、前記ストッパ部22と前記外面3aとの間隔D(図3などに示す)は、ハウジング2,3を互いに嵌合させる際に前記ロック保障部材4が雌ハウジング2から離れる方向に移動する移動量L(図4などに示す)と、前記ロック保障部材4の前記ストッパ部22と接触する箇所26b(図4などに示す)と前記雌ハウジング2から最も離れた端面26a(図4などに示す)との間隔Hと、の和と等しいまたは前記和より大きい。このため、ハウジング2,3を互いに嵌合する際に、ロック保障部材4の基部26が雄ハウジング3の外面3aからより確実に突出しない。
【0089】
さらに、雌ハウジング2と雄ハウジング3とを嵌合させる際に、ロック保障部材4が規制位置から許容位置に変位する。このため、作業員が、ロック保障部材4を認識しやすくなる。このため、作業員が、ロック保障部材4を規制位置に向かって変位させることを忘れにくくなる。したがって、嵌合後に雌ハウジング2と雄ハウジング3とが不意に外れることを確実に防止できる。
【0090】
また、ロック保障部材4の位置を確認することによって、ロック腕16とロック孔5とが係合したか否かを確実に把握できる。したがって、嵌合後に雌ハウジング2と雄ハウジング3とが不意に外れることを確実に防止できる。
【0091】
なお、前述した第1の実施形態では、ロック孔5を雌ハウジング2に設け、ロック保障部材4及びロック突起36を雄ハウジング3に設けているが、本発明では、これに限定されることなく、ロック孔5を雄ハウジング3に設け、ロック保障部材4及びロック突起36を雌ハウジング2に設けても良いことは勿論である。
【0092】
また、前述した第1の実施形態に記載されたロック保障機構付きコネクタ1によれば、以下に示すコネクタのロック保障方法が得られる。雌ハウジング2と雄ハウジング3とを嵌合して構成されるコネクタ1において、前記雌ハウジング2と雄ハウジング3とが確実に嵌合したか否かを保障するコネクタのロック保障方法において、
前記雌ハウジング2と雄ハウジング3とのうち一方がロック腕16を備え、他方が前記ロック腕16に係合するロック孔5を備え、前記雌ハウジング2と雄ハウジング3とが嵌合する際にロック腕16が一旦弾性変形して前記ロック孔5が係合するとともに、
前記ロック腕16は、該ロック腕16の弾性変形を規制する規制位置と前記ロック腕16の弾性変形を許容する許容位置とに亘って移動自在にロック保障部材4を支持しており、
前記ロック保障部材4を前記規制位置に位置させた状態で、前記雌ハウジング2と雄ハウジング3とを嵌合させ始めるとともに、これらの雌ハウジング2と雄ハウジング3とが嵌合すると前記ロック保障部材4が前記許容位置に変位し、
前記雌ハウジング2と雄ハウジング3とが互いに嵌合した後、前記ロック保障部材4を前記許容位置から前記規制位置に向かって変位させることを特徴とするコネクタのロック保障方法。
【0093】
このコネクタのロック保障方法によれば、雌ハウジング2と雄ハウジング3とを嵌合させる際に、ロック保障部材4が規制位置から許容位置に変位する。このため、作業員が、ロック保障部材4を認識しやすくなる。このため、作業員が、ロック保障部材54を規制位置に向かって変位させることを忘れにくくなる。したがって、嵌合後に雌ハウジング2と雄ハウジング3とが不意に外れることを確実に防止できる。
【0094】
また、ロック保障部材4の位置を確認することによって、ロック腕16とロック孔5とが係合したか否かを確実に把握できる。したがって、嵌合後に雌ハウジング2と雄ハウジング3とが不意に外れることをより確実に防止できる。
【0095】
本発明の第2の実施形態にかかるロック保障機構付きコネクタを図7ないし図20を参照して説明する。ロック保障機構付きコネクタ51は、図7、図13ないし図18に示すように、他方のハウジングとしての雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)52と、一方のハウジングとしての雄型のコネクタハウジング(以下雄ハウジングと呼ぶ)53と、ロック保障部材54と、を備えている。
【0096】
雌ハウジング52は、合成樹脂からなる。雌ハウジング52は、図7、図13ないし図18に示すように、本体部60と、筒状の套体部61と、を備えている。本体部60は、図13などに示すように、複数の雄型の端子金具(以下雄端子と呼ぶ)40aを収容する。本体部60は、互いに並設された複数の端子収容室62を備えている。端子収容室62は、それぞれ、直線状に延びており、前述した雄端子40aを収容する。なお、雄端子40aは、本明細書に記した相手側の端子金具をなしている。
【0097】
套体部61は、内側に雄ハウジング53の後述する本体部65を受け入れる。套体部61は、本体部60の外縁それぞれに連なる周壁63を複数備えて、箱状(筒状)に形成されている。即ち、套体部61は、本体部60に連なっている。周壁63の本体部60から離れた縁部は、雄ハウジング53の本体部65を受け入れるための開口部を形成している。
【0098】
套体部61の図中上側に位置する一つの周壁63には、ロック係止部としてのロック突起55が形成されている。ロック突起55は、前記一つの周壁63の外表面から突出している。ロック突起55は、前記周壁63の幅方向に沿った中央でかつ本体部60と套体部61とが互いに連なる方向に沿った前記周壁63の中央に設けられている。
【0099】
ロック突起55の前記開口部寄りの端部には、テーパ面64が設けられている。テーパ面64は、前記一つの周壁63から離れるのにしたがって、徐々に前記開口部から離れる方向に、前記周壁63の外表面と該外表面に直交する方向との双方に対し傾斜している。ロック突起55は、後述するロック腕66のロック孔86に係合する。なお、雌ハウジング52は、本明細書に記した相手側のコネクタハウジングをなしている。
【0100】
雄ハウジング53は、合成樹脂からなる。雄ハウジング53は、本明細書に記したコネクタハウジングをなしている。雄ハウジング53は、図7、図13ないし図18に示すように、本体部65と、套体部73と、ロック腕66と、を備えている。本体部65は、図13などに示すように、複数の雌型の端子金具(以下雌端子と呼ぶ)40bを収容する。本体部65は、互いに並設された複数の端子収容室67を備えている。端子収容室67は、それぞれ、直線状に延びており、前述した雌端子40bを収容する。本体部65は、端子収容室67と雌ハウジング52の端子収容室62とが互いに連続するように、套体部61内に挿入される。
【0101】
套体部73は、複数の周壁74を備えて箱状(筒状)に形成されている。套体部73は、内側に本体部65を収容している。套体部73を構成する複数の周壁74は、一端が本体部65の外縁に連なっている。套体部73は、内側に雌ハウジング52を受け入れる。周壁74の他端は、雌ハウジング52を受け入れるための開口部68を形成している。また、周壁74のうち図中上側に位置する一つの周壁74には、切欠き69が設けられている。該切欠き69は、勿論周壁74を切り欠いており、該周壁74を貫通している。
【0102】
ロック腕66は、合成樹脂からなり弾性変形自在である。ロック腕66は、図12に示すように、一対の第1の棒部材70a,70bと、一対の第2の棒部材71a,71bとを備えて、枠状に形成されている。第1の棒部材70a,70bは、互いに間隔をあけて、互いに平行に配される。第2の棒部材71a,71bは、第1の棒部材70a,70bより短い。第2の棒部材71a,71bは、互いに間隔をあけて、互いに平行に配される。それぞれの第2の棒部材71a,71bは、一対の第1の棒部材70a,70bの互いに相対する端部を連結している。
【0103】
ロック腕66は、套体部73の内側に配されている。ロック腕66は、前記切欠き69が設けられた周壁74と本体部65との間に配されている。ロック腕66の長手方向は、端子収容室67即ち雌端子40bの長手方向と平行である。ロック腕66の長手方向は、ハウジング52,53が互いに嵌合する際にこれらのハウジング52,53が互いに近づく方向に沿っている。ロック腕66の長手方向の中央には、一対の支持片72(図12に示す)が取り付けられている。
【0104】
支持片72は、ロック腕66の幅方向の両縁に連なっている。支持片72は、ロック腕66の幅方向の縁と套体部73の内面との双方に連なっている。支持片72は、ロック腕66と套体部73との双方と一体に形成されている。支持片72は、弾性変形自在である。このため、ロック腕66は、長手方向の中央を中心として、套体部73に対し変位自在に支持されている。即ち、支持片72が弾性変形すると、ロック腕66の長手方向の中央が套体部73に対し殆ど変位しないとともに、ロック腕66の長手方向の両端部が套体部73に対し変位する。
【0105】
一対の第1の棒部材70a,70bそれぞれの前記開口部68から離れた端部には、図12に示すように、爪76が設けられている。爪76は、前記端部から互いに近づく方向に突出している。爪76の前記開口部68から離れた端部には、傾斜面77が設けられている。傾斜面77は、前記開口部68即ち雌ハウジング52に近づくのにしたがって、徐々にロック腕66の内側に向かう方向に、ロック腕66の長手方向と幅方向との双方に対し傾斜している。
【0106】
ロック腕66の内側は、ロック孔86をなしている。ロック孔86の内側にロック突起55が侵入して、該ロック突起55がロック孔86に係合する。即ち、ロック腕66には、ロック突起55が係合可能である。
【0107】
ロック保障部材54は、合成樹脂からなりかつ弾性変形自在である。ロック保障部材54は、図10及び図11に示すように、アーム状に形成された部材本体75と、本明細書に記載された端部としての取付部78と、当接部80と、突起79と、を備えている。
【0108】
部材本体75は、長手方向が前記ハウジング52,53が互いに近づく方向に沿う状態で、前記ロック孔86の内側に通される。部材本体75の前記開口部68から離れた一端部は、図13などに示すように、一対の第2の棒部材71a,71bのうち前記開口部68から離れた第2の棒部材71aと本体部65との間に配される。部材本体75の前記開口部68寄りの他端部は、一対の第2の棒部材71a,71bのうち前記開口部68寄りの第2の棒部材71bと周壁74との間に配される。即ち、一端部がロック腕66と本体部65との間に位置しかつ他端部がロック腕66と周壁74との間に位置した状態で、ロック保障部材54の部材本体75は、ロック腕66のロック孔86内に通される。
【0109】
取付部78は、部材本体75の前記一端部に連なっている。取付部78は、第1の延在部81と第2の延在部82と係止爪83とを備えて、側方からみてコ字型に形成されている。第1の延在部81は、前記一端部から雄ハウジング53の外方向に向かって、前記第2の棒部材71aの厚み分延びている。第2の延在部82は、前記第1の延在部81の部材本体75から離れた端部から部材本体75と平行に開口部68に向かって延びている。第2の延在部82は、前記第2の棒部材71aの幅より長い。係止爪83は、前記第2の延在部82の開口部68寄りの端部から部材本体75に向かって延びている。
【0110】
取付部78は、係止爪83がロック孔86の内側に侵入しかつ第1の延在部81と第2の延在部82と係止爪83との間に第2の棒部材71aを収容した格好で、ロック腕66に取り付けられる。このため、取付部78即ちロック保障部材54は、第1の延在部81が第2の棒部材71aに接触した位置(図13などに示し以下規制位置と呼ぶ)と、係止爪83が第2の棒部材71aに接触した位置(図15などに示し以下許容位置と呼ぶ)とに亘って、スライド自在にロック腕66に支持される。又、取付部78がロック腕66に取り付けられると、第2の延在部82は切欠き69を通して、外部に露出する。
【0111】
なお、前記規制位置では、係止爪83は勿論第2の棒部材71aと間隔をあけているとともに、許容位置では、第1の延在部81は勿論第2の棒部材71aと間隔をあけている。また、前記規制位置では、取付部78は、雄ハウジング53の雌ハウジング52から最も離れた外面53a(図13などに示す)と面一または前記外面53aから若干凹む。許容位置では、取付部78は、雄ハウジング53の雌ハウジング52から最も離れた外面53a(図15などに示す)から突出する。
【0112】
当接部80は、部材本体75の開口部68寄りの他端部に設けられている。当接部80は、前記他端部から本体部65に向かって延びている。当接部80は、前記規制位置では、一対の第2の棒部材71a,71bのうち開口部68寄りの第2の棒部材71bと間隔をあける。当接部80は、前記許容位置では、前記開口部68寄りの第2の棒部材71bに接触する。前述した取付部78と当接部80とによって、ロック腕66にスライド自在に支持されたロック保障部材54は、該ロック腕66から外れない。即ち、ロック保障部材54は、規制位置より雌ハウジング52に近づくことが防止されているとともに、許容位置より雌ハウジング52から離れることが防止されている。
【0113】
当接部80の開口部68寄りの表面(以下接触面と呼ぶ)84は、平坦である。接触面84は、ハウジング52,53が互いに近づけられる方向に対し直交している。接触面84は、前記規制位置と許容位置とに亘って、ハウジング52,53が互いに嵌合する際に、雌ハウジング52のロック突起55に接触する。
【0114】
突起79は、部材本体75の長手方向の中央部に設けられている。突起79は、部材本体75から前述した一つの周壁74に向かって延びている。突起79は、前記規制位置では、前記一つの周壁74の内面と接触するまたは前記内面と相対する。また、突起79は、前記許容位置では、前記切欠き69を通して露出する。
【0115】
また、前記部材本体75の前述した一端部の幅は、前記爪76間の間隔と略等しい。前記部材本体75の一端部には、一対の凸部85が設けられている。凸部85は、図11に示すように、部材本体75の幅方向の両縁から該幅方向に沿って部材本体75の外方向に突出している。凸部85は、図19及び図20中に二点鎖線で示すように、第1の傾斜面87と第2の傾斜面88とを備えている。
【0116】
第1の傾斜面87は、前記開口部68から離れた即ち雄ハウジング53の外側寄りの凸部85の端部に設けられている。第1の傾斜面87は、前記開口部68から離れる即ち雄ハウジング53の外側に向かうにしたがって徐々に部材本体75に近づく方向に、部材本体75の長手方向と幅方向との双方に対し傾斜している。第1の傾斜面87は、図20に示すように、前記規制位置で前記爪76と相対する。
【0117】
第2の傾斜面88は、前記開口部68寄り即ち雄ハウジング53の内側寄りの凸部85の端部に設けられている。第2の傾斜面88は、前記開口部68に近づく即ち雄ハウジング53の内側に向かうにしたがって徐々に部材本体75に近づく方向に、部材本体75の長手方向と幅方向との双方に対し傾斜している。第2の傾斜面88は、図19に示すように、前記許容位置では爪76の傾斜面77と相対する。なお、前述した一対の爪76と前記一対の凸部85とで、本明細書に記した位置保持手段をなしている。
【0118】
規制位置では、図20に示すように、第1の傾斜面87が爪76と相対しているとともに、凸部85が第1の棒部材70a,70b間即ちロック腕66の内側に位置している。ロック保障部材54を雄ハウジング53の外側に向かって変位させると、第1の傾斜面87が爪76に接触する。すると、第1の棒部材70a,70b間の間隔が拡がる方向にロック腕66が弾性変形する。そして、弾性復元力を生じる。そして、爪76が凸部85を越えて、図19に示すように、第2の傾斜面88が爪76の傾斜面77と相対する許容位置に変位する。そして、弾性復元力がなくなる。
【0119】
また、許容位置から規制位置に向かって変位させる場合も、一旦、第1の棒部材70a,70b間の間隔が拡がる方向にロック腕66が弾性変形する。そして、弾性復元力を生じる。規制位置に変位すると、前記弾性復元力がなくなる。このように、前記爪76と凸部85によって、規制位置から許容位置及び許容位置から規制位置に変位する際に、ロック腕66が弾性変形して弾性復元力を生じる。このため、規制位置から許容位置及び許容位置から規制位置に変位する際に、前記弾性復元力に伴って、抵抗が生じる。
【0120】
このため、前記爪76と凸部85とは、前記規制位置から許容位置及び許容位置から規制位置に変位するロック保障部材54に節度感を付与する。さらに、前記爪76と凸部85とは、規制位置に位置したロック保障部材54を該規制位置に保つとともに、許容位置に位置したロック保障部材54を該許容位置に保つ。また、前記爪76と凸部85とは、前記傾斜面87,88などによって、前記規制位置と許容位置とに亘って互いに係止する。
【0121】
規制位置では、突起79が前記一つの周壁74の内面と接触又は相対している。このため、前記開口部68寄りの部材本体75の他端部が雄ハウジング53の外側に向かって変位することが規制されている。したがって、ロック腕66が弾性変形することが規制されている。このように、規制位置では、ロック保障部材54の突起79は、ロック腕66の弾性変形を規制している。
【0122】
許容位置では、突起79が切欠き69を通して雄ハウジング53の外側に露出する。このため、前記開口部68寄りの部材本体75の他端部が雄ハウジング53の外側に向かって変位することが許容されている。したがって、ロック腕66が弾性変形することが許容されている。このように、許容位置では、ロック保障部材54の突起79は、ロック腕66の弾性変形を許容している。
【0123】
前述した構成のロック保障機構付きのコネクタ51を組み立てる際には、雌ハウジング52と雄ハウジング53の嵌合前には、ロック保障部材54を図8に示す規制位置に位置させるのが望ましい。雌ハウジング52と雄ハウジング53とを互いに嵌合させる際には、まず、図7及び図13に示すように、套体部61の開口部と、套体部73の開口部68とを相対させる。なお、このとき、套体部61の開口部は本体部65と相対している。
【0124】
そして、套体部61内に本体部65を徐々に挿入していくとともに、套体部73内に雌ハウジング52を徐々に挿入していく。すると、図14に示すように、ロック突起55のテーパ面64と、ロック保障部材54の接触面84即ち当接部80と、が互いに当接する。
【0125】
さらに、套体部61内に本体部65を挿入し、かつ套体部73内に雌ハウジング52を挿入していくと、突起79が周壁74の内面と相対しているため、ロック保障部材54が許容位置に向かってスライドする。そして、第1の棒部材70a,70b間の間隔が一旦拡がる方向にロック腕66が弾性変形して、爪76が凸部85を越えて、図15及び図9に示すように、ロック保障部材54が許容位置に変位する。そして、突起79が切欠き69を通して露出する。ロック腕66は、弾性変形自在となる。
【0126】
さらに、套体部61内に本体部65を挿入し、かつ套体部73内に雌ハウジング52を挿入していくと、当接部80と開口部68寄りの第2の棒部材71bとがテーパ面64によって案内されて、雄ハウジング53の外側に変位する。なお、このとき、ロック保障部材54の部材本体75とロック腕66は、当接部80即ち部材本体75の開口部68寄りの他端部と第2の棒部材71bとが、周壁74に近づく方向に弾性変形している。そして、図16に示すように、当接部80と第2の棒部材71bとがロック突起55に乗り上げる。
【0127】
このように、ロック保障部材54は、前記雌ハウジング52と前記雄ハウジング53とを互いに嵌合させる際に前記ロック腕66とロック突起55とが互いに係合するまで、前記規制位置から許容位置に向かって雌ハウジング52から離れる方向に移動する。そして、ロック保障部材54は、前記雌ハウジング52と前記雄ハウジング53とを互いに嵌合させる際に、前記許容位置に位置すると前記取付部78が、前記雄ハウジング53の外面53aから突出する。
【0128】
さらに、套体部61内に本体部65を挿入し、かつ套体部73内に雌ハウジング52を挿入していくと、当接部80と第2の棒部材71bとがロック突起55を越えて、ロック孔86内にロック突起55が侵入する。ロック孔86内にロック突起55が侵入すると、ロック腕66と部材本体75の弾性復元力によって、図17に示すように、ロック孔86内にロック突起55に係合する。
【0129】
こうして、ロック保障部材54を規制位置に位置した状態で、雌ハウジング52と雄ハウジング53とを嵌合すると、ロック保障部材54は許容位置に変位する。その後、ロック保障部材54を雌ハウジング52に向かって移動する。すると、第1の棒部材70a,70b間の間隔が拡がる方向にロック腕66が一旦弾性変形する。そして、ロック保障部材54が、図18に示すように、前記規制位置に位置する。雌ハウジング52と雄ハウジング53とが嵌合して、雄端子40aと雌端子40bとが互いに電気的に接続する。
【0130】
前述したように嵌合した雌ハウジング2と雄ハウジング3とを取り外す際には、まず、ロック保障部材54を規制位置から許容位置に向かって移動させる。その後、取付部78を図17中の下方に向かって押して、ロック腕66とロック保障部材54とを弾性変形させて、第2の棒部材71bと当接部80とを雌ハウジング52の周壁63から遠ざける。そして、ロック突起55をロック孔86から抜け出させる。そして、雌ハウジング52と雄ハウジング53とを互いに離れる方向に移動させて、これらのハウジング52,53を互いに取り外す。
【0131】
また、雌ハウジング52と雄ハウジング53とが半嵌合状態である場合、即ち、図16に示すように、当接部80と第2の棒部材71bとがロック突起55に乗り上げて、ロック突起55がロック孔86に係合していない状態では、突起79が切欠き69の縁などに接触して、ロック保障部材54を規制位置に向かって移動できない。ロック腕66が弾性変形した状態では、突起79がロック保障部材54を許容位置に保つ。このように、ロック保障部材54を規制位置に向かって移動できるか否かを確認することによって、ハウジング52,53が確実に嵌合しているか否かを把握することができる。
【0132】
また、ハウジング52,53が互いに嵌合した状態では、ロック保障部材54の突起79と雄ハウジング53の周壁74の内面とが互いに相対している又は接触している。そして、突起79は、ロック突起55とロック腕66との係合が解除する方向に部材本体75とロック腕66が変形することを規制する。このため、ロック保障部材54が規制位置に位置し、かつハウジング52,53が互いに嵌合した状態で、ハウジング52,53を互いに離れさせようとしても、ロック孔86内にロック突起55が係合したままとなる。したがって、ロック保障部材54が規制位置に位置すると、互いに嵌合したハウジング52,53は、不意に互いに外れない。
【0133】
さらに、ハウジング52,53が互いに嵌合した状態で、規制位置に位置するロック保障部材54を雌ハウジング52から離れる方向に移動させると、突起79は、ロック保障部材54の移動を妨げない。このため、ロック保障部材54をスムーズに許容位置に移動させることができる。したがって、規制位置から許容位置にロック保障部材54を移動させることによって、ハウジング52,53を容易に外すことができる。
【0134】
本実施形態によれば、雌ハウジング52と雄ハウジング53とを嵌合させる際に、ロック保障部材54が規制位置から許容位置に変位する。このため、作業員が、ロック保障部材54を認識しやすくなる。このため、作業員が、ロック保障部材54を規制位置に向かって変位させることを忘れにくくなる。したがって、嵌合後に雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることを確実に防止できる。
【0135】
また、ロック保障部材54の位置を確認することによって、ロック腕66とロック突起55とが係合したか否かを確実に把握できる。したがって、嵌合後に雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることをより確実に防止できる。
【0136】
また、雌ハウジング52と雄ハウジング53とを嵌合させる際に、ロック保障部材54の取付部78が雄ハウジング53の外面53aから外側に突出する。このため、作業員が、ロック保障部材54を認識しやすくなる。このため、作業員が、ロック保障部材54を規制位置に向かって変位させることを忘れにくくなる。したがって、嵌合後に雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることをより確実に防止できる。
【0137】
また、許容位置では、ロック保障部材54の取付部78が突出する。このため、前記ロック保障部材54を介してロック腕66を弾性変形しやすくなり、ロック腕66とロック突起55との係合を外し易くなる。したがって、雌ハウジング52と雄ハウジング53とを容易に外しやすくなる。
【0138】
一対の爪76と一対の凸部85が、ロック保障部材54の位置を保つ。このため、雌ハウジング52と雄ハウジング53との嵌合後に規制位置に変位されたロック保障部材54が許容位置に変位することを防止できる。したがって、嵌合後に雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることをより確実に防止できる。
【0139】
また、規制位置では、突起79が雄ハウジング53の周壁74の内面と接触するなどして、ロック保障部材54の部材本体75とロック腕66を弾性変形させない。このように、規制位置では、突起79がロック腕66の弾性変形を規制する。このため、ロック保障部材54が規制位置に位置すると、ロック腕66の弾性変形が規制されるので、雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることを防止できる。
【0140】
ロック腕66が弾性変形した状態では、突起79は、切欠き69から突出しようとする。このため、ロック腕66が弾性変形した状態では、突起79によって、ロック保障部材54は許容位置に保たれる。このため、ロック腕66とロック突起55とが完全に係止したか否か即ち雌ハウジング52と雄ハウジング53とが完全に嵌合したか否かを把握できる。
【0141】
なお、前述した第2の実施形態では、ロック突起55を雌ハウジング52に設け、ロック保障部材54、ロック腕66及びロック孔86を雄ハウジング53に設けているが、本発明では、これに限定されることなく、ロック突起55を雄ハウジング53に設け、ロック保障部材54、ロック腕66及びロック孔86を雌ハウジング52に設けても良いことは勿論である。
【0142】
また、前述した第2の実施形態に記載されたロック保障機構付きコネクタ51によれば、以下に示すコネクタのロック保障方法が得られる。雌ハウジング52と雄ハウジング53とを嵌合して構成されるコネクタ51において、前記雌ハウジング52と雄ハウジング53とが確実に嵌合したか否かを保障するコネクタのロック保障方法において、
前記雌ハウジング52と雄ハウジング53とのうち一方がロック腕66を備え、他方が前記ロック腕66に係合するロック突起55を備え、前記雌ハウジング52と雄ハウジング53とが嵌合する際にロック腕66が一旦弾性変形して前記ロック突起55が係合するとともに、
前記ロック腕66は、該ロック腕66の弾性変形を規制する規制位置と、前記ロック腕66の弾性変形を許容する許容位置とに亘って移動自在にロック保障部材54を支持しており、
前記ロック保障部材54を前記規制位置に位置させた状態で、前記雌ハウジング52と雄ハウジング53とを嵌合させ始めるとともに、これらの雌ハウジング52と雄ハウジング53とが嵌合すると前記ロック保障部材54が前記許容位置に変位し、
前記雌ハウジング52と雄ハウジング53とが互いに嵌合した後、前記ロック保障部材54を前記許容位置から前記規制位置に向かって変位させることを特徴とするコネクタのロック保障方法。
【0143】
このコネクタのロック保障方法によれば、雌ハウジング52と雄ハウジング53とを嵌合させる際に、ロック保障部材54が規制位置から許容位置に変位する。このため、作業員が、ロック保障部材54を認識しやすくなる。このため、作業員が、ロック保障部材54を規制位置に向かって変位させることを忘れにくくなる。したがって、嵌合後に雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることを確実に防止できる。
【0144】
また、ロック保障部材54の位置を確認することによって、ロック腕66とロック突起55とが係合したか否かを確実に把握できる。したがって、嵌合後に雌ハウジング52と雄ハウジング53とが不意に外れることをより確実に防止できる。
【0145】
【発明の効果】
【0147】
請求項1に記載の本発明によれば、雌ハウジングと雄ハウジングとを嵌合させる際に、ロック保障部材が規制位置から許容位置に変位する。このため、作業員が、ロック保障部材を認識しやすくなる。このため、作業員が、ロック保障部材を規制位置に向かって変位させることを忘れにくくなる。したがって、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを確実に防止できる。
【0148】
また、ロック保障部材の位置を確認することによって、ロック腕とロック係止部とが係合したか否かを確実に把握できる。したがって、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを確実に防止できる。
【0149】
ハウジングを互いに嵌合させる際に、ロック保障部材の他方のハウジングから離れた端部が、前記一方のハウジングの外面から突出しない。このため、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを防止できることにくわえ、ワイヤハーネスの製造中に妨げとなることを防止できかつ破損することを防止できる。
【0150】
案内面が、ハウジングを互いに嵌合させる動作に連動して、ロック保障部材をロック突起から離れる方向に変位させる。このため、ハウジングを互いに嵌合させる際に、当接面が他方のハウジングに接触押圧されて、ロック保障部材が前記他方のハウジングから離れる方向に移動させると、ロック保障部材をロック突起から離れる方向即ちロック係止部から離れる方向に変位する。このため、ロック保障部材が、ロック腕のロック突起とロック係止部との係合を妨げない。
【0151】
したがって、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを防止できることと、ワイヤハーネスの製造中に妨げとなることを防止できかつ破損することを防止できることにくわえ、ハウジングを互いに確実に嵌合させることができる。
【0152】
請求項2に記載の本発明によれば、ロック腕とロック係止部とが互いに係合するとロック保障部材がロック突起から離れることを規制突起が規制する。このため、規制突起が、ロック腕とロック係止部との嵌合後に、ロック保障部材の解除阻止部のロック腕からの係合が解除されることを防止する。したがって、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを防止できることと、ワイヤハーネスの製造中に妨げとなることを防止できかつ破損することを防止できることにくわえ、互いに嵌合したハウジングが不意に互いに分離することを確実に防止できる。
【0153】
請求項3に記載の本発明によれば、ストッパ部がロック保障部材の他方のハウジング寄りの位置を規制するので、特に、ハウジングの嵌合前において、ロック保障部材が一方のハウジングから外れることを防止できる。したがって、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを防止できることと、ワイヤハーネスの製造中に妨げとなることを防止できかつ破損することを防止できることにくわえ、ハウジングを確実に互いに嵌合させることができる。
【0154】
請求項4に記載の本発明によれば、ロック保障部材の前記他方のハウジングから離れた端部が、前記一方のハウジングの外面からより確実に突出しない。このため、本発明のロック保障機構付きコネクタは、嵌合後に雌ハウジングと雄ハウジングとが不意に外れることを防止できることにくわえ、ワイヤハーネスの製造中に妨げとなることを防止できかつ破損することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるロック保障機構付きコネクタを分解して示す斜視図である。
【図2】同実施形態の雌ハウジングに雄ハウジングを挿入し始めた状態を断面で示す斜視図である。
【図3】同実施形態の雌ハウジングの周壁とロック保障部材の当接面とが互いに当接した状態を断面で示す斜視図である。
【図4】同実施形態の雌ハウジングによってロック保障部材が雌ハウジングから離れる方向に押された状態を断面で示す斜視図である。
【図5】同実施形態の雌ハウジングと雄ハウジングとが互いに嵌合した状態を断面で示す斜視図である。
【図6】同実施形態の雄ハウジングに雌端子を挿入する状態を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかるロック保障機構付きコネクタを分解して示す斜視図である。
【図8】図7に示されたロック保障機構付きコネクタのロック保障部材が規制位置に位置した状態を示す雄ハウジングの正面図である。
【図9】図7に示されたロック保障機構付きコネクタのロック保障部材が許容位置に位置した状態を示す雄ハウジングの正面図である。
【図10】図8に示されたロック保障部材の側面図である。
【図11】図10中の矢印XI方向からみたロック保障部材の正面図である。
【図12】図7に示されたロック保障機構付きコネクタのロック腕を下方からみた平面図である。
【図13】図7中のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】図7に示された雌ハウジングと雄ハウジングとを嵌合させ始めた状態を示す断面図である。
【図15】図14に示す状態からロック保障部材が許容位置に変位した状態を示す断面図である。
【図16】図15に示す状態からロック保障部材とロック腕が弾性変形した状態を示す断面図である。
【図17】図16に示す状態からロック腕のロック孔にロック突起が係合した状態を示す断面図である。
【図18】図17に示す状態からロック保障部材を規制位置に変位させた状態を示す断面図である。
【図19】図7に示されたロック保障機構付きコネクタの許容位置の爪と凸部との位置関係を模式的に示す説明図である。
【図20】図7に示されたロック保障機構付きコネクタの規制位置の爪と凸部との位置関係を模式的に示す説明図である。
【図21】従来のロック保障機構付きコネクタを分解して示す斜視図である。
【図22】図21に示されたロック保障機構付きコネクタの雌ハウジングと雄ハウジングとの要部を示す側面図である。
【図23】図21に示されたロック保障機構付きコネクタの雌ハウジングに雄ハウジングを挿入する工程を示す説明図である。
【図24】図21に示されたロック保障機構付きコネクタの雌ハウジングと雄ハウジングとが嵌合した状態を示す説明図である。
【図25】(A)は、図22に示されたロック保障部材が取り付けられた雄ハウジングに端子金具を挿入する状態を示す説明図である。
(B)は、図25(A)に示されたチャックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ロック保障機構付きコネクタ
2 雌ハウジング(他方のハウジング、相手側のコネクタハウジング)
3 雄ハウジング(一方のハウジング、コネクタハウジング)
3a 外面
4 ロック保障部材
5 ロック孔(ロック係止部)
16 ロック腕
22 ストッパ部
25 部材本体
26 基部(端部)
26a 端面
26b ストッパ部と接触する箇所
28 解除阻止部
29 突起
31 案内面
32 ロック凹部
33 案内面
34 規制突起
35 当接面
36 ロック突起
40a 雄端子(相手側の端子金具)
40b 雌端子(端子金具)
D ストッパ部と雄ハウジングの外面との間隔
L ロック保障部材の移動量
H ロック保障部材のストッパ部との接触箇所と、雌ハウジングから離れた端面との間隔
51 ロック保障機構付きコネクタ
52 雌ハウジング(他方のハウジング、相手側のコネクタハウジング)
53 雄ハウジング(一方のハウジング、コネクタハウジング)
53a 外面
54 ロック保障部材
55 ロック突起(ロック係止部)
66 ロック腕
75 部材本体
76 爪(位置保持手段)
78 取付部(端部)
79 突起
85 凸部(位置保持手段)
Claims (4)
- 端子金具を収容する雌ハウジングと、
端子金具を収容する雄ハウジングと、
前記雌ハウジングと雄ハウジングとのうち一方の外面に連なりかつ収容する端子金具の長手方向に沿って延びたロック腕と、
他方のハウジングに設けられかつ前記ロック腕と係合するロック係止部と、を備えたロック保障機構付きコネクタにおいて、
前記ロック腕は、前記ロック係止部と係合する際に一旦弾性変形するとともに、
前記ロック腕の弾性変形を規制する規制位置と、前記ロック腕の弾性変形を許容する許容位置とに亘って、前記端子金具の長手方向に沿って前記ロック腕に移動自在に支持されたロック保障部材を備え、
前記ロック保障部材は、
前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとを互いに嵌合させる際に前記ロック腕とロック係止部とが互いに係合するまで、前記規制位置から前記許容位置に向かって他方のハウジングから離れる方向に移動し、
前記許容位置では、前記ロック保障部材の前記他方のハウジングから離れた端部が前記一方のハウジングの外面から突出しないとともに、
前記ロック腕に係合可能な解除阻止部を有し、前記ロック腕は、外側に向かって突出しかつ前記ロック係止部及び前記解除阻止部が係合可能なロック突起を備え、
前記ロック保障部材は、前記解除阻止部がロック腕に係合すると前記他方のハウジングに当接可能な当接面と、前記他方のハウジングから離れる方向に移動すると前記ロック突起が侵入するロック凹部と、を備え、
前記ロック突起とロック凹部とのうち少なくとも一方には、前記ロック突起がロック凹部内に侵入しかつ前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとを互いに嵌合させる動作に連動して、前記解除阻止部を前記ロック突起から離れる方向に変位させる案内面が形成されていることを特徴とするロック保障機構付きコネクタ。 - 前記ロック腕とロック係止部とが互いに係合すると、前記ロック保障部材と当接して前記解除阻止部が前記ロック突起から離れることを規制する規制突起を備えたことを特徴とする請求項1のロック保障機構付きコネクタ。
- 前記一方のハウジングは、前記ロック保障部材の前記他方のハウジング寄りの位置を規制するストッパ部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロック保障機構付きコネクタ。
- 前記解除阻止部が前記ロック腕に係合すると前記ストッパ部は前記ロック保障部材と接触するとともに、
前記ストッパ部と前記一方のハウジングの前記他方のハウジングから最も離れた外面との間隔は、
前記雌ハウジングと前記雄ハウジングとを互いに嵌合させる際に前記ロック保障部材が他方のハウジングから離れる方向に移動する移動量と、
前記ロック保障部材の前記ストッパ部と接触する箇所と前記他方のハウジングから最も離れた端面との間隔と、の和と、等しいまたは前記和より大きいことを特徴とする請求項3記載のロック保障機構付きコネクタ。
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