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JP3591621B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具を係止するリテーナを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタの一例として実開平6−58570号公報に記載されたものが知られている。このものは図15に示すように、端子金具aが挿入されるキャビティbの設けられたコネクタハウジングcに対して、端子金具aのアゴ部dに係合可能な係合突部eの形成されたリテーナfが下面側から差し込み可能に設けられている。一方リテーナfには撓み変形可能な仮係止片gと本係止片hとが設けられていて、リテーナfが差し込まれると、まず図16の実線に示すように、仮係止片gが第1係止部iに係止されることで、係合突部eがキャビティb内に突入する手前に留まる仮係止位置にリテーナfが保持され、係る状態で端子金具aがキャビティbに挿入され、ランスにより一次係止される。続いてリテーナfを押し込むと、図16の鎖線に示すように、本係止片hが第2係止部jに係止されることでリテーナfが本係止位置に保持され、ここでは係合突部eがキャビティb内に突出して挿入された端子金具aのアゴ部dに係合し、もって端子金具aが二重の抜け止め状態に係止されるようになっている。
【0003】
ところで上記の操作の間、リテーナfを本係止位置に押し込むことを失念したり、あるいは押し込み操作を行っても、端子金具aが半挿入状態にあると係合突部eが端子金具aの本体に当たって押し込みができないことにより、リテーナfが本係止位置に到る手前の位置に留められてしまう場合があり得る。
この場合は、図16の実線に示すようにリテーナfが浮き上がり状態となるため、目視により一応は判別可能であるが、小型のコネクタのような場合では、浮き上がりの量も僅かであるため看過される可能性も否定できない。
【0004】
それでも例示したような雌コネクタの場合は、通常は相手の雄コネクタのフード部内に嵌合される形態を取るので、リテーナが浮き上がった状態にあれば両コネクタを嵌合した場合にリテーナの突出した部分がフード部に当たって嵌合が規制され、それを以てリテーナが半挿入の状態にあることが検知できる。
それに対して雄コネクタの場合は、コネクタの嵌合操作時に浮き上がったリテーナが相手に突き当たることが期待できないので、リテーナの半挿入の検知が難しいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
またメンテナンス等を行うに際して、端子金具aをキャビティbから外す場合は、リテーナfを本係止位置から仮係止位置に戻すと、係合突部eによるアゴ部dへの係合が解除されることで、端子金具aの抜き取りが可能となる。このリテーナfを仮係止位置に戻す作業は、リテーナfにドライバ状の治具を引っ掛けて本係止片hを第2係止部jから外しつつ引き出すのであるが、その際に勢い余って仮係止片gが第1係止部iに係止されることなくそのままリテーナfが外部に飛び出してしまうおそれがある。そうすると、リテーナfを改めて仮係止位置に組み直す必要があって面倒であるし、リテーナfを紛失するおそれもあり、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような要望に基づいて完成されたものであって、その目的は、リテーナの半挿入の検知をより確実に行えるようにするとともに、リテーナを本係止位置から仮係止位置に戻した場合にハウジングから脱外することを防止するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係るコネクタは、雄側端子金具が収容され、かつ雌側端子金具を収容した相手の雌ハウジングが内側に嵌合されるフード部を設けた雄ハウジングを有し、この雄ハウジングにはリテーナが外面から差し込み可能に設けられ、このリテーナは、前記雄側端子金具の抜き差しを許容する仮係止位置と、この仮係止位置より深い差し込み位置であって雄側端子金具に係合して抜け防止をする本係止位置とでそれぞれ保持可能とされたものにおいて、前記リテーナには、前記両ハウジングの嵌合方向に沿った向きで前記フード部内に突出し、このリテーナが前記本係止位置に到る手前の位置に留まっている場合に、相手のハウジングと干渉することで両ハウジングが正規に嵌合することを規制する検知片が設けられているとともに、この検知片には前記雄ハウジングに係止して前記リテーナが前記仮係止位置から脱外することを規制する抜止部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記検知片が前記リテーナの両端に一対設けられ、両検知片に前記抜止部が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
リテーナが本係止位置に到る手前の位置に留められていると、相手のコネクタハウジングと嵌合した場合に、リテーナに設けられた検知片が相手のコネクタハウジングと干渉して両ハウジングが正規に嵌合できない。これを以て作業者は、リテーナが半挿入状態にあることを確実に検知できる。
また、リテーナが本係止位置から仮係止位置に戻された場合に、検知片に設けられた抜止部の機能により仮係止位置に留められ、ハウジングから外れてしまうことが防止される。
<請求項2の発明>
リテーナの半挿入の検知と、リテーナのハウジングからの外れ止めがバランス良くさらに確実に行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図14に基づいて説明する。
本実施形態では、互いに嵌合される雌コネクタFと雄コネクタMとを備えており、そのうち雄コネクタM側に本発明が適用されている。なお以下の説明では、両コネクタF,Mについて互いに嵌合される端縁側を前方とする。
【0009】
まず雌コネクタFについて説明する。この雌コネクタFは、図1及び図2に示すように、合成樹脂材によりブロック状に形成された雌ハウジング1を備えている。雌ハウジング1内には図示3個のキャビティ2が横方向に並んで形成され、各キャビティ2内に、電線3の端末に接続された雌側端子金具4が後方から挿入されて、金属ランス5がキャビティ2に形成された係止段部6に係止されることで、抜け止め状態に一次係止されるようになっている。
【0010】
雌ハウジング1の下面にはリテーナ装着孔8が凹み形成されており、そこにリテーナ10が装着可能となっている。リテーナ10には、雌側端子金具4のアゴ部4Aに係合可能な係合突部11が形成されており、詳しい説明は省略するが、リテーナ10はまず仮係止片12により仮係止位置に保持され、この状態では係合突部11がキャビティ2の下面側に退避していることで、上記のように雌側端子金具4の挿入が許容される。雌側端子金具4が挿入されたのち、リテーナ10を本係止片13で保持される本係止位置に押し込むと、係合突部11がキャビティ2内に突入して雌側端子金具4のアゴ部4Aの後面に嵌まり込み、もって雌側端子金具4が抜け止め状態に二重係止されるようになっている。
ここで、上記のリテーナ10が仮係止位置に留められている場合は、その一部が雌ハウジング1の下面から突出しており、後記するように雄ハウジング21のフード部23内に嵌合された場合にフード部23の先端に突き当たってそれ以上の嵌合が規制され、これによりリテーナ10が半挿入状態にあることが容易に検知できるようになっている。
【0011】
雌ハウジング1の上面には、前端側から後端側に向けて折り返されるようにして、撓み変形可能なロックアーム15が形成されている。このロックアーム15の上面には押圧部16が突設されているとともに、押圧部16の少し前方における両側縁には、一対のロック突部17が張り出し形成されている。
【0012】
続いて、雄コネクタMについて説明する。この雄コネクタMは、同じく合成樹脂材により形成された雄ハウジング21を備えており、本体部22の前面に、上記した雌ハウジング1が嵌合されるフード部23の設けられた形状となっている。本体部22内には、同じく図示3個のキャビティ24が横方向に並んで形成され、各キャビティ24内に、電線25の端末に接続された雄側端子金具26が後方から挿入され、金属ランス27がキャビティ24に形成された係止段部28に係止されることで、タブ29をフード部23内に突出させた状態で抜け止めされて収容されるようになっている。
この雄ハウジング21にも、雄側端子金具26を二重係止すべくリテーナ41が装着されているが、リテーナ41並びにその装着部分の構造等については後述する。
【0013】
上記したフード部23内の天井部分には、前面に開口した収容室31が設けられ、この収容室31内に被押圧部材32が前後方向の摺動自由に嵌装されている。この被押圧部材32は、両ハウジング1,21の嵌合操作時に雌ハウジング1に設けられたロックアーム15の押圧部16により押し込み操作可能とされるものであって、後面側に設けられた圧縮コイルバネからなる2本の戻しバネ33によって前方へ移動付勢され、天井面に設けられた係止部34で移動が停止されるようになっている。収容室31の底面の前端部分は開口されていて、その両側縁から垂下して形成された壁35の内面に、ロックアーム15のロック突部17が乗り上げつつその後面に係止可能とされる係止突起36が形成されている。
【0014】
本体部22内におけるキャビティ24の設けられた部分の上方の空間には、ショート端子38が組み付けられている。ショート端子38は導電性の金属板を断面U字状に折り返し形成されていて、その上面部分が固定されて折り返し部分を奥側に向けた姿勢で組み付けられている。このショート端子38の下面側は、収容される雄側端子金具26の数に対応して3本に分岐しており、各分岐片39の先端に下向きの山形に屈曲された接触部40が形成されている。そして組み付けられた状態では、各分岐片39の接触部40が雄側端子金具26のフード部23内に突出したタブ29とそれぞれ接触して、各雄側端子金具26間が導通状態とされ、各雄側端子金具26に電位差が生じることが防止されている。一方、両ハウジング1,21が嵌合されると、各分岐片39は雌ハウジング1により弾性的に押し上げられてタブ29から離間し、各雄側端子金具26間が非導通状態とされるようになっている(図10参照)。
【0015】
雄ハウジング21の本体部22における下面には、図4にも示すようにリテーナ装着孔42が形成され、ここにリテーナ41が装着されるようになっている。リテーナ41は、図3に示すように、細長い基板43の上面に、雄側端子金具26のアゴ部26Aの後面に係合可能な3個の係合突部44が設けられている。なお、係合突部44の先端の両側には延出部45が形成されていて、雄側端子金具26の首の部分を間に挟みつつアゴ部26Aとの引っ掛かり代をより大きく取って、係止力を高めるようにされている。
【0016】
各係合突部44の間の位置には、2組のリテーナ係止突部47が形成されている。このリテーナ係止突部47の先端部分は、二股に分かれて閉脚方向に弾性変形可能な仮係止片48と本係止片49とが形成されている。一方雄ハウジング21側において、中央のキャビティ24を挟む両側には一対のリテーナ係止溝50が形成されており、図5に示すように、前側の側縁には第1係止部51、後側の側縁にはそれよりも深い位置に第2係止部52が突設されている。
【0017】
そして、同図(A)に示すように、仮係止片48が第1係止部51で係止されることでリテーナ41は仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、上記した係合突部44がキャビティ24の下面側に退避していて、雄側端子金具26のキャビティ24内への抜き差しが許容される。リテーナ41がさらに押し込まれて、同図(B)のように本係止片49が第2係止部52で係止されると、リテーナ41は本係止位置に保持される。この本係止位置では係合突部44がキャビティ24内に突入して、雄側端子金具26のアゴ部26Aに係合可能とされる。
【0018】
リテーナ41の両端には一対の検知片54が立てられている。詳細には、検知片54の長さ方向の中央部には縦溝55が切られている。この縦溝55により分けられた前部側では、下端側が切除されて上端側が前方に突出したような形状となっており、この突出部分が検知部56となっている。また、リテーナ装着孔42の両端には、図4に示すように、検知片54の挿入を可能とする検知片挿入溝58が形成され、その中には、図6に示すように、検知片54の縦溝55内に緊密に嵌合するガイド壁59が形成されている。検知片挿入溝58の前方は、フード部23の側壁の内側に沿うようにして前面に開口している。
一方、相手の雌ハウジング1の前端部の側面には、雄側のリテーナ41の検知部56が嵌合可能な検知溝61が形成されている。この検知溝61の形成されている高さ位置は、リテーナ41が本係止位置にある場合において検知部56が嵌合し得る位置である。
【0019】
リテーナ41の検知片54の外面には、それぞれ縦溝55を挟んだ前後両側に一対の抜止突部63が同一高さに形成されている。抜止突部63は、上面がテーパ状のガイド面64で、下面が水平な係止面65となっている。一方、上記した検知片挿入溝58の外側には、図7に示すように、抜止溝67が形成されている。この抜止溝67は、図9に示すように、雄ハウジング21の本体部22の下面から内部に所定寸法入った位置から所定の高さにわたって形成されている。この抜止溝67の底縁の位置は、リテーナ41が上記した仮係止位置に保持された場合に、抜止突部63の係止面65を係止し得る位置である。また、抜止溝67の高さは、リテーナ41が本係止位置まで押し込まれた場合に、同図の鎖線に示すように抜止突部63の上昇を許容し得る高さである。
また、抜止溝67内には、前後の抜止突部63の間に挟まれるようにして縦方向の仕切壁68が形成されている。
【0020】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
まず、図6の矢線に示すように、雄ハウジング21のリテーナ装着孔42にリテーナ41を差し込むと、図5(A)に示すように、仮係止片48が第1係止部51に係止されることでリテーナ41が仮係止位置に保持される。一方検知片54は検知片挿入溝58に差し込まれ、それに伴い抜止突部63が抜止溝67内に圧入されて、図9に示すように前後の抜止突部63が仕切壁68を挟みつつ抜止溝67の底縁に係止される。この仮係止位置では、係合突部44はキャビティ24の下面側に退避している。
係る状態で雄側端子金具26をキャビティ24内に挿入すると、金属ランス27により一次係止される。このとき雄側端子金具26のタブ29はフード部23内に突出してショート端子38の対応する分岐片39とそれぞれ接触する。
【0021】
続いて、リテーナ41をさらに押し込むと、抜止突部63が抜止溝67内を上方に移動しつつ検知片54がさらに差し込まれ、それとともに図5(B)に示すように、本係止片49が第2係止部52に係止されて本係止位置に保持される。それに伴い、図2に示すように、係合突部44がキャビティ24内に突入して雄側端子金具26のアゴ部26Aの後方に係止し、もって二次係止される。
【0022】
一方、雌コネクタF側でも、同様に雌側端子金具4が挿入されてリテーナ10により二重係止される。この雌コネクタFを雄コネクタMのフード部23内へ嵌め込むと、嵌合操作の途中で、図10に示すように、ロックアーム15のロック突部17が係止突起36に乗り上げることでロックアーム15が上方に弾性変形し、押圧部16が被押圧部材32を戻しバネ33の弾力に抗して押し込みつつ嵌合される。雄コネクタMのリテーナ41が本係止位置にあれば、図11に示すように、検知片54の検知部56と、雌ハウジング1の検知溝61とが対応しているので、検知部56が検知溝61内に入り込みつつ嵌合が継続される。
【0023】
両コネクタF,Mが正規に嵌合されると、ロック突部17が係止突起36を越えるので、図12に示すようにロックアーム15が復元変形しつつロック突部17が係止突起36の後面に係止されることで、正規の嵌合状態にロックされ、被押圧部材32は戻しバネ33の復元弾力で前方位置に戻される。また、検知片54の検知部56は、図13に示すように雌ハウジング1の検知溝61内に深く嵌入しており、これによりリテーナ41は本係止位置において強固に抜け止めされる。
【0024】
なお上記において、両コネクタF,Mが正規に嵌合される前に嵌合操作が中断されると、図10に示すように、戻しバネ33の復元弾力でロックアーム15が戻し方向に力を受けた状態にあるため、雌コネクタFが外方に弾き出され、両コネクタF,Mが半嵌合状態に留め置かれることが回避される。
【0025】
以上は、リテーナ41が雄ハウジング21に対して正規の本係止位置に装着された場合について説明したが、例えば、リテーナ41を本係止位置に押し込むことを失念したり、あるいは押し込み操作を行っても、雄側端子金具26が半挿入状態にあると係合突部44が雄側端子金具26の本体に当たって押し込みができないことにより、リテーナ41が仮係止位置に留められてしまう場合があり得る。係る状態で両コネクタF,Mを嵌合操作した場合を、以下に説明する。
【0026】
リテーナ41が仮係止位置にある状態では、図14に示すように、リテーナ41に設けられた検知片54が検知片挿入溝58の奥まで挿入されておらず、したがって検知部56は、相手の雌ハウジング1の検知溝61の正面から下方にずれたところに位置している。したがって、嵌合操作の終わりに近くなると、雌ハウジング1の前端の側面が検知部56に突き当たってそれ以上嵌合できない。正規に嵌合できないことは、嵌合操作を中断すれば戻しバネ33の弾力で雌コネクタFが弾き出されることではっきりと認識できる。そして、このように両コネクタF,Mが正規に嵌合できないことをもって、作業者はリテーナ41が本係止位置に装着されていないことを検知し得るところとなる。
【0027】
なお、リテーナ41が回動するようにガタ付いた状態で装着されていると、仮係止位置にあるにも拘わらず、検知部56が検知溝61に対して嵌合可能な向きを取ってしまうことがあり得る。そうすると、両コネクタF,Mがそのまま正規に嵌合されてしまい、リテーナ41の半挿入検知ができない。その点本実施形態では、検知片54の縦溝55内にガイド壁59が緊密に嵌合しており、また図9に示すように、一対の抜止突部63が仕切壁68を両側から挟持しているため、リテーナ41は強固に回り止めされている。したがって、リテーナ41が仮係止位置にあれば、検知部56は必ず雌ハウジング1の検知溝61から下方にずれた位置にあり、両コネクタF,Mの正規嵌合を確実に阻止し得、ひいてはリテーナ41の半挿入の検知が正確に行われる。
上記のようにリテーナ41の半挿入が検知されたら、雄側端子金具26の挿入状態を確認しつつリテーナ41を本係止位置に押し込んだのち、再度両コネクタF,Mを嵌合すればよい。
【0028】
一方、メンテンナンス等を行うに際して、雄側端子金具26を雄ハウジング21から抜き取る場合は以下のようにして行う。まず、図12の状態からロックアーム15を下方に撓み変形させてロックを解除し、両コネクタF,Mを引き離す。次に、図4に示すように、リテーナ装着孔42の端縁に設けられた治具挿入溝70にドライバ状の治具71を差し込んで、リテーナ41の基板43をこじると、本係止片49が第2係止部52から外れてリテーナ41が引き出され、仮係止片48が第1係止部51に係止されて仮係止位置に保持されるので、金属ランス27を同じく治具により撓み変形させて係止を解除しつつ雄側端子金具26を引き抜くことができる。
【0029】
ここで、リテーナ41を治具71でこじた際、仮係止片48も撓み変形可能であることから、第1係止部51に引っ掛かることなくリテーナ41が外部に弾き出されることも懸念される。
その点この実施形態では、検知片54に抜止突部63が設けられていて、図7に示すように、それが抜止溝67の底縁で係止されることによって、リテーナ41はリテーナ装着孔42から抜け出ることなく仮係止位置に留められる。
したがって、リテーナ41を紛失してしまうことが防止され、再度組み付ける手間も不要となる。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図
【図2】両コネクタの嵌合前の状態の縦断面図
【図3】リテーナの斜視図
【図4】裏面側から見た雄コネクタの分解斜視図
【図5】リテーナの係止動作を示す断面図
【図6】両コネクタの嵌合前の状態の一部切欠側面図
【図7】リテーナが仮係止位置にある状態の雄コネクタの横断面図
【図8】その雄コネクタの正面図
【図9】リテーナの抜け止め構造を示す断面図
【図10】両コネクタが嵌合途中にある状態の縦断面図
【図11】そのリテーナの検知片の部分を示す縦断面図
【図12】両コネクタが正規嵌合された状態の縦断面図
【図13】そのリテーナの検知片の部分を示す縦断面図
【図14】リテーナの半挿入を検知した状態の縦断面図
【図15】従来例の一部切欠分解斜視図
【図16】そのリテーナの係止動作を示す縦断面図
【符号の説明】
1…雌ハウジング(相手側のハウジング)
21…雄ハウジング
26…雄側端子金具
41…リテーナ
42…リテーナ装着孔
48…仮係止片
49…本係止片
51…第1係止部
52…第2係止部
54…検知片
56…検知部
61…検知溝
63…抜止突部(抜止部)
67…抜止溝

Claims (2)

  1. 雄側端子金具が収容され、かつ雌側端子金具を収容した相手の雌ハウジングが内側に嵌合されるフード部を設けた雄ハウジングを有し、この雄ハウジングにはリテーナが外面から差し込み可能に設けられ、このリテーナは、前記雄側端子金具の抜き差しを許容する仮係止位置と、この仮係止位置より深い差し込み位置であって雄側端子金具に係合して抜け防止をする本係止位置とでそれぞれ保持可能とされたものにおいて、
    前記リテーナには、前記両ハウジングの嵌合方向に沿った向きで前記フード部内に突出し、このリテーナが前記本係止位置に到る手前の位置に留まっている場合に、相手のハウジングと干渉することで両ハウジングが正規に嵌合することを規制する検知片が設けられているとともに、この検知片には前記雄ハウジングに係止して前記リテーナが前記仮係止位置から脱外することを規制する抜止部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記検知片が前記リテーナの両端に一対設けられ、両検知片に前記抜止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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