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JP3901239B2 - アリールアルカン誘導体 - Google Patents

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JP3901239B2
JP3901239B2 JP05616796A JP5616796A JP3901239B2 JP 3901239 B2 JP3901239 B2 JP 3901239B2 JP 05616796 A JP05616796 A JP 05616796A JP 5616796 A JP5616796 A JP 5616796A JP 3901239 B2 JP3901239 B2 JP 3901239B2
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雅寿 鈴木
裕 大内
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、アリールアルカン誘導体に関し、更に詳しくはモチリン受容体刺激作用を有するアリールアルカン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
モチリンは、1966年ブラウンらによりブタの上部小腸粘膜から初めて単離され、構造の決定された物質であり、22個のアミノ酸から構成される消化管ペプチドホルモンの一種である(ガストロエンテロロジー、第50巻、第333項、1966年)。モチリンの生理作用としては消化管運動亢進作用及び消化管平滑筋収縮作用が良く知られている。例えば、胃における内容物の排出時間を短縮する作用や胃・十二指腸協調運動作用などである。さらに、胆嚢収縮作用や下部食道括約筋の収縮作用を有することなども報告されている(J.Smooth.Muscle.Res.第27巻、第294項、1991年)。
【0003】
モチリン様活性を示す化合物として従来知られているものに、例えば特開昭63−99092、特開平3−218395などの化合物をあげることができる。しかしながら、モチリン様作用を有する低分子化合物に関する報告はまだなされていない。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】
本発明の目的は、モチリン受容体刺激作用を有する新規化合物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、新しいモチリン受容体刺激作用を有する化合物を見出す目的で鋭意検討を重ねた結果、ある種のオレフィン系化合物がモチリン受容体刺激作用を有することを見出し、更にその知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】
すなわち本発明は式
【0007】
【化2】
Figure 0003901239
【0008】
[式中、nは1〜4の整数を示し、Aはベンゼン環またはシクロヘキサン環を示し、RおよびRは、それぞれ水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2もしくは3のアルケニル基、炭素数2もしくは3のアルキニル基またはベンジル基を示し、XはCHまたはNを示し、Dは、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルコキシ基もしくはニトロ基により置換されたベンジルオキシ基」、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、ベンジルオキシ基、テトラヒドロピラニルメチルオキシ基または式
−O−(CH−O−(CH−O−(CH−H
(式中、l、m、pはそれぞれ1または2を示す。)で示される基を示す。]で示されるアリールアルカン誘導体、またはその塩である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において塩とは、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸などの鉱酸、または酢酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、フマール酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸との酸付加塩、さらに、炭素数1〜3のアルキル、炭素数2または3のアルケニル、炭素数2または3のアルキニル、ベンジルなどの基のハロゲン化物、トシレート、メシレートなどの活性化合物との反応により得られる4級塩誘導体も包含する。
【0010】
本発明化合物は、例えば製造スキーム1に示す方法で製造することができる。
【0011】
【化3】
(製造スキーム1)
Figure 0003901239
【0012】
(式中、n、A、R1、R2およびDは前述と同意義である。)
本発明化合物(3)は化合物(1)と化合物(2)とを縮合させることにより得ることができる。用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点までである。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。
【0013】
本発明化合物は、製造スキーム2に示す方法で製造することもできる。
【0014】
【化4】
(製造スキーム2)
Figure 0003901239
【0015】
(式中、n、A、R1、R2およびDは前述と同意義である。)
本発明化合物(3)は化合物(4)と化合物(5)とを縮合させることにより得ることができる。用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点までである。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。
【0016】
また、本発明化合物は、製造スキーム3に示す方法で製造することもできる。
【0017】
【化5】
(製造スキーム3)
Figure 0003901239
【0018】
(式中、n、A、R1、R2およびDは前述と同意義であり、Lは塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、メシレート、トシレートなどの脱離基を示し、Zはベンジル基、テトラヒドロピラニル基、アルコキシアルコキシアルコキシル基などを示す。)
化合物(6)は化合物(1)とヒドロキシルアミンとを縮合させることにより得ることができる。用いる溶媒は水、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノール、プロパノールなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点である。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。
【0019】
化合物(6)は化合物(8)と反応させることにより本発明化合物(9)を得ることができる。用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトンなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点である。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。縮合剤として塩基を用いても良く、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジンなどを用いることができる。
【0020】
本発明化合物(9)は化合物(1)と化合物(7)とを反応させることによっても得ることができる。用いる溶媒は水、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノール、プロパノールなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点である。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。
【0021】
本発明化合物は、製造スキーム4に示す方法で製造することもできる。
【0022】
【化6】
(製造スキーム4)
Figure 0003901239
【0023】
(式中、n、A、X、D、R1、R2、Lは前述と同意義であり、R3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2または3のアルケニル基、炭素数2または3のアルキニル基またはベンジル基を示す。)
化合物(10)は水あるいはアルコールなどの溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基を用いて本発明化合物(11)にすることができる。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点である。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。
【0024】
本発明化合物(11)から本発明化合物(13)あるいは本発明化合物(13)から本発明化合物(15)はそれぞれ化合物(12)あるいは化合物(14)とを反応させて得ることができる。用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトンなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点である。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。縮合剤として塩基を用いても良く、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジンなどを用いることができる。
【0025】
さらに本発明化合物(15)と化合物(16)とを反応させて本発明化合物(17)を得ることができる。用いる溶媒はヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトンなどである。反応温度は、通常−20℃〜溶媒の沸点までである。反応時間は通常30分〜48時間が適当である。
【0026】
本発明の化合物を消化器疾患の治療に用いる場合、その投与量は、症状によって異なるが、通常成人に対する1日あたりの投与量は経口投与の場合、0.01〜1000mg、静脈内投与の場合、0.001〜100mgが通常で、1日1回あるいは数回に分割して投与することができる。
【0027】
本発明の化合物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤などの固形製剤、あるいは注射剤、液剤、乳剤、座剤などに調製して投与される。
【0028】
上記各製剤を調製するためには、慣用的な製剤技術に従って製造されるが、必要に応じて助剤、安定剤、乳化剤、希釈剤などの通常使用される添加剤を使用することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の化合物は、モチリン受容体に対して刺激作用を有し、消化管運動賦活作用を発揮するので消化管運動不全を伴う消化器疾患の治療に有効である。
【0030】
【実施例】
以下、実施例および試験例により本発明をさらに詳細に説明する。
【0031】
実施例1
1)2−フェニルエチル トリフェニルホスホニウム ブロミド
(2−ブロモエチル)ベンゼン(10ml)のトルエン(200ml)溶液にトリフェニルホスフィン(19.4g)を加え、10時間加熱還流した。冷却後沈澱したガム状物質を分離し、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して、2−フェニルエチル トリフェニルホスホニウム ブロミド(11.4g、収率35%)を無色固体として得た。
【0032】
NMR(CDCl3、ppm):7.95〜7.64(m、14H)、7.34〜7.10(m、6H)、4.27〜4.08(m、2H)、3.16〜2.98(m、2H)
MS LSIMS(m/s):367。
【0033】
2)4−ジメチルアミノカルコン
アセトフェノン(1)(24ml)とパラジメチルアミノベンズアルデヒド(25.0g)のエタノール(200ml)溶液に粉砕した水酸化カリウム(1.12g)を加え、70℃で5時間撹拌した。冷却後析出した結晶を濾取して冷エタノールで洗浄、乾燥して4−ジメチルアミノカルコン(36.7g、87%)を橙色鱗片として得た。
【0034】
mp:111〜113℃(酢酸エチル−ヘキサン)
NMR(CDCl3、ppm):8.00(dd、2H、J=1、9Hz)、7.80(d、1H、J=15Hz)、7.60〜7.42(m、5H)、7.32(d、1H、J=15Hz)、6.69(d、2H、J=9Hz)、3.04(s、6H)
IR(cm-1):1650、1613
MS EI(m/s):251、234、222、207、174。
【0035】
3)2−(4−ジメチルアミノフェニル)エチル フェニル ケトン
4−ジメチルアミノカルコン(36.7g)のメタノール(200ml)溶液に5%パラジウム炭素(3.7g)を加え、水素雰囲気下に4時間撹拌した。反応終了後触媒を濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、2−(4−ジメチルアミノフェニル)エチル フェニル ケトン(17.2g、収率47%)を黄色針状晶として得た。
【0036】
mp:53〜55℃
NMR(CDCl3、ppm):8.00〜7.90(m、2H)、7.59〜7.38(m、3H)、7.14(d、2H、J=9Hz)、6.70(d、2H、J=9Hz)、3.31〜3.17(m、2H)、2.90(s、6H)、3.04〜2.85(m、2H)
IR(cm-1):1685、1616
MS EI(m/s): 253、134。
【0037】
4)N、N−ジメチル−4−(3、5−ジフェニル−3−ペンテニル)アニリン
2−フェニルエチル トリフェニルホスホニウム ブロミド(4.40g)をトルエン(100ml)に懸濁し、0〜5℃でリチウムヘキサメチルジシラザンの1.0Mテトラヒドロフラン溶液(15.6ml)を加え、同温で2時間撹拌した。不溶物が無くなったところで、2−(4−ジメチルアミノフェニル)エチル フェニル ケトン(1.49g)を加え、同温で1時間撹拌した。反応終了後、メタノールを加えて過剰のホスホランを分解し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル溶液を、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘキサン:酢酸エチル=20:1)にて精製し、標題化合物(1.26g、収率63%)を得た。
【0038】
NMR(CDCl3、ppm):7.45〜6.94(m、12H)、6.62(d、2H、J=8Hz)、5.83(t、1/5H、J=8Hz)、5.62(t、4/5H、J=8Hz)、3.45(d、2/5H、J=8Hz)、3.28(d、8/5H、J=8Hz)、2.90(s、6H)、2.74〜2.50(m、4H)
IR(cm-1):1615
MS LSIMS(m/s):341。
【0039】
実施例2
実施例1と同様の方法で以下の化合物を合成した。
【0040】
N、N−ジメチル−4−(3、6−ジフェニル−3−ヘキシニル)アニリン
収率51% 淡黄色油状物
NMR(CDCl3、ppm):7.40〜6.91(m、12H)、6.68(d、2H、J=9Hz)、5.68(t、1/6H、J=8Hz)、5.48(t、5/6H、J=8Hz)、2.89(s、6H)、2.78〜2.33(m、6H)、2.22(q、2H、J=8Hz)
IR(cm-1):1615、1521
MS EI(m/s): 355、134。
【0041】
実施例3
1)4−ニトロベンジル フェニルケトン
4−ニトロフェニル酢酸(25.0g)に塩化チオニル(60ml)を加え、50℃で4時間加熱した。反応終了後塩化チオニルを留去しそのまま次の反応に使用した。
【0042】
ベンゼン(160ml)に塩化アルミニウム(33.1g)を7〜10℃で加えた。上述した酸クロリドのベンゼン(30ml)溶液を加え、氷水浴上に9時間撹拌した。反応終了後水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、炭酸カリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。得られた残査にベンゼンを加えて結晶を崩し、濾取乾燥して、標題化合物(24.3g、収率73%)を得た。
【0043】
NMR(CDCl3、ppm):8.20(d、2H、J=8Hz)、8.01(d、2H、J=8Hz)、7.66〜7.38(m、5H)、4.42(s、1H)
IR(cm-1):1687、1515、1352
MS EI(m/s):242、241。
【0044】
2)(4−ジメチルアミノ)ベンジル フェニルケトン
4−ニトロベンジル フェニルケトン(24.3g)のエタノール(200ml)溶液に37%ホルマリン(60ml)、5%パラジウム炭素(4.0g)を加え、水素雰囲気下(5気圧)に15時間撹拌した。反応終了後触媒を濾去し、濾液を濃縮した。得られた残査を酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒から再結晶し標題化合物(2.65g、収率11%)を淡黄色プリズムとして得た。
【0045】
mp:126〜128℃(ベンゼン)
NMR(CDCl3、ppm):8.05〜7.95(m、2H)、7.58〜7.37(m、3H)、7.12(d、2H、J=9Hz)、6.69(d、2H、J=9Hz)、4.17(s、2H)、2.90(s、6H)
IR(cm-1):1688
MS EI(m/s):239、134。
【0046】
3)N、N−ジメチル−4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)アニリン
2−フェニルエチル トリフェニルホスホニウム ブロミド(4.20g)をトルエン(150ml)に懸濁し、0〜5℃でリチウムヘキサメチルジシラザンの1.0Mテトラヒドロフラン溶液(11.0ml)を加え、同温で2時間撹拌した。不溶物が無くなったところで、4−ジメチルアミノベンジル フェニル ケトン(0.72g)のトルエン(15ml)溶液を加え、50℃で4時間撹拌した。反応終了後、メタノールを加えて過剰のホスホランを分解し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル溶液を、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘキサン:酢酸エチル=20:1)にて精製し、標題化合物(0.24g、収率24%)を黄色油状物として得た。
【0047】
NMR(CDCl3、ppm):7.41〜7.05(m、10H)、7.00(d、2H、J=9Hz)、6.63(d、2H、J=9Hz)、5.64(t、1H、J=8Hz)、3.58(s、2H)、3.30(d、2H、J=8Hz)、2.90(s、6H)、
IR(cm-1):1615
MS EI(m/s):327、236、134。
【0048】
実施例4
1)4−ニトロカルコン
アセトフェノン(1)(12.0g)およびパラニトロベンズアルデヒド(15.1g)をエタノール(200ml)中に懸濁し、粉砕した水酸化カリウム(1.2g)を室温下に加えた。20分後、析出した結晶を濾取しエタノールで洗浄後、乾燥して標題化合物(22.5g、収率88%)を淡黄色結晶として得た。
【0049】
mp:162〜163℃
NMR(CDCl3、ppm):8.34〜8.23(m、2H)、8.08〜7.98(m、2H)、7.89〜7.74(m、3H)、7.70〜7.45(m、4H)
IR(cm-1):1658、1609
MS EI(m/s):253、236、225、206、178。
【0050】
2)4−(3−ヒドロキシ−3−フェニル)プロピルアニリン
4−ニトロカルコン(22.5g)のメタノール(100ml)溶液に5%パラジウムカーボン(2.3g)を加え水素雰囲気下3気圧に加圧して3時間撹拌した。反応終了後、触媒を濾去して、濾液を濃縮し標題化合物(19.0g、収率94%)を無色ガム状物質として得た。
【0051】
NMR(CDCl3、ppm):7.40〜7.20(m、5H)、7.02〜6.93(m、2H)、6.66〜6.55(m、2H)、4.67(dd、1H、J=6、8Hz)、3.10〜2.47(m、5H)、2.17〜1.86(m、2H)
IR(cm-1):3350、1623、1517
MS EI(m/s):227、209、194、165、133、120、106。
【0052】
3)4−(3−フェニル−3−ヒドロキシ)プロピル トリフルオロアセトアニリド
4−(3−ヒドロキシ−3−フェニル)プロピルアニリン(19.0g)の塩化メチレン(200ml)溶液に氷冷撹拌下、炭酸カリウム(27.6g)及び無水トリフルオロ酢酸(14ml)を加え、同温で30分間撹拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、残査をメタノールに溶かし活性炭を加えた。室温で20分間撹拌した後活性炭を濾去して溶媒を減圧下に留去した。得られた残査を水で結晶化し標題化合物(22.1g、収率82%)を得た。
【0053】
mp:133〜135℃
NMR(CDCl3、ppm):7.95〜7.75(br、1H)、7.46(d、2H、J=9Hz)、7.38〜7.26(m、5H)、7.21(d、2H、J=9Hz)、4.67(dd、1H、J=6、8Hz)、2.84〜2.58(m、2H)、2.22〜1.90(m、2H)、1.79(s、1H)IR(cm-1):3308、1725、1704
MS EI(m/s):323、305、227、217、202、134、107。
【0054】
4)4−(3−ブロモ−3−フェニル)プロピル トリフルオロアセトアニリド
4−(3−フェニル−3−ヒドロキシ)プロピル トリフルオロアセトアニリド(22.1g)のジエチルエーテル(100ml)溶液に四塩化炭素(150ml)及びトリフェニルホスフィン(23.3g)を加え、6時間加熱還流した。反応終了後、反応混合物を冷却し、析出する不溶物を濾去して、濾液を濃縮した。得られた油状物をアセトン(200ml)に溶かし、臭化カリウム(20.0g)を加えて室温下に一夜撹拌した。反応混合物を濾過して濾液を濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、標題化合物(21.0g、収率80%)を無色油状物として得た。
【0055】
mp:92〜96℃
NMR(CDCl3、ppm):7.88(brs、1H、W1/2=12Hz)、7.49(d、2H、J=10Hz)、7.43〜7.26(m、5H)、7.20(d、2H、J=10Hz)、4.87(dd、1H、J=6、8Hz)、2.90〜2.30(m、4H)
IR(cm-1):1698
MS EI(m/s):387、385、306、228、202。
【0056】
5)3−(4−トリフルオロアセトアミノ)フェニル−1−フェニルプロピル
トリフェニルホスホニウム ブロミド
4−(3−ブロモ−3−フェニル)プロピル トリフルオロアセトアニリド(21.0g)のトルエン(60ml)溶液にトリフェニルホスフィン(14.2g)を加え、35時間加熱還流した。析出した結晶を濾取して乾燥し、標題化合物(3.4g、収率10%)を無色結晶として得た。
【0057】
NMR(DMSO−d6、ppm):11.21(s、1H)、7.97〜7.02(m、24H)、5.46〜5.26(m、1H)、2.73〜2.25(m、4H)
IR(cm-1):3436、1718、1614
MS FAB(m/s):568。
【0058】
6)4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)トリフルオロアセトアニリド3−(4−トリフルオロアセトアミノ)フェニル−1−フェニルプロピル トリフェニルホスホニウム ブロミド(3.36g)をトルエン(100ml)に懸濁し、0〜5℃でリチウムヘキサメチルジシラザンの1.0Mテトラヒドロフラン溶液(15.6ml)を加え、同温で1時間撹拌した。不溶物が無くなったところで、ベンズアルデヒド(2.6ml)を加え、同温で1時間撹拌した。反応終了後、メタノールを加えて過剰のホスホランを分解し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル溶液を、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、標題化合物(1.7g、収率83%)を無色プリズムとして得た。
【0059】
mp:151〜152℃(ヘキサン−酢酸エチル)
NMR(CDCl3、ppm):7.85〜7.70(br、1H)、7.54〜7.04(m、14H)、6.75(s、1H)、3.00(dd、2H、J=6、8Hz)、2.71(dd、2H、J=6、8Hz)
IR(cm-1):1733、1707
MS FAB(m/s):395。
【0060】
7)4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)アニリン
4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)トリフルオロアセトアニリド(1.21g)のメタノール(60ml)溶液に氷冷撹拌下、水酸化ナトリウム(1.23g)水溶液(20ml)をくわえ、室温下に一夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した後減圧下に溶媒を留去して、標題化合物(0.92g、収率100%)を無色油状物として得た。
【0061】
NMR(CDCl3、ppm):7.55〜7.17(m、10H)、6.90(d、2H、J=8Hz)、6.74(s、1H)、6.58(d、2H、J=8Hz)、3.53(brs、2H、W1/2=9Hz)2.96(dd、2H、J=6、8Hz)、2.62(dd、2H、J=6、8Hz)
IR(cm-1):3447、3368、1732、1623
MS EI(m/s):299、209、115、106。
【0062】
実施例5
4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)アニリン塩酸塩(化合物3)
4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)トリフルオロアセトアニリド(0.30g)のメタノール(20ml)溶液に氷冷撹拌下、水酸化ナトリウム(0.55g)水溶液(5ml)を加え、室温下に一夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥した後減圧下に溶媒を留去して、無色油状物を得た。これをイソプロピルアルコールに溶解して塩酸(5滴)を加え、析出する結晶を濾取、乾燥し標題化合物(0.14g、収率56%)を黄色プリズムとして得た。
【0063】
mp:214〜216℃
NMR(DMSO−d6、ppm):7.62〜7.16(m、14H)、6.80(s、1H)、3.03〜2.90(m、2H)、2.74〜2.60(m、2H)
IR(cm-1):3436、1978、1621
MS EI(m/s):299、106。
【0064】
実施例6
N、N−ジメチル−4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)アニリン
4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)アニリン(0.92g)のメタノール(50ml)溶液に37%ホルマリン(20ml)と蟻酸(20ml)を加え室温で一夜撹拌した。溶媒を留去して水を加え、水酸化ナトリウム水溶液を用いてアルカリ性にし、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘキサン:酢酸エチル:アンモニア性メタノール=100:10:1)にて精製し、標題化合物(0.14g、収率14%)を無色粉末として得た。
【0065】
mp:57〜62℃
NMR(CDCl3、ppm):7.57〜7.16(m、10H)、7.01(d、2H、J=8Hz)、6.84(s、1H)、6.68(d、2H、J=8Hz)、3.04〜2.85(m、2H)、2.89(s、6H)、2.70〜2.58(m、2H)
IR(cm-1):1616
MS EI(m/s):327、192、134。
【0066】
実施例7
1)4−トリフルオロアセトアミノフェニル酢酸
4−アミノフェニル酢酸(25.0g)のクロロホルム(200ml)溶液に炭酸カリウムを加え、氷冷撹拌下に無水トリフルオロ酢酸(40ml)を加え2時間撹拌した。反応終了後、水と塩酸を加え、塩化メチレンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して、標題化合物(31.0g、76%)を得た。
【0067】
2)(4−トリフルオロアセトアミノ)シクロヘキシル酢酸
4−トリフルオロアセトアミノフェニル酢酸(31.0g)に酢酸(200ml)、酸化白金(2.0g)を加え、水素雰囲気下(5気圧)に40時間撹拌した。反応終了後触媒を濾去し、濾液を減圧下に濃縮して標題化合物(30.5g、96%)を無色固体として得た。
【0068】
3)N−トリフルオロアセチル−4−(2−オキソ−2−フェニル)エチルシクロヘキシルアミド
(4−トリフルオロアセトアミノ)シクロヘキシル酢酸に塩化チオニル(40ml)を加え、室温下に一夜撹拌した。塩化チオニルを減圧下に留去し、ベンゼン(30ml)に溶解して酸クロリド溶液を得た。別にベンゼン(50ml)に塩化アルミニウム(6.7g)を室温下に加えた中に、上述の酸クロリド溶液を加え3時間撹拌した。反応終了後氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧下に溶媒を留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(1.86g、14%)を得た。
【0069】
NMR(CDCl3、ppm):7.95(d、2H、J=8Hz)、7.65〜7.20(m、3H)、6.50〜6.10(br、1H)、4.18〜4.02(m、1H)、2.93(d、2H、J=7Hz)、2.35〜2.10(m、1H)、1.90〜1.17(m、8H)
IR(cm-1):3321、1713
MS EI(m/s):313、191、120。
【0070】
4)N−トリフルオロアセチル−4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)シクロヘキシルアミド
2−フェニルエチル トリフェニルホスホニウム ブロミド(4.08g)をトルエン(200ml)に懸濁し、0〜5℃でリチウムヘキサメチルジシラザンの1.0Mテトラヒドロフラン溶液(9.1ml)を加え、同温で2時間撹拌した。不溶物が無くなったところで、N−トリフルオロアセチル−4−(2−オキソ−2−フェニル)エチルシクロヘキシルアミド(1.43g)を加え、同温で一夜撹拌した。反応終了後、メタノールを加えて過剰のホスホランを分解し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル溶液を、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を減圧下に留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製し、標題化合物(0.48g、収率26%)を無色油状物として得た。
NMR(CDCl3、ppm):7.43〜7.07(m、10H)、6.35〜6.13(br、1H)、5.89(t、1/4H、J=7Hz)、5.64(t、3/4H、J=7Hz)、4.10〜3.93(m、1H)、3.57(d、1/2H、J=7Hz)、3.31(d、3/2H、J=7Hz)、2.60(d、1/2H、J=7Hz)、2.38(d、3/2H、J=7Hz)1.86〜1.03(m、9H)
IR(cm-1):3309、1703
MS EI(m/s):401、193。
【0071】
5)4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)シクロヘキシルアミン
N−トリフルオロアセチル−4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)シクロヘキシルアミド(420mg)のメタノール(10ml)溶液に氷冷撹拌下、水酸化ナトリウム(250mg)水溶液(2ml)を加え、室温下に一夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧下に溶媒を留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(250mg、収率78%)を無色油状物として得た。
【0072】
NMR(CDCl3、ppm):7.43〜7.08(m、10H)、5.85(t、1/4H、J=7Hz)、5.63(t、3/4H、J=7Hz)、3.58(d、1/2H、J=7Hz)、3.30(d、3/2H、J=7Hz)、2.98〜2.80(m、1H)、2.64〜2.57(m、1/2H、)、2.45〜2.31(m、3/2H、)、1.87〜0.85(m、11H)
IR(cm-1):1601
MS EI(m/s):305、193、129、115。
【0073】
実施例8
4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)シクロヘキシルアミン シュウ酸塩
4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)シクロヘキシルアミン(250mg)のアセトン(10ml)溶液にシュウ酸(90mg)のアセトン(2ml)溶液を加え、室温下に一夜放置した。析出した結晶を濾取して乾燥し、標題化合物(化合物15)(150mg、収率46%)を無色粉末として得た。
【0074】
mp:128〜130℃
NMR(DMSO−d6、ppm):7.45〜7.07(m、10H)、5.82(t、1/4H、J=7Hz)、5.61(t、3/4H、J=7Hz)、5.50〜4.50(br、2H)、3.59(d、1/2H、J=7Hz)、3.27(d、3/2H、J=7Hz)、3.16〜3.00(m、1H)、2.67〜2.30(m、2H)1.76〜1.21(m、9H)
IR(cm-1):3436、1720、1604
MS EI(m/s):305、193、129、115。
【0075】
実施例9
N、N−ジメチル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニルプロピル}アニリン
2−(4−ジメチルアミノフェニル)エチル フェニル ケトン(1.00g)のエタノール(20ml)溶液にO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.58g)および水酸化カリウム(0.19g)を加え、室温下に6時間撹拌した。反応終了後酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後に溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製し、標題化合物(1.00g、収率71%)を無色油状物として得た。
【0076】
NMR(CDCl3、ppm):7.67〜7.56(m、2H)、7.45〜7.28(m、8H)、7.08(d、2H、J=8Hz)、6.68(d、2H、J=8Hz)、5.23(s、2H)、3.08〜2.97(m、2H)、2.90(s、6H、)、2.84〜2.68(m、2H)
IR(cm-1):1615、1522
MS EI(m/s):358、134。
【0077】
実施例10
実施例9と同様の方法で以下の化合物を合成した。
【0078】
N、N−ジエチル−4−{(3−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリン
収率58% 無色油状物
NMR(CDCl3、ppm):7.67〜7.55(m、2H)、7.46〜7.28(m、8H)、7.05(d、2H、J=9Hz)、6.61(d、2H、J=9Hz)、5.23(s、2H)、3.31(q、4H、J=7Hz)、3.10〜2.95(m、2H)、2.82〜2.67(m、2H、)、1.12(t、6H、J=7Hz)
IR(cm-1):1738、1615
MS EI(m/s):386、162。
【0079】
N、N−ジメチル−4−(5−ベンジロキシイミノ−5−フェニル)ペンチルアニリン
収率89% 無色油状物
NMR(CDCl3、ppm):7.67〜7.53(m、2H)、7.44〜7.27(m、8H)、7.00(d、2H、J=9Hz)、6.67(d、2H、J=9Hz)、5.21(s、2H)、2.89(s、6H)、2.86〜2.73(m、2H)、2.58〜2.41(m、2H)、1.75〜1.48(m、4H)
IR(cm-1):1615
MS EI(m/s):386、263、160、134。
【0080】
N、N−ジメチル−4−{(2−アンチ−ベンジロキシイミノ−2−フェニルエチル}アニリン
NMR(CDCl3、ppm):7.70〜7.58(m、2H)、7.48〜7.23(m、8H)、7.06(d、2H、J=9Hz)、6.62(d、2H、J=9Hz)、5.27(s、2H)、4.07(S、2H)、2.87(s、6H、)
IR(cm-1):1615
MS EI(m/s):344、236、134。
【0081】
N、N−ジメチル−4−{(2−シン−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル}アニリン
NMR(CDCl3、ppm):7.37〜7.20(m、10H)、6.97(d、2H、J=9Hz)、6.58(d、2H、J=9Hz)、5.15(s、2H)、3.71(S、2H)、2.88(s、6H、)
IR(cm-1):1615
MS EI(m/s):344、236、134。
【0082】
N−トリフルオロアセチル−4−(2−アンチ−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル シクロヘキシルアミド
NMR(CDCl3、ppm):7.66〜7.55(m、2H)、7.47〜7.21(m、8H)、6.28〜5.90(br、1H)、5.21(s、2H)、4.03〜3.85(m、1H)、2.81(d、2H、J=7Hz)、1.90〜1.10(m、9H)
IR(cm-1):3308、1713
MS EI(m/s):418、311、225、119。
【0083】
実施例11
4−(2−アンチ−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル シクロヘキシルアミン
N−トリフルオロアセチル−4−(2−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチルシクロヘキシルアミド(250mg)のメタノール(10ml)溶液に氷冷撹拌下、水酸化ナトリウム(170mg)水溶液(2ml)を加え、室温下に一夜撹拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧下に溶媒を留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(250mg、収率78%)を無色油状物として得た。
【0084】
収率98%
NMR(CDCl3、ppm):7.68〜7.55(m、2H)、7.45〜7.28(m、8H)、5.21(s、2H)、2.96〜2.85(m、1H)、2.81(d、2H、J=7Hz)、1.90〜1.34(m、11H)
IR(cm-1):3368、1953、1738、1607
MS CI(m/s):323、257、215、119、107。
【0085】
実施例12
4−(2−アンチ−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル シクロヘキシルアミン シュウ酸塩
4−(2−アンチ−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル シクロヘキシルアミン(190mg)のアセトン(10ml)溶液にシュウ酸(41mg)のアセトン(2ml)溶液を加え、室温下に一夜放置した。析出した結晶を濾取して乾燥し、標題化合物(148mg、収率58%)を無色粉末として得た。
【0086】
mp:193−195℃
NMR(DMSO−d6、ppm):7.69〜7.57(m、2H)、7.48〜7.26(m、8H)、5.19(s、2H)、3.17〜3.00(m、1H)、2.82(d、2H、J=8Hz)、1.80〜1.27(m、9H)
IR(cm-1):3435、1722
MS EI(m/s):322、215。
【0087】
実施例13
N、N−ジメチル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニルプロピル}アニリン塩酸塩(化合物4)
N、N−ジメチル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリン(100mg)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に濃塩酸2滴を加え、室温下に30分撹拌した。反応混合物にトルエンを加え、減圧下に溶媒を留去して、標題化合物(101mg、収率92%)を得た。
【0088】
NMR(CDCl3、ppm):7.63〜7.10(m、14H)、5.23(s、2H)、3.07(s、6H、)、3.14〜2.95(m、2H)、2.93〜2.80(m、2H)
IR(cm-1):2549、2498、2440、1614
MS EI(m/s):358、134。
【0089】
実施例14
N、N−ジメチル−4−(3−アンチ−ヒドロキシイミノ−3−フェニル)プロピル アニリン
2−(4−ジメチルアミノフェニル)エチル フェニルケトン(14.7g)のエタノール(200ml)溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液(40ml)を加え、室温下に一夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して、得られた残査を酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒から再結晶し、標題化合物(11.6g、収率75%)を無色針状晶として得た。
【0090】
mp:88〜90℃(酢酸エチル−ヘキサン)
NMR(CDCl3、ppm):8.68(s、1H)、7.67〜7.55(m、2H)、7.46〜7.33(m、3H)、7.14(d、2H、J=8Hz)、6.70(d、2H、J=8Hz)、3.17〜3.00(m、2H)、2.91(s、6H、)、2.88〜2.70(m、2H)
IR(cm-1):3230、1615
MS EI(m/s):268、252、134。
【0091】
実施例15
N、N−ジメチル−4−{3−アンチ−(4−ブロモベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリン
テトラヒドロフラン(50ml)に60%水素化ナトリウム(油性、0.32g)を懸濁して、N、N−ジメチル−4−(3−アンチ−ヒドロキシイミノ−3−フェニル)プロピル アニリン(1.79g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液及び4−ブロモベンジルブロミド(1.67g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を加え、5時間加熱還流した。反応終了後、反応混合物を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去した。得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、標題化合物(2.42g、収率83%)を無色プリズムとして得た。
【0092】
mp:62〜64℃(ヘキサン)
NMR(CDCl3、ppm):7.66〜7.53(m、2H)、7.47(d、2H、J=8Hz)、7.40〜7.31(m、2H)、7.23(d、2H、J=8Hz)、7.05(d、2H、J=8Hz)、6.68(d、2H、J=8Hz)、5.16(s、2H)、3.08〜2.96(m、2H)、2.91(s、6H)、2.81〜2.68(m、2H)
IR(cm-1):1615、1522
MS EI(m/s):438、436、249、134。
【0093】
実施例16
実施例15と同様の方法で以下の化合物を合成した。
【0094】
N、N−ジメチル−4−{3−アンチ−(4−メトキシベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリン
収率77% 淡黄色油状物
NMR(CDCl3、ppm):7.67〜7.55(m、2H)、7.06(d、2H、J=9Hz)、6.90(d、2H、J=9Hz)、6.68(d、2H、J=8Hz)、5.18(s、2H)、3.81(s、3H)、3.05〜2.94(m、2H)、2.90(s、6H)、2.81〜2.68(m、2H)
IR(cm-1):1614
MS EI(m/s):388、223、134、121。
【0095】
N、N−ジメチル−4−{3−アンチ−(2−ピラニルメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリン
収率32% 黄色油状物
NMR(CDCl3、ppm):7.67〜7.55(m、2H)、7.43〜7.30(m、3H)、7.13(d、2H、J=9Hz)、6.70(d、2H、J=9Hz)、4.23(dd、1H、J=7、13Hz)、4.09(dd、1H、J=5、13Hz)、4.08〜3.95(m、1H)、3.76〜3.62(m、1H)、3.97(dt、1H、J=3、11Hz)、3.08〜2.95(m、2H)、2.91(s、6H)、2.83〜2.70(m、2H)、1.93〜1.80(m、1H)、1.75〜1.21(m、5H)
IR(cm-1):1738、1615
MS EI(m/s):366、134。
【0096】
N、N−ジメチル−4−{3−アンチ−(4−ニトロベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリン
収率72% 淡黄色粉末
mp:79〜81℃(ヘキサン)
NMR(CDCl3、ppm):8.18(d、2H、J=9Hz)、7.64〜7.52(m、2H)、7.49〜7.32(m、5H)、7.06(d、2H、J=9Hz)、6.68(d、2H、J=9Hz)、5.28(s、2H)、3.09(dd、2H、J=7、9Hz)、2.91(s、6H、)、2.76(dd、2H、J=7、9Hz)
IR(cm-1):1614、1522、1344
MS EI(m/s):403、134。
【0097】
N、N−ジメチル−4−{3−アンチ−(メトキシエトキシメトキシ)イミノ −3−フェニル}プロピルアニリン
収率69% 黄色油状物
NMR(CDCl3、ppm):7.71〜7.60(m、2H)、7.41〜7.32(m、3H)、7.12(d、2H、J=9Hz)、6.71(d、2H、J=9Hz)、5.33(s、2H)、3.82(dd、2H、J=4、6Hz)、3.57(dd、2H、J=4、6Hz)、3.38(s、3H)、3.10〜2.97(m、2H)、2.91(s、6H)、2.85〜2.72(m、2H)
IR(cm-1):1738、1615
MS EI(m/s):356、249、134。
【0098】
実施例17
N、N、N−トリメチル−4−(3、5−ジフェニル−3−ペンテニル)アニリニウム イオジド
N、N−ジメチル−4−(3、5−ジフェニル−3−ペンテニル)アニリン(94mg)のメタノール(5ml)溶液にヨウ化メチルを5滴加え室温下に一夜撹拌した。溶媒を減圧下に留去し、残査をメタノール−ジエチルエーテル混合溶媒から再結晶して標題化合物(121mg、収率91%)を得た。
【0099】
mp:134〜138℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.83(d、2H、J=8Hz)、7.47〜7.02(m、12H)、5.85(t、1/5H、J=8Hz)、5.64(t、4/5H、J=8Hz)、3.56(s、9H)、3.40(d、2/5H、J=8Hz)、3.23(d、8/5H、J=8Hz)、2.80〜2.60(m、4H)
IR(cm-1):1626
MS LSIMS(m/s):356。
【0100】
実施例18
実施例17と同様の方法により以下の化合物を合成した。
【0101】
N、N、N−トリメチル−4−(3、4−ジフェニル−3−ブテニル)アニリニウム イオジド
mp:163〜164℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.89〜7.79(m、2H)、7.62〜7.54(m、2H)、7.49〜7.22(m、10H)、6.81(s、1H)、3.56(s、9H)、3.05〜2.92(m、2H)、2.80〜2.67(m、2H)
IR(cm-1):1626
MS LSIMS(m/s):342。
【0102】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−(3、5−ジフェニル−3−ペンテニル)アニリニウム ブロミド
収率80%
mp:92〜100℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.83(d、2H、J=9Hz)、7.48〜7.03(m、12H)、5.84(t、1/4H、J=8Hz)、5.65(t、3/4H、J=8Hz)、3.88〜3.81(m、1H)、3.62(s、6H)、3.41(d、1/2H、J=8Hz)、3.23(d、3/2H、J=8Hz)、3.00〜2.87(m、1H)、2.80〜2.60(m、3H)
IR(cm-1):2125
MS LSIMS(m/s):380。
【0103】
N、N、N−トリメチル−4−(3、6−ジフェニル−3−ヘキセニル)アニリニウム イオジド
NMR(DMSO−d6、ppm):7.83(d、2H、J=9Hz)、7.44〜7.04(m、12H)、5.70(t、1/6H、J=8Hz)、5.51(t、5/6H、J=8Hz)、3.56(s、9H)、2.77〜2.25(m、6H)、2.25〜2.08(m、2H)
IR(cm-1):1601
MS LSIMS(m/s):370
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−(3、6−ジフェニル−3−ヘキセニル)アニリニウム ブロミド(化合物2)
収率82% 無色アモルファス
NMR(DMSO−d6、ppm):7.85(d、2H、J=9Hz)、7.46〜7.02(m、12H)、5.70(t、1/5H、J=8Hz)、5.51(t、4/5H、J=8Hz)、5.05〜4.95(m、2H)、3.89〜3.91(m、1H)、3.64(s、6H)、2.88〜2.07(m、8H)
IR(cm-1):2124、1601
MS FAB(m/s):394。
【0104】
N、N、N−トリメチル−4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)アニリニウム イオジド(化合物1)
収率66%
mp:137〜139℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.81(d、2H、J=9Hz)、7.47〜7.10(m、12H)、5.78(t、1H、J=8Hz)、3.84(s、2H)、3.54(s、9H)、3.33(d、2H、J=8Hz)
IR(cm-1):1599
MS LSIMS(m/s):342。
【0105】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−(2、4−ジフェニル−2−ブテニル)アニリニウム ブロミド
収率65% 淡褐色アモルファス
NMR(DMSO−d6、ppm):7.81(d、2H、J=9Hz)、7.48〜7.08(m、12H)、5.78(t、1H、J=8Hz)、4.91(d、2H、J=4Hz)、3.88〜3.79(m、3H)、3.59(s、6H)、3.30(d、2H、J=8Hz)
IR(cm-1): 2121、1600
MS FAB(m/s):366。
【0106】
N、N、N−トリメチル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリニウム イオジド(化合物5)
mp:152〜154℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.83(d、2H、J=8Hz)、7.67〜7.58(m、2H)、7.47〜7.32(m、10H)、5.18(s、2H)、5.56(s、9H)、3.11〜3.00(m、2H)、2.90〜2.78(m、2H)
IR(cm-1):1626
MS LSIMS(m/s):373。
【0107】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリニウム ブロミド
mp:97〜101℃(アセトン−ジエチルエーテル)無色粉末
NMR(DMSO−d6、ppm):7.83(d、2H、J=9Hz)、7.68〜7.55(m、2H)、7.50〜7.28(m、10H)、5.19(s、2H)、4.95(d、2H、J=1Hz)、3.89〜3.83(m、1H)、3.60(s、6H)、3.13〜2.97(m、2H)、2.92〜2.78(m、2H)
IR(cm-1):3176、2122
MS LSIMS(m/s):397。
【0108】
N、N、N−トリメチル−4−{(2−アンチ−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル}アニリニウム イオジド
収率84% 無色粉末
mp:160〜161(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(CDCl3、ppm):7.79(d、2H、J=9Hz)、7.65〜7.55(m、2H)、7.45〜7.26(m、10H)、5.27(s、2H)、4.19(S、2H)、3.92(s、9H)
IR(cm-1):1604
MS EI(m/s):359。
【0109】
N、N、N−トリメチル−4−{(2−シン−ベンジロキシイミノ−2−フェニル)エチル}アニリニウム イオジド
収率85% 無色粉末
mp:162〜164(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(CDCl3、ppm):7.79(d、2H、J=9Hz)、7.44〜7.24(m、12H)、5.15(s、2H)、3.94(S、9H)、3.88(s、2H、)
IR(cm-1):1625
MS EI(m/s):359。
【0110】
N、N、N−トリメチル−4−{3−アンチ−(4−ブロモベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム イオジド
収率98%
mp:159〜161℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.84(d、2H、J=9Hz)、7.65〜7.55(m、4H)、7.48〜7.33(m、7H)、5.15(s、2H)、3.58(s、9H)、3.12〜2.99(m、2H)、2.90〜2.78(m、2H)
IR(cm-1):1620
MS FAB(m/s):453、451。
【0111】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{3−アンチ−(4−ブロモベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率90%
mp:94〜96℃(アセトン−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.84(d、2H、J=9Hz)、7.67〜7.55(m、4H)、7.50〜7.32(m、7H)、5.15(s、2H)、4.96(d、2H、J=2Hz)、3.86(t、1H、J=2Hz)、3.61(s、6H)、3.13〜3.00(m、2H)、2.95〜2.78(m、2H)
IR(cm-1):2127、1636
MS FAB(m/s):477、475。
【0112】
N、N−ジメチル−N−ベンジル−4−{3−アンチ−(4−ブロモベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率73%
NMR(DMSO−d6、ppm):7.73(d、2H、J=8Hz)、7.67〜7.54(m、4H)、7.50〜7.25(m、10H)、7.08〜6.97(m、2H)、5.16(s、2H)、5.01(s、2H)、3.53(s、6H)、3.14〜3.01(m、2H)、2.94〜2.80(m、2H)
IR(cm-1):1626
MS FAB(m/s): 529、527。
【0113】
N、N、N−トリメチル−4−{3−アンチ−(4−メトキシベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム イオジド
収率95% 無色粉末
mp:114〜117℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.84(d、2H、J=9Hz)、7.65〜7.57(m、2H)、7.45〜7.32(m、7H)、6.94(d、2H、J=9Hz)、5.10(s、2H)、3.75(s、3H)、3.56(s、9H)、3.07〜2.94(m、2H)、2.89〜2.75(m、2H)
IR(cm-1):1612
MS FAB(m/s):403。
【0114】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{3−アンチ−(4−メトキシベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率90% 無色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.82(d、2H、J=9Hz)、7.67〜7.56(m、2H)、7.48〜7.32(m、7H)、6.95(d、2H、J=9Hz)、5.10(s、2H)、4.94(d、2H、J=2Hz)、3.86(t、1H、J=2Hz)、3.75(s、3H)、3.60(s、6H)、3.10〜2.94(m、2H)、2.92〜2.76(m、2H)
IR(cm-1):2120、1612
MS FAB(m/s):427。
【0115】
N、N−ジメチル−N−ベンジル−4−{3−アンチ−(4−メトキシベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率73% 無色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.72(d、2H、J=9Hz)、7.67〜7.55(m、2H)、7.50〜7.23(m、10H)、7.03(d、2H、J=9Hz)、6.94(d、2H、J=9Hz)、5.12(s、2H)、5.00(s、2H)、3.73(s、3H)、3.11〜2.97(m、2H)、2.93〜2.78(m、2H)
IR(cm-1):1612
MS FAB(m/s):479。
【0116】
N、N、N−トリメチル−4−{3−アンチ−(2−ピラニルメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム イオジド
収率79% 無色粉末
mp:134〜141℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.86(d、2H、J=9Hz)、7.70〜7.56(m、2H)、7.49(d、2H、J=9Hz)、7.45〜7.36(m、3H)、4.15〜3.98(m、2H)、3.96〜3.84(m、1H)、3.70〜3.25(m、2H)、3.55(s、9H)、3.07〜2.81(m、4H)、1.90〜1.15(m、6H)
IR(cm-1):1625
MS FAB(m/s):381。
【0117】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{3−アンチ−(2−ピラニルメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率50% 淡褐色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.85(d、2H、J=9Hz)、7.67〜7.55(m、2H)、7.50(d、2H、J=9Hz)、7.45〜7.35(m、3H)、4.96(d、2H、J=2Hz)、4.16〜3.98(m、2H)、3.95〜3.83(m、2H)、3.73〜3.20(m、2H)、3.61(s、6H)、3.08〜2.81(m、4H)、1.90〜1.15(m、6H)
IR(cm-1):2122、1619
MS FAB(m/s):405。
【0118】
N、N−ジメチル−N−ベンジル−4−{3−アンチ−(2−ピラニルメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率78% 淡赤色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.75(d、2H、J=9Hz)、7.70〜7.56(m、2H)、7.51〜7.24(m、8H)、7.04(d、2H、J=9Hz)、5.03(s、2H)、4.17〜4.00(m、2H)、3.97〜3.83(m、1H)、3.68〜3.28(m、2H)、3.55(s、6H)、3.10〜2.81(m、4H)、1.92〜1.14(m、6H)
IR(cm-1):1620
MS FAB(m/s):457。
【0119】
N、N、N−トリメチル−4−{3−アンチ−(4−ニトロベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム イオジド
収率98%
mp:117〜119℃(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):8.27(d、2H、J=9Hz)、7.85(d、2H、J=9Hz)、7.66(d、2H、J=9Hz)、7.65〜7.55(m、2H)、7.47(d、2H、J=9Hz)、7.45〜7.36(m、3H)、5.32(s、2H)、3.54(s、9H)、3.18〜3.05(m、2H)、2.94〜2.82(m、2H)
IR(cm-1):1605、1520、1346
MS FAB(m/s):418。
【0120】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{3−アンチ−(4−ニトロベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率90% 淡褐色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):8.27(d、2H、J=9Hz)、7.86(d、2H、J=9Hz)、7.67(d、2H、J=9Hz)、7.65〜7.56(m、2H)、7.48(d、2H、J=9Hz)、7.45〜7.36(m、3H)、5.32(s、2H)、4.97(d、2H、J=2Hz)、3.86(t、1H、J=2Hz)、3.61(s、6H)、3.20〜3.05(m、2H)、2.98〜2.80(m、2H)
IR(cm-1):2120、1605、1519、1345
MS FAB(m/s):442。
【0121】
N、N−ジメチル−N−ベンジル−4−{3−アンチ−(4−ニトロベンジロキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率94% 淡赤色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):8.26(d、2H、J=9Hz)、7.81〜7.52(m、6H)、7.48〜7.22(m、8H)、7.04(d、2H、J=9Hz)、5.33(s、2H)、5.02(s、2H)、3.54(s、6H)、3.25〜3.05(m、2H)、3.05〜2.83(m、2H)
IR(cm-1):1605、1519、1345
MS FAB(m/s):494。
【0122】
N、N、N−トリメチル−4−{3−アンチ−(メトキシエトキシメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム イオジド
収率95%
mp:85〜87℃ 淡赤色粉末(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.87(d、2H、J=9Hz)、7.72〜7.60(m、2H)、7.48(d、2H、J=9Hz)、7.46〜7.39(m、3H)、5.24(s、2H)、3.73(dd、2H、J=4、6Hz)、3.57(s、9H)、3.48(dd、2H、J=4、6Hz)、3.24(s、3H)、3.15〜3.00(m、2H)、2.95〜2.82(m、2H)
IR(cm-1):1626
MS FAB(m/s):371。
【0123】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{3−アンチ−(メトキシエトキシメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率83%
mp:121〜123℃(アセトン) 淡赤色粉末
NMR(DMSO−d6、ppm):7.88(d、2H、J=9Hz)、7.72〜7.60(m、2H)、7.50(d、2H、J=9Hz)、7.46〜7.38(m、3H)、5.25(s、2H)、5.02(d、2H、J=2Hz)、3.90〜3.85(m、1H)、3.74(dd、2H、J=4、6Hz)、3.63(s、6H)、3.49(dd、2H、J=4、6Hz)、3.23(s、3H)、3.17〜3.02(m、2H)、2.98〜2.82(m、2H)
IR(cm-1):2118
MS FAB(m/s):395。
【0124】
N、N−ジメチル−N−ベンジル−4−{3−アンチ−(メトキシエトキシメトキシ)イミノ−3−フェニル}プロピルアニリニウム ブロミド
収率81% 淡赤色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.77(d、2H、J=9Hz)、7.71〜7.60(m、2H)、7.53〜7.25(m、8H)、7.05(d、2H、J=9Hz)、5.25(s、2H)、5.06(s、2H)、3.74(dd、2H、J=4、6Hz)、3.57(s、6H)、3.48(dd、2H、J=4、6Hz)、3.23(s、3H)、3.16〜3.02(m、2H)、2.98〜2.82(m、2H)
IR(cm-1):1625
MS FAB(m/s):447。
【0125】
N、N−ジエチル−N−メチル−4−(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリニウム イオジド
収率67%
mp:83〜85℃(アセトン−ジエチルエーテル) 褐色粉末
NMR(DMSO−d6、ppm):7.64(d、2H、J=9Hz)、7.58〜7.49(m、2H)、7.48〜7.26(m、10H)、5.19(s、2H)、4.08〜3.65(m、4H)、3.40(s、3H)、3.15〜3.00(m、2H)、2.97〜2.82(m、2H)、0.91(t、6H、J=7Hz)
IR(cm-1):1626
MS FAB(m/s):401。
【0126】
N、N−ジエチル−N−プロパルギル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリニウム ブロミド
収率54% 淡褐色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.74(d、2H、J=9Hz)、7.62〜7.49(m、2H)、7.49〜7.28(m、10H)、5.20(s、2H)、4.97(d、2H、J=2Hz)、4.05〜3.83(m、5H)、3.15〜2.97(m、2H)、2.95〜2.80(m、2H)、1.00(t、6H、J=7Hz)
IR(cm-1):2118、1619
MS LSIMS(m/s):425。
【0127】
N、N−ジエチル−N−ベンジル−4−{(3−アンチ−ベンジロキシイミノ−3−フェニル)プロピル}アニリニウム ブロミド
収率84% 淡赤色無晶形物質
NMR(DMSO−d6、ppm):7.72〜7.20(m、17H)、6.92(d、2H、J=9Hz)、5.20(s、2H)、4.98(s、2H)、3.90〜3.68(m、2H)、3.65〜3.30(m、2H)、3.18〜2.98(m、2H)、2.98〜2.80(m、2H)、1.30〜0.88(m、6H)
IR(cm-1):1615
MS FAB(m/s):477。
【0128】
N、N、N−トリメチル−4−{5−アンチ−ベンジロキシイミノ−5−フェニル}ペンチルアニリニウム イオジド
収率87%
mp:141〜143℃ 無色粉末(メタノール−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.82(d、2H、J=9Hz)、7.68〜7.56(m、2H)、7.43〜7.30(m、10H)、5.18(s、2H)、3.55(s、9H)、2.81(t、2H、J=7Hz)、2.62(t、2H、J=7Hz)、1.70〜1.38(m、4H)
IR(cm-1):1630
MS FAB(m/s):401。
【0129】
N、N−ジメチル−N−プロパルギル−4−{5−アンチ−ベンジロキシイミノ−5−フェニル}ペンチルアニリニウム ブロミド
収率91%
mp:113〜115℃ 淡黄色粉末(アセトン−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.81(d、2H、J=9Hz)、7.69〜7.56(m、2H)、7.48〜7.24(m、10H)、5.18(s、2H)、4.92(d、2H、J=2Hz)、3.83(t、1H、J=2Hz)、3.60(s、6H)、2.82(t、2H、J=7Hz)、2.63(t、2H、J=7Hz)、1.70〜1.38(m、4H)
IR(cm-1):2120
MS FAB(m/s):425。
【0130】
N、N−ジメチル−N−ベンジル−4−{5−アンチ−ベンジロキシイミノ−5−フェニル}ペンチルアニリニウム ブロミド
収率97%
mp:115〜118℃ 無色粉末(アセトン−ジエチルエーテル)
NMR(DMSO−d6、ppm):7.71(d、2H、J=9Hz)、7.68〜7.55
(m、2H)、7.50〜7.14(m、13H)、6.99(d、2H、J=9Hz)、5.18(s、2H)、5.02(s、2H)、3.55(s、6H)、2.82(t、2H、J=7Hz)、2.63(t、2H、J=7Hz)、1.72〜1.30(m、4H)
IR(cm-1):1626
MS FAB(m/s):477。
【0131】
試験例
以下、本発明の医薬組成物の有効成分である化合物のモチリン受容体刺激作用を具体的に示す。
【0132】
<モチリン受容体刺激作用>
The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics(第254巻、第940項、1990年)に記載の方法に準じ、ウサギ十二指腸縦走筋標本における収縮作用を検討した。
【0133】
日本白色ウサギ(雄性、1.8〜2.0kg、新日本動物)より十二指腸を摘出し、約4cmずつ5本の条片から得られた縦走筋を実験に用いた。縦走筋の標本はKrebs溶液(37℃)中に懸垂し、95%O2+5%CO2を通気した。負荷は1gとし、反応はisotonic transducerを介して記録した。標本は1時間安定化した後に、10-5および10-6M濃度のアセチルコリンにより3回繰り返し収縮させた。アセチルコリンによる収縮は20分の間隔で行い、収縮反応が安定したことを確認した後、検体の作用について実験した。
【0134】
(検体の調製)
検体は化合物1〜5の化合物をそれぞれDMSO中に溶解、希釈した。Bath内のDMSOの最終濃度が0.15%以下となるように検体を調製した。
【0135】
(結果)
試験結果を表1に示した。
【0136】
【表1】
Figure 0003901239

Claims (1)


  1. Figure 0003901239
    [式中、nは1〜4の整数を示し、Aはベンゼン環またはシクロヘキサン環を示し、RおよびRは、それぞれ水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数2もしくは3のアルケニル基、炭素数2もしくは3のアルキニル基またはベンジル基を示し、XはCHまたはNを示し、Dは、ハロゲン原子、炭素数1〜3のアルコキシ基もしくはニトロ基により置換されたベンジルオキシ基」、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、ベンジルオキシ基、テトラヒドロピラニルメチルオキシ基または式
    −O−(CH−O−(CH−O−(CH−H
    (式中、l、m、pはそれぞれ1または2を示す。)で示される基を示す。]で示されるアリールアルカン誘導体、またはその塩。
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