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JP3999827B2 - オルガノペンタシロキサンの製造方法 - Google Patents

オルガノペンタシロキサンの製造方法 Download PDF

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JP3999827B2
JP3999827B2 JP10845396A JP10845396A JP3999827B2 JP 3999827 B2 JP3999827 B2 JP 3999827B2 JP 10845396 A JP10845396 A JP 10845396A JP 10845396 A JP10845396 A JP 10845396A JP 3999827 B2 JP3999827 B2 JP 3999827B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
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    • C07F7/0838Compounds with one or more Si-O-Si sequences

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオルガノペンタシロキサンの製造方法に関し、詳しくは、一方の分子鎖末端のケイ素原子に水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が結合し、他方の分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基が結合したオルガノペンタシロキサンを純度良く製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トリメトキシシラン、メチルジメトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルアセトキシシラン等の一分子中のケイ素原子に水素原子および加水分解性の基を結合する有機ケイ素化合物、および、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリオキシムシラン、ヘキセニルトリメトキシシラン、ヘキセニルトリアセトキシシラン等の一分子中のケイ素原子に脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基および加水分解性の基を結合する有機ケイ素化合物は、シランカップリング剤や反応性ポリオレフィン樹脂の原料として利用されている。
【0003】
しかし、これらの有機ケイ素化合物は、水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基と加水分解性の基とが同一のケイ素原子に結合しているために、これをシランカップリング剤として無機質充填剤の表面処理を行った場合には、この加水分解および縮合反応により形成された架橋被膜の内部に、ケイ素原子に結合する水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が潜り込んでしまい、この表面処理による効果が予想より低下するという問題があった。すなわち、これらの有機ケイ素化合物により表面処理してなる無機質充填剤を配合したシリコーンゴム組成物を硬化して得られるシリコーンゴムは疲労耐久性が十分でなかった。また、これらの有機ケイ素化合物を反応性ポリオレフィン樹脂の原料として各種のオレフィンと共重合させた場合には、このポリオレフィン樹脂の内部に、ケイ素原子に結合する水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が潜り込んでしまい、得られるポリオレフィン樹脂の反応性が予想より低下するという問題があった。
【0004】
本発明者は、先に、一方の分子鎖末端のケイ素原子に水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が結合し、他方の分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基が結合したオルガノペンタシロキサン、およびヘキサメチルシクロトリシロキサンをオルガノハロシランにより開環反応して得た1−ハロ−オルガノテトラシロキサンを加水分解して1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンとして、これと加水分解性シランとを縮合反応させることを特徴とするオルガノペンタシロキサンの製造方法について提案した(特開平6−9657号公報参照)。
【0005】
しかし、このようなオルガノペンタシロキサンを製造する場合に、1−ハロ−オルガノテトラシロキサンの加水分解性が大きいために、これを低温において注意深く加水分解しなければならず、また、加水分解により得られた1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンが縮合反応により二量化したり、また、シロキサン結合の再配列が起こり易いために、1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンの純度が低下してしまい、続いて、これと加水分解性シランとを縮合反応して得られる、一方の分子鎖末端のケイ素原子に水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基を結合し、他方の分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基を結合するオルガノペンタシロキサンの純度が著しく低下するという問題があった。このため、特開平6−9657号公報により提案された製造方法は、このようなオルガノペンタシロキサンを大量に生産するにはあまり好適ではないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記の課題について鋭意研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、一方の分子鎖末端のケイ素原子に水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が結合し、他方の分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基が結合したオルガノペンタシロキサンを純度良く製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(I):
【化5】
Figure 0003999827
(式中、R1は水素原子であるか、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基であり、R2は一価炭化水素基である。)
で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を加水分解してなる一般式(II):
【化6】
Figure 0003999827
(式中、R1は前記と同じである。)
で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物と、一般式(III):
3 nSiX(4-n)
(式中、R3は一価炭化水素基であり、Xはアルコキシ基またはアシルオキシ基であり、nは0、1または2である。)
で表される加水分解性シランとを縮合反応させることを特徴とする、一般式(IV):
【化7】
Figure 0003999827
(式中、R1、R3、X、およびnは前記と同じである。)
で表されるオルガノペンタシロキサンの製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のオルガノペンタシロキサンの製造方法を詳細に説明する。
本発明の製造方法では、まずはじめに、一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を加水分解して、一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を調製する。一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物とは、一般式(I)で表されるような分子鎖末端のケイ素原子にアシルオキシ基を結合するオルガノシロキサンオリゴマーであるが、このシロキサン単位数が異なるオルガノシロキサンオリゴマーの混合物を意味しており、また、一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物も同様である。一般式(I)中のR1は水素原子であるか、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基であり、R1の一価炭化水素基として具体的には、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;シクロヘキセニル基、ノルボルネニル基等のシクロアルケニル基が例示され、好ましくは、ビニル基である。また、一般式(I)中のR2は一価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基が例示され、好ましくは、メチル基である。
【0009】
一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンを調製する方法としては、例えば、1−ハロ−オルガノテトラシロキサンとアルカリ金属アシレートとを縮合反応する方法、ヘキサメチルシクロトリシロキサンを一般式(V):
【化8】
Figure 0003999827
(式中、R1は水素原子であるか、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基であり、R2は一価炭化水素基である。)
で表されるアシルオキシシランにより開環反応する方法(特公昭43−9080号公報およびEuropean Polymer Journal Vol.17,413−419,1981参照)が挙げられる。1−ハロ−オルガノテトラシロキサンとアルカリ金属アシレートとの縮合反応は室温でも進行するが、加熱下で行うことが好ましい。また、この縮合反応は、無溶媒下で行うことができるが、トルエン、キシレン等の有機溶媒の存在下に、この有機溶媒の還流温度で反応させることが好ましい。このアルカリ金属アシレートとして具体的には、酢酸、プロピオン酸、安息香酸、アクリル酸、メタクリル酸、ケイ皮酸等のカルボン酸のナトリウム塩やカリウム塩が例示され、好ましくは、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムである。この縮合反応において、アルカリ金属アシレートは、1−ハロ−オルガノテトラシロキサンに対して等モル以上であることが好ましく、特に、1〜1.5倍モルであることが好ましい。また、ヘキサメチルシクロトリシロキサンを一般式(V)で表されるアシルオキシシランにより開環反応する際には、この開環反応を促進するために、塩化亜鉛、フッ化ホウ素、塩化アルミニウム等のルイス酸や塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のプロトン酸を添加することが好ましい。一般式(V)中のR1は水素原子であるか、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基であり、R1の一価炭化水素基として具体的には、前記と同様の一価炭化水素基が例示される。また、一般式(V)中のR2は一価炭化水素基であり、具体的には、前記と同様の一価炭化水素基が例示される。この開環反応において、アシルオキシシランは、ヘキサメチルシクロトリシロキサンに対して等モル以上であることが好ましく、特に、1〜1.5モルであることが好ましい。また、この開環反応は無溶媒下で行うことができるが、トルエン。キシレン等の有機溶媒の存在下で行ってもよい。
【0010】
次に、一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を加水分解して、一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を調製する。この一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンを加水分解する際には、加水分解によって生成する一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンの二量化、およびこのシロキサン結合の再配列を抑制するように注意深く行わなければならないが、従来の1−ハロ−オルガノテトラシロキサンを加水分解するよりは穏やかな条件下で行うことができる。一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンを加水分解する際には、一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンをアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩の存在下で加水分解することが好ましい。このアルカリ金属の炭酸塩として具体的には、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムが例示され、また、このアルカリ土類金属の炭酸塩として具体的には、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムが例示される。これらのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩の添加量としては、一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサン1モルに対して0.5〜1.5モルであることが好ましい。また、この加水分解を促進するための加水分解触媒として、トリエチルアミン、ピリジン、ピペリジン、キノリン、ジエチルヒドロキシルアミン等のアミン化合物を添加することが好ましい。これらのアミン化合物の添加量としては、一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサン1モルに対して0.0001〜1モルであることが好ましい。また、この加水分解は無溶媒下でも進行するが、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;クロロホルム、四塩化炭素、塩化メチレン等の塩素化炭化水素等の有機溶媒の存在下で行ってもよい。また、この加水分解の反応温度としては、−10〜100℃であることが好ましく、特に、0〜50℃であることが好ましい。
【0011】
続いて、一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を加水分解して得られる、一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物と一般式(III)で表される加水分解性シランとを縮合反応させて、一般式(IV)で表されるオルガノペンタシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を調製する。一般式(IV)で表されるオルガノペンタシロキサンを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物とは、一般式(IV)で表されるような分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基を結合するオルガノシロキサンオリゴマーであるが、このシロキサン単位数が異なるオルガノシロキサンオリゴマーの混合物を意味している。一般式(III)中のXはケイ素原子に結合するアルコキシ基またはアシルオキシ基であり、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等のアルコキシ基;アセトオキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシルオキシ基が例示される。また、一般式(III)中のnは0、1または2であり、nが0である加水分解性シランを用いた場合には、得られるオルガノペンタシロキサンは三官能性となり、nが1である加水分解性シランを用いた場合には、得られるオルガノペンタシロキサンは二官能性となり、nが2である加水分解性シランを用いた場合には、得られるオルガノペンタシロキサンは一官能性となる。
【0012】
この縮合反応は、一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物と一般式(III)で表される加水分解性シランを加熱することにより促進される。また、この縮合反応を促進するために縮合反応用触媒を添加してもよい。この縮合反応用触媒として具体的には、酢酸、プロピオン酸、アクリル酸等のカルボン酸;炭酸、塩酸、硫酸等の無機酸;酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の無機塩基;トリエチルアミン、ピリジン、ピペリジン、キノリン、ジエチルヒドロキシルアミン等のアミン類が例示される。また、一般式(III)で表される加水分解性シランは、一般式(II)で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンに対して等モル以上であることが好ましく、特に1〜1.5倍モルであることが好ましい。この縮合反応の温度としては、70〜130℃であることが好ましい。これは、この反応温度が70℃未満では速やかに縮合反応が進行しないためであり、また、この反応温度が130℃をこえると、得られるオルガノペンタシロキサンのシロキサン結合が再配列しやすくなるためである。このようにして一般式(II)で表される1−ヒドロキシ(オルガノテトラシロキサン)もしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物と一般式(III)で表される加水分解性シランとを縮合反応することにより、一般式(IV)で表されるオルガノペンタシロキサンを純度良く調製することができる。また一般式(IV)で表されるオルガノペンタシロキサンは、これを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物として得られるが、必要により、これを蒸留したりして精製することができる。
【0013】
このようにして調製された一般式(IV)で表されるオルガノペンタシロキサンは、一方の分子鎖末端のケイ素原子に水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が結合し、他方の分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基が結合しているので、これをシロキサン系のカップリング剤や反応性ポリオレフィン樹脂の原料として使用することができ、このオルガノペンタシロキサンにより表面処理された補強性無機質充填剤は、シリコーンゴムに優れた疲労耐久性を付与することができる。
【0014】
【実施例】
本発明のオルガノペンタシロキサンの製造方法を実施例により説明する。
【0015】
[実施例1]
攪拌装置付きの4つ口フラスコに、ジメチルビニルクロロシラン421.8g(3.5モル)、ヘキサメチルシクロトリシロキサン778.8g(3.5モル)、N,N−ジメチルホルムアミド23.8g、およびアセトニトリル238gを投入して、この系を室温で3時間攪拌した。その後、この系を20mmHgの減圧下で100℃まで加熱して低沸点成分を留去することにより液状物1073gを得た。この液状物の一部をガスクロマトグラフィー(以下、GLC)、赤外吸光分析(以下、IR)、核磁気共鳴分析(以下、NMR)、およびガスクロマトグラフィー質量分析(以下、GC−MS)により分析したところ、式:
【化9】
Figure 0003999827
で表される1−クロロ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=59.1重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0016】
続いて、水分離管、攪拌装置、およびジムロート冷却器を備えた別の4つ口フラスコに酢酸ナトリウム255.6g(3.12モル)およびトルエン300mlを投入して、この系をトルエンの還流温度で30分間加熱攪拌して共沸脱水した。その後、この系に上記のオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量を滴下して、この系を90℃で15分間加熱攪拌した。その後、この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、1−クロロ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。この系から副生した塩化ナトリウムと未反応の酢酸ナトリウムを濾別してトルエン溶液を得た。このトルエン溶液の一部を採取して、トルエンを除去した後、これをGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化10】
Figure 0003999827
で表される1−アセトキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(トルエン溶液における、このシロキサンのGLC純度=46.1重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物のトルエン溶液であることが判明した。
【0017】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物のトルエン溶液の全量に水550ml、炭酸水素ナトリウム240g(2.86モル)、およびトリエチルアミン13.1g(0.13モル)を添加して、この系を室温で5時間攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、1−アセトキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。次いで、この系から水を除去した後、得られたトルエン溶液を2回水洗した。このトルエン溶液をエバポレーターで減圧下に加熱してトルエンを留去することにより液状物を得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化11】
Figure 0003999827
で表される1−ヒドロキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=53.5重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0018】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量にテトラメトキシシラン434.2g(2.86モル)、および水酸化カルシウム1.5gを添加して、この系をテトラメトキシシランの還流温度で3時間加熱攪拌した。その後、この系から水酸化カルシウムを濾別して、この濾液を減圧下で加熱することにより、95〜99℃/1mmHgの留分386g(通算収率=25重量%)を得た。この留分の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化12】
Figure 0003999827
で表される1,1,1−トリメトキシ−9−ビニル−オクタメチルペンタシロキサン94.5重量%、式:
【化13】
Figure 0003999827
で表される1,9−ジビニル−デカメチルペンタシロキサン3.3重量%、およびその他の成分2.2重量%からなるオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0019】
[実施例2]
攪拌装置付の4つ口フラスコに、酢酸ナトリウム59.9g(0.73モル)およびトルエン50gを投入して、この系をトルエンの還流温度で30分間加熱攪拌して共沸脱水した。その後、この系にジメチルビニルクロロシラン80g(0.66モル)を滴下した。滴下終了後、この系を110℃で10分間加熱攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、ジメチルビニルクロロシランのピークは消失していた。その後、この系から副生した塩化ナトリウムと未反応の酢酸ナトリウムを濾別してトルエン溶液を得た。このトルエン溶液の一部を採取して、トルエンを除去した後、これをGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、ジメチルビニルアセトキシシラン(トルエン溶液における、このシランのGLC純度=59.1重量%)のトルエン溶液であることが判明した。
【0020】
次いで、このジメチルビニルアセトキシシランのトルエン溶液の全量にヘキサメチルシクロトリシロキサン147.4g(0.66モル)、および塩化亜鉛2.43gを添加して、この系を110〜125℃で11時間加熱攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、ジメチルビニルアセトキシシランがオルガノシロキサンオリゴマーへと転化した率(反応率)は85%であった。その後、この系から塩化亜鉛を濾別してトルエン溶液を得た。このトルエン溶液の一部を採取して、トルエンを除去した後、これをGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化14】
Figure 0003999827
で表される1−アセトキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(トルエン溶液における、このシロキサンのGLC純度=39.5重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物のトルエン溶液であることが判明した。
【0021】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物のトルエン溶液の全量に水200ml、炭酸水素ナトリウム61.3g(0.73モル)、およびトリエチルアミン4.1g(40.6ミリモル)を添加して、この系を室温で5時間攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、1−アセトキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。その後、この系から水を除去して、得られたトルエン溶液を2回水洗した。このトルエン溶液をエバポレーターで減圧下に加熱してトルエンを留去することにより液状物を得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化15】
Figure 0003999827
で表される1−ヒドロキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=73.2重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0022】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量にテトラメトキシシラン122.2g(0.80モル)、および水酸化カルシウム0.43gを添加して、この系をテトラメトキシシランの還流温度で1時間加熱攪拌した。その後、この系から水酸化カルシウムを濾別して、この濾液を減圧下で加熱することにより、91〜95℃/1mmHgの留分115g(通算収率=39重量%)を得た。この留分の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化16】
Figure 0003999827
で表される1,1,1−トリメトキシ−9−ビニル−オクタメチルペンタシロキサン96.6重量%、式:
【化17】
Figure 0003999827
で表される1,9−ジビニル−デカメチルペンタシロキサン0.4重量%、およびその他の成分3.0重量%からなるオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0023】
[実施例3]
実施例2と同様にして調製した、式:
【化18】
Figure 0003999827
で表される1−ヒドロキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=73.2重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量にジメチルジアセトキシシラン332.8g(1.6モル)、およびトリエチルアミン89.0g(0.88モル)を添加して、この系を80℃で3時間加熱攪拌した。この反応混合物をGLCで分析したところ、1−ヒドロキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。その後、この系を減圧下に加熱して低沸点成分を留去することにより液状物150gを得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化19】
Figure 0003999827
で表される1−アセトキシ−9−ビニル−デカメチルペンタシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=96重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0024】
[比較例1]
攪拌装置付きの4つ口フラスコに、ジメチルビニルクロロシラン1153.7g(9.6モル)、ヘキサメチルシクロトリシロキサン2130g(9.6モル)、N,N−ジメチルホルムアミド65.1g、およびアセトニトリル651gを投入して、この系を室温で5時間攪拌した。その後、この系を20mmHgの減圧下で90℃まで加熱して低沸点成分を留去することにより液状物3100gを得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化20】
Figure 0003999827
で表される1−クロロ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=49.8重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0025】
次に、攪拌装置付きの別の4つ口フラスコに水4000ml、トルエン200ml、および炭酸水素ナトリウム1100g(13.14モル)を投入した。この系を攪拌しながら滴下ロートより上記のオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量をトルエン800mlに溶解したトルエン溶液を滴下した。滴下終了後、この系から水を除去して、得られたトルエン溶液を2回水洗した。このトルエン溶液の一部を採取して、トルエンを除去した後、これをGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化21】
Figure 0003999827
で表される1−ヒドロキシ−7−ビニル−オクタメチルテトラシロキサンの約43重量%が縮合反応により二量化して、式:
【化22】
Figure 0003999827
で表される1,14−ジビニル−ヘキサデカメチルオクタシロキサンを生成したことが判明した。また、このシロキサン結合が再配列したために、式:
【化23】
Figure 0003999827
で表される1,9−ジビニル−デカメチルペンタシロキサンが生成していることも判明した。このトルエン溶液をエバポレーターで減圧下に加熱してトルエンを留去することにより液状物4246gを得た。
【0026】
次に、この液状物2173gにテトラメトキシシラン1176g(7.7モル)、および水酸化カルシウム7.05gを添加して、この系をテトラメトキシシランの還流温度で9時間加熱攪拌した。その後、この系から水酸化カルシウムを濾別して、この濾液を減圧下で加熱することにより、89.5℃〜90℃/1mmHgの留分150gを得た。この留分の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化24】
Figure 0003999827
で表される1,1,1−トリメトキシ−9−ビニル−オクタメチルペンタシロキサン80.6重量%、式:
【化25】
Figure 0003999827
で表される1,9−ジビニル−デカメチルペンタシロキサン10.1重量%、およびその他の成分9.3重量%からなるオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。この1,1,1−トリメトキシ−9−ビニル−オクタメチルペンタシロキサンの純度が低い原因としては、加水分解の際に縮合反応により二量化したり、また、このシロキサン結合が再配列したためであると推定される。
【0027】
[実施例4]
攪拌装置付の4つ口フラスコに、酢酸ナトリウム57.2g(0.70モル)、およびトルエン45gを投入して、この系をトルエンの還流温度で30分間加熱攪拌して共沸脱水した。その後、この系にジメチルクロロシラン62.7g(0.66モル)を滴下した。滴下終了後、この系を90℃で15分間加熱攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、ジメチルクロロシランのピークは消失していた。その後、この系から副生した塩化ナトリウムと未反応の酢酸ナトリウムを濾別してトルエン溶液を得た。このトルエン溶液の一部を採取して、トルエンを除去した後、これをGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところジメチルアセトキシシラン(トルエン溶液における、このシランのGLC純度=57.9重量%)のトルエン溶液であることが判明した。
【0028】
次いで、このジメチルアセトキシシランのトルエン溶液の全量にヘキサメチルシクロトリシロキサン147.4g(0.66モル)、およびトリフルオロメタンスルホン酸0.4g(2.7ミリモル)を添加して、この系を30℃で5.5時間攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、ジメチルアセトキシシランがオルガノシロキサンオリゴマーへと転化した率(反応率)は92%であった。その後、この系にヘキサメチルジシラザン0.6g(4.0ミリモル)を添加することによりトリフルオロメタンスルホン酸を中和した後、この系から副生したトリフルオロメタンスルホン酸のアンモニウム塩をデカンテーションにより除いてトルエン溶液を得た。このトルエン溶液の一部を採取して、トルエンを除去した後、これをGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化26】
Figure 0003999827
で表される1−アセトキシ−オクタメチルテトラシロキサン(トルエン溶液における、このシロキサンのGLC純度=49.4重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物のトルエン溶液であることが判明した。
【0029】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物のトルエン溶液の全量に水150ml、炭酸水素ナトリウム50.2g(0.6モル)、およびトリエチルアミン3.0g(29.9ミリモル)を添加して、この系を室温で4時間攪拌した。この系をGLCにより分析したところ、1−アセトキシ−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。その後、この系から水を除去して、得られたトルエン溶液を2回水洗した。このトルエン溶液をエバポレーターで減圧下に加熱してトルエンを留去することにより液状物を得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化27】
Figure 0003999827
で表される1−ヒドロキシ−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=78.1重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0030】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量にテトラメトキシシラン81.7g(0.54モル)、および水酸化カルシウム0.32gを添加して、この系をテトラメトキシシランの還流温度で10分間加熱攪拌した。その後、この系から水酸化カルシウムを濾別して、この濾液を減圧下で加熱することにより、80〜87℃/1mmHgの留分122g(通算収率=44重量%)を得た。この留分の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化28】
Figure 0003999827
で表される1,1,1−トリメトキシ−オクタメチルペンタシロキサン96.3重量%、およびその他の成分3.7重量%からなるオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0031】
[実施例5]
攪拌装置付の4つ口フラスコに、ジメチルクロロシラン47.3g(0.5モル)、ヘキサメチルシクロトリシロキサン111.3g(0.5モル)、N,N−ジメチルホルムアミド3.4g、およびアセトニトリル34gを投入して、この系を室温で1時間攪拌した。その後、この系を20mmHgの減圧下で80℃まで加熱して低沸点成分を留去することにより液状物を得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化29】
Figure 0003999827
で表される1−クロロ−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=86重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0032】
続いて、水分離管、攪拌装置、およびジムロート冷却器を備えた別の4つ口フラスコに酢酸ナトリウム46.2g(0.55モル)、およびトルエン200mlを投入して、この系をトルエンの還流温度で30分間加熱攪拌して共沸脱水した。その後、この系に上記のオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量を滴下して、この系を95℃で5分間加熱攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、1−クロロ−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。その後、この系から副生した塩化ナトリウムと未反応の酢酸ナトリウムを濾別してトルエン溶液を得た。このトルエン溶液の一部を採取して、このトルエン溶液を減圧下で加熱することにより、64〜67℃/1mmHgの留分108gを得た。この留分の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化30】
Figure 0003999827
で表される1−アセトキシ−オクタメチルテトラシロキサン98.6重量%、およびその他の成分1.4重量%からなるオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0033】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量をトルエン100mlに溶解して、これに水450ml、炭酸水素ナトリウム46.2g(0.55モル)、およびトリエチルアミン2.5g(25ミリモル)を添加して、この系を室温で4時間攪拌した。この反応混合物の一部をGLCにより分析したところ、1−アセトキシ−オクタメチルテトラシロキサンのピークは消失していた。その後、この系から水を除去して、得られたトルエン溶液を2回水洗した。このトルエン溶液をエバポレーターで減圧下に加熱してトルエンを留去することにより液状物を得た。この液状物の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化31】
Figure 0003999827
で表される1−ヒドロキシ−オクタメチルテトラシロキサン(オルガノシロキサンオリゴマー混合物における、このシロキサンのGLC純度=88.0重量%)を主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0034】
このオルガノシロキサンオリゴマー混合物の全量にテトラメトキシシラン83.6g(0.55モル)、および水酸化カルシウム2.2gを添加して、この系をテトラメトキシシランの還流温度で7時間加熱攪拌した。その後、この系から水酸化カルシウムを濾別して、この濾液を減圧下で加熱することにより、92〜96℃/2mmHgの留分102g(通算収率=49重量%)を得た。この留分の一部をGLC、IR、NMR、およびGC−MSにより分析したところ、式:
【化32】
Figure 0003999827
で表される1,1,1−トリメトキシ−オクタメチルペンタシロキサン99.2重量%、およびその他の成分0.8重量%からなるオルガノシロキサンオリゴマー混合物であることが判明した。
【0035】
【発明の効果】
本発明の製造方法は、一方の分子鎖末端のケイ素原子に水素原子、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基が結合し、他方の分子鎖末端のケイ素原子に加水分解性の基が結合したオルガノペンタシロキサンを純度良く製造することができるという特徴がある。

Claims (2)

  1. 一般式(I):
    Figure 0003999827
    (式中、R1は水素原子であるか、または脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基であり、R2は一価炭化水素基である。)
    で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物を加水分解してなる一般式(II):
    Figure 0003999827
    (式中、R1は前記と同じである。)
    で表される1−ヒドロキシ−オルガノテトラシロキサンもしくはこれを主成分とするオルガノシロキサンオリゴマー混合物と、一般式(III):
    3 nSiX(4-n)
    (式中、R3は一価炭化水素基であり、Xはアルコキシ基またはアシルオキシ基であり、nは0、1または2である。)
    で表される加水分解性シランとを縮合反応させることを特徴とする、一般式(IV):
    Figure 0003999827
    (式中、R1、R3、X、およびnは前記と同じである。)
    で表されるオルガノペンタシロキサンの製造方法。
  2. 一般式(I)で表される1−アシルオキシ−オルガノテトラシロキサンが、ヘキサメチルシクロトリシロキサンを一般式(V):
    Figure 0003999827
    (式中、R1およびR2は前記と同じである。)
    で表されるアシルオキシシランにより開環反応して得られたものであることを特徴とする、請求項1記載の製造方法。
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