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JP3994558B2 - 監視警戒装置 - Google Patents

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JP3994558B2
JP3994558B2 JP34816298A JP34816298A JP3994558B2 JP 3994558 B2 JP3994558 B2 JP 3994558B2 JP 34816298 A JP34816298 A JP 34816298A JP 34816298 A JP34816298 A JP 34816298A JP 3994558 B2 JP3994558 B2 JP 3994558B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、監視カメラと各種侵入検知センサを有する監視警戒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来の監視警戒装置を説明するものである。図において、1は赤外線カメラ、2は赤外線カメラ1が出力するビデオ信号、3はビデオ信号2を表示するためのモニタ、8は警報装置、9は赤外線カメラ1の視野右端、10は同じく赤外線カメラ1の視野左端、11は通過検知センサ、12は通過検知センサ11の発する光線、14は扉、17は第1の侵入者、18は第2の侵入者、42は警備員、48は開閉検知センサ、49は各種センサからの出力信号を伝送するケーブル、50は集線装置、51は集線装置50が出力する侵入検知信号である。
【0003】
赤外線カメラ1は広範囲を撮影できるレンズを備え、あらかじめ設定された視野右端9からの視野左端10までの視野内を常時撮影する。得られたビデオ信号2はモニタ3に出力され、監視員によって監視される。また、赤外線カメラ1の視野内には通過検知センサ11及び開閉検知センサ48がある。通過検知センサ11はセンサ付近の侵入者の有無を監視し、開閉検知センサ48は扉14の開閉の有無を監視している。警備員42は巡回監視を行っており、赤外線カメラ1の視野内に侵入している。
【0004】
通過検知センサ11は赤外線又はレーザ等の光線12を発しており、光線12の反射を利用して侵入者の検知を行う(あるいは、侵入者の接触を検知するものでもよい)。第1の侵入者17が光線12を横切ると、光線12の反射が通過検知センサ11に届かなくなり、この反射の有無で侵入者の発見を検知し、ケーブル49に検知情報を出力する。同じく、開閉検知センサ48は扉14が第2の侵入者18によって開けられたことを扉と扉のハウジングとの間の導通状態の変化(導通がなくなる)などによって検知し、これによって侵入者の発見を検知しケーブル49に検知情報を出力する。通過検知センサ11及び開閉検知センサ48からの出力はケーブル49を経由し集線装置50に入力され、集線装置50は各センサ11,48の出力を解析する。各センサ11,48の出力には侵入者の検知情報のみならず、センサ自体の故障等に関する情報を示す状態信号なども含まれている。集線装置50は、各センサ11,48からの出力を常に監視しており、各センサ11,48からの出力が予め設定されていた検知情報を示す波形、あるいはセンサ自体の故障を示す波形との同一性を解析する。この解析により侵入者の検知が確認されると、集線装置50は警報装置8に侵入検知信号51を出力し、これを受けて警報装置8が警報を発する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示す従来装置においては、ケーブル49の敷設に費用及び時間を必要とし、装置の価格が上昇するとともに、各センサ11,48の追加にあたっては、ケーブルの再敷設が必須であり、容易にセンサの追加又は移動を行えないという問題があった。
【0006】
また、例えば監視対象が海上で、磁気センサ等の通過検知センサ11がブイのような移動する物体に取付けられている場合、ケーブルを海中に吊るす必要があり、多くのケーブル敷設・維持費用がかかるばかりか、ケーブルを船などに引っかけられたりする問題があった。
【0007】
また、ケーブル敷設費用やケーブルの追加、移設の問題については、データ伝送方式を電波による無線方式にすることで無くすことができるが、各センサ11,48に取付けられる無線伝送装置は消費電力が大きく、部品点数が多いために部品コストと故障頻度が高く、センサ設置数を増すにつれてコストが引き上がるという問題があった。また、無線方式では、各センサ11,48を追加するたびに無線の混信を避けるために無線周波数の再設定を行う必要があるという問題があった。
【0008】
また、図11に示す従来装置においては、警備員42が赤外線カメラ1に捉えられた場合、これをモニタで見ても侵入者かどうか容易に区別がつかないという問題があった。
【0009】
さらにまた、図11に示す従来装置においては、例えば、通過検知センサ11が第1の侵入者17を検知したものの、第1の侵入者17が意図的に肌を露出させず、厚手の服を着るなどして赤外線カメラ1で明瞭に捉えられない場合、通過検知センサ11の誤警報か否かを確認できないという問題があった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、電波による無線伝送装置やケーブルの追加、移設の必要性を無くし、また監視員と侵入者の区別を容易につけることのできる監視警戒装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明による監視警戒装置は、侵入者を検知する侵入検知センサと、上記侵入検知センサの検知結果に応じて光信号を発信するセンサ送信機と、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内に有する上記センサ送信機から発信される光を撮影するカメラと、上記カメラによって撮影された映像中のセンサ送信機の位置における輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じて警報を発する警報装置とを備えたものである。
【0012】
第2の発明による監視警戒装置は、侵入者を検知する侵入検知センサと、上記侵入検知センサの検知結果に応じて光信号を発信し移動するセンサ送信機と、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内に有する上記センサ送信機から発信される光を追尾し撮影するセンサ追尾装置と、上記センサ追尾装置によって得られた映像中の上記センサ送信機からの光の輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じて警報を発する警報装置とを備えたものである。
【0013】
第3の発明による監視警戒装置は、特定の周期の光信号を監視領域内に発光する赤外線発光装置と、上記赤外線発光装置から発光された光を反射し、かつ扉の開閉に応じて移動する開閉センサと、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内に有する開閉センサが反射する光を撮影するカメラと、上記カメラによって撮影された映像中の開閉センサの位置における輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じて警報を発する警報装置とを備えたものである。
【0014】
第4の発明による監視警戒装置は、非警戒対象に取付けられ、特定のパターンの光信号を発信する警報解除信号送信装置と、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内を撮影するカメラと、上記カメラによって撮影された映像中の高輝度領域から警報解除信号送信装置の発する光を検知するとともにその位置を検出する高輝度領域探知装置と、上記高輝度領域探知装置で検知される上記警報解除信号送信装置の発する光の輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じてカメラに得られた映像中に非警戒対象を示す情報を表示する表示装置とを備えたものである。
【0015】
第5の発明による監視警戒装置は、第1から第4の発明において、上記侵入検知センサに設置され当該侵入検知センサが検知した対象に光を照射する光照射装置を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は実施の形態1を表す構成図である。図において、4はゲート内輝度読取装置、5は受信信号、6は第1の解読装置、7は警報信号である。13は通過検知センサ11に設けられ、赤外線発光器の点滅により信号光を送信する通過検知センサ送信機、15は扉14の上に設置された開閉センサ、16は扉14が開く前の開閉センサ15の位置、16bは扉14が開いた後の開閉センサ15の位置を表す。図1におけるその他の番号は従来装置と同様である。なお、通過検知センサ11と開閉センサ15により侵入検知センサを構成し、センサ11,15はそれぞれ1つでも複数でもよいが、ここではそれぞれ1つづつの場合を例示する。
図2は実施の形態1におけるビデオ信号2の映像を示すものである。図において、19はビデオ信号2の全体映像、20は通過検知センサ送信機13の像を含む第1の計測ゲート、21は扉14が開く前の開閉センサ15の像を含む第2の計測ゲートである。
図3は送受信のタイミングを示す図である。図において、22は赤外線カメラ1による画像蓄積タイミングであり、立ち上がっている部分で光電変換された電子を蓄積する。23は通過検知センサ送信機13による正常時の送信信号、24は侵入者検知時の送信信号で、立ち上がっている部分は赤外線が出力されているタイミングである。25は赤外線カメラ1による正常時の受信信号、26は赤外線カメラ1による侵入者検知時の受信信号である。
【0017】
通過検知センサ11は、光線12を横切る第1の侵入者17を検知すると、通過検知センサ送信機13に侵入者の発見の検知を示す検知情報を所定周期のパルス信号として出力し、通過検知センサ送信機13はこの検知情報を赤外線の明滅による光信号に変換して送信する。また、通過検知センサ11は、侵入者がない場合でも定期的に自らが正常に動作していることを示す自己診断の信号を出力しており、これも赤外線の明滅信号として送信されている。通過検知センサ送信機13が出力する赤外線の明滅信号の一例を図3に示す。正常時の送信信号23は常時送信されている信号であり、侵入者検知時の送信信号24は侵入者を検出してから一定時間送信される信号である。両者とも一定周期の赤外線明滅信号であるが、その周期は異なっている。
【0018】
なお、各センサ11,15の電力供給は、センサから最も近い電源コンセントか、あるいはセンサ内に搭載されたバッテリから行う。
【0019】
一方、赤外線カメラ1は、視野内の映像を撮影し、ビデオ信号2を出力する。ゲート内輝度読取装置4は、予め設定された第1の計測ゲート20及び第2の計測ゲート21が囲む範囲の輝度変化をそれぞれ読取り、その読取結果を、内部メモリに格納された赤外線カメラ1の視野内における計測ゲート20,21の位置情報とともに、受信信号5として出力する。計測ゲート20,21は、各センサ11,15が設置される際に各センサ11,15の位置に対応して設定されるか、あるいは、モニタ3の監視員によって、各センサ11,15の像が各ゲート20,21内に入るように、赤外線カメラ1の視野内の任意の位置に適宜再設定されることもできる。この設定は、赤外線カメラ1の視野内における計測ゲート20,21の位置とゲートの範囲(大きさ)を、設定者がモニタ3に表示されたカーソルや入力コマンドに従いキーボード、マウス等の入力端末で入力して行われ、この入力情報は位置情報として内部メモリに格納される。
受信信号5の波形は、通過検知センサ11が何も検出していない場合は正常時の受信信号25のようになっており、通過検知センサ11が侵入者を検知した場合は侵入者検知時の受信信号26のようになっている。これは、通過検知センサ送信機13が送信する赤外線の明滅周期と、赤外線カメラ1による画像蓄積タイミング22の周期の違いによるビートによる信号である。図からわかるように、通過検知センサ送信機13が正常信号を送信している場合と、侵入者を検知したことを示す信号を送信している場合では、受信信号のビート周波数が異なり、この両者を区別することができる。
第1の解読装置6は受信信号5からビート周波数を検出し、これが通過検知センサ11による侵入者の検知を伝える信号であることを検知した場合、警報信号7を出力する。また、開閉センサ15が、扉14の開く前の位置16から開いた後の位置16bへ移動した場合、第2の計測ゲート21内の赤外線明滅信号が消失するためビート信号が検出できなくなり、第1の解読装置6はこれを検知して警報信号7を出力する。
【0020】
この実施の形態1によれば、監視目的で設置されている赤外線カメラ1を、視野内の映像の撮影のみならず、各センサから出力される信号を受信する装置としても利用することにより、通過検知センサ11や開閉センサ15の設置においては信号ケーブルの配線が不要となり、検出センサの設置コストが削減され、かつ設置時間が短縮される。また、送信信号を画像中から読み出すことにより検出センサを追加したり移動させたりする際にも、ゲート内輝度読取装置における計測ゲートの増加、又は計測ゲートの移動を、表示画面や入力端末などのユーザインタフェースを通じて、電子的に位置情報を追加、変更するだけで済み、ケーブルを追加するために、例えば埋設されたケーブル用配管を掘り出したり、ケーブル長を長くするために従来のケーブルを切って新しくケーブルを張り直したりする大掛りな作業を行う必要がなく、コスト削減に効果がある。さらに、赤外線による送信機を無線送信機によって構成した場合、複数の送信機間の混信をさけるために周波数を変えたり、変調コードを変えたりする必要があるが、赤外線による送信機と赤外線カメラによる送受信の場合、センサの位置に対応して設定された各計測ゲート20,21の位置情報によって区別できるため、送信機はまったく同一のものであってよく、コスト安につながる。さらに、開閉センサ15の発光位置の変化のみで扉の開閉を検知できるので、扉の開閉を例えば導通状態の変化等で検出する機構が不要となる。
なお、本形態において、図3に示すように通過検知センサ送信機13が送信する赤外線の明滅周期と、赤外線カメラ1による画像蓄積タイミング22の周期を近接させてそのために発生するビート信号を検出する構成とすることにより、通過検知センサ送信機13中のカウンタ回路規模を小さくでき、コスト低減を図れる。また、通過検知センサ送信機13の送信光を赤外線の代わりに可視光とし、赤外線カメラ1のかわりに可視カメラを使ってこれを受信するシステムを構成した場合も、上述のようにビート信号を検出する構成とすることによって、点滅周期の変動が人間の目によって判別できなくなるため、侵入を検知された侵入者が検知されたことに気づいて逃げられることを防ぐことができる。
【0021】
実施の形態2.
図4は実施の形態2を表す構成図である。27はセンサ追尾装置、28は追尾ゲート位置情報、29はセンサ輝度読取装置、30はブイ、31はブイ送信機である。図4におけるその他の番号は実施の形態1と同様である。また、図5は実施の形態2におけるビデオ信号2の映像を示すものであり、32は追尾ゲートである。
【0022】
ブイ30は、磁気センサ等の通過検知センサ11が設けられ、付近に船等が接近すると磁気センサ等の通過検知センサ11によりそれを検知し、検知信号をブイ30の上部に設置されたブイ送信機31に送る。ブイ送信機31は検知信号を受けて赤外線の明滅による信号を発生し、送信する。ブイ30は、潮の満ち干や波の影響により移動するが、海中に固定されたロープにより流されることはない。赤外線カメラ1の視野は、ブイ30が移動可能な範囲をカバーするように設定されているため、ブイ送信機31の発する赤外線は赤外線カメラ1によって常に撮影され、その輝度がビデオ信号2の映像中の明滅する点の形で出力される。
【0023】
センサ追尾装置27は、ビデオ信号2の映像中にあるブイ送信機31の発する赤外線を常時追尾する。具体的には、追尾ゲート32中の高輝度な部分であるブイ送信機31の像を検出し、その中心(像の重心)を新しく追尾ゲートの中心に設定し直すように追尾ゲートを移動させ、新しい追尾ゲートを追尾ゲート32bとする。この操作により、移動後のブイ送信機31bは再び追尾ゲート32bの中心に位置することになり、追尾が継続する。追尾対象となるブイ送信機31が赤外線カメラ1の視野内に複数存在する場合にも、それぞれのブイ送信機31について予測される移動量に基づいて追尾ゲート32bの大きさを適宜設定する。この方法により、ブイ送信機31が複数ある場合でも、各ブイ送信機が出力する信号パターンを変化させる必要が無くなる。センサ追尾装置27は、追尾ゲートの中心位置を追尾ゲート位置情報28としてセンサ輝度読取装置29に送る。
【0024】
センサ輝度読取装置29は、ビデオ信号2の映像中の追尾ゲート位置情報28が示す追尾ゲートの中心位置の輝度を読み取り、追尾ゲート位置情報28とともに受信信号5を出力する。受信信号5が出力された後の処理は、実施の形態1と同様である。
【0025】
実施の形態2により、検出センサが移動するような場合においても第1の発明における効果と同様の効果を得ることができ、さらに、信号ケーブルがないことで、信号ケーブルを船などに引っかけられて切られたりすることがないことで、信頼性が向上する。
【0026】
実施の形態3.
図6は実施の形態3を表す構成図である。15bは赤外線反射板で、16は扉が開く前、16bは扉14が開いた後の赤外線反射板15bの位置を示す。33は赤外線発光装置である。図6におけるその他の番号は実施の形態1と同様である。
【0027】
赤外線発光装置33は、特定のパターンによる赤外線の明滅信号を赤外線カメラ1も視野内にまんべんなく行き渡るように送信する。赤外線反射板15bは、入射光を入射した方向にのみ反射させる機能を持つコーナーリフレクタであり、赤外線発光装置33が送信する赤外線信号を赤外線カメラ1の方向に反射させる。その他は実施の形態1と同様であり、第1の解読装置6は赤外線発光装置33の発する赤外線信号を解読し、赤外線反射板15bが16から16bへ移動したことを検知することで警報を発するものである。
【0028】
実施の形態3により、検出センサは電源を要せず、電気回路を有しないため故障が少なく、信頼性の向上およびコストの削減に効果がある。
【0029】
実施の形態4.
図7は実施の形態4を表す構成図である。34は高輝度領域探知装置であり、35は高輝度位置情報、36は輝度読取装置、37は位置/受信信号、38は第2の解読装置、39は警報解除信号、40は文字表示装置、41はビデオ信号である。42は赤外線カメラ1の視野内にいる警備員、43は警備員42の左腕に取り付けられた警報解除信号送信装置である。図7におけるその他の番号は実施の形態1と同様である。
図8は実施の形態4におけるビデオ信号2の映像を示すものである。44は高輝度領域、45は重畳文字である。
【0030】
警備員42は、警戒の対象外の存在であるが、赤外線カメラ1の視野内に侵入した場合、モニタ3に映し出される赤外線映像のみでは警備員か侵入者かの区別ができない場合がある。警報解除信号送信装置43は、特定のパターンによる赤外線の明滅信号を送信する。この明滅は、赤外線カメラ1によって撮影される赤外線映像中の明滅する点として受信される。高輝度領域探知装置34はあらかじめ設定された一定輝度以上の像として撮影される警報解除信号送信装置43の像を検出し、その像の中心位置を高輝度位置情報35として出力する。輝度読取装置36はビデオ信号2の映像中から高輝度位置情報35が示す位置の輝度変化が警報解除信号送信装置43の送信信号であるかどうかを判定し、その周辺領域を高輝度領域44として設定するとともに映像中での位置情報とあわせて位置/受信信号37として出力する。第2の解読装置38は位置/受信信号37が予め設定されていた特定パターンと一致し、警報解除信号送信装置43の送信信号であると判定した場合に警報解除信号39を出力する。警報解除信号39には映像中の位置情報が含まれる。文字表示装置40は警報解除信号39を受け、ビデオ信号2の映像中に重畳文字45を重ねる。この際、位置情報を用いて重畳文字45を警報解除信号送信装置43の近辺に表示し、警備員42が警戒対象外であることをモニタ上に示す。
【0031】
実施の形態4により、警備員のように、警報の対象ではないものが警戒範囲内に侵入した場合に容易にこれを判別でき、誤警報の抑制による信頼性向上の効果がある。
【0032】
実施の形態5.
図9は実施の形態5を表す構成図である。46は赤外線照射装置である。図9におけるその他の番号は実施の形態1と同様である。また、図10は実施の形態5におけるビデオ信号2の映像を示すものであり、47は赤外線照射イメージである。
【0033】
赤外線照射装置46は、通過検知センサ11に設置される。通過検知センサ11が第1の侵入者17を検知した場合、第1の侵入者17に対して、赤外線照射イメージ47に示すように赤外線を照射し、第1の侵入者17の赤外線像を明瞭にする。その他の処理は実施の形態1と同様である。
【0034】
実施の形態5により、通過検知センサが何かを検知した場合、モニタを見ることで何が捉えられたのかを明瞭に確認できるようになり、信頼性が向上する。また、同様の効果を得るために、監視領域全域を強力な赤外線ライトで常時、あるいは警報発生時に照らすこともできるが、強力な赤外線ライトを設置するには多大な費用がかかり、且つ消費電力が大きいため、これに比べてコストを抑えることができる。
【0035】
【発明の効果】
第1の発明によれば、監視目的で設置されているカメラを、侵入検知センサの送信信号を受信する装置としても利用することにより、侵入検知センサの設置においては信号ケーブルの配線が不要となり、センサの設置コストが削減され、設置時間が短縮される。
【0036】
第2の発明によれば、侵入検知センサが移動するような場合においても第1の発明における効果と同様の効果を得ることができ、さらに、ケーブルがないことで、海上のブイに上記センサを設けた場合にケーブルを船などに引っかけられて切られたりすることがなく、信頼性が向上する。
【0037】
第3の発明によれば、開閉センサは電源を要せず、電気回路を有しないため故障が少なく、信頼性の向上およびコストの削減に効果がある。
【0038】
第4の発明によれば、警備員のように、警報の対象ではないものが警戒範囲内に侵入した場合でも容易にこれを判別でき、誤警報の抑制による信頼性向上の効果がある。
【0039】
第5の発明によれば、侵入検知センサが何かを検知した場合、モニタを見ることで何が捉えられたのかを明瞭に確認できるようになり、信頼性が向上する。また、同様の効果を得ることを目的として監視領域全域を強力な赤外線ライトで常時、あるいは警報発生時に照らした場合に比べ、強力な赤外線ライトを設置するための多大な費用が不要で、且つ消費電力を小さくできるため、コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による監視警戒装置の実施の形態1の構成を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるビデオ信号の映像の例を示す図である。
【図3】 この発明の赤外線の明滅信号と受信信号の例を示す図である。
【図4】 この発明による監視警戒装置の実施の形態2の構成を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるビデオ信号の映像の例を示す図である。
【図6】 この発明による監視警戒装置の実施の形態3の構成を示す構成図である。
【図7】 この発明による監視警戒装置の実施の形態4の構成を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるビデオ信号の映像の例を示す図である。
【図9】 この発明による監視警戒装置の実施の形態5の構成を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態5によるビデオ信号の映像の例を示す図である。
【図11】 従来の監視警戒装置の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 赤外線カメラ、2 ビデオ信号、3 モニタ、4 ゲート内輝度読取装置、5 受信信号、6 第1の解読装置、7 警報信号、8 警報装置、9 視野の右端、10 視野の左端、11 通過検知センサ、12 光線、13 通過検知センサ送信機、14 扉、15 開閉センサ、15b コーナリフレクタ、17 第1の侵入者、18 第2の侵入者、19 全体映像、20 第1の計測ゲート、21 第2の計測ゲート、22 赤外線カメラ1による画像蓄積タイミング、23 正常時の送信信号、24 侵入者検知時の送信信号、25 赤外線カメラ1による正常時の受信信号、26 赤外線カメラ1による侵入者検知時の受信信号、27 センサ追尾装置、28 追尾ゲート位置情報、29 センサ輝度読取装置、30 ブイ、31 ブイ送信機、32 追尾ゲート、33 赤外線発光装置、34 高輝度領域探知装置、35 高輝度位置情報、36 輝度読取装置、37 位置/受信信号、38 第2の解読装置、39 警報解除信号、40文字表示装置、41 ビデオ信号、42 警備員、43 警報解除信号送信装置、44 高輝度領域、45 重畳文字、46 赤外線照射装置、47 赤外線照射イメージ。

Claims (5)

  1. 侵入者を検知する侵入検知センサと、上記侵入検知センサの検知結果に応じて光信号を発信するセンサ送信機と、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内に有する上記センサ送信機から発信される光を撮影するカメラと、上記カメラによって撮影された映像中のセンサ送信機の位置における輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じて警報を発する警報装置とを備えた監視警戒装置。
  2. 侵入者を検知する侵入検知センサと、上記侵入検知センサの検知結果に応じて光信号を発信し移動するセンサ送信機と、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内に有する上記センサ送信機から発信される光を追尾し撮影するセンサ追尾装置と、上記センサ追尾装置によって得られた映像中の上記センサ送信機からの光の輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じて警報を発する警報装置とを備えた監視警戒装置。
  3. 特定の周期の光信号を監視領域内に発光する赤外線発光装置と、上記赤外線発光装置から発光された光を反射し、かつ侵入者の侵入による扉の開閉に応じて移動する開閉センサと、監視領域の映像を撮影するとともに監視領域内に有する上記開閉センサが反射する光を撮影するカメラと、上記カメラによって撮影された映像中の上記開閉センサの位置における輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じて警報を発する警報装置とを備えた監視警戒装置。
  4. 非警戒対象に取付けられ、特定のパターンの光信号を発信する警報解除信号送信装置と、上記カメラによって撮影された映像中の高輝度領域から上記警報解除信号送信装置の発する光を検知するとともにその位置を検出する高輝度領域探知装置と、上記高輝度領域探知装置で検知される上記警報解除信号送信装置の発する光の輝度変化を読取る輝度読取装置と、上記輝度読取装置の読取結果に応じてカメラに得られた映像中に非警戒対象を示す情報を表示する表示装置とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視警戒装置。
  5. 上記侵入検知センサに設置され当該侵入検知センサが検知した対象に光を照射する光照射装置を備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の監視警戒装置。
JP34816298A 1998-12-08 1998-12-08 監視警戒装置 Expired - Fee Related JP3994558B2 (ja)

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